第五號驅潜艇の艇歴

 年 月 日：艇歴

 13.01.25：起工、仮称艦名：第65號艦
 13.05.28：命名：達第88号：第五號驅潜艇
 13.05.28：類別等級制定：内令第418号：種別：特務艇、類別：驅潜艇、艇型：第一號型
 13.05.28：本籍仮定：内令第417号：佐世保鎮守府
 13.06.13：信号符字點付：達第92号：JRJD
 13.09.29：艤装員事務所を三菱重工業株式會社横浜船渠内に設置し事務を開始
 13.07.28：進水
 13.09.20：艤装員長：海軍大尉　南　祝
 13.12.06：竣工、艤装員事務所を撤去

 13.12.06：本籍：内令第1071号：佐世保鎮守府
 13.12.06：内令第1072号：佐世保防備隊所属
 13.12.06：特務艇長：海軍大尉　南　祝
 13.12.15：本籍：内令第1148号：佐世保鎮守府、佐世保防備隊所属
 14.02.20：佐世保～02.20佐世保
 14.02.21：佐世保～02.21佐世保（恵美須湾）
 14.02.22：佐世保～02.25佐世保（恵美須湾）
 14.02.--：佐世保～02.26佐世保
 14.03.03：佐世保～03.03佐世保
 14.03.07：佐世保～03.11佐世保
 14.03.12：佐世保～03.13佐世保
 14.03.16：佐世保～03.17恵美須湾03.18～03.18佐世保
 14.03.22：佐世保～03.22佐世保
 14.03.23：佐世保～03.23佐世保
 14.03.26：佐世保～03.28佐世保
 14.03.--：佐世保～03.30恵美須湾03.30～03.30佐世保
 14.04.04：佐世保～04.04佐世保
 14.04.06：佐世保～04.06佐世保
 14.04.12：0830 佐世保～04.12 1450 佐世保
 14.04.12：1900 佐世保～04.12恵美須湾04.13～04.15佐世保
 14.04.17：佐世保～04.17佐世保
 14.04.27：佐世保～04.28佐世保
 15.04.01：本籍：内令第199号：佐世保鎮守府、佐世保防備隊所属
 15.11.15：類別等級削除：内令第821号
 15.11.15：除籍：内令第822号

 15.11.15：類別等級制定：内令第820号：種別：驅潜艇、類別：驅潜艇、艇型：第一號型
 15.11.15：本籍：内令第829号：佐世保鎮守府
 15.11.15：驅潜隊編制：内令第836号：第二十一驅潜隊
 15.11.15：戦時編制：聯合艦隊第二艦隊第一根據地隊第二十一驅潜隊
 15.11.15：驅潜艇長：海軍大尉　渡邊　芳郎
 16.04.10：戦時編制：聯合艦隊第三艦隊第二根據地隊第二十一驅潜隊
 16.09.10：驅潜艇長：海軍大尉　山根　権
 16.11.29：軍隊区分：機密第二急襲隊命令作第３号：掃蕩部隊（馬公出撃時より)
 16.12.01：信号符字改正：達第369号：JZEP
 16.12.09：馬公～12.10ビガン
 16.12.10：軍隊区分：機密第二急襲隊命令作第３号（11.29附）：第三警戒隊
 16.12.10：軍隊区分：機密第二急襲隊命令作第３号（11.29附）：第一警戒隊
 16.12.10：敵機の機銃掃射により被弾
 16.12.12：ビガン～基隆
 16.12.--：軍隊区分：機密菲島部隊護衛部隊命令第１号：第三護衛隊
 16.12.17：（第三輸送船隊護衛）基隆～
 　　　　　～12.21 0700 第一、第二護衛隊に合同～
 　　　　　～12.22リンガエン湾
 16.12.--：リンガエン湾～
 　　　　　～01.13 1819 サマル島南端の185度28浬にて爆雷攻撃～
 　　　　　～ホロ

 17.02.06：軍隊区分：機密蘭印部隊第一護衛隊命令作第４号：掃蕩隊
 17.02.19：（西部ジャワ攻略作戦：ス作戦輸送船隊）ホロ（パタ泊地）～
 　　　　　～02.21 0243 タラカン沖にて特設運送船「乾隆丸」が合同、
 　　　　　　　　　　　 「蛭子丸」の護衛を「第三十四號哨戒艇」に引継ぐ～
 　　　　　～02.22 0730 驅逐艦「夏雲」、「第二十號掃海艇」がアルバンク（Aroebank）に先行～
 　　　　　～02.22 0945 運送艦「早鞆」がマカッサルに向け分離～
 　　　　　～02.22 1200 陸軍徴傭船「愛媛丸」、同「りばぷうる丸」が合同～
 　　　　　～02.22 1220 アルバンク通過～
 　　　　　～02.22 1410 反転、バリクパパンに向かう～　
 　　　　　～02.22 1730 第三十掃海隊（第十七號、第十八號）、「第二十號掃海艇」解列、先行～
 　　　　　～02.22 2200 トゥナン河口（Sapoenang of Toenan）沖（バリクパパン南西約13浬）に仮泊～
 　　　　　～02.23 1100 運送艦「早鞆」入港～
 　　　　　～02.23 1130 特設運送船「興安丸」、同「淀川丸」入港～
 　　　　　～02.24 0717 運送艦「早鞆」、特設運送船「興安丸」、同「淀川丸」出港～
 　　　　　～02.24 0800 バリクパパン沖発～
 　　　　　～02.24 1140 驅逐艦「峯雲」を分派～
 　　　　　～02.24 1600頃 驅逐艦「峯雲」、陸軍徴傭船「帝龍丸」、同「日照丸」が合同～
 　　　　　～02.24 2300 コタバルの100度36浬に仮泊～
 　　　　　～02.25 0730 仮泊地発～
 　　　　　～02.27 1315 西方に避退～
 　　　　　～02.27 2015 輸送船隊反転～
 　　　　　～03.01 0130 陸軍徴傭船「浄寶縷丸」が四番艙に被弾、ガソリン缶に引火～
 　　　　　～03.01 0145 陸軍徴傭船「德島丸」が至近弾を受け浸水～
 　　　　　～03.01クラガン
 17.03.02：クラガン～バウエアン島南側にて対潜警戒03.03～クラガン～03.08バンタム湾

 17.03.10：戦時編制：聯合艦隊第二南遣艦隊第二十二特別根據地隊第二十一驅潜隊
 17.04.10：戦時編制：聯合艦隊南西方面艦隊第二南遣艦隊第二十二特別根據地隊第二十一驅潜隊
 17.05.01：驅潜隊編制：内令第774号：第二十一驅潜隊から削る
 17.05.01：戦時編制：聯合艦隊南西方面艦隊第二南遣艦隊第二十二特別根據地隊
 17.05.01：驅潜艇長：海軍豫備大尉　永末　淺吉
 　　　　　～01.11 0900（S01.40-E119.05）水上機母艦「能登呂」を曳航の特設電線敷設船「山鳩丸」を警戒～
 18.07.01：驅潜艇長：海軍大尉　永末　淺吉
 18.07.04：第二警備部隊電令第16号：
 　　　　　１．第十六號掃海艇は４日1700トラックに向けバリクパパン発の國洋丸を二度北まで護衛したる後、
 　　　　　　　タラカンに回航後、令する護衛に従事すべし
 　　　　　２．第五號驅潜艇は対潜掃蕩を実施しつつバリクパパンに帰投又はタラカンに回航、
 　　　　　　　機関修理を実施すべし
 18.08.20：（第2606船団護衛）バリクパパン～
 　　　　　～08.20 1525 陸軍徴傭船「山百合丸」が船団に合流～
 　　　　　～08.21 0925 陸軍徴傭船「日愛丸」が機関故障、船団から落伍し「第四號驅潜艇」が護衛～
 　　　　　～08.21 ---- 陸軍徴傭船「日愛丸」、「第四號驅潜艇」が船団に復帰～
 18.08.21：第二警備部隊電令作第103号：
　         １．第百六號掃海特務艇は爆雷５個を残し他を第十六號掃海艇に補給の上、遭難者を収容帰投すべし
 　　　　　２．第五號驅潜艇は現任務終了後、マカッサル海峡北口に急航
 　　　　　　　（マンカリハット沖）対潜掃蕩に任ずべし
 　　　　　３．第十六號掃海艇は第五號驅潜艇にマンカリハット沖対潜掃蕩を引継ぎタラカンに回航し
 　　　　　　　待機中の吾妻丸をバリクパパンまで護衛すべし
 　　　　　～08.22 0300 船団護衛を止め対潜掃蕩を実施しつつマンカリハット沖着～
 　　　　　～08.22 1300 マンカリハット灯台の東15浬にて「第十六號掃海艇」から任務を引継ぎ対潜掃蕩～
 　　　　　～バリックパパン
 18.10.05：（第2608船団護衛）バリックパパン～
 　　　　　～10.05 ---- 運送艦「鶴見」は主機故障によりバリックパパンに引返す～
 　　　　　～10.11パラオ
 18.10.16：（第2511船団護衛）パラオ～10.22バリクパパン
 18.11.09：第二警備部隊電令作第179号：
 　　　　　　第五號驅潜艇、第四十一號驅潜特務艇は現任務を打切り、
 　　　　　　第百二號哨戒艇はバリクパパンにて補給後、速に出動、
 　　　　　　マカッサル海峡浮上北上中敵潜水艦を補足撃滅すべし
 　　　　　　水上偵察機約四機協力せしむ、以下略
 18.11.09：2016（N00.15-E119.05）敵浮上潜水艦を発見、追跡中 
 　　　　　2220（S00.18-E118.44）敵浮上潜水艦に追跡を振り切られる
 18.11.11：第二警備部隊電令作第184号：
　           第四號驅潜艇並に第五號驅潜艇は若竹に協力敵潜水艦を撃滅すべし
 　　　　　　位置00度東経118度25分
 19.01.26：第二警備部隊電令作第261号：第五號驅潜艇は
 　　　　　　28日0600バリクパパン発マカッサル海峡北口中央部幅約20浬長さ約40浬間の対潜掃蕩を実施し
 　　　　　　30日1300迄に帰投すべし
　　　　　　 左の行動中第二警備部隊電令作第260号に依る第四號驅潜艇、第百二號哨戒艇、トリトリ基地と
 　　　　　　共同すべし
 19.01.26：（ネ602船団護衛）パラオ～
 　　　　　～01.26 0900 「第二十六號驅潜特務艇」が護衛に協力～
 　　　　　～01.27 2000 「第二十六號驅潜特務艇」が機械故障によりパラオに引返す～
 　　　　　～01.31 1822 護衛を打切り解列～
 　　　　　～パラオ
 19.02.01：第二警備部隊電令作第268号：
 　　　　　　02日0800を以て第二警備部隊電令作第265号に依る水上艦艇の任務を解く
 　　　　　　航空に依る索敵は続行す
 19.02.01：第二警備部隊電令作第276号：第五號驅潜艇は
 　　　　　　10日0800以降作業隊より除き1300頃タラカン入港の生田川丸並に
 　　　　　　12日午前マニラよりタラカン入港の鹽屋をバリクパパンに護衛せしむべし
 19.02.08：第二警備部対機密第081730番電：
 　　　　　　第二警備部隊電令作第276号中鹽屋の護衛を削除す
 　　　　　～対潜掃蕩～
 　　　　　～02.10 0800 「第三十六號哨戒艇」と分離～
 　　　　　～タラカン
 19.05.20：驅潜艇長：海軍大尉　渡邊　正好
 19.05.23：第二警備部隊信令第50号：
 　　　　　　第二號哨戒艇及び第五號驅潜艇は直に出撃、方位測定によりマンカリハット附近の
 　　　　　　敵潜を捕捉撃沈すべし
 19.05.23：バリクパパン～対潜掃蕩～バリクパパン
 19.07.22：（知床船団護衛）バリクパパン～07.26ボンガオ07.30～07.30ホロ07.30～
 　　　　　～07.31ザンボアンガ08.03～
 　　　　　～08.04 1025 マニラ行「第百一號特設輸送艦」が解列～
 　　　　　～08.04セブ
 19.--.--：セブ～タラカン
 19.10.24：タラカン～
 　　　　　～10.25 0945（N04.16-E118.05）一般徴傭船「第十二雲海丸」が座礁～
 　　　　　～10.25 1415 「第二號哨戒艇」が合同、護衛～
 　　　　　～10.25 1437 仮泊
 19.10.26：0700 「第五號驅潜艇」「第三十一號驅潜艇」護衛のもと船団出港
 　　　　　～マニラ
 19.11.--：マニラ～
 　　　　　～11.05 1725 タマ31Ａ船団護衛協力のため合同～
 　　　　　～バリクパパン
 20.02.03：（一號作戦第二梯団）バリクパパン～
 　　　　　～02.03 1930 仮泊（一番浮標の336度790m）～
 　　　　　～02.04 0300 仮泊地発～
 　　　　　～02.05 0830 第一梯団（「第三十六號哨戒艇」「第十二號掃海艇」）と合同～
 　　　　　～02.05 1804 「第三十六號哨戒艇」が座礁～
 　　　　　～02.05 2255 「第三十六號哨戒艇」が離礁、「第十二號掃海艇」と第一梯団として先行～
 　　　　　～02.05タウイタウイ

 20.02.05：戦時編制：聯合艦隊第十方面艦隊第二南遣艦隊第二十二特別根據地隊
 20.02.05：タウイタウイ～02.06タワオ
 20.02.06：タワオ～02.07バリクパパン
 20.--.--：バリクパパン～マンガリハット～バリクパパン

 20.08.15：残存
 21.04.01：類別等級削除：軍令第1号（自然消滅）
 21.07.11：沈没
 21.08.10：除籍：復二第157号

 喪失場所：N.-E. シンガポール南方海面
 喪失原因：英軍により海没処分

同型艇

 第四號、第六號、第七號、第八號、第九號、第十號、第十一號、第十二號。

兵装

（計画時）
 毘式四十粍二聯装機銃１基、
 三八式歩兵銃17挺、十四年式拳銃６丁、　
 九三式水中聴音機１基、九三式一型探信儀１基、
 九四式投射機２基、爆雷装填台三型２基、爆雷投下軌道１基、九五式爆雷36個。

（19.11.30現在）
 毘式四十粍二聯装機銃１基、九六式二十五粍単装機銃３基、
 九三式水中聴音機１基、探信儀１基、
 九四式投射機２基、爆雷装填台三型２基、爆雷投下軌道１基、爆雷36個、
 一号三型電波探信儀１基。

写真資料

 要調査

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