第五拓南丸の船歴

 年 月 日:船歴

12.02.08:起工 12.05.01:進水、命名:第五拓南丸 12.09.17:竣工
12.07.--:新規登録:所有者:日本水産株式會社 12.09.17:登録検査 12.09.17:船舶検査証書交付 12.09.26:(第三回南氷洋捕鯨)大阪〜10.08バリックパパン 12.10.12:バリックパパン〜10.22フリーマントル 12.10.30:フリーマントル〜      〜11.10 1800(S56.49-E087.17)捕鯨開始〜      〜--.-- ---- 白長須鯨77頭 長須鯨132頭 座頭鯨15頭 抹香鯨2頭捕獲〜      〜03.18 ---- 終漁〜      〜フリーマントル 13.03.--:フリーマントル〜04.16土生(大阪鐵工所因島工場沖) 13.10.09:(第四回南氷洋捕鯨)大阪〜フリーマントル 13.10.31:フリーマントル〜      〜11.08 ---- 南極圏内到着〜 14.08.12:汽船捕鯨業許可       許可番号:第一二八號       名義:日本水産株式會社       操業区域:        大隅國奄美諸島周囲の沖合        豊後國佐賀関より日向國都井崎を経て大隅國野間岬に至る間の沖合及其の間に於ける        種子島、屋久島其他諸島の周囲の沖合但し鹿児島湾を除く        紀伊國比井崎より志摩國大王崎に至る間の沖合        小笠原島周囲の沖合        下総國犬吠崎より陸奥國尻矢崎に至る間の沖合        渡島國恵山岬より根室國納沙布岬に至る間の沖合        北見國知床岬より同宗谷岬に至る間の沖合        千島國色丹島周囲の沖合        千島國択捉島周囲の沖合        千島國幌筵島及占守島周囲の沖合        對馬國周囲の沖合        肥前國五島列島周囲の沖合        對馬國三島燈台より肥前國五島列島を経て筑前大島に至る間の沖合及其間に於ける        各島嶼の周囲の沖合       許可期間:昭和14年08月12日より起算して五箇年       条件又は制限        根據地:日本水産株式會社久根津、外ノ浦、大島、小笠原、鮎川、釜石、鮫、        霧多布、斜古丹、紗那、単冠、加熊別、網走、大河内、壹岐、有川、呼子の各事業場        鯨漁時期:周年 14.--.--:(第五回南氷洋捕鯨)〜11.14フリーマントル〜11.20フリーマントル〜03.28フリーマントル〜 15.06.18:汽船捕鯨業許可失効(廃業) 15.06.21:中間検査 15.--.--:本州南方の海流観測
15.12.04:徴傭 15.12.06:三菱重工業株式會社彦島造船所にて艤装工事開始 15.12.16:入籍:内令第987号:特設驅潜艇、佐世保鎮守府所管 15.12.16:驅潜艇長:海軍豫備中尉 進藤 寛治 16.01.05:艤装工事完了 16.01.15:特設驅潜隊編制:内令第29号:第五十二驅潜隊 16.01.15:艦隊編制:聯合艦隊第二艦隊第一根據地隊第五十二驅潜隊 16.02.05:略称制定:第522号驅潜艇 16.03.22:須崎〜中支方面〜04.04唐津 16.04.10:艦隊編制:聯合艦隊第三艦隊第一根據地隊第五十二驅潜隊 16.--.--:佐世保〜06.10南支方面07.09〜馬公 16.07.--:馬公〜07.13南支方面09.08〜佐世保 16.09.01:戦時編制:聯合艦隊第三艦隊第一根據地隊第五十二驅潜隊 16.10.15:特設驅潜隊編制:内令第1251号:第五十二驅潜隊      〜12.09バターン 16.12.10:バターン〜12.11高雄12.17〜12.24ラモン湾12.30〜01.04高雄 17.01.05:高雄〜01.08レガスピー01.08〜01.12ダバオ 17.01.23:ダバオ〜01.24バンカ 17.03.10:戦時編制:聯合艦隊南西方面艦隊第二南遣艦隊第二十四特別根據地隊第五十二驅潜隊 17.--.--:軍隊区分:南西部隊東印部隊東部警備部隊      〜04.02アンボン 17.04.09:アンボン〜04.10ブラ04.12〜04.13ワハイ〜04.15ファクファク〜      〜04.16ゲセル〜04.17ブラ〜04.18アンボン 17.04.19:アンボン〜04.20ブル島ナムレア04.21〜04.21アンボン 17.04.25:アンボン〜04.27マノクワリ04.29〜マカッサル〜05.02アンボン 17.05.08:アンボン〜湾口哨戒、対潜掃蕩05.09〜モロマホ方面〜05.11アンボン 17.05.13:被爆した特設砲艦大興丸」を曳航、附近海岸に擱坐させる 17.05.14:擱坐位置不適につき「大興丸」を引卸し、曳航し警備隊桟橋北側海岸に坐洲させる 17.05.15:アンボン〜05.17クーパン  17.05.23:クーパン〜05.24特設急設網艦西安丸」護衛〜05.25クーパン 17.05.27:クーパン〜05.29クーパン 17.06.03:クーパン〜06.06アンボン 17.06.08:アンボン〜06.10ディリ06.15〜06.17アンボン 17.06.12:官房機密第7254号:訓令:       兵器供給:九二式七粍七単装機銃A型(三脚架附)、30瓩発煙筺5個、発煙浮筺用浮嚢3個 17.06.19:アンボン〜06.25スラバヤ 17.06.--:入渠 17.07.22:スラバヤ〜07.24マカッサル07.25〜07.28アンボン 17.08.01:驅潜艇長:海軍豫備大尉 進藤 寛治 17.08.01:アンボン〜08.03クーパン 17.08.10:蘭領チモール掃蕩作戦中、ベロ沖にて至近弾を受け機関部故障 17.08.10:驅逐艦「朝風」により曳航〜08.11クーパン 17.08.21:クーパン〜08.26スラバヤ 17.08.--:入渠、修理(12.04まで) 17.12.04:スラバヤ〜12.06マカッサル12.07〜12.09クーパン 17.12.25:クーパン〜      〜12.26 特設運送船第二播州丸」の救援、対潜掃蕩〜      〜12.26ディリ 17.12.27:ディリ〜12.27クーパン〜01.01アンボン 18.01.02:アンボン〜護衛〜01.03ケンダリ 18.01.04:ケンダリ〜護衛〜01.05アンボン 18.01.06:アンボン〜護衛〜01.09アンボン 18.01.11:アンボン〜護衛〜01.12アンボン 18.01.13:アンボン〜01.17トゥアル01.18〜01.19アンボン 18.01.21:アンボン〜対潜掃蕩、護衛〜01.30アンボン 18.02.04:アンボン〜02.04アンボン 18.02.07:アンボン〜02.08トゥアル02.11〜02.12アンボン 18.02.20:アンボン〜対潜掃蕩〜02.21アンボン 18.02.21:アンボン〜対潜掃蕩〜02.22アンボン 18.02.23:アンボン〜「東~丸」護衛〜03.01アンボン 18.03.01:特設驅潜隊編制:内令第350号:第五十二驅潜隊の項を削る 18.03.01:内令第351号:第二十四特別根據地隊所属 18.03.01:戦時編制:聯合艦隊南西方面艦隊第二南遣艦隊第二十四特別根據地隊 18.03.08:アンボン〜船団護衛〜03.11トゥアル 18.03.12:トゥアル〜船団護衛〜03.13カイマナ 18.03.13:カイマナ〜03.13ラーフ03.13〜03.13カイマナ 18.03.14:カイマナ〜護衛〜03.14カイマナ 18.03.14:カイマナ〜      〜03.15 対空戦闘〜      〜03.15トバ島 18.03.15:トバ島〜03.15ドボ沖03.16〜護衛〜      〜03.16 対空戦闘〜      〜03.18アンボン 18.03.31:水産統制令に基づき日本水産株式會社の権利業務一切を日本海洋漁業統制株式會社が承継 18.2Q :変更登録:所有者:日本海洋漁業統制株式會社 18.04.--:軍隊区分:南西部隊東印部隊第四警備部隊 18.04.08:(「億洋丸」「北昭丸」「祐捷丸」護衛)アンボン〜04.15スラバヤ 18.05.25:スラバヤ〜05.28マカッサル05.30〜06.04アンボン 18.06.06:アンボン〜護衛〜06.07ブラ 18.06.08:ブラ〜護衛〜06.09カウ湾 18.06.11:カウ湾〜06.12テルナーテ06.13〜06.14アンボン 18.06.24:アンボン〜護衛〜06.27カイマナ 18.06.30:カイマナ〜07.02アンボン 18.07.05:アンボン〜07.05???07.05〜07.06アンボン 18.07.08:アンボン〜護衛〜07.09アンボン 18.07.11:アンボン〜護衛〜07.15アンボン 18.07.24:アンボン〜07.26トゥアル 18.08.02:(「辰宮丸」「日瑞丸」護衛)トゥアル〜08.04アンボン 18.08.08:アンボン〜護衛〜08.14アンボン 18.08.15:アンボン〜08.17メナド08.17〜08.19カウ湾08.20〜08.21ソロン 18.08.24:ソロン〜護衛〜08.24アンボン 18.08.30:アンボン〜護衛〜08.31ソロン 18.09.01:ソロン〜09.03ケンダリ09.04〜09.06アンボン 18.09.09:アンボン〜09.11トゥアル09.11〜09.12カイマナ09.12〜09.15アンボン 18.09.18:アンボン〜09.19テルナーテ09.22〜09.23メナド 18.09.23:メナド〜09.24テルナーテ09.24〜09.26アンボン 18.09.29:(護衛)アンボン〜10.01バボ10.01〜10.02イナワタン10.03〜10.04カイマナ10.05〜      〜10.06ドボ10.06〜10.07トゥアル 18.10.07:トゥアル〜護衛、対潜掃蕩〜10.10アンボン 18.10.13:アンボン〜護衛、対潜掃蕩〜10.15アンボン 18.10.19:アンボン〜護衛〜10.21ケンダリ、スターリング湾 18.10.23:ケンダリ、スターリング湾〜護衛〜10.24ポマラ 18.10.26:ポマラ〜護衛〜10.27ケンダリ 18.10.27:ケンダリ〜10.29アンボン 18.11.10:アンボン〜11.13カウ 18.11.14:カウ〜11.14カウ 18.11.15:カウ〜11.15カウ 18.11.16:カウ〜護衛〜11.20アンボン 18.11.22:アンボン〜11.23アンボン 18.11.28:アンボン〜護衛〜ケンダリ〜12.01アンボン 18.11.30:内令第2536号:第二十五特別根據地隊所属 18.11.30:戦時編制:聯合艦隊南西方面艦隊第四南遣艦隊第二十五特別根據地隊 18.11.30:軍隊区分:主隊 18.12.05:アンボン〜12.07アンボン 18.12.12:(「國島丸」護衛)アンボン〜12.14マサカロ泊地12.14〜12.15ポマラ沖      〜12.15マサカロ泊地12.16〜12.16ラエ 18.12.16:(「星斗丸」護衛)チョロ〜12.18アンボン 18.12.24:(船団護衛)アンボン〜12.26フヤンカマヤン 18.12.26;機関故障修理 18.12.28:フヤンカマヤン〜12.31スラバヤ 19.01.01:修理 19.02.24:(「千光丸」護衛)スラバヤ〜02.26ウオウオニ島南にて護衛終了〜 19.02.--:(現在)驅潜艇長:海軍大尉 挽地 義雄 19.04.01:アンボン〜04.03ケンダリ04.04〜04.05ケンダリ 19.04.05:スターリング湾転錨 19.04.06:スターリング湾〜04.07ベスビヤス湾04.08〜04.09アンボン 19.04.13:(「日營丸」護衛)アンボン〜04.16ボスニック04.20〜対空戦闘〜04.21アリウイ04.23〜      〜04.24カウ 19.04.25:カウ〜04.27アンボン 19.05.01:(船団護衛)アンボン〜05.01ボスニック05.05〜05.09マリフット05.20〜      〜05.22ソロン〜05.24ハルマヘラ島マリフット 19.05.15:軍隊区分:機密第六警備部隊命令作第7号:南西方面部隊濠北部隊第六警備部隊第二十警備隊 19.05.28:ハルマヘラ島カウ〜05.28モロタイ05.29〜05.30モロタイ05.31〜05.31カウ 19.06.04:(船団護衛)ワシレ〜06.07ソロン 19.06.09:(「第百四十九號特設輸送艦」護衛)ソロン〜06.10アンボン 19.06.10:艦隊区分:機密第四南遣艦隊法令第20号:第二十五特別根據地隊(2402) 19.06.10:軍隊区分:機密濠北部隊命令作第8号:第六警備部隊 19.06.17:(「星光丸」護衛)アンボン〜06.19ブラ06.21〜06.23アンボン 19.06.24:濠北部隊電令作第134号:「大朝丸」をナムレア迄護衛 19.06.25:(「大明丸」護衛)アンボン〜06.25アンボン 19.06.26:(「大朝丸」護衛)アンボン〜06.26ナムレア 19.06.27:(「日營丸」護衛)ナムレア〜      〜06.27 0920 アンボン港外から「第十二號掃海艇」が護衛に協力〜      〜06.27アンボン 19.06.28:アンボン〜06.29ボレマジュ 19.06.29:0805 船団(「帆風」「第二十二號掃海艇」「壽山丸」「~丸」「 昌榮丸」)に合同 19.06.29:(「~丸」「壽山丸」護衛)ボレマジュ〜06.30ボアノ07.01〜07.01アンボン 19.07.01:艦隊区部:機密第四南遣艦隊法令第22号:第二十五特別根據地隊(425) 19.07.03:アンボン〜      〜07.04 ボアノ水道から特設捕獲網艇昭益丸」護衛〜07.04アンボン 19.07.05:アンボン〜   〜07.05 湾口付近より「第百二十九號特設輸送艦」護衛〜07.05アンボン 19.07.09:(「壽山丸」」「日營丸」護衛)アンボン〜07.09カヱリ07.10〜07.10ベスビヤス07.11〜      〜07.11 対潜戦闘:爆雷投下〜      〜07.12トレコ島07.13〜07.13ババロ07.14〜07.14ケンダリ 19.07.18:第二十警備部隊電令作第8号:       第五拓南丸はスターリング湾に於て缶応急修理終了次第、22日頃アンボン行き西阿丸船団       (第十二號掃海艇護衛)に合同、缶水補給を受けつつ協力護衛帰投すべし 19.07.20:第二十警備部隊電令作第9号:       第二十警備部隊電令作第8号を取消す       第五拓南丸はケンダリにて清水補給後、単独アンボンに帰投すべし 19.07.22:ケンダリ〜機関故障のため引き返す〜07.24ケンダリ 19.07.25:軍隊区分:機密濠北部隊命令作第14号:第五警備部隊 19.07.30:第一〇二海軍工作部アンボン分工場にて船体機関修理 19.08.03:機密第四南遣艦隊命令特第103号:第百二海軍工作部アンボン分工場にて仮称電波探知機1組装備 19.08.05:アンボン〜08.08メナド 19.08.14:(「昭益丸」護衛)メナド〜08.17ザンボアンガ08.19〜08.20セブ08.22〜08.25マニラ 19.08.--:缶修理、北航船団待機 19.09.--:マニラ〜09.29佐世保 19.10.--:株式會社大阪鐵工所因島工場に入渠 19.11.14:訓令:官房艦機密第7047号:無線兵器整備 19.12.24:鹿児島〜沖縄〜基隆〜 20.01.10:内令第34号:第二十五根據地隊所属 20.01.10:戦時編制:聯合艦隊南西方面艦隊第四南遣艦隊第二十五根據地隊 20.01.26:馬公〜01.29楡林 20.01.31:(船団護衛)楡林〜02.03西貢 20.02.08:西貢〜02.13昭南 20.02.17:(「萬洋丸」護衛)昭南〜02.20ジャカルタ 20.02.18:軍隊区分:東印部隊電令作第536号:第一警備部隊指揮官の区処 20.02.19:軍隊区分:第一警備部隊電令作第76号:直卒部隊 20.02.21:第百二海軍工作部ジャカルタ分工場にて船体、機関修理 20.02.24:スラバヤ〜02.25バリ島北方にて護衛中の「隆西丸」「丹後丸」沈没 20.03.10:軍隊区分:第一警備部隊編入 20.03.--:西ジャワ方面〜04.05スラバヤ 20.04.08:スラバヤ〜対潜掃蕩〜04.09スラバヤ 20.04.09:スラバヤ〜護衛任務〜      〜04.13 ----(S04.---E116.20)敵機の攻撃により護衛中の「第十二南進丸」沈没〜      〜04.14 0750(S02.10-E116.46)対空戦闘:〜      〜04.14 0939 同行の「第一虎丸」沈没〜       〜04.25スラバヤ 20.04.--:スラバヤ〜      〜04.26(S06.42-E112.00)敵潜水艦の雷撃を受けるが被害なし 20.04.28:スラバヤ〜      〜04.28 対潜戦闘〜      〜運送艦早埼」をバンカ海峡南口まで護衛 20.05.12:スラバヤ〜05.12パレンバン05.13〜 20.--.--:(現在)驅潜艇長:海軍少佐 挽地 義雄 20.--.--:バリックパパン向け船団護衛 20.--.--:スマラン沖にて潜水艦と夜戦 20.--.--:タンジョンプリオク 20.08.15:ジャカルタ
20.08.15:残存 22.05.03:除籍:復二第327号 --.--.--:解傭

同型船

 第一拓南丸第二拓南丸第三拓南丸第六拓南丸第七拓南丸第八拓南丸第十拓南丸

兵装

 短八糎砲1門、爆雷12個、九四式投射機1組、爆雷投下台2基、吊下式水中聴音機1基。

写真資料

 「大阪鐵工」第2巻第3号 株式會社大阪鐵工所
 雑誌「世界の艦船」海人社 2004年4月号「回想の特設駆潜艇二態」(P.46)

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