第六十號驅潜特務艇の艦歴

 年 月 日:艦歴

18.03.01:起工、仮称艦名:第559號艦 18.07.01:命名:達第159号:第六十號驅潜特務艇 18.07.01:類別等級制定:内令第1357号:種別:特務艇、類別:驅潜特務艇、艇型:第一號型 18.07.01:本籍仮定:内令第1359号:横須賀鎮守府 18.07.31:進水 18.10.18:竣工
18.10.18:本籍:内令第2184号:横須賀鎮守府 18.10.18:内令第2185号:横須賀防備隊所属 18.10.18:戦時編制:横須賀鎮守府部隊横須賀防備戦隊横須賀防備隊 18.10.--:軍隊区分:横須賀鎮守府海面防備部隊東京湾部隊横須賀防備部隊 18.10.18:特務艇長:海軍少尉 畠山 藤三 18.10.18:小海にて艤装残工事 18.11.--:軍隊区分:東京湾部隊直卒隊  18.11.28:入渠、軽便探信儀保特筒延長工事(12.03まで) 18.12.03:横須賀海軍工廠第三船渠を出渠、長浦回航 18.12.05:長浦〜12.05浦賀 18.12.07:浦賀〜訓練〜12.07浦賀 18.12.09:浦賀〜訓練〜12.09浦賀 18.12.10:浦賀〜訓練〜12.10浦賀 18.12.11:浦賀〜哨戒〜12.11館山 18.12.15:館山〜哨戒〜12.12浦賀 18.12.14:浦賀〜哨戒〜12.19下田 18.12.20:下田〜哨戒〜12.20下田 18.12.21:下田〜哨戒〜12.22浦賀 18.12.24:浦賀〜対潜掃蕩〜12.24金田湾 18.12.25:金田湾〜対潜掃蕩〜12.27鳥羽 18.12.28:鳥羽〜対潜掃蕩〜12.29尾鷲 18.12.30:尾鷲〜対潜掃蕩〜12.31鳥羽
19.01.01:内令第14号:第二特別根據地隊所属 19.01.01:戦時編制:聯合艦隊南西方面艦隊第九艦隊第二特別根據地隊 19.01.01:特務艇長:海軍少尉 畠山 藤三 19.01.11:横須賀01.23〜01.12志布志01.13〜01.16父島01.17〜01.21サイパン01.24〜01.30パラオ
19.03.25:内令第475号:第二十七特別根據地隊所属 19.03.25:戦時編制:聯合艦隊南西方面艦隊第九艦隊第二十七特別根據地隊 19.03.26:(「鐡洋丸」船団護衛)パラオ〜03.28マノクワリ 19.03.28:マノクワリ〜湾口対潜掃蕩〜      〜03.30マノクワリ灯台の90度8浬にて対潜戦闘:〜      〜03.30 1715 特設驅潜艇第十七日東丸」来着〜      〜03.30 1800 「第四號掃海艇」は爆雷補給の為マノクワリに向う〜 〜03.31マノクワリ灯台の100度7浬にて対潜戦闘:爆雷投下2日間計22個〜 19.05.01:特務艇長:海軍中尉 畠山 藤三 19.05.01:「三池丸」遭難現場より「新井丸」護衛〜05.02パラオ 19.05.02:補給 19.05.02:(「新井丸」護衛)パラオ〜05.03ガルアングル島 19.05.03:座礁船「美山丸」遭難現場附近対潜哨戒 19.05.04:(「美山丸」護衛)ガルアングル島〜05.04ヨオ水道05.04〜05.04ヨオ水道口 19.05.05:ヨオ水道口〜05.05ガルアングル島 19.05.11:ガルアングル島〜05.11パラオ 19.05.13:パラオ〜ヨオ水道付近対潜掃蕩〜      〜05.13「ジョグジャ丸」「美山丸」船団に合同、護衛〜      〜05.14 一般徴傭船美山丸」が雷撃を受け、対潜戦闘:爆雷投下、救難作業〜   〜05.15 一般徴傭船ジョグジャ丸」が雷撃を受け、対潜戦闘:爆雷投下、救難作業〜      〜05.17セブ 19.05.18:機械開放検査、クランク軸受焼損、分解修理 19.06.--:軍隊区分:西カロリン方面防備部隊 19.06.09:繋留運転 19.06.10:セブ〜試運転〜06.10セブ 19.06.11:解放検査異常なし、修理完成 19.06.12:補給作業 19.06.12:セブ〜パラオ向け航行〜06.14反転ダバオに向う〜06.16ダバオ 19.06.16:主機械一部開放検査、クランク軸受焼損 19.06.16:機関修理(06.23まで) 19.06.20:重油搭載 19.06.21:潤滑油搭載 19.06.24:繋留運転、爆雷10個、糧食1月分搭載 19.06.25:ダバオ〜試運転〜06.25ダバオ 19.06.25:開放検査、軸受に亀裂  19.06.26:機関修理 19.07.02:繋留運転 19.07.03:ダバオ〜試運転〜07.03ダバオ 19.07.04:補給作業、機関分解検査、軸受1箇所亀裂、修理(07.07まで) 19.07.08:ダバオ〜試運転〜07.08ダバオ 19.07.09:ダバオ〜「護國丸」船団前路掃蕩、威嚇投射2個〜07.10ダバオ 19.07.10:戦時編制:聯合艦隊南西方面艦隊第二十七特別根據地隊 19.07.10:ダバオ〜廣順丸船団前路掃蕩〜      〜07.11 0400 廣順丸船団護衛〜      〜07.11ダバオ 19.07.11:揚錨機摩擦輪2個故障修理 19.07.13:揚錨機修理 19.07.15:(「廣順丸」護衛避泊)ダバオ〜07.15マグナガ湾07.15〜07.15ダバオ 19.07.20:機関分解検査、軸受1個焼損、機関修理(07.21まで) 19.07.21:繋留運転、補給作業 19.07.22:ダバオ〜巡洋艦「名取」前路掃蕩〜07.22ダバオ 19.07.23:機関開放検査、軸受1個亀裂、機関修理 19.07.24:ダバオ〜試運転〜07.24ダバオ 19.07.25:ダバオ〜07.25サマル島 19.07.31:サマル島〜07.31ダバオ 19.07.31:厠用海水喞筒修理 19.08.01:(「廣順丸」船団護衛)ダバオ〜      〜08.04(N07.20-E131.34)対空戦闘:十三粍機銃192発発射、          右舷爆雷5個発火焼損、左舷爆雷5個投棄、          右舷爆雷手動投下台変形、右舷外舷上部2米焼損、船橋硝子2枚破損、          外舷に銃弾破孔約20箇所〜      〜08.05パラオ 19.08.05:清水補給 19.08.05:工作部前に回航 19.08.06:偽装、機関並びに被害箇所修理、十三粍機銃及び弾薬受込 19.08.08:貯糧品搭載3ヶ月分 19.08.09:機銃新設及び爆雷砲台、外舷修理工事完成 19.08.10:機関繋留試運転、機関修理完成 19.08.11:パラオ〜乙哨区哨戒〜08.16パラオ 19.08.16:西カロリン方面防備部隊信電令作第43号:   1.鬼怒、第二十七驅逐隊(時雨、五月雨)17日1700北緯10度40分東経132度12分、        18日0230北緯08度32分東経135度00分を経て0800ヨオ水道着の予定      2.各隊左に依り作戦すべし        (イ)附属航空隊:17日以後指揮官所定に依り同隊前路掃蕩及び対潜直衛        (ロ)驅潜部隊:第二十二號掃海艇、第六十號驅潜特務艇、第六十一號驅潜特務艇、                第一龜寶丸八紘丸          (一)第二十二號掃海艇、第六十一號驅潜特務艇:17日1200出港、鬼怒、             第二十七驅逐隊の前路掃蕩             指揮官:第二十二號掃海艇長          (二)第一龜寶丸:現任務続行          (三)八紘丸:17日1200、第六十號驅潜特務艇:17日準備出来次第夫々出港、             八紘丸乙区、第六十號驅潜特務艇丙区哨戒          (四)各艇帰投時を特令す 19.08.16:西カロリン方面防備部隊信令作第53号:   1.鬼怒及び第二十七驅逐隊は18日午後ヨオ水道着、名取、第三號輸送艦は19日0900ヨオ着        航路、予定変更前に同じ、名取は同日午後出港予定       2.各隊は当隊信電令作第43号に依り行動すべし 19.08.17:パラオ〜丙哨区哨戒〜08.19パラオ 19.08.19:補給、避泊、偽装 19.08.20:パラオ〜「第三號輸送艦」前路掃蕩〜乙哨区以北哨戒〜      〜08.21 「第三號輸送艦」、驅逐艦「清霜」の前路掃蕩〜      〜08.21パラオ 19.08.21:補給、避泊 19.08.24:自差修正 19.08.30:第二番機銃及び弾薬還納 19.08.31:便乗者工員16名乗艇、空薬莢搭載 19.08.30:西カロリン方面防備部隊信電令作第46号:準備出来次第出撃ダバオ経由マニラ回航 19.08.31:パラオ〜ダバオ向け航行〜      〜09.03ダバオ経由を取止めセブに向う〜      〜09.04セブ港外 19.09.04:機関一部開放検査、軸受1個焼損 19.09.05:1130 機関修理完了   1145 試運転      1510 セブ桟橋横付け 19.09.08:(M083船団護衛)セブ〜      〜09.10マニラ湾口より反転〜      〜09.10ナスグブ湾 19.09.11:(M083船団護衛)ナスグブ湾〜ルバン島に向う〜      〜09.11 1230 反転〜      〜09.11マニラ港外 19.09.12:(M083船団護衛)マニラ港外〜09.12マニラ 19.09.12:マニラ〜09.12バタン半島東岸09.13〜09.13ルバン島(避泊錨地入口) 19.09.14:機関軸受1個修理(09.15まで) 19.09.16:機関軸受修理 19.09.17:ルバン島〜移動哨戒、機関試運転〜09.17ルバン島 19.09.20:ルバン島〜09.20ナスグブ湾09.21〜      〜09.21 0925マニラ上空に敵機発見、爆雷2個投棄〜      〜09.21 0930コレヒドール灯台60度12浬にてグラマン6機と対空戦闘:〜      〜09.21 0935右舷爆雷投下台の小火災、直ちに鎮火      〜09.21 0938艦橋部左舷に小火災、直ちに消火、舵索切断、直ちに応急修理完成〜      〜09.21 0940バタン半島東岸に向う〜      〜09.21 0945敵機撃退〜      〜09.21 1025機関被弾により自然停止〜      〜09.21 1045抜錨〜      〜09.21 1300避退中の漁船に曳航される〜      〜09.21 1320ラマオ避退準備泊地に投錨、艇長以下重傷者揚陸 19.09.20:HIB電令第508号:第五雲海丸出港後、~威船団の護衛に協力マニラに帰投 19.09.22:グラマン3機と対空戦闘:2日間計十三粍機銃150発、小銃50発発射 19.09.25:被害箇所応急修理 19.10.02:(「藩洲丸」に被曳航)ラマオ〜10.03マニラ 19.10.04:函館船渠会社に被曳航 19.10.05:兵器還納受込 19.10.09:爆雷預入 19.10.10:修理(11.04まで) 19.10.15:対空戦闘:使用弾数60発 19.10.18:対空戦闘:使用弾数450発 19.10.19:対空戦闘:使用弾数500発 19.10.20:入渠 19.10.22:臨時艇長:海軍大尉 池田 勲 19.10.22:探信儀受込 19.10.27:出渠 19.10.28:爆雷、貯糧品搭載 19.10.29:キャビテに回航、五号桟橋横付 19.10.29:対空戦闘:使用弾数30発 19.11.03:十三粍単装機銃1基新設工事(11.04まで) 19.11.05:キャビテ〜自差修正、探信儀試験〜11.05マニラ 19.11.06:対空戦闘:使用弾数20発 19.11.06:北菲部隊信令第1号:速やかに出港敵潜攻撃 19.11.07:マニラ〜対潜掃蕩〜 19.11.07:北菲部隊信電令作第1号:第七號掃海特務艇と協力マニラ湾外対潜哨戒      〜11.09マルヴェス湾 19.11.10:マルヴェス湾〜対潜掃蕩〜11.10マニラ湾外 19.11.11:マニラ湾外〜11.11マニラ(港務部桟橋) 19.11.12:池田艇長退艇 19.11.12:臨時艇長:海軍中尉 長塚 誠 19.11.13:対空戦闘:使用弾数504発 19.11.14:対空戦闘:使用弾数931発 19.11.17:マニラ〜11.17キャビテ(見張桟橋) 19.11.17:右錨受取、吊下式聴音機還納 19.11.17:北菲部隊信令作第5号:19日出港マニラ湾外概ね30浬圏内の対潜掃蕩実施      タマ31B船団入港後マニラに帰投 19.11.18:キャビテ〜11.18マニラ 19.11.19:マニラ〜11.19ラマオ 19.11.19:ラマオ〜対潜哨戒〜11.21マニラ 19.11.23:函館船渠会社にて十三粍機銃の盾新設 19.11.25:対空戦闘:使用弾数319発 19.11.25:北菲部隊信令第4号:直ちに出撃対潜掃蕩 19.11.25:マニラ〜対潜掃蕩〜11.26マニラ 19.11.26:31特根信令第12号:アボガイ附近にて消息不明の漁船、運貨船、大発、小舟各1隻捜索 19.11.26:マニラ〜消息不明の漁船等発見〜11.26マニラ 19.11.26:北菲部隊電令第2号:主機械故障の第六十四號驅潜特務艇を第一日光丸に曳航させマニラに護衛 19.11.26:マニラ〜対潜掃蕩〜11.27ルパン 19.11.27:(「第一日光丸」「第六十四號驅潜特務艇」護衛)ルパン〜11.27マニラ 19.11.28:補給作業 19.11.28:マニラ〜11.28キャビテ 19.11.28:二十五粍単装機銃新設特急工事 19.11.28:キャビテ〜11.28マニラ 19.11.29:マニラ〜11.29コレヒドール(コレヒドール桟橋) 19.11.29:偽装作業 19.11.29:北菲部隊電令作第6号:29日コレヒドール島発、泰新丸のマニラ-バコロド間護衛 19.11.29:(「泰新丸」護衛)コレヒドール〜11.30ズマリ岬 19.11.30:偽装作業 19.11.30:(「泰新丸」護衛)ズマリ岬〜11.30クブラス島南岸カラトン湾12.01〜      〜12.01タクバンハン島西岸12.02〜12.02バコロド 20.01.05:サンフェルナンド〜      〜01.06 1300 比島西岸クルリマオ湾「第六十四號驅潜特務艇」遭難現場着 20.01.06:1350 対空戦闘:機銃弾命中、小火災発生      1800 「第六十四號驅潜特務艇」生存者救助 20.01.07:クルリマオ湾〜01.07ナガブンガン湾01.07〜01.10高雄 20.01.13:馬公工作部高雄工場岸壁繋留 20.01.15:対空戦闘:二十五粍機銃100発、十三粍機銃160発発射 20.01.21:対空戦闘:二十五粍機銃490発、十三粍機銃1,520発発射 20.02.18:対空戦闘:二十五粍機銃15発、十三粍機銃55発発射 20.02.28:(「北比丸」護衛)高雄〜      〜03.01 0145 澎湖島凸角の143度5浬にてB24 1機と対空戦闘:             二十五粍機銃十五発、十三粍機銃30発発射〜      〜03.01 0150 特設運送船北比丸」後部船艙附近に直撃弾命中火災発生〜      〜03.01 0300 特設運送船「北比丸」火災鎮火、船体傾斜〜      〜03.01 0330 特設運送船「北比丸」沈没、乗員救助〜      〜03.01馬公 20.03.10:戦時編制:聯合艦隊第十方面艦隊第二十七特別根據地隊
20.03.15:内令第241号:第一南遣艦隊所属 20.03.15:戦時編制:聯合艦隊第十方面艦隊第一南遣艦隊 20.03.24:軍隊区分:関門防備部隊第一掃海隊
20.04.10:内令第313号:下関防備隊所属 20.04.10:戦時編制:聯合艦隊第七艦隊下関防備隊 20.04.10:軍隊区分:聯合艦隊電令作第615号:佐世保鎮守府部隊 20.04.10:軍隊区分:佐世保鎮守府電令作第97号:對馬海峡方面部隊 20.04.10:軍隊区分:對馬海峡方面部隊電令作第--号:関門防備部隊 20.05.--:軍隊区分:関門西口部隊第六掃海隊第二小隊 20.05.11:F式水中信号器曳航隊音響機雷掃海開始      1450 蓋井灯台89度4,700mにて機雷1個処分 20.05.12:0935 蓋井灯台136度3.5浬にて機雷2個処分 20.05.13:0840 蓋井灯台135度7,600m、同灯台139度7,300mにて機雷各1個処分       1010 蓋井灯台214度4,700m、同灯台214度7,900m、同灯台225度4,650mにて機雷各1個処分      1350 蓋井灯台164度5,200mにて機雷2個処分 20.05.14:1158 蓋井灯台78度4,300mにて機雷1個処分、船体損傷      1615 蓋井灯台98度2,300m、同灯台88度1,600mにて機雷各1個処分      〜「長周丸」が曳航〜吉見
20.05.23:本籍変更:内令第458号:呉鎮守府 20.05.23:内令第459号:下関防備隊所属 20.05.23:戦時編制:聯合艦隊第七艦隊下関防備隊 20.06.--:林兼にて修理中、07月末完成予定
20.08.15:残存:下関 20.09.--:擱坐 20.09.15:戦時編制:佐世保鎮守府部隊下関防備隊 20.11.30:除籍:第301730番電 21.04.01:類別等級削除:軍令第1号(自然消滅)
喪失場所:N.-E. 吉見 喪失原因:台風による浸水

同型艇

 第一號第百號第百五十一號第二百五十號

兵装

(第一號型驅潜特務艇の計画時)
 九二式七粍七単装機銃1基、爆雷22個、吊下式水中聴音機1基、軽便探信儀1基。

(19.08.09-08.30)
 十三粍単装機銃2基、九九式小銃、吊下式水中聴音機1基、軽便探信儀1基。

(19.09.01)
 十三粍単装機銃1基、吊下式水中聴音機1基。

(19.11.04)
 十三粍単装機銃2基。

(19.11.28)
 二十五粍単装機銃1基、十三粍単装機銃2基

写真資料

 呉市海事歴史科学館、資料番号:PG066549〜PG066551

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