第百七十三號驅潜特務艇の艦歴

 年 月 日:艦歴

18.11.24:起工、仮称艦名:第2023號艦 19.03.31:進水 19.04.05:命名:達第107号:第百七十三號驅潜特務艇 19.04.05:類別等級制定:内令第534号:種別:特務艇、類別:驅潜特務艇、艇型:第一號型 19.04.05:本籍仮定:内令第532号:佐世保鎮守府 19.05.30:竣工 19.05.30:内令第715号:佐世保防備隊所属
19.05.30:戦時編制:佐世保鎮守府部隊佐世保防備隊 19.05.30:本籍:内令第714号:佐世保鎮守府 20.02.01:佐防機密第011412番電:      1.B美保丸(四六六七噸)2日0800佐世保発1230生月瀬戸1800博多湾仮泊3日1200六連、速力一〇節      2.第百七十三號、第百五十八號驅潜特務艇は黒母瀬至玄海島の直接護衛に任ずべし      3.重要兵器搭載に付特に警戒を厳にすべし      〜02.04佐世保 20.02.08:佐世保〜哨戒〜      〜02.09 1307 佐防機密第091307番電(10日0000より魚貫埼至天狗鼻間、大立、             第二百四十四號驅潜特務艇の前路掃蕩)〜      〜02.10 1206 佐防機密第101206番電(昭幸丸、隆和丸を阿久根沖至伊王島間直接護衛)〜      〜02.14佐世保 20.02.16:佐防機密第162102番電:      1.三嘉丸道了丸泰昭丸近油丸、17日0700牛深発、1600松島錨地仮泊、18日0700同発、        1800唐津仮泊、19日0600同発、1600門司着、速力八節      2.各艇左に依り直接護衛に任ずべし        第百六十號第百五十四號驅潜特務艇 牛深至筑前大島        第九十號驅潜特務艇第二號天山丸  牛深至伊王島沖        第百七十三號、第二百五號驅潜特務艇 高島至筑前大島 20.02.17:佐世保〜哨戒〜      〜02.18 1438 佐防機密第181438番電(小呂島至筑前大島、辰和丸辰宮丸の前路警戒)〜      〜02.20 2212 佐防機密第202212番電(N33.41-E127.44に於て漁船敵潜の砲撃を受く警戒を厳にせよ)〜      〜02.21 1547 佐防機密第211547番電(黒母瀬至生月瀬戸、喜多方丸萩川丸の前路警戒)〜      〜02.22佐世保 20.02.25:佐世保〜哨戒〜      〜02.26 1747 佐防機密第261747番電(牡蠣瀬崎伊王島沖間、信洋丸の直接護衛)〜      〜02.26 1802 佐防機密第261802番電(伊王島沖山川沖間、三嘉丸の直接護衛)〜      〜02.27 1928 佐防機密第271928番電(牡蠣瀬崎相之島、山路丸の直接護衛)〜      〜03.01 1916 佐防機密第011916番電(牡蠣瀬崎相之島、阿波川丸の直接護衛)〜      〜03.04佐世保 20.03.12:佐世保〜護衛〜      〜03.15 1522 佐防機密第151522番電(伊王島沖山川沖間、天洋丸の直接護衛)〜      〜03.17佐世保 20.03.15:軍隊区分:九州方面護衛部隊護衛本隊 20.03.17:佐世保〜哨戒〜03.20佐世保 20.03.25:佐世保〜哨戒〜03.27佐世保 20.03.27:佐世保〜      〜03.28 0745 佐防機密第280745番電(北緯33度57分東経130度27分の敵潜を掃蕩撃滅せよ)〜      〜04.01 0954 佐防機密第010954番電(掃蕩を止め帰投せよ)〜      〜04.01 1647 佐防機密第011647番電(第一掃蕩隊小呂島の118度4浬の敵潜を攻撃撃滅せよ)〜      〜04.02 0125 佐防機密第020125番電(掃蕩区域変更:大島灯台の304度9.6浬を基点とし180度15浬、             270度15浬を以て囲む線内)〜      〜04.02 0736 佐防機密第020736番電(編隊掃蕩を実施せよ、1800に至らば掃蕩を止め帰投せよ)〜      〜佐世保 20.04.04:軍隊区分:山川部隊 20.04.05:佐世保〜哨戒〜      〜04.08 0847 山川部隊機密第080847番電(黒島の160度姫島丸救難)〜      〜04.09山川 20.04.11:(護衛)山川〜04.15山川 20.04.16:山川〜哨戒〜04.18山川 20.04.20:山川〜04.20鹿児島 20.04.22:(陸軍種子島輸送護衛)鹿児島〜04.23鹿児島 20.04.25:(陸軍種子島輸送護衛)鹿児島〜04.26鹿児島 20.04.29:山川部隊機密第292040番電:       至急出動し鹿児島湾口の敵潜を掃蕩せよ 20.04.29:山川部隊機密第292052番電:        各艇は直に出動機密第292030番電に依る敵潜を掃蕩せよ        掃蕩区域:佐田岬竹島黒島坊ノ岬を以て囲む区域       掃蕩隊指揮官を第百六十九號驅潜特務艇長とす 20.04.29:山川〜      〜05.22 1815 山川部隊機密第221815番電(新井埼が敷設前の対潜掃蕩、敷設時の対潜警戒、             浮流(出)機雷処分、標識処分、発動地点:開聞岬、発動時刻:22日2200)〜      〜05.26 0857 山川部隊機密第260857番電(新井埼の第二次有明湾機雷敷設の警戒、野間岬26日1700)〜      〜05.30 1021 山川部隊機密第301021番電(新井埼の警戒、発動時刻2200久志島西方海面)〜 20.06.21:佐防機密第211021番電:       震洋隊及魚雷艇計72隻左に依り行動す(地名及出港時刻順)       松島22日2300、樺島23日2200、甑24日2200、坊ノ浦27日2300、以後接岸基地に進出す 20.06.22:山川部隊機密第221128番電:       各艇は南方衛所補給終了せば速に泊浦に回航し左に依り掃蕩哨戒第一法を実施しつつ       佐世保防備隊機密第211021番電に依る震洋隊及魚雷艇の左の行動に対し監視警戒を厳にすべし      1.哨戒要領        第一日(24日1800)泊浦発釣掛埼カモ瀬附近に至り反転薩摩半島西岸3浬内外を南下し片浦着           (0530)        第二日(25日1800)片浦発鷹島南方海域より宇治島草垣島附近を経て泊浦着(0600)        第三日(27日2200)泊浦発以後接岸開聞岬より竹島北方海域佐多岬迄山川着(0500)      2.哨戒隊指揮官        第百七十三號驅潜特務艇長 
20.08.15:残存 20.11.30:除籍:第301730番電
20.12.01:入籍:内令第5号:掃海艦、佐世保地方復員局所管 20.12.01:内令第7号:佐世保地方復員局掃海部佐世保支部所属 20.12.20:内令第12号:「驅潜特第百七十三號」と呼称 21.04.01:類別等級削除:軍令第1号(自然消滅) 21.06.15:複二第5号:佐世保掃海部所属 21.07.20:復二第101号:大竹掃海部所属 22.08.01:復二第543号:大竹掃海部所属解除 22.08.01:復二第544号:特別輸送艦、佐世保地方復員局所管、特別保管艦に指定 22.11.24:艦長:復員事務官 小松 宇太郎
23.01.01:船主:運輸省 23.05.01:海上保安庁
24.08.01:船舶の番号制定:運輸省告示第247号(24.08.09附):       船種:巡視船(PB)、番号:PB 40、船名:しらたか 24.10.20:船舶の番号廃止:運輸省告示第302号(24.10.18附) 24.10.20:船舶の番号制定:海上保安庁告示第36号(24.10.18附):       船種:巡視船、番号:PB 40、船名:しらたか 24.10.24:船長:海上保安官(三等海上保安正)田尾 義正 25.07.01:船舶の番号改正:海上保安庁告示第22号(25.08.16附):       船種:巡視船、番号:PS 40、船名:しらたか 27.01.16:船長:海上保安官 進藤 市郎 27.02.11:船長:海上保安官(一等海上保安士)有山 幹夫 27.11.01:船長:海上保安官 金丸 茂 29.05.01:船舶の番号改正:海上保安庁告示第5号(29.04.16附):       船種:巡視船、番号:PS 144、船名:しらたか 29.05.13:信号符字点附:運輸省告示第第255号(29.06.26附):       信号符字:JCEB、船舶番号:70736、船名:しらたか、総トン数:88、       所有者:運輸省、点附理由:申請 29.07.10:船長:海上保安官 坪井 清彦 31.01.01:船長:海上保安官 民野 嵩 31.03.20:船長:海上保安官(一等海上保安士)小早川 透 31.05.01:船長:海上保安官(三等海上保安正)小早川 透
34.02.28:解役 34.03.02:船舶の番号削除:海上保安庁告示第39号

同型艇

 第一號第百號第百五十一號第二百五十號

兵装

(第一號型驅潜特務艇の計画時)
 九二式七粍七単装機銃1基、爆雷22個、吊下式水中聴音機1基、軽便探信儀1基。

写真資料

 雑誌「丸スペシャル」潮書房 No.49「驅潜艇・哨戒艇」(P.41)
 雑誌「丸Graphic Quarterly」潮書房 No.20 「写真集 日本の小艦艇(続)」(P.53)
 「終戦と帝国艦艇」光人社 H23.01 福井静夫(124)
 「海軍第十一巻 小艦艇 特務艦艇 雑役船 特設艦船」誠文図書 S56.09 「海軍」編集委員会(P.156)

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