日朗丸の船歴

 年 月 日:船歴

14.03.01:起工 14.07.30:進水、命名:日朗丸 15.01.18:竣工
14.12.--:新規登録 15.01.18:登録検査、船級:TK N.S.*、船級番号:897 15.01.18:船舶検査証書交付 15.01.20:引渡 16.02.10:中間検査
16.08.21:徴傭 16.08.25:呉海軍工廠にて艤装工事開始 16.09.05:入籍:内令第1025号:特設運送船(給兵船)、呉鎮守府所管 16.09.05:監督官:海軍大佐 北川 茂春 16.10.15:艤装工事完了 16.10.15:戦時編制:聯合艦隊所属、特設運送船(甲) 16.11.15:監督官:海軍大佐 帖佐 敬吉 16.12.01:呉在泊 17.01.01:軍隊区分:機密機動部隊命令作第17号:補給部隊第二補給隊  17.01.07:呉〜      〜01.07 1600 屋代島北方に避泊〜      〜01.08 0300 避泊地発〜      〜01.18トラック 17.01.28:警戒隊(阿武隈、第十七驅逐隊(浦風、磯風、濱風、谷風)、霰)に爆弾及び爆雷補充実施 17.02.28:官房機密第390番電:       佐世保海軍軍需部をして九一式魚雷改三完備(調整済のもの)三六個及要具?試験要具筐、補用品筐、       間坐筐、九一式魚雷改三用各二組を第一航空艦隊司令部に供給せしむべし       右魚雷及要具は日朗丸に搭載するものとす 17.--.--:トラック〜03.02呉 17.03.10:佐世保〜 17.03.11:機密警戒隊命令第11号:      3.左に依り日朗丸より弾薬を補充し預入中の魚雷全部を搭載し且爆雷は各艦30個を保有し残部を        日朗丸に保管転換すべし       (イ)期日:日朗丸入港当日開始       (ロ)使用舟艇其の他:別に定むるところに依る 17.03.19:軍隊区分:機密機動部隊命令作第31号:補給部隊第二補給隊 17.03.--:スターリング湾にて第五航空戦隊から第一航空艦隊補充用弾薬を移載      〜03.27 0105 ケンダリーの73度80浬にて雷撃4本を受けるが回避〜      〜04.17馬公 17.04.21:馬公〜04.27呉 17.05.15:監督官:海軍大佐 柴田 善治郎 17.05.20:軍隊区分:ミッドウェー攻略(MI)作戦機動部隊補給部隊第二補給隊(9) 17.06.04:第85通信隊機密第14番電:       待機部隊左記に依りトラックに進出の予定      1.佐世保第五特別陸戦隊、第八十五通信隊、第八十五潜水艦基地隊(筥崎丸乾洋丸廣コ丸金龍丸        に分乗)金龍丸及び第二十三驅潜隊(第二十二號驅潜艇欠)は6月7日午後1時佐世保発6月16日        トラック着      2.第十三設営隊、第十四設営隊(吾妻丸松本丸畿内丸野島丸に分乗)及第三十二驅潜隊(        第二十八號驅潜艇欠)6月10日午後1時佐世保発6月20日トラック着      3.第二十二號驅潜艇第二十八號驅潜艇は攻略部隊電令作第11号に依り尾上丸日威丸、日朗丸及         淀川丸を護衛し6月10日杵築湾発6月20日トラック着 17.08.14:軍隊区分:ガダルカナル島輸送支援部隊機動部隊第二補給隊 17.08.20:呉〜      〜08.22(N30.02-E132.35)米潜水艦"Cuttlefish"(SS-171)の雷撃を受け五番艙に浸水〜      〜08.22 「第四十六號哨戒艇」が護衛を開始〜      〜08.22 「第四十六號哨戒艇」が護衛を終了〜      〜08.22呉 17.09.22:呉〜      〜09.23 「第四十六號哨戒艇」が護衛を開始〜      〜09.23 「第四十六號哨戒艇」が護衛を終了〜 17.10.26:南太平洋海戦では機動部隊の補給部隊 17.11.19:前進部隊信令第380号:       前進部隊及び電、磯波は左の外第四水雷戦隊司令官所定に依り急速補給を行うべし      1.兵器:日威丸(要すれば日朗丸、~風丸)より搭載、但し九〇式魚雷浦波、敷波より各三本        雷より十本計十六本電に供給す        日朗丸、~風丸は日威丸の作業を援助すべし        旭東丸、日威丸及び健洋丸に横付け 18.02.27:前進部隊信令第144号:      1.村雨、峯雲は適宜~風丸に横付け魚雷爆雷を搭載次第、代償重量を同艦に移載すべし        ~風丸は右代償重量を当分の間保管すべし      3.興業丸、日朗丸は夫々大発一隻を村雨、峯雲に派遣し不用物件陸揚に強力せしむべし 18.04.11:前進部隊信令第217号:       第四水雷戦隊司令官は自艦、魚雷装気の際、左の区分に依り驅逐艦魚雷の装気を実施すべし       愛宕、時雨のもの二本、高雄、夕暮のもの二本        日朗丸は右魚雷移載用として所用量の大発を派出すべし 18.05.20:前進部隊電令作第205号:      1.春雨は21日トラック発横須賀行船団に加入し横須賀に回航修理に従事すべし      2.第二水雷戦隊司令官は麾下駆逐艦一隻を派遣し右船団(礁外150浬附近迄)の護衛に任ぜしむべし 18.05.20:第二水雷戦隊信令作第2号:       前進部隊電令作第205号に依る護衛驅逐艦を大波に指定す 18.05.21:(第4521船団)トラック〜      〜05.22 ---- 礁外150浬にて驅逐艦「大波」が護衛を終了〜      〜05.30横須賀 18.05.25:指揮官:指揮官:海軍大佐 柴田 善治郎 18.06.15:横須賀〜06.17呉 18.07.19:軍隊区分:機動部隊電令作第96号:補給部隊 18.07.20:呉〜07.28トラック 18.08.02:トラック〜08.05ラバウル(揚陸)〜トラック〜08.27横須賀 18.11.01:聯合艦隊信令作第46号:      1.第三艦隊司令長官は「ロ」号作戦の為トラック不在中、在泊の隊艦(第一航空戦隊を除く)        を邀撃部隊に編入す      2.右期間中、日朗丸、日榮丸、日章丸、第二共榮丸を聯合艦隊附属に編入 18.11.29:指揮官:海軍大佐 C水 柳太郎 18.12.25:軍隊区分:聯合艦隊電令作第866号:遊撃部隊 18.12.25:軍隊区分:邀撃部隊電令作第43号(12.24附):附属 19.02.10:邀撃部隊電令第49号:      1.~風丸、日朗丸、佐多、第二菱丸はトラック発パラオに回航すべし      2.濱波は第二海上護衛隊司令官の指揮を承け右船団の護衛に任ずべし 19.02.12:(第7125船団)トラック〜      〜02.14 1224 船団が雷撃を受け驅逐艦「濱波」が爆雷攻撃〜      〜02.15 1710 驅逐艦「濱波」が脅威投射〜      〜02.17 2205 運送艦佐多」被雷航行不能〜      〜02.17 2206 被雷轟沈
19.02.17:沈没 19.03.31:除籍:内令第508号 19.03.31:解傭
喪失場所:N08.50-E135.40 パラオ環礁コッソル水道北東155km付近 喪失原因:米潜水艦Sargo(SS-188)の雷撃

同型船

 興新丸朝風丸日産丸日立丸日威丸日張丸日瑞丸

兵装

 要調査。

写真資料

 「大阪鐵工」第3巻第4号、第4巻第1号 株式會社大阪鐵工所
 雑誌「海運」日本海運集会所出版部 昭和14年9月号、昭和15年2月号
 「船舶史稿」船舶部会「横浜」第十三巻(P.77)
 「日産汽船の歩み」 S40.07 日産汽船友和会(P.21)

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