大鯨・龍鳳の艦歴
年 月 日:艦歴
08.04.12:起工
08.05.23:命名:達第59号:「大鯨」(タイゲイ)
08.05.23:類別等級制定:内令第186号:種別:軍艦、類別:潜水母艦、艦型:なし
08.05.23:本籍仮定:内令第189号:横須賀鎮守府
08.10.18:信号符字改正:達127号:JLJA
08.10.20:艤装員長:海軍大佐 鋤柄 玉造
08.10.28:艤装員事務所を横須賀海軍工廠内に設置し事務を開始
08.11.16:進水
08.11.16:本籍:内令第364号:横須賀鎮守府
09.03.23:艦長:海軍大佐 鋤柄 玉造
09.03.31:竣工、艤装員事務所を撤去、当分の間同所に軍艦大鯨陸上事務所を設置
09.03.31:役務:内令第113号:第二豫備艦
09.03.31:警備戦隊編制:内令第114号:横須賀警備戦隊
09.07.01:解役:内令第273号
09.07.01:本籍変更:内令第272号:呉鶴鎮守府、第二豫備艦
09.08.15:役務:内令第335号:第一豫備艦
09.11.15:役務:内令第480号:練習艦(海軍潜水學校長指揮下)
09.11.15:艦長:海軍大佐 高須 三二郎
10.11.15:役務:内令第461号:第二豫備艦
11.01.07:官房第9号:軍艦大鯨に現装備の内火艇一隻を特務艦鳴戸に装備換の件訓令
特務艦鳴戸に假搭載中の四十二呎汽艇を陸揚し
軍艦大鯨に現装備中の十二米内火艇一隻を搭載するものとす
11.11.16:艦長:海軍大佐 茂泉 愼一
11.12.01:艦長:海軍大佐 蓑輪 中五
12.10.02:役務:内令第677号:第一豫備艦
〜10.02佐世保
12.10.06:佐世保〜
12.10.10:役務:内令第690号:第三豫備艦
12.11.15:艦長:海軍大佐 森 コ治
13.05.01:役務:内令第436号:第二豫備艦
13.12.15:艦長:海軍大佐 原田 覺
〜04.12佐世保
14.04.17:佐世保〜
14.11.15:艦長:海軍大佐 中邑 元司
15.07.02:役務:内令第712号:特別役務艦
15.11.15:戦時編制:聯合艦隊第六艦隊第一潜水戦隊
16.04.10:戦時編制:聯合艦隊第六艦隊第二潜水戦隊
16.04.10:艦長:海軍大佐 大倉 留三郎
16.09.01:戦時編制:聯合艦隊第六艦隊第三潜水戦隊
16.11.10:艦長:海軍大佐 木山 辰雄
16.12.01:信号符字改正:達第369号:JRSA
16.12.20:内令第1697号:第三豫備艦
17.04.23:艦長:海軍大佐 相馬 信四郎
17.10.20:本籍変更:内令第1931号:舞鶴鎮守府、役務:第一豫備艦
17.11.01:艦長:海軍大佐 龜井 凱夫
17.11.09:官房機密第13829号:六糎高角双眼望遠鏡装備の件訓令
17.11.30:命名:達第323号:「龍鳳」(リユウホウ)
17.11.30:類別等級変更:内令第2195号:種別:軍艦、類別:航空母艦、艦型:なし
17.11.30:本籍:内令第2196号:舞鶴鎮守府
17.11.30:戦時編制:聯合艦隊第三艦隊
17.12.04:聯合艦隊電令作第405号:
1.龍鳳、沖鷹は龍鳳艦長之を指揮し大海機密第201059番電(11月)に依る陸軍航空部隊及び
本機密第021622番電に依る飛行機の輸送に従事すべし
2.龍鳳を右輸送期間中主隊に編入す
3.左の各指揮官は指定驅逐艦をして龍鳳艦長の指揮を承け第一次輸送の護衛に従事せしむべし
外南洋部隊:卯月、横須賀−トラック間
機動部隊:驅逐艦一隻、横須賀−サイパン間
前進部隊:驅逐艦二隻、サイパン−トラック間
17.12.10:横須賀〜
〜12.12 1012 地点「ハノリ19」(八丈島沖)にて米潜水艦"Drum"(SS-228)の攻撃を受け
被雷一本、横須賀に引返す〜
〜横須賀
17.12.22:聯合艦隊電令作第429号:
1.聯合艦隊電令作第405号による龍鳳の任務を解き機動部隊に復帰
18.01.15:戦時編制:聯合艦隊第三艦隊第五十航空戦隊
18.04.10:官房艦機密第1575号:舵取電動機予備電源増備の件訓令
18.06.11:呉〜06.11長浜沖
18.06.12:戦時編制:聯合艦隊第三艦隊第二航空戦隊
18.06.12:官房艦機密第2965号:艦船豫備舵取機及人力ポンプ新設の件訓令
部下海軍工廠をして首題の件左記に依り施行せしむべし
記
1.工事要領
別途配給の豫備舵取機及人力ポンプを海軍艦政本部長をして直接関係海軍工廠長に指示する図面に
依り装備するものとす
2.実施場所及艦名
実施場所
横須賀海軍工廠 長門、陸奥、武藏、翔鶴、冲鷹、高雄、愛宕、摩耶、鳥海、大淀、秋津洲
呉海軍工廠 大和、瑞鶴、雲鷹、飛鷹、隼鷹、第一〇〇五番艦、千代田、葉、最上、鈴谷、
熊野、阿賀野
佐世保海軍工廠 金剛、瑞鳳、大鷹、千歳、妙高、那智、羽K
舞鶴海軍工廠 龍鳳、利根、筑摩
3.完成期
時機を得次第成るべく速に
4.費目
(以下省略)
18.06.12:長浜沖〜06.13横須賀
18.06.16:横須賀〜06.21トラック
18.06.21:軍隊区分:前進部隊電令作第222号:空母部隊
18.07.20:艦本機密第201129番電:
佐廠長は佐港部保管中の軍艦榛名十一米内火艇一隻(M515)を呉廠に輸送
呉廠長は右内火艇を軍艦龍鳳に貸与すべし
〜07.23 1247 駆逐艦「海風」解列〜
18.09.25:類別等級変更:内令第1985号:種別:軍艦、類別:航空母艦、艦型:瑞鳳型
18.09.30:聯合艦隊電令作第728号:
1.第三艦隊長官は第二航空戦隊(隼鷹、飛鷹欠)雪風をして10月8日頃内地発昭南島方面に進出し
主として訓練に従事せしむべし
2.第三艦隊長官は龍鳳(昭南進出時)及び千歳をして大海機密第131401番電に依る輸送に任ぜしむ
輸送終了後千歳は内地に帰投せしむべし
3.第五艦隊長官は第二十一驅逐隊(若葉、初霜)をして第二航空戦隊司令官(復航千歳艦長)の
指揮を受け其の護衛に任ぜしむべし
18.10.07:第二航空戦隊機密第070940番電:
当隊(龍鳳)千歳、第二十一驅逐隊(初春、初霜)、雪風、10月11日1300佐伯出撃、昭南に回航(
搭載機何れも使用不能)するに付対潜掃蕩並に前路警戒に関し配慮を得度
航路予定
11日1500北緯32度42分東経132度21分より針路160度速力24節
同日2200北緯30度17分、以後東経133度14分より針路210度速力20節
12日2230変針以下略す
18.11.07:聯合艦隊電令作第789号:
1.各部隊指揮官は左に依り指定の艦(隊)を以て輸送任務に従事せしむべし(兵力輸送要領)
(ロ)千歳、龍鳳、飛鷹、第二十一驅逐隊、谷風:大海機密第031223番電の輸送
(ハ)各群指揮官:先任艦長
18.12.--:特設運送船「日榮丸」から給油
18.12.23:聯合艦隊電令作第870号:
3.各部隊指揮官は指定の各艦(隊)をして左の任務に従事せしむべし
(イ)飛鷹、龍鳳、第六驅逐隊(電、響)、濱風:成るべく速に内海西部に回航
飛鷹、龍鳳は内地所在部隊(GEBを含む)の着艦訓練に協力
19.01.21:聯合艦隊電令作第908号:
1.聯合艦隊電令作第895号を取消す
2.各部隊指揮官は指定の各艦(隊)をして左の任務に従事せしむべし
(ハ)飛鷹、龍鳳、?dg2月中旬内海発大海機密第171605番電に依る輸送
19.03.01:戦時編制:聯合艦隊第一機動艦隊第三艦隊第二航空戦隊
19.03.16:艦長:海軍大佐 松浦 義
19.03.20:龍鳳機密第202111番電:
本艦明21日1200都井岬の南5浬を経て1600頃鹿児島湾口着の予定に付対潜警戒に関し配慮を得度
19.07.10:戦時編制:聯合艦隊第一機動艦隊第三艦隊第一航空戦隊
19.07.14:官房艦機密第4357号:軍艦龍鳳飛行甲板改装の件訓令
19.08.10:戦時編制:聯合艦隊第一機動艦隊第三艦隊第四航空戦隊
19.08.21:特設運送船「日榮丸」から給油
19.09.10:軍隊区分:機動部隊電令作第45号:第二遊撃部隊
19.09.11:軍隊区分:機動部隊電令作第47号:本隊
19.10.19:聯合艦隊電令作第477号:
海鷹、龍鳳、第四十三驅逐隊(桃、梅)、樅を海鷹艦長之を指揮し大海戦力補給部指定の
第六十一航空廠再建兵器資材の呉(佐世保)基隆間輸送に従事すべし
19.10.22:海鷹機密第221256番電:
1.龍鳳は呉に於ける搭載終了次第佐世保に回航すべし
19.10.25:佐世保〜10.27基隆10.30〜11.02呉
19.11.03:聯合艦隊電令第511号:11月2日附原隊に復帰
19.11.15:戦時編制:聯合艦隊第一航空戦隊
19.11.28:官房空機密第2925号:試製四式母艦識別燈装備の件訓令
19.12.19:聯合艦隊電令第576号:
1.龍鳳、第十七駆逐隊は龍鳳艦長之を指揮し24日頃呉発台湾方面作戦輸送に従事すべし
19.12.21:聯合艦隊電令第579号:
1.龍鳳、矢矧、第十七駆逐隊は台湾方面作戦輸送を実施すべし
右作戦輸送の行動に関しては海上護衛司令長官の指揮を承け輸送物件は内地に於ては
大海戦力補給部指定、台湾方面に於ては高警長官の指定に依る
2.矢矧、時雨は龍鳳隊の船団(30日頃門司発)同行カムラン方面に進出、第二水雷戦隊に
合同すべし、右進出中矢矧、時雨は新浜発よりカムラン附近までの行動に関し
海上護衛司令長官の指揮を承くべし
19.12.24:海護総電令作第338号:
1.龍鳳、第十七駆逐隊は台湾方面作戦輸送の行動に関し第一海上護衛部隊指揮官の指揮を
受くべし
矢矧、時雨は内地発よりカムラン湾着迄の行動に関し第一海上護衛部隊指揮官の指揮を
受くべし
2.第一海上護衛部隊指揮官は龍鳳、第十七駆逐隊、矢矧、時雨をヒ87船団に加入、台湾方面に
進出せしめたる後、龍鳳、第十七駆逐隊は最近高速船団にて内地に帰投せしむべし
3.龍鳳、矢矧、第十七駆逐隊、時雨は29日0700迄に門司に集合すべし
19.12.26:聯合艦隊電令第586号:
聯合艦隊電令第579号中、矢矧を削除、矢矧は1月中旬迄内海西部にありて訓練整備を実施
すべし
19.12.31:(ヒ87船団護衛)六連〜
20.01.01:戦時編制:大海幕機密第608号ノ174:聯合艦隊第二艦隊第一航空戦隊
20.01.20:艦長:海軍大佐 高橋 長十郎
20.02.10:「伊號第百五十五號潜水艦」に対して水測訓練
20.02.13:「伊號第百五十七號潜水艦」に対して水測訓練
20.02.20:「伊號第百五十七號潜水艦」に対して水測訓練
20.04.20:戦時編制:大海幕機密第608号ノ235:呉鎮守府部隊
20.04.20:内令第338号:第四豫備艦
20.04.28:艦長:海軍大佐 佐々木 喜代治
20.04.30:佐々木大佐着任、高橋大佐退任
20.06.01:役務:内令第499号:特殊警備艦
20.07.01:呉(秋月)繋留中:擬装作業他(07.31まで)
20.07.16:四十口径八九式十二糎七聯装高角砲2基、九六式二十五粍三聯装機銃2基還納工事(07.19まで)
20.07.24:対空戦闘:十二糎七高角砲81発、二十五粍機銃1,376発、十二糎七墳進砲15発発射
20.07.28:対空戦闘:十二糎七高角砲20発、二十五粍機銃252発
20.07.30:呉海軍軍需部より貸与の九六式二十五粍単装機銃10基を艦側陸上に装備
20.08.01:巡洋艦「利根」より移譲の九六式二十五粍単装機銃10基を本艦の防空陣地に使用
20.08.15:残存
20.09.10:(機密第071556番電にて予定):第四豫備艦
21.04.01:類別等級削除:軍令第1号(自然消滅)
22.05.03:除籍:複二第327号
同型艦
なし。
兵装
(新造時)
四十口径八九式十二糎七聯装高角砲2基、毘式四十粍二聯装機銃2基、九六式十三粍四聯装機銃2基、
九四式水上偵察機3機。
(航空母艦:計画時)
四十口径八九式十二糎七聯装高角砲4基、九六式二十五粍三聯装機銃10基、
水中処分具一型2基、
手動投下台4基、九一式爆雷一型改一6個、
九一式魚雷改三12本、
四米半高角測距儀2基、五米測距儀2基、九六式一米半測距儀2基、
九六式百十糎探照燈三型2基。
九七式二号艦上攻撃機6機、零式一号艦上戦闘機18機。
(18.08.01)
天山艦上攻撃機9機(+補用2機)、零式艦上戦闘機21機。
(19.06.15現在)
四十口径八九式十二糎七聯装高角砲4基、
九六式二十五粍三聯装機銃10基、同単装機銃12基、
九三式十三粍単装機銃6基、
二号一型電波探信儀1基。
(19.07.10現在)
四十口径八九式十二糎七聯装高角砲4基、
九六式二十五粍三聯装機銃10基、同二聯装機銃4基、同単装機銃20基、
九三式十三粍単装機銃6基、
一号三型電波探信儀1基、二号一型電波探信儀1基。
()
四十口径八九式十二糎七聯装高角砲4基、
九六式二十五粍三聯装機銃10基、同単装機銃30基、
一号三型電波探信儀1基、二号一型電波探信儀1基。
【航空機関連】
(定数:17.12.01)
なし。
(定数:18.08.01)
艦上攻撃機9機、艦上戦闘機21機。
(定数:19.03.04)
なし。
写真資料
雑誌「世界の艦船」海人社 1967年4月号「回想の日本軍艦アルバム」(P.20,25)
雑誌「世界の艦船」海人社 1969年4月号「思い出の日本軍艦」(P.18)
雑誌「世界の艦船」海人社 1978年7月号増刊「写真集・日本軍艦史<3>昭和編」(P.23,90-91)
雑誌「世界の艦船」海人社 1994年5月号別冊「日本航空母艦史」(P.77-79)
雑誌「世界の艦船」海人社 1997年3月号増刊「日本海軍特務艦船史」(P.56-57)
雑誌「世界の艦船」海人社 2011年1月号増刊「日本航空母艦史」(P.79-82)
雑誌「丸スペシャル」潮書房 No.17「特型駆逐艦U」(P.3,54)
雑誌「丸スペシャル」潮書房 No.29「潜水母艦」 (P.14-23)
雑誌「丸スペシャル」潮書房 No.38「日本の空母II」(P.16-21)
雑誌「丸スペシャル」潮書房 No.111「終戦時の帝国艦艇」(P.22,77)
雑誌「丸スペシャル」潮書房 No.130「戦時中の日本の空母II」(P.38-44)
雑誌「丸スペシャル」潮書房 No.131「戦時中の日本の空母III」(P.44,77-79)
雑誌「丸Graphic Quarterly」潮書房 No.17「写真集 日本の小艦艇」(P.6,48-51)
「日本軍艦集 2600年版」海軍研究社 S15.07 海軍研究社編輯部編
「海軍艦艇史3」 潟xストセラーズ S57.04 福井静夫(3231,3270-3283,3609-3630)
「写真日本海軍全艦艇史」 潟xストセラーズ H06.12 福井静夫 (0972-0980)
「日本海軍艦艇写真集 潜水艦・潜水母艦」ダイヤモンド社 H17.12 呉市海事歴史科学館(P.178-179)
「日本海軍艦艇写真集 航空母艦・水上機母艦」ダイヤモンド社 H17.06 呉市海事歴史科学館(P.96-99)
「終戦と帝国艦艇」光人社 H23.01 福井静夫(10)
"Naval History and Heritage Command" Catalog #:NH 73856,75411-75415,111642
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