干珠の艦歴
年 月 日:艦歴
18.04.08:起工、仮称艦名:第325號艦
18.07.05:命名:達第162号:「干珠」(カンジユ)
18.07.05:類別等級制定:内令第1374号:種別:海防艦、類別:海防艦、艦型:占守型
18.07.05:本籍仮定:内令第1371号:呉鎮守府
18.08.07:進水
18.09.25:艤装員長:海軍少佐 肱岡 虎次郎
18.09.22:艤装員事務所を浦賀船渠株式會社浦賀工場内に設置し事務を開始
18.10.30:竣工、艤装員事務所を撤去
18.10.30:本籍:内令第2235号:呉鎮守府
18.10.30:海防艦長:海軍少佐 肱岡 虎次郎
18.10.30:戦時編制:聯合艦隊南西方面艦隊第一海上護衛隊
18.10.30:艦船番号:(16)
18.10.30:横須賀
18.11.09:横須賀〜11.10呉11.13〜11.13門司
18.11.15:戦時編制:海上護衛総司令部第一海上護衛隊
18.11.15:(第114船団護衛)門司〜11.20高雄
18.11.23:高雄〜11.25福瑤島
18.11.25:(ヒ21船団護衛)福瑤島〜11.26基隆11.27〜11.28高雄
18.11.29:(第780船団護衛)高雄〜
〜12.03 1230 I船団護衛〜
〜12.05高雄
18.12.07:(ヒ23船団第一分団護衛)高雄〜
〜12.07 2200 敵潜掃蕩〜ヒ23船団第二分団護衛〜
〜12.14昭南
18.12.18:昭南〜
〜12.19 1200 ヒ24船団護衛〜
〜12.28高雄
18.12.28:官房艦機密第6374号:艦艇に電波探知機装備の件訓令
佐世保海軍工廠並に佐世保海軍軍需部をして首題の件左記に依り施行せしむべし
記
1.施行艦名
敷設艦 常盤
驅逐艦 呉竹、若竹
海防艦 松輪、對馬、干珠、三宅、占守
水雷艇 眞鶴、友鶴
哨戒艇 第三十六號
2.工事要領
受信室(電信室)に新に供給の假稱電波探知機一組を装備し空中線装置、電源装置を装備するもの
とす
3.所要兵器
兵器主管別 兵器名稱 一艦分数量 記事
通信長 假稱電波探知機附属品豫備品共 一組 八線別七八
同 其の他小兵器 所要数 供給の上は品名数量報告のこと
4.完成期
時機を得次第成るべく速に
5.費目
(省略)
18.12.29:(ヒ24船団護衛)高雄〜
〜01.04 「照國丸」と特設運送船「睦榮丸」が衝突、「睦榮丸」沈没〜
〜01.04門司
19.01.05:門司〜01.05呉
19.01.05:一海護機密第281659番電による増備工事
19.01.13:工事完了
19.01.14:呉〜01.14門司
19.01.20:(ヒ37船団護衛)門司〜01.29昭南
19.02.02:(ヒ38船団護衛)昭南〜02.08高雄02.09〜02.13六連
19.02.14:六連〜02.14呉
19.02.15:船体機関整備
19.02.26:整備完了
19.02.27:呉〜02.27門司
19.03.02:門司〜03.02釜山
19.03.03:(陸軍船団護衛)釜山〜03.03六連
19.03.08:(ヒ53船団護衛)六連〜
〜03.10 0700 敵潜水艦探知位置に脅威投射を行う〜
〜03.11高雄
19.03.13:(ヒ53船団護衛)高雄〜03.18昭南
19.03.20:戦時編制:聯合艦隊
19.06.03:軍隊区分:聯合艦隊電令作第135号:渾部隊
19.08.20:戦時編制:聯合艦隊第三十一戦隊
19.09.07:軍隊区分:第一海上護衛隊の作戦指揮下
19.09.08:(ヒ75船団護衛)門司〜09.08伊万里09.08〜09.13高雄09.14〜09.22昭南
19.10.02:(ヒ76船団護衛)昭南〜
〜10.08 0212(N14.12-E115.53)特設運送船「君川丸」被雷〜
〜10.17 1057 反転〜
〜10.18楡林
19.10.18:楡林〜10.26門司
19.10.20:戦時編制:聯合艦隊第三十一戦隊第二十一海防隊
19.10.20:海防隊編制:内令第1197号:第二十一海防隊
19.10.26:軍隊区分:第一海上護衛隊の作戦指揮を解く
19.10.27:門司〜10.27呉
19.11.01:海防艦長:海軍少佐 桑原 哲郎
19.11.01:0800 三井造船株式會社玉野造船所沖着
19.11.01:九六式二十五粍機銃1基修理(11.20まで)
19.11.02:玉野造船所S岸壁に横付け
19.11.03:司令海防艦に指定
19.11.05:飲料水搭載
19.11.07:玉野造船所第三船渠に入渠
19.11.11:酒保物品搭載
19.11.15:司令海防艦を「生名」に変更
19.11.16:聯合艦隊電令第542号:
1.第三十驅逐隊、第五十二驅逐隊(檜、樅)及榧は25日頃、干珠は28日頃内海西部を出撃
船団護衛に従事しつつマニラ方面に進出第三十一戦隊に合同すべし
2.第三十驅逐隊、第五十二驅逐隊、榧、干珠は右行動中護衛並に運航に関しGEB長官の
指揮を承くべし
19.11.17:GEB電令作第304号:
1.第三十驅逐隊、第五十二驅逐隊(檜、樅)及榧は25日又干珠は29日門司発船団の門司より
マニラ迄の護衛に関し第一海上護衛部隊指揮官の指揮を受くべし
2.右隊及艦船は船団門司発前日の午前中門司に集合しあるものとす
19.11.18:出渠、S岸壁に横付け
19.11.20:戦時編制:聯合艦隊北東方面艦隊第五艦隊第三十一戦隊第二十一海防隊
19.11.20:飲料水搭載
19.11.24:玉〜11.24呉
19.11.25:第一ポンツーン桟橋繋留
19.11.25:酒保物品搭載
19.11.26:生糧品、貯糧品搭載
19.11.--:呉海軍軍需部より二式爆雷改二20個搭載
19.11.27:呉〜11.27門司
19.11.28:生糧品搭載、飲料水搭載
19.11.30:門司〜
〜11.30 1000 ミ29船団護衛開始〜
19.12.05:戦時編制:聯合艦隊南西方面艦隊第五艦隊第三十一戦隊第二十一海防隊
19.12.--:高雄〜サンフェルナンド
19.12.25:戦時編制:海上護衛総司令部第一護衛艦隊第二十一海防隊
19.12.25:(タマ38A船団護衛)サンフェルナンド〜12.26マニラ
19.12.29:マニラ〜12.31サンフェルナンド
20.01.01:(マタ40船団護衛)サンフェルナンド〜
〜01.03 1123(N22.45-E119.25)陸軍特殊船「~洲丸」被爆沈没、同「日向丸」被爆小破〜
〜01.03 ----(N22.40-E119.35)陸軍特殊船「吉備津丸」被爆大破〜
〜01.01ムサ01.02〜01.03高雄港外
20.01.03:(「吉備津丸」護衛)高雄港外〜01.03左営沖01.03〜
〜01.04 タモ35船団に合同〜
〜01.04南澳島01.05〜01.06高雄
20.01.17:(ヒ87A船団護衛)香港〜01.19楡林01.20〜
〜01.24 0710(N06.00-E103.45)「さらわく丸」被雷沈没〜
〜敵潜掃蕩〜
〜01.24クワンタン沖01.25〜01.26昭南港外
20.01.31:(ヒ88船団護衛)昭南港外〜02.04プセダマ泊地02.05〜02.08キノン
20.02.08:(ヒ88C船団護衛)キノン〜対潜掃蕩〜02.12後水湾02.13〜02.16金門島沖02.17〜
〜02.17南日島02.18〜02.21泗礁山02.22〜02.24巨済島02.25〜02.25唐津02.26〜02.26六連
20.02.27:六連〜02.27呉
20.02.27:呉海軍工廠にて船体修理(02.28まで)
20.03.01:呉海軍工廠にて入渠諸修理工事(03.13まで)
20.03.--:艦隊区分:第二十一海防隊、隊番号:30
20.03.01:1340 D三番浮標から呉海軍工廠ポンツ三番に繋留換え、諸修理工事(03.13まで)
20.03.05:0951 甲錨地に転錨
20.03.05:錨鎖車検査修理、一兵員室天井張替、電話室舷窓取替、上甲板弾痕修理(03.09まで)
20.03.07:三式投射機2基、爆雷装填台設置工事、三式探信儀用送受継用電器修理(03.13まで)
20.03.10:二式爆雷改二45個補給
20.03.14:呉〜
〜03.14 1407 爆雷試射左右各1個〜
〜03.14 1619 機銃試射〜
〜03.14 1850 部埼泊地仮泊〜
〜03.15 0750 仮泊地発〜
〜03.15門司
20.03.15:0840 第五岸壁「第十二號海防艦」右舷に横付け
20.03.16:軍隊区分:第一護衛艦隊電令作第9号:AS三部隊第一哨戒部隊
20.03.18:門司〜
〜03.18 0857 部埼泊地着、避退船団を護衛開始〜
〜03.18 1415 避退船団の護衛終了〜
〜03.18 1740 対潜掃蕩開始〜
〜03.19 0000 AS三作戦開始〜
〜03.19 0735 対潜掃蕩終了〜
〜03.19的山浦
20.03.20:的山浦〜対潜掃蕩〜03.21豆酸湾
20.03.23:豆酸湾〜対潜掃蕩〜的山浦
20.03.25:的山浦〜対潜掃蕩〜03.26的山浦
20.03.28:的山浦〜対潜掃蕩〜
〜03.28 1840 「第七十二號海防艦」と合同〜
〜03.29神湊浦
20.03.30:神湊浦〜対潜掃蕩〜03.31神湊浦
20.04.01:神湊浦〜対潜掃蕩〜
〜04.02 0335 敵潜らしきものを探知〜
〜04.02 0347 爆雷攻撃〜
〜04.03 1545 津屋崎沖仮泊〜
〜04.05 0610 仮泊地発〜対潜掃蕩〜
〜04.07 0715 海防艦「生名」が合同〜
〜04.07 0910 鶏知湾に仮泊
20.04.07:第二十一海防隊信令第1号:艦船番号:第一小隊一番艦
20.04.07:司令海防艦に指定
20.04.07:鶏知湾〜対潜掃蕩〜04.08的山浦
20.04.09:貯糧品補給
20.04.09:的山浦〜対潜掃蕩〜04.10的山浦
20.04.10:生糧品補給
20.04.11:的山浦〜
〜04.11 1420 敵潜らしきもの探知〜
〜04.11 1459 爆雷攻撃第一回投射16個〜
〜04.11 1515 爆雷攻撃第二回投射8個〜
〜04.11 1526 爆雷攻撃第三回投射3個〜
〜04.11 1538 爆雷攻撃第四回投射6個〜
〜04.11 1546 爆雷攻撃第五回投射7個〜
〜04.11 1613 爆雷攻撃第六回投射3個〜
〜04.11 1805 「第七十二號海防艦」が分離〜
〜04.12的山浦
20.04.12:軍隊区分:第一哨戒部隊電令作第1号:第一哨戒隊
20.04.12:生糧品、貯糧品補給
20.04.13:的山浦〜04.13伊万里湾御厨04.14〜04.14的山浦
20.04.14:的山浦〜対潜掃蕩〜04.15的山浦
20.04.16:的山浦〜対潜掃蕩〜04.17的山浦
20.04.18:第一哨戒部隊電令第2号:
2.本日1800より明日0600迄哨戒要領を左の通り定む
第一哨戒隊 O哨区
各隊南北に移動哨戒2100、0300各哨区の北端に在る如く行動す
20.04.18:的山浦〜対潜掃蕩〜04.19的山浦
20.04.19:第一哨戒部隊電令作第12号:
第一哨戒部隊は原態勢に復帰せよ
20.04.20:的山浦〜対潜掃蕩〜04.21的山浦
20.04.21:海防艦「新南」より生糧品補給
20.04.22:的山浦〜04.22伊万里湾御厨
20.04.23:海防艦「新南」より生糧品補給
20.04.23:的山浦〜
〜04.23 1418 浮流機雷発見、銃撃処分〜
〜04.24 0730 出撃〜
〜04.24 0935 浮流機雷2個発見、銃撃処分〜
〜04.26 1335 海防艦「新南」、「第六十號驅潜艇」と分離〜
〜04.26 1435 浮流機雷発見、銃撃処分〜
〜04.26伊万里湾御厨
20.04.25:司令海防艦を「新南」に変更
20.04.25:海防隊編制:内令第356号:第二十一海防隊より削る
20.04.25:戦時編制:大海幕機密第608号ノ237:海上護衛総司令部第一護衛艦隊第百二戦隊
20.04.28:海防艦「新南」より生糧品補給
20.05.01:「第十七號掃海艇」より生糧品、貯糧品補給
20.05.01:御厨〜05.01的山浦
20.05.02:的山浦〜対潜掃蕩〜05.03的山浦
20.05.04:海防艦「新南」より生糧品補給
20.05.04:的山浦〜対潜掃蕩〜05.05駕莫洋
20.05.05:軍隊区分:第一護衛艦隊電令作第50号(05.01附):鮮南哨戒部隊第二哨戒部隊
20.05.06:駕莫洋〜05.07鎮海(K六番浮標繋留)
20.05.09:生糧品、貯糧品補給
20.05.10:鎮海〜
〜05.10 1020 一般徴傭船「薩州丸」に合同、護衛開始〜
〜05.10 1815 豆酸湾着、護衛終了〜
〜05.10 1925 豆酸湾発〜
〜05.11駕莫洋
20.05.11:駕莫洋〜対潜掃蕩〜05.12的山浦
20.05.12:的山浦〜05.12佐世保(第三岸壁)
20.05.14:1025 佐世保海軍工廠第七船渠にて入渠
20.05.14:仮称三式一號電波探信儀三型送信機修理(05.30まで)
20.05.15:仮称三式探信儀二型改一新設工事開始
20.05.18:二、三式兼用投下軌道新設工事(05.30まで)
20.05.20:九九式測距儀撤去、九九式測深儀装備工事開始
20.05.24:二十五粍機銃銃側弾薬筐、十二糎砲俯仰旋回装置修理開始
20.05.28:九四式投射機ガス筒修理(05.30まで)
20.06.01:軍隊区分:第一護衛艦隊電令作第72号(05.27附):直率護衛部隊
20.07.05:戦時編制:海上護衛総司令部第一護衛艦隊第二海防隊
20.07.05:海防隊編制:内令第601号:第二海防隊
20.08.01:司令海防艦に指定
20.08.15:自沈
20.08.25:役務:内令第747号:第一豫備海防艦
20.09.15:除籍:(機密第091745番電にて予定)
20.10.20:海防艦長:欠員
21.04.01:類別等級削除:軍令第1号(自然消滅)
喪失場所:N.-E. 元山沖
喪失原因:触雷
同型艦
擇捉、松輪、佐渡、隠岐、六連、壹岐、對馬、若宮、平戸、m]、天草、滿珠、笠戸。
兵装
(計画時)
四十五口径三年式十二糎砲G型3門、二十五粍二聯装機銃2基、
九六式軽機銃2挺、一四式拳銃25丁、三八式小銃50挺、
九六式三米測距儀1基、九六式六十六糎測距儀1基、
九三式水中聴音機1基、九三式探信儀一型1基、須式七十五糎探照燈四型改一1基、
九四式投射機1基、爆雷装填台三型1基、爆雷水圧投下台三型2基、爆雷手動投下台一型4基、
九五式爆雷36個、
小掃海具一型改一2組、水中処分具一型2基。
(19.09.07現在)
四十五口径三年式十二糎砲G型2門、
九六式二十五粍三聯装機銃5基、同二聯装機銃2基、同単装機銃2基、九三式十三粍単装機銃2基、
三式八糎迫撃砲1門、
須式七十五糎探照燈1基、
二号電波探知機二型1基、一号電波探知機三型1基。
写真資料
雑誌「世界の艦船」海人社 1996年2月号増刊「日本海軍護衛艦艇史」(P.12)
雑誌「世界の艦船」海人社 2017年12月号増刊「日本海軍護衛艦艇史」(P.12)
雑誌「丸スペシャル」潮書房 No.28「海防艦」(P.12)
「写真日本海軍全艦艇史」 潟xストセラーズ H06.12 福井静夫(2272
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