年 月 日:船歴
13.02.10:起工 13.06.30:進水、命名:第十一昭南丸 13.08.31:竣工
13.08.--:新規登録:所有者:日本水産株式會社 13.09.27:登録検査 13.09.27:船舶検査証書交付 13.--.--:(第四回南氷洋捕鯨)〜10.31フリーマントル〜03.29フリーマントル〜 14.--.--:(第五回南氷洋捕鯨)〜11.14フリーマントル〜11.30フリーマントル〜 〜03.18フリーマントル〜03.28フリーマントル〜 15.05.28:中間検査 15.--.--:(第六回南氷洋捕鯨) 16.05.21:汽船捕鯨業許可 許可番号:第一三七號 名義:日本水産株式會社 操業区域: 下総國犬吠崎より陸奥國尻矢崎に至る間の沖合 渡島國恵山岬より根室國納沙布岬に至る間の沖合 北見國知床岬より同宗谷岬に至る間の沖合 千島國色丹島周囲の沖合 千島國択捉島周囲の沖合 千島國幌筵島及占守島周囲の沖合 許可期間:昭和16年05月21日より起算して一箇年 条件又は制限 根據地:日本水産株式會社鮎川、釜石、霧多布、斜古丹、紗那、単冠、加熊別、網走、 北千島の各事業場 鯨漁時期:周年
16.07.27:徴傭 16.07.28:艤装工事開始 16.08.15:入籍:内令第938号:特設驅潜艇、横須賀鎮守府所管 16.08.15:驅潜艇長:海軍豫備中尉 中村 正人 16.09.01:特設驅潜隊編制:内令第998号:第六十四驅潜隊 16.09.01:戦時編制:聯合艦隊第四艦隊第六根據地隊第六十四驅潜隊 16.09.01:艦隊区分:第四艦隊機密第228番電:(49)第六根據地隊(6)第六十四驅潜隊 16.09.23:横須賀海軍工廠にて艤装工事完了 16.09.26:二見〜南洋方面〜 16.10.15:特設驅潜隊編制:内令第1251号:第六十四驅潜隊 16.12.01:(現在)艦隊区分:第六根據地隊第三部隊第六十四驅潜隊(6)第二小隊(643) 16.12.01:(現在)軍隊区分:マーシャル方面防備部隊タロア部隊 16.12.20:タロア〜12.21ヤルート12.22〜12.23タロア 16.12.31:艦隊区分:第六根據地隊第六十四驅潜隊(6)第二小隊(643) 17.01.02:タロア〜01.03クエゼリン 17.01.04:クエゼリン〜 〜01.06 ---- (N15.20-E167.40)対潜戦闘:爆雷投下〜 〜01.07ウエーキ 17.01.05:軍隊区分:マーシャル方面防備部隊ウオッチェ海面防備部隊 17.01.15:ウエーキ〜01.19タロア 17.01.21:タロア〜01.22ウオッチェ 17.02.01:中村豫備中尉戦死 17.02.15:特設驅潜隊編制:内令第283号:第六十四驅潜隊の項を削る 17.02.15:内令第294号:第六防備隊所属 17.02.15:戦時編制:聯合艦隊第四艦隊第六根據地隊第六防備隊 17.02.20:軍隊区分:マーシャル方面防備部隊電令作第74号:直卒部隊 17.02.28:ウオッチェ〜03.01クエゼリン 17.03.01:驅潜艇長:海軍豫備中尉 松井 藏雄 17.03.--:軍隊区分:機密マーシャル方面防備部隊命令作第18号:直卒部隊 17.03.15:内令第452号:第六防備隊から除く 17.03.15:特設驅潜隊編制:内令第450号:第六十三驅潜隊 17.03.15:戦時編制:聯合艦隊第四艦隊第六根據地隊第六十三驅潜隊 17.--.--:艦隊区分:第六根據地隊第六十三驅潜隊(5)第二小隊(634) 17.03.26:クエゼリン〜04.01サイパン04.03〜04.13横須賀 17.04.10:軍隊区分:機密マーシャル方面防備部隊命令作第18号:ヤルート海面防備部隊 17.04.23:浦賀船渠にて砲撃に依る被害箇所修理 17.05.20:修理完成 17.05.27:横須賀〜06.07大鳥島 17.07.--:軍隊区分:マーシャル方面防備部隊ウエーキ部隊 17.07.14:略称:第四艦隊機密第323号:634 17.07.--:大鳥島 17.08.--:大鳥島 17.09.--:大鳥島付近哨戒 17.10.--:大鳥島付近哨戒 17.11.--:大鳥島付近哨戒 17.12.--:大鳥島付近哨戒 18.01.11:大鳥島〜01.15クエゼリン 18.01.27:クエゼリン〜01.30クエゼリン 18.02.07:クエゼリン〜02.12クエゼリン 18.02.15:軍隊区分:機密マーシャル方面防備部隊命令作第1号:クエゼリン海面防備部隊 18.02.18:クエゼリン〜02.24ヤルート 18.02.27:ヤルート〜03.05クエゼリン 18.03.11:クエゼリン〜03.14クエゼリン 18.03.19:クエゼリン〜03.20ヤルート03.21〜03.22クエゼリン 18.03.25:クエゼリン〜03.29クエゼリン 18.03.31:水産統制令に基づき日本水産株式會社の権利業務一切を日本海洋漁業統制株式會社が承継 18.2Q :変更登録:所有者:日本海洋漁業統制株式會社 18.04.04:クエゼリン〜04.05ロンゴラップ04.06〜04.07ロンゴラップ04.08〜04.11大鳥島04.14〜 〜04.17ブラウン04.18〜04.20クエゼリン 18.05.01:クエゼリン〜05.01クエゼリン 18.05.02:クエゼリン〜05.02クエゼリン 18.05.03:クエゼリン〜05.03クエゼリン 18.05.06:クエゼリン〜05.07ヤルート05.08〜05.09クエゼリン 18.05.11:クエゼリン〜05.11クエゼリン 18.05.15:クエゼリン〜05.16クエゼリン 18.05.20:クエゼリン〜05.21タロア05.24〜05.28大鳥島05.28〜06.01クエゼリン 18.06.02:クエゼリン〜06.02クエゼリン 18.06.10:クエゼリン〜06.10クエゼリン 18.06.11:クエゼリン〜06.12ウオッチェ06.18〜06.18タロア06.25〜06.26ヤルート 18.06.29:ヤルート〜06.30ミレ07.01〜07.01ヤルート 18.07.02:ヤルート〜07.03クエゼリン 18.07.05:クエゼリン〜07.06イミエジ07.08〜07.09マキン07.09〜07.10タラワ07.11〜 〜07.12マキン07.13〜07.14ヤルート07.15〜07.16ウオッチェ07.20〜07.21クエゼリン 18.07.23:クエゼリン〜07.27大鳥島07.30〜08.02クエゼリン 18.08.21:クエゼリン〜08.24マキン08.27〜08.28ヤルート09.01〜09.02クエゼリン 18.09.06:クエゼリン〜09.08タロア09.14〜09.15クエゼリン 18.09.21:クエゼリン〜09.25ナウル09.27〜09.30タラワ 18.10.--:艦隊区分:第六根據地隊第六十三驅潜隊(7)第二小隊(634) 18.10.--:軍隊区分:機密マーシャル方面防備部隊命令作第10号:クエゼリン海上防備部隊 18.10.01:タラワ〜10.03ミレ10.03〜10.04イミエジ10.07〜10.08クエゼリン 18.10.10:クエゼリン〜10.11マロエラップ10.14〜10.15クエゼリン 18.10.16:クエゼリン〜10.18イミエジ10.22〜10.24クエゼリン 18.10.31:クエゼリン〜 18.11.11:(「桃川丸」「知床」護衛)サイパン〜 〜11.13 0713(N18.20-E142.50)運送艦「知床」左後部に魚雷命中、損傷軽微〜 〜11.23 1845(N30.36-E129.58)一般徴傭船「桃川丸」が雷撃を受けるが被害なし〜 〜11.25佐世保 18.--.--:佐世保〜横須賀 18.12.24:(第6242船団護衛)ルオット〜12.31トラック 19.03.31:松井大尉補横須賀防備隊分隊長、平上大尉補第五根據地隊司令部附 19.03.31:特設驅潜隊編制:内令第503号:第六十三驅潜隊の項を削る 19.03.31:内令第506号:第五根據地隊所属 19.03.31:戦時編制:聯合艦隊中部太平洋方面艦隊第五根據地隊 19.04.06:機密横須賀鎮守府信電令作第276号: 1.第三四〇七船団を取止め第十雲海丸、鹿島山丸、曳船第八佐世保及び横廠保管動力船2隻を以て 第三四〇九船団を編成す 2.第三昭南丸及第十一昭南丸を一時甲直接護衛部隊に入る 3.甲直接護衛部隊指揮官は第三昭南丸及第十一昭南丸及部下艦艇1隻をして横浜父島間 第三四〇九船団の護衛を実施せしむべし 19.04.10:(第3409船団護衛)横浜〜 〜04.10 1645 第一動力艇、第二動力艇が船団に合同〜 〜04.11 1030 荒天の為、反転、八丈島に向う〜 〜04.11 1700 特設驅潜艇「第三昭南丸」、第一動力艇、第二動力艇、第八佐世保を 八丈島神湊に避泊させ、第二十七號掃海艇とともに「第一萬榮丸」 特設運送船「第十雲海丸」、一般徴傭船「鹿島山丸」を護衛し父島に向う〜 〜04.14二見 19.05.20:サイパン〜280°方向へ退避〜05.21警報解除〜05.22サイパン 19.06.01:(現在)驅潜艇長:海軍大尉 平上 常廣 19.06.01:(第一日正丸護衛)サイパン〜06.04メレヨン06.05〜06.08サイパン 19.06.11:(船団護衛)サイパン〜 〜06.13 1300 対空戦闘:被弾の為航行不能、艇長以下8名戦死、分隊士以下9名負傷〜 〜06.13 1510 一般徴傭船「廣順丸」が曳航〜 〜06.17 1510 パラオ、ヨオ水道着、工作部曳船が曳航〜 〜06.18ガランゴル島 19.06.18:負傷者送院 19.06.20:驅潜艇長:海軍大尉 北条 義寛 19.06.20:艇長以下29名乗艇 19.06.27:工作部岸壁に繋留 19.06.29:船体機関修理開始(07.03まで) 19.07.04:修理完了 19.07.11:パラオ〜乙及び丙哨区〜07.15パラオ 19.07.18:戦時編制:聯合艦隊第四艦隊第五根據地隊 19.07.21:パラオ〜乙及び丙哨区〜07.25対空戦闘、被弾損傷〜07.29セブ 19.08.01:内令第924号:第三十根據地隊所属 19.08.03:(船団護衛)セブ〜 〜08.04 護衛終了、船団から分離〜 〜08.05 対潜戦闘:爆雷8個〜 〜08.06ダバオ 19.08.06:生糧品及び貯糧品搭載 19.08.07:真水及び燃料補給、弾薬搭載 19.08.08:ダバオ〜08.12パラオ 19.08.13:第三十工作部へ回航、修理開始、弾薬揚陸 木甲板弾痕修理、通風筒弾痕修理、艦橋窓硝子修理、便器修理、 羅針儀修理、 九六式二十五粍機銃修理、四十口径一号式八糎単装砲修理、 二番機銃台仮新設その他 19.08.15:缶修理開始(08.19まで) 19.08.20:生糧品補給 19.08.22:修理完了〜避泊錨地 19.08.23:二十五粍機銃弾及び貯糧品補給 19.08.24:生糧品補給 19.08.28:生糧品補給 19.08.30:真水補給 19.08.30:西カロリン方面防備部隊信電令作第46号:準備出来次第出撃ダバオ経由マニラ回航 19.08.31:パラオ〜09.05セブ 19.09.06:真水補給 19.09.07:生糧品補給 19.09.08:(M083船団護衛)セブ〜09.10ナスグブ湾09.11〜09.11マニラ港外09.12〜09.12マニラ 19.09.12:真水補給 19.09.12:軍隊区分:韮島部隊電令作第506号:第三十三根據地隊に編入、一時第三十一根據地隊司令官の指揮下に置く 19.09.12:マニラ〜09.13ルバング島避泊地 19.09.16:(船団護衛)ルバング島避泊地〜09.16マニラ 19.09.17:重油補給 19.09.18:マニラ〜マニラ湾口の対潜掃蕩及び哨戒〜09.20マニラ港外09.21〜09.21マニラ 19.09.21:対空戦闘:二十五粍機銃1,505発発射 19.09.21:マニラ〜09.21マニラ湾口コレヒドール島附近 19.09.22:(船団護衛)マニラ湾口コレヒドール島附近〜 〜09.22 0715 敷設艦「蒼鷹」が船団から分離先航〜 〜09.22 1100 運送艦「伊良湖」が船団から分離先航〜 〜09.23 0600 コロン湾東口着〜 〜09.23コロン湾 19.09.23:運送艦「伊良湖」より真水及び生糧品補給 19.09.24:コロン湾〜 〜09.24 0859 対空戦闘:射撃開始〜 〜09.24 0930 被弾216箇所、機械室缶室応急復旧の見込みなし、航行不能〜 〜10.08 ---- 被曳航準備(10.09まで)〜 〜10.10 0700 陸軍徴傭船「鎭西丸」により曳航されコロン湾発〜 〜10.11コレヒドール島 19.10.11:退避命令によりコレヒドール島対岸Real Pt沖に避泊 19.10.13:Real Pt沖 19.10.13:特設掃海艇「第二十一長運丸」及び特設監視艇「八紘丸」に曳航されReal Pt沖発〜10.13キャビテ 19.10.14:第一号岸壁繋留 19.10.20:修理着手 艦橋火災及び破損箇所復旧(11.18まで) 船体一般弾痕復旧、 短艇2隻修理(11.18まで)、 通風筒修理(11.09まで)、 舵軸軸受修理(11.03まで)、 爆雷投下台修理(11.15まで)、 倉庫を兵員居住区に改造、 八糎砲台改造、九六式二十五粍三聯装機銃新設(11.30まで)、 九六式二十五粍単装機銃台を拡張し聯装機銃台へ改造(11.10まで)、 九六式二十五粍単装機銃台(木製仮装備と交換)(11.04まで)その他 19.11.10:生糧品補給 19.11.20:生糧品補給 19.11.30:生糧品補給 19.12.25:(タマ38A船団護衛)サンフェルナンド〜12.26マニラ 20.02.--:佐世保海軍工廠第六船渠にて入渠 20.03.01:生糧品補給 20.03.03:生糧品補給 20.03.04:出渠〜四号岸壁 20.03.04:真水補給 20.03.05:生糧品搭載 20.03.05:内令第203号:青島方面特別根據地隊所属 20.03.05:戦時編制:支那方面艦隊青島方面特別根據地隊 20.03.05:仮称電波探知機改三新設(03.20まで) 20.03.06:電声管取外し改造(03.16まで) 20.03.10:生糧品搭載 20.03.10:三式探信儀防水区画新設(03.18まで) 20.03.15:生糧品搭載 20.03.13:艦橋防弾板設置(03.20まで) 20.03.19:酒保物品搭載 20.06.25:(セシ船団護衛)青島〜 〜06.26 1330 PB4Yの空襲を受け一般徴傭船「備後丸」被弾炎上〜 〜06.26 1600 一般徴傭船「備後丸」と砲艦「宇治」を残し先行〜 〜06.28上海 20.08.15:青島
20.08.15:残存:SCAJAP No. S-126 20.10.25:解傭 20.10.25:除籍:第250041番電
第一昭南丸、第二昭南丸、第三昭南丸、第五昭南丸、第十昭南丸。
四十口径一号八糎砲1門、 爆雷12個、九四式投射機1組、爆雷投下台2基、吊下式水中聴音機1基。 (官房艦機密第866号(19.02.14)による調整図面) 四十口径一号八糎砲1門、九六式二十五粍単装機銃2基。 (19.07.04) 四十口径一号八糎砲1門、九六式二十五粍単装機銃3基、九二式七粍七単装機銃他。 (19.11) 九六式二十五粍三聯装機銃1基、同二聯装機銃1+、同単装機銃1+。
雑誌「海と空」増刊「特殊船舶画報」S14.07 海と空社(P.37) 雑誌「丸スペシャル」潮書房No.49「駆潜艇・哨戒艇」(P.45) 雑誌「丸Graphic Quarterly」潮書房 No.20 「写真集 日本の小艦艇(続)」(P.55) 「船舶百年史」有明書房 S32.09 上野喜一郎 (P.188) "WW II Wrecks of the Kwajalein and Truk Lagoons" North Valley Diver Publications 1992 Dan E. Bailey
本サイトでは本船の戦時日誌に基づいて19.09.08の船団をM083船団としており、M082船団の誤記ではありません。因みにM083船団は「鎭西丸」「さいべりや丸」「くろがね丸」からなる船団で護衛には本船の他に特設監視艇「八紘丸」、「第六十號驅潜特務艇」「第六十一號驅潜特務艇」がついていました。