巨濟の艇歴
年 月 日:艇歴
13.06.22:起工、仮称艦名:第60號艦
14.03.31:命名:達第48号:「巨濟」(キヨサイ)
14.03.31:類別等級制定:内令第219号:種別:特務艇、類別:敷設艇、艇型:測天型
14.03.31:本籍仮定:内令第218号:鎮海要港部
14.06.29:進水
14.08.21:艤装員長:海軍少佐 宇津木 秀次郎
14.08.25:艤装員事務所を株式會社東京石川島造船所内に設置し事務を開始
14.10.18:信号符字點付:達第71号:JQND
14.12.27:本籍:内令第1037号:鎮海要港部、所属:鎮海防備隊
14.12.27:竣工、艤装員事務所を撤去
14.12.27:特務艇長:海軍少佐 宇津木 秀次郎
15.04.01:類別等級表改正:内令第197号:種別:特務艇、類別:敷設艇、艇型:測天型
15.04.01:内令第199号:鎮海防備隊所属
15.11.15:戦時編制:鎮海要港部部隊鎮海防備戦隊鎮海防備隊附属
15.11.15:内令第822号:鎮海防備隊所属
16.09.27:官房第8820号:防寒施設工事の件訓令
16.11.20:戦時編制:鎮海警備府部隊鎮海防備戦隊鎮海防備隊
16.11.20:本籍:内令第1489号:鎮海警備府
16.12.01:信号符字改正:達第369号:JHSQ
16.12.01:大海指第23号:
下関海峡方面及紀伊水道方面の機雷敷設に関し敷設艇巨濟を呉鎮守府司令長官の
敷設艇成生を大阪警備府司令長官の指揮下に入る
16.12.01:機密鎭海警備府命令作第9号:
鎭海防備戦隊司令官は敷設艇巨濟をして準備出来次第出港
下関海峡方面の機雷敷設に関し呉鎮守府司令長官の指揮下に入らしむべし
16.12.02:鎭海〜
〜12.02 1130 呉鎮機密第392番電(佐伯に回航せしめられ度)受領〜
〜12.02 1317 鎭海警備府電令第2号(佐世保に直航すべし)受領〜
〜12.03佐伯
16.12.28:呉鎮機密第515番電:
巨濟は下関敷設終了後(今の所31日の予定)本府長官の指揮を解かれ直に鎭海へ帰投のことに
内定せられあり
16.12.31:大海指第35号:
第三十二驅逐隊及巨濟に対する艦呉鎮守府司令長官の指揮を解く
16.12.31:呉鎮守府電令作第27号:
3.第三十二驅逐隊及巨濟は鎭海警備府部隊に復帰すべし
16.12.31:軍隊区分:機密鎭海警備府命令作第28号:對馬海峡防備部隊
16.12.31:鎭警機密第278番電:
其の艦呉鎮守府司令長官の指揮を解かる
速に鎭海に帰投せよ
行動予定を報告すべし
16.12.31:下関防備隊〜12.31鎭海
17.01.02:鎭海警備府電令作第6号:
鎭海防備戦隊司令官は1月3日0600以後峯風の配備に巨濟を配し第三十二驅逐隊、峯風を以て
關釜航路両側を移動哨戒すべし
17.01.03:鎭海〜哨区〜01.08鎭海
17.01.07:鎭防戦機密第60番電:
第四十七掃海隊司令は其の一艦をして8日1400以後巨濟と交代当分の間鎭防戦命令作第13号に依る
哨戒に任ぜしむべし
17.01.07:機密鎭海警備府命令作第31号:掃蕩隊編制:第五掃蕩隊
17.01.10:朝鮮重工業株式會社にて入渠、舷外電路工事施行
17.01.14:出渠
17.01.15:軍隊区分:機密鎭海警備府命令作第32号:鎭海海面防部部隊
17.01.22:軍隊区分:機密鎭海警備府命令作第37号:對馬海峡防備部隊
17.01.22:自差修正
17.01.23:峯風機密第585番電:
鎭防戦信令第3号に依る峯風、巨濟の交代に関し左の通定む
1.交代位置:牧ノ島灯台の南60度東5浬
2.交代日時:24日、26日、28日1200
17.01.24:鎭海〜哨区〜01.31鎭海
17.02.--:釜山及哨区〜
〜02.02 1610 鎭防戦機密電(蘇聯商船を臨検せよ、地点:ヲイロ 三、津蘭丸停船を命じあり)〜
〜02.02 1730 沖ノ島の75度11浬、指示地点に急行中〜
〜02.07 0720 三島燈台北79度12浬にて蘇聯商船"Yualb St Po I"に停船を命じる〜
〜02.07 1030 鎭防戦機密電令作第18号(8日鎭海に帰投し鴻ノ島水中聴音機設置作業に協力すべし)〜
〜02.07 1145 蘇聯商船"Yualb St Po I"を釈放〜
〜02.08鎭海
17.02.10:軍隊区分:機密鎭海警備府命令作第41号:對馬海峡防備部隊
17.02.12:鎭海〜02.12佐世保
17.02.15:佐世保〜02.15鎭海
17.02.15:鎭防戦機密第119番電:
1.第三十二驅逐隊は16日以後便宜鎭海発鎭警機密第471番電同第479番電に依り行動すべし
2.第三十二驅逐隊欠中第一部隊の哨戒は峯風、巨濟交互とす
交代法峯風驅逐艦所定
17.02.16:鎭海警備府電令第29号:
機密鎭海警備府命令作第41号の発動時期を2月17日1200とす
但し今次第三十二驅逐隊特別任務遂行中一時巨濟を對馬海峡部隊に入る
17.02.18:鎭海〜哨戒〜
〜02.19 1530 鎭防戦機密第119番電(リオン號に対し調査報告せよ)〜
〜02.21 1225 鎭海警備府電令第30号(N32.25-E126.45の敵潜撃滅並に昭久丸人員の救助任務)〜
〜02.21 1315 鎭防戦電令作第20号(鎭海警備府電令第30号に依り行動すべし)〜
〜02.22 0200 済州島南方海面着、対潜掃蕩開始〜
〜02.23 1200 峯風機密第605番電に依る掃蕩開始〜
〜02.24 0940 鎭海警備府電令作第13号(鎭警電令第30号に依る佐鎮部隊協力任務を解く)〜
〜02.24 1240 鎭防戦機密第142番電(鎭海に帰投せよ)〜
〜02.25鎭海
17.03.06:鎭海〜哨区〜03.09基地
17.03.11:基地〜哨区〜03.13基地
17.03.16:基地〜哨区〜03.21基地
17.03.27:基地〜哨戒〜03.31鎭海
17.04.02:鎭海〜哨区〜04.04鎭海
17.04.06:鎭海〜哨戒〜04.08鎭海
17.04.10:内令第655号:鎮海防備隊所属
17.04.10:鎭海〜哨区及基地〜04.19鎭海
17.04.20:鎭海〜鎭海湾外〜
〜04.22 哨区及基地〜
〜05.02 1130 巨文島の40度5浬にて敵潜水艦らしきものを探知攻撃〜
〜05.12鎭海
17.05.16:鎭海〜哨区〜05.21鎭海
17.05.26:鎭海〜05.26基地
17.06.03:基地〜06.03鎭海
17.06.12:鎭海〜哨区〜06.25鎭海
17.06.26:軍隊区分:鎭海防備戦隊電令作第89号:五番隊
17.06.26:鎭海〜哨区〜06.28鎭海
17.--.--:鎭海〜哨区〜07.04鎭海
17.07.10:内令第1220号:鎮海防備隊所属
17.07.10:鎭海〜鎭海湾外〜
〜07.11 哨戒〜
〜07.15鎭海
17.07.21:鎭海〜鎭海湾外〜07.22鎭海
17.07.22:軍隊区分:鎭警機密第478番電:對馬海峡防備部隊
17.07.23:軍隊区分:鎭海防備戦隊電令作第94号:三番隊
17.07.24:鎭海〜哨区〜07.27鎭海
17.07.25:鎭海警備府信令第31号:
鎭海防備戦隊司令官は巨濟をして速に佐世保に回航、第三十八、第三十九號哨戒艇の修理品の
輸送に任ぜしむべし
17.07.28:鎭海〜哨区〜08.04鎭海
17.08.08:鎭海〜哨区〜08.16鎭海
17.08.18:鎭海〜哨区〜08.21鎭海
17.08.26:軍隊区分:鎭海警備府信電令作第46号:一時巨濟と濟州とを互に入替う
17.08.31:鎭海〜哨区〜
17.09.07:朝鮮重工業株式會社にて入渠
17.09.12:出渠
17.09.24:鎭海防備戦隊信電令作第4号:
3.巨濟は即時待機となし当面の作業を続行すべし
17.10.01:戦時編制:鎮海警備府部隊鎮海防備隊
17.10.03:鎭海警備府信電令作第58号:
1.敵潜水艦3日1500東経125度27分北緯35度18分
2.巨濟は直に之を捜索攻撃せよ
3.對馬海峡防備部隊は現配備の儘警戒を厳にせよ
17.10.03:鎭海警備府信電令作第59号:
1.其の後の情報に依れば鎭海警備府信電令作第58号に依る敵潜水艦は概ね確実なり
2.第一掃蕩隊(指揮官鎭防機雷長)は直に敵潜水艦を捜索攻撃すべし
3.鎭海航空部隊指揮官は右捜索攻撃に協力すべし
17.10.04:第一掃蕩隊電令作第1号:
1.掃蕩区域をチミ、ツマ、チマ、チホ、ツホ、とす
2.巨濟は西側より濟州は東側より掃蕩開始せよ、掃蕩針路0度速力12節
〜10.04 2230 電令作第1号に依る掃蕩終了異状なし、第二次編隊掃蕩開始〜
〜10.06 1930 旗付作成筏を揚収〜
〜10.06 2020 鎭海警備府信電令作第60号(信電令作第59号に依る対潜捜索攻撃を止む、固有配備に就け)〜
17.10.31:鎭海警備府信電令作第67号:
1.敵潜水艦31日0929東経126度25分北緯33度0分
2.巨濟、昭益丸、漢江丸、第十六日正丸、第一號桐丸を以て掃蕩隊を編制す
指揮官鎭防副長掃蕩隊は馬羅島と白瀬灯台を連ぬる線の北30浬の本府担任
〜10.31 2200 掃蕩開始〜
〜11.01 1546 第一掃蕩隊機密第011546番電(便宜避泊せよ、巨濟は五島列島奈摩浦に避泊の予定)〜
〜11.04 0741 第一掃蕩隊機密第04074164番電(巨濟は鎭海に回航補給の上配備に就かしむ)〜
〜11.06 1415 鎭海警備府信電令作第70号(直に巨文島の147度15浬の地点に急行敵潜攻撃並に
商船(仏蘭西丸)救助に従事すべし)〜
17.11.06:第一掃蕩隊機密第061641番電:
1.第一次掃蕩区域を33度30分以南とし第二次を以北とす
2.巨濟、第一號桐丸は西端より第十六日正丸、漢江丸は東端より掃蕩する如く行動せよ
掃蕩針路180度速力9節距離5浬
3.巨濟は6日2300掃蕩開始点着の予定
〜11.06 2301 掃蕩開始〜
〜11.08 1430 北緯34度東経125度5分の敵潜掃蕩に急行〜
〜11.11 0600 掃蕩中止〜
〜11.14所安島
17.11.15:所安島〜
〜11.15 1500 掃蕩開始〜
〜11.19 1040 捜索攻撃中止〜
18.02.15:機密鎭海警備府命令第10号:
釜山海面防備部隊指揮官、第十六日正丸砲艦長、巨濟艇長は左記に依り朝鮮第七四〇〇部隊の
実弾射撃及夜間教練に協力すべし
(左記不明)
18.04.01:内令第584号:鎮海防備隊所属
18.05.31:鎭海警備府信電令作第28号:
1.敵潜水艦白瀬灯台の324度12浬30日2100
2.平島、燕及佐防艦艇之を攻撃中
3.巨濟は速に右攻撃に協力すべし
4.鎭海海軍航空隊司令は艦攻全力を以て右に協力すべし
5.爾余の南鮮部隊は第一配備にて警戒すべし
〜05.31 1440 現場着〜
〜06.19 1030 鎭警信電令作第36号(敵潜水艦馬羅島の180度37浬19日0830、急速進撃之を捜索攻撃すべし
指揮官を黒山島海面部隊指揮官とす)〜
〜06.19 2113 浮上敵潜水艦発見追躡〜
〜06.19 2200(N32.45-E126.27)距離約1000米にて砲撃、念のため爆雷攻撃〜
〜06.21 1712 佐海防機密第211712番電(掃蕩要領)〜
〜06.22 0535 佐防戦機密第220535番電(0800神浦に於て人員の移乗其の他を実施すべし)〜
〜06.22 1945 佐防戦機密第221945番電(予定の掃蕩終らば引続き済州島南東側の掃蕩を実施すべし)〜
18.09.01:内令第1833号:鎮海防備隊所属
18.--.--:軍隊区分:機雷部隊
18.09.07:出港〜護衛〜09.08入港
18.09.09:出港〜機雷敷設〜09.10入港
18.09.11:出港〜設標揚収作業〜09.11入港
18.09.14:軍隊区分:對馬海峡防備部隊第〇部隊
18.09.15:出港〜機雷敷設〜09.17入港
18.09.18:出港〜哨戒〜09.20入港
18.09.22:出港〜哨戒〜09.24入港
18.09.26:出港〜哨戒〜09.28入港
18.10.--:出港〜
〜10.21 0600 探知捜索を止め群山に向かう〜
〜11.03 対潜掃蕩〜
18.11.05:軍隊区分:鎭海警備府信電令作第95号:黒山島海面防備部隊
〜哨戒〜
〜12.04木浦
18.12.07:木浦〜哨戒〜12.10鎭海
18.12.--:補給整備
18.12.15:鎭海〜敵潜掃蕩〜12.20木浦
18.12.23:木浦〜哨戒〜12.29木浦
18.12.31:木浦〜哨戒〜
〜01.05 0800 航路指示〜
〜01.07木浦
19.01.09:木浦〜航路指示〜01.11木浦
19.01.13:木浦〜航路指示〜01.18鎭海
19.01.--:整備作業
19.01.22:鎭海〜哨戒〜
〜01.26 0100 飛行機捜索〜
〜01.27 1730 仮泊〜
〜01.28木浦
19.01.31:木浦〜哨戒〜
19.02.01:類別等級削除:内令第272号
19.02.01:内令第279号:鎮海防備隊から削る
19.02.01:類別等級制定:内令第271号:種別:敷設艇、類別:敷設艇、艇型:測天型
19.02.01:本籍:内令第280号:佐世保鎮守府、役務:警備敷設艇
19.02.01:戦時編制:鎮海警備府部隊
19.02.01:敷設艇長:海軍大尉 篠崎 敏男
19.03.05:機密横須賀鎮守府電令作第178号:
1.第十一水雷戦隊(驅逐隊驅逐艦欠)、野分、第二十號掃海艇及び巨濟を乙直接護衛部隊に編入
2.第十一水雷戦隊司令官は乙直接護衛部隊を指揮、第三三〇八船団横濱トラック間の護衛を実施
すべし
19.03.10:機密横鎮命令作第347号:東松二號船団部隊編成
19.03.10:0800-1200 東京湾に出動し船団部隊の訓練
19.03.12:(東松二號船団乙直接護衛隊)東京湾(木更津沖集合地)〜
〜03.13 0314(N32.52-E139.02)八丈島の247度40浬にて巡洋艦「龍田」、
一般徴傭船「國陽丸」が被雷し航行不能〜
〜03.13 0319 驅逐艦「野分」、同「卯月」が敵潜制圧攻撃、海防艦「平戸」と共に
一般徴傭船「國陽丸」遭難者を救助〜
〜03.13 0357 一般徴傭船「國陽丸」沈没〜
〜03.13 0926 驅逐艦「野分」が合同〜
〜03.13 1245 敷設艇「測天」が青島南方にて敵潜を探知攻撃〜
〜03.15 0530 驅逐艦「卯月」が合同〜
〜03.16 0320 敷設艇「測天」及び驅逐艦「卯月」が爆雷投射〜
〜03.16 1100 浮流機雷3個を発見し銃撃処分〜
〜03.16 2245 驅逐艦「野分」が敵潜らしきものを探知し爆雷攻撃〜
〜03.17 0455 水平線に白灯調査の為驅逐艦「朝風」が解列するが状況を得ず〜
〜03.18 0227 驅逐艦「夕凪」が敵潜探知〜
〜03.18 0530 第二十一驅潜隊(「第十七號驅潜艇」「第十八號驅潜艇」)が合同〜
〜03.18 0550 第二十一驅潜隊及び陸軍徴傭船「高岡丸」が分離しパガンに向かう〜
〜03.19 0443 驅逐艦「卯月」が敵潜探知、爆雷攻撃〜
〜03.19 0605 驅逐艦「野分」が直衛機の誘導にて爆雷攻撃〜
〜03.19 0629 驅逐艦「朝風」、同「卯月」が爆雷攻撃〜
〜03.19サイパン
19.03.19:サイパン〜
〜03.19 対潜掃蕩〜
〜03.20 陸軍徴傭船「玉鉾丸」「第二十號掃海艇」の前路掃蕩〜
〜03.20サイパン
19.03.22:(「柳河丸」護衛)サイパン〜テニアン〜サイパン
19.03.24:(東松二號船団乙直接護衛隊)サイパン〜
〜03.24 1730 潜望鏡らしきものを発見し監視制圧(三時間)〜
〜03.25 0500 船団に合同〜
〜03.26 1300(N20.58-E142.45)特務艦「宗谷」が缶故障、続航不能、
特設砲艦「那智丸」と共に「宗谷」を護衛し父島に直行〜
〜03.28父島
19.04.01:軍隊区分:機密横鎮電令作第259号:甲直接護衛部隊
19.04.02:機密横鎮信電令作第264号:
1.第四三二四船団(宗谷、芝園丸、日昌丸、第二朝日丸、護衛艦:巨濟、那智丸)
明3日父島発
2.甲直接護衛部隊指揮官は適宜部下艦艇をして明3日午前横須賀出撃、列島線航路を索敵南下、
概ね北緯30度50分線附近に於て前項船団部隊に会合し宗谷特務艦長の指揮を承け之が護衛に
任ぜしむべし
19.04.09:軍隊区分:機密横鎮電令作第281号:乙直接護衛部隊、東松六號船団の護衛
1.指揮官:第七護衛船団司令官
2.兵力:帆風、澤風、三宅、第六號海防艦、第二十號掃海艇、第二十八號掃海艇、
第三十一驅潜隊(第十一號驅潜艇欠)、巨濟、由利島
3.指揮官乗船を帆風に指定す
19.04.13:機密横鎮電令作第292号:
1.東松六號船団部隊(船団の編成は第七護衛船団司令官所定)は15日以降指揮官所定により
東京湾出撃南下すべし
途上、巨濟、由利島、玉鉾丸及び辰昭丸を父島に分派すべし
2.甲直接護衛部隊指揮官、海面防備部隊指揮官及び小笠原部隊指揮官は適宜部下兵力を派遣し
前項部隊の作戦に協力せしむべし
19.04.15:(東松六號船団護衛)木更津沖〜04.18父島
19.04.18:軍隊区分:機密横須賀鎮守府命令作第374号:小笠原部隊
19.04.21:官房艦機密第2648号:電波探知機装備の件訓令
19.04.23:小笠原部隊信電令作第33号:
1.本日0645父島の330度98浬に敵潜没潜水艦発見
2.巨濟、由利島(先任艇長指揮)は準備出来次第出撃、之が撃滅に任ずべし
〜04.23(N28.20-E141.19)対潜戦闘:爆雷投下3個〜
〜04.24二見
19.04.24:軍隊区分:機密横須賀鎮守府命令作第378号:小笠原部隊
19.04.25:爆雷24個補給
19.05.11:小笠原部隊電令作第103号:
1.第四五一三乙船団辰昭丸、百jロ、13日0600横須賀に向け出港の予定
2.第八利丸艇長は第六玉丸、巨濟及び由利島を併せ指揮し右船団の護衛に任ず
3.第八利丸及び第六玉丸の護衛終止の時期並に爾後の行動は特命す
19.05.13:(第4513乙船団護衛)父島〜
〜05.15 0900(N30.50-E138.55)水雷艇「千鳥」が合同、護衛開始
特設掃海艇「第八利丸」、特設驅潜艇「第六玉丸」が護衛終了〜
〜05.17横須賀
19.05.17:機密横鎮電令作第360号:
1.小笠原部隊指揮官は巨濟及び由利島をして第三五二一船団(甲標的を曳航)の横須賀サイパン間
護衛を実施せしむべし
2.第二海上護衛部隊司令官は日下部運航指揮官をして前項船団の運航指揮に任ぜしむると共に
同船団部隊を指揮せしむべし
3.甲直接護衛部隊指揮官は部下艦艇1隻を派して鳥島付近まで第一項船団の直接護衛に協力せしむべし
19.05.--:(第3521船団護衛)横須賀〜サイパン
19.06.02:軍隊区分:機密横鎮電令作第405号:サイパン方面直接護衛部隊
19.06.03:(「C河丸」「~福丸」「第十八日正丸」護衛)サイパン〜
〜06.05 対潜戦闘:爆雷攻撃〜
〜06.09トラック
19.07.01:軍隊区分:海上護衛總部隊電令作第202号:第一海上護衛隊
19.07.06:ダバオ〜07.09セブ
19.07.08:海護總機密第091520番電:
巨濟は途中護衛に協力することなく成るべく速に北上黄海方面の配備に就かしめられ度
19.07.09:軍隊区分:海護総電令作第213号:鎮海警備府海上護衛部隊
19.07.10:鎭海警備府電令作第86号:
巨濟を第二十二部隊に復帰す、途中護衛に協力することなく速に北上配備に就け
19.07.11:セブ〜07.12マニラ
19.07.14:(マタ24A船団護衛)マニラ〜07.16高雄
19.07.17:高雄〜07.20木浦
19.07.20:鎭海警備府電令第38号:
黒山島部隊指揮官は巨濟をして鎭海に回航至急修理に従事せしむべし
19.07.21:木浦〜07.22鎮海
19.07.25:鎮海〜07.25釜山
19.07.27:朝鮮重工業株式會社にて入渠
19.07.--:九三式水中聴音機、電波探信儀、上空識別燈装備工事着手
19.08.--:機銃、爆雷兵装増備工事
19.08.05:出渠
19.08.06:官房艦機密第2648号訓令に依る電波探知機装備工事着手
19.08.14:釜山〜08.14釜山
19.08.15:電波探知機装備工事完了
19.08.16:修理工事完了
19.08.16:釜山〜08.16鎮海
19.08.19:鎮海〜08.19鎮海
19.08.20:爆雷増備工事完了
19.08.20:鎮海〜08.22木浦
19.08.25:木浦〜
20.02.03:鎭海警備府電令作第6号:
1.沖繩、笠戸及擇捉を黒山島部隊指揮官の指揮下に入る
2.黒山島部隊指揮官は右の艦艇並に巨濟を以てヒ88A船団の直接及間接護衛を実施すべし
但し巨濟は同船団の荷衣島着迄とす
20.03.12:軍隊区分:鎮海警備府信電令作第20号:黄海方面部隊
20.03.12:軍隊区分:第一〇三部隊(3)
〜03.17荷衣島
20.03.18:荷衣島〜
〜03.18 1300 第十二哨戒線から北緯35度20分東経123度50分に急行、対潜掃蕩〜
〜03.19 2000 敵情を得ず、所定配備〜
〜03.21荷衣島
20.03.21:黄海方面部隊電令作第3号:
1.黒山島部隊は第一警戒配備となせ
2.巨濟及び第二十六號驅潜艇は明日天明後、速に出撃、大黒山島の311度75浬の敵潜を掃蕩
撃滅せよ
20.03.22:荷衣島〜対潜掃蕩〜
〜03.23 1500 紅島の17度30浬にて反響音探知、爆雷攻撃6個〜
〜03.23 1900 掃蕩中止〜
〜03.24 0830 紅島北方5浬附近にて「第二十六號驅潜艇」と合同〜
20.03.25:黄海方面部隊電令作第6号:
第二十六號驅潜艇の攻撃に依り敵潜の撃沈概ね確実なりと認む、本日0800迄特に敵情を得ざれば
掃蕩を止め荷衣島に帰投せよ
〜03.25荷衣島
20.03.25:驅逐艦「春月」より燃料補給
20.03.25:軍隊区分:海上護衛総部隊電令作第420号:
1.鎮警護衛部隊より巨濟を除き之を佐鎮護衛部隊に編入す
2.佐鎮護衛部隊指揮官は右艦艇をして第十八戦隊司令官の指揮を承けしめ機雷作戦に従事せしむべし
3.鎮警護衛部隊指揮官は巨濟をして打合せのため28日午前中に佐世保に回航せしむべし
20.03.26:荷衣島〜03.26鎮海
20.03.26:軍隊区分:鎮海警備府電令作第14号:黄海方面部隊より除く、
巨濟は海上護衛総部隊電令作第420号に依り佐世保に回航すべし
20.03.27:軍隊区分:佐世保鎮守府信電令作第77号:
1.第十七號驅潜艇及び第二十三號驅潜艇を九州方面護衛本隊に編入(3月15日附)
2.巨濟及び新井埼を機雷部隊に編入(3月15日附)
20.03.27:鎮海〜03.28佐世保
20.04.11:佐世保〜
〜04.11 1700 六連にて敷設艦「常磐」、敷設艇「新井埼」と合同〜
〜04.12 0700 六連発〜
〜04.12佐伯
20.04.13:0600 機雷搭載開始
2213 機雷搭載終了
20.04.14:佐伯〜
〜04.14 1642 姫島灯台の294度10.8浬にて特設敷設艦「高榮丸」触雷、普通航行に支障なし〜
〜04.14 1957 六連仮泊〜
〜04.15 0530 六連発〜
〜04.15 0822 小串湾仮泊〜
〜04.15 2400 小串湾発〜
〜04.16 1230 対馬海峡機雷堰第一次對馬西水道機雷堰(Uノ1)敷設開始〜
〜04.16 1459 第2列線九三式機雷三型改一100個敷設終了〜
〜04.17 1633 作業地発〜
〜04.17佐世保
20.04.20:敷設艇長:海軍大尉 山本 了夫
20.04.22:佐世保〜
〜04.22 1345 伊万里湾仮泊〜
〜04.23 0500 「第二十二號海防艦」と敷設艇「新井埼」が先行仮泊地発〜
〜04.23 1500 伊万里湾発〜
〜04.23 0830 対馬海峡機雷堰第二次壱岐水道南機雷堰(X)敷設開始〜
〜04.23 0904 第2列線九三式機雷一型120個敷設終了〜
〜04.23 0911 作業地発〜
〜04.23 1000 「第二十二號海防艦」が解列〜
〜04.23 1900 「第二十九號海防艦」が合同〜
〜04.23 2125 姫島仮泊〜
〜04.24 0700 特設敷設艦「永城丸」と合同〜
〜04.24 0800 特設敷設艦「永城丸」より機雷移載〜
〜04.24 1200 姫島発〜
〜04.25 ---- 小串湾仮泊〜
〜04.26 0600 小串湾発〜
〜04.26 1250 対馬海峡機雷堰第二次壱岐水道北機雷堰(W)敷設開始〜
〜04.26 1320 第3列線九三式機雷一型120個敷設終了〜
〜04.26 1510 伊万里湾仮泊〜
〜04.28 1000 伊万里湾発〜
〜04.28 1630 小串湾仮泊〜
〜04.29 0530 小串湾発〜
〜04.29佐伯
20.04.30:1810 吹浦に転錨
20.05.01:機雷搭載完了
20.05.01:佐伯〜05.04臼杵湾
20.05.07:機雷搭載
20.05.08:佐伯〜05.08八幡浜
20.05.09:八幡浜〜
〜05.09 1200 三崎仮泊〜
〜05.11 0500 三崎発〜
〜05.11 0514 敷設艇「濟州」、同「新井埼」が合同〜
〜05.11 0711 特設敷設艦「高榮丸」が合同〜
〜05.11 0932 特設敷設艦「高榮丸」が触雷小破、「第二十二號海防艦」を残し先航〜
〜05.11福岡湾
20.05.11:「第二十九號海防艦」が合同
20.05.12:特設敷設艦「高榮丸」、「第二十二號海防艦」が合同
20.05.13:福岡湾〜
〜05.13 0746 対馬海峡機雷堰第三次對馬東水道機雷堰(Vノ1)敷設開始〜
〜05.13 0807 第1列線九三式機雷三型改一75個敷設終了〜
〜05.13 2300 恵美須湾仮泊〜
〜05.14 1715 恵美須湾発〜
〜05.14佐世保
20.05.19:佐世保〜
〜05.19 1759 唐津湾仮泊〜
〜05.20 1758 唐津湾発〜
〜05.21 0650 対馬海峡機雷堰第四次對馬西水道北側機雷堰(Uノ2)敷設開始〜
〜05.21 0719 第4列線九三式機雷100個敷設終了、敷設特務艇「加コ」合同〜
〜05.21 0840 敷設特務艇「加コ」解列〜
〜05.21 0955 敷設艇「濟州」と共に解列〜
〜05.24佐伯
20.05.25:佐伯にて機雷搭載
20.05.26:佐田岬〜05.26刈田沖05.28〜05.28部埼
20.05.30:佐世保鎮守府信電令第72号:
1.佐防司令は第百十八號海防艦をして對馬海峡方面敷設終了迄第十八戦隊司令官の指揮を承けしむ
べし
2.第十八戦隊司令官は巨濟現任務終了せば速に佐世保に回航せしめ佐防司令の指揮を承けしむべし
20.05.31:部埼〜05.31呼子
20.05.31:1700 特設敷設艦「高榮丸」に機雷を搭載
20.05.31:呼子〜06.01佐世保
20.06.04:軍隊区分:佐世保鎮守府信電令作第135号:九州方面護衛部隊
20.06.05:軍隊区分:佐世保鎮守府信電令作第137号:本職の指揮を解く
20.08.15:残存
20.09.15:除籍:(機密第091752番電にて予定)
20.10.15:敷設艇長:海軍大尉 保坂 博
20.12.01:入籍:内令第6号:特別輸送艦、佐世保地方復員局所管
20.12.01:艦長:第二復員官 保坂 博
21.04.01:類別等級削除:軍令第1号(自然消滅)
21.04.01:艦長:第二復員事務官 保坂 博
21.06.15:艦長:復員事務官 保坂 博
21.12.30:復二第526号:特別保管艦に指定
22.01.15:艦長:欠員
22.09.05:艦長:復員事務官 石野 自彊
22.11.20:除籍:復二第845号
同型艇
測天、白~、成生、浮島。
兵装
(計画時)
毘式四十粍二聯装機銃1基、
三八式小銃20挺、一四式拳銃5丁、
須式七十五糎探照燈1基、一四式一米半測距儀2基、
九四式投射機1基、爆雷装填台三型1基、爆雷水圧投下装置2基、爆雷手動投下台8基、
九一式一型爆雷36個、
大掃海具二号二型2組、小掃海具一型2組、
九三式機雷120個(又は一四式二号防潜網2組又は一四式捕獲網8組)。
写真資料
雑誌「丸スペシャル」潮書房 No.47「敷設艇」 (P.35)
雑誌「世界の艦船」海人社 1996年2月号増刊「日本海軍護衛艦艇史」(P.89-90)
「写真日本海軍全艦艇史」 潟xストセラーズ H06.12 福井静夫 (2643)
「日本海軍艦艇写真集 潜水艦・潜水母艦」ダイヤモンド社 H17.12 呉市海事歴史科学館(P.202)
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