大立の艦歴
年 月 日:艦歴
15.04.22:起工
15.10.25:類別等級制定:内令第935号:種別:特務艇、類別:電纜敷設艇、艇型:なし
15.12.10:命名:達第288号:特務艇「大立」(オウタテ)
15.12.10:本籍仮定:内令第936号:佐世保鎮守府
15.12.11:進水
16.06.10:艤装員長:海軍大尉 中尾 小太郎
16.06.28:艤装員事務所を株式會社播磨造船所内に設置し事務を開始
16.07.31:竣工、艤装員事務所撤去
16.07.31:本籍:内令第869号:佐世保鎮守府、佐世保防備隊所属
16.11.17:軍隊区分:機密佐鎮海面防備部隊命令作第3号:作戦準備に関し大島根據地隊司令官の指揮下
16.11.24:佐世保〜奄美大島
16.09.01:戦時編制:佐世保鎮守府部隊佐世保防備戦隊佐世保防備隊
16.12.01:信号符字點付:達第369号:JICQ
16.12.02:軍隊区分:機密佐世保鎮守府命令作第5号:海面防備部隊
16.12.10:軍隊区分:機密佐世保防備戦隊命令作第21号:湾口部隊第三掃海部隊(9)
16.12.24:軍隊区分:機密佐世保防備戦隊命令作第26号(01.01実施):湾口部隊第三掃海部隊(10)
16.12.--:奄美大島〜12.29佐世保
16.12.30:機密佐防戦電令作第19号:
大立は準備出来次第出港、古志岐島ノ南北線二神島の東西より以西の海面を捜索攻撃すべし
16.12.30:佐世保〜
16.12.30:機密佐防戦電令作第22号:今夜古志岐島の310度線以南白瀬灯台までの敵潜索敵攻撃
16.12.30:機密佐防戦電令作第23号:今夜敵潜を発見しない場合
明日0800からの索敵、旗艦の180度8浬針路270度速力10節
16.12.31:機密佐防戦電令作第25号:特定区域の対潜索敵中止
〜12.31佐世保
17.01.01:軍隊区分:機密佐世保防備戦隊命令作第28号:湾口部隊第三掃海部隊(10)
17.01.05:佐世保〜港外警戒〜01.11佐世保
17.01.15:軍隊区分:機密佐世保鎮守府命令作第14号:海面防備部隊佐世保附近防備部隊
17.01.15:軍隊区分:機密佐世保防備戦隊命令作第31号:湾口部隊第三掃海部隊(10)
17.01.17:佐世保〜港外警戒〜01.20佐世保
17.01.27:佐世保〜港外警戒、航路指示〜01.28佐世保
17.01.27:機密佐世保鎮守府命令第48号:
佐世保防備戦隊司令官は1月27日より2月末日に至る期間に於て佐世保海軍工廠長の協議に応じ
電纜敷設艇大立をして昭和16年官房機密第4758号に依る沖ノ島防備衛所兵器装備工事協力の為
出動せしむべし
17.01.31:佐世保〜01.31博多
17.02.05:軍隊区分:機密佐世保鎮守府命令作第16号:海面防備部隊佐世保附近防備部隊
17.02.05:軍隊区分:機密佐世保防備戦隊命令作第32号:湾口部隊第三掃海部隊
17.02.13:佐世保〜鎮海
17.02.17:1119 機上燈台の190度距岸300mにて船底の一部が岩礁に乗上げ
2050 離礁、沖ノ島灯台の232度1200mに仮泊
17.02.18:1030 作業地発、博多に向う
〜博多〜02.20佐世保
17.02.23:佐世保海軍工廠第四船渠にて入渠
17.02.23:機密佐世保鎮守府命令第106号:
佐世保防備戦隊司令官は3月1日より3月末日に至る期間に於て佐世保海軍工廠長の協議に応じ
電纜敷設艇大立をして昭和十六年官房機密第4756号に依る長瀬崎防備衛所兵器装備工事に協力せしむべし
17.03.--:軍隊区分:第六部隊(6)第三小隊五番艇(5)
17.03.07:出渠
17.03.09:佐世保〜港外警戒、航路指示〜
〜03.11 2130 佐鎮機密第266番電(oB丸遭難現場附近にて適当の時間捜索掃蕩)〜
〜03.12 0300 概ね配備完了し指定区域を索敵中〜
〜03.12 午後 陸軍徴傭船「oB丸」遭難地点着、
その西北西約15浬に船体の一部らしき漂流物を発見尚捜索中〜
〜03.14 1800迄 陸軍徴傭船「oB丸」遭難地点付近を捜索せるも得るところなく掃蕩列に復帰〜
17.03.17:佐防戦機密第328番電:解列
〜長崎〜
〜03.19佐世保
17.03.27:佐防戦機密第398番電:03月27日〜28日宇久島防備衛所と共同古志岐北方海面の対潜哨戒
17.04.02:佐世保〜04.04佐世保
17.04.10:内令第655号:佐世保防備隊所属
17.04.10:軍隊区分:機密佐世保鎮守府命令作第22号:海面防備部隊佐世保附近防備部隊
17.04.12:佐世保〜港外警戒、対潜掃蕩、航路指示〜04.18佐世保
17.04.15:軍隊区分:機密佐世保防備戦隊命令作第35号:湾口部隊第三掃海部隊
17.04.17:海面防備部隊電令作第37号:第二直に編入
17.04.22:海面防備部隊信電令作第2号:対潜掃蕩区分:第二掃蕩隊
17.04.25:佐世保〜
17.05.01:海面防備部隊信電令作第7号:女島南西方面を掃蕩
17.05.04:海面防備部隊電令作第42号:1800迄に敵情を得ば佐世保にて補給の上、待機
〜05.04佐世保
17.05.06:海面防備部隊電令作第43号:第二掃蕩隊より除く、設営作業に関し工廠に協力
17.05.15:佐世保〜
〜05.17 1530 天候悪化により作業中止、
曳船が本艇艇首に接触、操舵室に乗り上げ木造部分損傷〜
〜05.17佐世保
17.05.22:佐世保〜港外警戒、対潜掃蕩、航路指示〜05.23佐世保
17.05.29:海面防備部隊信電令作第11号:05.30第二掃蕩隊に追加
17.05.30:佐世保〜港外警戒、対潜掃蕩、航路指示〜
17.06.01:海面防備部隊電令作第58号:06.02 0600迄黄島砲台の東西線以西を警戒し敵の脱出を阻止
17.06.02:海面防備部隊信電令作第13号:06月08日〜13日当直
〜06.04佐世保
17.06.08:佐世保〜港外警戒、航路指示〜06.13佐世保
17.06.13:海面防備部隊電令作第61号:06月15日から当直
17.06.15:佐世保〜港外警戒、航路指示〜06.23佐世保
17.06.27:海面防備部隊信電令作第15号:06.29 0800佐世保発、07.02以降福江島甑列島を基地とし
野間岬東西線以北の九州西岸(防御海面を除く)及び五島列島南西海面の敵潜掃蕩
17.07.10:内令第1220号:佐世保防備隊所属
17.07.25:機密佐世保鎮守府命令第304号:
佐世保防防備戦隊司令官は佐世保海軍工廠長の協議に応じ電纜敷設艇大立をして概ね左記期間大島並に
小呂島防備衛所の兵器装備工事に協力せしむべし
自7月25日 至8月15日
17.07.25:機密佐世保防備戦隊命令第32号:
佐世保防備隊司令は機密佐世保鎮守府命令第304号に依り大島並に小呂島防備衛所兵器装備工事の際
電纜敷設艇大立を協力せしむべし
17.08.01:佐世保〜
17.08.08:機密第70番電:小呂島海上作業完了、明日より大島作業着手の予定
17.08.11:機密第72番電:本日午前一番架台設置、午後三番架台設置中亡失、明朝より捜索予定
〜08.14 三番設置完了〜
〜08.15 二番設置完了〜
〜08.16西戸崎
17.08.16:石炭清水補給
17.08.--:西戸崎〜二番電纜作業〜
〜08.17 大島海上作業完了〜
〜08.17博多
17.08.18:博多〜08.18佐世保
17.08.20:機密佐世保鎮守府命令第324号:
佐世保簿備船隊司令官は佐世保海軍工廠長の協議に応じ電纜敷設艇大立をして馬公警備府所属各防備
衛所兵器装備工事に協力の止め自8月26日至10月20日期間基隆、高雄並に馬公方面に派遣すべし
17.08.20:機密佐世保防備戦隊命令第38号:
佐世保防備戦隊司令は機密佐世保鎮守府命令第324号に依り大立をして馬公警備府所属各防備衛所兵器
装備工事に協力の為自8月26日至10月20日期間基隆、高雄並に馬公方面に派遣すべし
17.09.01:佐世保〜基隆09.21〜09.24寺島水道09.25〜09.25佐世保
17.09.29:機密佐世保鎮守府命令第366号:
佐世保防備戦隊司令官は機密佐世保鎮守府命令第324号に依る電纜敷設艇大立の派遣期間を更に
10月31日迄延長協力すべし
17.10.04:佐世保〜10.08馬公
17.10.30:佐鎮機密第301628番電:
大立は11月中旬まで馬公方面敷設作業に協力すべし
17.11.10:軍隊区分:機密佐世保鎮守府命令作第33号:海面防備部隊佐世保附近防備部隊
17.11.19:馬公〜11.23佐世保
17.12.06:軍隊区分:機密佐世保鎮守府命令作第34号:海面防備部隊佐世保附近防備部隊
17.12.08:佐世保〜驅逐艦「涼月」の目標艦〜12.11佐世保
17.12.13:佐世保〜衛所交通〜12.17佐世保
17.12.17:軍隊区分:機密佐鎮海面防備部隊命令作第47号:湾口部隊第二掃海部隊
17.12.23:佐世保〜港外警戒、航路指示〜12.26佐世保
18.01.03:佐世保〜聴音機設置〜01.07佐世保
18.01.16:出渠
18.01.17:機密佐世保鎮守府命令第25号:魚釣崎防備衛所の兵器装備工事に協力
18.01.20:佐世保〜大蟇島聴音機設置〜01.25佐世保
18.02.04:佐世保〜的山大島聴音機修理作業〜02.25佐世保
18.03.08:佐世保〜哨戒、航路指示〜03.12佐世保
18.03.15:佐世保〜訓練〜03.15佐世保
18.03.16:佐世保〜訓練〜03.16佐世保
18.03.18:佐世保〜聴音機設置〜03.31佐世保
18.04.01:内令第584号:佐世保防備隊所属
18.04.--:(A船団護衛)佐世保〜04.02ベルブイ沖
18.04.02:ベルブイ沖〜04.03上海
18.04.05:佐世保〜自差修正〜04.05佐世保
18.04.06:佐世保〜電纜敷設〜04.06佐世保
18.04.07:軍隊区分:機密佐鎮海面防備部隊命令作第54号:護衛本隊
18.04.07:佐世保〜三番聴音機設置〜04.13佐世保
18.04.13:官房艦機密第1742号:電纜敷設艇大立爆雷投射機新設の件訓令
部下海軍工廠をして首題の件左記に依り施行せしむべし
1.工事要領
別図要領に依り九四式投射機装備を装備すると共に之に関連する工事を施行するものとす
2.所要兵器
海軍艦政本部長をして直接佐世保海軍軍需部長に通牒せしむ
3.公試
施行せず
4.完成期
成るべく速に
5.費目
(以下省略)
18.04.17:佐世保〜04.17伊万里湾
18.04.18:伊萬里湾在勤海軍武官機密第181500番電:
1.佐第七船団
護衛艦 大立
速力八節、18日0600伊萬里湾発、20日1800呉淞着、
白鹿丸(JBXD)馬公経由西貢、山幸丸(JYFR)馬公経由ミリ
たまひめ丸(JDWC)陳家圩、宗像丸(JFIC)蕪湖以上空船
昭泰丸(JKSR)木材、上海、祝島丸694噸黄硫、水禮 第二東盛丸500噸重油、上海
2.航路三〇〇六南方行馬鞍にて分離大陸接岸(速力一〇節)
3.正午位置
18日北緯33度16分東経128度57分
19日北緯32度40分東経125度17分
20日北緯30度10分東経123度00分
21日北緯26度44分東経120度52分
22日北緯23度42分東経118度43分
4.馬公23日0800着の予定
18.04.18:(佐第七船団護衛)伊万里湾〜
〜04.20 0215 馬鞍群島着「白鹿丸」「山幸丸」が解列〜
〜04.20呉淞
18.04.23:1120 呉淞沖にて碇泊中「安國丸」が触衝、船首材折損
18.04.24:上海にて入渠
18.04.29:出渠
18.04.30:上海〜04.30呉淞
18.04.30:上根機密第301635番電:
1.支第十船団
鳴尾丸、礦石6830瓲、陸兵1432名、門司行、
たまひめ丸、礦石4700瓲、安房丸、礦石600瓲、以上八幡行
2.護衛艦 大立、速力八節
3.30日1500呉淞発、航路三〇〇六
2日2200古志岐島附近にて解列、3日1000六連島着の予定
4.正午位置
1日北緯32度06分東経124度22分
2日北緯33度12分東経127度09分
18.04.30:(支第十船団護衛)呉淞〜04.30ベルブイ04.30〜
〜05.02 1830 宇久島北方にて船団解列〜
〜05.03佐世保
18.05.12:機密佐世保鎮守府命令第171号:
佐世保防備隊司令官は佐世保海軍工廠長の協議に応じ電纜敷設艇大立をして概ね左記期間牧ノ島防備
衛所の兵器装備工事に協力せしむべし
記
自5月25日至6月20日
18.05.15:軍隊区分:機密佐世保鎮守府命令作第42号:海面防備部隊護衛本隊
18.05.31:伊萬里湾集合地管理官機密第311215番電:
1.佐第二六船団15隻(富江湾合同2隻を含む)
31日0600伊萬里湾発、2日1430花鳥山の300度20浬着の予定、速力八節、
航路相崎瀬戸、三〇一三 S61より余山に向う
高岡丸(JNKD)陸軍150名、上海、順陽丸(JKLB)陸軍30名、馬鞍山、
盛丸(JCGC)大安丸(JITB)南華丸(JHMA)金嶺丸(JGOR)以上蕪湖、
三池山丸(JBID)若松丸(JOTB)以上陳家圩、
浦戸丸(JJWR)、上海(馬鞍山)、大新丸(JDMA)、九龍(昭南)、
大安丸(JJQK)コークス、香港、日高丸(JYVR)木材、八所、銀嶺丸(JYPR)楡林
2.正午位置
31日相崎瀬戸
1日北緯32度30分東経125度50分
3.護衛艦 峯風、
大立及白耳義丸(JIJD)盤谷、安洋丸(JAYD)西貢
31日1700黄島の南5浬にて会合す
4.南下船ベルブイにて分離大陸接岸、6月4日2200厦門着の予定
正午位置
3日北緯27度55分東経121度40分
4日北緯24度50分東経119度25分
18.05.31:(佐第二六船団護衛)佐世保〜
〜06.02 0900 泗碓山北方にて解列〜
〜06.02呉淞
18.06.04:上根機密第040910番電:
1.シ第二六船団(搭載礦石)
鵜戸丸5150瓲、宗像丸4600瓲以上八幡行、日コ丸6700瓲小倉行
2.護衛艦 大立、速力八節
3.4日0800呉淞発大瀬崎直航、6日1000黄島着解列7日未明六連島着の予定
4.正午位置
5日北緯31度40分東経125度30分
18.06.04:上海〜06.04銅沙
18.06.04:(支第二六船団護衛)銅沙〜
〜06.06 1500 黄島南方にて船団解列〜
〜06.06福江
18.06.07:福江〜06.07佐世保
18.06.11:佐世保〜06.11厳原06.12〜06.12鎮海06.16〜06.16釜山
18.06.17:釜山港外(牧ノ島防備衛所)にて作業(06.22まで)
18.06.19:大立機密第191930番電:
19日測深作業終了す、明日より設置作業着手の予定
18.06.24:釜山港外(牧ノ島防備衛所)にて作業(07.01まで)
18.07.02:釜山〜07.02鎮海07.03〜07.03釜山
18.07.04:釜山港外(牧ノ島防備衛所)にて作業(07.10まで)
18.07.11:釜山〜07.11鎮海07.12〜07.12??07.13〜07.13佐世保
18.07.19:佐世保〜07.19野母浦
18.07.21:野母浦〜電纜敷設作業〜07.21野母浦
18.07.22:野母浦〜07.22長崎
18.07.23:長崎〜07.23野母浦
18.07.24:野母浦〜電纜敷設作業〜07.24野母浦
18.07.25:野母浦〜電纜敷設作業〜07.25野母浦
18.07.26:野母浦〜電纜敷設作業〜07.26野母浦
18.07.26:官房機密第261441番電:
佐世保海軍工廠をして電纜敷設艇大立に佐世保海軍軍需部在庫の假吊下式一型水中聴音機(吊下装置を
除く)一組を至急装備せしむべし
工事の詳細に関しては海軍艦政本部長をして直接佐世保海軍工廠長に通牒せしむ
費目カ(ワク)一般修理(普)(船)(電)一括部付予算内支弁とす
18.07.28:野母浦〜07.28佐世保
18.08.02:仮称吊下式一型水中聴音機装備工事、機関手入(08.17まで)
18.08.19:佐世保〜訓練〜08.19佐世保
18.08.19:機密佐世保鎮守府命令第291号:
佐世保防備戦隊司令官は佐世保海軍工廠長の協議に応じ電纜敷設艇大立を第十六警備隊所属防備衛所
兵器装備工事に協力の為自8月25日至9月20日期間海南島現地に派遣すべし
18.08.19:佐世保鎮守府信電令作第47号:
1.佐世保防備戦隊司令官は大立をして海南島派遣の途次21日午前伊万里湾、三池及佐世保発予定の
南方行船団(約6隻9節)に会合、馬公迄直接護衛せしむべし
2.右詳細は伊万里湾集合地管理官と大立艇長間にて協定の上行動を予定し報告すべし
18.08.20:佐世保鎮守府海面防備部隊信電令作第31号:
大立は22日0830佐世保発バ一〇四船団と野母埼附近にて会合の上、馬公まで直接護衛に任ずべし
18.08.22:佐世保〜08.22伊万里
18.08.22:(タ第二〇四船団護衛)伊万里〜
〜08.27 0330 査母嶼南方にてタ第二〇四船団解列〜
〜08.27馬公
18.08.29:馬公〜09.01三亞
18.09.01:内令第1833号:佐世保防備隊所属
18.09.02:電令第21号:佐防戦機密第020750番電:
海南島に於ける予定作業終了せば馬公に回航、凸角及吃仔尾防備衛所磁気探知儀環線敷設作業に
協力すべし
18.09.13:大立機密第131900番電:
13日楡林港外磁気探知機環線敷設工事終了
18.09.14:機密佐世保鎮守府命令第334号:
佐世保防備戦隊司令官は佐世保海軍工廠長の協議に応じ電纜敷設艇大立をして現任務終了後、
概ね10月10日頃迄高雄警備府所管凸角、吃仔尾及花嶼防備衛所兵器装備工事に協力せしむべし
18.10.19:大立機密第190930番電:
吃仔尾防備衛所磁気探知機二機の中残り一機は15日天候回復後3日間誘転連続作業を実施其の60%を
終了せるも風潮強き爲途中作業困難となり18日作業中止目下待機中
18.10.21:大立機密第212130番電:
21日吃仔尾聴音機揚収作業に着手せるも風浪強く作業困難に付一時中止せり天候回復を待ち実施す
18.10.22:大立機密第221000番電:
9月27日吃仔尾防備衛所磁気探知機二機の内一機敷設終了せるも爾後季節風強吹せる為
作業を一時中止待機中
18.10.24:大立機密第241800番電:
24日吃仔尾聴音機揚収作業終了、明日より花嶼聴音機修理作業着手の予定
18.10.31:大立機密第311030番電:
花嶼聴音機修理作業は25日寒の季節風の為31日に至るも作業の見込立たず、
今後海上の状況は作業可能の程度に回復すること殆ど見込なきに付、各部協議の上、
本艇作業は之にて打切り佐世保に帰投のこととせり
18.11.01:軍隊区分:機密佐世保鎮守府命令作第49号:海面防備部隊護衛本隊
18.11.01:軍隊区分:護衛本隊第一護衛部隊
〜11.02高雄
18.11.08:(第217船団第一分団護衛)高雄〜
〜11.11 0600 馬鞍群島通過〜
〜11.13佐世保
18.11.18:佐世保海面防備戦隊信電令作第4号:
1.第三〇〇号艦、21日0700六連発即日佐世保着
曳航艦:迅鯨、曳航速力12節、護衛協力艦:呉鎮艦艇一隻
2.大立は六連、佐世保間の直接護衛、北九州部隊指揮官は適宜の艦艇を以て担任海面航路附近
の警戒に任ずべし
18.11.19:佐世保〜11.19唐津11.20〜11.20六連
18.11.20:軍隊区分:機密佐世保鎮守府命令作第50号:海面防備部隊護衛本隊
18.11.21:(「迅鯨」「伊吹」護衛)六連〜11.22佐世保
18.11.25:将旗掲揚
18.11.25:佐世保〜訓練〜11.26佐世保
18.11.26:将旗撤去
18.11.26:機関手入(12.18まで)
18.12.02:軍隊区分:機密佐鎮海面防備部隊電令作第114号:第一護衛部隊(第一掃蕩部隊)
18.12.07:入渠
18.12.13:出渠
18.12.15:軍隊区分:大海指第310号:南西方面艦隊司令長官の作戦指揮下
18.12.15:南西部隊電令作第201号:
1.大立は準備出来次第、昭南に進出すべし
2.西方部隊指揮官は大立を指揮し担任空域内防備衛所を急速整備すべし
18.12.28:佐世保〜長崎
19.01.03:大立機密第031700番電:
本艇左に依り昭南に進出す
1.4日1330長崎発、1430船団と野母埼南方にて合同、8日1430高雄着11日0800発、14日0800マニラ着
16日1200発、21日0800西貢着23日1200発、26日1200昭南着
2.4日1330佐防通信系を去り第一海上護衛隊通信系に入る
19.01.04:(第126船団護衛)長崎〜
〜01.05 1815(N29.39-E127.10)「昌龍丸」が雷撃を受けるが被害なし〜
〜01.09馬公
19.01.13:(X船団護衛)高雄〜01.16マニラ
19.01.16:菲島部隊電令作第127号:
1.16日041- 北緯14度43分東経120度61分に浮上潜水艦を発見確実、大立制圧中
2.左により右敵潜水艦を捜索撃滅すべし
(イ)航空部隊 発見地点の概ね50浬圏内制圧攻撃
(ロ)掃蕩隊(八重山、第百三號哨戒艇、第四十六號驅潜艇、第二京丸、
第三十九號驅潜特務艇、大立)
八重山艦長所定により発見地点の昼夜概ね30浬県内夜間概ね50浬圏内の捜索攻撃
19.03.05:サバン電探用電纜敷設及び水中聴音機設置作業(03.11まで)
19.03.06:対潜掃蕩(03.07まで)
19.04.10:戦時編制:佐世保鎮守府部隊佐世保防備隊
〜07.26 「第百三十一號輸送艦」と合同〜
〜07.28マニラ
19.07.29:特設敷設艦「高榮丸」から輸送電纜搭載(07.31まで)
19.09.18:マニラ〜09.19クラシアン湾09.20〜09.21ブルネイ湾
19.10.18:ブルネイ湾〜10.18ミリ10.20〜10.23昭南
19.10.--:入渠修理、整備、補給(10.28まで)
19.11.28:昭南〜11.28リンガ
19.12.03:軍隊区分:大海指第489号:南西方面艦隊司令長官の作戦指揮を解く
19.12.09:軍隊区分:南西方面部隊電令作第808号:南西方面部隊指揮官の作戦指揮を解く
19.12.12:リンガ泊地の作業終了
〜01.20佐世保
20.02.--:軍隊区分:護衛部隊
20.02.06:佐世保鎮守府信電令作第14号:
九五一空司令官は佐工廠長の協議に応じ大立をして種子島附近ループアンテナ試験及奄美大島聴音機
換装工事に協力せしむべし、協力期間を2月7日以後概ね20日間とす
20.02.09:佐防機密第091307番電:
1.大立及第二百四十四號驅潜特務艇左に依り行動す
10日0800佐世保発1300野母埼1730上甑島仮泊11日0800同発1730鹿児島着、速力九、五節
2.前路掃蕩を左の通定む
第百七十九號驅潜特務艇 野母埼至魚貫崎
第百七十三號驅潜特務艇 魚貫崎至天狗鼻
第九十九號驅潜特務艇 上甑島至野間岬
第二百號驅潜特務艇 野間岬至開聞岬
3.発動時刻
第百七十九號、第百七十三號驅潜特務艇10日0000、第九十九號、第二百號驅潜特務艇10日2000
20.02.10:佐世保〜02.11鹿児島
20.03.10:佐防機密第101143番電:
1.佐世保海軍港務部長は大島防備隊機密第091927番電に依る航路浮標を鹿児島に輸送、同地に於て
大立に移載すべし
2.大立は大島防備隊司令の協議に応じ右航路浮標を設置すべし
20.03.15:軍隊区分:九州方面護衛部隊護衛本隊
20.03.--:大島方面電纜敷設及び水中聴音機修理
20.03.26:瀬相〜佐世保に向う
20.03.27:0745(N29.37-E128.37)対空戦闘:グラマン2機
0747 機銃掃射により後部爆雷全部一時に誘爆し後部大破、七粍七機銃2基の他対空火器全部
及び送信機破壊航行不能
1430 グラマン2機来襲、銃爆撃を反復
1736 総員退艇
1750 沈没
20.03.27:沈没
20.07.10:内令第617号:佐世保防備隊所属解除
20.07.10:除籍:内令第618号
21.04.01:類別等級削除:軍令第1号(自然消滅)
喪失場所:N30.40-E127.50 指宿の122度142浬
喪失原因:米機の攻撃
同型艇
初島、釣島、立石。
兵装
四十口径三年式八糎高角砲1門、九三式十三粍二聯装機銃1基、爆雷12個。
(最終時)
四十口径三年式八糎高角砲1門、九三式十三粍二聯装機銃1基、七粍七単装機銃2基、
九四式投射機、仮称吊下式一型水中聴音機。
写真資料
雑誌「丸スペシャル」潮書房 No.47「敷設艇」(P.51)
雑誌「丸Graphic Quarterly」潮書房 No.17「写真集 日本の小艦艇」(P.123)
「海軍第十一巻 小艦艇 特務艦艇 雑役船 特設艦船」誠文図書 S56.09 「海軍」編集委員会(P.153)
「写真日本海軍全艦艇史」 潟xストセラーズ H06.12 福井静夫 (2837)
前の艇へ ← 電纜敷設艇 → 次の艇へ
Homeへ戻る