天應丸・第二氷川丸の船歴
年 月 日:船歴
--.--.--:起工
02.02.12:進水、命名:Op ten Noort
02.08.--:竣工
02.08.--:新規登録:信号符字:TFCQ、
所有者:Koninklijke Paketvaart Maatschappij, "Ostzee"、船籍港:Batavia、
登録総噸数:6,076、登録純噸数:3,566、
登録長:424.5呎、登録幅:55.2呎、登録深:22.2呎
02.11.09:バダビア〜シンガポール〜バンコク〜サイゴン〜マニラ〜マルク諸島〜バリ〜バタビア航路
09.--.--:信号符字改正:PKEA
--.--.--:ジャワ東岸〜シンガポール〜デリー航路
16.12.08:徴傭:オランダ海軍、タンジョンプリオクにて病院船に改造
17.01.22:東京のスウェーデン大使館を通じ病院船として日本の外務省に通告
17.02.04:東京のスウェーデン大使館を通じ日本の陸・海軍省へ周知させた旨を外務省から回答
17.--.--:海軍工廠にて仕上げのため回航〜02.20スラバヤ02.21〜
17.02.21:日本軍機の空襲により損傷
17.02.28:スラバヤ〜
〜02.28 1555 驅逐艦「村雨」が140度方向20kmに本船を発見〜
〜02.28 1635 驅逐艦「村雨」が本船を臨検〜
〜02.28 1750 驅逐艦「天津風」が本船臨検に向う〜
〜02.28 2030 驅逐艦「天津風」がバウエアン島南東40mileで本船を再臨検、
03.01 1200迄バウエアン島北方海面に碇泊を命じられ驅逐艦「天津風」は現場を離れる〜
〜03.01 1100 驅逐艦「曙」が前路警戒機(妙高艦偵)発見の本船臨検に向う〜
〜03.01 1200 バウエアン島北方海面発〜
〜03.01 1430 驅逐艦「曙」は英巡洋艦"Exeter"から砲撃をうける〜
〜03.01 1500 3F機密第559番電により驅逐艦「天津風」に本船をバンジェルマシンに護送する命令が下される〜
〜03.01 1800 第十一航空戦隊航空機の威嚇爆撃によりバウエアン島東端90度35浬より引返す〜
〜03.01 2225 驅逐艦「天津風」が護送に向う〜
〜03.02 1650 バンジェルマシン着、驅逐艦「天津風」より敷設艦「蒼鷹」に引き渡し
17.03.03:0725 敷設艇「燕」から警戒員として下士官1、兵13名の派遣を受ける
17.03.03:驅逐艦「電」より捕虜乗船
17.03.07:バンジャルマシン〜03.08マカッサル
17.06.05:抑留
17.--.--:改名:天應丸、川崎汽船株式會社が運航
17.11.23:マカッサル〜12.05横浜
17.12.20:入籍:内令第2344号:特設病院船、横須賀鎮守府所管と仮定
18.01.30:第476号:整備訓令
18.01.--:三菱重工業横浜造船所にて整備工事(病院施設、看護婦居室、煙突、デッキクレーン)
18.03.31:整備工事完了
18.03.31:内令第540号:横須賀鎮守府所管
18.03.31:戦時編制:聯合艦隊附属
18.03.31:病院長:海軍軍医大佐 遠藤 春雄
18.04.25:(第1次号)横須賀〜トラック〜ラバウル〜トラック〜06.10横須賀
18.06.27:(第2次号)横須賀〜トラック〜ラバウル〜トラック〜07.31佐世保
18.08.09:(第3次号)佐世保〜トラック〜ラバウル〜トラック〜09.22横須賀
18.09.30:(第4次号)横須賀〜トラック〜ラバウル〜11.07トラック11.08〜11.15佐世保11.17〜11.19横須賀
18.11.05:病院長:海軍軍医大佐 清水 繁良
18.11.23:横浜にて入渠
18.12.01:出渠
18.12.11:(第5次号)横須賀〜12.17トラック12.20〜12.23ラバウル12.23〜12.26トラック01.11〜
〜01.12ポナペ01.17〜01.19トラック:02.17トラック空襲:02.18〜02.20サイパン02.21〜
〜02.22大宮島02.23〜02.25トラック02.26〜03.01パラオ03.04〜03.09佐世保
〜03.15横須賀:横浜にて入渠、出渠
19.04.14:(第6次号)横須賀〜04.16呉〜04.19佐世保04.22〜04.27パラオ04.28〜05.01大宮島05.01〜
〜05.02サイパン05.02〜05.06横須賀
19.05.18:(第7次号)横須賀〜05.22サイパン05.24〜05.25トラック05.25〜05.26サイパン05.27〜
〜06.03別府06.05〜06.06呉06.24〜柱島沖〜06.28呉
19.07.11:(第8次号)呉〜07.18ダバオ〜07.25パラオ07.25〜07.25銃爆を受ける〜07.29高雄08.01〜
〜08.05昭南〜08.11西貢08.14〜08.19マニラ08.20〜トラック〜09.09マニラ09.10〜
〜高雄9.18〜09.20横須賀
19.--.--:船首改造、二本目の煙突を擬装
19.10.20:病院長:海軍軍医大佐 野田 鐡夫
19.10.25:官房軍第1211号:外務省に対し病院船「第二氷川丸」として交戦国に通知を依頼(JACAR:B02032923700)
19.11.01:除籍:内令第1229号
19.11.01:入籍:内令第1230号:特設病院船「第二氷川丸」、横須賀鎮守府所管
19.11.01:病院長:海軍軍医大佐 野田 鐡夫
19.10.27:(第1次号)横須賀〜11.01高雄11.01〜
〜11.03 (N13.06-E118.38)「鎮西丸」「あらびあ丸」遭難漂流者26名収容〜
〜11.05 驅逐艦「磯風」が嚮導につく〜
〜11.05ブルネイ
19.11.06:ブルネイ〜11.08タラカン11.09〜11.12マニラ11.13〜
〜「第八十四號驅潜特務艇」遭難漂流者41名収容〜
〜11.15高雄11.16〜11.19別府11.22〜11.23佐世保
19.11.24:十三番浮標へ転錨
19.11.--:修理
19.12.03:(第2次号)佐世保〜12.08マニラ12.09〜12.13昭南12.16〜12.23高雄12.23〜
〜12.26樺島沖12.27〜12.27佐世保
19.12.28:第三船渠にて入渠、応急修理
19.12.31:出渠
19.12.31:(第3次号)佐世保〜01.05マニラ01.05〜01.09ホウスタク灯台錨地01.10〜01.10昭南01.12〜
〜01.12昭南01.12〜01.13マラッカ沖01.19〜01.19昭南01.20〜01.30別府02.01〜
〜02.02厳島沖02.02〜02.02呉
20.02.17:(第4次号)呉〜02.17岩国沖02.17〜02.17周防灘02.18〜02.26昭南02.27〜
〜02.27 ジョホール桂灯浮標の104度1500mにて触雷、雑役船「來島丸」が曳航〜
〜02.27セレター
20.02.27:応急修理(03.13まで)
20.03.02:転錨
20.03.09:十二号岸壁横付け
20.03.10:転錨
20.03.10:十二号岸壁横付け
20.03.12:転錨
20.03.13:セレター〜試運転〜03.13セレター
20.03.14:セレター〜03.17ジャカルタ03.20〜03.22マカッサル03.23〜03.25アンボン03.26〜
〜03.31ジャカルタ04.02〜04.03パレンバン河口04.04〜04.04アンピットワット湾口04.05〜
〜04.05ドリアン水道04.06〜04.14馬祖島04.15〜04.17佐世保04.19〜04.20舞鶴
20.05.02:舞鶴海軍工廠第二船渠にて入渠、修理
20.05.11:病院長:海軍軍医大佐 神代 延敏
20.05.14:出渠、工廠陸岸繋留
20.05.26:十一番浮標へ繋留替え
20.06.03:(第5次号)舞鶴〜06.05佐世保06.07〜06.15セレター06.17〜06.19ジャカルタ06.23〜
〜06.27アンボン06.28〜
〜(S50.41-E113.55)「第百十三號驅潜特務艇」遭難漂流者8名収容〜
〜07.02ジャカルタ07.03〜07.05昭南07.07〜07.09西貢07.11〜
〜07.20佐世保07.23〜07.24舞鶴
20.08.19:舞鶴〜
20.08.23:沈没
20.09.15:除籍:(機密第091757番電にて予定)
喪失場所:N35.43-E135.31 沓島北東7.4km付近
喪失原因:自沈処分
同型船
Plancius (蘭海軍Depotschepen)
兵装
なし
写真資料
雑誌「世界の艦船」海人社 1995年11月号(P.154, P.155)、1992年3月号(P.51)
「氷川丸物語」かまくら春秋社 S53 高橋茂 (P.120)
「写真日本海軍全艦艇史」 潟xストセラーズ H06.12 福井静夫 (2993, 2994)
「海軍病院船はなぜ沈められたか」兜蓉書房出版 H13.08 三神國隆
"Ozne Mooiste Koopvaardijschepen Deel 6" De Alk bv 1995 Arne Zuidhoek (P.82-84)
"Schepen van de Koninklijke Marine in W.O.II" De Alk bv 1997 Chris Mark (P.158-9)
"Koninklijke Paketvaart-Maatschappij" De Alk bv 1991 A.J.J. Mulder (P.114)
"ONI 208-J (Revised) Japanese Merchant Ships Recognition Manual (1944)" (P.44)
"State Library of Queensland, Negative numbers: 134261, 134262, 134271. 134272, 178433
"State Library of Victoria", Image No. H91.108/627, H91.108/2540
Op ten Noort号関連の新聞記事
1978年10月31日 毎日新聞
Op ten Noort号拿捕の正当性について
病院船に関する条約をご覧ください。
前の船へ ← 特設病院船 → 次の船へ
Homeへ戻る