吾妻丸の船歴

 年 月 日:船歴

12.05.03:起工 12.10.23:進水、命名:吾妻丸 13.03.10:竣工
13.03.--:新規登録:登録総噸数:6,646、登録純噸数:3,673 13.03.10:船舶検査証書交付 13.03.15:登録検査、船級:LR ✠100A1 13.06.11:訂正登録:登録総噸数:6,645、登録純噸数:3,669
13.08.30:徴傭:陸軍、船番号:676 13.--.--:〜10.12伶仃島 13.12.26:解傭
14.02.10:中間検査 15.03.29:横浜〜紐育 15.04.19:横浜〜紐育 16.04.02:神戸にて検査開始 16.04.09:神戸にて検査完了 16.04.21:中間検査
16.08.23:徴傭、一般徴傭船(雑用船)、横須賀鎮守府所管、海軍省配属 16.08.23:神戸〜08.25横須賀 16.08.25:徴傭授受 16.09.03:横須賀〜09.03横浜09.05〜09.06神戸09.14〜10.04マンザニヨ10.07〜      〜10.15カイヤオ10.16〜10.18アリカ10.19〜10.20イキケ10.27〜10.29カイヤオ10.30〜      〜11.28横浜12.05〜12.06神戸12.08〜12.08大阪12.09〜12.09神戸 16.--.--:機密横鎮命令第824号:西貢向け石炭、航空揮発油輸送 16.12.--:石炭3,000t、航空揮発油19,225缶搭載 16.12.13:横須賀〜12.15三池12.17〜12.18徳山12.20〜12.21大阪12.22〜12.24四日市 17.01.06:西貢〜01.07コタバル01.16〜01.16シンゴラ01.28〜01.30西貢〜横須賀 17.02.15:横須賀〜02.15東京03.02〜03.03横須賀 17.03.--:運輸機密第293番電:軍需品輸送 17.03.05:横須賀〜03.13ウォッゼ03.27〜03.27タロア04.07〜04.10ヤルート
17.04.10:入籍:内令第663号:特設運送船(雑用船)、呉鎮守府所管 17.04.10:戦時編制:海軍省配属、特設運送船(乙) 17.04.17:ヤルート〜04.24横須賀 17.05.09:軍隊区分:大海機密第435番電:05.10以降当分の間、第二艦隊司令長官の指揮下      (第十一設営隊輸送用) 17.05.19:横須賀〜05.24サイパン 17.05.23:軍隊区分:大海機密第554番電:聯合艦隊第三期作戦用輸送船として 06.05以降当分の間第二艦隊司令長官指揮下 17.05.26:軍隊区分:機密MI攻略部隊護衛隊命令第1号:輸送隊第二分隊(船番号:1) 17.05.28:(MI攻略作戦)サイパン〜      〜06.06 0047 聯合艦隊電令作第161号によりMI攻略を中止〜      〜佐世保 17.06.04:第85通信隊機密第14番電:       待機部隊左記に依りトラックに進出の予定      1.佐世保第五特別陸戦隊、第八十五通信隊、第八十五潜水艦基地隊(筥崎丸乾洋丸廣コ丸金龍丸        に分乗)金龍丸及び第二十三驅潜隊(第二十二號驅潜艇欠)は6月7日午後1時佐世保発6月16日        トラック着      2.第十三設営隊、第十四設営隊(吾妻丸、松本丸畿内丸野島丸に分乗)及第三十二驅潜隊(        第二十八號驅潜艇欠)6月10日午後1時佐世保発6月20日トラック着      3.第二十二號驅潜艇第二十八號驅潜艇は攻略部隊電令作第11号に依り尾上丸日威丸日朗丸及         淀川丸を護衛し6月10日杵築湾発6月20日トラック着 17.06.--:佐世保〜06.13トラック 17.06.19:軍隊区分:大海機密第855番電:第二艦隊司令長官の指揮を解き第四艦隊司令長官指揮下 17.06.25:軍隊区分:機密SN作戦第一護衛隊命令第1号:輸送船隊第一分隊 17.06.29:(SN作戦)トラック〜      〜06.29 1203 第一警戒航行隊形発令〜      〜06.29 1230 第二十一驅潜隊(第十六號驅潜艇第十七號驅潜艇第十八號驅潜艇)、             第二十三驅潜隊(第二十二號驅潜艇第二十四號驅潜艇)入列〜      〜06.30 2120 驅逐艦「夕月」解列〜      〜07.01 0130 驅逐艦「夕月」入列〜      〜07.01 1215 驅逐艦「追風」解列〜      〜07.01 1425 驅逐艦「追風」入列〜      〜07.04 1220 驅逐艦「夕月」解列〜      〜07.04 1230 南洋部隊電令作第239号によりショートランド方面に一時避退〜      〜07.04 1415 第二十三驅潜隊、驅逐艦「夕月」入列〜      〜07.05 1230 驅逐艦「追風」、同「夕月」解列〜      〜07.05 1345 南洋部隊電令作第242号によりショートランド入泊を止めガダルカナルに向う〜       〜07.06 0947 巡洋艦「夕張」が潜望鏡を発見攻撃運動開始、船団は緊急右45度回頭避退〜       〜07.06 1005 第二十三驅潜隊解列、敵潜掃蕩制圧に向う〜      〜07.06 1026 巡洋艦「夕張」入列〜      〜07.06ルンガロード(ガダルカナル島) 17.07.06:1400 荷揚開始(第十一設営隊揚陸)      1442 敵四発大型陸上機1機来襲、爆撃されるが船団に被害なし      1700 特設運送船北陸丸」、驅逐艦「卯月」キエタに向け発      1900 巡洋艦「夕張」キエタに向け発 17.07.07:早朝 特設運送船廣コ丸」、「第十八號驅潜艇」ガブツに向け発 17.07.09:1506 巡洋艦「夕張」ルンガロード着      1525 巡洋艦「夕張」ツラギに向け発 17.07.09:南洋部隊電令作第250号:第四艦隊機密第304番電:       第一護衛隊指揮官は吾妻丸、吾妻山丸荷役終了せば便宜驅潜艇を以て護衛トラックに回航せしむべし 17.07.11:ルンガロード〜07.17トラック 17.07.22:トラック〜07.24大宮島07.27〜07.31横須賀 17.08.01:軍隊区分:大海機密第227番電:第四艦隊長官の指揮を解く 17.08.03:横須賀〜08.03横浜 17.08.03:三菱重工業濱造船所にて定期検査、一般修理、艤装工事開始 17.08.26:艤装工事完了 17.08.26:横浜〜08.30佐世保 17.08.31:佐世保鎮守府信電令作第80号:      1.佐世保防備戦隊司令官は左の通峯風、鷹島をして吾妻丸(佐世保鎮守府第六特別陸戦隊乗船)の        直接護衛に任ぜしむ       (イ)護衛指揮官   峯風艦長       (ロ)佐世保発    9月2日1200サイパン着9月6日午後       (ハ)航路      屋久島南方より直航       (ニ)速力      約十五節       (ホ)サイパンにて第四艦隊に引継ぐ       (ヘ)鷹島は概ね東経132度北緯28度30分附近迄直接護衛後佐世保に帰投      2.佐世保防備隊船艇は概ね現配備に在りて間接護衛に任ずべし      3.佐世保海軍航空隊司令は適宜飛行機を派遣し右護衛に協力すべし 17.09.02:佐世保〜09.06サイパン09.06〜09.08トラック 17.09.09:トラック〜09.11ラバウル 17.09.17:ラバウル〜09.18ブイン09.23〜09.24ブカ09.26〜09.29トラック 17.09.30:トラック〜10.06横須賀 17.10.10:横須賀〜10.10東京10.19〜10.20大阪10.22〜10.26テニアン10.27〜10.31ラバウル 17.11.15:ラバウル港内にて米陸軍航空隊B-17の空爆を受け中破 17.12.30:ラバウル〜01.12神戸 18.01.21:株式會社大阪鐵工所に入渠。第二次応急油槽船に改造 18.01.28:官房機密第281830番電:       麾下工廠並に軍需部をして成るべく速に重油補給装置を施行せしむべし      1.施行船及工事担当(部外造船所に委託することを得)       (イ)横須賀 球磨川丸(淺野船渠)       (ロ)呉   照川丸(神戸三菱)、吾妻丸(大鐵築港)、有馬丸(大鐵因島)、              霧島丸(神戸三菱)       (ハ)佐世保 高瑞丸      2.工事要領       (イ)現装重油ポンプ、バラストポンプ及雑用ポンプを利用し(不具合なる場合重油ポンプは          配備す)          艦隊艦船に対し毎時約200噸碇泊横附重油補給可能なる如く工事を行うものとす       (ロ)各船に対し重油蛇管(ヒロハン)予備品共10本を供給し(艤装品)大型防舷物(需品)を          貸与するものとす      3.費目       (以下省略)
18.02.15:移籍:内令第256号:特設運送船(給油船)、呉鎮守府所管 18.02.15:戦時編制:海軍省配属、特設運送船(甲) 18.02.15:監督官:海軍大佐 荒 糺 18.03.11:第二次応急油槽船への改造完成 18.03.11:大阪〜03.12呉03.16〜ラバウル 18.04.28:(第一次ムンダ輸送)ラバウル〜04.29ブイン04.29〜04.29ガツカイ島 18.04.30:ガツカイ島〜04.30ブイン04.30〜04.30ショートランド〜ラバウル 18.05.15:(第2152船団)ラバウル〜05.19トラック 18.05.25:指揮官:海軍大佐 荒 糺 18.08.--:タラカン〜バリックパパン〜      〜09.11 0540 駆逐艦「玉波」が合同〜      〜09.11トラック 18.09.13:巡洋艦「利根」に143t、同「筑摩」に123t重油補給 18.09.27:(第7272船団)トラック〜10.01パラオ 18.10.20:バリックパパン〜      〜10.20 1629(S01.24-E117.35)「第百二號哨戒艇」が敵潜水艦を発見〜      〜10.21 1900 「第百二號哨戒艇」が護衛を止め帰途に就く〜      〜10.27 ----(N07.50-E143.00)驅逐艦「夕月」が護衛に就く〜      〜10.29トラック --.--.--:船長:森川 信義     (便乗者1名、重油6,000トン、航空ガソリン500ドラム、揮発油500ドラムその他輸送) 18.11.30:バリックパパン〜トラック向け航行中、左舷第六船艙に被雷、さらに右舷機関部に被雷
18.12.03:沈没 19.02.05:除籍:内令第305号 19.02.05:解傭
喪失場所:N06.34-E131.40 パラオ南西325km付近 喪失原因:米潜水艦Tinosa(SS-283)の雷撃

同型船

 (A型)赤城丸有馬丸淺香丸粟田丸

兵装

 要調査。

写真資料

 雑誌「海運」日本海運集会所出版部 昭和12年11月号、昭和13年3月号
 雑誌「海と空」臨時増刊「日本船舶画報2600年版」S15.04 海と空社(P.49)
 雑誌「世界の艦船」海人社 2000年8月号「思い出の日本貨物船その48」
 雑誌「世界の艦船」海人社 別冊「日本郵船船舶100年史」(P.238)
 雑誌「船の科学」船舶技術協会 1988年7月号「日本商船隊の懐古 No.108」山田早苗
 「機械學會誌」第41巻第252號 機械學會
 「商船建造の歩み」 S34.08 三菱造船株式会社 (P.93)
 「日本郵船戦時戦史」S46.05 日本郵船株式会社
 "Australian War Memorial", ID Nos. 302958, 302958/01 & 302958/02
 "ONI 208-J (Revised) Japanese Merchant Ships Recognition Manual (1944)" (P.74)
 Collection of Mr. Ron Wolford

図面資料

 "Lloyd's Register Foundation-Heritage & Education Centre", Unique reference code:-
   LRF-PUN-009301-009310-0071-P
   LRF-PUN-009301-009310-0072-P
   LRF-PUN-009301-009310-0073-P
   LRF-PUN-009301-009310-0074-P
   LRF-PUN-009301-009310-0075-P

前の船へ ← 特設運送船(雑用船) → 次の船へ

前の船へ ← 特設運送船(給油船) → 次の船へ

Homeへ戻る