昌平丸の船歴

 年 月 日:船歴

05.06.03:起工 06.01.24:進水、命名:昌平丸 06.03.25:竣工
06.03.--:新規登録:所有者:嶋谷汽船株式會社 06.03.25:登録検査、船級:LR ✠100A1 06.04.--:三井船舶株式會社に運航委託、北米航路 12.05.--:神戸にて第一次第三種定期検査 12.--.--:蘭貢〜英国      〜01.05旅順 13.02.15:芝罘〜02.21芝罘02.21〜02.24芝罘02.24〜 13.06.20:船長:海軍嘱託 武内 儀七(部内限り奏任官待遇) 13.12.23:船長:海軍嘱託 武内 儀七(嘱託を解く) 16.06.05:玉にて第二次第一種定期検査
16.09.12:徴傭 16.09.14:呉海軍工廠にて艤装工事開始 16.09.20:入籍:内令第1093号:特設運送船(雑用船)、呉鎮守府所管 16.09.20:監督官:海軍大佐 田中 政治 16.10.06:艤装工事完了 16.10.15:戦時編制:海軍省配属、特設運送船(甲) 16.11.15:横須賀〜南洋方面〜02.10横浜 17.01.29:官房機密第12599号:特設運送船兵装工事の件訓令       部下海軍工廠をして首題の件左記に依り施行せしむべし        記      1.施行船名及施行場所        船名   種別 施行場所        御嶽山丸 雑用 横須賀海軍工廠        乾洋丸  同  同        明天丸  同  同        武庫丸  同  同        昌平丸  同  呉海軍工廠        辰鳳丸  同  同        明陽丸  同  同        廣コ丸  給兵 佐世保海軍工廠        那智山丸 雑用 同        萬光丸  同  同        辰和丸  同  同        山霧丸  同  同      2.工事要領        左の兵器を装備すると共に之に関連する弾火薬庫、通信装置等を整備するものとし詳細は        工事施行の海軍工廠に於て計画の上実施するものとす         四十口径八糎砲   一門(弾薬50発)         九二式七、七粍機銃 一挺(普通弾薬包3,000箇、曵跟弾薬包1,000箇)(廣コ丸のみ)         軽便防雷具     一組      3.所要兵器        海軍艦政本部長をして直接関係海軍需部長に通牒せしむ      4.試験        (イ)八糎砲は常装薬演習弾一発、七、七粍機銃は普通弾薬包三〇発以内発射を以て装備           発射に代ふ        (ロ)防雷具は曳航試験を施行す      5.完成期        時機得次第速に      6.費目        (省略) 17.02.15:横浜〜02.19三池02.21〜02.24呉03.01〜04.20門司04.24〜04.28呉 17.05.06:呉〜07.04大阪07.08〜07.08神戸07.13〜07.25基隆07.30〜07.31高雄 17.08.02:高雄〜10.06清水10.09〜10.10玉野 17.11.12:機密第121810番電:       次期設営隊の進出に関し左の通準備中      1.第十七設営隊別動使用に適せしむる爲二箇班に区分       (イ)第一班(隊長以下工員資材等乙一隊分なるも警戒兵約半数)          惠昭丸西阿丸(大發四搭載)にて11月25日佐世保発ラバウルへ        (ロ)第二班(技術将校を班長とし隊長なき外第一班同條の編制装備)          南海丸香久丸(大發各二搭載)にて12月5日佐世保発ラバウルへ      2.第十二設営隊          昌平丸、松安丸(大發四隻搭載)にて12月10日頃東京発クエゼリンへ      3.(以下省略) 17.11.20:玉野〜11.21呉 17.11.25:(第百十一設営隊輸送)呉〜11.26大阪11.30〜12.03芝浦 17.12.10:芝浦〜12.20クエゼリン〜12.23タラワ(揚陸)01.17〜01.29神戸 18.02.06:神戸〜02.07徳山02.12〜02.17高雄 18.02.19:高雄〜06.19高雄 18.05.25:指揮官:海軍大佐 田中 政治 18.06.25:高雄〜タラカン 18.07.07:タラカン〜07.07ベラウ河口07.08〜07.09バリクパパン 18.07.13:バリクパパン〜      〜07.14 1830(S04.01-E113.23)特設砲艦億洋丸」とともに船団から分離〜      〜スラバヤ〜09.17聖雀09.20〜10.06新居浜10.10〜10.11大阪 18.10.15:日立造船株式會社本社造船所にて修理工事(10.28まで) 18.10.26:三井船舶株式會社は嶋谷汽船株式會社を吸収合併 18.4Q :変更登録:所有者:三井船舶株式會社 18.10.28:大阪〜10.29徳山 18.09.27:船長:海軍嘱託 大江 岩次郎 18.10.01:指揮官:海軍大佐 竹崎 武雄 18.10.08:船長:海軍嘱託 白根 敏雄 18.11.02:徳山〜11.03神戸 18.11.05:三菱重工業株式會社~戸造船所にて修理工事(11.08まで) 18.11.08:神戸〜11.09呉 18.11.13:呉〜11.20高雄11.23〜11.28カムラン湾11.30〜 19.01.05:(N00.42-E104.30)触雷〜      〜03.18聖雀03.20〜03.20高雄 19.04.01:高雄〜04.02馬公04.04〜04.09三池04.15〜04.16神戸04.20〜04.21呉 19.04.23:呉〜04.24佐世保04.28〜      (便乗者850名、爆雷、機雷、高角砲及び弾薬搭載) 19.05.01:門司〜05.07高雄〜マニラ向け航行中、右舷船首に被雷
19.05.10:沈没 19.07.10:除籍 内令第855号 19.07.10:解傭
喪失場所:N15.38-E119.32 ルソン島西岸マシンロック西北西50km付近 喪失原因:米潜水艦Cod(SS-224)の雷撃

同型船

 なし。

兵装

 四十口径八糎砲1門、軽便防雷具1組。

写真資料

 雑誌「海運」日本海運集会所出版部 昭和6年3月号、昭和6年4月号
 雑誌「船の科学」船舶技術協会 1981年6月号「日本商船隊の懐古 No.24」山田早苗
 「汽船表(別冊冩眞帳)」S13 海軍省軍務局編
 「船舶史稿」船舶部会「横浜」第二巻(P.92)
 「商船三井船隊史」 H21.04 野間恒(P.293)
 「商船三井 船舶史 1884-2010」 H22.12 木津重俊
 「石川島技報」 S16.10 石川島技報編輯部
 "ONI 208-J Japanese Merchant Ships Recognition Manual" (P.248)
 "ONI 208-J (Revised) Japanese Merchant Ships Recognition Manual (1944)" (P.261)
 "City of Vancouver Archives", Reference code: AM1506-S3-2-: CVA 447-2681

図面資料

 "Lloyd's Register Foundation-Heritage & Education Centre", Unique reference code:-
   LRF-PUN-007465-007473-0135-P
   LRF-PUN-007465-007473-0136-P
   LRF-PUN-007465-007473-0137-P
   LRF-PUN-007465-007473-0138-P

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