年 月 日：船歴
12.12.06：起工、註文者：大洋興業株式會社、予定船名：睦洋丸 13.05.13：進水、命名：山霧丸 13.07.02：竣工
13.06.--：新規登録 13.06.28：登録検査、船級：TK N.S.*、船級番号：744 13.06.28：船舶検査証書交付 13.07.23：神戸～ニューヨーク～南米 14.07.17：中間検査 15.05.--：中間検査 16.02.24：神戸～南米 16.08.18：中間検査
16.09.05：徴傭 16.09.17：船長：海軍嘱託 宮原 勘吾（部内限り奏任官待遇） 16.09.20：入籍：内令第1093号：特設運送船（雑用船）、佐世保鎮守府所管 16.09.20：監督官：海軍大佐 坂本 正 16.10.03：三菱重工業株式會社橫濱造船所にて艤装工事開始 16.10.15：艤装工事完了 16.10.15：戦時編制：海軍省配属、特設運送船（甲） 16.11.03：東京～ミレ～01.07横須賀 17.01.15：横須賀～01.22ダバオ01.22～01.24バンカ 17.01.--：軍隊区分：蘭印部隊第二護衛隊機密第３号：第二梯団 17.01.26：0000 アンボン攻略作戦発動 17.01.29：官房機密第12599号：特設運送船兵装工事の件訓令 部下海軍工廠をして首題の件左記に依り施行せしむべし 記 １．施行船名及施行場所 船名 種別 施行場所 御嶽山丸 雑用 横須賀海軍工廠 乾洋丸 同 同 明天丸 同 同 武庫丸 同 同 昌平丸 同 呉海軍工廠 辰鳳丸 同 同 明陽丸 同 同 廣德丸 給兵 佐世保海軍工廠 那智山丸 雑用 同 萬光丸 同 同 辰和丸 同 同 山霧丸 同 同 ２．工事要領 左の兵器を装備すると共に之に関連する弾火薬庫、通信装置等を整備するものとし詳細は 工事施行の海軍工廠に於て計画の上実施するものとす 四十口径八糎砲 一門（弾薬50発） 九二式七、七粍機銃 一挺（普通弾薬包3,000箇、曵跟弾薬包1,000箇）（廣德丸のみ） 軽便防雷具 一組 ３．所要兵器 海軍艦政本部長をして直接関係海軍需部長に通牒せしむ ４．試験 （イ）八糎砲は常装薬演習弾一発、七、七粍機銃は普通弾薬包三〇発以内発射を以て装備 発射に代ふ （ロ）防雷具は曳航試験を施行す ５．完成期 時機得次第速に ６．費目 （省略） 17.01.29：（アンボン攻略作戦：第二梯団）バンカ～ ～01.29 0930 巡洋艦「神通」が右舷後方に占位～ ～01.29 1533 巡洋艦「神通」は西方に避行～ ～01.29 1623（N00.10-E126.05）驅逐艦「天津風」が爆雷攻撃～ ～01.30 0715 「第九號掃海艇」、「第十一號掃海艇」が合同～ ～01.30 1045 驅逐艦「雪風」、同「時津風」が警戒航行隊形の配備を徹し本隊に復帰～ ～01.30 1200 本隊が第二梯団より分離～ ～01.30 2215 ピル水道に於て特設運送船「第五日の丸」が敵潜の雷撃を受けるが被害なし～ ～01.30 2318 驅逐艦「天津風」が浮上潜水艦を発見、爆雷攻撃、「第十一號掃海艇」が制圧～ ～01.30アンボン（ヒトラマ泊地） 17.02.02：ヒトラマ泊地～02.03アンボン（湾口） 17.02.03：大発三隻を卸す 17.02.04：1500 飛行場南西方甲錨地にて荷役 17.02.27：アンボン湾～03.02アンガウル03.04～03.11横浜 17.03.16：横浜～03.18津久見03.23～03.24佐世保 17.03.--：運輸機密第466番電：人員及び軍需品輸送任務 17.03.27：横須賀～ 17.04.04：東京～04.13ウオッチェ 17.04.14：特設監視艇「金比羅丸」に飲料水2t搭載 17.04.19：ウオッチェ～04.19タロア04.24～04.25イミエジ04.30～ ～04.30ヤルート05.09～05.10ミレー島05.19～05.23大鳥島05.24～ ～05.27ブラウン島05.27～06.04横浜 17.05.15：官房機密第5990号：訓令：九二式七粍七単装機銃Ａ型１基、三八式小銃５挺供給 17.06.15：横浜～06.19小樽06.21～06.24川崎06.29～06.29横須賀 17.06.30：横須賀～07.03来知志07.07～07.12大阪07.14～07.15呉 17.07.20：呉～07.21三池07.22～07.23徳山07.24～07.25佐世保 17.08.03：佐世保～08.04徳山08.07～08.08大阪08.10～08.11六連08.11～08.15高雄08.19～ ～08.20香港08.25～08.26三亞08.31～09.01カンファ09.04～09.11門司 17.09.12：門司～09.12若松09.13～09.14大阪09.17～09.19東京09.22～09.22横須賀 17.09.23：横須賀～09.25宇品 17.09.25：呉鎮守府電令作第41号： 沖輸送船団直接護衛に関し左の通定む １．直接護衛分担 特に定むるものの外北緯14度以北呉鎮、同線以南内南洋部隊 （内南洋部隊の護衛指揮官 第六驅逐隊司令） ２．船団区分 （ ）内実速力及海陸軍所属別及佐伯発期日 （イ）第一船団（11節） 27日 賀茂丸（11.5節、陸）、波上丸（14節、陸病院船） （ロ）第二船団（９節） 27日 伯剌西爾丸（10節、陸）、伊太利丸（1節0、陸） （ハ）第三船団（11節） 29日 いくしま丸（11節、海）、藤影丸（12節、海）、 山霧丸（12.5節、海）、かんべら丸（13.5節、陸） （ニ）第四船団（９節予想）29日 はんぶるぐ丸（10節、陸）、長興丸（11節、海） （ホ）佐伯集合後、船団区分一部変更及出港期日変更、 已むを得ざる場合は第六驅逐隊司令之を統制するものとす ３．航路指定 アナタハン、サイパン間を通過ムリロ諸島東方を経てトラック北水道 ４．直接護衛実施区分 １．指揮官、２.兵力、３.護衛任務担任、４．行動要領の順、（ ）内協力兵力 （イ）第一護衛隊 １．高波驅逐艦長 ２．高波、第四十六號哨戒艇（第四十六號哨戒艇は豊後水道外方約100浬迄） ３．第一船団 ４．トラック直航 高波聯合艦隊編入後は第三十一驅逐隊司令同艦に乗艦中指揮官となり担任区域に従い 呉鎮守府（第六驅逐隊司令）に協力 （ロ）第二護衛隊 １．朝潮驅逐艦長 ２．朝潮、（朝凪） ３．第二船団 ４．トラック直航 朝潮は北緯14度附近にて任務を朝凪に引継ぎ便宜横須賀に帰投す （ハ）第三護衛隊 １．第六驅逐隊司令 ２．曉、雷、（第一號掃海艇、第三號掃海艇） ３．第三船団 ４．トラック直航 第一號掃海艇、第三號掃海艇は北緯29度０分線附近に於ける護衛を止め佐伯に帰投す （ニ）第四護衛隊 １．鳩艇長 ２．鳩、第三十一號哨戒艇 ３．第四船団 ４．サイパン（若は其の附近）に於て旗風、峯風に任務を引継ぎ北緯14度線迄護衛協力 ５．前諸号の外護衛任務に対しては各護衛指揮官所定とす 17.09.26：宇品～09.27徳山09.27～09.28佐伯 17.09.29：（沖輸送第三船団）佐伯～10.09ラバウル 17.10.20：ラバウル～10.26パラオ10.27～10.27ガラスマオ11.04～11.10部埼沖11.11～11.11門司 17.11.14：門司～11.14杵築湾11.15～11.15津久見11.19～11.19宇品11.20～ ～11.21大阪11.23～11.23神戸港外11.23～11.25東京12.01～12.01横浜 18.01.--：横浜にて第一次第一種定期検査 18.01.15：横須賀～01.16四日市01.20～01.29クエゼリン02.05～02.07タラワ02.16～02.27佐世保 18.03.05：官房艦機密第1033号：兵器貸与の件訓令 佐世保海軍軍需部をして同部在庫の左記兵器を特別任務中、特設運送船（雑）山霧丸及 徴傭船辰南丸に貸与せしむべし 記 （数量は各一隻分） 伊（保）式十三粍二聯装機銃附属品補用品共 １基（山霧丸---伊式、辰南丸---保式） 同 銃側弾薬包筐 １個 同 普通弾薬包 2,800個 同 曵跟弾薬包 1,200個 18.03.06：機密佐世保鎮守府命令第84号： １．佐世保防備戦隊司令官は佐世保防備隊司令をして同隊保管の十四米特型運貨船四隻（ 公稱番號第五〇八八、五〇八九、五〇九〇、五一八九號）を３月11日出港予定の山霧丸並に 辰南丸に搭載せしむべし ２．佐世保海軍工廠長並に佐世保地方海軍運輸部長は右に関し協力すべし 18.03.10：佐世保鎮守府信電令作第16号： １．山霧丸、辰南丸（第二十六設營隊乗船速力10節）11日正午佐世保発吐噶喇海峡を経て 20日1600Ｔ点（21日未明南水道）通行トラック着の予定 ２．佐世保防備戦隊司令官は適宜艦艇及飛行機を派遣し北緯26度線附近迄直接護衛に任ぜしむべし ３．佐世保海軍航空隊司令は右護衛に協力すべし 18.03.--：第二十六設営隊乗船 18.03.11：佐世保～ ～03.15 驅逐艦「時雨」が護衛に就く～ ～03.21トラック 18.03.27：トラック～03.30ラバウル 18.05.15：（第2152船団）ラバウル～05.19トラック 18.05.20：前進部隊電令作第205号： １．春雨は21日トラック発横須賀行船団に加入し横須賀に回航修理に従事すべし ２．第二水雷戦隊司令官は麾下駆逐艦一隻を派遣し右船団（礁外150浬附近迄）の護衛に任ぜしむべし 18.05.20：第二水雷戦隊信令作第２号： 前進部隊電令作第205号に依る護衛驅逐艦を大波に指定す 18.05.21：（第4521船団）トラック～ ～05.22 ---- 礁外150浬にて驅逐艦「大波」が護衛を終了～ ～05.24サイパン 18.05.25：指揮官：海軍大佐 坂本 正 18.05.27：サイパン～05.28サイパン 18.05.29：サイパン～05.29サイパン 18.06.04：サイパン～06.05サイパン～06.10横須賀 18.06.10：指揮官：海軍中佐 松川 晃 18.06.13：横須賀～06.13芝浦06.13～06.13横浜 18.07.12：（第7712船団）横須賀～07.13四日市 18.07.15：四日市～07.15横須賀 18.07.19：横須賀～07.19東京07.23～07.23横須賀 18.07.24：（第3724船団）横須賀～ ～07.31 2307 特設航空機運搬艦「最上川丸」被雷～ ～08.01 0610 一般徴傭船「西江丸」被雷～ ～08.-- ---- 北緯08度東経148度附近より水雷艇「鴻」が護衛を開始～ ～08.02トラック 18.08.06：（第1064船団）トラック～08.10ラバウル 18.08.25：（オ605船団）ラバウル～パラオ向け航行 ～08.27 2255（S01.31-E148.41）ムッソウ島近海航行中、米潜水艦"Drum"(SS-228)の雷撃を受け大被～ ～ラバウル 18.08.--：応急修理 18.10.22：(丁三號輸送第一回)トラック～10.23ポナペ10.23～10.24トラック 18.10.26：(丁三號輸送第二回)トラック～10.27ポナペ10.27～10.28トラック 18.10.30：(第2302船団)ラバウル～11.04トラック 18.12.02：ラバウル～12.05トラック 19.02.17：機関室に直撃弾二発
19.02.17：沈没 19.03.31：除籍：内令第508号 19.03.31：解傭
喪失場所：N07.23-E151.50 トラック秋島の北 喪失原因：米第58機動部隊艦載機による空爆
慶洋丸、善洋丸、山月丸、多摩川丸、淀川丸、加茂川丸。
四十口径八糎砲１門、九二式七粍七単装機銃１基、三八式小銃５挺、軽便防雷具１組。
「海軍雑誌 海と空」 昭和13年07月号 海と空社 雑誌「海運」日本海運集会所出版部 昭和13年6月号 雑誌「船の科学」船舶技術協会 2000年10月号「日本商船隊の懐古 No.255」山田早苗 「知られざる戦没船の記録（下）」柘植書房 H07.08 戦没船を記録する会（P.85） 「船舶史稿」船舶部会「横浜」第八巻(P.151) 「新造船写真史」 S56.07 三菱重工業株式会社横浜造船所 (P.59) 「殉職者追悼録」 S57.08 山下新日本汽船株式会社（P.60） "The World's Merchant Fleets 1939" Chatham Publishing 1999 Roger Jordan（P.265）
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