鳴尾丸の船歴
年 月 日:船歴
--.--.--:起工、予定船名:Parma
T09.06.20:進水、命名:Red Hook
T09.08.--:竣工
T09.--.--:新規登録:船舶番号:220501、信号符字:MBHK、
所有者:Todd Dry Dock and Construction Corporation、船籍港:Tacoma、
登録総噸数:4,752、登録純噸数:2,989、
登録長:380.3呎、登録幅:53.1呎、登録深:27.0呎
T09.08.20:登録検査、船級:LR ✠100A1
T11.--.--:変更登録:所有者:Erie Basin Towing and Hoisting Company, Incorporation、船籍港:New York
T11.--.--:変更登録:改名:Commercial Traveler、
所有者:Commercial Traveler Steamship Company, Incorporation、
船籍港:Wilmington, Del.、
管理者:Moore and McCormack Company, Incorporation
T13.--.--:Philadelphiaにて第一次第一種定期検査
03.--.--:New Yorkにて第一次第二種定期検査
05.--.--:変更登録:改名:Nelson Traveler、
所有者:The Charles Nelson Company, Incorporation、船籍港:San Francisco、
登録総噸数:4,607、登録純噸数:2,899
08.--.--:信号符字変更:KJSM
08.01.--:San Franciscoにて第一次第三種定期検査
11.--.--:Seattleにて第二次第一種定期検査
11.--.--:変更登録:改名:Point Estero、
所有者:Swayne and Hoyt, Limited、
登録総噸数:4,618、登録純噸数:2,899
12.--.--:変更登録:登録総噸数:4,743、登録純噸数:2,946
14.--.--:国籍変更:改名:Estero、信号符字:HPNY、
所有者:Compania Maritima Istmenia, Ltda.、船籍港:Panama、
登録総噸数:4,743、登録純噸数:2,946
16.01.25:託送発受所名追加:逓信省告示第363号(02.15附):
発受所名:山下鳴尾丸託送(山下汽船株式會社鳴尾丸)、呼出符号:JDXZ
16.02.10:託送発受所名削除:逓信省告示第427号(02.22附)
16.--.--:新規登録:改名:鳴尾丸、船舶番号:47970、信号符字:JBGP、
所有者:太平汽船株式會社、船籍港:~戸、
登録総噸数:4,823、登録純噸数:3,454、
登録長:115.9、登録幅:16.2、登録深:8.9
16.04.24:大阪にて第二次第三種定期検査
16.04.24:登録検査、船級:TK N.S.、船級番号:1024
16.04.24:船舶検査証書交付
16.04.26:無線電信取扱所設置:逓信省告示第1162号(05.05附):
名称:鳴尾丸無線電信取扱所
位置:山下汽船株式會社所属汽船鳴尾丸
定繋港:~戸
16.05.05:無線局名:逓信省告示第1163号:局名:鳴尾丸、呼出符号:JBGP
16.11.04:信号符字點附:逓信省告示第2215号:JBGP
17.06.30:中間検査
17.09.14:一船東第183号:民間船舶兵装予定の件通牒:
首題の件左記の通り兵装予定に付警戒員派遣方取計相成度
記
船名:鳴尾丸、装備兵器の種類:三八式野砲一門、
工事完了予定月日:9月15日、乗船月日:9月15日、船舶所在:東京港、
記事:東京停泊中
17.09.15:人補機密第3号ノ67:武装商船に兵員派遣の件申進:
当分の間警戒隊員として貴隊附より左記の通り派遣せしめらる
記
船名:鳴尾丸、派遣月日:9月15日
17.09.15:海軍警戒隊乗船
18.04.05:鷹島機密第050900番電:
船団六隻(鳴尾丸、順豐丸、金龍丸、安國丸、雲海丸、盛丸)を護衛し5日0700呉淞発速力八節
ベルブイより大瀬崎直航7日0900富江沖着、宇久島にて解列の予定
6日正午位置北緯32度00分東経126度00分
18.04.05:佐鎮機密第051400番電:
1.5日呉淞発鷹島護衛船団を支第一船団と呼称す
2.5日鹿児島発第七利丸護衛船団を鹿第一船団と呼称す
18.04.05:(支第一船団)上海〜
〜04.06 1142 鷹島機密第061142番電(昨夜来の降雨による視界不良と荒天の為、支第一船団を見失い
黎明を待ち反転一時間半に亘り捜索せるも見当らざるに依り予定針路北緯55度東を北上
せるに0945位置北緯31度46分東経124度22分に於て昇降口屋根仮設便所らしき浮流物4個
発見、荒天の為破壊されたるものの如し目下附近捜索中なるも其の他の浮流物を認めず
視界4粁、現場捜索は1200にて打切り船団捜索の為予定針路を北上す)〜
〜富江
18.04.21:鷗機密第210850番電:
佐第九船団
三池山丸、鳴尾丸、中華丸、宏山丸、室蘭丸、榮丸、宇品丸、良洋丸 八隻
21日0600伊万里発23日0800花鳥山着の予定、速力8.5節、航路三〇〇八
21日正午位置 北緯33度17分東経128度57分
22日 北緯31度50分東経125度35分
18.04.21:(佐第九船団)伊万里〜
〜04.23 0530 花鳥山沖着、「室蘭丸」が解列〜
〜04.23 0718 1200呉淞着の予定〜
〜04.23呉淞
18.04.30:上根機密第301635番電:
1.支第十船団
鳴尾丸、礦石6830瓲、陸兵1432名、門司行、
たまひめ丸、礦石4700瓲、安房丸、礦石600瓲、以上八幡行
2.護衛艦 大立、速力八節
3.30日1500呉淞発、航路三〇〇六
2日2200古志岐島附近にて解列、3日1000六連島着の予定
4.正午位置
1日北緯32度06分東経124度22分
2日北緯33度12分東経127度09分
18.04.30:(支第十船団)呉淞〜04.30ベルブイ04.30〜
〜05.02 1830 宇久島北方にて船団解列〜
〜門司
18.05.06:第1次海軍指定船
18.05.17:上海根機密第171813番電:
1.支第一八船団
盛丸、礦石5463瓲、北京丸、屑鉄2300瓲、銀嶺丸、礦石593瓲、宗像丸、礦石4570瓲以上、八幡行、
鳴尾丸、礦石4823瓲、陸兵1462名、尼崎、保津川丸、雑貨1700瓲、宇品行
2.護衛艦 富津丸 船団速力八節
3.17日1500呉淞発大瀬崎直航、19日1800富江沖着、古志岐島附近にて解列、
20日0900六連着の予定
正午位置
18日北緯31度32分東経124度18分
19日北緯32度21分東経127度58分
18.05.17:(支第一八船団)呉淞〜
〜05.19 1800 黄島を通過、護衛終了〜
〜尼崎
18.06.03:伊萬里湾集合地管理官機密第031328番電:
1.シ第三一〇船団10隻(黄島沖合同の雲仙丸、第二號興東丸を含む)
3日0700伊万里湾発、5日1400ベルブイ着の予定、速力八節、
航路 相崎瀬戸、三〇一三、S六一より余山に向う
曉天丸JBFS、山百合丸JYYL以上陸軍及自動車、歴山丸JFUB陸軍、軍需品、六甲丸JABB陸軍、
關西丸JJOC以上上海、大冶丸JOIB、鳴尾丸JBGP以上蕪湖、東泰丸JHTA馬鞍山
2.正午位置
3日相崎瀬戸
4日北緯32度30分東経125度50分
3.護衛艦 鷹島及雲仙丸JDTR雑貨、船客上海、第二號興東丸JEXG軍需品及便乗者578名香港(三亞)
3日1700黄島の南4浬にて会合す
4.南下船ベルブイにて分離大陸接岸、8日1800香港着の予定
正午位置
6日北緯27度55分東経121度54分
7日北緯25度13分東経120度06分
8日北緯22度23分東経115度33分
18.06.04:(シ第三一〇船団)伊万里湾〜
〜06.04 1100 敷設艇「鷹島」が護衛、有川発〜
〜06.06 0930 シ第三一〇船団余山沖着〜
〜蕪湖
18.06.16:上根機密第160807番電:
1.モ第六〇六船団(八幡行礦石船)
鳴尾丸7000噸陸兵749名、大圖丸3970噸、大冶丸3660噸、東泰丸4450噸、浦戸丸8900噸、御影丸3300噸
2.護衛艦 峯風、第三十三號驅潜特務艇、速力八節
3.16日0600呉淞発、航路三〇〇八、三〇一六、18日0900黄島着、19日未明六連島着の予定
4.正午位置
17日北緯31度55分東経125度50分
18.06.16:(モ第六〇六船団)呉淞〜06.16ベルブイ06.16〜六連
18.06.27:伊萬里湾集合地管理官機密第271028番電:
1.シ第七〇六船団6隻(相崎瀬戸合同のとよさか丸を含む)
27日0600伊万里湾発、29日0900花鳥山通過の予定、速力八・五節、
航路 相崎瀬戸、黄島より花鳥山直航
龍江丸JQAG泗礁山(基隆)、鳴尾丸JBGP、宇佐丸JHKP以上蕪湖、勝利丸JATS鉄材、火薬、大冶、
第一鷹取丸JNHH879噸海軍船、揮発油、外部鉱油、上海
2.正午位置
28日北緯32度45分東経125度50分
3.護衛艦 平島及とよさか丸JCDO揮発油、軍需品、鋼材、上海
27日1200相崎瀬戸にて合同す
18.06.28:(シ第七〇六船団)富江〜
〜06.29 2330 シ第七〇六船団花鳥山通過〜
〜蕪湖
18.08.--:中間検査
18.11.13:伊万里武官機密第132358番電:
シ三〇七船団六隻(二隻部隊乗船)海威、速力八節、
14日0000発16日0940着の予定、白沙、鳴尾丸、えりい丸、宇佐丸、昌元丸、~壽丸
18.11.13:(シ第三〇七船団)伊万里〜
〜11.16 0710 シ第三〇七船団、余山着〜
〜11.16上海
18.12.--:(モ第〇〇六船団)上海〜
〜12.30 1520 「第十五號掃海艇」が合同、護衛開始〜
〜01.03 0200 解列〜
19.02.01:(モ第一〇六船団)上海〜
〜02.01 2400 荒天視界不良のため「第十五號掃海艇」と分離〜
〜02.04 1040 「第十五號掃海艇」と合同〜
〜02.05 0210 「第十五號掃海艇」が護衛を終了〜
〜門司
19.03.28:指定解除
19.03.28:徴傭:陸軍
19.03.28:香港〜04.14高雄
19.04.18:高雄〜04.18左営沖
19.04.19:(第82船団)左営沖〜
〜04.20 0730 東沙島北東海面にて砲艦「橋立」が護衛に加入〜
〜04.21 0740(N20.27-E116.08)同行のタサ17船団、テ03船団、特設砲艦「華山丸」
「第十八號掃海艇」「第一號海防艦」と分離〜
〜04.22香港
19.04.29:香港〜05.03基隆
19.05.05:基隆〜05.10門司
19.06.02:門司〜06.13マニラ
19.06.27:マニラ〜07.05ハルマヘラ
19.07.11:ワシレ〜07.14ビートン
19.07.21:ビートン〜07.28セブ07.28〜07.30マニラ
19.08.08:マニラ〜08.13楡林08.15〜08.18三亞08.18〜08.23高雄
19.08.26:高雄〜09.01門司
19.10.--:中間検査
19.11.10:三池〜マニラ向け航行
19.11.12:沈没
19.11.13:解傭
喪失場所:N31.30-E125.57 長崎南西200km附近
喪失原因:米潜水艦Barb(SS-220)の雷撃
同型船
(米国第一次大戦戦時標準船 EFC Design 1014)
Olen、Ophis、Orcus、St. Anthony、Ossa、Otho、Padnsay、Pallas、Pansa、Rotarian、Parma、Patmos、
Ossining、Higho、Willimantic、Deranof、Delight、Gaffney、Jacona、Remus、Zarembo、Quittacas、
Hoboken。
兵装
三八式野砲1門。
写真資料
雑誌「船の科学」船舶技術協会 1998年1月号「日本商船隊の懐古 No.222」山田早苗
「山洋会誌特別号 殉職者追悼録」 S35.06 山下汽船株式会社山洋会
「殉職者追悼録」 S57.08 山下新日本汽船株式会社(P.106)
小樽市博物館所蔵(56-13)
図面資料
"Lloyd's Register Foundation-Heritage & Education Centre", Unique reference code:-
LRF-PUN-007714-007721-0294-P
LRF-PUN-007714-007721-0295-P
LRF-PUN-007714-007721-0296-P
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