網地丸の船歴

 年 月 日:船歴

--.--.--:起工 04.02.--:進水、命名:網地丸 --.--.--:竣工
04.05.--:新規登録:船籍港:宮城縣牡鹿郡石巻町、           登録総噸数:87、登録純噸数:36、           登録長:77.0呎、登録幅:17.7呎、登録深:8.2呎 08.04.01:市制施行により石巻町は石巻市になる 07.06.20:船舶積量測度法改正(呎から米へ変更) 08.--.--:     登録長:23.4米、登録幅:5.4米、登録深:2.5米 12.--.--:変更登録:登録総噸数:107、登録純噸数:47、           登録長:26.8米、登録深:2.8米 15.--.--:変更登録:登録純噸数:46
17.--.--:農林省徴傭、特殊漁船 17.05.06:横鎮機密第579番電:       特殊漁船六隻2日0800、三隻15日0800横須賀発左の哨区に就かしむ       旧配備船は10日頃哨区を撤し帰途に就く予定        A第二~光丸、い号高宮丸、B富士丸、第十五源榮丸、第二政コ丸、        C第三太洋丸、第六勇喜丸、D第八千代田丸、網地丸 17.05.27:横鎮機密第774番電:       特殊漁船9隻28日左の通哨区着の予定       旧配備船は同時に帰途に就かしむ       (以下省略)
18.03.04:徴傭 18.03.15:入籍:内令第443号:特設監視艇、横須賀鎮守府所管 18.03.15:特設監視艇隊編制:内令第452号:第三監視艇隊 18.03.15:戦時編制:聯合艦隊第五艦隊第二十二戦隊第三監視艇隊 18.05.20:監視艇長:海軍兵曹長 清水 富次 18.05.20:出渠 18.06.01:横須賀〜ラ哨戒線哨戒〜06.18横須賀 18.06.26:横須賀〜07.07幌筵 18.07.19:軍隊区分:機密第三監視艇隊命令第10号:北口哨戒隊一直二番艇 18.07.19:幌筵〜哨区哨戒〜07.21幌筵 18.07.30:軍隊区分:機密第三監視艇隊命令第11号:北口哨戒隊一直二番艇 18.07.31:監視艇長:海軍兵曹長 内山 登 18.07.31:幌筵〜哨区哨戒〜08.02幌筵 18.08.04:幌筵〜哨区哨戒〜08.06幌筵 18.08.05:戦時編制:聯合艦隊北東方面艦隊第五艦隊第二十二戦隊第三監視艇隊 18.08.08:幌筵〜哨区哨戒〜08.10幌筵 18.08.08:軍隊区分:機密第三監視艇隊命令第12号:南口哨戒隊一直二番艇 18.08.12:幌筵〜哨区哨戒〜08.14幌筵 18.08.16:幌筵〜哨区哨戒〜08.18幌筵 18.08.20:幌筵〜哨区哨戒〜08.22幌筵 18.08.21:軍隊区分:機密第三監視艇隊命令第14号:予備隊 18.08.29:軍隊区分:南口哨戒隊一直四番艇 18.09.01:幌筵〜哨区哨戒〜09.03幌筵 18.09.02:軍隊区分:機密第三監視艇隊命令第15号:二直一小隊四番艇 18.09.04:軍隊区分:機密第三監視艇隊命令第16号:南口哨戒隊一直四番艇 18.09.05:幌筵〜哨区哨戒〜09.07幌筵 18.09.09:幌筵〜哨区哨戒〜09.11幌筵 18.09.12:対空戦闘:七粍七機銃350発発射 18.09.13:幌筵〜哨区哨戒〜09.15幌筵 18.09.19:軍隊区分:機密第三監視艇隊命令第17号:四小隊四番艇:横須賀回航 18.09.20:幌筵〜09.25釧路09.27〜10.01横須賀 18.10.26:軍隊区分:機密第二監視艇隊命令第11号:第一小隊二番艇(第二直哨戒隊乙直) 18.10.28:横浜〜へ、ハ、チ哨区哨戒〜11.19横浜 18.12.02:軍隊区分:機密第三監視艇隊命令第18号:五小隊二番艇(第二直哨戒隊乙直) 18.12.03:横浜〜ヘ、リ哨区哨戒〜      〜12.17 1555 特設砲艦第一雲洋丸」と会合〜      〜荒天により艦橋窓硝子1、艦橋甲板ビーム1破損、救命ブイ1個流失〜      〜12.27横浜 18.12.27:山内式短五糎砲搭載工事(01.08完成) 19.01.15:下田にて船体内外部修理 19.02.21:戦時編制:聯合艦隊北東方面艦隊第二十二戦隊第三監視艇隊 19.02.27:上架 19.03.04:下架 19.03.27:下田船渠にて修理完了 19.04.19:軍隊区分:機密第三直哨戒隊命令作第4号:第二小隊 19.04.20:横浜〜へ、ロ、ト哨区哨戒〜      〜04.27 1450 特設砲艦「第一雲洋丸」と会合〜      〜05.14横浜 19.05.26:横浜〜哨区哨戒〜      〜06.01 1335 特設砲艦「第一雲洋丸」と会合〜      〜06.18横浜 19.06.20:上空識別灯取付(06.30まで) 19.06.30:軍隊区分:機密第三直哨戒隊命令作第6号:第五小隊 19.07.02:横浜〜チ、ト、ヌ哨区哨戒〜07.25横浜 19.08.01:戦時編制:聯合艦隊第二十二戦隊第三監視艇隊 19.08.03:軍隊区分:機密第三哨戒隊命令作第7号:第一小隊 19.08.06:横浜〜リ哨区哨戒〜      〜08.13 0810(N33.17-E152.04)左35度4,000mに敵潜水艦浮上〜          0815 対艦戦闘:短五糎砲5、七粍七機銃発射〜          0818 敵潜水艦潜航〜          0825 対潜戦闘:爆雷1個投下〜          1010(N33.04-E152.08)右120度3,000mに敵潜水艦浮上、交戦〜          1023 煙幕展張、爆雷1個投下〜          1025 被弾〜          1040 爆雷2個投棄〜          *1120 雷撃2本回避〜          *1130 敵潜水艦艦橋下部に命中弾2〜          *1150 敵潜水艦艦砲附近に命中弾1〜          1200 機銃破損(計1,800発)〜          1220 短五糎砲を撃ち尽くす(計50発)、小銃5挺にて応戦(小銃榴弾5、小銃300発射)〜          1240 敵の銃砲撃止む〜          1310 敵潜水艦を見失う〜          1730 特設監視艇第五笹山丸」と会合〜      〜08.14 1042 特設砲艦「第一雲洋丸」と会合〜       〜08.17横浜 19.08.29:九六式二十五粍単装機銃1基、十三粍単装機銃1基装備工事(09.07まで) 19.09.--:軍隊区分:第八小隊 19.09.14:川崎支廠にて船体内外部修理 19.10.31:上架 19.11.07:下架 19.11.20:修理完了 19.11.--:軍隊区分:第一小隊 19.12.26:修理完了 19.12.27:機密第三直哨戒隊命令作第11号:第五小隊 19.12.28:横浜〜C哨区哨戒〜      〜01.05 1321 対空戦闘:B−29 1機と交戦〜      〜01.05 1356 特設砲艦「第一雲洋丸」と会合〜      〜B哨区哨戒〜      〜01.12 1030 特設監視艇第二十七長榮丸」を捜索開始〜      〜01.12 2245 捜索中止〜      〜01.17横浜 20.01.26:軍隊区分:機密第三直哨戒隊命令作第1号:第八小隊 20.01.29:横浜〜C哨区哨戒〜   〜02.06 0629 特設砲艦「第一雲洋丸」と会合〜      〜B哨区哨戒〜   〜02.09 0715 特設砲艦「第一雲洋丸」と会合〜      〜02.20横浜 20.03.09:軍隊区分:機密第三直哨戒隊命令作第2号:第二小隊 20.03.11:横浜〜C、B哨区哨戒〜      〜03.24 1011 対空戦闘:B-17 1機と交戦、二十五粍機銃15発、十三粍機銃発射〜      〜03.31横浜 20.04.14:軍隊区分:機密第三監視艇隊命令作第3号:第五小隊 20.04.20:横浜〜      〜04.21 B-29と交戦〜      〜04.22 PBYと交戦、二十五粍機銃26発、十三粍機銃25発発射〜      〜04.22 1625 敵潜水艦と交戦沈没(N30.40-E138.35)
20.04.23:沈没 20.07.10:特設監視艇隊編制:内令第622号:第三監視艇隊より削る 20.07.10:除籍:内令第624号 20.07.10:解傭
喪失場所:N30.40-E138.35 鳥島西方200km付近 喪失原因:米潜水艦Cero(SS-225)の攻撃

同型船

 要調査

兵装

 粒弾発射筒2基

(19.01.08)
 山内式短五糎砲1門、七粍七単装機銃1基、爆雷。

(19.09.07)
 山内式短五糎砲1門、九六式二十五粍単装機銃1基、十三粍単装機銃1基、
 七粍七単装機銃1基、小銃、
 爆雷。

(最終時)
 山内式短五糎砲1門、九六式二十五粍単装機銃2基、十三粍単装機銃2基、
 七粍七単装機銃1基、小銃、
 爆雷。

写真資料

 呉市海事歴史科学館

備考

* 昭和19年08月13日本艇と交戦したのは米潜水艦"Archerfish"(SS-311)ですが、そのWar Patrol Reportによれば"Archerfish"はアウトレンジ戦法をとることにより命中弾を受けておりません。また本艇を雷撃もしていません。


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