千代田の艦歴
年 月 日:艦歴
11.12.14:命名:達第182号:「千代田」(チヨダ)
11.12.14:類別等級制定:内令第501号:種別:軍艦、類別:水上機母艦、艦型:なし
11.12.14:本籍仮定:内令第500号:呉鎮守府
11.12.14:起工
12.01.07:信号符字點付:達2号:JWWA
12.11.19:進水
12.11.19:艤装員長:海軍大佐 水井 靜治
12.11.22:艤装員事務所を呉海軍工廠内に設置し事務を開始
12.11.19:本籍:内令第829号:呉鎮守府
13.09.10:艦長:海軍大佐 水井 靜治
13.10.10:艤装員事務所を撤去
13.12.15:竣工
13.12.15:役務:内令第1150号:第一豫備艦
13.12.15:艦長:海軍大佐 加來 止男
〜04.13佐世保
14.04.17:佐世保〜
14.11.15:艦長:海軍大佐 横井 忠雄
15.08.20:艦長:海軍大佐 原田 覺
15.11.15:戦時編制:聯合艦隊
16.12.01:信号符字改正:達第369号:JQSA
16.12.06:官房機密第11516号:甲標的訓練に関する件訓令
17.03.20:軍隊区分:先遣部隊指揮官の指揮下
17.03.20:内海西部〜04.15柱島
17.04.16:柱島水道〜04.24トラック
17.04.19:聯合艦隊電令作第12号:
第五航空戦隊、第二十七驅逐隊、第八潜水戦隊、千代田を第一期作戦兵力部署に復帰す
17.05.16:聯合艦隊電令作第147号:
日進、千代田は5月23日呉発ウオッチェにて魚雷艇五隻を搭載、千代田は内地帰投後格納筒を
搭載、ミッドウェー攻略後之を同地に運搬すべし
17.05.17:「伊號第二十二潜水艦」「伊號第二十四潜水艦」「伊號第二十七潜水艦」に補給
17.05.20:トラック〜05.24呉
17.05.21:軍隊区分:主力部隊
17.05.21:軍隊区分:機密主力部隊命令第3号:特務隊
17.05.24:軍隊区分:先遣部隊指揮官の指揮を解く
17.06.25:呉〜
〜06.25 1300 驅逐艦「陽炎」、同「霞」が特設運送船「第二圖南丸」救難の為分離〜
〜06.26横須賀
17.06.28:横須賀〜
〜06.28 1625 野島埼灯台の152度19浬にて雷跡二本後方通過、驅逐艦「霞」が制圧〜
〜07.04鳴神島
17.07.11:驅逐艦「初春」、同「曉」に燃料補給
17.07.12:鳴神島〜07.19柱島
17.09.29:前進部隊信令第189号:
第二水雷戦隊司令官は驅逐艦一隻を派遣し明日黎明時より千代田(0000オーロル西側通過、0900
トラック北水道着予定)の直接護衛に任ぜしむべし
〜09.30 驅逐艦「長波」が護衛を開始〜
〜09.30トラック
17.10.01:午前 訓練の為冬島錨地に転錨
17.10.03:午後 整備の為春島錨地に転錨
17.10.03:聯合艦隊電令作第318号:
1.千代田艦長は左に依り甲標的基地員を派遣「ガダルカナル」に標的基地を設置せしむべし
イ.基地員編成標準 士官1名、下士官兵26名
ロ.準備物件 標的繋留要具6基分其の他艦長所定
2.右基地員はショートランド着後外南洋部隊に編入
17.10.03:聯合艦隊電令作第319号:
1.千代田は10月8日にショートランドに進出ガダルカナル標的基地設置後成るべく速かに
同地に甲標的(6基)を敷設の上トラックに帰投すべし
2.10月6日以後トラック帰着迄千代田を敷設後甲標的を外南洋部隊に編入
17.10.04:1300 標的基地員を巡洋艦「北上」に便乗「ガ」島に派遣
17.10.06:0735 トラック残留の特型格納筒4基並に関係員を特設潜水母艦「平安丸」に移乗
17.10.06:トラック〜
〜10.-- 北緯5度附近にて驅逐艦「海風」が護衛を終了〜
〜10.08 0752-0818 対空戦闘:B-17 1機と交戦、高角砲31発、機銃142発発射〜
〜10.08ショートランド
17.10.08:外南洋部隊電令作第161号:
千代田及甲標的を外南洋部隊増援部隊に編入す
増援部隊指揮官は甲標的を以て敵輸送艦船攻撃に任ぜしむべし
17.10.12:ショートランド〜
〜10.12 0645 タナ102(ショートランドに帰投せよ)受領、反転〜
〜10.12ショートランド
17.10.13:0740-0801 対空戦闘:B-17 5機と交戦、高角砲80発発射
17.10.14:ショートランド〜
〜10.14 1840 聯合艦隊機密第141726番電(甲標的は基地に敷設)受領〜
〜10.14 1938 タナ64(甲標的敷設中止、曉と共に中央航路を経て帰投せよ)受領〜
〜10.14 1950 サボ島沖で反転〜
〜10.15ショートランド
17.10.16:0502 特設運送船「あけぼの丸」より重油搭載開始
0745 特設運送船「あけぼの丸」より重油搭載終了2,000t
17.10.18:0140-0415 対空戦闘:B-17 3〜5機と交戦、高角砲223発、機銃2,830発発射
17.10.20:0828 特設運送船「尾上丸」より弾薬搭載開始
0840 驅逐艦「浦波」に重油補給開始
0930 特設運送船「尾上丸」より弾薬搭載終了334発
0938 驅逐艦「浦波」に重油補給終了110t
1104 驅逐艦「敷波」に重油補給開始
1250 驅逐艦「敷波」に重油補給終了320t
17.10.21:1228 驅逐艦「五月雨」に重油補給開始
1242 驅逐艦「村雨」に重油補給開始
1300 驅逐艦「五月雨」に重油補給終了44t
1320 驅逐艦「村雨」に重油補給終了38t
1335 驅逐艦「夕立」に重油補給開始
1340 驅逐艦「春雨」に重油補給開始
1410 驅逐艦「夕立」に重油補給終了430t
1415 驅逐艦「春雨」に重油補給終了43t
1445 巡洋艦「由良」に重油補給開始
1615 巡洋艦「由良」に重油補給終了225t
17.10.23:0037-0120 対空戦闘:B-17 2機と交戦、高角砲10発、機銃39発発射
17.10.24:1410 特設運送船「御室山丸」より重油搭載開始
1515 特設運送船「御室山丸」より重油搭載終了220t
17.10.26:1307 驅逐艦「曉」に対する応急工作開始
1750 驅逐艦「曉」に対する応急工作終了
17.10.27:0910-0918 対空戦闘:B-17 1機と交戦、高角砲25発発射
1607 運送艦「鳴戸」より重油搭載開始
2000 運送艦「鳴戸」より重油搭載終了1,500t
17.10.29:2325-0133 対空戦闘:B-17 数機と交戦、高角砲4発、機銃24発発射
17.10.31:0127-0308 対空戦闘:B-17 数機と交戦、高角砲9発、機銃84発発射
17.10.31:聯合艦隊電令作第364号:
1.千代田(甲標的及特型格納筒を含む)を先遣部隊に編入す
17.10.31:先遣部隊電令作第213号:
3.千代田は甲標的三個をして連続十時間以上潜航訓練一回を行はしめたる上甲潜水部隊に搭載後
PTに回航整備並に訓練に任ずべし
17.11.01:艦長:海軍少将 原田 覺
17.11.01:0012-0237 対空戦闘:B-17、PBY 数機と交戦、高角砲27発発射
17.11.03:---- 「第十二號標的」を「伊號第二十四潜水艦」に移載
---- 「第十一號標的」を「伊號第二十潜水艦」に移載
17.11.04:---- 「第三十號標的」を「伊號第十六潜水艦」に移載
17.11.04:ショートランド〜
〜11.06 0650 冬島の225度35浬に於て敵潜水艦の雷撃3本を受けるが被害なし〜
〜11.06トラック
17.11.06:---- トラック残留隊帰艦
17.11.06:先遣部隊信電令第23号:
1.千代田を丙潜水部隊に編入す
2.格納筒搭乗員及調整員は作戦及訓練に関し丙潜水部隊指揮官若は搭載艦指揮官又は潜水艦長の
直接指揮を受くべし
3.格納筒母艦搭載艦を千代田に指定す
17.11.13:午前 標的移載の為冬島錨地に転錨
---- 「第二十七號標的」を「伊號第二十潜水艦」に移載
---- 「第十二號標的」故障の為「伊號第二十四潜水艦」より移載
午後 夏島錨地に帰投
17.11.15:午前 標的移載の為春島錨地に転錨
---- 「第十二號標的」を「伊號第二十四潜水艦」に移載
午後 夏島錨地に帰投
17.11.17:午前 訓練の為冬島錨地に転錨
午後 夏島錨地に帰投
17.11.18:午前 訓練の為冬島錨地に転錨
午後 夏島錨地に帰投
17.11.20:午前 訓練の為冬島錨地に転錨
午後 夏島錨地に帰投
17.11.22:午前 訓練の為冬島錨地に転錨
午後 夏島錨地に帰投
17.11.23:午前 標的移載の為冬島錨地に転錨
---- 「第十號標的」を「伊號第十六潜水艦」に移載
午後 夏島錨地に帰投
17.11.26:午前 標的移載の為冬島錨地に転錨
---- 「第八號標的」を「伊號第二十潜水艦」に移載
午後 夏島錨地に帰投
17.11.28:午前 訓練の為冬島錨地に転錨
17.11.29:午後 夏島錨地に帰投
17.12.01:午前 標的移載の為冬島錨地に転錨
---- 「第三十八號標的」を「伊號第二十四潜水艦」に移載
午後 夏島錨地に帰投
17.12.04:午前 訓練の為冬島錨地に転錨
午後 夏島錨地に帰投
17.12.05:午前 標的移載の為冬島錨地に転錨
---- 「第二十二號標的」を「伊號第十六潜水艦」に移載
17.12.06:午前 標的移載の為春島錨地に転錨
午後 夏島錨地に帰投
17.12.09:午前 訓練の為冬島錨地に転錨
午後 夏島錨地に帰投
17.12.11:午前 訓練の為冬島錨地に転錨
17.12.13:午後 夏島錨地に帰投
17.12.17:午前 訓練の為冬島錨地に転錨
午後 夏島錨地に帰投
18.01.09:艦長:海軍大佐 別府 明朋
18.02.01:内令第109号:第四豫備艦
18.06.12:官房艦機密第2965号:艦船豫備舵取機及人力ポンプ新設の件訓令
部下海軍工廠をして首題の件左記に依り施行せしむべし
記
1.工事要領
別途配給の豫備舵取機及人力ポンプを海軍艦政本部長をして直接関係海軍工廠長に指示する図面に
依り装備するものとす
2.実施場所及艦名
実施場所
横須賀海軍工廠 長門、陸奥、武藏、翔鶴、冲鷹、高雄、愛宕、摩耶、鳥海、大淀、秋津洲
呉海軍工廠 大和、瑞鶴、雲鷹、飛鷹、隼鷹、第一〇〇五番艦、千代田、葉、最上、鈴谷、
熊野、阿賀野
佐世保海軍工廠 金剛、瑞鳳、大鷹、千歳、妙高、那智、羽K
舞鶴海軍工廠 龍鳳、利根、筑摩
3.完成期
時機を得次第成るべく速に
4.費目
(以下省略)
18.10.31:内令第2247号:第一豫備艦
18.12.15:類別等級改正:内令第2708号:種別:軍艦、類別:航空母艦、艦型:瑞鳳型
18.12.21:本籍変更:内令第2773号:横須賀鎮守府
18.12.21:戦時編制:聯合艦隊北東方面艦隊第十二航空艦隊第五十一航空戦隊
18.12.26:工事完了
19.01.21:聯合艦隊電令作第908号:
1.聯合艦隊電令作第895号を取消す
2.各部隊指揮官は指定の各艦(隊)をして左の任務に従事せしむべし
(イ)瑞鶴、千代田、第二十一驅逐隊(若葉、初春)、玉波、大海機密第161101番電(右
任務終了後、瑞鶴は整備に任ぜしむ予定
19.01.29:横須賀〜
〜01.30 0900 巡洋艦「高雄」解列〜
〜01.30 驅逐艦「玉波」が分離〜
〜02.03トラック
19.02.01:戦時編制:聯合艦隊第三艦隊第三航空戦隊
19.02.10:トラック〜
〜02.13 1500 驅逐艦「玉波」が分離〜
〜横須賀
19.02.15:艦長:海軍大佐 城 英一郎
19.03.01:戦時編制:聯合艦隊第一機動艦隊第三艦隊第二航空戦隊
〜04.10呉
19.03.19:聯合艦隊電令第221号:
千代田、第六驅逐隊(電、響)は左に依り行動すべし
3月23日頃バリクパパン発パラオに回航燃料揚搭
3月30日パラオ発バリクパパンに回航燃料を満載内地還送物件搭載
4月6日頃バリクパパン発内海西部に回航呉鎮長官所定地に燃料揚搭爾後特令す
19.06.15:ギマラス海峡〜
〜06.16 1543 第一戦隊と合同〜
〜06.17 0530 九七艦攻2機発艦対潜直衛〜
〜06.17 0750 同収容〜
〜06.17 1153 九七艦攻2機発艦〜
〜06.17 1202 同収容〜
〜06.17 1558 九七艦攻2機発艦〜
〜06.17 1615 同収容〜
〜06.18 0500 索敵機九七艦攻4機発艦〜
〜06.18 1230 同収容〜
〜06.18 1530 第一〇一編制空中攻撃隊(天山3機、特攻15機、戦闘機4機)発艦〜
〜06.18 1615 同収容(特攻1機海中に墜落)〜
〜06.19 0420 索敵機九七艦攻5機発艦〜
〜06.19 0720 第一〇一編制空中攻撃隊(天山2機、特攻14機、直掩4機)、直衛機2機発艦〜
〜06.19 1130 索敵機九七艦攻1機、攻撃隊天山2機、特攻2機、直掩2機、直衛機2機収容(
九七艦攻1機不時着)〜
〜06.19 1600 第二次攻撃隊(天山2機、戦闘機2機)発艦〜
〜06.19 2130 第二次攻撃隊(天山2機、戦闘機1機)収容(戦闘機1機不時着)〜
〜06.20 1210 戦闘機2機発進〜
〜06.20 1318 索敵機天山艦攻1機、九七艦攻1機発進〜
〜06.20 1330 戦闘機2機収容〜
〜06.20 1539 特攻2機発進〜
〜06.20 1655 電探により飛行機探知〜
〜06.20 1730 敵機来襲〜
〜06.20 1735 急降下爆撃を受け回避運動、射撃開始〜
〜06.20 1738 至近弾多数、後部飛行甲板に爆弾命中〜
〜06.20 1746 射撃中止〜
〜06.20 1748 後部の火災鎮火〜
〜06.20 1915 射撃〜
〜06.21 1235 九七艦攻1機帰投〜
〜06.22中城湾
19.10.25:沈没
19.12.20:除籍:内令第1369号
21.04.01:類別等級削除:軍令第1号(自然消滅)
喪失場所:N18.37-E126.45 エンガノ岬の南西260浬
喪失原因:米巡洋艦New Orleans(CA-32), Wichita(CA-45), Sanrta Fe(Cl-60)及びMobile(CL-63)による砲撃
同型艦
千歳。
兵装
(水上機母艦:計画時)
四十口径八九式十二糎七聯装高角砲2基、 九六式二十五粍二聯装機銃6基、
呉式二号五型射出機2基、
九五式水上偵察機24機(補用4機)。
(甲標的母艦:計画時)
四十口径八九式十二糎七聯装高角砲2基、 九六式二十五粍二聯装機銃6基、
呉式二号五型射出機4基、
九五式水上偵察機12機(補用0機)、甲標的12基。
(航空母艦:計画時)
四十口径八九式十二糎七聯装高角砲4基、 九六式二十五粍三聯装機銃10基、
九七式艦上攻撃機9機(補用0機)、零式艦上戦闘機21機(補用0機)。
(19.07.10現在)
四十口径八九式十二糎七聯装高角砲4基、 九六式二十五粍三聯装機銃10基、同単装30基、
一号三型電波探信儀1基、二号一型電波探信儀1基、
九七式艦上攻撃機9機(補用0機)、零式艦上戦闘機21機(補用0機)。
【航空機関連】
(定数:17.02.01)
三座水上偵察機1機。
(定数:19.02.01)
艦上攻撃機9機、艦上戦闘機21機。
(定数:19.03.01)
なし。
写真資料
雑誌「世界の艦船」海人社 1978年7月号増刊「写真集・日本軍艦史<3>昭和編」(P.37)
雑誌「世界の艦船」海人社 1994年5月号別冊「日本航空母艦史」(P.83,118-119)
雑誌「世界の艦船」海人社 2011年1月号増刊「日本航空母艦史」(P.91,125)
雑誌「丸スペシャル」潮書房 No.25「水上機母艦」(P.12-16)
雑誌「丸スペシャル」潮書房 No.38「日本の空母II」(P.34-36)
雑誌「丸スペシャル」潮書房 No.131「戦時中の日本の空母III」(P.23,26)
雑誌「丸Graphic Quarterly」潮書房 No.17「写真集 日本の小艦艇」(P.16-19)
「海軍艦艇史3」 潟xストセラーズ S57.04 福井静夫 (3405,3509-3517)
「写真日本海軍全艦艇史」 潟xストセラーズ H06.12 福井静夫 (0879,0930-0935,1552)
「日本海軍艦艇写真集 航空母艦・水上機母艦」ダイヤモンド社 H17.06 呉市海事歴史科学館(P.101,138-139)
"Naval History and Heritage Command" Catalog #:NH 82442-82451
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