特殊漁船(その1)

特殊漁船について

昭和17年日本本土東方の太平洋上に哨戒線を築くにあたって、第五艦隊は特設監視艇を最小限120隻必要としましたが、既に徴傭すべき漁船に余力がなかったため90隻の配当に止まりました。そこで特設監視艇の補助として太平洋方面に出漁する鰹鮪船のうち短波無線電信機を有するもの29隻に対して海軍が燃料を支給する代わりに、その行動を規制し概ね東経160度付近に出漁させて洋上監視力の増強に寄与させました。これは「徴用特殊船団」の名称で農林省が募集を行いました。軍務一機密第102号という文書が「戦没船を記録する会」のウエブサイトでご覧になれますので詳しくはそちらをご覧ください。なお、のちに第一繁伍丸など4隻は特設監視艇に転用されました。

特殊漁船の諸元

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特殊漁船の船歴

下の各船の画像をクリックして下さい。

 

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第二振興丸

新山丸

第二C正丸

第拾五事代丸

第三太洋丸

第五振興丸

第二~光丸

い號高宮丸

冨士丸

第十五源榮丸

第二政コ丸

第六勇喜丸

第八千代田丸

網地丸

第十住吉丸

第十五振興丸

第三鹿島丸

第十二事代丸

昭榮丸

第十三號住吉丸

 

写真出典:

  1. 第二振興丸:「漁船」第六號 漁船協会
  2. 第三太洋丸:「東海遠洋漁業株式会社三十年史」(東海遠洋漁業株式會社)
  3. 富士丸:「静岡県の水産 昭和10年」(静岡県統計課)
  4. 第十五振興丸:「漁船」第十號 漁船協会

 

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