第四十四號海防艦の艦歴

 年 月 日：艦歴

 19.04.15：起工、仮称艦名：第2722號艦
 19.06.05：命名：達第181号：「第四十四號海防艦」
 19.06.05：類別等級制定：内令第738号：種別：海防艦、類別：海防艦、艦型：第二號型
 19.06.05：本籍仮定：内令第734号：佐世保鎮守府
 19.07.07：進水
 19.07.31：艤装員長：海軍大尉　木村　淸四郎
 19.08.03：艤装員事務所を飽ノ浦長崎監督官事務所内に設置し事務を開始
 19.08.30：艤装員事務所を撤去
 19.08.31：竣工
 19.08.31：本籍：内令第1012号：佐世保鎮守府、役務：警備海防艦
 19.08.31：海防艦長：海軍大尉　木村　淸四郎

 19.08.31：戦時編制：呉鎮守府部隊呉防備戦隊
 19.09.30：佐伯～豊後水道北方海面にて各種訓練及び水上教練射撃～09.30臼杵湾
 19.11.01：海防艦長：海軍少佐　木村　淸四郎

 19.11.05：戦時編制：佐世保鎮守府部隊
 19.11.08：佐世保～哨戒～11.09鹿児島
 19.11.15：（カタ416船団護衛）鹿児島～11.17那覇
 19.11.18：（ナカ804船団護衛）那覇～11.20古仁屋～11.23鹿児島
 19.11.26：（カタ614船団護衛）鹿児島～
 　　　　　～11.29 1138 曽津高埼の248度5.6浬にて敵潜探知、爆雷攻撃28個～
 　　　　　～11.30那覇
 19.12.04：（カタ614船団護衛）慶良間～12.06基隆
 19.12.11：（タカ107船団護衛）基隆～12.12宮古12.14～12.15瀬底12.18～12.19久慈12.21～12.22鹿児島
 19.12.25：（カタ506船団護衛）鹿児島～12.27那覇12.28～12.30基隆
 20.02.28：佐防機密第282020番電：
 　　　　　１．Ｂ慶山丸、第四十四號海防艦の行動左の通変更せらる
 　　　　　　　28日1230佐世保発、1700野母埼、１日0100野間岬（牛深に仮泊せず）0800鹿児島着
 　　　　　２．第二百三十四號驅潜特務艇は護衛を止め哨区に就け
 20.03.--：軍隊区分：沖縄方面部隊海上護衛部隊護衛本隊
 20.03.01：山川～03.04鹿児島
 20.03.08：（カナ803船団護衛）鹿児島～
 　　　　　～03.09 2345（N30.05-E128.20）敵潜探知、爆雷攻撃～
 　　　　　～03.10 0402 陸軍徴傭船「三嘉丸」被雷沈没～
 　　　　　～03.10 0715（N29.23-E128.13）陸軍徴傭船「道灌丸」、一般徴傭船「慶山丸」被雷沈没～
 　　　　　～03.12鹿児島
 20.03.15：軍隊区分：南西諸島護衛部隊護衛本隊
 20.03.17：（カタ504船団護衛）鹿児島～03.22石垣
 20.03.23：（「江戸川丸」護衛）石垣～03.24基隆
 20.03.28：（タモ51船団護衛）基隆～04.14佐世保
 20.05.06：（「金泉丸」護衛）佐世保～05.08佐世保
 20.05.10：軍隊区分：佐世保鎮守府信電令作第118号（05.12附）：九州方面護衛部隊護衛本隊
 20.06.03：軍隊区分：佐世保鎮守府信電令作第134号：機雷部隊指揮官の指揮を解く
 20.06.15：佐防機密第150834番電：
 　　　　　１．崎戸の西２浬に敵潜あり、第一、二掃蕩隊は之を攻撃中
 　　　　　２．第三掃蕩隊（第四十四號海防艦、三峡丸、有幸丸、第二百三十四號驅潜特務艇）は準備出来次第
 　　　　　　　出撃、之を攻撃撃滅すべし（指揮官第四十四號海防艦長）
 20.06.15：佐防機密第151112番電：
 　　　　　１．第四十九號驅潜艇を第三掃蕩隊に編入す
 　　　　　２．爾余の第一、二掃蕩隊は帰投せよ
 　　　　　３．第四十四號海防艦1200出撃の予定、同艦現場着迄第四十九號驅潜艇長、第三掃蕩隊の指揮をとれ
 20.06.15：佐防機密第151404番電：
 　　　　　　佐防機密第150834番電に依り掃蕩に関し左の通定む
 　　　　　１．掃蕩区域　崎戸島、片島伏瀬、江ノ島橫曽根、大蟇島、松島を含む海面
 　　　　　２．掃蕩要領　第四十四號海防艦（第四十九號驅潜艇を随伴）全海面掃蕩、
 　　　　　　　三峡丸西方、第二百三十四號驅潜特務艇南方、有幸丸南東方海面を夫々移動哨戒
 20.06.17：佐防機密第171137番電：
 　　　　　　掃蕩を止め帰投せよ
 20.11.25：海防艦長：海軍少佐　菅昌　徹昭
 20.12.01：除籍

 20.12.01：入籍：内令第6号：特別輸送艦、佐世保地方復員局所管
 20.12.01：艦長：第二復員官　菅昌　徹昭
 20.12.20：内令第12号：「海第四十四號」と呼称
 21.02.08：艦長：第二復員官　靑野　重郎
 21.03.20：艦長：第二復員官　近藤　矩雄
 21.04.01：類別等級削除：軍令第1号（自然消滅）
 21.09.05：復二第230号：特別保管艦に指定（08.10附）
 22.06.01：艦長：復員事務官　岸川　正紀

 22.07.04：除籍：復二第467号

同型艦

 第二號、第四號、第六號、第八號、第十號、第十二號、第十四號、第十六號、第十八號、
 第二十號、第二十二號、第二十四號、第二十六號、第二十八號、第三十號、第三十二號、
 第三十四號、第三十六號、第三十八號、第四十號、第四十二號、第四十六號、第四十八號、
 第五十號、第五十二號、第五十四號、第五十六號、第五十八號、第六十號、第六十二號、
 第六十四號、第六十六號、第六十八號、第七十號、第七十二號、第七十四號、第七十六號、
 第七十八號、第八十號、第八十二號、第八十四號、第百二號、第百四號、第百六號、
 第百十二號、第百十六號、第百十八號、第2761號艦、第百二十四號、第百二十六號、
 第百三十號、第百三十二號、第百三十四號、第百三十八號、第百四十二號、第百四十四號、
 第百五十號、第百五十四號、第百五十六號、第百五十八號、第百六十號、第百八十六號、
 第百九十號、第百九十二號、第百九十四號、第百九十六號、第百九十八號、第二百號、
 第二百二號、第二百四號。

兵装

（計画時）
 四十五口径十年式十二糎高角砲２門、
 九六式二十五粍三聯装機銃２基、九九式軽機銃２挺、一四式拳銃13丁、九九式小銃39挺、
 九六式三米高角測距儀一型１基、九六式六十六糎測距儀１基、
 九三式二号水中聴音機小艦艇用甲１基、九三式探信儀一型１基、須式七十五糎探照燈四型改一１基、
 二号電波探知機二型改二１基、
 仮称三式投射機12基、爆雷投下軌道１條、九五式爆雷120個。

（19.11.08現在）
 四十五口径十年式十二糎高角砲２門、
 九六式二十五粍三聯装機銃２基、同二聯装機銃２基、同単装機銃２基、三式八糎迫撃砲１門
 須式七十五糎探照燈１基、
 二号電波探知機二型１基。

写真資料

 雑誌「世界の艦船」海人社 2017年12月号増刊「日本海軍護衛艦艇史」（P.48）
 雑誌「丸スペシャル」潮書房 No.28「海防艦」（P.60）
 「写真日本海軍全艦艇史」 ㈱ベストセラーズ H06.12 福井静夫（2352）

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