第百六十號驅潜特務艇の艦歴

 年 月 日:艦歴

18.10.10:起工、仮称艦名:第2010號艦 19.01.25:命名:達第18号:第百六十號驅潜特務艇 19.01.25:類別等級制定:内令第199号:種別:特務艇、類別:驅潜特務艇、艇型:第一號型 19.01.25:本籍仮定:内令第205号:佐世保鎮守府 19.01.28:進水 19.05.03:竣工 19.05.05:本籍:内令第636号:佐世保鎮守府
19.05.05:戦時編制:佐世保鎮守府部隊佐世保防備隊 19.05.05:内令第635号:佐世保防備隊所属      〜02.02佐世保 20.02.04:佐世保〜哨戒〜02.05佐世保 20.02.05:佐防機密第051202番電:      1.鹿北六〇九船団九隻、6日0000鹿児島発、1800牛深仮泊、7日0700同発、1800寺島水道仮泊、        8日0600同発、1800唐津仮泊、9日0600唐津発、1600六連着、速力六、五節      2.左に依り直接護衛を実施すべし        第百六十號、第二百三十四號第九十號驅潜特務艇は野間岬至筑前大島、        第百七十九號第百六十九號第二百三十三號驅潜特務艇は野間岬至母子島、        第百六十八號驅潜特務艇目斗丸第二號日出丸は高島至筑前大島 20.02.05:佐世保〜鹿北六〇九船団護衛〜02.11佐世保 20.02.12:佐防機密第121452番電:      1.B辰宮丸、12日1500門司発、13日0200烏帽子島、0500生月、0700六島、1000佐世保、速力十三節      2.B鳥海丸、12日0600門司発、1700唐津湾仮泊、13日0700同発、1200六島、1600有川湾仮泊、        14日0600同発、0800相之島、1700牛深仮泊、15日0600同発、1600開聞岬、2100鹿児島、速力七、五節      3.第百五十八號驅潜特務艇は烏帽子島至二神島、        第百六十九號驅潜特務艇は二神島至古志岐島の前路警戒(直に発動)        第九十九號、第百六十號驅潜特務艇は伊王島沖至山川沖間鳥海丸の直接護衛に任ずべし 20.02.13:佐世保〜      〜02.16 2102 佐防機密第162102番電(牛深至筑前大島、三嘉丸道了丸泰昭丸近油丸の直接護衛)〜      〜02.18 1438 佐防機密第181438番電(小呂島至筑前大島、辰和丸辰宮丸の前路警戒)〜      〜02.20佐世保 20.02.24:佐世保〜哨戒〜02.25佐世保 20.02.25:佐防機密第250921番電:      1.常盤高榮丸、護衛艦四隻、26日1400佐世保港外発、九州南岸接航、        竹島の東側接航南下す、速力一〇、五節      2.(イ)第二號天山丸第百六十八號驅潜特務艇は野母埼至阿久根沖          第二百三十四號、第百六十號驅潜特務艇、阿久根沖至坊ノ岬の警戒(第四法別法)           に任ずべし       (ロ)発動時刻26日0600 20.02.25:佐世保〜哨戒〜      〜02.26 2023 佐防機密第262023番電(伊王島沖至山川沖、道灌丸の直接護衛)〜      〜03.04佐世保 20.03.07:佐世保〜哨戒〜      〜03.07 1936 佐防機密第071936番電(伊王島沖至牡蠣瀬崎、第一大覇丸を直接護衛)〜      〜03.09 1108 佐防機密第091108番電(第一掃蕩隊は鹿島丸雷撃の敵潜掃蕩)〜      〜03.11 0952 佐防機密第110952番電(掃蕩区域:野間岬を通ずる270度線、東経129度45分線、             北緯31度00分線、東経130度線を以て囲む海面を野間岬を通ずる180度線を以て両分し             その西半)〜      〜03.13 2000 第二號天山丸機密第131807番電(             1.我13日2000坊ノ岬180度2浬着、同時刻以降第一掃蕩隊の指揮を執る             2.掃蕩隊の編制               第一小隊 第二號天山丸第二百五號驅潜特務艇第百五十四號驅潜特務艇               第二小隊 第百六十號驅潜特務艇、第百六十九號驅潜特務艇            3. 掃蕩区域:               野間岬、宇治島、黒島、硫黄島、竹島、開聞岬を以て囲む海面とし               坊ノ岬180度線以西を第一小隊、以東を第二小隊とす            4. 掃蕩要領:               水測兵器を全幅活用し特に夜間浮上の機会捕捉に努めよ            5. 附近船舶航行の際は状況許す限り之が護衛に協力すべし)〜      〜03.15 0832 佐防機密第150832番電(本日1200迄敵情を得ざれば掃蕩を止め帰投せよ)〜      〜03.16佐世保 20.03.15:軍隊区分:九州方面護衛部隊護衛本隊 20.03.20:軍隊区分:九州方面護衛部隊山川部隊 20.03.20:山川部隊指揮官機密第202337番電:       第百六十號、第二百號驅潜特務艇は先任艇長指揮、明21日0600鹿児島発のカナ一〇一船団        (華頂山丸)の前路掃蕩(立目埼より北緯30度58分東経129度02分間)後山川に帰投すべし       速力七、五節 20.03.21:山川〜対潜掃蕩〜03.22山川 20.03.25:山川部隊指揮官機密第251650番電:      1.1350開聞岬の南1500に於て敵潜水艦の雷撃を受け沈没せる小型商船あり      2.第百六十號、第二百五號第二百號第二百三十一號は右敵潜を攻撃撃滅すべし      3.掃蕩隊指揮官を第百六十號驅潜特務艇艇長に指定す 20.03.25:第160號驅潜特務艇機密第251932番電:       山川部隊担任区を一小隊を東側より二小隊は西側より掃蕩す 20.03.25:山川部隊指揮官機密第252302番電:       山川部隊掃蕩担任区域を左の通定めらる佐田岬竹島を結ぶ線以西竹島の西端を通ずる       南北線以東の海面 20.03.25:山川〜      〜03.27 0832 山川部隊機密第270832番電(敵情を得ざれば掃蕩を止め帰投せよ)〜      〜03.27山川 20.03.27:山川部隊指揮官機密第272022番電:       各艇は速に発動、佐防機密第271542番電に依る遭難者を救助すべし 20.03.27:山川〜      〜03.28 2100 電纜敷設艇大立」遭難者を発見できず天候悪化により帰途に就く〜      〜03.29 0800 口永良部 20.03.29:0903 対空戦闘 20.03.29:山川部隊指揮官機密第291337番電:       遭難者を発見し得ざれば捜索を止め哨区(第百六十號驅潜特務艇は31日、       第二百五號驅潜特務艇は30日迄)に就け 20.03.29:1502 対空戦闘:2回計二十五粍機銃258発、十三粍機銃510発発射 20.03.--:口永良部〜03.30山川 20.03.--:山川〜03.31佐世保 20.04.17:佐世保〜04.24佐世保 20.04.27:佐世保〜哨戒〜      〜04.29 2038 佐防機密第292038番電(C区高崎丸、若宮山丸の前路掃蕩)〜      〜04.30 2309 佐防機密第302309番電(C区高榮丸の前路掃蕩)〜      〜05.01 1131 佐防機密第011131番電(C区常盤の前路掃蕩)〜      〜05.03佐世保 20.05.06:佐鎮信電令作第114号:作戦に関し第一海上護衛部隊指揮官指揮下 20.05.09:佐防機密第091400番電:       佐世保鎮守府信電令作第114号関連       第百六十號、第百七十九號驅潜特務艇行動予定、9日1500佐世保発、10日0800門司着 20.05.09:佐世保〜05.10門司〜05.11吉見 20.05.11:軍隊区分:第一護衛艦隊電令作第57号:對馬海峡方面部隊関門防備部隊指揮官の区処 20.05.15:軍隊区分:對馬海峡方面部隊電令作第8号:関門防備部隊 20.05.--:軍隊区分:関門西口部隊第二掃海隊第一小隊 20.05.27:軍隊区分:関門防備部隊電令作第6号:関門東口哨戒部隊第二哨戒隊 20.06.--:軍隊区分:関門西口部隊第六掃海隊第二小隊      〜06.03吉見
20.06.05:本籍変更:内令第505号:呉鎮守府 20.06.05:内令第506号:下関防備隊所属 20.06.05:戦時編制:聯合艦隊第七艦隊下関防備隊 20.06.05:軍隊区分:隊附 20.06.19:軍隊区分:関門防備部隊電令作第13号:門司港掃海部隊より除く      〜吉見
20.08.15:残存:下関 20.09.15:戦時編制:佐世保鎮守府部隊下関防備隊 20.09.18:座礁 21.04.01:類別等級削除:軍令第1号(自然消滅) 22.05.03:除籍:復二第327号
喪失場所:N.-E. 吉見南方 喪失原因:台風

同型艇

 第一號第百號第百五十一號第二百五十號

兵装

(第一號型驅潜特務艇の計画時)
 九二式七粍七単装機銃1基、爆雷22個、吊下式水中聴音機1基、軽便探信儀1基。

写真資料

 「終戦と帝国艦艇」光人社 H23.01 福井静夫(120)

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