飛鷹の艦歴
年 月 日:艦歴
14.11.30:起工、大型優秀船建造助成施設第2号
発注者:日本郵船株式會社、予定船名「出雲丸」
15.11.--:改造工事に着手
16.02.10:買収、船主:海軍省、仮称第1001番艦
16.06.24:進水、特設軍艦「飛鷹」と命名
16.11.15:艤装員長:海軍大佐 別府 明朋
16.11.28:艤装員事務所を川崎重工業株式會社内に設置し事務を開始
17.07.31:竣工
17.07.31:命名:達第217号:軍艦「飛鷹」
17.07.31:類別等級制定:内令第1389号:種別:軍艦、類別:航空母艦、艦型:なし
17.07.31:本籍:内令第1391号:呉鎮守府
17.07.31:戦時編制:聯合艦隊第三艦隊第二航空戦隊
17.07.31:艦長:海軍大佐 別府 明朋
17.07.31:官房機密第379番電:搭載機を艦戦21/0、艦爆18/0、艦攻9/0と定める
17.08.10:神戸〜08.10小豆島沖08.11〜08.11呉
17.08.13:呉〜08.13柱島08.17〜08.17長浜沖08.20〜08.20呉
17.08.22:呉海軍工廠に入渠、08.29出渠
17.09.01:呉〜09.01祝島09.04〜09.04呉
17.09.07:呉〜09.07長浜09.09〜09.09祝島09.10〜09.10呉
17.09.13:呉〜09.13大分09.15〜09.15祝島09.25〜09.25呉
17.10.03:呉〜10.03佐伯10.03〜10.09トラック
17.10.11:トラック〜ガダルカナル島攻撃へ向かう〜
〜10.15 0817 触接中の敵コンソリデット1機を本艦戦闘機が撃墜〜
〜10.20 ---- ソロモン東方海面で機関故障により引き返す〜
17.10.22:前進部隊信令第272号:
1.第二航空戦隊司令官は飛鷹をして当面の作業終了次第トラックに回航、応急修理に従事すべし
尚、本回航の途次飛鷹飛行機隊の大部を第十一航空艦隊長官所定飛行基地に揚陸、全艦隊の
作戦に協力せしむべし
2.電、磯波を飛鷹艦長の指揮下に入る
〜10.22 1530 巡洋艦「五十鈴」に補給〜
〜10.22 2130 補給終了〜
〜10.26トラック
17.11.22:艦長:海軍大佐 澄川 道男
17.11.28:官房機密第14731号:航空母艦消防装置増備の件訓令
部下海軍工廠をして首題の件左記に依り施行せしむべし
記
1.施行艦名
(イ)横須賀工廠
翔鶴、冲鷹、大鳳
(ロ)呉工廠
瑞鶴、飛鷹、隼鷹、雲鷹、鳳翔
(ハ)佐世保工廠
瑞鳳、大鷹
2.工事要領
飛行機格納庫に技研式泡沫消火装置を装備するものとし其の詳細に関しては海軍艦政本部長をして
直接関係海軍工廠長に通牒せしむ
3.所要兵器
主管別 兵器名称 数量 記事
機 照明兵器及電路兵器 所要数 供給の上は其の旨通報を要す
飛 九二式高声電話機用兵器 同 砲より流用(供給の上は其の旨通報を要す)
飛 伝声管電鐘用諸兵器 同 同
4.完成期
時機を得次第成るべく速に
5.費目
(以下省略)
17.12.02:ショートランド〜12.04トラック
17.12.05:トラック〜12.10佐伯12.11〜12.11呉
17.12.29:呉〜12.30徳山01.14〜01.14岩国沖01.20〜01.20徳山01.24〜01.24呉
18.02.02:呉〜
〜02.05 伊予灘にて待機部隊対潜水艦訓練(目標隊)〜
〜内海西部を行動〜
〜02.16呉
18.02.26:呉海軍工廠に入渠
18.03.04:出渠
18.03.06:呉〜03.06徳山03.14〜03.14呉
18.03.19:呉〜03.20佐伯03.22〜03.28トラック
18.04.01:い号作戦により飛行機隊をラバウルに派遣
18.04.17:い号作戦終了により飛行機隊が復帰
18.05.15:前進部隊信令第283号:
1.第三戦隊、第二航空戦隊(隼鷹欠)、第八戦隊、第六十一驅逐隊、
第二十七驅逐隊(時雨、有明)、第二十四驅逐隊(海風)、5月17日トラック発
横須賀に回航せしめらる各隊は同日迄に出動準備を完成せよ
2.飛鷹は15日、16日中に基地を撤収し飛行機を収容すべし
18.05.17:前進部隊電令作第204号(05.15附):前進部隊より除く
18.05.17:聯合艦隊電令作第565号(05.15附):主隊
18.05.17:トラック〜05.22横須賀
18.05.22:聯合艦隊電令作第565号(05.15附):機動部隊
18.05.25:横須賀〜05.25木更津06.02〜06.02横須賀
18.06.05:横須賀〜06.05木更津06.07〜06.07横須賀
18.06.10:聯合艦隊電令作第580号(05.29附):前進部隊
18.06.10:横須賀〜
〜06.10 1853(N34.13-E139.50)米潜水艦"Trigger"(SS-237)の雷撃を受け航行不能〜
〜06.10 1937 驅逐艦「夕暮」を敵潜水艦と誤認し銃砲撃〜
〜06.12横須賀
18.06.12:官房艦機密第2965号:艦船豫備舵取機及人力ポンプ新設の件訓令
部下海軍工廠をして首題の件左記に依り施行せしむべし
記
1.工事要領
別途配給の豫備舵取機及人力ポンプを海軍艦政本部長をして直接関係海軍工廠長に指示する図面に
依り装備するものとす
2.実施場所及艦名
実施場所
横須賀海軍工廠 長門、陸奥、武藏、翔鶴、冲鷹、高雄、愛宕、摩耶、鳥海、大淀、秋津洲
呉海軍工廠 大和、瑞鶴、雲鷹、飛鷹、隼鷹、第一〇〇五番艦、千代田、葉、最上、鈴谷、
熊野、阿賀野
佐世保海軍工廠 金剛、瑞鳳、大鷹、千歳、妙高、那智、羽K
舞鶴海軍工廠 龍鳳、利根、筑摩
3.完成期
時機を得次第成るべく速に
4.費目
(以下省略)
18.06.29:横須賀海軍工廠に入渠
18.07.05:軍隊区分:聯合艦隊電令作第619号:機動部隊
18.09.15:出渠
18.08.15:艦長:海軍大佐 別府 明朋(兼務)
18.09.01:艦長:海軍大佐 古川 保
18.09.25:類別等級改正:内令第1985号:種別:軍艦、類別:航空母艦、艦型:隼鷹型
18.10.26:横須賀〜10.27柱島10.29〜10.29呉
18.11.07:聯合艦隊電令作第789号:
1.各部隊指揮官は左に依り指定の艦(隊)を以て輸送任務に従事せしむべし(兵力輸送要領)
(ロ)千歳、龍鳳、飛鷹、第二十一驅逐隊、谷風:大海機密第031223番電の輸送
(ハ)各群指揮官:先任艦長
3.飛鷹(谷風)は右任務終了後第二航空戦隊司令官の指揮下に復帰(編入)す
18.11.17:呉〜11.17平群島11.19〜11.19杵築沖11.20〜11.20呉
18.11.20:聯合艦隊電令作第817号:
1.聯合艦隊電令作第789号中1(ロ)及び3項を削除す
2.各部隊指揮官は左の隊(艦)を以て大海機密第151847番電及び同161737番電の輸送に任ぜ
しむべし
(ロ)指揮官:飛鷹艦長
兵力:飛鷹、第二十一驅逐隊
3.前号(ロ)項兵力は輸送終了後第二航空戦隊司令官の指揮下に復帰(編入)す
18.11.24:呉〜11.24平群島(飛行機収容)11.25〜11.29マニラ
18.11.30:マニラ〜12.03昭南
18.12.09:昭南〜12.14タラカン
18.12.15:タラカン〜12.18パラオ
18.12.19:パラオ〜12.22トラック
18.12.--:特設運送船「日榮丸」から給油
18.12.23:聯合艦隊電令作第870号:
3.各部隊指揮官は指定の各艦(隊)をして左の任務に従事せしむべし
(イ)飛鷹、龍鳳、第六驅逐隊(電、響)、濱風:成るべく速に内海西部に回航
飛鷹、龍鳳は内地所在部隊(GEBを含む)の着艦訓練に協力
18.12.27:トラック〜12.29サイパン
18.12.29:サイパン〜01.01平群島沖01.02〜01.02呉
19.01.18:呉〜01.18平群島沖01.20〜01.20柱島
19.01.21:聯合艦隊電令作第908号:
1.聯合艦隊電令作第895号を取消す
2.各部隊指揮官は指定の各艦(隊)をして左の任務に従事せしむべし
(ハ)飛鷹、龍鳳、?dg2月中旬内海発大海機密第171605番電に依る輸送
19.01.25:柱島〜01.25杵築01.27〜01.27亀川01.29〜01.29阿多田島沖02.01〜02.01呉
19.02.16:艦長:海軍大佐 横井 俊之
19.02.28:呉〜02.28柱島03.09〜03.09安下庄沖03.10〜03.10呉
19.04.02:呉〜04.02岩国沖04.12〜04.12徳山04.14〜04.14呉
19.04.22:呉〜04.22平群島沖04.26〜04.26岩国沖04.27〜04.27呉
19.04.29:呉〜04.29岩国沖05.01〜05.01平群島沖05.03〜05.03岩国沖
19.05.06:第六五二航空隊機を収容05.06〜05.06佐伯
19.05.11:佐伯〜05.12中城05.12〜05.16タウイタウイ
19.06.13:タウイタウイ〜06.14ギマラス泊地
19.06.15:ギマラス泊地〜
19.06.19:マリアナ沖海戦
19.06.20:沈没
19.08.10:類別等級削除:内令第937号
19.08.10:除籍:内令第943号
喪失場所:N15.30-E133.50 ヤップ島北西
喪失原因:米航空母艦Belleau Wood (CVL-24)のTBF(VT-4)による空爆
同型船
隼鷹。
兵装
四十口径八九式十二糎七聯装高角砲6基、九六式二十五粍三聯装機銃8基、
零式艦上戦闘機15機(うち補用3機)、九七式艦上攻撃機18機、九九式艦上爆撃機18機(うち補用2機)
写真資料
雑誌「世界の艦船」海人社 1994年5月号増刊「日本航空母艦史」
雑誌「世界の艦船」海人社 2011年1月号増刊「日本航空母艦史」(P.69)
雑誌「丸スペシャル」潮書房 No.11
雑誌「丸スペシャル」潮書房 No.130「戦時中の日本の空母II」(P.30-31)
「海軍艦艇史3」 潟xストセラーズ S57.04 福井静夫 (3357.3367)
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