第八十九號驅潜特務艇の艦歴

 年 月 日:艦歴

18.07.15:起工、仮称艦名:第588號艦 18.10.01:命名:達第236号:第八十九號驅潜特務艇 18.10.01:類別等級制定:内令第2027号:種別:特務艇、類別:驅潜特務艇、艇型:第一號型 18.10.01:本籍仮定:内令第2046号:佐世保鎮守府 18.10.05:進水 18.11.05:竣工 18.11.05:本籍:内令第2325号:佐世保鎮守府
18.11.05:戦時編制:佐世保鎮守府部隊佐世保防備戦隊佐世保防備隊 18.11.05:内令第2326号:佐世保防備隊所属 18.12.15:北九州部隊機密第150920番電:      1.沖ノ島防備衛所は0630同衛所より348度距離21kmに敵潜水艦を聴知せり      2.各艇は直に出動、鎭警部隊に協力哨戒に任ずべし        似島筑前大島、小呂島間、第六十六號驅潜特務艇小呂島、壱岐(魚釣埼)の間、山彌丸馬渡島、        的山大島間、第八十九號驅潜特務艇古志岐島、長瀬埼間      3.各衛所は警戒を厳にすべし      4.特務艦鹽屋15日0900六連通過16日0800佐世保入港の予定 18.12.22:佐世保鎮守府海面防備部隊電令作第26号:      1.第三十八號哨戒艇1500発速力16節1730油湧出点附近着、第二十五號掃海艇 と共に該方面を索敵        2000以後掃蕩隊指揮官之を指揮すべし      2.第八十九號驅潜特務艇1600現場に向け発掃蕩隊に加う 18.12.31:古志岐島燈台の348度12浬にて敵潜水艦を探知、爆雷攻撃3回16個、探信儀故障 19.01.03:北九州部隊機密第031006番電:       掃蕩を止め第十六長運丸(5日迄)目斗丸(8日迄)は長崎哨区、竹東丸(5日迄)南五島、       龍井丸(7日迄)は北五島各哨区に就け、       第八十九號驅潜特務艇、第二號天山丸三峡丸は佐世保に帰投せよ
19.04.10:戦時編制:佐世保鎮守府部隊佐世保防備隊 19.08.11:牡蠣瀬崎開聞岬間、電纜敷設艇釣島の護衛 20.01.--:〜哨戒〜      〜02.08 0833 佐防機密第080833番電(             1.第三十號海防艦(損傷艦)、第三拓南丸、8日2330山川沖、9日0430坊ノ岬、               1730牛深仮泊、10日0600同地発、1330野母埼、1900寺島水道仮泊、速力五、四節             2.第八十九號、第二百七號驅潜特務艇は速に合同、寺島水道迄直接護衛に任ずべし)〜      〜02.09佐世保 20.02.12:佐防機密第121452番電:伊王島沖至山川沖、鳥海丸の直接護衛 20.02.09:佐世保〜訓練〜02.12佐世保 20.02.16:九六式二十五粍単装機銃装備工事(02.24まで) 20.03.08:佐世保〜哨戒〜03.11佐世保 20.03.11:佐防機密第112222番電:      1.2122北緯31度57分東経128度00分に敵潜あり      2.第二掃蕩隊(第八十九號、第二百號第二百四十四號驅潜特務艇)は之を攻撃撃滅すべし      3.掃蕩隊指揮官を第八十九號驅潜特務艇艇長に指定す 20.03.11:佐世保〜      〜03.12 0702 第二掃蕩隊指揮官機密第120702番電(敵情を得ず、本日の掃蕩要領を左の通定む             基点を中心とし半径10浬圏内0度120度240度を以て三等分し北東)〜      〜03.14 1137 佐防機密第141137番電(敵情を得ざれば掃蕩を止め原配備に復帰)〜      〜03.14佐世保 20.03.14:佐世保〜哨戒〜03.16佐世保 20.03.15:軍隊区分:九州方面護衛部隊護衛本隊 20.03.19:佐世保〜哨戒〜03.28佐世保 20.03.30:佐世保〜哨戒〜      〜04.01 1647 佐防機密第011647番電(第一掃蕩隊小呂島の118度4浬の敵潜を攻撃撃滅せよ)〜      〜04.02 0125 佐防機密第020125番電(掃蕩区域変更:大島灯台の304度9.6浬を基点とし180度15浬、             270度15浬を以て囲む線内)〜      〜04.02 0736 佐防機密第020736番電(編隊掃蕩を実施せよ)〜      〜04.05 0816 佐防機密第050816番電(掃蕩を止め帰投せよ)〜      〜04.06佐世保 20.04.08:佐世保〜哨戒〜      〜04.13 2203 佐防機密第132203番電(H区機動第一一三號艇の前路掃蕩、第四法別法)〜      〜04.17佐世保 20.04.19:佐世保〜哨戒〜04.23佐世保 20.04.24:佐世保〜      〜04.24 1103 佐防機密第241103番電(第二掃蕩隊宇久島の7度10浬の敵潜を攻撃撃滅せよ)〜      〜04.27 0807 佐防機密第270807番電(本日日没に至るも敵情を得ざれば掃蕩を止め原配備に復帰             せよ)〜      〜04.28佐世保 20.04.30:佐世保〜哨戒〜05.03佐世保 20.05.14:佐世保〜哨戒〜05.20佐世保 20.05.23:佐世保〜哨戒〜      〜05.26 1252 佐防機密第261252番電(古志岐灯台の90度7浬の敵潜掃蕩)〜      〜05.29 0812 佐防機密第290812番電(掃蕩中止、陸軍潜航輸送艇を護衛生月瀬戸通過帰投せよ)〜      〜05.29佐世保 20.06.01:佐世保〜掃海〜06.08佐世保 20.06.13:佐防機密第131705番電:      1.陸軍潜航輸送艇14日1300口ノ津発、1800長崎15日、1700同発、2000高島、16日0300福江着、        0900同発、2100口ノ津帰着      2.第八十九號驅潜特務艇は口ノ津より右行動中之が直接護衛並に水路嚮導に任ずべし 20.06.13:佐世保〜哨戒〜06.18佐世保 20.06.21:佐世保〜哨戒〜06.23佐世保 20.06.22:軍隊区分:佐鎮信電令作第144号:舞鎮護衛部隊指揮官の指揮下 20.06.26:佐防機密第261743番電:       佐鎮信電令作第144号に依る第八十九號驅潜特務艇、第一號海洋丸及大斗丸       27日1200佐世保発、29日午後舞鶴着の予定 20.06.27:佐世保〜06.29舞鶴
20.08.15:残存 20.11.30:除籍:第301730番電
20.12.01:入籍:内令第5号:掃海艦、佐世保地方復員局所管 20.12.01:内令第7号:佐世保地方復員局掃海部佐世保支部所属 20.12.20:内令第12号:「驅潜特第八十九號」と呼称 21.04.01:類別等級削除:軍令第1号(自然消滅) 21.06.15:複二第5号:佐世保掃海部所属 21.07.20:復二第101号:大竹掃海部所属 22.07.11:復二第521号:大竹掃海部所属解除
22.07.11:復二第522号:特別輸送艦、佐世保鎮守府所管、特別保管艦(特)に指定
23.01.01:船主:運輸省 23.05.29:船主:文部省、鹿児島水産専門学校

同型艇

 第一號第百號第百五十一號第二百五十號

兵装

(第一號型驅潜特務艇の計画時)
 九二式七粍七単装機銃1基、爆雷22個、吊下式水中聴音機1基、軽便探信儀1基。

(20.02.24)
 九六式二十五粍単装機銃増備。

写真資料

 「写真日本海軍全艦艇史」 潟xストセラーズ H06.12 福井静夫 (2807)

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