那智丸の船歴
年 月 日:船歴
T15.05.03:起工
T15.10.09:進水、命名:那智丸
T15.12.20:竣工
T15.12.--:新規登録:所有者:大阪商船株式會社、
登録総噸数:1,600、登録純噸数:751
02.02.01:神戸〜勝浦
02.03.--:神戸〜勝浦定期船
08.12.12:神戸〜別府
--.--.--:神戸〜勝浦
10.07.10:神戸〜別府
11.01.07:変更登録:登録総噸数:1,606(註:昭和十二年度日本船名録の1,602は誤植)
12.12.28:定期検査
--.--.--:神戸〜勝浦
13.08.--:神戸〜別府
13.09.--:高松〜坂出〜多度津
13.12.23:中間検査
14.02.--:今治・高知
14.--.--:神戸〜今治定期船
15.01.29:変更登録:登録総噸数:1,605、登録純噸数:749
17.03.24:關西汽船株式會社に現物出資
17.05.04:關西汽船株式會社設立
17.上期 :変更登録:所有者:關西汽船株式會社
17.05.--:大阪〜小松島急行線
17.06.15:定期検査
18.01.21:徴傭
18.02.15:入籍:内令第259号:特設砲艦、呉鎮守府所管
18.02.15:戦時編制:大阪警備府部隊
18.02.15:砲艦長:海軍豫備大尉 金原 政治
18.02.15:ハリマ造機造船にて入渠艤装工事完成
18.02.20:軍隊区分:機密紀防作戦命令第1号:海面防備部隊
18.03.13:軍隊区分:機密大阪警備府命令第23号:海面防備部隊E部隊(16)
18.03.21:ハリマ造機造船にて修理工事完成
18.03.21:大阪〜03.21由良内
18.03.23:由良内〜03.26由良内
18.03.28:由良内〜03.30由良内
18.04.01:由良内〜04.04由良内
18.04.06:由良内〜04.10由良内
18.04.13:由良内〜04.14由良内
18.04.20:由良内〜04.24由良内
18.04.28:由良内〜05.01由良内
18.05.07:由良内〜05.10由良内
18.05.12:由良内〜05.13由良内
18.05.15:由良内〜05.18由良内
18.05.23:由良内〜05.28由良内
18.06.02:由良内〜06.08由良内
18.06.10:由良内〜06.13由良内
18.06.19:由良内〜06.22由良内
18.06.30:由良内〜07.08由良内
18.07.01:砲艦長:海軍大尉 金原 政治
18.07.11:由良内〜07.14由良内
18.07.18:由良内〜07.24由良内
18.07.26:由良内〜
18.07.27:海防信電令第13号:第8727船団を由良沖から三木埼付近まで直接護衛任務
18.07.27:海防信電令第14号:護衛任務終了後、田辺回航待機
18.07.28:海防信電令第15号:田辺回航取止め、由良内へ帰投
〜07.28由良内
18.07.31:由良内〜哨戒〜08.03由良内
18.08.05:由良内〜哨戒〜大島〜哨戒〜08.07由良内
18.08.09:由良内〜08.10大阪
18.08.10:大原造船所にて入渠修理工事着手
18.08.31:大原造船所にて入渠修理工事完成
18.09.04:大阪〜09.04由良内
18.09.07:由良内〜哨戒〜大島〜哨戒〜09.10由良内
18.09.12:由良内〜09.12神戸09.13〜対潜訓練〜09.13由良内
18.09.14:由良内〜対潜訓練〜09.14由良内
18.09.15:由良内〜哨戒〜大島〜哨戒〜09.18由良内
18.09.19:海防信電令作第6号:準備出来次第出港、第三十二掃海隊に協力
18.09.19:由良内〜対潜掃蕩〜
18.09.21:和歌浦〜対潜掃蕩〜09.24由良内
18.09.26:由良内〜哨戒〜大島〜哨戒〜
18.09.28:海防信電令作第7号:現場任務続行
〜09.29由良内
18.10.01:由良内〜哨戒〜大島〜哨戒〜10.04由良内
18.10.08:由良内〜哨戒〜大島〜哨戒〜10.11由良内
18.10.16:由良内〜哨戒〜大島〜哨戒〜10.20由良内
18.10.22:由良内〜哨戒〜大島〜哨戒〜10.24由良内
18.10.29:由良内〜哨戒〜大島〜哨戒〜11.01由良内
18.11.02:由良内〜由良内
18.11.06:由良内〜哨戒〜大島〜哨戒〜11.09由良内
18.11.11:由良内〜哨戒〜大島〜哨戒〜11.13由良内
18.11.16:由良内〜哨戒〜大島〜哨戒〜11.19由良内
18.11.20:由良内〜阪警聯合陸戦演習〜11.21由良内
18.11.22:由良内〜哨戒〜大島〜哨戒〜11.25由良内
18.11.29:由良内〜哨戒〜大島〜哨戒〜12.02由良内
18.12.06:由良内〜哨戒〜大島〜哨戒〜12.09由良内
18.12.12:由良内〜哨戒〜大島〜
〜12.13 0300 ドイツ船より水先人揚収〜
〜12.13 0700 室戸崎までの護衛完了〜
〜12.14由良内
18.12.16:由良内〜哨戒〜大島〜哨戒〜12.19由良内
18.12.19:由良内〜対潜訓練〜12.21由良内
18.12.22:由良内〜対潜訓練〜12.22由良内
18.12.23:海防信電令作第8号:ドイツ船"Havelland"遭難現場に急行、
第三十二掃海隊司令の指揮下、敵潜掃蕩及び曳航に従事
18.12.23:由良内〜
18.12.23:第32掃海隊電令作第1号:"Havelland"を大島港へ曳航任務
18.12.23:海防機密第230717番電:対潜掃蕩要領:I線以西
18.12.23:海防機密第231142番電:ドイツ船曳航終了後、1720 潮岬通過第7222船団を
新宮沖から瀬戸崎まで直接護衛せよ
〜12.23 1230 遭難現場着〜
〜12.23 1330 "Havelland"を大島戸島崎東方に曳航開始、2000箱島近くに投錨予定〜
18.12.23:海防機密第231455番電:串本へ曳航せよ
〜12.23 1505 曳航操舵の自由が利かず到達の見込みたたず〜
18.12.23:阪警機密第231716番電:大島港へ曳航せよ
〜12.23 1830 樫野崎298度2浬に"Havelland"を錨泊させる〜
18.12.24:第32掃海隊機密第241230番電:船団護衛以外は瀬戸崎沖にて適宜行動、商船航路掃蕩
〜12.24 1430 瀬戸崎沖にて哨戒任務に就く〜
18.12.24:海防電令作第53号:瀬戸崎沖から新宮沖まで第8224船団、第8223甲船団を直接護衛
〜12.24 2200 切目崎にて船団に合同〜
〜12.25 0235 潮岬の180度5浬にて船団が潜水艦から砲撃を受ける〜
〜12.25 0240 雷撃を受けるが被害なし、爆雷攻撃中〜
〜12.25 0335 潮岬の165度7浬にて全爆雷12個投射〜
18.12.25:海防機密第250453番電:護衛完了後田辺にて爆雷を補給せよ
〜12.25 0740 潮岬灯台の135度6.8浬に赤旗附浮標投入〜
〜12.25田辺
18.12.25:1800 爆雷24個搭載終了
18.12.25:海防電令作第55号:26日瀬戸崎沖付近まで"Havelland"を護衛、
任務終了後、由良内に回航。補給の上、掃蕩任務
18.12.25:田辺〜
〜12.25 2000 風が強く哨戒困難〜
〜12.26 1045 風が強く出港中止〜
18.12.26:海防電令作第56号:27日海防電令作第56号の如く行動せよ
〜12.27 0700 "Havelland"を護衛〜
〜12.27 1225 特設運送船「君川丸」被雷、潮岬の210度距離2浬にて爆雷攻撃〜
〜12.27 1255 水偵の目標弾付近に対し爆雷12個投射〜
〜12.27 1410 状況変化なければ1500より"Havelland"護衛に復す〜
18.12.27:海防電令作第59号:適宜索敵を打切り"Havelland"を護衛
〜12.27 1455 水偵の目標弾に対し爆雷6個投下〜
〜12.27 1505 水偵の攻撃に協同し爆雷4個投射〜
〜12.27 1530 市江崎灯台沖にて"Havelland"の護衛に就く〜
〜12.27 1815 "Havelland"瀬戸崎通過2100それより帰投予定〜
〜12.27由良内
18.12.28:由良内〜
18.12.28:海防機密第82105番電:梶取崎沖より瀬戸崎沖まで春島丸直接護衛任務
〜12.29 0545 特設電線敷設船「春島丸」に会合できず〜
18.12.29:海防機密第960番電:梶取崎沖より瀬戸崎沖まで第7228甲船団直接護衛任務
〜12.29 1430 第7228甲船団を梶取崎より直接護衛〜
〜12.29 2015 第7228甲船団護衛終了、瀬戸崎沖にて哨戒〜
18.12.29:海防機密第177番電:潮岬沖から瀬戸崎沖まであとらす丸の直接護衛
18.12.29:海防機密第269番電:潮岬沖から瀬戸崎沖まで第7229船団の直接護衛
〜12.30由良内
18.12.31:海防信電令作第62号:潮岬191度2800mの敵潜索敵攻撃
18.12.31:第32掃海隊機密第311135番電:I線以西潮岬10浬圏内商船航路索敵及び船団護衛
18.12.31:由良内〜対潜掃蕩〜01.01由良内
19.01.04:由良内〜01.05由良内
19.01.08:大阪〜01.08大阪
19.01.08:大原造船にて入渠修理工事着手
19.02.17:大原造船にて修理工事完成
19.02.01:軍隊区分:機密大阪警備府命令作第1号(01.20附):海面防備部隊潮岬部隊
19.02.16:大阪〜02.17由良内
19.02.17:大海機密第171935番電:
左記に依りマリアナ諸島、カロリン諸島方面緊急輸送に従事せしめられ度
1.派遣艦艇
呉鎮守府 大衆丸、大K天丸、第三日正丸
佐世保鎮守府 冨津丸、第二新東丸
舞鶴鎮守府 紀進丸
鎮海警備府 第一號桐丸、朝輝丸
高雄警備府 長白山丸
大阪警備府 那智丸
2.行動其の他
(1)発着地搭載物件等は運輸本部より直接協議す
(2)差当り各艦一往復の予定
19.02.20:由良内〜02.26横須賀
19.02.22:運輸機密第222049番電:
大海機密第171935番電に依る派遣艦艇は左の通輸送物件搭載至急回航せしめられ度
大衆丸、大K天丸、第三日正丸(呉鎮)第一號桐丸、朝輝丸(鎮警)第二新東丸(佐鎮)以上
門司にてセメントなるべく多量搭載の上、横須賀に回航、30分待機
那智丸(阪警)横須賀行物件適宜搭載横須賀に回航
19.03.01:(東松一號乙船団護衛)横浜〜03.06父島03.07〜03.14トラック〜サイパン
19.03.24:(東松二號船団乙直接護衛隊)サイパン〜
〜03.24 1730 敷設艇「巨濟」が潜望鏡らしきものを発見し監視制圧(三時間)〜
〜03.25 0500 敷設艇「巨濟」が船団に合同〜
〜03.26 1300(N20.58-E142.45)特務艦「宗谷」が缶故障、続航不能、
敷設艇「巨濟」と共に「宗谷」を護衛し父島に直行〜
〜03.28父島
19.04.02:機密横鎮信電令作第264号:
1.第四三二四船団(宗谷、芝園丸、日昌丸、第二朝日丸、護衛艦:巨濟、那智丸)
明3日父島発
2.甲直接護衛部隊指揮官は適宜部下艦艇をして明3日午前横須賀出撃、列島線航路を索敵南下、
概ね北緯30度50分線附近に於て前項船団部隊に会合し宗谷特務艦長の指揮を承け之が護衛に
任ぜしむべし
19.04.05:(第4324船団護衛)父島〜04.06横須賀
19.04.15:横須賀〜04.16由良内
19.04.20:由良内〜04.20串本
19.04.23:串本〜
〜04.23 0730 0845 潮岬沖着対潜掃蕩の予定〜
19.04.23:海防機密第231811番電:市江崎沖から新宮沖間第8423乙船団を直接護衛
〜04.23 2000より潮岬の180度以東10浬圏内索敵掃蕩〜
〜04.23 2253 潮岬の180度15浬にて雷撃を受けるが被害なし〜
〜04.24 0000 使用爆雷22個、残数8個〜
〜04.24 0930 昨日までの使用爆雷合計28個、残数8個〜
19.04.24:海防機密第241122番電:串本にて爆雷を補給せよ
〜04.24 1500 船団護衛終了〜
〜04.24串本
19.04.24:2100 爆雷積込完了
19.04.24:串本〜
〜04.25 0700 梶取崎の90度12浬針路235度速力7節〜
〜04.25 1100 潮岬の190度8浬針路50度実速7節〜
19.04.25:海防信電令第7号:第一護衛法別法第三掃蕩配備:由良内待機
〜04.25由良内
19.04.26:由良内〜
19.04.26:海防信電令第8号:第一掃蕩配備
19.04.26:海防機密第260910番電:市江崎の215度4浬に急行、敵潜を攻撃せよ
海防機密第261358番電:掃蕩を止め、新宮沖から瀬戸崎沖まで第7424甲船団直接護衛
〜04.26 1445 1800以降、市江崎の20浬圏内200度線以東掃蕩〜
19.04.26:海防電令第4号:第7424甲船団護衛終了後、安宅配備掃蕩哨戒
19.04.26:海防機密第261645番電:瀬戸崎新宮間第8424、第8425、第8426船団直接護衛
〜04.26 1730 梶取崎沖で第7424甲船団に会合できず〜
19.04.26:海防機密第261755番電:第7424甲船団尾鷲仮泊、海防電令第4号及び海防機密第261645番電による任務に就け
〜04.26 1940 安宅配備に引返す〜
19.04.27:海防機密第271025番電:第261645番電東航船団護衛終了後、新宮沖瀬戸崎間第7424甲船団直接護衛
〜04.27 1140 全爆雷投下、串本に補給に向う〜
〜04.27串本
19.04.27:1500 爆雷48個搭載
19.04.27:串本〜
〜04.27 1620 潮岬135度4浬にて爆雷1個投下〜
19.04.27:海防電令第6号:1800以後護衛終了後、第一掃蕩隊潮岬配備掃蕩哨戒
19.04.27:海防機密第271830番電:串本沖新宮沖間第8426乙船団直接護衛、護衛終了後、
第8427船団を新宮沖まで直接護衛、第7423船団を瀬戸崎沖まで直接護衛
〜04.28 0340 潮岬196度2浬にて左舷60度より雷撃を受けるが被害なし、対潜攻撃中〜
〜04.28 0445 爆雷21個使用、第8426乙船団の護衛に向う〜
〜04.28 0630 串本に引き返す、0820潮岬沖掃蕩に復帰〜
〜04.28 0840 潮岬の205度8浬着予定〜
19.04.28:海防機密第281825番電:潮岬新宮沖間第8426乙船団、新宮沖Z沖間第7426船団直接護衛
19.04.30:海防機密第301725番電:潮岬梶取崎間第8429乙船団、梶取崎市江崎間第7428船団直接護衛
〜04.30 1530 新宮沖で第7428甲船団と会合できず〜
19.04.30:海防電令第7号:第一護衛法別法第三掃蕩配備:串本待機
19.05.01:砲艦長:海軍少佐 金原 政治
19.05.01:海防機密第011815番電:05.02 梶取崎市江崎間のるほうく丸直接護衛
〜05.02串本
19.05.03:海防機密第031600番電:05.04 瀬戸崎梶取崎間第8503船団直接護衛
19.05.04:串本〜船団護衛〜05.04串本
19.05.04:海防機密第041620番電:05.05 瀬戸崎梶取崎間第7502船団直接護衛
19.05.05:串本〜
〜05.05 1050 第7502船団を護衛しつつ現場(N33.27-E135.33)に向う〜
19.05.05:海防機密第051600番電:05.06 市江崎梶取崎間第8505船団直接護衛
〜05.05 1700 第7502船団護衛完了、途中潮岬南西にて威嚇投射2個〜
19.05.05:海防機密第051642番電:白根丸救難隊指揮官を早鞆丸艇長に指定
19.05.05:海防機密第051735番電:距岸10浬から20浬圏内対潜掃蕩
19.05.06:海防機密第061545番電:05.07 市江崎梶取崎間第8506船団直接護衛
〜05.07 1330 直ちにドイツ船"Rossbach"遭難現場に急行、掃蕩及び救助〜
〜05.07 1700 1800市江崎180度21浬より針路270度速力10節にて捜索掃蕩しつつ現場に向う〜
19.05.07:海防機密第071701番電:05.08 梶取崎市江崎間第7506船団直接護衛
19.05.08:海防機密第081106番電:船団護衛終了後、串本にて待機
〜05.08 1120 船団護衛終了〜
19.05.08:海防機密第081807番電:05.09 PZ間第7506船団直接護衛
19.05.09:海防機密第091545番電:05.10 市江崎梶取崎間第8509及び第7508船団直接護衛
19.05.10:海防機密第101138番電:第一護衛法別法第三掃蕩配備:串本を基地とし直接護衛主務
19.05.11:海防機密第111826番電:05.12 潮岬市江崎間
第7508船団及び第7509甲船団(同時出港の場合)直接護衛、護衛終了後、串本待機
〜05.12串本
19.05.12:海防機密第121732番電:05.13 新宮沖市江崎間啓東丸直接護衛
19.05.13:串本〜船団護衛〜05.13串本
19.05.14:海防機密第141652番電:05.15 市江崎梶取崎間第8514甲船団直接護衛
19.05.15:串本〜船団護衛〜05.15串本
19.05.15:海防機密第151903番電:05.16 梶取崎市江崎間第7514船団及び修洋丸直接護衛
19.05.16:串本〜
19.05.16:海防機密第160845番電:05.16 梶取崎市江崎間第二靜興丸直接護衛
19.05.16:海防機密第161634番電:05.17 市江崎新宮間第8516船団直接護衛
19.05.16:海防信電令第10号:第三哨戒配備兵力部署:直接護衛を主務とし待機地従前通り
19.05.17:海防機密第171644番電:05.18 新宮市江崎間第7516船団直接護衛
19.05.18:海防機密第181632番電:05.19 潮岬市江崎間泰來丸直接護衛、護衛終了後、由良内に回航補給せよ
〜05.19由良内
19.05.20:大阪警備府信電令第46号:潮岬以西海面の船団護衛任務、第三海上護衛隊協力
19.05.21:海防機密第211805番電:05.22 潮岬瀬戸崎間相模川丸直接護衛、護衛終了後、由良内回航
19.05.22:由良内〜船団護衛〜05.23由良内
19.05.23:海防機密第231542番電:05.24 瀬戸崎潮岬間第8523船団直接護衛、護衛終了後、串本待機
19.05.24:由良内〜船団護衛〜05.24串本
19.05.25:海防機密第251406番電:05.26 潮岬瀬戸崎間第7524甲船団直接護衛、護衛終了後、由良内待機
19.05.26:串本〜船団護衛〜05.26由良内
19.05.30:由良内〜
〜05.30 1450 対潜訓練終了〜
〜05.30 1730 和歌浦における揚陸終了〜
〜05.30 1930 由良内帰投予定〜
〜05.30由良内
19.05.31:海防機密第311638番電:06.01 0400 由良内発、甲哨区配備、瀬戸崎周参見間
第8531船団、第7529乙船団、第7530甲船団、第7530乙船団、靜興丸区間護衛
19.06.01:由良内〜
〜06.01 1330 第7530船団護衛中、市江崎の145度3.5浬にて対潜掃蕩、爆雷攻撃〜
〜06.01 1500 爆雷攻撃地点より軽質油らしきもの多量に湧出するも
「和山丸」沈没地点と合致す。ドラム缶1個揚収するも日本製〜
19.06.01:海防機密第011545番電:06.02 瀬戸崎周参見間第8601船団、西航盧山丸区間護衛
〜06.01 1730 本日の予定船団「靜興丸」を除き無事通過、護衛終了〜
19.06.02:海防機密第021652番電:06.03 瀬戸崎周参見間
第7601甲船団、第7602乙船団、東航大安丸、西航振武丸区間護衛
19.06.02:海防機密第022042番電:本日の護衛終了後、田辺避泊
19.06.03:海防機密第031636番電:06.04 瀬戸崎潮岬間龍江丸及び第7602甲船団護衛、護衛終了後、由良内回航
〜06.04由良内
19.06.09:由良内〜
19.06.11:海防機密第111523番電:哨区にてはわい丸護衛
19.06.11:海防機密第111535番電:06.12 瀬戸崎周参見間、第8611船団及び第7610甲船団護衛
〜06.12由良内
19.06.15:由良内〜
19.06.15:海防機密第151703番電:06.16 第8615船団、第7614船団、那須丸、
伊號高速艇4隻、東航志摩丸直接護衛
19.06.16:海防機密第160430番電:由良内回航、紀伊防備隊陸戦隊を大阪に揚陸
〜06.16由良内
19.06.16:由良内〜06.16大阪06.19〜06.19由良内
19.06.21:海防機密第211545番電:06.22 0800出港、甲哨区配備
19.06.22:由良内〜
19.06.23:海防機密第231530番電:06.24 早鞆丸と交代
〜06.24由良内
19.06.25:軍隊区分:機密大阪警備府命令作第9号(06.20附):海面防備部隊
19.06.25:海防機密第251535番電:06.26 0800出港、甲哨区配備
19.06.26:由良内〜
〜06.28 瀬戸崎潮岬間、巡洋艦「大淀」及び驅逐艦2隻を直接護衛〜
〜06.29 1225 瀬戸崎の280度14,000mの敵潜水艦索敵攻撃せよ
〜06.29 1400 1430対潜掃蕩に向う、1530瀬戸崎沖着予定〜
〜06.29 1730 潮岬の250度7浬にて反響音数回聴知、爆雷攻撃4個〜
19.06.29:海防機密第291950番電:状況に変化なければ田辺待機
〜06.29 2045 使用爆雷計10個、異常認めず、田辺湾に待機す〜
〜06.29田辺
19.06.30:海防機密第301045番電:1200に至るも状況に変化なければ田辺に回航待機
19.07.01:海防機密第011500番電:07.02 0800 田辺発高知丸と交代、甲配備
19.07.02:田辺〜
19.07.02:海防機密第021630番電:07.03 1200 紀洋丸と交代、5日迄乙配備
19.07.04:海防機密第041025番電:現任務を止め、速やかに由良内に回航
〜07.04由良内
19.07.07:海防機密第071645番電:07.08 0800出港、船団護衛終了後、田辺待機
19.07.08:由良内〜07.10田辺
19.07.12:海防機密第121615番電:便宜出港、昼間甲配備
19.07.13:田辺〜
19.07.13:海防機密第131600番電:第7711船団護衛終了後、由良内帰投
〜由良内
19.07.--:由良内〜07.15大阪
19.07.16:藤永田造船所船町工場にて修理工事開始
19.08.21:藤永田造船所船町工場にて修理工事終了
19.08.22:大阪〜08.24由良内
19.08.25:海防機密第251522番電:08.26 0730出港、甲配備
19.08.26:由良内〜
19.08.26:海防機密第261533番電:08.27 護衛終了後、田辺待機
〜08.27田辺〜
19.08.27:海防機密第271607番電:08.28 護衛終了後、由良内帰投
〜08.28由良内
19.08.30:海防機密第301552番電:08.31 0730出港、第二十二號掃海特務艇と交代、甲配備
19.08.31:由良内〜
〜08.31 1430 市江崎の315度8.6浬にて「第三十四號海防艦」が敵潜水艦を探知、協同爆雷攻撃中〜
〜08.31 1550 敵情を得ず、先の探知に疑問あり〜
19.08.30:海防機密第311645番電:那智丸艇長は掃蕩隊を区処せよ
〜08.31 1940 2000以後の掃蕩区域:「ロハ」区域〜
19.09.01:海防機密第011215番電:1600までに敵情を得ざれば護衛終了後、田辺待機
〜09.01田辺
19.09.01:海防機密第011609番電:09.02 0730出港、甲配備、1600以後、田辺待機
19.09.02:田辺〜甲哨区配備〜09.02田辺
19.09.02:海防機密第021509番電:09.03 護衛終了後、特令あるまで田辺待機
19.09.03:田辺〜09.03田辺
19.09.04:海防機密第041704番電:09.05 1000出港、甲配備
19.09.05:田辺〜
19.09.05:海防機密第051642番電:室戸崎の20度9浬敵、潜水艦出現現場に急行
19.09.06:海防機密第061553番電:09.07 第七博鐵丸、陸軍機帆船10隻護衛後、
1200までに由良内に帰投
19.09.06:海防機密第062208番電:09.07由良内回航取止め、早鞆丸と共に甲配備
19.09.07:海防機密第071548番電:09.07護衛終了後、田辺待機
〜09.07田辺
19.09.10:海防機密第101629番電:便宜出港、第8909、第8910船団護衛、その後、甲配備
19.09.11:田辺〜
19.09.11:海防機密第111552番電:護衛終了後、田辺待機
〜09.11田辺
19.09.12:田辺〜
19.09.12:海防機密第121618番電:09.13 日没までに帰投
〜09.13由良内
19.09.20:砲艦長:海軍少佐 嶋田 末次
19.09.22:海防機密第221619番電:09.23 0830出港、甲配備
19.09.23:由良内〜09.24田辺
19.09.23:海防機密第231615番電:09.24 1000基地発、護衛任務穂、甲配備
19.09.24:田辺〜
19.09.24:海防機密第241551番電:09.25 第8924船団護衛、終了後帰投
〜09.25由良内
19.09.--:由良内〜09.27由良内
19.09.30:海防機密第301621番電:10.01 0600出港、護衛終了後、田辺待機
19.10.01:由良内〜
19.10.03:海防機密第032120番電:瀬戸崎の270度3.5浬の敵潜掃蕩
19.10.03:海防機密第032230番電:掃蕩区域:「ロ・ハ」区
19.10.04:海防機密第040130番電:0400以後、掃蕩区域:「ハ・ニ・ホ」区
19.10.04:海防機密第041528番電:今夜、甲哨区の対潜掃蕩続行
19.10.04:那智丸機密第041635番電:1800以後、瀬戸崎の230度線以北の甲哨区掃蕩
〜10.05由良内
19.10.08:由良内〜
19.10.10:海防機密第101614番電:10.11 第二近油丸を護衛しつつ由良内に帰投
〜10.11由良内
19.10.13:海防機密第131608番電:10.14 0800出港、甲配備
19.10.14:由良内〜
19.10.16:海防機密第161035番電:10.16 江須崎の西方にて西航市江崎通過船団を護衛
19.10.16:海防機密第161608番電:10.17 第三高島丸と哨区交代後、帰投
〜10.17由良内
19.10.24:海防機密第241518番電:10.25 甲配備
19.10.25:由良内〜
〜10.26 電纜敷設艇「初島」を護衛〜
19.10.26:海防機密第261503番電:10.27 夜間当直艇
〜10.29由良内
19.11.01:海防機密第011544番電:11.02 0800出港、甲配備
19.11.02:由良内〜11.07由良内
19.11.10:海防機密第101508番電:11.11 0800出港、甲配備
19.11.11:由良内〜11.12田辺
19.11.12:海防機密第121519番電:11.13 東航甲船団護衛
19.11.13:田辺〜田辺
19.11.15:田辺〜11.16神戸
19.11.18:三菱重工業株式會社神戸造船所にて修理工事開始
19.12.04:三菱重工業株式會社神戸造船所にて修理工事完成
19.12.--:神戸〜由良内
19.12.07:海防機密第071451番電:12.08 0800出港、甲配備
19.12.08:由良内〜
19.12.13:海防機密第131509番電:12.14 帰港せよ
〜12.14由良内
19.12.18:海防機密第181538番電:12.19 0800出港、甲配備
19.12.19:由良内〜甲哨区配備〜
19.12.20:海防機密第201552番電:12.21 夜間当直艇
19.12.24:海防機密第241630番電:12.25 第8224船団及び~威護衛終了後、帰投
〜12.25由良内
19.12.28:海防機密第281555番電:12.29 0800出港、甲配備
19.12.29:由良内〜甲哨区配備〜
20.01.01:海防機密第011612番電:01.02 護衛終了後、帰投
〜01.02由良内
20.01.07:海防機密第071501番電:01.08 1000出港、甲配備
20.01.08:由良内〜甲哨区配備〜01.14由良内
20.01.18:修理(01.19まで)
20.01.20:大阪警備府信令第4号:
1.那智丸は準備出来次第大竹に回航すべし
2.日次行動予定を定め報告通報すべし
20.02.01:軍隊区分:機密大阪警備府命令作第2号(01.20附):削除
20.01.20:戦時編制:大海幕機密第608号ノ183:呉鎮守府部隊呉潜水戦隊
20.01.24:由良内〜大竹
20.01.25:1500 将旗掲揚
20.01.30:砲艦長:海軍大尉 齋藤 方郎
20.02.10:呉鎮守府信令第61号:
呉潜水戦隊司令官及び呉海軍運輸部長は夫々那智丸所要の機帆船を派出し左に依り第六〇一
航空隊の松山航空基地より岩国航空基地への人員及物件の輸送に任ぜしむべし
1.第一回 2月14日
2.第2回 2月17日
両日共人員約500名、物件約200噸宛
3.派遣船艇は前日午前中三津浜に到着する如く発?のこと
20.02.10:呉潜水戦隊信令第33号:
那智丸は2月13日及び16日各日共0700大竹発三津浜に回航、呉鎮守府信令第61号に依る
第六〇一航空隊基地人員及物件輸送作業に従事し作業完了後大竹に帰投すべし
20.02.12:呉潜水戦隊信令第34号:
将旗を13日及び16日各0700潜水隊庁舎に移揚し2月14日2月17日那智丸大竹入港後夫々同艦に
復帰す
20.02.13:0730 将旗を潜水隊庁舎に移揚
20.02.13:大竹〜02.13三津ヶ浜02.15〜02.15岩国02.16〜02.16大竹
20.02.16:1330 将旗復帰
20.02.27:1630 将旗を潜水隊庁舎に移揚
20.02.27:大竹〜02.27柳井02.28〜02.28大竹
20.02.28:1900 将旗復帰
20.03.06:呉潜水戦隊信電令第14号:
2.那智丸は3月8日大竹発水中受信空中線比較試験に参加したる後大竹に帰投すべし
20.03.08:0930 将旗を潜水隊庁舎に移揚
20.03.08:大竹〜03.08安下庄03.10〜03.10大竹
20.03.10:2130 将旗復帰
20.03.16:官房艦機密第788号:海軍潜水學校練習艦那智丸に水測兵器装備の件訓令:
工事要領
(イ)假稱三式探信儀三型 一組
(ロ)九三式水中聴音機二型甲小艦艇用及假稱三式水中聴音機三型 一組
20.03.16:0700 将旗を潜水隊庁舎に移揚
20.03.16:大竹〜03.16呉
20.03.23:呉〜03.24播磨
20.03.--:播磨造船所にて改造工事並に官房艦機密第778号に依る水測兵器装備訓令工事
20.04.02:艦本機密兵航第153号:兵器供給の件通知:
特設砲艦那智丸に学生操艦実習用として同期間中三式磁気羅針儀小型四組供給すべし
20.04.--:播磨造船所にて改造工事並に官房艦機密第778号に依る水測兵器装備訓令工事中
主砲撤去、二十五粍二聯装機銃2基装備
20.05.25:大竹〜05.28舞鶴
20.05.30:舞鶴〜05.30穴水
20.06.06:穴水〜06.09穴水
20.06.20:穴水〜06.28穴水
20.07.12:穴水〜07.14小串
20.07.16:小串〜07.16吉見
20.08.15:残存:SCAJAP No. N-063
20.09.15:戦時編制:呉鎮守府部隊
20.11.30:除籍:(第281840番電にて予定)
21.08.10:解傭
同型船
牟婁丸。
兵装
八糎砲2門、七粍七単装機銃1〜2基、爆雷30〜48個。
写真資料
雑誌「海と空」臨時増刊「日本船舶画報」S12.06 海と空社 (P.49)
雑誌「世界の艦船」海人社 別冊「日本の客船(1)」(P.205)
雑誌「世界の艦船」海人社 2007年3月号「回想の日本客船その118」
雑誌「船の科学」船舶技術協会 2000年1月号「日本商船隊の懐古No. 246」山田早苗
雑誌「船の科学」船舶技術協会 1999年6月号「和辻型客船を想う(6)」今村清(P.68-69)
「大阪商船株式會社五十年史」 S09.06 大阪商船株式會社(P.175)
「関西汽船の船半世紀」H06.07 関西汽船海上共済会(P.62)
「船舶史稿」船舶部会「横浜」第三巻(P.100)
「船舶史稿」船舶部会「横浜」第六巻(P.96)
「船舶百年史」有明書房 S32.09 上野喜一郎 (P.129)
「商船三井船隊史」 H21.04 野間恒(P.45)
「商船三井 船舶史 1884-2010」 H22.12 木津重俊
"ONI 208-J Japanese Merchant Ships Recognition Manual" (P.38)
"ONI 208-J (Revised) Japanese Merchant Ships Recognition Manual (1944)" (P.19)
図面資料
雑誌「船の科学」船舶技術協会 1999年6月号「和辻型客船を想う(6)」今村清(P.70-71)
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