第六十六號驅潜特務艇の艦歴

 年 月 日:艦歴

18.03.23:起工、仮称艦名:第565號艦 18.08.25:命名:達第197ノ2号:第六十六號驅潜特務艇 18.08.25:類別等級制定:内令第1739号ノ2:種別:特務艇、類別:驅潜特務艇、艇型:第一號型 18.08.25:本籍仮定:内令第1739号ノ3:佐世保鎮守府 18.08.26:官房艦機密第4326号:驅潜特務艇に探信儀装備の件訓令       佐世保海軍工廠をして首題の件左記に依り施行せしむべし        記       1.工事要領         別図要領に依り仮称軽便探信儀一組を装備するものとす       2.施行艦名及完成期         第二十四號第三十九號驅潜特務艇       昭和18年8月末日         第四十二號第五十六號第五十二號驅潜特務艇 成るべく速に装備するものとし         第五六一號及第五六五號艦           完成期を予定し報告するものとす       3.所要兵器         海軍艦政本部長をして直接佐世保海軍軍需部に通牒せしむ       4.試験         兵器造修規則第九十三條の規定に準じ施行す       5.費目        (省略) 18.--.--:進水 18.10.24:竣工
18.10.24:本籍:内令第2220号:佐世保鎮守府 18.10.24:内令第2221号:佐世保防備隊所属 18.10.24:戦時編制:佐世保鎮守府部隊佐世保防備戦隊佐世保防備隊 18.10.28:佐世保〜訓練〜10.29佐世保 18.11.01:軍隊区分:機密佐世保鎮守府命令作第49号:海面防備部隊北九州部隊 18.11.01:軍隊区分:五島部隊東五島部隊 18.11.02:佐世保〜訓練〜11.02佐世保 18.11.04:佐世保〜哨戒〜11.10佐世保 18.11.14:佐世保〜11.14佐世保 18.11.16:佐世保〜訓練〜      〜11.17 1621 佐防機密第171621番電(矢矧18日0800佐世保発生月島1100二神島1145烏帽子島1230筑前大島             1330通過下関海峡へ向う、第六十六號驅潜特務艇は古志岐島二神島間の警戒に任ずべし)〜      〜11.18 1700 佐防機密第181700番電(第三〇〇號艦21日0700六連発筑前大島0930烏帽子島1130二神島1330             生月島1430通過佐世保に向う曳航艦迅鯨、第六十六號驅潜特務艇は馬渡島黒母瀬間の航路上             被護衛艦の北方警戒に任ずべし)〜      〜11.22 0650 佐防機密第220650番電(N33.41-E128.35の敵潜水艦を撃滅せよ)〜      〜11.22 1115 佐海防電令作第106号(海威鷹島、第六十六號驅潜特務艇、似島を以て掃蕩隊を編成し             指揮官を海威艇長に指定す)〜      〜11.22 1345 海威機密第221345番電(掃蕩隊、N33.50-E128.50を基点とし180度40浬270度5浬を掃蕩せよ             掃蕩法第三法北より10浬毎に海威、似島、第六十六號驅潜特務艇、鷹島の順に分在掃蕩せよ )〜       〜11.22 1625 佐海防電令作第107号(掃蕩区域:北緯33度45分東経128度30分を通ずる60度240度線             以南佐防戦部隊、以北鎮警部隊)〜      〜11.22 1945 海威機密第221945番電(掃蕩区域変更)〜      〜11.23 1140 佐防戦機密第231140(便宜補給せしめよ)〜      〜11.23 1255 鷹島機密第231255番電(玉ノ浦に於て清水燃料補給完了後元の哨区に就け)〜      〜11.24 0905 北九州部隊部隊指揮官機密第240905番電(25日第十六長運丸と交代帰投せよ)〜      〜11.25佐世保 18.11.27:北九州部隊機密第271055番電:      1.さんらもん丸0130白瀬灯台の19度26浬に於て敵潜の雷撃を受け沈没、第三十八號哨戒艇之を制圧中      2.各艇は直に出撃敵潜を撃滅せよ 18.11.27:佐世保〜      〜11.27 1218 掃蕩隊指揮官機密第271218番電(掃蕩区域をN33.50-E129.30を基点とし270度60浬、             180度30浬の四辺形とす、右区域を180度線にて六等分し東より掃一五哨三八鷹島、             第十六長運丸掃二七掃三三とす、第六十六號驅潜特務艇は第十六長運丸と大安丸は             鷹島と第八長運丸は哨三八と同区域を掃蕩せよ)〜      〜11.27 1413 掃蕩隊指揮官機密第271413番電(本日1800以後の配備:~崎の230度13浬を基点とし230度             40浬140度30浬東より10浬毎に第八長運丸、大安丸、第十六長運丸、第六十六號驅潜特務艇)〜      〜11.28 1312 掃蕩隊指揮官機密第281312番電(掃蕩区域変更:白瀬の320度10浬を基点とし140度20浬             220度28浬東より7浬毎第八長運丸、大安丸、第十六長運丸、第六十六號驅潜特務艇、             掃蕩法第三法)〜       〜11.29 0855 掃蕩隊指揮官機密第271218番電(避泊せよ)〜      〜11.29 1800 掃蕩隊指揮官機密第291800番電(掃蕩再興せよ、掃蕩区域、白瀬燈台及大瀬崎を通ずる             320度線及五島列島にて囲む範囲とし北東より第八長運丸、第十六長運丸、大安丸、             第六十六號驅潜特務艇)〜      〜11.29 1231 佐海防電令作第111号(海上の模様之を許せば日没時より掃海艇及哨戒艇を以て捜索列を             張り大瀬崎西方30浬を中心とし南下、男女群島北方を経て東航、             敵情を得ざれば明朝掃蕩を止め帰投せよ)〜      〜11.30 0825 掃蕩隊指揮官機密第300825番電(掃蕩を止め帰投せよ)〜      〜11.30佐世保 18.12.15:北九州部隊機密第150920番電:      1.沖ノ島防備衛所は0630同衛所より348度距離21kmに敵潜水艦を聴知せり      2.各艇は直に出動、鎭警部隊に協力哨戒に任ずべし        似島筑前大島、小呂島間、第六十六號驅潜特務艇小呂島、壱岐(魚釣埼)の間、山彌丸馬渡島、        的山大島間、第八十九號驅潜特務艇古志岐島、長瀬埼間      3.各衛所は警戒を厳にすべし      4.特務艦鹽屋15日0900六連通過16日0800佐世保入港の予定 18.12.21:北九州部隊機密第211317番電:       第六十六號驅潜特務艇を掃蕩部隊に編入す、現場(野母埼の193度28浬)に急行すべし 18.12.30:北九州部隊機密第301018番電:      1.龍井丸、三峡丸、第二號天山丸、第八十九號、第六十六號驅潜特務艇は現場に急航掃蕩撃滅せよ      2.各防備衛所は警戒を厳にせよ      3.掃蕩隊指揮官を龍井丸艇長に指定す 18.12.31:掃蕩部隊指揮官(龍井丸)機密第311700番電:       第八十九號驅潜特務艇は古志岐島灯台の348度12浬にて敵潜水艦を探知攻撃、今尚探知捕捉中       本艇は之に協力、第六十六號驅潜特務艇は直に現場に来れ、第二號天山丸、三峡丸は現場を中心とする       10浬圏内を警戒せよ
19.01.01:内令第14号:第八十一警備隊所属 20.01.25:内令第71号:第四十一警備隊所属
20.08.07:沈没 21.04.01:軍令第1号(自然消滅) 22.05.03:除籍:復二第327号
喪失場所:N07.23-E151.53 トラック附近 喪失原因:米陸軍航空隊B-29(20th Air Force)による空爆

同型艇

 第一號第百號第百五十一號第二百五十號

兵装

(第一號型驅潜特務艇の計画時)
 九二式七粍七単装機銃1基、爆雷22個、吊下式水中聴音機1基、軽便探信儀1基。

写真資料

 なし

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