聯合艦隊

聯合艦隊電令作

 16.11.21:聯合艦隊電令作第5号:聯合艦隊機密第---番電:
       第二開戦準備

 16.12.02:聯合艦隊電令作第10号:聯合艦隊機密第676番電:
       新高山登一二〇八(X日を12月8日とす)

 16.12.04:聯合艦隊電令作第11号:聯合艦隊機密第686番電:
       諾威、パナマ、丁國、希國艦船に敵国艦船に準じ取扱うべし

 16.12.07:聯合艦隊電令作第13号:聯合艦隊機密第776番電:
       皇国の興廃此の聖戦に在り粉骨砕身各員其の任を完うせよ

 16.12.09:聯合艦隊電令作第14号:
       機動部隊は帰路情況許す限りミッドウェイ島を空襲之が再度使用不可能ならしむる如く徹底的
       撃破に努むべし

 16.12.09:聯合艦隊電令作第15号:
       機動部隊指揮官の先遣部隊に対する指揮を解く

 16.12.10:聯合艦隊電令作第16号:聯合艦隊機密第   番電:
       聯合艦隊電令作第5号に依る第六戦隊の主力部隊編入を取止む

 16.12.13:聯合艦隊電令作第18号:聯合艦隊機密第836番電:
       左の諸国は敵国に準じ之を取扱うべし
       パナマ、ノルウェー、デンマーク、ギリシア、キューバ、ハイチ、グアテマラ、ホンジュラス、
       サルバドル、ニカラグア、コスタリカ、ドミニカ

 16.12.15:聯合艦隊電令作第19号:聯合艦隊機密第841番電:
      1.ウェーキは開戦以来第二十四航空戦隊を以て数次空襲其の施設並に航空兵力に相当の損害を
        与えたるも11日攻略部隊は主として残存せる敵が数機の為驅逐艦二隻を失い一時攻略を中止
        しルオットに於て再挙を図りつつあり
      2.機動部隊は適宜の航空兵力を以てウェーキ所在敵兵力を撃破南洋部隊の同島攻略を援助せよ

 16.12.21:聯合艦隊電令作第21号:聯合艦隊機密第882番電:
      1.聯合艦隊命令作第7号に依る潜水艦の海上交通破壊作戦実施に対する無警告撃沈地域の制限
        並に船舶の中立性尊重に関する制限を解除す
      2.飛行機の無警告撃沈地域の制限に関して又前項に準ず
      3.前諸項に拘らずソ連船舶なること明なる場合は之を攻撃すべからず又日本近海露領沿岸及
        ペルー以南の南米沿岸等に於ては一般中立国(船舶取扱上敵性国と定めたる諸国を除く)
        船舶に対しても中立性尊重すべし 20日2310

 16.12.17:聯合艦隊信電令第23号:聯合艦隊機密第862番電:
       飛行機の敵潜水艦発見通報に関し左の通定む
      1.爆弾投下
      2.爆弾を有せざる場合爆撃運動と共に発煙弾二個投下
      3.潜水艦の疑濃厚なる場合発煙弾一個投下す
      4.誤りて投下せる場合は顕著なるバンク数回行う

 16.12.23:聯合艦隊電令作第25号:聯合艦隊機密第   番電:
       第八戦隊、第二航空戦隊及配属驅逐艦二隻に対する第四艦隊長官の指揮を解く

 16.12.23:聯合艦隊電令作第27号:聯合艦隊機密第   番電:
       第八戦隊、第二航空戦隊及配属驅逐艦二隻に対する第四艦隊長官の指揮を解く

 16.12.26:聯合艦隊電令作第30号:聯合艦隊機密第937番電:
       第一段作戦第二期兵力部署となせ

 16.12.26:聯合艦隊電令作第31号:聯合艦隊機密第938番電:
       各艦隊司令長官は作戦状況に応じ保安上必要と認むる場合は部下艦艇(作戦指揮下め部隊を含
       む)搭載魚雷の一部を一時適当作戦基地に保管委託せしむることを得
       右の場合之を本職に報告すべし

 17.01.02:聯合艦隊電令作第37号:聯合艦隊機密第989番電:
       第二航空戦隊(第二十三驅逐隊欠)第七驅逐隊、第二十七驅逐隊第二小隊(以上第二航空戦隊
       附属)を1月7日以後南方部隊に編入す

 17.01.03:聯合艦隊電令作第39号:聯合艦隊機密第998番電:
       聯合艦隊命令作第1号中左の通改む
      1.第二期第三期作戦兵力部署
       (イ)比島部隊の兵力欄第三艦隊の一部とあるを第三南遣艦隊に
       (ロ)馬來部隊の兵力
        (1)南遣艦隊とあるを第一南遣艦隊に
        (2)第十七戦隊第二小隊とあるを辰宮丸に
      2.邀撃部署及第二段作戦兵力部署
        南方部隊兵力欄南遣艦隊とあるを第一南遣艦隊、第三南遣艦隊に
      3.附表第一、第二(機雷防潜網関係)
        第十七戦隊とあるを削り第十七戦隊三番艦とあるを辰宮丸に第十七戦隊第一小隊とあるを厳島に

 17.01.15:聯合艦隊電令作第43号:聯合艦隊機密第68番電:
      1.第九戦隊司令官は大海指第40号に依る陸軍輸送船団の護衛を実施すべし
      2.護衛兵力を第九戦隊、第二十七驅逐隊第一小隊、第三十二驅逐隊とす
      3.護衛に関する詳細は所要の向と協議すべし

 17.01.15:聯合艦隊電令作第44号:聯合艦隊機密第71番電:
       1月20日以降機密聯合艦隊命令作第1号第5章海上交通保護担任区域を左の通改む
      (以下不明)

 17.01.15:聯合艦隊電令作第45号:
       第四十六掃海隊を南方部隊指揮官の指揮下に入る

 17.01.18:聯合艦隊電令作第46号:聯合艦隊機密第85番電:
       第一、第二、第三、第五特設回航班及び天山丸を南方部隊に、第六特設回航班を南洋部隊に
       編入す(15日附)

 17.01.24:聯合艦隊電令作第50号:聯合艦隊機密第115番電:
       第三期作戦兵力部書となせ、但し驅逐隊(艦)の軍隊区分は其の儘とす

 17.01.27:聯合艦隊電令作第51号:聯合艦隊機密第138番電:
       聯合艦隊電令作第43号に依る第九戦隊司令長官の第三十二驅逐隊に対する指揮を解く

 17.01.31:聯合艦隊電令作第54号:聯合艦隊機密第166番電:
      1.機動部隊(2月3日附)第六艦隊の一部(艦名期日後令)を南方部隊に編入す
      2.南方部隊指揮官は前号部隊を基幹とする兵力のジャワ南方海面に於ける機動に依り敵艦隊及び
        船団を補足撃滅すると共に状況に依りジャワ方面敵兵力を撃滅すべし

 17.02.01:聯合艦隊電令作第56号:聯合艦隊機密第188番電:
       第四航空戦隊第二聯隊を附属部隊より除き南洋部隊に編入す

 17.02.01:聯合艦隊電令作第58号:聯合艦隊機密第186番電:
       聯合艦隊電令作第54号に依る機動部隊の南方部隊編入時機は後令のことに改む

 17.02.01:聯合艦隊電令作第59号:聯合艦隊機密第187番電:
       対米国艦隊作戦第三法軍隊区分現在の通

 17.02.03:聯合艦隊電令作第60号:
       マーシャル諸島方面作戦中の機動部隊は進出を止め聯合艦隊電令作第54号の作戦準備をなせ

 17.02.05:聯合艦隊電令作第63号:聯合艦隊機密第---番電:
       高雄航空隊陸攻21機(第四航空隊編入予定機)を南方部隊より除き南洋部隊に編入す

 17.02.08:聯合艦隊電令作第64号:聯合艦隊機密第242番電:
      1.機動部隊(第五航空戦隊(朧欠)霞、陽炎欠)及び第二戦隊を南方部隊に編入す
      2.第五航空戦隊(朧欠)霞、陽炎を聯合艦隊附属とし附属航空部隊(指揮官第五航空戦隊司令官)
        と呼称す
      3.附属航空部隊は搭載機整備次第三河湾に回航敵機動部隊の東京方面空襲に備へると共に兼て
        訓練に従事すべし

 17.02.08:聯合艦隊電令作第68号:聯合艦隊機密第254番電:
       7日1823乃至1952大和田の概ね53度方向に敵水上艦艇四乃至五隻電話を聴取せり警戒せよ

 17.02.08:聯合艦隊電令作第69号:聯合艦隊機密第257番電:
       主力部隊中警戒部隊を編制
       兵力 第二戦隊、第九戦隊、第三航空戦隊附属航空部隊、第二十七驅逐隊第一小隊、矢風
       指揮官 第一艦隊司令長官
       任務 本州近海に来襲する敵空襲部隊の捕捉撃滅行動、
          出撃時機は特令す、出撃迄附属航空部隊の行動は既令の通

 17.02.10:聯合艦隊電令作第70号:聯合艦隊機密第273番電:
       第二航空戦隊(第二十三驅逐隊欠)、第七驅逐隊を機動部隊に復帰す

 17.02.11:聯合艦隊電令作第73号:聯合艦隊機密第277番電:
       第三航空戦隊(鳳翔及附属驅逐艦欠)及驅逐艦二隻をして15日以後成る可く速に横須賀発
       ダバオ迄第十一航空艦隊配当飛行機の輸送に従事せしむべし

 17.02.15:聯合艦隊電令作第74号:聯合艦隊機密第299番電:
       対米艦隊作戦第三法を止め南洋部隊北方部隊先遣部隊及主力部隊は哨戒部署(戦策第一所定)と
       なせ

 17.02.20:聯合艦隊電令作第76号:聯合艦隊機密第326番電:
       第十一航空艦隊司令長官は第一航空隊をして速にトラック ラバウル方面に進出
       南洋部隊指揮官の指揮を受けしむべし

 17.03.03:聯合艦隊電令作第80号:聯合艦隊機密第389番電:
       3月5日附第二十一航空戦隊(東港空、一空隊(輸送機隊欠))を南方部隊より除き北方部隊
       に編入し第五航空戦隊(朧欠)霰、陽炎を主力部隊より除き機動部隊に復帰す

 17.03.04:聯合艦隊電令作第81号:聯合艦隊機密第401番電:
      1.0425南鳥島に敵航空母艦飛行機約40機来襲せり
      2.第五航空戦隊司令官は翔鶴をして速に出動準備を完成すべし

 17.03.05:聯合艦隊電令作第82号:聯合艦隊機密第408番電:
       午前7時30分N32度50分E146度0分に於て飛行機13機の西航するを認めたり附近に敵空母ある
       ものの如し
       翔鶴は速に出撃索敵攻撃せよ

 17.03.05:聯合艦隊電令作第83号:聯合艦隊機密第414番電:
       第五航空戦隊(朧欠)霰、陽炎は特令ある迄現配備に在りて待機すべし

 17.03.07:聯合艦隊電令作第84号:聯合艦隊機密第426番電:
       第五航空戦隊(朧欠)霰、陽炎の待機を解く

 17.03.09:聯合艦隊電令作第86号:聯合艦隊機密第437番電:
       南方部隊指揮官は左に依り錫蘭島方面機動作戦を実施すべし
      1.作戦目的 錫蘭島方面敵艦隊奇襲撃滅
      2.作戦期日 自3月中旬至4月上旬
      3.参加兵力 機動部隊を基幹とする兵力

 17.03.09:聯合艦隊電令作第87号:聯合艦隊機密第438番電:
       第一段作戦第四期兵力部署となせ(3月10日附)

 17.03.11:聯合艦隊電令作第90号:聯合艦隊機密第456番電:
      1.敵機動部隊らしき電波測定位置3月10日1830大鳥島の350度600浬附近
      2.第五航空戦隊(朧欠)霰、陽炎は速に父島方面に向へ

 17.03.11:聯合艦隊電令作第91号:聯合艦隊機密第457番電:
      1.対米艦隊作戦第三法攻撃目標10日ウェーキ北方出現の敵機動部隊
      2.第五航空戦隊(朧欠)陽炎、霰を一時警戒部隊に編入す警戒部隊は適時出撃すべし

 17.03.13:聯合艦隊電令作第93号:聯合艦隊機密第505番電:
      1.機動部隊主隊の第一水雷戦隊驅逐隊を第六驅逐隊、警戒部隊の第一水雷戦隊驅逐隊を
        第二十一驅逐隊、第二十七驅逐隊とす  
      2.第六驅逐隊現任務終了次第柱島に回航すべし

 17.03.13:聯合艦隊電令作第94号:聯合艦隊機密第507番電:
       加賀を機動部隊より除き警戒部隊に編入す

 17.03.15:聯合艦隊電令作第95号:聯合艦隊機密第516番電:
       南方部隊指揮官は適宜クリスマス島を占領すべし

 17.03.15:聯合艦隊電令作第97号:聯合艦隊機密第520番電:
       各部隊は内地帰還往復の艦艇飛行機をして其の途次極力敵潜水艦を掃蕩せしむべし
       但し味方潜水艦に対する識別に関しては充分の顧慮を払い規定を厳守するものとす

 17.03.15:聯合艦隊電令作第98号:聯合艦隊機密第523番電:
      1.第五航空戦隊(朧欠)陽炎、霰を警戒部隊より除き機動部隊に編入す
      2.警戒部隊は機宜待機地に帰投すべし

 17.03.30:聯合艦隊電令作第104号:聯合艦隊機密第654番電:
      1.聯合艦隊通信電波組織を4月20日より第四電波組織とす
      2.4月1日以降印度洋方面に作戦する部隊に対する作戦関係主要電報の中継放送艦所を
        第八十一通信隊とす

 17.04.10:聯合艦隊電令作第109号:聯合艦隊機密第724番電:
       第二段作戦第一期兵力部署となせ
       兵力部署の要旨は第五航空戦隊と加賀とを互いに入替え第十六驅逐隊の配属を4月下旬迄
       現在の儘とする外聯合艦隊機密第694番電の通

 17.04.10:聯合艦隊電令作第110号:聯合艦隊機密第732番電:
      1.聯合艦隊長官は大海令第16号及大海指第81号、第四艦隊長官は大海令第17号及大海指第82号に
        依る海上交通保護を実施すべし
      2.右の外聯合艦隊海上交通保護は昭和十六年度戦時通商保護計画要領に則り左に依る
       (イ)聯合艦隊担任海面中第三保護海域を南方部隊第四保護海域を南洋部隊の担任とす
       (ロ)第五艦隊長官は第七特別根據地隊をして交通保護に関し南洋部隊指揮官の指揮を承けしむべし
       (ハ)其の他の部隊は各作戦地にありて交通保護に関し各担任部隊に協力すべし
       (ニ)航路線番号を附与する場合は左に依る
         (一)南方部隊 九三〇一乃至九九〇〇迄
         (二)南洋部隊 九一〇一乃至九三〇〇迄
                 九九〇一乃至九九九九迄
      附令 機密聯合艦隊命令作第1号第五章第一節及聯合艦隊電令作第44号は之を廃止す

 17.04.10:聯合艦隊電令作第111号:聯合艦隊機密第743番電:
       燕、鷗に対する南方部隊指揮官の作戦に関する指揮を解く

 17.04.13:聯合艦隊電令作第112号:聯合艦隊機密第752番電:
      1.4月18日附
        第五戦隊(那智欠)、第五航空戦隊、祥鳳、第二十七驅逐隊、第七驅逐隊を南洋部隊に編入
      2.第二十七驅逐隊は4月18日迄に馬公に回航、第五航空戦隊に合同すべし 

 17.04.15:聯合艦隊電令作第115号:
       4月17日附第十五驅逐隊、荒潮、朝潮を南方部隊に編入す
      (5月中旬復帰の予定)

 17.04.18:聯合艦隊電令作第116号:聯合艦隊機密第798番電:
      1.航空母艦三隻を主隊とする敵機動部隊0630東京の東720浬に見ゆ
      2.対米国艦隊作戦第三法

 17.04.18:聯合艦隊電令作第118号:聯合艦隊機密第802番電:
       機動部隊(第三戦隊第一小隊、第一水雷戦隊旗艦、第十八驅逐隊、第五航空戦隊、
       第二十七驅逐隊を編入)は速に本州東方に進出敵機動部隊を補足撃滅すべし

 17.04.18:聯合艦隊電令作第122号:
       祥鳳を前進部隊に編入す

 17.04.18:聯合艦隊電令作第123号:
       在鹿空中攻三機を以て明早朝発左の索敵を実施すべし
       都井岬の110度乃至160度進出距離500浬

 17.04.19:聯合艦隊電令作第124号:聯合艦隊機密第825番電:
       第五航空戦隊、第二十七驅逐隊、第八潜水戦隊、千代田を第二段作戦第一期作戦兵力部署に復帰す

 17.04.20:聯合艦隊電令作第125号:
      1.対米国艦隊作戦第三法止め
      2.各隊(艦)第一期兵力部署に復帰せよ
        但し第二十一航空戦隊(東港空欠)を第二十六航空戦隊司令官の指揮下に入る
      3.北方部隊基地航空部隊、第三潜水戦隊は引続き警戒を厳にすべし

 17.04.21:聯合艦隊電令作第126号:聯合艦隊機密第847番電:
       第二十一航空戦隊司令官は明日中攻を以て北緯27度以北東経142度以西南西諸島に至る本邦
       南方海面ソ聯商船Amcarstray(前電Kiarazctcnは誤り)を捜索すべし

 17.04.23:聯合艦隊電令作第127号:聯合艦隊機密第874番電:
       第一號哨戒艇、第二號哨戒艇、第三十八號哨戒艇、第三十九號哨戒艇に対する西南方面艦隊
       長官の作戦指揮を解く

 17.04.28:聯合艦隊電令作第128号:聯合艦隊機密第900番電:
      1.4月30日附
        加賀を警戒部隊より除き機動部隊に復帰す
      2.機動部隊指揮官は5日以降機動部隊の一部を応急出動に備うべし

 17.04.29:聯合艦隊電令作第129号:
       4月30日附第十一航空戦隊(瑞穂欠)、第十六驅逐隊、第二驅逐隊、第二十四驅逐隊を
       南方部隊より除き第一期兵力部署に依る各部隊に編入す

 17.05.01:聯合艦隊電令作第131号:聯合艦隊機密第919番電:
      1.第三十一驅潜隊を南方部隊指揮官の指揮下に入る
      2.第二十一航空戦隊(東空欠)をFBGより除き南方部隊に編入

 17.05.02:聯合艦隊電令作第132号:
       2325瑞穂御前崎岬灯台の220度40浬に於て敵潜水艦の襲撃を受け傾斜23度救助に向え 2350

 17.05.02:聯合艦隊電令作第133号:
      1.摩耶、高雄、伊勢湾又は呉に回航、瑞穂乗員を内戦部隊に委託すべし
      2.第六驅逐隊は摩耶艦長の指揮を承け摩耶高雄の警衛並に敵潜水艦の掃蕩に任ずべし
      3.峯雲、朝雲は該方面敵潜水艦を攻撃すべし
(17.05.02:訂正)
      聯合艦隊電令作第133号第1項中伊勢湾又は呉とあるを横須賀に改む

 17.05.05:聯合艦隊電令作第136号:聯合艦隊機密第994番電:
      1.海~丸の報告に依れば4日1700地点「ヒキヒ00」に於て敵空母一、巡洋艦一らしき艦影を発見
      2.機動部隊指揮官は速に一部航空兵力を館山方面に派遣第二十六航空戦隊司令官の指揮を受け
        しむべし

 17.05.05:聯合艦隊電令作第137号:
       聯合艦隊電令作第133号による第九驅逐隊(一部欠)の任務を解く

 17.05.08:聯合艦隊電令作第140号:聯合艦隊機密第42番電:
       此の際極力残敵の殲滅に努むべし

 17.05.09:聯合艦隊電令作第141号:聯合艦隊機密第47番電:
      1.翔鶴及現に同艦の護衛に任じたる驅逐艦を南洋部隊より除き一時主力部隊に編入
        右は横須賀に回航、翔鶴は修理に従事すべし
      2.第十五驅逐隊を南方部隊より除き前進部隊に復帰、第十五驅逐隊は速にサイパンに回航
        翔鶴艦長の指揮を受け横須賀迄同艦の護衛に任ずべし

 17.05.10:聯合艦隊電令作第144号:聯合艦隊機密第72番電:
       RZP攻略作戦を第三期(七月)に延期す

 17.05.11:聯合艦隊電令作第145号:聯合艦隊機密第92番電:
       第五航空戦隊(翔鶴欠)、第七驅逐隊、夕暮を南洋部隊より除き夫々機動部隊、北方部隊、
       主力部隊に編入、右は第五航空戦隊司令官之を率い成るべく速に内地に回航すべし

 17.05.16:聯合艦隊電令作第147号:
       第二期兵力部署中、日進を警戒部隊より除き主隊に編入す
       日進、千代田は5月23日呉発ウオッチェにて魚雷艇五隻を搭載、千代田は内地帰投後格納筒を
       搭載、ミッドウェー攻略後之を同地に運搬すべし

 17.05.17:聯合艦隊電令作第148号:聯合艦隊機密第158番電:
(17.05.18:聯合艦隊機密第160番電:聯合艦隊機密第158番電一部訂正)
       第五戦隊(那智欠)及び第二十七驅逐隊を南洋部隊より除き夫々前進部隊及び警戒部隊に編入
       第二十七驅逐隊は第五戦隊内地帰還迄同司令官の指揮を承くべし

 17.05.19:聯合艦隊電令作第149号:聯合艦隊機密第167番電:
       聯合艦隊機密第148番電に依る二号艦の護衛を実施すべし

 17.05.20:聯合艦隊電令作第151号:聯合艦隊機密第184番電:
       第二期兵力部署となせ
      (一部を左の通改む)
      (イ)攻略部隊
         第四戦隊第二小隊を除き第五戦隊(那智欠)を加う
      (ロ)機動部隊
         第五航空戦隊二番艦、第十戦隊、驅逐艦一隻を加う
      (ハ)北方部隊
         第五戦隊(那智欠)、第五航空戦隊二番艦、第十戦隊、驅逐艦一隻を除き
         第四戦隊第二小隊、富士山丸を加う
      (ニ)富士山丸を除く
      (ホ)基地航空部隊の項中記事欄に左を追加す
         母艦に搭載中の艦上戦闘機は同期間機動部隊指揮官の指揮下に入る

 17.05.26:聯合艦隊電令作第153号:聯合艦隊機密第273番電:
       第二段第三期兵力部署中左の通改む
       宗谷を南洋部隊より除き攻略部隊に編入す

 17.06.04:聯合艦隊電令作第155号:聯合艦隊機密第294番電:
       各部隊は左に依り行動、AF北方の敵を攻撃すべし
      1.主隊0900の位置フトム15針路120度速力20節
      2.AF攻略部隊は一部をして輸送船団を一時北西方に避退せしむべし
      3.第二機動部隊は速に第一機動部隊に合同すべし
      4.第二潜水戦隊、第五潜水戦隊は丙散開線につけ

 17.06.05:聯合艦隊電令作第156号:聯合艦隊機密第295番電:
      1.敵艦隊攻撃C法
      2.攻略部隊は一部の兵力を以て今夜成る可くAF陸上航空基地を砲撃破壊すべし
      3.AF、AOの攻略を一時延期す

 17.06.05:聯合艦隊電令作第157号:聯合艦隊機密第297番電:
      1.北方部隊指揮官は適宜AO攻略を実施すべし
      2.北方部隊に第一水雷戦隊(驅逐隊二隊欠)、第一潜水戦隊を復帰

 17.06.05:聯合艦隊電令作第158号:聯合艦隊機密第298番電:
      1.敵艦隊は東方に避退中にして航空母艦は概ね之を撃破せり
      2.当方面聯合艦隊は敵を急追撃滅すると共にAFを攻略せんとす
      3.主隊は6日0000地点フメリ32(N32.50-W145.45)に達す針路90度速力20節
      4.機動部隊攻略部隊(第七戦隊欠)及び先遣部隊は速に敵を捕捉攻撃すべし

 17.06.05:聯合艦隊電令作第161号:聯合艦隊機密第307番電:
      1.AF攻略を中止す
      2.主隊は攻略部隊第一機動部隊(欠飛龍及び同警戒艦)を集結、
        6月7日午前、地点北緯33度東経170度に至り補給
      3.警戒部隊飛龍、同警戒艦及び日進は右地点に廻航せよ
      4.占領部隊は西進AF飛行圏外に出つべし

 17.06.06:聯合艦隊電令作第162号:聯合艦隊機密第313番電:
       第二機動部隊を北方部隊に復帰す

 17.06.06:聯合艦隊電令作第163号:聯合艦隊機密第325番電:
      1.第三戦隊第一小隊、第八戦隊、第十戦隊、驅逐隊一、~川丸(以上本隊)、
        瑞鳳、第四驅逐隊(以上第二機働部隊)6月8日以後及び
        第十三潜水隊、第二潜水戦隊(6月10日以後)を北方部隊に編入
      2.第一潜水戦隊の先遣部隊復帰期日を6月30日に改む
      3.AL作戦概成後第四航空戦隊、第十戦隊驅逐隊を機動部隊に復帰、同部隊を以て
        警戒部隊に代わり北方部隊の支援に任ぜしむる予定

 17.06.18:聯合艦隊電令作第169号:
       各部隊は左に依り特令ある迄水雷戦隊及び飛行機隊の大部を以て内戦部隊に協力し本邦沿海の
       敵潜水艦掃蕩を実施すべし
       実施の細項に関しては関係各部と直接狭義すべし
      1.MB
        左の外警戒部隊指揮官所定分担区域
        佐鎮及び呉鎮の通商保護担任区域
      2.攻略部隊
        分担区域
        横鎮、阪警及び父島方面根據地隊の通商保護担任区域(北緯38度以北を除く)

 17.05.10:聯合艦隊電令作第171号:
       ポートモレスビー攻略作戦を第三期(7月)に延期

 17.06.29:聯合艦隊電令作第175号:聯合艦隊機密第484番電:
      (海上交通破壊作戦に於ける船舶取扱に関する件)

 17.07.03:聯合艦隊電令作第177号:聯合艦隊機密第514番電:
       隼鷹を北方部隊取り除き機動部隊に復帰す

 17.07.03:聯合艦隊電令作第178号:聯合艦隊機密第519番電:
      1.1015第十一航空艦隊哨戒機ヤルートの200度300浬附近に敵らしき航空母艦一、巡洋艦二を認む
      2.FBG、先遣部隊、南洋部隊は之を警戒攻撃せよ

 17.07.09:聯合艦隊電令作第179号:聯合艦隊機密第555番電:
      1.7月10日附左の兵力を北方部隊より除き夫々( )に示す部隊に編入す
        各隊は柱島に(第三戦隊第一小隊及び同護衛隊は横須賀経由)回航すべし
       (イ)第三戦隊第一小隊、第四戦隊第二小隊、第五戦隊(那智欠)、第四驅逐隊、第九驅逐隊
          (攻略部隊)
       (ロ)第八戦隊、第五航空戦隊(翔鶴欠)、第四航空戦隊(隼鷹欠)、第十驅逐隊、浦風
          (機動部隊)
       (ハ)第七驅逐隊、玄洋丸、旭東丸、日本丸、~國丸

 17.07.12:聯合艦隊電令作第181号:聯合艦隊機密第575番電:
       機密聯合艦隊命令作第12号に依る第二期兵力部署を7月14日以降第三期作戦開始前(後令)迄
       次の通改む
       (部隊名 指揮官 兵力 主要任務又は作戦要領の順)
      1.聯合艦隊旗艦 直率 大和
      2.主力部隊 第一艦隊長官 第一艦隊(第六戦隊、第一水雷戦隊、第三水雷戦隊欠)日向、伊勢
      3.前進部隊 第二艦隊長官 第二艦隊(驅逐隊二欠)
      4.機動部隊 第三艦隊長官 第三艦隊(第七戦隊欠)
        以上各隊の主要任務 内海西部方面にありて全作戦支援訓練整備
      5.先遣部隊 第六艦隊長官 第六艦隊
        敵艦隊要地監視攻撃、敵海上交通破壊
      6.北方部隊 第五艦隊長官 第五艦隊、第一水雷戦隊、東港空の一部、特別陸戦隊の一部、
        設営隊の一部
        占領要地担任区域の防備哨戒、対ソ警戒
      7.基地航空部隊 第十一航空艦隊長官 第十一航空艦隊、第二航空隊
        東及南東正面に対する航空戦
      8.内南洋部隊 第四艦隊長官 第四艦隊 特別陸戦隊二
        ナウル島、オーシャン島攻略、オーシャン島方面基地整備
        担任区域の防備哨戒
      9.外南洋部隊 第八艦隊長官 第八艦隊(一部欠)
        陸軍と協力(主として陸路より)ポートモレスビー索敵攻撃、ニューギニア戡定
        ソロモン群島ルイサイド諸島方面航空基地整備
        担任区域の防備哨戒、NKF作戦の研究
      10.南方部隊 第七戦隊、第三水雷戦隊、驅逐隊二隊を編入
        8月上旬ベンガル湾方面海上交通破壊作戦を行う
        陸軍と協同してココス島を攻略又セイロン島攻略作戦を研究
        右の外従来通
      11.其の他 (不明)
      12. 備考 第八艦隊兵力を指揮、従来の作戦続行
(17.07.14:訂正)
      1.前進部隊に第三艦隊の驅逐隊一隊(第十六驅逐隊)を加え第三艦隊より驅逐隊一隊を欠とす
      2.主力部隊、前進部隊、機動部隊の任務に敵潜掃蕩を追加

 17.07.13:聯合艦隊電令作第182号:聯合艦隊機密第589番電:
       各部隊は左に依り引続き内戦部隊に協力本邦沿海に於ける敵潜水艦掃蕩並に重要艦船の護衛を
       実施すべし
       実施の細項に関しては関係各部と直接協議すべし
       ((イ)使用兵力 (ロ)分担区域の順)
      1.前進部隊
       (イ)水雷戦隊及飛行機隊
       (ロ)横須賀鎮守府(北緯38度以南)及大阪警備府通商保護担任区域
      2.機動部隊
       (イ)航空訓練に差支なき驅逐隊及飛行機隊(適宜)
       (ロ)呉鎮守府及佐世保鎮守府通商保護担任区域  
      3.主力部隊
       (イ)飛行機隊
       (ロ)豊後水道又は小松島方面(特令)

 17.08.05:聯合艦隊電令作第192号:
       8月10日附聯合艦隊電令作第183号に依る敵潜掃蕩を取止む
       同日附第十六驅逐隊に対する前進部隊指揮官の指揮を解く

 17.08.09:聯合艦隊電令作第203号:
       陸奥を主力部隊より除き前進部隊に編入す

 17.08.12:聯合艦隊電令作第213号:聯合艦隊機密第790番電:
      1.本日1130敵水上機一、地点「ヒエニ55」に不時着せるを発見、敵機動部隊本土に来襲する算
        大なり
      2.機動部隊指揮官は第二航空戦隊飛行機隊の大部を東京方面に急派、第二十二航空戦隊司令官の
        指揮を承けしむべし
      3.先遣部隊指揮官は出動可能の潜水艦をして東方海面に進出せしむべし

 17.08.15:聯合艦隊電令作第216号:聯合艦隊機密第15170094番電:
       聯合艦隊電令作第213号に依る各部隊の警戒部署を解く

 17.08.24:聯合艦隊電令作第231号:聯合艦隊機密第813番電:
      1.極力敵艦隊に触接を持続せよ、1530敵の位置ケロハ55
      2.明25日指揮官所定の外索敵をなし得る限り速に実施せよ
       (イ)基点ショートランド70度乃至120度700浬以上
       (ロ)基点ヤルート170度乃至220度700浬以上

 17.08.27:聯合艦隊電令作第242号:
      1.機動部隊指揮官は戦闘機の大部(三十機程度)を成るべく速にブカ基地に派遣
        基地航空部隊に協力IXR所在敵航空兵力を撃滅すべし
      2.基地航空部隊指揮官は右派遣隊の基地作業を援助すべし
      3.右作戦中支援部隊の行動海面を概ねブガ島の北東方とす

 17.08.28:聯合艦隊電令作第243号:聯合艦隊機密第28131821番電:
       第一水雷戦隊の驅逐艦一隊を北方部隊より除き機動部隊に編入す
       右驅逐隊は速に呉に回航待機すべし

 17.09.02:聯合艦隊電令作第255号:
       夕霧トラック着以後、第二水雷戦隊(驅逐隊欠)を外南洋部隊各指揮官より除き前進部隊に復帰す

 17.09.01:聯合艦隊電令作第258号:聯合艦隊機密第011530番電:
       SdB指揮官は適宜の兵力(驅逐艦二隻程度)をスチュワート島北方40浬附近に行動偽電(ガダル
       カナル北方海面に行動中に偽し)行はしむべし

 17.09.06:聯合艦隊電令作第263号:JACAR:C08030097200, P.19
      1.南東方面の海陸軍協同作戦は左の方針に依り之を実施す
        (以下省略)

       (イ)先づ「カ」号作戦を概成す
       (ロ)「レ」號作戦は概ね現態勢を維持し「カ」号作戦概成後之を再興す
          但しラビ方面は陸軍と協同速に之を攻略
      2.ガダルカナルの陸軍はX日(9月11日頃)総攻撃開始の予定なり
      3.聯合艦隊は一部を以て友軍と協同ガダルカナル飛行場及びラビを攻略すると共に
        海上部隊の大部を以て敵艦隊をソロモン諸島方面に捕捉撃滅せんとす
      4.各部隊は既令の外左に依り作戦すべし
       (イ)南東方面部隊
         (1)基地航空部隊
         (2)水上機部隊
         (3)海上部隊 

 17.09.06:聯合艦隊電令作第264号:
       第二十四驅逐隊、山陽丸、夕立を前進部隊より除き外南洋部隊に編入す
 
 17.09.11:聯合艦隊電令作第270号:
          1.X日を12日に改む
      2.ヌデニ島攻撃は既令通実施すべし

 17.09.07:聯合艦隊電令作第271号:
       聯合艦隊電令作第263号関連
      (1)X日を9月13日とす
      (2)潜水艦及び驅逐艦に依るヌデニ島敵飛行艇及基地破壊期日を1日繰下ぐ
      (3)インデスペンサブル礁を基地とする水偵の索敵開始期日をX日に改む

 17.09.08:聯合艦隊電令作第277号:
      1.X日を9月11日に敢行
      2.ヌデニ島攻撃期日:潜水艦10日−11日、驅逐艦12日に改む

 17.09.10:聯合艦隊電令作第278号:
       南西方面艦隊長官は第十六戦隊をして第二師団の一部をバタビヤより急速ラバウルに輸送せしむべし

 17.09.11:聯合艦隊電令作第283号:聯合艦隊機密第112115番電:
      1.第一聯合通信隊司令官は所要人員を率い速にトラック方面に進出南東方面の対敵通信に任ずる
        と共に一部を以て第八通信隊の通信を援助せしむべし
      2.同司令官のトラック進出時を以て対潜通信に関し3cg,4cg,5cg.6cg,8cgを第一聯合通信隊司令
        官の指揮下に入る

 17.09.15:聯合艦隊電令作第289号:
      1.ガダルカナル島の陸軍は12日乃至14日攻撃を実施せしもガダルカナル基地奪回に成功せず
        兵力を整備後図を策するに決せり
      2.ガダルカナル島攻略作戦は陸軍兵力の増強を挨てこれを再興せんとす
      3.各部隊は既令の外左に依り作戦すべし
       (イ)南東方面部隊
         (1)陸軍増援部隊(重火器を含む)を急送すると共に敵の増援を阻止
         (2)敵航空兵力撃破作戦を続行すると共にブイン基地整備を促進
         (3)重火器を増強(別令)し陸軍と協力、敵のガダルカナル基地利用を封ず
       (ロ)潜水部隊
          ガダルカナル島附近に集中、敵の増援を遮断
       (ハ)支援部隊
          現任務を続行、特令に依りトラックに回航待機

 17.09.16:聯合艦隊電令作第290号:
       五十鈴を現任務(陸軍部隊輸送)終了後、南西部隊より除き前進部隊に編入す

 17.09.16:聯合艦隊電令作第292号:聯合艦隊機密第161544番電:
       「ガ」号作戦部隊は左に依りガダルカナル基地の敵航空兵力を撃破し敵機動部隊及増援部隊の
       捕捉撃滅並に陸上兵力(兵器、弾薬、糧秣を含む)の急送を図らんとす
      1.基地航空部隊はY一1日乃至Y+1日(Y日を19日と予定)ガダルカナル基地に対する
        大規模なる攻撃を加へ所在敵航空兵力を撃滅すると共にQ、R、M、N区の哨戒を実施
      2.支援部隊は基地航空部隊の右攻撃の成果に応じ機宜南下敵艦隊を捕捉撃滅
        (ヌデニ島攻撃は前回に準じ驅逐艦を以て適宜之を実施)
      3.R方面航空部隊はY一1日乃至Y+1日Q区の哨戒(右以外は適宜)を実施す
      4.先遣部隊は支援部隊の作戦に策応、ソロモン群島南東方海面を掃蕩索敵
      5.爾余の部隊は各指揮官所定に依り作戦す

 17.09.17:聯合艦隊電令作第294号:
       聯合艦隊電令作第292号のY日を20日とす

 17.09.19:聯合艦隊電令作第296号:
       報國丸、愛國丸及C澄丸を先遣部隊より除き主隊に編入す

 17.09.19:聯合艦隊電令作第297号:
       報國丸、愛國丸及C澄丸は至急パネイに回航、後令を待て
       在H陸軍部隊の輸送に従事せしむる予定

 17.09.20:聯合艦隊電令作第300号:
      1.聯合艦隊電令作第292号の作戦を取止め各部隊は聯合艦隊電令作第289号に依り作戦すべし
      2.支援部隊はトラックに回航待機すべし
      3.第四水雷戦隊(第九驅逐隊、第二十七驅逐隊第二小隊、夕立欠)國川丸を前進部隊より除き
        外南洋部隊に編入す

 17.09.22:聯合艦隊電令作第307号:
      1.綾波を機動部隊より除き外南洋部隊に編入す
      2.9月23日附
        第四驅逐隊(驅逐艦三欠)陽炎を外南洋部隊より除き原隊に復帰す
        第九驅逐隊を前進部隊より除き外南洋部隊に編入す
      3.9月26日附
        第七驅逐隊(曙欠)第十七驅逐隊、第二十四驅逐隊を外南洋部隊より除き原隊に復帰す

 17.09.26:聯合艦隊電令作第311号:
       9月29日附
      1.第十五驅逐隊(陽炎欠)、第十戦隊、驅逐隊一隊を外南洋部隊に編入す
      2.第二菱丸(揮発油?呉待機)を基地航空部隊に編入す

 17.10.03:聯合艦隊電令作第318号:聯合艦隊機密第030658番電:
       10月2日附鹿島に対する第二航空艦隊司令長官の指揮を解く

 17.10.03:聯合艦隊電令作第318号:聯合艦隊機密第03180090番電:
      1.千代田艦長は左に依り甲標的基地員を派遣「ガダルカナル」に標的基地を設置せしむべし
       イ.基地員編成標準 士官1名、下士官兵26名
       ロ.準備物件 標的繋留要具6基分其の他艦長所定
      2.右基地員はショートランド着後外南洋部隊に編入

 17.10.03:聯合艦隊電令作第319号:聯合艦隊機密第03190535番電:
      1.千代田は10月8日にショートランドに進出ガダルカナル標的基地設置後成るべく速かに
        同地に甲標的(6基)を敷設の上トラックに帰投すべし
      2.10月6日以後トラック帰着迄千代田を敷設後甲標的を外南洋部隊に編入
      3.外南洋部隊指揮官は甲標的をして揚陸拠点の確保及敵増援の阻止に任ぜしむべし
      4.先遣部隊指揮官は標的補給(課電補気)に関し外南洋部隊指揮官に協力すべし

 17.10.07:聯合艦隊電令作第324号:聯合艦隊機密第0721295番電:
       聯合艦隊命令作第25号中、左の通改む
      1.第一項中X日(10月15日と予定)
      2.第二驅逐隊は外南洋部隊に編入の儘とし10月11日附第十五驅逐隊(陽炎欠)及び第三艦隊の
        驅逐艦四を原隊に復帰す
      3.磯波、電を前進部隊に編入す

 17.10.09:聯合艦隊電令作第327号:聯合艦隊機密第846番電:
       特務艦及特設特務艦にして他の艦隊、鎮守府又は警備府防禦海面又は之に準ずる海面を出入若は
       通航する場合は其の行動に就き予め所管鎮守府、警備府又は艦隊長官に通報し其の指示に従うべし

 17.10.10:聯合艦隊電令作第329号:
       伊二(同艦機密第100208番電に依る作業終了後)及び伊三潜を原隊に復帰す

 17.10.12:聯合艦隊電令作第334号:
      1.X日を15日と決定す
      2.聯合艦隊部隊は明日全力を尽くしてガダルカナル攻撃を実施すべし
      3.外南洋部隊は第三戦隊の射撃当日2200より射撃終了まで一部兵力を以てガダルカナル島
        ラッセル島間を哨戒すべし
      4.第三戦隊の直接警戒兵力は前進部隊指揮官所定に依り機宜之を増強すべし

 17.10.14:聯合艦隊電令作第336号:
      1.ガダルカナルは概ね之を制圧し得たるものと認む
      2.支援部隊は機宜南下敵艦隊捕捉撃滅に努むべし

 17.10.14:聯合艦隊電令作第337号:聯合艦隊機密第14160096番電
       前進部隊指揮官は第二航空戦隊戦闘機約半数を以て15日早朝基地航空部隊に協力、
       ガダルカナル敵航空兵の制圧並に船団上空警戒に任ぜしむべし
       情況に依り右航空隊を基地に長時間帰投せしめたる場合は爾後基地航空部隊指揮官の指揮を
       承けしむべし

 17.10.14:聯合艦隊電令作第339号:
       支援部隊は15日左に依り作戦すべし
      1.前進部隊はガダルカナル島北方概ね200浬附近に在りて主としてガダルカナル島附近及び同
        南方海面に策動する敵艦隊を捕捉撃滅
      2.機動部隊は早朝スチュワード島東方海面に進出、主としてガダルカナル島南東及東方海面に
        策動する敵艦隊を捕捉撃滅
        但し敵機動部隊の大部ガダルカナル島南方に出現せる場合は機宜前進部隊に協力

 17.10.15:聯合艦隊電令作第340号:
      1.支援部隊は聯合艦隊機密第150931番電及び同機密第151245番電に依る任務終了後、機宜北上せよ
      2.明16日飛行哨戒は既令の外左に依るQ区南半R区北半U区(進出距離800浬)及び
        地点「コサミ00」を中心とする120浬

 17.10.16:聯合艦隊電令作第343号:
      1.17日ガダルカナル島輸送に関連敵艦隊はガ島附近又は其の南方海面に出現する算大なり
      2.明17日各部隊は既令の外左に依り作戦に従事すべし
       (イ)K区R区の飛行哨戒
       (ロ)前進部隊情況許さば第二艦隊機密第161445番電の作戦

 17.10.19:聯合艦隊電令作第346号:
      1.Y日を10月22日(フフ)と予定す
      2.各部隊は既令の外左記に依り作戦すべし
       (イ)基地航空部隊
         (1)Y−1日以降
            S区東半、R区及び南緯11度0分東経168度0分を中心とする100浬圏内の哨戒
         (2)Y乃至Y+4日
            X区(又はU区)の哨戒(進出距離を800浬とす)を行う 
       (ロ)外南洋部隊
         (1)Y−1日以降K02、03区の哨戒、特令に依りヒューオン島方面を基地としN1区
            (30度乃至70度250浬)N2区(290度乃至330度250浬)の哨戒を行う
            海上部隊の一部はガ島制圧に伴いガ島方面に進出、支援部隊に策応敵艦隊を撃滅
            (右兵力は特令に依り前進部隊指揮官の指揮下に入る)
       (ハ)先遣部隊
          Y−1以降南東方面に索敵
          Yの0000の散開線(地点「ツレニ00」より「テユカ00」)及び(地点「ツミシ00」
          より「ツヨサ00」)進達
       (ニ)支援部隊
          ガ島制圧に伴い漸次ソロモン諸島に近く進出、ガ島使用可能とならば情況に依り
          第二航空戦隊飛行機隊の一部をガ島基地に陸揚す

 17.10.20:聯合艦隊電令作第348号:
       Y日(ガダルカナル夜襲期日)を10月22日とす

 17.10.21:聯合艦隊電令作第350号:
       Y日を10月23日に改む

 17.10.22:聯合艦隊電令作第351号:
       24日黎明時に於ける各隊の配備標準を左の通定む
      1.ガダルカナル制圧成功の場合、機動部隊(「ケワヘ55」附近)、前進部隊(「ケラハ55」
        附近)、外南洋部隊主力(ラッセル島西方)
      2.ガダルカナル制圧不成功の場合、機動部隊、前進部隊(オントンジャバ東方)、
        外南洋部隊主力(適宜)

 17.10.23:聯合艦隊電令作第353号:聯合艦隊機密第231638番電:
       Y日を更に24日に改む

 17.10.25:聯合艦隊電令作第354号:
      1.陸軍は今夜1900ガダルカナル飛行場突入の予定にして26日敵艦隊はソロモン南東海面に出現の
        算大なり
      2.聯合艦隊は26日敵艦隊を捕捉撃滅せんとす
      3.各部隊は既令の外左に依り作戦すべし
       (イ)支援部隊
          指揮官所定
       (ロ)基地航空部隊
          敵艦隊を攻撃
       (ハ)先遣部隊
         (1)X散開線(「コイリ00」より「ケリラ00」)及びY散開線(「ケヨン00」より
            「ケマン00」)に就き敵艦隊攻撃
         (2)ヒューオン島補給潜水艦の配備は之を撤す
       (ニ)外南洋部隊、陸戦協力部隊はガダルカナル飛行場制圧を確認したる後進出 
       (ホ)飛行哨戒
         (1)飛行艇二機を以て地点「コサモ00」を中心とする120浬圏内索敵を行う(T哨区の
            哨戒を止め一機を触接用とす)
         (2)其の他Y日に同じ

 17.10.26:聯合艦隊電令作第355号:
      1.サンタクルーズ北方の敵艦隊は大部を殲滅せられ既に潰乱に陥り残敵は27日早朝概ね
        サンタクルーズ諸島方面に在り又ソロモン南方の敵主力艦部隊は之が救援収容の為、合同する
        算極めて大なり
      2.聯合艦隊は左の外指揮官所定に依り作戦す
       (イ)支援部隊
         (1)夜間(情況により黎明戦)を以て敵艦隊を撃滅
         (2)航空部隊は早朝機宜ヌデニ島北方より索敵攻撃
       (ロ)基地航空部隊
         (1)飛行艇成るべく多数を以て早朝ヌデニ島中心とする150浬圏内を索敵
         (2)X区の哨戒を行え
       (ハ)先遣部隊
          既令の通

 17.10.28:聯合艦隊電令作第362号:聯合艦隊機密第281314番電:
       先遣部隊指揮官は潜水艦を以て千代田甲標的をガダルカナル基地に輸送すべし

 17.10.31:聯合艦隊電令作第364号:聯合艦隊機密第310932番電:
      1.千代田(甲標的及特型格納筒を含む)を先遣部隊に編入す
      2.先遣部隊指揮官は甲標的を潜水艦に搭載RXN方面敵増援阻止に使用すべし
        特型格納筒の使用に関しては特令す
      3.聯合艦隊電令作第362号を取止む

 17.11.01:聯合艦隊電令作第366号
      1.11月3日附第七戦隊(熊野欠)、第四戦隊の巡洋艦一隻、第二水雷戦隊、第十戦隊の驅逐隊一
        を外南洋部隊に編入
      2.第六驅逐隊(驅逐艦二欠)、千歳(飛行機隊欠)、日進、秋月(以上11月3日附)、
        第三水雷戦隊(磯波欠)(以上11月6日附)を外南洋部隊より除き千歳、日進を
        聯合艦隊附属に、秋月を機動部隊に、其の他を前進部隊に編入す
      3.第四水雷戦隊は11月中旬原隊に復帰
      4.千歳、日進はトラックに回航すべし

 17.11.11:聯合艦隊電令作第378号:
       Z日を11月13日と決定す

 17.11.15:聯合艦隊電令作第380号:聯合艦隊機密第151330番電:
       前進部隊は機宜トラックに回航せよ

 17.11.19:聯合艦隊電令作第388号:聯合艦隊機密第191255番電:
       前進部隊驅逐艦四隻を前進部隊より除き外南洋部隊に編入す

 17.11.27:聯合艦隊電令作第398号:聯合艦隊機密第270755番電:
      1.第二十七驅逐隊の驅逐艦二隻(11月28日附)
        熊野、第十七驅逐隊第一小隊、第四驅逐隊の二隻(以上)ラバウル着以降外南洋部隊に編入
      2.摩耶を12月2日附前進部隊に復帰す

 17.11.28:聯合艦隊電令作第401号:聯合艦隊機密第28195543番電:
       前進部隊指揮官は飛鷹(護衛驅逐艦二隻を附す)を以て派遣隊収容後急速整備訓練の為、
       成るべく速に内地に回航せしむべし

 17.12.01:聯合艦隊電令作第402号:聯合艦隊機密第011940番電:
      1.摩耶の前進部隊復帰期日を12月5日に改む
      2.五十鈴、春雨を前進部隊に復帰す

 17.12.04:聯合艦隊電令作第405号:聯合艦隊機密第040850番電:
      1.龍鳳、沖鷹は龍鳳艦長之を指揮し大海機密第201059番電(11月)に依る陸軍航空部隊及び
         本機密第021622番電に依る飛行機の輸送に従事すべし
      2.龍鳳を右輸送期間中主隊に編入す
      3.左の各指揮官は指定驅逐艦をして龍鳳艦長の指揮を承け第一次輸送の護衛に従事せしむべし
        外南洋部隊:卯月、横須賀−トラック間
        機動部隊:驅逐艦一隻、横須賀−サイパン間
        前進部隊:驅逐艦二隻、サイパン−トラック間
      4.日進、聯合艦隊電令作第396号に依る輸送に従事中、前進部隊指揮官は驅逐艦一隻をして
        日進艦長の指揮を承け同右の護衛に従事せしむべし
        但しサイパン附近より護衛を開始するものとす

 17.12.05:聯合艦隊電令作第407号:聯合艦隊機密第051600番電:
       第三艦隊司令長官は大海指第171号に依る作戦を実施すべし

 17.12.06:聯合艦隊電令作第408号:聯合艦隊機密第060723番電:
      1.開戦一周年を期し敵は奇襲反撃を企図するの算あり
      2.向後約一週間各隊特に警戒索敵を厳にし敵企図の偵知撃砕に努むべし

 17.12.10:聯合艦隊電令作第411号:聯合艦隊機密第100927番電:
       聯合艦隊電令作第408号に依る特別警戒を解く

 17.12.10:聯合艦隊電令作第413号:聯合艦隊機密第131520番電:
       第二航空戦隊(飛鷹欠)、第十戦隊(驅逐隊欠)、前進部隊、驅逐艦三隻、愛國丸、護國丸
       及びC澄丸を一時南東方面部隊に編入す

 17.12.18:聯合艦隊電令作第420号:聯合艦隊機密第181100番電:
       ガ島方面に対する甲標的の攻撃を一時中止す

 17.12.18:聯合艦隊電令作第421号:聯合艦隊機密第181053番電:
       前進部隊指揮官は特令する迄驅逐艦二隻をして冲鷹艦長の指揮を受け同艦の護衛に従事せしむべし
(17.12.19:聯合艦隊機密第190955番電:
       聯合艦隊電令作第421号中「艦長の指揮を受け同艦」を削る

 17.12.19:聯合艦隊電令作第422号:聯合艦隊機密第19223074番電:
      1.左に依り丙號輸送部隊を編成し主隊に編入す
       (イ)指揮官 第九戦隊司令官
       (ロ)兵力  
          第九戦隊、愛國丸、C澄丸、相良丸、讃岐丸、聖川丸、浮島丸(以上四隻現輸送任務終了後)
          國丸、新玉丸(大海機密第181858番電に依る任務終了後)
          筥崎丸(第二十師団輸送迄)
          新京丸、壽山丸、初雪、敷波(以上二隻12月30日以後)
      2.丙號輸送部隊指揮官は左の輸送に任ぜよ
       (イ)大海指第178号に依る陸軍部隊
       (ロ)第二〇九飛行場大隊、第十四野戦航空修理廠(1月上旬釜山発ラバウル方面行愛國丸充当)
       (ハ)飛行第二〇八戦隊(1月上旬横須賀発ラバウル方面行C澄丸充当)
      3.基地航空部隊、内南洋部隊、外南洋部隊各指揮官は護衛に関し丙號輸送部隊指揮官に協力すべし
      4.本輸送を左の通特称す
       (イ)丙號輸送  全般
       (ロ)丙一號輸送 第二号(イ)項中第二十師団輸送及第二号(ロ)項の輸送
       (ハ)丙二號輸送 第二号(ハ)項の輸送
       (ニ)丙三號輸送 第二号(イ)項中第四十一師団輸送

 17.12.21:聯合艦隊電令作第425号:聯合艦隊機密第211710番電:
       現下に於ける南東方面作戦は既令の外11月18日附大海指示第159号及び12月20日附大海指示
       第180号の外左に依り之を実施すべし
      1.カ号作戦
       (イ)ニュージョージア、イサベル島方面要域を戡定し航空基地を新設すると共に連綴輸送
          基地を獲得整備してガ島補給路を確保友軍戦力の維持恢復に努む
       (ロ)敵の増援及び補給遮断に努むると共に其の進攻企図を破砕し好機に敵艦隊を撃滅
       (ハ)航空撃滅戦を実施すると共に陸軍増援部隊を揚陸ガ島奪回を策す
      2.ト号作戦 
       (イ)??飛行機及びニューブリテン島方面要域を戡定し航空基地整備を促進
          デボイネ基地を東部ニューギニア方面作戦拠点とす
       (ロ)ラバウル及びマダンよりブナ方面に至る連綴輸送路(陸路を併用)を確保
       (ハ)敵航空兵力を撃破すると共に敵のラビ飛行場、ブナ方面に対する増援補給の遮断に努む
       (ニ)陸軍部隊の増強と共に遂次ラビ飛行場方面進攻を策す
      3.補給
       (イ)陸軍前線への補給は連綴基地経由小型舟艇を主用するに努め驅逐艦(暗夜)潜水艦及び
          空輸を併用す
       (ロ)ガ島に対する糧道は之を確保し状況に依り旧式驅逐艦、哨戒艇等の擱坐揚陸を強行
      4.防備
        速に占領要地の防備を強化完成して敵の攻略を局所に撃砕

 17.12.22:聯合艦隊電令作第428号:聯合艦隊機密第221435番電:
      1.前進部隊指揮官は第十驅逐隊(秋雲欠)をして内地ニ回航修理に従事せしむべし
        同隊内地着以後機動部隊に復帰
      2.白露を前進部隊に復帰

 17.12.22:聯合艦隊電令作第429号:聯合艦隊機密第221705番電:
      1.聯合艦隊電令作第405号による龍鳳の任務を解き機動部隊に復帰
      2.冲鷹は大海機密第201059番電(11月)及び航本機密第021623番電に依る輸送任務を続行しべし

 17.12.24:聯合艦隊電令作第430号:聯合艦隊機密第250817番電:
      (1)南東方面艦隊及び従来外南洋部隊及びFBG編入の兵力を以て南東方面部隊を編成す
      (2)第三戦隊を前進部隊に第十七驅逐隊第二小隊を南東方面部隊に編入す
      (3)先遣部隊は潜水艦の大部を以てガ島及びブナ方面輸送に関し南東方面部隊に協力すべし

 17.12.25:聯合艦隊電令作第431号:聯合艦隊機密第250819番電:
       南東方面部隊指揮官はガ島に対する糧秣補給のため機宜哨戒艇の擱坐揚陸を実施すべし

 17.12.30:聯合艦隊電令作第436号:聯合艦隊機密第301255番電:
       第四驅逐隊第一小隊(12月31日附)南東方面部隊に、
       電、磯波、有明、夕暮(以下何れも1月2日附)前進部隊に編入(復帰)す

 18.01.05:聯合艦隊電令作第441号:聯合艦隊機密第050650番電:
      1.7日附陸奥を主力部隊に秋月、第十六驅逐隊第一小隊を前進部隊に編入(復帰)す
      2.機動部隊、前進部隊、外南洋部隊各指揮官は鈴谷、電、磯波、有明、夕暮、朝潮、天霧を
        して内地に回航修理に従事せしむべし
      3.機動部隊指揮官は内地回航の途次前諸号の内地に回航すべき各艦を指揮すべし

 18.01.10:聯合艦隊電令作第445号:聯合艦隊機密第101030番電:
       一月下旬乃至二月上旬のガ島作戦に関連し1月20日より月末頃迄左に依り牽制作戦を実施
       すべし(指揮官、兵力、実施事項、実施要領の順)
      1.八〇二空指揮官所定
        ダーウィン空襲機動並に偽電、指揮官所定
      2.第八戦隊司令官、第八戦隊(欠筑摩)、第六艦隊の潜水艦一、第八〇二航空隊、第六通信隊
         東京通信隊、第四通信隊、
        カントン砲撃(潜水艦)、マーシャル東方海面の機動飛行哨戒並に偽電
        要領別令(1月15日附右兵力を以て東方牽制部隊を編成す)

 18.01.11:聯合艦隊電令作第446号:聯合艦隊機密第112255番電:
       丙號輸送部隊(愛國丸、C澄丸、聖川丸、浮島丸欠)、第二航空戦隊(飛鷹欠、前進部隊
       驅逐艦三を加う)を一時南東方面部隊指揮官の指揮下に入る

 18.01.12:聯合艦隊電令作第448号:聯合艦隊機密第120035番電:
       聯合艦隊電令作第445号中「月末」とあるを「2月10日」に改む
       東方牽制部隊の作戦要領を左の通定む(以下不明)

 18.01.16:聯合艦隊電令作第449号:聯合艦隊機密第182016番電:
      1.初島、立石トラックに進出すべし
      2.初島、立石トラック着以後、内南洋部隊指揮官の作戦指揮下に入る

 18.01.20:聯合艦隊電令作第457号:
      1.第三水雷戦隊司令部、川内、白雪を南東方面に涼風、嵐を前進部隊に編入

 18.01.25:聯合艦隊電令作第462号:聯合艦隊機密第252105番電:
       前進部隊指揮官は第四水雷戦隊司令官をして雲鷹、大鷹、冲鷹、第七驅逐隊、響、浦波を
       併せ指揮し大海機密第261156番電(12月26日)第四項乃至第六項及び大海機密第201745番電
       第二項による輸送(トラック迄)に任ぜしむべし

 18.01.26:聯合艦隊電令作第464号:聯合艦隊機密第252105番電:
      1.聯合艦隊電令作第462号中雲鷹、大鷹、第七驅逐隊、響を削り「第四項乃至第六項」を
        「第六項」に改む
      2.雲鷹艦長は大鷹、第七驅逐隊、響を併せ指揮し既令の外大海機密第201745番電に依る
        輸送に任ずべし
      3.前進部隊指揮官第六驅逐隊(響欠)をトラック回航の際一時雲鷹艦長の指揮下に入れて
        護衛に任ぜしむべし

 18.01.30:聯合艦隊電令作第469号:聯合艦隊機密第300935番電:
      1.聯合艦隊電令作第464号第二項中雲鷹艦長を大鷹艦長に大鷹艦長を雲鷹艦長に改め
        (以下不明)
      2.第六驅逐隊(響欠)、摩耶(2月中旬修理完成)を北方部隊に編入す
      3.磯波、夕暮を丙号輸送部隊に編入す

 18.01.30:聯合艦隊電令作第470号:
       前進部隊は2月2日黎明時迄にガ島北方概ね700浬附近に達し爾後機宜行動
       南東方面部隊は作戦支援に任ずべし

 18.01.31:聯合艦隊電令作第472号:
       第八戦隊(筑摩欠)は2月2日乃至3日マーシャル諸島東方海面を機宜行動
       偽電を発したる後トラックに回航すべし

 18.02.02:聯合艦隊電令作第475号:
      1.前進部隊の驅逐艦二隻を南東方面部隊に編入す
      2.先遣部隊はサンクリストバル島南東海面を哨戒し敵艦隊を捕捉撃滅すべし

 18.02.06:聯合艦隊電令作第476号:
      1.前進部隊の一部は6日夜機宜南下、7日0900頃ガ島の北方550浬附近に達し爾後機宜北上
        敵を牽制すべし
      2.先遣部隊は7日日没後、現哨戒線発概ねエスピリサント南西海面迄掃航、敵艦隊捕捉攻撃に
        努めたる後、適宜ヌーメア、エスピリサント方面に進出、敵艦船の攻撃に任ずべし

 18.02.08:聯合艦隊電令作第477号:聯合艦隊機密第081255番電:
      1.ケ号作戦は概成せり
      2.聯合艦隊電令作第445号に依る牽制作戦を止め東方牽制部隊の編制を解く
      3.前進部隊はトラックに回航すべし
      4.南東方面部隊はカ号作戦を続行すると共に陸軍に協力、速に東部ニューギニアの戦略態勢を
        強化すべし

 18.02.09:聯合艦隊電令作第479号:
      1.第七戦隊(鈴谷欠)、第十戦隊司令部、第十七驅逐隊、舞風、第三戦隊、第二航空戦隊(
        飛鷹欠)、瑞鳳、阿賀野、嵐、第八戦隊(筑摩欠)を機動部隊に江風、K潮、巻波を
        前進部隊に復帰す
      2.浦波(12日頃トラック着後)、初雪、敷波を南東方面部隊に編入す

 18.02.12:聯合艦隊電令作第480号:
      1.機動部隊、前進部隊指揮官は夫々第三戦隊、第八戦隊(筑摩欠)、第二航空戦隊(飛鷹欠)、
        嵐、野分、舞風、初風、秋月、磯風、涼月、白露、江風、K潮、巻波、陽炎をして内地(
        各所属軍港)に回航、整備に従事せしむべし
      2.日進を附属に編入、日進は舞鶴に回航、整備の上、特令する迄内海西部に於て訓練に従事
        せしむべし
      3.回航区分に関しては後令す

 18.02.13:聯合艦隊電令作第483号:聯合艦隊機密第130920番電:
      1.丙號輸送部隊を南東方面部隊に編入す
      2.機動部隊指揮官は瑞鳳飛行機隊(艦戦全力、艦攻適宜、所要基地員)を2月19日迄に
        ウエワクに派遣し爾後基地航空部隊指揮官の指揮を承けしむべし
      3.機動部隊指揮官は前号基地員派遣驅逐艦をして春雨をウエワクよりトラック迄曳航(
        雄島同行)せしむべし

 18.02.13:聯合艦隊電令作第484号:聯合艦隊機密第131155番電:
      1.丙號輸送部隊中、相良丸、讃岐丸、聖川丸、新京丸、壽山丸、浮島丸、國丸、新玉丸、愛國丸、
        C澄丸は夫々現輸送中の陸軍部隊揚陸後、丙號輸送部隊指揮官所定の時機を以て遂次輸送部隊より
        除き同時機を以て
       (イ)相良丸、讃岐丸、聖川丸、新京丸、壽山丸に対する本職の指揮を解く
       (ロ)浮島丸、國丸、新玉丸を原隊に復帰す
       (ハ)愛國丸、C澄丸は附属部隊に編入し海軍省輸送に協力、第九、第十、第十一、第十二特設回航班
          を機動隊に編入す
       (ニ)護國丸及第十五、第十六特設回航班を南西部隊に編入す
      2.南東方面部隊指揮官は前項各艦船のウエワク、パラオ又はトラック間護衛に任ずべし

 18.02.17:聯合艦隊電令作第485号:聯合艦隊機密第171535番電:
      1.内南洋部隊指揮官はトラックに於ける作業終了次第、初島立石をラバウルに進出せしむべし
      2.初島、立石ラバウル着以後、内南洋部隊指揮官の作戦指揮を解き南東方面部隊指揮官の作戦
        指揮下に入る

 18.02.12:聯合艦隊電令作第489号:聯合艦隊機密第131738番電:
      1.聯合艦隊電令作第480号に依る回航区分(鳥海、冲鷹を加う)を左の通定む
       (イ)第三戦隊、第八戦隊(筑摩欠)、第二航空戦隊(飛鷹欠)、嵐、K潮、陽炎、日進、
          鳥海、冲鷹は第三戦隊司令官指揮下に2月15日トラック発
       (ロ)爾余の艦は各長官所定
      2.前進部隊指揮官は驅逐艦二隻をして第三戦隊司令官の指揮を受け第一項兵力の内地回航
        護衛に任ずべし
        聯合艦隊電令作第421号に依る冲鷹護衛驅逐艦派出を解く

 18.02.27:聯合艦隊電令作第491号:聯合艦隊機密第270700番電:
      1.丙号輸送部隊の編制を解く、第九戦隊を主隊、磯波を南西部隊に編入す、夕暮は原隊に復帰す
        第九戦隊はトラックに回航すべし
      2.前進部隊指揮官は夕暮をしてウエワク派遣瑞鳳基地員並に物件を収容の上トラックに
        回航せしむべし
      3.聯合艦隊電令作第483号第二項に依る南東方面部隊指揮官の指揮を解く
        機動部隊指揮官はウエワク基地を撤収し瑞鳳派遣戦闘機隊を特令する迄カビエンに
        待機せしむべし
      4.基地航空部隊指揮官陸攻三機をウエワクに派遣しカビエン迄瑞鳳飛行機隊の誘導並に
        整備員(戦闘機整備員成るべく多数、艦攻整備員三名)の輸送に任ぜしむべし

 18.02.27:聯合艦隊電令作第492号:聯合艦隊機密第271115番電:
       第七潜水戦隊及び前進部隊驅逐艦二隻を南東方面部隊に編入す

 18.03.03:聯合艦隊電令作第495号:
       前進部隊、機動部隊各指揮官は長波、濱風をして内地(所属軍港)に回航修理を実施せしむべし
       回航の際濱風は滿潮を横須賀に曳航、舞風之を護衛、長波は南海丸を内海西部まで護衛のことに
       取計ふべし

 18.03.05:聯合艦隊電令作第496号:聯合艦隊機密第051150番電:
      1.大鷹艦長は雲鷹、第七驅逐隊、響を併せ指揮し大海機密第031748番電に依り輸送すべし
      2.冲鷹は現任務終了後、大海機密第031748番電に依り輸送すべし
      3.前進部隊指揮官、機動部隊指揮官は夫々夕暮及び萩風をして冲鷹艦長の指揮を受け
        横須賀迄同艦の護衛に任ぜしむべし
      4.前諸号の各艦は各部の要求に応じ人員物件の輸送に任ずべし

 18.03.09:聯合艦隊電令作第499号:
      1.佐鎮七特陸を南東方面部隊より除き内南洋部隊に編入す
      2.内南洋部隊指揮官は佐鎮七特陸を以てギルバート方面防備を強化すべし
      3.盤谷丸、西貢丸は佐鎮七特陸輸送に関し第四艦隊長官の指揮を受くべし
      4.前進部隊指揮官は驅逐艦二隻をして内南洋部隊指揮官の指揮を受け右輸送の護衛に任ぜしむべし

 18.03.15:聯合艦隊電令作第507号:聯合艦隊機密第150755番電:
      1.初島、立石に対する南東方面部隊指揮官の作戦指揮を解く
      2.初島、立石は所属軍港に帰投すべし

 18.03.21:聯合艦隊電令作第512号:
      1.大鷹艦長は冲鷹、響を併せ指揮し大海機密第121747番電第二項の輸送を実施すべし
      2.前進部隊指揮官はK潮、親潮をして大鷹艦長の指揮を受けトラックまで前項輸送の護衛に従事
        せしむべし

 18.04.04:聯合艦隊電令作第523号:聯合艦隊機密第040916番電:
      1.4月6日附第九驅逐隊(朝雲)を南東方面部隊より除き北方部隊に復帰
      2.4月15日附第六驅逐隊(響欠)を北方部隊より除き内南洋部隊に編入

 18.04.09:聯合艦隊電令作第527号:
       前進部隊の驅逐艦二隻を一時内南洋部隊(海上護衛)に編入す

 18.04.10:聯合艦隊電令作第529号:聯合艦隊機密第101106番電:
      1.最近トラック周辺に於ける敵潜水艦の跳梁甚だしきものあり
      2.前進部隊指揮官は内南洋部隊に協力、約10日間トラック周辺の敵潜掃蕩に任ずべし
      3.機動部隊水偵全力並に艦攻約18機を前項の敵潜掃蕩期間中、前進部隊指揮官の指揮下に入る

 18.04.10:聯合艦隊電令作第530号:
       大鷹、冲鷹、漣、響は現任務終了後横須賀に回航すべし
       響を横須賀着後主隊より除き主力部隊に復帰す

 18.04.13:聯合艦隊電令作第535号:聯合艦隊機密第131046番電:
      1.第二驅逐隊(五月雨)を南東方面部隊より除き原隊に復帰す
      2.前進部隊指揮官は第二驅逐隊(五月雨)をして在カビエン3🏳基地員物件をトラック迄輸送すべし

 18.04.23:聯合艦隊電令作第542号:
      1.4月24日附前進部隊驅逐艦4隻及び機動部隊驅逐艦一隻をNTBに編入す
      2.南東部隊指揮官は右驅逐艦内二隻をして國川丸及び淀川丸をラバウル迄護衛せしむべし

 18.05.03:聯合艦隊電令作第548号:
       前進部隊指揮官は第二航空戦隊飛行機隊の大部をマーシャル方面に派遣訓練に従事せしめ
       敵艦隊マーシャル、ギルバード方面に出現の場合、同方面所在部隊に協力、之が攻撃に
       任ぜしむべし

 18.05.05:聯合艦隊電令作第549号:
      1.大和は5月7日トラック発内海西部に回航すべし、内海西部着以後主力部隊に編入
      2.主力部隊指揮官は大和をして入渠修理改装及び訓練に従事せしむべし
      3.雲鷹艦長は雲鷹、冲鷹、潮、第二驅逐隊(五月雨)、夕暮、長波を指揮、5月7日トラック発
        横須賀に回航すべし、爾後の行動は特令す
         回航中A点(北緯30度東経135度大和艦長所定)迄大和艦長の指揮を受け大和と同航すべし
      4.機動部隊指揮官は驅逐艦三隻及び飛行機適宜を派遣しA点以降の大和の警戒に任ぜしむべし

 18.05.06:聯合艦隊電令作第551号:
       左の各艦、隊を原隊に復帰す
      1.5月7日附伊號第百六十八潜水艦
      2.5月10日附第三十一驅逐隊(大波、C波)、第十四潜水隊(伊號第二十九潜水艦) 

 18.05.10:聯合艦隊電令作第554号:
       第二十四驅逐隊(海風)を前進部隊に復帰す

 18.05.13:聯合艦隊電令作第562号:聯合艦隊機密第132348番電:
       第五戦隊、第二驅逐隊(五月雨)、長波急速出動準備を完成
       第五戦隊司令官所定に依り幌筵に進出すべし

 18.05.12:聯合艦隊電令作第558号:聯合艦隊機密第132139番電:
      1.第八〇一空の一部(飛行艇六)及び第二十四航空戦隊を北方部隊に編入
      2.第五戦隊、第二驅逐隊(五月雨)、長波を内地着後北方部隊に編入
        (第五戦隊は入渠及び電探工事等を取止む)
      3.在内地機動部隊は急速整備訓練を実施、北方作戦準備を完成せよ
      4.第三戦隊、第八戦隊、第六十一驅逐隊を5月20日頃機動部隊に復帰の予定

 18.05.14:聯合艦隊電令作第564号:聯合艦隊機密第142115番電:
      1.5月12日敵は熱田島に揚陸、目下対峙戦中にして有力なる敵艦隊同方面に在ること概ね
        確実なり
      2.聯合艦隊は北方部隊及び機動部隊を以て敵海上兵力を撃滅、好機増援兵力を熱田島に
        輸送逼迫の敵を撃破掃蕩せんとす
      3.各部隊は左に依り作戦すべし
       (イ)北方部隊
         (1)速に潜水艦を熱田島方面に集中、敵艦隊輸送船を撃破
         (2)基地航空部隊を以てアリューシャン諸島方面の哨戒攻撃を行う
         (3)水上艦艇を以て好機熱田島方面敵艦隊輸送船を奇襲撃破
         (4)機動部隊進出に策応監視艇、漁船、潜水艦、水偵等を以て敵機動部隊に対し哨戒
         (5)熱田島増援軍の輸送準備を行う
       (ロ)機動部隊5月22日頃横須賀方面に集結、5月下旬(後令)千島東方海面に進出、敵艦隊
          撃破に任ずると共に北方部隊を支援す
      4.本職、武藏、第三戦隊、第二航空戦隊(隼鷹欠)、第六十一驅逐隊、第二十七驅逐隊(
        時雨、有明)、第二十四驅逐隊(海風)を率い5月17日トラック発横須賀に回航す

 18.05.15:聯合艦隊電令作第565号:聯合艦隊機密第142231番電:
      1.軍隊区分中左の通改む
       (イ)5月17日附
         (1)第三戦隊、第八戦隊、第二航空戦隊(隼鷹欠)、第六十一驅逐隊(初月、涼月)、
            第二十七驅逐隊(時雨、有明)、第二十四驅逐隊(海風) 主隊に
         (2)最上、新月 機動部隊に
         (3)響 北方部隊に
         (4)伊號第三十八潜水艦 南東方面部隊に
         (5)鳥海、前進部隊に
       (ロ)5月22日(武藏東京湾着時)附
          第三戦隊、第八戦隊、第二航空戦隊(隼鷹欠)、第六十一驅逐隊(初月、涼月)、
          第二十七驅逐隊を機動部隊に、第二十四驅逐隊(海風)を前進部隊に
      2.聯合艦隊電令作第555号に依る護衛艦中夕暮を第二十四驅逐隊(海風)に改む

 18.05.16:聯合艦隊電令作第569号:
       当分の間南東方面及び内南洋方面に敵攻略部隊来襲せる場合の邀撃作戦に関し左の通定む
       各部隊指揮官は本要領に拠り所要の部署を定め置くべし
      1.ソロモン、ニューギニア方面
       (イ)前進部隊指揮官は所要兵力を南東方面部隊に増勢
       (ロ)先遣部隊は南東方面部隊に協力
      2.ギルバード、ナウル、マーシャル方面
       (イ)前進部隊指揮官南洋方面所在(先遣部隊を含む)を統一指揮す
       (ロ)南東方面部隊指揮官は所要兵力を前進部隊に増勢
      3.第一項、第二項方面と同時に来襲の場合前二項に準ず、
        但し敵の主攻撃方面判明せば前進部隊、南東方面部隊各指揮官互いに可能兵力を地方に増勢す

 18.05.17:聯合艦隊電令作第570号:聯合艦隊機密第170800番電:
      1.一驅司令官は所要の人員を率い大湊方面に転出主として北方作戦に必要なる対敵通信を実施すべし
      2.南東方面艦隊司令長官、四艦隊司令長官は右空輸に協力すべし
      3.当分の間南東方面艦隊司令長官は対敵通信に関し四艦隊所属、通信隊を指揮すべし

 18.05.19:聯合艦隊電令作第571号:聯合艦隊機密第191820番電:
       5月18日附聯合艦隊兵力部署の一部を左の通改む
      1.左の部隊を追加(部隊名、各指揮官、兵力、主要任務の順)
        2FBG 第十二航空艦隊長官 
        本土東方海域の哨戒、敵兵力攻撃、北方部隊及び内戦部隊の作戦協力
      2.従来のFBGを1FBGと呼称
      3.1FBGと2FBGとの作戦境界を北緯24度0分東経160度0分を通ずる270度線及び45度線とす
      4.八〇一空の一部を原隊に復帰

 18.05.26:聯合艦隊電令作第577号:聯合艦隊機密第262105番電:
       北方部隊附属漁船中一五隻を第二基地航空部隊に編入

 18.05.27:聯合艦隊電令作第578号:
      1.雲鷹、冲鷹、潮現任務終了後、雲鷹艦長指揮の下に横須賀に回航すべし
      2.前進部隊指揮官は驅逐艦二隻(萩風を含む)をして雲鷹艦長の指揮を受け右部隊の護衛に
        任ぜしむべし
      3.第七驅逐隊(曙)は現任務終了後横須賀に回航すべし

 18.05.29:聯合艦隊電令作第580号:聯合艦隊機密第290926番電:
      1.機動部隊の北太平洋方面作戦参加を取止む、同隊は約一箇月の予定を以て急速戦力を練成
        すべし
      2.北方部隊及び2FBGは現作戦を実施しつつ陸軍と協同、機宜ケ號作戦を開始すべし
      3.第十九潜水隊(伊一五六、伊一五七)、伊一五五を北方部隊指揮官の作戦指揮下に入る、
        北方部隊指揮官は右兵力を約二十日間作戦行動後、呉に帰投せしむべし
      4.6月5日附呂一〇四、呂一〇五を6月10日附第十驅逐隊を各北方部隊に編入す
      5.6月10日附第三戦隊、第七戦隊、第二航空戦隊(隼鷹欠)、第二十七驅逐隊、
        第十六驅逐隊(雪風)、谷風、濱風、日章丸を前進部隊に編入、トラックに進出せしむる
        予定

 18.05.31:聯合艦隊電令作第582号:聯合艦隊機密第311940番電:
       六月二日〇〇〇〇以降
      1.当分の間東通第一放送2,126KC(ト7)を併用す
      2.機密聯合艦隊命令作第13号に依る第七通信系常用電波に10650KC(ト24)を加う

 18.06.02:聯合艦隊電令作第585号:聯合艦隊機密第020855番電:
       6月1日附新月を原隊(八艦隊)に復帰す

 18.06.11:聯合艦隊電令作第589号:聯合艦隊機密第101923番電:
      1.6月12日附第五戦隊を主隊に編入、第五戦隊は佐世保に回航整備に従事すべし
      2.第一聯合通信隊司令部は6月15日以後準備出来次第東京方面に転進すべし

 18.06.11:聯合艦隊電令第590号:聯合艦隊機密第101927番電:
      1.6月15日附、第三戦隊、第七戦隊(最上欠)、第十六驅逐隊(雪風)、濱風、谷風、時雨を
        前進部隊に編入す
      2.右各隊艦及び涼風、新月は6月16日以降成るべく速に横須賀出撃、横須賀鎮守府第二特別
        陸戦隊、第五、第二十八防空隊の輸送を実施すべし、
      3.雲鷹、冲鷹、第七驅逐隊、清波は雲鷹艦長之を指揮、大海機密第031459番電の輸送に任ずべし
        第七驅逐隊の驅逐艦一隻は中途サイパンに回航内地迄秋月の護衛を行うべし
      4.第三戦隊司令官は横須賀トラック間右各隊艦を指揮すべし

 18.06.21:聯合艦隊電令作第600号:聯合艦隊機密第21141500番電:
      1.各指揮官は概ね7月5日迄に左の兵力を南洋に派遣、同地着後内南洋部隊指揮官の指揮下に
        入らしむべし
       (イ)大和、第十四戦隊、阿武隈、第十六戦隊、香椎、青葉、川内搭載水上偵察機全機
       (ロ)搭乗員全部、整備員各約七割
      2.内南洋部隊指揮官は右兵力を以て主としてパラオ方面敵潜水艦掃蕩作戦を実施すべし
      3.第一項兵力の内南洋部隊編入期間を約二ケ月と予定

 18.06.26:聯合艦隊電令作第604号:聯合艦隊機密第261815番電:
       北方部隊附属漁船35隻及第二基地航空部隊附属漁船15隻を6月25日附聯合艦隊より除く

 18.06.27:聯合艦隊電令作第606号:聯合艦隊機密第271825番電:
      1.大和を主隊に復帰
      2.7月1日附島風を北方部隊に一時編入

 18.07.05:聯合艦隊電令作第619号:聯合艦隊機密第051042番電:
      1.7月10日附第二航空戦隊を前進部隊より除く、第二航空戦隊司令部及び第二航空戦隊飛行機隊
        を南東方面部隊に、母艦を機動部隊に編入(復帰)す
        隼鷹飛行機隊の転進は第五五二航空隊飛行機隊マーシャル到着後速に実施するものとす
      2.第五五二航空隊飛行機隊はトラック待機を取止め速にマーシャルに進出すべし

 18.07.05:聯合艦隊電令作第620号:聯合艦隊機密第051052番電:
       興業丸は舞鶴に回航、第二三一設営隊を搭載の上南西方面艦隊長官所定地に輸送の件

 18.07.06:聯合艦隊電令作第621号:聯合艦隊機密第060900番電:
       聯合艦隊電令作第576号に依る北太平洋方面作戦通信に関する件を取止め機密北方部隊命令作
       第9号所定に復帰す

 18.07.19:聯合艦隊電令作第638号:聯合艦隊機密第191021番電:
      1.第二艦隊(愛宕、高雄、清波)は内地に回航整備に従事すべし
      2.機動部隊指揮官は第二艦隊長官トラック出港以後聯合艦隊電令作第569号に依り前進部隊
        指揮官の任務を継承すべし
      3.第七戦隊、大淀、第十六驅逐隊(雪風)、濱風、時雨、有明、夕暮を南東方面部隊に
        第四水雷戦隊(長良)、江風、涼風、玉波を機動部隊に編入(復帰)す
      4.明石、~風丸、~國丸、玄洋丸、日章丸、第二共榮丸、康良丸を機動部隊に編入す

 18.07.20:聯合艦隊電令作第639号:聯合艦隊機密第200829番電:
      1.野分、初風、白露を主隊に編入す
        右各艦は整備完了次第、内海西部に回航、訓練に従事すべし
      2.主隊(大和欠)は7月30日内海西部発トラックに回航の予定

 18.07.22:聯合艦隊電令作第643号:
      1.第四驅逐隊(萩風、嵐)を南東部隊に編入し7月25日附熊野、第十六驅逐隊(雪風)、
        濱風を機動部隊に復帰す
        機動部隊指揮官は熊野をして内地に回航、修理に従事せしむべし
      2.ZF長官は整備の為内地に回航すべき驅逐艦中適当なるものをして熊野艦長の指揮を受け
        同艦の警戒に任ぜしむべし

 18.07.26:聯合艦隊電令作第647号:聯合艦隊機密第252341番電:
      1.7月30日附大和を主力部隊に雲鷹、第七驅逐隊(漣)を主隊に編入す
      2.主隊は7月31日内海西部発(雲鷹、漣は雲鷹艦長之を指揮8月1日0600B点北緯30度00分
        東経136度00分に於て合同すべし)トラックに回航(8月5日トラック着)
        行動予定回航中の諸作業別電の通定む
        別電(関係の向にのみ電報)
      3.雲鷹は大海機密第211940番電第一項及び大海機密第231557番電の輸送を自余の主隊各艦は
        別に定むる人員物件の輸送を実施すべし
      4.各部隊は左に依り主隊の対潜警戒並に掃蕩に任ずべし(部隊、海域、使用兵力の順)
       (イ)主力部隊、機動部隊:北緯30度:北緯航空機
       (ロ)内南洋部隊:サイパンの300浬圏内:在サイパン航空機
       (ハ)機動部隊及び内南洋部隊:トラックの350浬圏内:在トラック兵力適宜

 18.07.28:聯合艦隊電令作第648号:聯合艦隊機密第281239番電:
      1.聯合艦隊電令作第647号中漣を曙に改む
      2.7月30日附第二水雷戦隊(長良)を主隊に編入す
        第二水雷戦隊司令官は長良、雲鷹、第七驅逐隊(曙)を指揮、聯合艦隊電令作第467号第3項
        に応ずる如く行動すべし
      3.長良は運輸本部と連絡適宜南東方面行人員物件の輸送に任ずべし

 18.07.31:聯合艦隊電令作第651号:聯合艦隊機密第311019番電:
      1.8月3日附左の兵力を原隊に復帰す
        摩耶、島風、五月雨、長波、響、第十驅逐隊、第十二潜水隊(伊號第百六十九潜水艦、
        伊號第百七十一潜水艦、伊號第百七十五潜水艦)
      2.各部隊指揮官は左に依り行動せしむべし
       (イ)摩耶、五月雨、長波、第十驅逐隊は所属軍港にて急速整備の上トラックに進出せよ
       (ロ)島風、響は内海西部に回航、訓練に従事(島風は約15日間研究発射後トラックに進出)
       (ハ)第十二潜水隊(伊號第百六十九、第百七十一、第百七十五潜水艦)は先遣部隊指揮官所定

 18.08.05:聯合艦隊電令作第652号:聯合艦隊機密第051115番電:
       8月5日附聯合艦隊兵力部署の一部を左の通改む
      1.左を追加((イ)部隊名(ロ)指揮官(ハ)兵力(ニ)主要任務(ホ)作戦担任区域の順)
       (イ)北東方面部隊(第二基地航空部隊北方部隊)
       (ロ)北東方面艦隊長官(第十二航空艦隊司令長官)
       (ハ)北東方面艦隊(一部を欠ぐ作戦指揮下の兵力を加う)及び第二基地航空部隊又は北方部隊
          に編入乃至同指揮官の作戦指揮下に入れる兵力
       (ニ)(1)分担区域の防備哨戒(2)敵艦隊航空兵力撃滅(3)海上交通破壊
          (4)海上交通保護(5)内戦部隊作戦協力(6)対ソ警戒並同作戦の研究
       (ホ)(北緯24度東経160度)270度線以北45度線以西の本州東方海面並に千島列島
          アリューシャン群島オホーツク海方面
      2.従来の北方部隊及び第二基地航空部隊の項を削る
      3.備考
        部隊(在支部常設数字)名略称左の通
        北東方面部隊  (HTB)
        第二基地航空部隊(2FGB)
        北方部隊    (HPB)

 18.08.05:聯合艦隊電令作第653号:聯合艦隊機密第051626番電:
       聯合艦隊電令作第569号に依る各部隊の任務を解く

 18.08.05:聯合艦隊電令作第654号:聯合艦隊機密第051629番電:
      1.第五戦隊、第二水雷戦隊(長良、白露)野分を機動部隊に雲鷹(曙)を聯合艦隊附属に
        第一潜水隊(伊二一潜)を原隊に編入(復帰)
      2.機動部隊指揮官は第五戦隊、第六十一驅逐隊、磯風をしてラバウル方面行人員物件の輸送に
        任ぜしむべし
      3.磯風をラバウル着後NTBに編入、残人員物件、五洲丸(8月8日頃トラック着)に移載
        情況に依り五洲丸に移載予定の人員物件は同船入港迄トラックに陸揚す

 18.08.09:聯合艦隊電令作第657号:聯合艦隊機密第091114番電:
      1.谷風を主隊に編入す
        谷風は隼鷹8月中旬内地発南西方面行動中同艦の警戒に任ずべし
      2.雲鷹及び機動部隊指揮官所定の警戒驅逐艦二隻は内地回航中A点(北緯30度東経136度30分
        附近16日1500頃熊野艦長所定)迄熊野艦長の指揮を承くべし
      3.第一艦隊長官は驅逐艦二隻をしてA点以後豊後水道迄熊野艦長の指揮を承けしむべし 

 18.08.09:聯合艦隊電令作第659号:聯合艦隊機密第091917番電:
      1.第二水雷戦隊(長良)着後能代に旗艦を変更貴艦隊と共進出のことに取計はれ度
      2.能代進出時前線輸送物件搭載のことに取計はれ度

 18.08.14:聯合艦隊電令作第665号:
      1.8月15日附第一潜水戦隊司令部、伊號第三十六潜水艦、平安丸、寶成丸、白露、初風を
        原隊に復帰
      2.第一司令長官は大和、長門、扶桑、第二艦隊(第四戦隊摩耶欠)、第二水雷戦隊(能代、
        海風、凉風)島風、第十驅逐隊(驅逐艦一隻欠)若月、天津風、初風を指揮8月17日頃
        内地発トラックに進出すべし
      3.大鷹は大海機密第22943番電(7月)第3項の爾余の兵力は南東方面行人員物件輸送に任ずべし

 18.08.22:聯合艦隊電令作第672号:
      1.雲鷹は伊良湖特務艦長の指揮を受け大海機密第201316番電第1項の
        大鷹、冲鷹は先任艦長指揮、同電第2項(イ)の輸送を実施すべし
      2.機動部隊、邀撃部隊指揮官は野分、白露をして伊良湖及び雲鷹を
        浦風、風雲、五月雨をして大鷹及び冲鷹を横須賀よりトラック迄警戒せしむべし

 18.08.25:聯合艦隊電令作第676号:聯合艦隊機密第251647番電:
      1.熊野、第三艦隊驅逐艦一隻(以上呉)
        大鷹、第三艦隊驅逐艦一隻(以上横須賀)は熊野艦長指揮し8月27日頃トラック発各指定地に
        回航すべし
      2.第一艦隊司令長官は驅逐艦一隻をしてA点(北緯31度0分東経137度0分)附近熊野艦長所定)
        により大鷹の警戒に任ぜしむべし

 18.08.25:聯合艦隊電令作第677号:聯合艦隊機密第252118番電:
      1.玉波を邀撃部隊に復帰す
      2.9月1日附内南洋部隊駆潜艇一隻を南東部隊に邀撃部隊驅逐艦一隻を内南洋部隊に編入す  

 18.08.30:聯合艦隊電令作第682号:聯合艦隊機密第291915番電:
       8月31日第四驅逐隊(入風、嵐)江風を邀撃部隊警戒隊に編入す

 18.09.01:聯合艦隊電令作第688号:聯合艦隊機密第010730番電:
       テニアン航空部隊は為し得る限り南鳥島方面敵を索敵攻撃すべし

 18.09.01:聯合艦隊電令作第687号:聯合艦隊機密第010631番電:
      1.本日0340南鳥島に敵艦上機来襲せり
      2.内南洋方面北東方面警戒を厳にすべし

 18.09.01:聯合艦隊電令作第689号:聯合艦隊機密第010930番電:
      1.電令作第672号に依る日枝丸警戒驅逐艦(機動部隊)の派出並に電令作第677号に依る
        邀撃部隊の驅逐艦一隻の内南洋部隊編入を特令する迄夫々延期す
      2.舞風(現任務終了後)、風雲、浦風(横須賀回航の上)、五月雨、長波、大波は速に
        出撃準備を完成すべし

 18.09.03:聯合艦隊電令作第693号:聯合艦隊機密第030932番電:
       聯合艦隊電令作第689号第二項の各驅逐艦は便宜出撃、配備を復旧従前の予定に従い行動
       (整備)すべし

 18.09.04:聯合艦隊電令作第695号:聯合艦隊機密第041829番電:
      1.聯合艦隊電令作第687号に依る警戒を解く
      2.東部ニューギニア及び南太平洋の情勢に鑑み南東方面及び内南洋方面は敵の新企図に対し
        警戒すべし

 18.09.05:聯合艦隊電令作第698号:聯合艦隊機密第051437番電:
      1.9月11日附左に依り丁一號輸送部隊を編成、聯合艦隊附属に編入
       (イ)指揮官 隼鷹艦長
       (ロ)兵力 隼鷹、木曽、多摩、粟田丸、大波、谷風
      2.丁一號輸送部隊は概ね9月13日迄に内海西部(呉附近指揮官所定)に集合、大海機密第
        101031番電に依る陸軍部隊並に大海機密第041803番電に依る飛行機輸送に任ずべし
 
 18.09.05:聯合艦隊電令作第699号:聯合艦隊機密第051445番電:
      1.9月15日附左に依る丁二號輸送部隊を編成、聯合艦隊附属に編入す
       (イ)指揮官 第一潜水戦隊司令官
       (ロ)兵力 平安丸、秋津洲、護國丸、C澄丸(現在任務終了次第)、響、巻波、山雲
      2.丁二號輸送部隊は成る可く速に上海に回航、南東方面転進の第十七師団一部の輸送に任ずべし
        揚陸地に関しては別令す

 18.09.06:聯合艦隊電令作第700号:聯合艦隊機密第061545番電:
       聯合艦隊電令作第677号に依る邀撃部隊の驅逐艦一隻内南洋部隊編入時期を9月7日とす

 18.09.16:聯合艦隊電令作第712号:聯合艦隊機密第160915番電:
      1.大鷹、冲鷹は荷役終了次第トラック発横須賀に回航大海機密第201316番電の輸送に従事せしむ
        べし 
      2.機動部隊、邀撃部隊指揮官は夫々驅逐艦一隻をして大鷹、沖鷹の警戒に任ぜしむべし

 18.09.19:聯合艦隊電令作第717号:聯合艦隊機密第190532番電:
      1.丙作戦第二法警戒
      2.瑞鳳、四驅(野分、舞風)は機動部隊に合流すべし(不取敢ブラウンに向う)
(18.09.19:聯合艦隊機密第190746番電:聯合艦隊機密第190532番電を聯合艦隊電令作第717号とす)

 18.09.19:聯合艦隊電令作第718号:聯合艦隊機密第190806番電:
       聯合艦隊電令作第717号関連特令なければ
      1.内南洋方面部隊は東正面を警戒しつつ当面の敵を攻撃せよ
      2.南東方面部隊、邀撃部隊及在内地兵力は現作戦作業を続行せよ

 18.09.19:聯合艦隊電令作第719号:聯合艦隊機密第191524番電:
       特に情況変化なければ機動部隊、邀撃部隊はブラウンに入泊待機せよ

 18.09.20:聯合艦隊電令作第720号:聯合艦隊機密第201235番電:
      1.聯合艦隊電令作第715号中十六驅(天津風、初風)を五月雨に改む
      2.聯合艦隊電令作第712号に依る大鷹、冲鷹警戒艦を島風に改め聯合艦隊電令第125号中
        島風を除く

 18.09.22:聯合艦隊電令作第721号:聯合艦隊機密第221213番電:
      1.丙作戦第二法警戒を解く
      2.機動部隊、邀撃部隊は機動部隊指揮官所定に依りトラックに回航せよ

 18.09.26:聯合艦隊電令作第723号:聯合艦隊機密第262031番電:
      1.9月30日附聯合艦隊電令作第600号に依るパラオ派遣飛行機隊の編制を解く
      2.前項兵力派遣各隊(那珂を除く)は飛行機を九〇二空に移管すべし

 18.09.27:聯合艦隊電令作第724号:聯合艦隊機密第272152番電:
      1.丁一號輸送部隊の編制を解く、隼鷹、第三十一驅逐隊(大波)、谷風を夫々原隊に復帰す
        木曽、多摩、粟田丸を一時聯合艦隊附属に編入す
      2.機動部隊指揮官は隼鷹をして9月29日頃トラック発内海西部に回航せしむべし
        爾後の任務は別令す
      3.邀撃部隊指揮官は玉波をして隼鷹艦長の指揮を承け同艦の護衛に任ぜしむべし
      4.木曽多摩は隼鷹艦長の指揮を受けトラック、豊後水道間隼鷹の警戒に任ずべし
      5.粟田丸はポナペに於ける陸軍部隊揚陸後トラックに回航すべし
        邀撃部隊指揮官は第三十一驅逐隊(大波)をしてトラックまで粟田丸の護衛に任ぜしむべし

 18.09.27:聯合艦隊電令作第725号:聯合艦隊機密第272145番電:
      1.聯合艦隊電令作第712号中大鷹を除き冲鷹警戒艦を島風及び十七驅(驅逐艦一隻)に改む
      2.隼鷹、雲鷹は隼鷹艦長指揮10月10日頃呉(岩国)発大海機密第131215番電及び同201316番電(
        8月)に依る輸送に従事すべし、右警戒艦を七驅(驅逐艦一隻欠)及び玉波とす

 18.09.30:聯合艦隊電令作第727号:聯合艦隊機密第300915番電:
      1.左に依り丁三號輸送部隊を編制、聯合艦隊附属に編入す
       (イ)指揮官 第十一水雷戦隊司令官
       (ロ)兵力 伊勢、山城、龍田、第三十二驅逐隊(早波、藤波、涼波) 
      2.丁三號輸送部隊は10月中旬内地発大海機密第041031番電(9月)に依る陸軍部隊(甲支隊)の
        第二次輸送に任ずべし

 18.09.30:聯合艦隊電令作第728号:聯合艦隊機密第301431番電:
      1.第三艦隊長官は第二航空戦隊(隼鷹、飛鷹欠)雪風をして10月8日頃内地発昭南島方面に
        進出し主として訓練に従事せしむべし
      2.第三艦隊長官は龍鳳(昭南進出時)及び千歳をして大海機密第131401番電に依る輸送に任ぜしむ
        輸送終了後千歳は内地に帰投せしむべし
      3.第五艦隊長官は第二十一驅逐隊(若葉、初霜)をして第二航空戦隊司令官(復航千歳艦長)の
        指揮を受け其の護衛に任ぜしむべし

 18.10.01:聯合艦隊電令作第729号:聯合艦隊機密第010000番電:
      1.丁二號輸送部隊の揚陸地をラバウルとす
      2.丁二號輸送部隊はラバウルに於ける揚陸終了次第トラックに回航すべし
      3.丁二號輸送部隊トラック着時を以て其の編制を解き第一潜水戦隊司令部、平安丸、巻波を
        夫々原隊に復帰し、内南洋方面部隊(海上護衛)に編入す
        C澄丸、護國丸、秋津洲、山雲に関しては別令す

 18.10.06:聯合艦隊電令作第739号:聯合艦隊機密第060517番電:
      1.今朝来敵機動部隊大鳥島に来襲せり東正面警戒を厳にせよ
      2.南東方面敵の新企図特にダンピール海峡方面に対し警戒すべし

 18.10.06:聯合艦隊電令作第742号:聯合艦隊機密第070720番電:
      1.丙作戦第一法警戒
      2.内南洋方面部隊は現作戦を続行せよ

 18.10.07:聯合艦隊電令作第747号:聯合艦隊機密第071737番電:
      1.丙作戦第一法用意X日を11日とす
      2.先遣部隊は伊一六、伊三五、伊一六九、伊一七一、呂三七所定の配備、其の他現作戦続行
      3.第二基地航空部隊は陸攻成るべく多数を南鳥島に進出せしむべし

 18.10.07:聯合艦隊電令作第749号:聯合艦隊機密第071706番電:
       10月10日1200以後乙部隊艦船通信第二戦略通信配備となせ

 18.10.07:聯合艦隊電令作第750号:聯合艦隊機密第071842番電:
      1.電令作第7 号及び第725号の部隊は現任務終了後トラックに待機すべし
      2.丁四號輸送部隊(第一輸送隊を除く)のトラック進発は特令す
      3.白露をトラック着後南東方面部隊に編入す 

 18.10.08:聯合艦隊電令作第752号:聯合艦隊機密第081336番電:
      1.丙作戦第一法用意及び警戒を解く
      2.東正面敵の策動に対し警戒を厳にせよ

 18.10.08:聯合艦隊電令作第753号:聯合艦隊機密第081341番電:
      1.電令作第746号第2項に依る海上機動兵団の編制及び電令作第747号第3項第二基地航空部隊
        陸攻の南鳥島進出を取止む
      2.10月9日附第五戦隊を南東方面部隊に編入す

 18.10.08:聯合艦隊電令作第755号:聯合艦隊機密第081452番電:
       丁四號輸送部隊(第一輸送隊を除く)のトラック進発を10月10日以後指揮官所定とす

 18.10.08:聯合艦隊電令作第756号:聯合艦隊機密第081711番電:
      1.聯合艦隊電令作第749号を取止む
      2.10月10日以後聯合艦隊、艦隊通信第五電波組織中旗艦通信系に47555KC(タン七)を
        一般通信系に203KC(レヨ)を一時挿し換う
      3.聯合艦隊第三段作戦通信要領中東京通信隊第二放送時刻を兵備機密第241525番電(8日)
        (現行)の通とす

 18.10.15:聯合艦隊電令作第763号:聯合艦隊機密第151712番電:
      1.聯合艦隊特務艦、特設特務艦船(病院船を除く)は左に依り檣を切下ぐと共に檣上部を灰白色
        に塗装すべし
       (イ)檣は無線通信其の他に支障なき限り可及的に切下ぐ
       (ロ)檣(之に類する支柱等を含む)の上部(概ね煙突の高さ以上の部)を灰白色に塗装
      2.右工作に付要すれば最寄の工作廰の協力を受くべし

 18.10.16:聯合艦隊電令作第765号:聯合艦隊機密第160735番電:
       而今Z作戦に関し発令したる場合に於ても左の兵力は特令なければ現任務作業を続行するものとす
       (イ)輸送空母護衛航行中の驅逐艦
       (ロ)特別任務(陸軍部隊の輸送又は之が護衛等)に従事中の艦船

 18.10.17:聯合艦隊電令作第771号:聯合艦隊機密第170829番電:
      1.丙作戦第一法の場合機動部隊はX日朝大鳥島西方200浬附近に進出大鳥島を?として作戦すべし
      2.主力部隊戦艦部隊は機動部隊に策応、概ね機動部隊の南東乃至南方に行動、
        機動部隊の戦果に策応進撃し敵を撃滅す 

 18.10.23:聯合艦隊電令作第773号:聯合艦隊機密第230312番電:
       在ブラウン部隊及び先遣部隊は左に依り作戦すべし
      (1)機動部隊、邀撃部隊は機動部隊指揮官所定に依り24日早朝大鳥島西方海面に達し北乃至東
         方面の飛行捜索を行う(大鳥島上空を避く)
      (2)主隊、戦艦部隊は23日0600ブラウンを出撃機動部隊に策応する如く行動す
      (3)24日朝の索敵に依り敵情を得ざれば前諸号の兵力はトラックに回航す
      (4)甲潜水部隊は先遣部隊指揮官所定に依り25日以後丁散開線を撤し便宜ハワイ諸島方面に進出
         敵艦隊監視敵艦船攻撃に任ず

 18.10.26:聯合艦隊電令作第776号:聯合艦隊機密第260528番電:
       丙作戦第五法警戒を解く

 18.10.28:聯合艦隊電令作第778号:聯合艦隊機密第281025番電:
      1.丁三號輸送部隊の編成を解く、各隊(艦)を夫々原隊に復帰す
      2.訓練部隊指揮官は第十一水雷戦隊(龍田)山城、伊勢をして10月30日頃(補給終了後)
        トラック発内海西部に回航せしむべし
        隼鷹は右部隊と同航呉に回航すべし
      3.邀撃部隊指揮官は第二十四驅逐隊(海風、涼風)機動部隊指揮官は驅逐艦一隻をして第2項
        部隊の警戒に任ぜしむべし
      4.雲鷹、第七驅逐隊(曙)は途中まで第2項部隊と同行、横須賀に回航すべし
      5.第十一水雷戦隊司令官は回航中前諸項部隊を指揮すべし
      6.遊撃部隊指揮官は第二十四驅逐隊(海風、涼風)をして第3項任務終了後所属軍港に於て修理
        整備(約十日間)に従事せしむべし

 18.10.28:聯合艦隊電令作第779号:聯合艦隊機密第281730番電:
      1.10月30日附機動部隊驅逐艦二隻内南洋方面部隊に編入、内南洋方面部隊指揮官右驅逐艦をして
        トラック、ラバウル間海上護衛に従事せしむべし
      2.機動部隊指揮官は矢風をして11月4日迄にクエゼリンに回航鹿島トラック回航時内南洋方面
        部隊指揮官の指揮を受け警戒に任ぜしむべし

 18.10.30:聯合艦隊電令作第780号:聯合艦隊機密第301349番電:
       電令作第779号第2項鹿島警戒艦矢風を邀撃部隊驅逐艦一隻に改む
       矢風を機動部隊より除き聯合艦隊附属に編入す、矢風は11月3日頃トラック発油槽船(寶洋丸
       玄洋丸)を昭南島迄護衛すべし

 18.10.31:聯合艦隊電令作第781号:聯合艦隊機密第310835番電:
      1.機動部隊基地物件輸送終了後第十六驅逐隊(雪風欠)第三十一驅逐隊を南東方面部隊に編入す 
      2.丁四號輸送部隊解隊後第四驅逐隊を南東方面部隊に編入す、南東方面部隊指揮官は
        第四驅逐隊をして主としてラバウル、トラック間海上護衛に従事せしむべし

 18.11.01:聯合艦隊電令作第784号:聯合艦隊機密第011055番電:
      1.邀撃部隊指揮官は第四戦隊、第二水雷戦隊(能代、第三十二驅逐隊、島風)、第七戦隊(
        鈴谷、最上)、第八戦隊(筑摩)を指揮し準備出来次第ラバウル方面に進出すべし
        右部隊をトラック出撃以後南東方面部隊に編入す
      2.~風丸は第十四戦隊司令官の指揮を受け丁四號輸送部部隊と同行ラバウルに進出すべし
        ラバウル着以後南東方面部隊に編入すす

 18.11.07:聯合艦隊電令作第788号:聯合艦隊機密第071229番電:
      1.第四戦隊、第五戦隊、第三戦隊、第七戦隊、第八戦隊(筑摩)、大淀、第十戦隊(阿賀野)、
        第十六驅逐隊(天津風)、第十七驅逐隊(浦風、磯風、浜風)、第六十一驅逐隊(涼月、初月、
         若月)、島風、玉波、第二十七驅逐隊を邀撃部隊に復帰(編入)
      2.初風を機動部隊に復帰
      3.日章丸を聯合艦隊附属に編入

 18.11.07:聯合艦隊電令作第789号:聯合艦隊機密第071847番電:
      1.各部隊指揮官は左に依り指定の艦(隊)を以て輸送任務に従事せしむべし(兵力輸送要領)
       (イ)瑞鳳、冲鷹、雲鷹、第七驅逐隊、第十驅逐隊(秋雲):
          大海機密第021740番電及び同031512番電に依る輸送
       (ロ)千歳、龍鳳、飛鷹、第二十一驅逐隊、谷風:大海機密第031223番電の輸送
       (ハ)各群指揮官:先任艦長
      2.聯合艦隊電令作第785号を取消す
      3.飛鷹(谷風)は右任務終了後第二航空戦隊司令官の指揮下に復帰(編入)す 

 18.11.16:聯合艦隊電令作第810号:聯合艦隊機密第161736番電:  
       第三十二驅逐隊(玉波欠)を邀撃部隊に復帰す

 18.11.18:聯合艦隊電令作第811号:聯合艦隊機密第181904番電:
      1.11月21日附
       (イ)第四驅逐隊(野分、舞風)初月を南東方面部隊に編入し能代を邀撃部隊に復帰す
       (ロ)尾上丸を聯合艦隊附属に第五魚雷調整班を南東方面部隊に編入す
      2.11月23日附 第十驅逐隊(秋雲)を南東方面部隊に編入す 

 18.11.19:聯合艦隊電令作第815号:聯合艦隊機密第192137番電:
      1.丙作戦第三法用意
      2.Z作戦部隊編成中左の通改む
       (イ)戦艦部隊、機動部隊を除く
       (ロ)主隊に大淀を加う
       (ハ)邀撃部隊を加う
          指揮官:第二艦隊司令長官
          兵力:第三戦隊、第四戦隊(鳥海)、第七戦隊(鈴谷、熊野)、第八戦隊(筑摩)、
          第二水雷戦隊(能代、第三十二驅逐隊(玉波欠))、初月、第四驅逐隊(野分、舞風)、
          但し第八戦隊(筑摩)、初月は機動航空部隊飛行機隊基地物件輸送終了後編入
       (ニ)機動航空部隊を加う
          指揮官:第三艦隊司令長官
          兵力:第一航空戦隊飛行機隊、
          第八戦隊(筑摩)、初月は飛行機隊基地物件輸送迄 
       (ホ)補給部隊指揮官:富士山丸指揮官、兵力:富士山丸、風雲
      3.第六十一驅逐隊(涼月)山雲を主隊に編入
      4.主隊及び邀撃部隊は20日0400以後16節二時間待機となせ
      5.機動航空部隊は21日以降マーシャル諸島に進出すべし
      6.補給部隊は24日0300迄にN点(北緯7度00分東経165度)に達する如く行動すべし
      7.爾余の部隊は現作戦を続行すべし

 18.11.20:聯合艦隊電令作第817号:聯合艦隊機密第201920番電:
      1.聯合艦隊電令作第789号中1(ロ)及び3項を削除す
      2.各部隊指揮官は左の隊(艦)を以て大海機密第151847番電及び同161737番電の輸送に任ぜ
        しむべし
       (イ)指揮官:翔鶴艦長
          兵力:翔鶴、千歳、谷風、秋月、玉波、島風(島風はサイパンに到着後本任務を解く)
       (ロ)指揮官:飛鷹艦長
          兵力:飛鷹、第二十一驅逐隊
      3.前号(ロ)項兵力は輸送終了後第二航空戦隊司令官の指揮下に復帰(編入)す

 18.11.21:聯合艦隊電令作第820号:聯合艦隊機密第210411番電:
      1.丙作戦発動
      2.主隊及び邀撃部隊の行動は特令す

 18.11.23:聯合艦隊電令作第829号:聯合艦隊機密第231450番電:
      1.Z作戦部隊の編成を一部左の通改む
       (イ)第三戦隊、第四驅逐隊(野分、舞風)を主隊に編入す
       (ロ)第八戦隊(筑摩)、第十驅逐隊(秋雲、風雲)、第十七驅逐隊(浜風)、第六十一驅逐隊
          (初月、涼月)、富士山丸、東亞丸を邀撃部隊に編入す
      2.邀撃部隊は準備出来次第クエゼリンに進出待機すべし
      3.内南洋方面部隊指揮官は適宜邀撃部隊進出航路周辺の飛行哨戒を実施すべし

 18.11.26:聯合艦隊電令作第833号:聯合艦隊機密第260857番電:
       邀撃部隊を内南洋方面部隊指揮官の指揮下に入る

 18.12.03:聯合艦隊電令作第842号:聯合艦隊機密第030637番電:
      1.邀撃部隊に対する内南洋方面部隊指揮官の指揮を解く、邀撃部隊はトラックに回航すべし
      2.12月5日附マーシャル諸島派遣、第一航空戦隊戦闘機隊を原隊に復帰す
      3.邀撃部隊はトラック回航の際、第一航空戦隊及び第七五五航空隊基地員の輸送に協力すべし
        但し第七五五航空隊基地員輸送の為テニアン迄驅逐艦一隻を派遣するものとす

 18.12.03:聯合艦隊電令作第843号:聯合艦隊機密第031027番電:
      1.南洋第二(?)(1500名)左に依りクサイに進出の予定(輸送船、乗船地、乗船日の順)
        日蘭丸、玖?丸、釜山、12月5日、6日
      2.邀撃部隊指揮官は第二十四驅逐隊の驅逐艦二隻をして右輸送船の護衛に任ぜしむべし

 18.12.04:聯合艦隊電令作第847号:聯合艦隊機密第041124番電:
      1.丙作戦第三法終結、Z作戦部隊の編制を解く
      2.内南洋方面部隊は現作戦を続行すべし
      3.先遣部隊は適宜兵力を以てギルバート方面に対する敵の増援補給遮断に任ずべし

 18.12.05:聯合艦隊電令作第850号:聯合艦隊機密第051455番電:
      1.最近敵潜に依る艦船被害激増の情勢にあり
      2.各方面部隊指揮官は可及的兵力を以て海上護衛並に対潜作戦を強化し被害極限並に敵潜撃滅に
        努むべし(以下不明)

 18.12.07:聯合艦隊電令作第845号:聯合艦隊機密第071445番電:
       電令作第843号中左の通改む
      1.輸送船 日蘭丸、良洋丸、日美丸、但馬丸、釜山発予定12月14日
      2.護衛隊 第二十四驅逐隊(滿潮欠を加う)、潮

 18.12.08:聯合艦隊電令作第856号:聯合艦隊機密第080758番電:
       第三十一驅逐隊を原隊に復帰す

 18.12.10:聯合艦隊電令作第857号:聯合艦隊機密第101012番電:
      1.大和は準備出来次第、横須賀に回航すべし
      2.機動部隊指揮官は翔鶴、第十驅逐隊(秋雲、風雲)、第十七驅逐隊(谷風)、山雲をして
        大和艦長の指揮を受け横須賀に回航せしむべし
      3.機動部隊指揮官は第三戦隊及び風雲をして所属軍港に於て入渠整備に従事せしむべし
      4.邀撃部隊指揮官及び機動部隊指揮官は第五戦隊、第二十七驅逐隊(時雨、白露)及び
        第八戦隊(利根)をして12月23日迄に横須賀に回航せしむべし

 18.12.16:聯合艦隊電令作第861号:聯合艦隊機密第1607555番電:
      1.大海機密第081916番電(イ)項陸軍部隊輸送は左に依り之を実施、本輸送を戊號輸送と呼称
       (イ)輸送部隊の編制(部隊、指揮官、兵力、編制期間の順)
        (1)戊一號輸送部隊、大和艦長、
           大和、第十驅逐隊(秋雲)、第十七驅逐隊(谷風)、山雲
           12月17日よりトラック着時迄
        (2)戊二號輸送部隊、第五戦隊司令官、
           第五戦隊、利根、第二十七驅逐隊(時雨、白露)
           12月23日よりカビエン輸送終了トラック帰着迄
        (3)戊三號輸送部隊、第七戦隊司令官、
           第七戦隊(熊野、鈴谷)、第二水雷戦隊(能代)、大淀、第十驅逐隊(秋雲)、
           第十七驅逐隊(谷風)、山雲、秋月、滿潮
           戊一號輸送部隊トラック帰着よりカビエン輸送終了トラック帰着迄
       (ロ)各輸送部隊の行動
        (1)戊一號輸送部隊
           横須賀に於て大海機密第151111番電第一項の人員物件搭載、
           12月25日頃迄にトラックに進出
        (2)戊二號輸送部隊
           呉に於て大海機密第151111番電第二項の人員物件を搭載、カビエン迄之を輸送
           (適宜トラックに於て補給)
        (3)戊三號輸送部隊
           トラックに於て戊一號輸送部隊より人員物件を移載、指揮官所定にて二箇梯団を編制
           カビエン迄の輸送を行う
       (ハ)南東方面部隊指揮官はカビエン入泊時機等戊二號及び戊三號輸送部隊の行動に関し
          所要の区処をなすべし
       2.電令作第837号に依る第五戦隊、第八戦隊(利根)、第二十七驅逐隊(時雨、白露)の
         横須賀回航を取止む

 18.12.18:聯合艦隊電令作第862号:聯合艦隊機密第181015番電:
       左に依り南洋方面進出陸軍部隊の輸送協力並に護衛を実施、各部隊指揮は指定艦をして輸送
       並に護衛に任ずべし
       (輸送船、出発地、出撃予定日、揚陸地、護衛艦の順)
      1.松江丸、長野丸、夕映丸、妙義丸、嘉辰丸、第三吉田丸、宇品港、24日(トラック経由)
        トラック、モートロック、ポナペ、浦風、浜波、朝雲、?
      2.赤城丸、宇品港、12月22日、大鳥島、第六十一驅逐隊(初月、涼月)
      3.各護衛艦(輸送部隊)指揮官を先任司令(艦長)とす
      4.各輸送部隊は揚陸終了後トラックに回航のこととし、トラック帰着時を以て護衛を解く

 18.12.19:聯合艦隊電令作第863号:聯合艦隊機密第190903番電:
       第十驅逐隊(秋雲)を戊号輸送部隊より除く

 18.12.19:聯合艦隊電令作第864号:聯合艦隊機密第190905番電:
      1.12月20日附
        第六驅逐隊を内南洋方面部隊より除き聯合艦隊附属に編入
      2.機動部隊指揮官は瑞鳳、濱波を12月24日頃発横須賀に回航せしむべし(雲鷹同行)
      3.第六驅逐隊(電、響)は瑞鳳艦長の指揮を受け同艦の警戒に任ぜしむべし
        雷は20日以後発横須賀に回航約二週間の予定を以て入渠整備に従事すべし
        回航の途次船団の護衛に協力すべし

 18.12.21:聯合艦隊電令作第864号:聯合艦隊機密第210819番電:
      1.曙、漣を南東方面部隊に編入す
      2.第三十驅逐隊(卯月)、太刀風を聯合艦隊附属に編入す、速にトラックに回航すべし

 18.12.23:聯合艦隊電令作第870号:聯合艦隊機密第231103番電:
      1.聯合艦隊電令作第864号第2項及び第3項中第六驅逐隊(電、響)、濱風を第二十一驅逐隊に
        改む
      2.第二十一驅逐隊を聯合艦隊附属に編入す
      3.各部隊指揮官は指定の各艦(隊)をして左の任務に従事せしむべし
       (イ)飛鷹、龍鳳、第六驅逐隊(電、響)、濱風:成るべく速に内海西部に回航
          飛鷹、龍鳳は内地所在部隊(GEBを含む)の着艦訓練に協力
       (ロ)海鷹、~鷹、第六驅逐隊(電、響)、薄雲:大海機密第131735番電(11月)による
          トラック行輸送
       (ハ)瑞鳳、雲鷹、第二十一驅逐隊:大海機密第131735番電によるトラック行輸送

 18.12.25:聯合艦隊電令作第871号:聯合艦隊機密第251051番電:
       南西方面艦隊司令長官は立石をして南西進出の途次トラックよりサイパン経由パラオ迄
       鶴見特務艦長の指揮を承け同艦の護衛に任ぜしむべし

 18.12.25:聯合艦隊電令作第874号:聯合艦隊機密第251421番電:
       第二航空戦隊戦闘機隊(約30機)を南東方面部隊に編入す、南東方面部隊指揮官は右を
       主として戊號輸送部隊の警戒に従事せしむべし

 18.12.27:聯合艦隊電令作第876号:聯合艦隊機密第271045番電:
       戊三號輸送を一時延期す、戊三號輸送第一部隊はトラックに帰投せよ

 18.12.27:聯合艦隊電令作第877号:聯合艦隊機密第271712番電:
      1.君川丸は内地トラック及び南西方面人員物件の輸送に任ずべし
      2.邀撃部隊指揮官は第二十七驅逐隊司令をして第二十七驅逐隊(時雨、伊良湖)、君川丸を
        指揮し1月1日横須賀発トラックに回航せしむべし

 19.01.02:聯合艦隊電令作第886号:聯合艦隊機密第020745番電:
       戊三号輸送第二部隊はC澄丸の救難に任ずべし

 19.01.04:聯合艦隊電令作第888号:聯合艦隊機密第041410番電:
      1.聯合艦隊電令作第850号第3項に依るサイパン派遣驅逐艦を削りパラオ派遣驅逐艦二隻に
        改む
      2.邀撃部隊指揮官は島風をしてサイパンよりパラオ迄鶴見艦長の指揮を承け同艦の警戒に
        任ぜしむべし
      3.鶴見サイパン、パラオ間行動中、内南洋方面部隊指揮官は関係部隊をして之が警戒に任ぜ
        しむると共に其の行動に関し区処すべし

 19.01.05:聯合艦隊電令作第889号:聯合艦隊機密第051102番電:
      1.第十七驅逐隊(浦風)、濱波を内南洋方面部隊に編入す(濱波は9日原隊に復帰の予定)
      2.内南洋方面部隊は南洋第三支隊乗艦トラック、ポナペ間行動中之が護衛に任ずべし

 19.01.08:聯合艦隊電令作第891号:聯合艦隊機密第080829番電:
       内南洋方面部隊指揮官は第三十二驅逐隊(早波)、島風をして第二警備部隊電令作第2号に
       依る日本丸、國洋丸、健洋丸の護衛をパラオ附近に於て第百二號哨戒艇より引継ぎトラック
       迄(島風は東経143度線附近迄)護衛せしむべし

 19.01.13:聯合艦隊電令作第895号:聯合艦隊機密第131430番電:
       ~鷹艦長は薄雲、玉波を併せ指揮、1月20日頃呉発電令作第870号に依る任務に従事すべし

 19.01.15:聯合艦隊電令作第898号:聯合艦隊機密第141646番電:
       瑞鳳、雲鷹、第二十一驅逐隊はトラックに於ける作業終了せば第二水雷戦隊司令官の指揮を
       受け横須賀に回航すべし

 19.01.15:聯合艦隊電令作第899号:聯合艦隊機密第150618番電:
       第三十二驅逐隊指令の島風に対する指揮を解く、島風はパラオに帰投すべし

 19.01.16:聯合艦隊電令作第900号:聯合艦隊機密第161655番電:
       1月18日附第十七驅逐隊(浦風)を邀撃部隊に編入、第七驅逐隊を北方部隊に復帰す

 19.01.16:聯合艦隊電令作第901号:聯合艦隊機密第161658番電:
       北方部隊指揮官及び南東方面部隊指揮官は第七驅逐隊、皐月をして1月19日頃トラック発
       豊後水道迄(皐月は佐世保迄)伊良湖及びA船(日昌丸、日蘭丸、良洋丸)の護衛に任ぜしむべし

 19.01.17:聯合艦隊電令作第903号:聯合艦隊機密第170923番電:
       海鷹、第六驅逐隊(電、響)は現任務終了後第十三航空戦隊の移動に協力し南西方面トラック間
       同隊の輸送に任ずべし

 19.01.18:聯合艦隊電令作第904号:聯合艦隊機密第181716番電:
      1.1月20日附太刀風を南東方面部隊に復帰
      2.南東方面部隊指揮官は太刀風、秋風をして1月21日頃トラック発ラバウル行壽山丸、松丹丸の
        護衛に任ずべし

 19.01.20:聯合艦隊電令作第907号:聯合艦隊機密第201853番電:
      1.雲鷹サイパン入泊後、初霜を内南洋方面部隊に編入す
        内南洋方面部隊指揮官は海風、初霜をサイパンに配備、雲鷹警戒に任ぜしむべし
      2.第二水雷戦隊司令官は其の警戒を第五特別根據地隊に引継ぎ能代、早波を率い
        横須賀に回航せよ

 19.01.21:聯合艦隊電令作第908号:聯合艦隊機密第211136番電:
      1.聯合艦隊電令作第895号を取消す
      2.各部隊指揮官は指定の各艦(隊)をして左の任務に従事せしむべし
       (イ)瑞鶴、千代田、第二十一驅逐隊(若葉、初春)、玉波、大海機密第161101番電(右
          任務終了後、瑞鶴は整備に任ぜしむ予定
       (ロ)海鷹、第六驅逐隊(電、響)現任務終了後、内海西部に回航(内海西部着時機を以て
          海鷹に対する本職に指揮を解く)
       (ハ)飛鷹、龍鳳、?dg2月中旬内海発大海機密第171605番電に依る輸送
       (ニ)瑞鶴、第十驅逐隊、大海機密第171605番電に依る輸送

 19.01.22:聯合艦隊電令作第912号:聯合艦隊機密第221757番電:
       聯合艦隊電令作第904号第2項中秋風を削除す

 19.01.23:聯合艦隊電令作第915号:聯合艦隊機密第230806番電:
       第五十號驅潜艇及び第五十二號驅潜艇はサイパンに進出後、内南洋方面部隊指揮官の指揮を
       承け雲鷹の警戒に任ずべし

 19.01.24:聯合艦隊電令作第916号:聯合艦隊機密第241802番電:
      1.HPB、NTB、UNB各指揮官は第二十四驅逐隊(海風)、第七驅逐隊(潮、曙)、皐月をして
        雲鷹艦長の指揮を承け内地着迄残り警戒に任ぜしむべし
      2.雲鷹艦長は右の各艦を併せ指揮し早鞆のサイパン着を俟ち内地(雲鷹艦長所定)に回航
        すべし
      3.内南洋方面部隊指揮官は初霜をして雲鷹サイパン出港後適宜護衛に協力、トラックに帰投
        すべし

 19.01.25:聯合艦隊電令作第918号:聯合艦隊機密第252328番電:
       聯合艦隊電令作第916号中第一項中第二十四驅逐隊(海風)を初霜に、第三項初霜を
       第二十四驅逐隊(海風)に改む

 19.01.26:聯合艦隊電令作第922号:聯合艦隊機密第261925番電:
       邀撃部隊指揮官は藤波をして1月29日頃門司発船団(五十二師団第二次トラック進出部隊乗船
       等)のトラック迄護衛に関し海上護衛総隊に協力せしむべし

 19.01.27:聯合艦隊電令作第923号:聯合艦隊機密第271144番電:
       聯合艦隊電令作第888号第一項に依るパラオ派遣驅逐艦を一隻に改む

 19.01.29:聯合艦隊電令作第929号:聯合艦隊機密第290732番電:
      1.邀撃部隊指揮官は濱波をして1月31日パラオ発佐多船団のトラック迄の護衛に関し
        第二海上護衛隊に協力せしむべし
      2.佐多は聯合艦隊電令作第920号に依る一号重油の陸揚及び三号重油の補填を右期間に
        可能なる範囲に止めトラックに進出すべし

 19.01.30:聯合艦隊電令作第931号:聯合艦隊機密第300651番電:
      1.第二十四驅逐隊(海風)を原隊に復帰す
      2.第二十四驅逐隊(海風)、濱波は速にトラックに帰投せよ

 19.02.07:聯合艦隊電令作第939号:聯合艦隊機密第071456番電:
      1.第一戦隊(武藏)、大淀、第二十四驅逐隊(滿潮)、白露、瑞鳳、千代田、第二十一驅逐隊(
        若葉、初春)、玉波、2月10日トラック発横須賀に(瑞鳳、千代田、第二十一驅逐隊(若葉、
        初春)、玉波は途中分離横須賀に)回航
      2.邀撃部隊は左に依りトラック発パラオに回航同方面に於て訓練待機すべし
        第四戦隊(愛宕、鳥海)、第五戦隊、第十七驅逐隊、2月10日以後明石、15日以後~風丸、
        日朗丸適宜
      3.第十七驅逐隊パラオ着後敷島部隊に復帰、
        敷島部隊は第十七驅逐隊復帰後聯合艦隊電令作第927号により行動すべし
      4.聯合艦隊電令作第923号に依る邀撃部隊驅逐艦のパラオ派遣を取止む
      5.機動部隊指揮官は阿賀野をして応急修理完成後、内地に回航入渠整備に従事せしむべし

 19.02.15:聯合艦隊電令作第941号:聯合艦隊機密第100932番電:
       2月15日附
      1.第四驅逐隊を機動部隊に復帰す
      2.電令作第677号に依り南東方面部隊編入中内南洋方面部隊驅潜艇を原隊に復帰す

 19.02.14:聯合艦隊信電令作第945号:聯合艦隊機密第141721番電:
       2月15日附聯合艦隊兵力部署に左を追加す
       第五基地航空部隊(第五艦隊、GB)、第一航空艦隊長官、第一航空艦隊

 19.02.20:聯合艦隊電令作第956号:聯合艦隊機密第201450番電:
       2月25日附第二十一驅逐隊(若葉、初春)、第二十二潜水隊(伊177潜、伊180潜、伊184潜)を
       北東方面部隊に編入す

 19.02.20:聯合艦隊電令作第958号:聯合艦隊機密第201512番電:
       邀撃部隊指揮官は第三十一驅逐隊(岸波、沖波、朝霜)をして内南洋部隊指揮官の指揮を
       承け2月25日頃宇品発陸軍輸送船(サイパン行安藝丸、崎戸丸、大宮島行山東丸)の
       マリアナ方面内地間の護衛に任ずべし

 19.02.23:聯合艦隊電令作第964号:聯合艦隊機密第230813番電:
       2月25日附聯合艦隊兵力部署の一部を左の通改訂通知す
      1.主隊 聯合艦隊司令長官 武藏、大淀、第二十四驅逐隊(滿潮)、白露
      2.機動部隊 第三艦隊司令長官 第三艦隊(一部欠)、第一戦隊(長門)、扶桑
      3.強行偵察部隊 第十一水雷戦隊司令官 第十一水雷戦隊、伊勢、日向
      4.第一陸軍部隊 第五十二師団長 第五十二師団(一部欠)(トラック諸島防備)
      5.第二陸軍部隊 第二十九師団長 第二十九師団(マリアナ諸島防備)
      6.戦艦部隊を除く

 19.02.24:聯合艦隊電令作第967号:聯合艦隊機密第241526番電:
       関係各部隊指揮官は左の各艦(隊)をして整備(既?任務)終了後作戦地進出の途次
       護衛に関し指揮を受けしむべし
       内南洋方面:第三十一驅逐隊(岸波、沖波、朝霜)五月雨、玉波、野分、卯月、夕凪、測天
       南西方面:天霧

 19.02.29:聯合艦隊電令作第971号:聯合艦隊機密第291642番電:
       3月1日以降パラオ、トラック間船団航路を設定護衛担任を内南洋方面部隊に指定す

 19.03.04:聯合艦隊電令作第984号:聯合艦隊機密第040854番電:
      1.第十一水雷戦隊(驅逐隊驅逐艦欠)は特令する迄作戦に関し海上護衛長官の指揮を受けしむべし
      2.関係各部隊は聯合艦隊電令作第976号の隊司令(天霧を除く)をして特令する迄作戦に関し
        海上護衛長官の指揮を受けしむべし

 19.03.25:聯合艦隊電令作第15号:聯合艦隊機密第251645番電:
       訓練部隊指揮官は早霜をして大鳳艦長の指揮を承け豊後水道外一五〇浬附近迄同艦の警戒に任ぜ
       しむべし

 19.03.30:聯合艦隊電令作第23号:聯合艦隊機密第300839番電:
      1.丙作戦第六法及びT作戦警戒
      2.遊撃部隊は既令の如く行動せよ
      3.旭部隊の行動は既令の外特令す
      4.マーシャル諸島方面配備潜水艦は現作戦を続行せよ

 19.03.30:聯合艦隊電令作第26号:聯合艦隊機密第302147番電:
      1.丙作戦第六法用意D法
      2.旭部隊(第一航空戦隊欠)は至急菲島南部方面進出準備をなせ
      3.トラック及び内地方面所在の潜水艦はパラオ方面に進出せよ
      4.訓練部隊の出撃は特令す

 19.03.31:聯合艦隊電令作第35号:聯合艦隊機密第031947番電:
       4月1日附
       大海指第345号に依る任務を解く

 19.04.09:聯合艦隊電令作第43号:聯合艦隊機密第091621番電:
      1.聯合艦隊第三段作戦兵力部署中南西方面部隊、北東方面部隊を除く
        自余の部隊(主隊の兵力を含む)を中部太平洋方面部隊指揮官の指揮下に入る
      2.中部太平洋方面部隊指揮官は中部太平洋方及南東方面に対する輸送護衛を統括し?すると共に
        同方面の作戦実施に任ずべし

 19.04.12:聯合艦隊電令作第46号:聯合艦隊機密第121405番電:
       Z一作戦要領に関する命令(詳細不明)

 19.04.21:聯合艦隊電令作第51号:聯合艦隊機密第210110番電:
       Z一作戦用意

 19.05.01:聯合艦隊電令作第67号:聯合艦隊機密第011301番電:
       名取を訓練部隊に編入、第十一水雷戦隊旗艦に指定

 19.05.10:聯合艦隊電令作第82号:聯合艦隊機密第101215番電:
       第六驅逐隊早霜、秋霜を機動部隊に編入

 19.05.15:聯合艦隊電令作第87号:聯合艦隊機密第151855番電:
       南西方面艦隊司令長官は海上護衛に関し海護總部隊電令作第159号に依る水偵を指揮すべし

 19.06.03:聯合艦隊電令作第112号:聯合艦隊機密第031057番電:
       第三十六號驅潜艇、第三十七號驅潜艇、第三十號掃海艇を渾部隊に編入す

 19.06.12:聯合艦隊電令作第141号:聯合艦隊機密第120845番電:
       6月3日附第二永洋丸、隼を渾部隊に編入す

 19.06.15:聯合艦隊電令作第154号:聯合艦隊機密第150717番電:
      1.敵は15日朝有力なる部隊を以てサイパン、テニアン方面に上陸作戦を開始せり
      2.聯合艦隊はマリアナ方面に来攻の敵機動部隊を撃滅、次で攻略部隊を殲滅せんとす
      3.あ号作戦決戦発動

 19.06.17:聯合艦隊電令作第172号:聯合艦隊機密第171847番電:
       第十一水雷戦隊(長良、冬月、C霜、松)は急速須賀に回航出動準備を完成すべし

 19.06.17:聯合艦隊電令作第176号:聯合艦隊機密第172304番電:
       第五艦隊(第二十一戦隊、第一水雷戦隊、第二十一驅逐隊(護衛終了後)、帝洋丸)は速に
       横須賀に集結、マリアナ方面に対する作戦準備を完成すべし

 19.06.20:聯合艦隊電令作第193号:聯合艦隊機密第201637番電:
       冬月、第四號輸送艦、第百四號、第百五十三號特設輸送艦は冬月驅逐艦長之を指揮し22日夕刻
       内海西部発(宇品経由取止め)横須賀に回航すべし

 19.06.25:聯合艦隊電令作第206号:聯合艦隊機密第251613番電:
      1.第十一水雷戦隊(長良、冬月、C霜、松)、木曽、多摩、第二十一驅逐隊(初春、若葉)、
        皐月、旗風、汐風、第四號輸送艦、第百四號、第百五十二號、第百五十三號特設輸送艦を
        以て伊號輸送部隊を編成し聯合艦隊直率とし其の指揮官を第十一水雷戦隊司令官とす
      2.伊號輸送部隊指揮官は指揮官所定に依り横鎮に協力、小笠原地区増強部隊並に資材の一部を
        速に父島及硫黄島に輸送すべし
      3.東號作戦部隊及八幡部隊指揮官は右の輸送並に横鎮の実施する小笠原緊急輸送期間中
        輸送部隊の警戒に関し伊號輸送部隊指揮官並に横鎮長官に協力すべし
      4.(不明)

 19.06.26:聯合艦隊電令作第207号:聯合艦隊機密第260803番電:
       夕月を伊號輸送部隊に編入す

 19.06.26:聯合艦隊電令作第209号:聯合艦隊機密第261909番電:
       第五艦隊長官は第十八驅逐隊の二艦をして伊號輸送第三輸送隊(第二十一驅逐隊、能登丸其の他)
       往航時東京湾より概ね青ヶ島附近迄其の対潜前路掃蕩を実施せしむべし

 19.06.26:聯合艦隊電令作第210号:聯合艦隊機密第261912番電:
       第五艦隊(伊號輸送部隊に編入のものを除く、第十八驅逐隊の二艦は聯合艦隊電令作第209号に
       依る行動終了後)は同長官所定の配備に復帰すべし

 19.06.29:聯合艦隊電令作第214号:聯合艦隊機密第290855番電:
       6月28日附東号作戦部隊の聯合艦隊電令作第206号に依る伊號輸送作戦協力の任務を解く

 19.07.03:聯合艦隊電令作第224号:聯合艦隊機密第030955番電:
      1.伊號輸送部隊の編成を解き八幡部隊及び801sgの伊號輸送部隊に対する護衛任務の協力を解く
      2.旗風、汐風に対する本職の作戦指揮を解き第百四、第百五十二、第百五十三號特設輸送艦を
        横鎮長官の作戦指揮下に入る 
      3.松及第四號輸送艦は横鎮長官の指揮を承け南方諸島への輸送並に護衛に任ずべし
      4.C霜、夕月、皐月はC霜驅逐艦長之を指揮最近父島発東京湾帰投の船団護衛に協同しつつ
        横須賀に帰投すべし
        横須賀帰投の時機を以てC霜を原隊に復帰す
      5.夕月????????????原隊に復帰す
      6.第十一水雷戦隊(長良、冬月)はC霜復帰後内海西部に回航、固有任務に復帰すべし
      7.冬月、皐月は横須賀着後同地に在りて概ね7月10日出撃し得る如く整備の上待機すべし

 19.07.12:聯合艦隊電令作第248号:聯合艦隊機密第121544番電:
       「ろ」号輸送部隊指揮官は宮古島作戦輸送の復航時左の南大東島輸送を実施すべし
      1.使用兵力 驅逐艦二隻
      2.輸送区間 自中城湾至南大東島
      3.輸送人員 南大東島に展開すべき陸軍部隊
      4.輸送回数 一回

 19.07.24:聯合艦隊電令作第256号:聯合艦隊機密第241625番電:
       北東方面艦隊長官は第五艦隊(第二十一戦隊、第一水雷戦隊)(第七驅逐隊は現任務終了後)及
       帝洋丸をして内海西部に回航
       当分の間本職の指揮を承け作戦に従事せしむべし

 19.07.29:聯合艦隊電令作第260号:聯合艦隊機密第291503番電:
      1.長良、長鯨(何れも司令部を含まず)は佐鎮長官の指揮を承け南西諸島方面作戦輸送に従事
        すべし(大海機密第282009番電関連)
      2.大海指第438号に依る呉練習戦隊の一艦は長鯨前項任務に従事中第十一水雷戦隊司令官の
        指揮を受け同隊訓練任務に従事すべし

 19.09.10:聯合艦隊電令作第293号:聯合艦隊機密第101515番電:
       捷一號作戦警戒

 19.09.10:聯合艦隊電令作第294号:聯合艦隊機密第101532番電:
       先遣部隊指揮官は中型潜水艦の全力及イ177を捷一號作戦甲に散開配備に応ずる如く速に出撃
       せしむべし

 19.09.15:聯合艦隊電令作第305号:聯合艦隊機密第151655番電:
      1.敵は大挙ハルマヘラ方面及びパラオ方面に来襲せり
      2.南西方面部隊は全力を奮って強靭なる作戦を実施、以て敵の進攻企図を破砕すべし
      3、先遣部隊は別令に依り敵攻撃部隊を攻撃すべし
      4.右以外の部隊は敵機動部隊の来襲に対する警戒を厳にしつつ極力戦力を充実戦備を促進すべし

 19.10.03:聯合艦隊電令作第318号:聯合艦隊機密第030658番電:
       10月2日附鹿島に対する第二航空艦隊司令長官の指揮を解く

 19.10.04:聯合艦隊電令作第332号:機密第041435番電:
       4日附桑を敵潜掃蕩部隊に編入す

 19.10.10:聯合艦隊電令作第336号:機密第101503番電:
       機動部隊指揮官は第二遊撃部隊及第四航空戦隊を速に出撃準備を完成せしむべし
       出撃時機は特令す、出撃時機を以て第四航空戦隊(飛行機隊欠)を第二遊撃部隊に編入す

 19.10.11:聯合艦隊電令作第338号:機密第112117番電:
       第二遊撃部隊及第四航空戦隊(飛行機隊欠)の出撃待機を解く

 19.10.12:聯合艦隊電令作第342号:機密第121030番電:
       基地航空部隊捷一號及び捷二號作戦発動

 19.10.17:聯合艦隊電令作第351号:機密第170835番電:
       捷一號作戦警戒

 19.10.18:聯合艦隊電令作第360号:機密第181732番電:
       捷一號作戦発動

 19.10.27:聯合艦隊電令作第382号:機密第271715番電:
      (レイテ島作戦指導に関する件)

 19.10.31:聯合艦隊電令作第389号:機密第310931番電:
       先遣部隊指揮官は多號作戦第三次輸送終了迄潜水艦一隻乃至二隻をサンベルナンデ海峡東方
       海面に配備、敵の通峡阻止並に輸送部隊に対する警戒に任ずべし

 19.11.06:聯合艦隊電令作第403号:機密第0616000番電:
      1.聯合艦隊電令作第381号第3項の括弧内削除
      2.第一遊撃部隊指揮官は当分の間第一戦隊の一艦又は大淀を旗艦とすることを得

 19.11.08:聯合艦隊電令作第408号:機密第081121番電:
      1.多號作戦第三次輸送船団は8日マニラ出撃9日晩オルモック突入10日昼間同地発11日晩
        マニラ帰投の予定
      2.第一遊撃部隊指揮官は第一遊撃部隊の大部を率い輸送船団の泊地突入に策応スルー海又は
        ミンダナオ海方面に進出輸送船団の間接護衛に任ずべし

 19.11.23:聯合艦隊電令作第308号:聯合艦隊機密第232304番電:
       聯合艦隊電令第548号関連
       第二十一海防隊(生名、干珠)は28日午前中に門司に集合、29日門司発船団の門司より
       マニラ迄の護衛に関し1KEG司令官の指揮を受くべし

 19.11.14:聯合艦隊電令作第415号:機密第141140番電:
      (捷一、二號航空作戦に関する件)

 19.11.14:聯合艦隊電令作第416号:機密第141841番電:
      (聯合艦隊第三段作戦兵力部署に関する件)

 19.12.04:聯合艦隊電令作第432号:機密第042329番電:
      (通信諜報に依る敵情)

 20.01.04:聯合艦隊電令作第459号:聯合艦隊機密第042024番電:
      1.海上護衛司令長官は海上交通保護並に対潜作戦に関し左の兵力を指揮すべし
       (イ)海上護衛総司令部部隊(現に他部隊指揮官の作戦指揮下に在る部隊を除く他部隊より
          海上護衛総司令部長官の指揮下に編入しある兵力を加う)
       (ロ)各鎮守府及び警備府(海南警備府を除く)部隊中海上交通保護並に対潜作戦に従事する
          次の兵力
          各鎮守府司令部、聯合航空隊、航空隊、海上護衛隊、防備戦隊、根據地隊(特設根據地隊)、
          海上交通保護機関、驅逐隊(艦)、水雷隊(艇)、海防隊(艦)、砲艦(隊)(艇)、
          掃海隊(艇)、驅潜隊(艇)、哨戒艇、監視艇(以上何れも特設艦艇を含む)及び
          防空隊 
       (ハ)支那方面艦隊、南西方面艦隊、第十二航空艦隊、聯合艦隊、附属部隊の一部
          右兵力は所要に応じ本職之を指令す
       (ニ)聯合艦隊電令作第457号第4項兵力
      2.海上護衛司令長官は左の海域に於ける海上交通保護並に対潜作戦を実施すべし
        北東方面、本土附近、黄海、東海、支那海及び南方諸島南西太平洋一般海域(北東方面、
        支那沿岸及び南西方面の局地に於ける海上交通保護並に対潜作戦は夫々第十二航空艦隊と
        南西方面艦隊との担任とす)

 20.01.21:聯合艦隊電令作第480号:
       第二遊撃部隊(五艦隊(三十一戦隊を除く)、五戦隊、四航戦、二水戦(内地に在る艦を除く))
       を南西方面部隊より除き本職直率とす

 20.01.22:聯合艦隊電令作第481号:
       南号作戦に於ける通信は左の外聯合艦隊通信規程に依り実施すべし
      1.各主要指揮官の通信
       (イ)通信系 第五特定通信系(電波?通信規程所定)
       (ロ)所属艦所 (略)
       (ハ)通信時間 常時
       (ニ)通信事項 南号作戦関係重要通信に限る
      2.各哨戒部隊の哨戒機通信
       (イ)各哨戒部隊指揮官は使用電波を定め之を所定の向きに報告(通報)す
       (ロ)哨戒部隊旗艦は哨戒機通信の中継に任ず
      3.陸軍部隊との通信
          同一地に所在する海軍部隊を合して行う

 20.01.23:聯合艦隊電令作第485号:
       (大海指第498号に依る明作戦実施要領の件)

 20.01.29:聯合艦隊電令作第491号:
       聯合艦隊第三段兵力部署改訂の件
       (従来のNSBを新にNSB及び西部方面部隊(SBB)に別ち各指揮官を夫々GKF長官
        及び13AF長官とし各々GH長官に直属す)

 20.02.05:聯合艦隊電令作第499号:
       2月5日附聯合艦隊第三段兵力部署(機密聯合艦隊命令作第100号)中左の通り改む
      1.第二遊撃部隊を削除す
      2.南西方面部隊より濠北部隊を削除す
      3.南西方面部隊兵力中第三十一戦隊及び第一輸送戦隊を削除す
      4.西部方面部隊中第三基地航空部隊、西方部隊、東印部隊の部隊区分を削除す
      5.西部方面部隊及び濠北部隊を本職直率とし西部方面部隊の次濠北部隊を加え
        西部方面部隊及び濠北部隊の指揮官兵力主要任務左の通り
       (イ)西部方面部隊(SBB)
          第十方面艦隊司令長官、第十方面艦隊南方軍総司令官の指揮を受け作戦に従事
       (ロ)濠北部隊(GHB)
          第四南遣艦隊司令長官、第四南遣艦隊、南方軍総司令官の指揮を受け作戦に従事

 20.02.05:聯合艦隊電令作第499号:
       聯合艦隊機密第042056番電第五項(イ)(ロ)西部方面部隊及び濠北部隊の南方軍總司令官の
       指揮下に入る時機を2月7日0000とす

 20.02.10:聯合艦隊電令作第509号:
       第二水雷戦隊(霞、朝霜、初霜)に対する第十方面艦隊長官の作戦指揮を解き一時同隊を
       第四航空戦隊司令官の作戦指揮下に入る

 20.02.10:聯合艦隊電令作第510号:
      1.第四航空戦隊司令官は第四航空戦隊(伊勢、日向、大淀)、第二水雷戦隊(霞、朝霜、初霜)、
        第一驅逐隊(~風、野風)を指揮し速に昭南を出撃し人員、重要物資の内地還送作戦を
        実施すべし
        本作戦(部隊)を北号作戦(部隊)と呼称す        
      2.南号作戦部隊は南号作戦の要領に依り北号作戦部隊に対する護衛を強化すべし

 20.02.15:聯合艦隊電令作第517号:聯合艦隊機密第151031番電:
       第十二航空艦隊司令長官は作戦に関し大警長官を指揮すべし

 20.02.16:聯合艦隊電令作第521号:
      1.敵の企図判断
       (1)敵は強力なる機動部隊に依り本土南方諸島の中間に配備先ず関東方面に於ける航空撃滅
          戦を実施したる後南方諸島に上陸を企図しあると判断するも南西諸島方面に対しても
          上陸の算なしとせず
       (2)16日敵は機動部隊を南方列島線東側に二隊、西側に一隊計三隊を配したるものの如し
          今後尚数日間本土九州方面に攻撃を指向する算あり
       (3)敵は南方諸島攻略に際しては先ず我が陣地の捜索的攻撃を実施すると共に囮船団当を
          以て我が特攻攻撃を吸収する算あり
          各部隊左に拠り作戦すべし
      2.
       (1)基地航空部隊は情況特に変化せざる限り現配備を以て強靭なる邀撃作戦を実施
       (2)南方諸島守備部隊は各所在地を死守
       (3)先遣部隊大部は予定計画による次期出撃準備を促進完成次第出撃敵攻略部隊を邀撃
       (4)第一遊撃部隊は内海西部方面に在りて待機
       (5)第一次南号作戦は当分之を続行且船団の運航を更に敏活ならしむ
       (6)各鎮守府各警備府部隊及び支那方面艦隊は更に警戒を厳にし邀撃配備を完成すると共に
          敵来攻に際して強靭なる作戦を実施

 20.03.10:聯合艦隊電令作第551号:聯合艦隊機密第101620番電:
       呉鎮長官は波號第百六潜水艦をして当分の間第一機動基地航空部隊指揮官の指揮を承けしむべし

 20.03.17:聯合艦隊電令作第564号:
      1.諸情報を綜合するに敵は近く南西諸島方面に上陸を企図しつつある算大なり
      2.敵攻略部隊南西諸島方面に来攻せば陸軍部隊と緊密に協力、聯合艦隊の全力を挙げて
        之を撃滅南西諸島を確保せんとす
      3.作戦要領
       (イ)航空作戦
        (1)1KFGB九州方面に展開、九州方面敵機動部隊を捕捉撃滅
        (2)5FGBは台湾に展開、遊撃部隊敵機動部隊に随伴する空母群を捕捉撃滅
        (3)六航軍各航空隊は概ね沖縄本島(を含む)以北の南西諸島及び九州方面に展開
           主として敵の輸送船団を捕捉撃滅、尚為し得る限り一部を以て敵空母撃滅に協力す
           (第三項発令時機を3月20日零時とす)           
        (4)7FGB、8FGBの可動全力(実用機)の本土西方転進を準備す
        (5)GEB指揮官指揮下(作戦指揮を含む)航空兵力は本土西方集中を準備しつつ現任務を
           続行、令に依り所定兵力を1KFGB指揮官の作戦指揮下に入れ作戦せしむ 
       (ロ)潜水艦作戦
        (1)先遣部隊の大部は協力出撃準備を促進、令に依り九州南東海面に出撃、主として
           敵機動部隊捕捉撃滅
        (2)先遣艦隊の一部(回天搭載可能のもの)回天の搭載出撃準備を促進、令に依り
           南西諸島近海出撃伏勢し敵攻略部隊の攻撃
       (ハ)局地守備部隊の作戦
        (1)航空基地を整備、航空兵力の進出に備う 
        (2)敵来攻せば海上特攻兵力を以て敵攻略部隊を水際に於て撃滅
        (3)敵上陸せば陸軍に協力して敵を撃滅し飛行機港湾等海正面要域を確保
       (ニ)海上部隊の作戦
        (1)第一遊撃部隊は警戒を厳にし内海西部方面に在りて待機し特令に依り出撃準備を
           完成す
        (2)航空作戦有利なる場合第一遊撃部隊は特令に依り出撃し敵攻略部隊を撃滅す
      4.本作戦を天一号作戦と呼称し之が警戒並に発動要領は捷号作戦に準じ本職之を下令す

 20.03.25:聯合艦隊電令第577号:機密第251323番電:
       天一号作戦警戒

 20.03.25:聯合艦隊電令作第579号:機密第252035番電:
       各鎮守府及警備府司令長官は航空基地に配備せる指揮下設営隊及施設部隊派遣兵力をして作戦に
       関し該当基地を管理する各航空艦隊司令長官の指揮を受けしむべし

 20.03.26:聯合艦隊電令第581号:機密第261052番電:
       第一遊撃部隊(第一航空戦隊(大和)、第二水雷戦隊、第三十一戦隊、第十一水雷戦隊(可動
       兵力))は出撃準備を速に完成、内海西部方面に在りて待機すべし

 20.03.26:聯合艦隊電令第582号:機密第261102番電:
       天一号作戦発動

 20.03.26:聯合艦隊電令作第583号:機密第261657番電:
      1.第一遊撃部隊は28日1200以後、指揮官所定に依り速に出撃、主力は豊後水道を一部は
        下関海峡を通過し佐世保に前進待機すべし        
      2.1KFGB指揮官は第一遊撃部隊主力の回航と関連。敵機動部隊の動静を偵知しつつ好機に
        乗じ之を補足殲滅すべし
      3.1KFGB指揮官は作戦指揮下7FGB兵力を準備出来次第九州方面に躍進せしむべし
      4.GEB指揮官は第一遊撃部隊行動間之が対潜警戒を厳にすべし

 20.03.28:聯合艦隊電令作第588号:機密第280946番電:
      1.呂號第六十三潜水艦を佐鎮長官の指揮下に入る
      2.佐鎮長官は呂號第六十三潜水艦をして奄美(大島)方面に進出
        蛟龍隊の魚雷其の他母艦任務に従事せしむべし

 20.03.28:聯合艦隊電令作第589号:機密第281019番電:
       聯合艦隊電令作第583号に依る第一遊撃部隊の佐世保回航兵力を第一航空戦隊(大和)、
       第二水雷戦隊(一部欠)及び第三十一戦隊(一部欠)とす

 20.03.28:聯合艦隊電令作第590号:
      1.明29日敵機動部隊九州方面に近接の徴あり
      2.第一遊撃部隊主力の佐世保回航を特令する迄延期す

 20.04.04:聯合艦隊電令作第601号:機密第040918番電:
      1.敵は既に沖縄島北及び中飛行場地区に約三ヶ師団を揚陸後続部隊の揚陸を続行中なり
      2.聯合艦隊は好機に乗ずる敵機動部隊及び攻略部隊に対する攻撃を続行すべし
        X日(5日の予定)を期し航空攻撃を沖縄泊地に指向敵増援攻略船団(支援空母及び
        戦艦等を含む)を覆滅すると共に併せて敵機動部隊を捕捉撃滅せんとす
      3.航空部隊は左に依り作戦すべし
       (イ)1KFGB(作戦指揮下7FGB、8FGBを含む)及び6FAは密に共同適時機動制空を持続しつつ
          右間隙に乗ずる波状攻撃を敵攻略船団に指向す1KFGBは本攻撃期間別に有力なる一部
          兵力を以て敵機動部隊の策動に備え好機之を捕捉撃滅
       (ロ)5FGBは右攻撃に策応し敵攻略船団に側方攻撃を敢行し戦況?好機を捕捉せば
          敵機動部隊に攻撃を敢行するものとす
       (ハ)GEB作戦指揮下の航空兵力は右攻撃に策応し機宜敵攻略船団に攻撃を敢行戦果の拡充に
          努む

 20.04.05:聯合艦隊電令作第602号:聯合艦隊機密第051057番電:
       各航空部隊の協議に応じ天一號作戦参加航空部隊の機材整備に関し空及び麾下聯合航空部隊
       兵力を派遣所在航空部隊指揮官の指揮を承けしむべし

 20.04.05:聯合艦隊電令作第603号:
       第一遊撃部隊(大和、第二水雷戦隊(矢矧及び驅逐艦六))は海上特攻として8日黎明
       沖縄島に突入を目途とし急速出撃準備を完成すべし

 20.04.05:聯合艦隊電令作第605号:
       第一遊撃部隊指揮官は第三十一戦隊の驅逐艦四隻を以て掃蕩隊を編制、九州南方海面迄
       海上特攻隊の対潜対空警戒に任ぜしむ可し

 20.04.05:聯合艦隊電令作第607号:
      1.帝國海軍部隊及び六航軍はX日(六日以降)全力を挙げて沖縄周辺敵艦船を攻撃撃滅せん
        とす
      2.陸軍飛行第八師団は右に協力攻撃を実施す
        第三十二軍は7日より総攻撃を開始、敵上陸部隊の掃滅を企図す
      3.海上特攻隊はY−1日黎明時豊後水道出撃、Y日黎明時沖縄西方海面に突入、敵水上艦艇
        並に輸送船団を攻撃撃滅すべし
        Y日を8日とす

 20.04.05:聯合艦隊電令作第610号:
       聯合艦隊電令作第601号のX日を6日とす

 20.04.05:聯合艦隊電令作第611号:
      1.聯合艦隊電令作第603号に依る第一遊撃部隊兵力を大和、第二水雷戦隊(矢矧及び驅逐艦
        八隻)に改む
      2.海上特攻隊豊後水道出撃時機を第一遊撃部隊指揮官所定とす

 20.04.06:聯合艦隊電令作第612号:機密第061121番電:
       海上特攻隊内海西部出撃後内海西部に在る第一遊撃部隊兵力及北上、波風は第十一水雷戦隊
       司令官之を指揮すべし
       右部隊を待機部隊と呼称し特令する迄本職直率とす

 20.04.06:聯合艦隊電令作第613号:
       海上特攻隊内海西部出撃後内海西部に在る第一遊撃部隊の兵力及び北上、波風は
       第十一水雷戦隊司令官之を指揮すべし
       右部隊を待機部隊と呼称し特令する迄本職直率とす

 20.04.09:聯合艦隊電令作第615号:聯合艦隊機密第092215番電:
       第七艦隊を佐鎮部隊に編入す

 20.04.10:聯合艦隊電令作第617号:聯合艦隊機密第100005番電:
      1.佐鎮長官は對馬海峡の防備並に海上交通保護に関し鎮警長官を指揮すべし
      2.對馬海峡方面の防備及び同方面の海上交通保護に関し左の地域中現に呉鎮又は鎮警担任の
        地域を当分の間佐鎮の担任地域とす
        川尻岬北緯35度10分東経129度45分、鴻島北緯34度05分東経128度00分、
        北緯23度10分東経128度00分、黒母瀬九州北西岸及び中国西岸(部埼本山連結線以北以西の
        下関海峡を含む)にて囲む地域

 20.04.20:聯合艦隊電令作第637号:機密第200010番電:
       第十七驅逐隊(雪風)、第四十一驅逐隊(冬月、凉月)、第二十一驅逐隊(初霜)は
       当分の間佐世保方面に在りて整備訓練に従事すべし

19.10.10:聯合艦隊電令作特第6号:機密第101241番電:       基地航空部隊捷二号作戦発動の場合は特令北部比島西カロリン方面の作戦を続行せよ 19.10.14:聯合艦隊電令作特第8号:聯合艦隊機密第141808番電:      1.敵機動部隊は我が痛撃を受けて敗退しつつあり      2.基地航空部隊及第二遊撃隊は全力を挙げ残敵を殲滅すべし 19.10.17:聯合艦隊電令作特第14号:機密第170809番電:       捷一号作戦警戒

聯合艦隊電令

 16.12.07:聯合艦隊電令第13号:
       皇國の荒廃繋りて此の征戦に在り粉骨砕身各員其の任を完うせよ

 17.04.29:聯合艦隊電令第19号:聯合艦隊機密第902番電:
       左の要領に依り聯合艦隊第六回通信教練を実施す
      1.期日 第一次 四月三十日、五月一日
           第二次 五月五日、六日
           第三次 五月十一日、十二日
        各回次共第一日午前八時より第二日午后八時迄
        (以下不明)

 17.05.02:聯合艦隊電令第20号:聯合艦隊機密第964番電:
       敵機動部隊の東京方面来襲を阻止する目的を以て第五艦隊の一部第二十六航空戦隊東京通信隊は
       五月下旬迄左に依り作戦上支障なき範囲に於て通信教練(偽電偽交信を含む)を実施すべし
       (1)東正面に対し我が方は飛行機哨戒艦艇多数を以て厳重哨戒を実施しつつある如し
       (2)実施の詳細は第一聯合通信隊司令官所定

 17.10.10:聯合艦隊電令第32号:聯合艦隊機密第100630番電:
      1.(タン210)を(タン5、タン205)に改む
      2.昼夜間波(小艦艇)転換時刻を特例なければ0400、1800とすを追加

 17.11.05:聯合艦隊電令第103号:聯合艦隊機密第052202番電:
      1.左の驅逐艦短艇を外南洋部隊の亡失補充に転用す、時津風、初風内火艇及びカッター各一隻、
        峯風カッター二隻
      2.外南洋部隊指揮官は短艇補充先を報告すべし

 18.01.08:聯合艦隊信電令第118号:聯合艦隊機密第081935番電:
       冲鷹は一部飛行機をトラックに陸揚後、艦爆約十六機、零戦約二十四機をラバウル方面に発艦
       空輸の上、横須賀に回航、大海機密第261156番電(12月)による輸送に従事すべし

 18.05.16:聯合艦隊電令第75号:聯合艦隊機密第161718番電:
       左に依り欺瞞通信を実施すべし
      2.目的
       (イ)5月18日より24日迄
          聯合艦隊の大部トラック方面に在泊に偽す
       (ロ)5月25日より約二週間聯合艦隊の大部をマーシャル方面に集中ミッドウェー又はカントン
          方面進攻作戦実施に偽す
      3.実施要領、指導官所定とし東京通信隊之を協力す

 18.06.03:聯合艦隊電令第81号:
       内地作戦地間を往復する艦船は左の要領に依り作戦資材(兵器、舟艇、軍需品、設営資材等)
       及び人員輸送を実施すべし
      1.艦船作戦地に向け内地発の際は所在地各庁鎮守府警備府(運輸部等)と密接に連絡、人員
        物件を極力輸送
      2.艦船内地に向け作戦地発の場合、糧食弾薬等は必要最小限以外は前線基地に陸揚還送し
        人員及び物件を輸送
      3.補給艦船は主搭載物件の外搭載可能人員及び各種物件の前線輸送を実施す

 18.09.05:聯合艦隊電令第125号:聯合艦隊機密第051343番電:
       邀撃部隊指揮官は鳥海、摩耶、島風、長波をして第六四防空隊、第六五防空隊、第八七警備隊
       の横須賀、ラバウル間輸送に任ぜしむべし

 18.12.17:聯合艦隊電令第165号:聯合艦隊機密第171104番電:
       陸上部隊の部隊名称を昭和19年1月1日以降左の通定む
      1.第十一航空艦隊、第十二航空艦隊、第十三航空艦隊長官を指揮官とする部隊は夫々
        第一、第二、第三基地航空部隊
      2.航空戦隊二隊程度以上は某方面聯合空襲部隊
      3.航空戦隊司令官を指揮官とする部隊は航空戦隊番号より20を減じたる番号の空襲部隊
      4.航空隊司令を指揮官とする部隊は航空隊番号に部隊を附す
      5.右以外は適宜甲、乙、丙部隊(大部隊)又は伊呂波部隊(小部隊)を附与す

 19.03.01:聯合艦隊電令第203号:聯合艦隊機密第010847番電:
       各艦隊長官は部下艦艇をして他部隊の海上交通保護対潜作戦又は救難に協力せしむる場合若は
       他部隊より護衛又は救難を受けしむる場合已むを得ざる時の外該艦艇をして当該任務又は行動に
       関し一時任務達成上他部隊指揮官の区処を承けしむべし

 19.03.19:聯合艦隊電令第221号:聯合艦隊機密第191323番電:
       千代田、第六驅逐隊(電、響)は左に依り行動すべし
       3月23日頃バリクパパン発パラオに回航燃料揚搭
       3月30日パラオ発バリクパパンに回航燃料を満載内地還送物件搭載
       4月6日頃バリクパパン発内海西部に回航呉鎮長官所定地に燃料揚搭爾後特令す

 19.06.05:聯合艦隊電令第288号:聯合艦隊機密第052126番電:
       6月6日附霜月を機動部隊に編入す
       霜月は佐世保に回航同地にて第一機動艦隊行機銃及其の他の物件を搭載タウイタウイに向け
       15日迄に着の予定にて進出すべし

 19.07.05:聯合艦隊電令第267号:聯合艦隊機密第051741番電:
       明6日0300より0800迄対空第二警戒配備、0800以後特令なければ対空第三警戒配備となせ

 19.07.13:聯合艦隊電令作第307号:聯合艦隊機密第131145番電:
       「ろ」号作戦輸送部隊に竹及第十一水雷戦隊の水偵一機を加う

 19.07.19:聯合艦隊電令作第317号:聯合艦隊機密第191446番電:
      1.扶桑、山城、第二十一驅逐隊を第一訓練部隊に編入す
      2.扶桑、初霜は呉に於て山城、第二十一驅逐隊(初霜欠)は横須賀に於て整備後第十一水雷戦隊
        に合同すべし

 19.07.19:聯合艦隊電令作第318号:聯合艦隊機密第191814番電:
       「ろ」号作戦輸送部隊の内海西部着同部隊の編成を解く
       第十一水雷戦隊は内海西部に於て訓練整備に従事し鹿島は原隊に復帰すべし

 19.08.02:聯合艦隊電令第335号:機密第021807番電:
       榛名及第四驅逐隊(朝雲欠)は榛名艦長之を指揮リンガ方面に進出すべし
      1.右進出の途次第二艦隊所定輸送に従事する外佐鎮の南西諸島方面輸送に協力すべし
      2.第四驅逐隊(朝雲欠)は須賀より佐世保回航の途次内海西部迄帝洋丸(横須賀より内海
        西部回航)の護衛に従事すべし

 19.08.02:聯合艦隊電令第336号:機密第021811番電:
      1.藤波、夕凪及第六十一驅逐隊の一艦はヒ七一船団指揮官の指揮を承け8月8日頃門司発船団
        江口丸、速吸船団の護衛に従事すべし
      2.藤波及第六十一驅逐隊の驅逐艦一隻は船団の昭南着時を以て第1項護衛任務終了邀撃部隊
        所在地に進出すべし

 19.08.02:聯合艦隊電令第337号:機密第021817番電:
      1.C霜、竹はC霜艦長これを指揮し竹の出撃準備完成次第成るべく速に呉発大本営所定のパラオ
        方面防備資材(呉搭載)のパラオ輸送(一回)に従事すべし
      2.C霜は右輸送終了後M方面にて竹を分離別働せしめリンガ泊地方面第二水雷戦隊所在地に進出
        すべし
      3.竹はC霜と分離後マニラに回航爾後第三南遣艦隊長官の指揮を承けパラオ輸送に従事すべし

 19.08.03:聯合艦隊電令第339号:機密第030948番電:
      1.第四驅逐隊の驅逐艦二隻及帝洋丸は横須賀発内海西部佐世保方面回航の途次東京海湾に於て
        横鎮の電探実験に協力すべし
      2.聯合艦隊電令第333号による第十八驅逐隊の電探実験協力を取止む

 19.08.03:聯合艦隊電令第340号:機密第031203番電:
      1.木曽、多摩、第十八驅逐隊は横鎮長官の指揮を受け小笠原諸島方面の艦艇輸送(一回)に
        従事すべし
      2.右輸送(揚搭)終了せば第二十一戦隊第二小隊及び第十八驅逐隊は木曽艦長之を指揮し
        内海西部に回航、第五艦隊に復帰すべし

 19.08.04:聯合艦隊電令第343号:機密第041505番電:
       聯合艦隊電令第336号中第六十一驅逐隊の一艦を削除す

 19.08.04:聯合艦隊電令第344号:機密第041540番電:
       山城、第二十一驅逐隊(若葉、初春)は山城艦長之を指揮し8月12日頃横須賀発内海西部に回航
       第二遊撃部隊に合同すべし

 19.08.09:聯合艦隊電令第347号:機密第090815番電:
       第二遊撃部隊指揮官は成るべく速に驅逐艦三隻を門司に回航せしめ第一海上護衛隊司令官の
       指揮を承け門司台湾間(一往復)の船団護衛に従事すべし

 19.08.09:聯合艦隊電令第348号:機密第090817番電:
      1.八月十日附雲龍、第四十一驅逐隊を第七基地航空部隊に編入す
      2.第四十一驅逐隊を(霜月)は最近の船団の護衛に協力しつつ冬月は現任務終了後なるべく
        速に東京海湾に回航雲龍に合同すべし

 19.08.09:聯合艦隊電令第349号:機密第090844番電:
       山城艦長は聯合艦隊電令第344号の行動中雲鷹を合せ指揮し内海西部に回航すべし

 19.08.16:聯合艦隊電令第359号:機密第161427番電:
       聯合艦隊電令第347号中護衛区間門司、台湾を門司、マニラ間に改む

 19.08.19:聯合艦隊電令第365号:機密第192015番電:
      1.第四十三驅逐隊(松、竹欠)梅、桃及び第二十二號海防艦は内海西部に在りて整備訓練に従事
        すべし
      2.自余の敵潜掃蕩隊は何分の令ある迄現任務を続行すべし

 19.08.20:聯合艦隊電令第370号:機密第202044番電:
       機動部隊指揮官は驅逐艦二隻をして八月二十三日より約十日間先遣部隊の指揮を受け内海西部
       及油谷湾方面に於て潜水艦との協同訓練を実施せしむべし

 19.08.27:聯合艦隊電令第379号:聯合艦隊機密第271845番電:
       聯合艦隊電令第375号に依る矢風の研究実験協力期間を9月12日より9月16日迄に改む

 19.09.17:聯合艦隊電令第411号:聯合艦隊機密第171145番電:
      1.第二戦隊及第十七驅逐隊は第二戦隊司令官之を指揮し内海発昭南方面に進出すべし
      2.右進出の途次大本営の指定する人員物件をブルネイ及昭南に輸送すべし

 19.09.29:聯合艦隊電令作第438号:聯合艦隊機密第291030番電:
       長鯨を第十一潜水戦隊に復帰せしめ長鯨呉着の日を以て第十一潜水戦隊司令官の呉練習戦隊の
       一艦に対する指揮を解き同艦を原隊に復帰せしむ

 19.10.19:聯合艦隊電令作第477号:機密第191742番電:
       海鷹、龍鳳、第四十三驅逐隊(桃、梅)、樅を海鷹艦長之を指揮し大海戦力補給部指定の
       第六十一航空廠再建兵器資材の呉(佐世保)基隆間輸送に従事すべし

 19.10.21:聯合艦隊電令作第484号:機密第212110番電:
       第十一水雷戦隊司令官は驅逐艦二隻(樅を含む)をして海鷹艦長の指揮を受け同輸送部隊(
       25日頃佐世保発)の護衛に従事せしむべし

 19.11.03:聯合艦隊電令第511号:機密第031136番電:
       11月2日附
       龍鳳、第四十三驅逐隊(桃、梅)、樅を夫々原隊に復帰す

 19.11.06:聯合艦隊電令第516号:機密第061906番電:
       第十一水雷戦隊司令官は驅逐艦一隻をして海護長官の指揮を承け10日頃内地発船団の護衛に
       従事せしむべし

 19.11.12:聯合艦隊電令第531号:聯合艦隊機密第120925番電:
      1.11月12日附第三十一戦隊(五十鈴、第四十三驅逐隊)桑、杉を南西方面艦隊
        第四航空戦隊(伊勢、日向)を2YBに編入す
      2.第三十一戦隊、第四航空戦隊の搭載物件揚搭地は南西方面艦隊司令長官所定とす

 19.11.16:聯合艦隊電令第542号:機密第161732番電:
      1.第三十驅逐隊、第五十二驅逐隊(檜、樅)及榧は25日頃、干珠は28日頃内海西部を出撃
        船団護衛に従事しつつマニラ方面に進出第三十一戦隊に合同すべし
      2.第三十驅逐隊、第五十二驅逐隊、榧、干珠は右行動中護衛並に運航に関しGEB長官の
        指揮を承くべし

 19.11.22:聯合艦隊電令第467号:聯合艦隊機密第221001番電:
       聯合艦隊電令第383号に依る電探警報通信訓練実施要領中実施日時を12月5日、15日、25日の
       0500及び1800の各二時間に改む

 19.11.23:聯合艦隊電令第548号:聯合艦隊機密第231315番電:
      1.第二十一海防隊(生名、干珠)は29日頃門司発船団の護衛に従事しつつマニラ方面に進出
        第三十一戦隊に合同すべし
      2.第二十一海防隊は右行動中護衛並に運航に関しGEB長官の指揮を承くべし

 19.11.24:聯合艦隊電令第550号:
       信濃、第十七驅逐隊は信濃艦長之を指揮し機宜横須賀発内海西部に回航すべし
       内海西部着後、第十七驅逐隊に対する信濃艦長の指揮を解く

 19.11.26:聯合艦隊電令第552号:
       11月26日附白沙を南西方面部隊に編入す

 19.12.07:聯合艦隊電令第566号:聯合艦隊機密第071151番電:
       聯合艦隊電令第383号に依る電探警報通信訓練を取止む

 19.12.19:聯合艦隊電令第576号:
      1.龍鳳、第十七驅逐隊は龍鳳艦長之を指揮し24日頃呉発台湾方面作戦輸送に従事すべし

 19.12.21:聯合艦隊電令第579号:
      1.龍鳳、矢矧、第十七驅逐隊は台湾方面作戦輸送を実施すべし
        右作戦輸送の行動に関しては海上護衛司令長官の指揮を承け輸送物件は内地に於ては
        大海戦力補給部指定、台湾方面に於ては高警長官の指定に依る
      2.矢矧、時雨は龍鳳隊の船団(30日頃門司発)同行カムラン方面に進出、第二水雷戦隊に
        合同すべし、右進出中矢矧、時雨は新浜発よりカムラン附近までの行動に関し
        海上護衛司令長官の指揮を承くべし

 19.12.26:聯合艦隊電令第586号:
       聯合艦隊電令第579号中、矢矧を削除、矢矧は1月中旬迄内海西部にありて訓練整備を実施
       すべし

 20.01.08:聯合艦隊電令第592号:
      1.時雨はサンジャック方面に回航、第二水雷戦隊に、旗風は高雄に回航、第三十一戦隊に
        合同すべし
        時雨、旗風は右行動中南西方面艦隊司令長官の指揮を受け船団護衛に従事すべし
      2.三宅、屋久は南西方面艦隊司令長官の指揮を承け昭南までヒ八七船団の護衛に従事すべし
 
 20.01.08:聯合艦隊電令第593号:
       潮、珠丸、千鳥、至急修理に従事すべし

 20.01.08:聯合艦隊電令作第595号:機密第081926番電:
       北上を第一訓練部隊に編入す
       北上は準備出来次第内海西部に回航、第十一水雷戦隊に合同すべし

 20.01.13:聯合艦隊電令第596号:
       球磨川丸は当分の間第二遊撃部隊指揮官(第五艦隊長官)の指揮を受け艦隊の補給に任ずべし

 20.01.14:聯合艦隊電令作第605号:機密第141558番電:
       響を第一訓練部隊に編入す
       響は準備出来次第内海西部に回航、第十一水雷戦隊に合同すべし

 20.01.18:聯合艦隊電令第609号:機密第181116番電:
      1.第一驅逐隊(~風、野風)、楓は22日頃門司発船団護衛に従事しつつ高雄方面に進出
        第三十一戦隊に合同すべし
      2.第一驅逐隊、楓は右進出時護衛及び行動に関し海上護衛司令長官の指揮を受くべし

 20.01.21:聯合艦隊電令第611号:機密第211537番電:
       第一機動部隊指揮官は第百三戦隊司令官の協議に応じ春月の訓練に協力すべし

 20.01.27:聯合艦隊電令第617号:機密第271328番電:
       響を第一機動部隊より除き遊撃部隊に編入す

 20.02.01:聯合艦隊電令第621号:
       波風を第一訓練部隊に編入す
       波風は内海西部に回航第十一水戦に合同すべし

 20.02.05:聯合艦隊電令第624号:
       第二水雷戦隊の軍隊区分及び作戦指揮(任務)を聯合艦隊機密第031922番電通改む
(20.02.03:聯合艦隊機密第031922番電:第二水雷戦隊(内地所在兵力を除く)を聯合艦隊附属とし
      当分の間第十方面艦隊の作戦指揮を受く)

 20.02.05:聯合艦隊電令第626号:機密第051003番電:
      1.椿、櫻をCSF部隊に編入
      2.椿、櫻は2月10日頃内海西部発船団護衛に従事しつつ上海方面に進出すべし
        右進出中の護衛並に運航に関しては海上護衛司令長官の指揮を受くべし

 20.02.14:聯合艦隊電令第643号:機密第141655番電:
       当分の間重油月額割当量(単位瓲)を左の通り定む
       第二艦隊1,500、第六艦隊1,500、第十一水雷戦隊900、第二十二戦隊700

 20.02.22:聯合艦隊電令作第653号:
      1.1KFGB指揮官は3月2日より3日間の予定を以て指揮下合同綜合訓練を実施すべし
      2.第二艦隊長官は指揮下驅逐艦二隻をして目標艦として右訓練に関し1KFGB指揮官の指揮を
        受くべし
      3.第三航空艦隊長官は戦闘第九〇一飛行隊をして右訓練に参加せしめ訓練に関し1KFGB指揮官
        の指揮を受くべし
      4.佐世保、呉各鎮守府長官は九州方面各基地所在各指揮下兵力をして右訓練に協力せしむべし

 20.03.01:聯合艦隊電令第657号:機密第010925番電:
       楢、槇は海上護衛長官の指揮を承け船団の護衛に従事すべし

 20.03.02:聯合艦隊電令第660号:聯合艦隊機密第021618番電:
       石埼を横鎮部隊に編入す

 20.03.14:聯合艦隊電令第664号:機密第141237番電:
       呉鎮長官は第十一水雷戦隊司令官の協議に応じ同隊飛行関係作業に関し呉空司令をして適宜
       飛行機を派遣協力せしむべし

 20.03.26:聯合艦隊電令作第673号:
       第三十一戦隊及び第十一水雷戦隊(椿を除く)を第一遊撃部隊に編入す

20.01.28:聯合艦隊電令(特)第900号:       第一海防隊第十三號海防艦を第一護衛艦隊に復帰す

聯合艦隊信電令作

 17.07.17:聯合艦隊信電令作第68号:
       前進部隊指揮官は最上のトラック(7月23日頃発)内地間回航中之に護衛驅逐艦を附し
       同艦長の指揮を受けしむべし

 17.08.07:聯合艦隊信電令作第198号:
      1.7日敵攻略部隊は機動部隊支援の下にツラギ、ガダルカナル基地方面に来襲、基地航空部隊、
        先遣部隊、外南洋部隊は之を攻撃中なり
      2.聯合艦隊は速に此の敵を撃滅すると共に同方面を確保せんとす
      3.各部隊は左に依り作戦せんとす
       (イ)外及内南洋部隊、基地航空部隊(南東方面部隊と呼称)、基地航空部隊指揮官之を指揮
          反復敵を攻撃、且ブーゲンビル方面航空基地を整備確保、第二十六航空戦隊は速に
          ラバウル方面に進出
       (ロ)前進部隊、機動部隊(修理等に依り急速作戦困難なるものは之を除く)は準備完成次第
          南洋方面に進出支援
       (ハ)聯合艦隊信電令作第174号に依る作戦を取止め第七戦隊、第三水雷戦隊、第二驅逐隊、
          第十五驅逐隊、旭東丸、日本丸(南西部隊より除く)は第七戦隊司令官指揮の下に
          8月17日頃にダバオに回航
       (ニ)陸軍部隊との協同に関しては後令す
       (ホ)本職 大和、第七驅逐隊、春日丸を率い8月18日頃内地発南洋方面に進出の予定

 17.08.10:聯合艦隊信電令作第206号:
       第四驅逐隊(二小隊欠)は一木支隊を護衛トラックに回航すべし
       トラック到着後之を南洋部隊に編入す

 17.08.10:聯合艦隊信電令作第211号:
       第七戦隊、第三水雷戦隊、第十五驅逐隊、第二驅逐隊を一時東印部隊に編入

 17.08.12:聯合艦隊信電令作第213号:
      1.本日1130敵の水上機一地点「ヒエニ55」に不時着せるを発見す
        敵機動部隊本土に来襲の算大なり
      2.機動部隊指揮官は第二航空戦隊飛行機隊の大部を東京方面に急派
        第二十六航空戦隊司令官の指揮を承けしむべし
      3.先遣部隊指揮官は出動可能の潜水艦をして東方海面に進出せしむべし
      4.前進部隊は差当り父島東方海面を通過する如く行動すべし
      5.本土方面所在各部隊は警戒を厳にすべし

 17.08.13:聯合艦隊信電令作第214号:
      1.第七戦隊、第十五驅逐隊、第二驅逐隊を東印部隊より除き第三水雷戦隊(驅逐隊一隊欠)を
        外南洋部隊に編入す
        爾余の兵力(特別任務を有するものを除く)はトラックに急行せよ
      2.トラック着後第三水雷戦隊の驅逐隊一隊を機動部隊に、第七戦隊、第十五驅逐隊、
        第二驅逐隊を原隊に復帰す

 17.08.14:聯合艦隊信電令作第215号:
       第二水雷戦隊(驅逐隊欠)、陽炎を前進部隊より除き外南洋部隊に編入す

 17.08.20:聯合艦隊信電令作第224号:
       支援部隊(前進部隊、機動部隊)は補給終了次第ガダルカナル北方海面を行動せよ

 17.08.23:聯合艦隊信電令作第227号:
       明24日ガダルカナル方面作戦は左に依り之を実施すべし
      1.基地航空部隊は為し得る限り多数の兵力を以てガダルカナル飛行場所在敵兵力施設を
        攻撃すると共に既令の索敵哨戒を実施(東方索敵線は極力進出距離を延伸)
      2.支援部隊は午前中に敵機動部隊に関する情報を得ざれば之に備えつつ午後適宜の兵力を以て
        ガダルカナルを攻撃
      3.A散開線の潜水艦は急速南下約150浬迄掃航進出
      4.其の他の各隊は指揮官所定
      5.聯合艦隊信電令作第219号第2項(イ)後段の作戦(川口支隊の上陸)を開始

 17.08.24:聯合艦隊信電令作第231号:
      1.極力敵艦隊に触接を持続せよ
        1530敵の位置「ケロハ55」
      2.明25日指揮官所定の外左の索敵を為し得る限り速に実施せよ
       (イ)基点 ショートランド70度乃至120度700浬以上
       (ロ)基点 ヤルート170度乃至220度700浬以上

 18.05.07:聯合艦隊信電令作第14号:
      1.電令作第549号に依る大和、雲鷹、冲鷹、驅逐艦四隻トラック発を明8日に改む
      2.第五戦隊司令官は電令作第549号及び第553号による内地回航各艦を指揮し電令作第549号
        第3項要領に依り行動すべし

 18.09.12:聯合艦隊信電令作第16号:
      1.興津丸南東方面行大発艇十三隻其の他人員物件を搭載9月14日トラック発(船団加入)
        ラバウルに輸送したる後トラックに帰投すべし
      2.邀撃部隊指揮官は驅逐艦一隻をして第二海上護衛隊司令官の指揮を受け興津丸船団の警戒に
        任ぜしむべし

 18.11.19:聯合艦隊信電令作第31号:聯合艦隊機密第191432番電:
      1.丙作戦第三法警戒但し第二戦隊及び瑞鶴の出動準備を除く
      2.先遣部隊は速に成るべく多数の潜水艦をギルバート方面に進出せしむべし

 18.12.09:聯合艦隊電令作第38号:
      1.今朝来敵艦偵、小型機RYに来襲しつつあり、攻略開始の算大なり
      2.先遣部隊指揮官は一部潜水艦を急速同方面に進出せしめ敵艦攻撃に任ぜしむべし
      3.機動部隊指揮官は驅逐艦一隻をして内南洋方面部隊指揮官所定の人員物件をPOKに
        急送すべし

 18.12.16:聯合艦隊信令作第40号:
       邀撃部隊指揮官は島風をして二海護司令官の指揮を受け12月18日トラック発健洋丸を
       パラオ附近迄護衛せしむべし

 18.12.18:聯合艦隊信電令作第41号:
      1.左に依り長波回航隊を編制、聯合艦隊附属に編入す
        指揮官:興業丸指揮官、兵力:興業丸(曵艦)、長波(被曵艦)、曙、漣、天霧(警戒艦)
        但し天霧はサイパン附近より
      2.長波回航隊は12月21日頃トラック発指揮官所定に依り呉に回航すべし
      3.内南洋部隊指揮官は回航隊指揮の協議に応じ所要の援助を行うと共に担任海域内に於ける
        警戒に任ずべし
      4.回航隊指揮官は其の要無きに至らば警戒艦に対する指揮を解くべし、右時機を以て該警戒艦
        を夫々原隊に復帰す、曙、漣、爾後の行動は別令す
      5.回航隊呉着時を以て其の編制を解き夫々原隊に復帰す

 18.12.18:聯合艦隊信電令作第42号:聯合艦隊機密第181059番電:
       南東方面部隊指揮官は天霧をして12月20日トラック発照川丸をサイパン迄護衛(右行動中第二
       海上護衛隊司令官の指揮を承く)午後聯合艦隊信電令作第41号に依り行動せしむべし

 18.12.21:聯合艦隊信電令作第43号:
       信電令作第41号に依る長波回航隊の編制並に行動中左の通改む
      1.指揮官:興業丸指揮官を第三十驅逐隊司令に
      2.警戒隊艦:曙、漣、天霧を第三十驅逐隊(卯月)、太刀風、天霧に
      3.12月21日頃トラック発を12月24日頃トラック発に

 18.12.24:聯合艦隊信電令作第46号:聯合艦隊機密第241250番電:
       第三十驅逐隊司令は卯月、太刀風を併せ指揮し日榮丸、旭東丸をパラオ迄護衛し帰途船団護衛
       トラックに帰投すべし
       右行動に関し第二海上護衛隊司令官の指揮を承くべし

 18.12.25:聯合艦隊信電令作第47号:聯合艦隊機密第251254番電:
      1.聯合艦隊信電令作第46号中、太刀風を天霧に改む
      2.南東方面部隊指揮官は天霧をして第1項内地帰投の途次海上護衛に強力せしむべし

 18.12.29:聯合艦隊信電令作第49号:聯合艦隊機密第290905番電:
       戊號輸送部隊は左の予定(カビエン着)にて行動すべし
       戊三號第一次 12月31日
       同  第二次 1月1日
       戊二號    後令す

 18.12.30:聯合艦隊信電令作第50号:聯合艦隊機密第301731番電:
       戊二號輸送部隊カビエン着を1月3日頃同部隊指揮官所定

 19.01.02:聯合艦隊信電令作第51号:聯合艦隊機密第021527番電:
      1.左に依りC澄丸救難隊を編制す
        指揮官:第十四戦隊司令官
        兵力:那珂、谷風、夕凪、第二十二掃海艇
      2.第四工作部は救難作業隊を所要機材と共に派遣し救難隊指揮官の指揮を承けしむべし
      3.在トラック救難隊は速に出動救難に任ずべし
      4.聯合艦隊電令作第886号に依る戊三号輸送第二部隊の救難任務を解く
        但し大淀及び秋月は救難隊来着までC澄丸救難並に監視に任ずべし

 19.01.09:聯合艦隊信電令作第56号:聯合艦隊機密第091802番電:
      1.邀撃部隊指揮官及び内南洋方面部隊指揮官は第二水雷戦隊(能代)、第三十二驅逐隊(
        早波)、五十鈴をして1月17日頃発横須賀に回航、入渠整備に従事すべし
      2.内南洋方面部隊指揮官は五十鈴横須賀回航中、第二水雷戦隊司令官の指揮を受けしむべし

 19.01.09:聯合艦隊信電令作第58号:聯合艦隊機密第091827番電:
      1.左に依り長波回航隊を編成し内南洋方面部隊指揮官の指揮下に入る
        イ.指揮官:長良艦長
        ロ.兵力:長良(曳艦)、長波(被曳艦)、第三十一驅逐隊(卯月)、夕凪(警戒隊)
      2.内南洋方面部隊指揮官は適宜長波回航隊をして呉に回航せしむべし
      3.回航隊豊後水道進入後指揮官所定時を以て警戒隊を編成より除く
        長波呉着(又は呉鎮守府部隊に引渡し)時を以て回航隊の編成を解く、各艦を夫々原隊に復帰す

 19.01.11:聯合艦隊信電令作第59号:聯合艦隊機密第11524番電:
      1.第三十驅逐隊(卯月)は信電令作第58号に依る任務終了後佐世保に回航入渠整備に従事すべし
      2.第三十驅逐隊(卯月)、佐世保着後南東方面部隊に復帰

 19.01.15:聯合艦隊信電令作第61号:聯合艦隊機密第151055番電:
       内南洋方面部隊指揮官は島風、谷風をして東経130度附近よりトラック迄日榮丸、旭東丸の
       護衛に任ぜしむべし

 19.01.19:聯合艦隊信電令作第64号:聯合艦隊機密第191407番電:
      1.第二十四驅逐隊(海風、涼風)、第十驅逐隊(浦風)は先任司令指揮速に出港
        第二水雷戦隊司令官の指揮を受け雲鷹の警戒に任ずべし
      2.明石特務艦長は救難作業隊を編成、海風に乗艦せしむべし

 19.03.02:聯合艦隊信電令作第71号:聯合艦隊機密第021306番電:
      1.邀撃部隊指揮官は雷をして佐世保に回航修理整備に従事すべし
      2.邀撃部隊指揮官は雷をして3月5日頃パラオ発内地方面行船団の護衛に協力すべし
      3.雷内地着後聯合艦隊附属に編入、3月25日内地発空母護衛に充当の予定

 19.03.02:聯合艦隊信電令作第73号:聯合艦隊機密第021816番電:
      1.聯合艦隊電令作第976号第1項中邀撃部隊驅逐艦を削除し第1項第2項に雷を加う
        第3項中邀撃部隊驅逐艦を第三十二驅逐隊に指定す
      2.聯合艦隊信電令作第72号第2項中雷を削除す

 19.09.20:聯合艦隊信電令作第270号:聯合艦隊機密第201123番電:
       冬月は21日より25日迄入渠整備を実施すべし

聯合艦隊信電令

 17.02.05:聯合艦隊信電令第19号:聯合艦隊機密第223番電:
       早朝の敵奇襲に対し万全を期する為柱島沖在泊主力部隊は当分の間総員起床を0600巡検時を適宜とす

 17.05.03:聯合艦隊信電令第40号:聯合艦隊機密第952番電:
      1.警戒部隊指揮官は主力部隊及警戒部隊所属及特に指定する驅逐隊及び飛行機隊を以て
        内戦部隊に協力、機宜日本南岸の対潜掃蕩を実施すべし
      2.機動部隊指揮官は訓練中一部兵力を以て警戒部隊に協力九州東岸及南岸の対潜掃蕩を実施すべし

 17.05.19:聯合艦隊信電令第46号:
       第一艦隊長官は第三水雷戦隊(第二十驅逐隊欠)を以て20日夜間以後22日朝迄豊後水道沖距岸
       100浬以内(聯合艦隊第一回応用教練海面)の敵潜掃蕩を実施すべし

 17.05.20:聯合艦隊信電令第47号:聯合艦隊機密第198番電:
       第一水雷戦隊、第二水雷戦隊、第三水雷戦隊、第四水雷戦隊、第十戦隊、各驅逐隊隊名、艦名塗粧中
       二番艦以下艦船番号順序に煙突両側に円、三角、四角(大さ約80糎白色)の標記を附することに定む

 17.08.28:聯合艦隊信電令第78号:
       当地在泊中大和、第三十一戦隊、千歳搭載機及び第七驅逐隊(曙欠)、第四驅逐隊の二小隊
       峯雲は潜水艦制圧に関し第四艦隊長官の指揮を受くべし

 17.09.03:聯合艦隊信電令第79号:
       主隊前進部隊機動部隊トラック入泊中の警戒に関し左の通定む
      1.第三配備とし各艦隊毎に行う主隊信令第199号通
      2.対潜警戒
       (イ)環礁内の哨戒
         (一)応急警戒艦前進部隊は北水道南方に機動部隊は日曜島北方に各驅逐艦一隻を配し
            待機警戒せしむ
         (二)哨艇
            各哨区哨艇一隻乃至二隻を派出す
            前進部隊A哨区(柱島水仙島間)B哨区(水仙島、住吉島間)
            C哨区(住吉島、日妙島間)
            機動部隊P哨区(白妙島、日曜島間)E哨区(日曜島月曜島間)
       (ロ)環礁外の対潜哨戒
          左の兵力を派出し第四艦隊長官の指揮を承けしむべし
          各艦隊驅逐艦二隻、水上偵察機前進部隊四機、機動部隊五機
      3.対空哨戒
        機動部隊指揮官所定に依り必要に応じ之を実施す(使用基地竹島)

 17.09.24:聯合艦隊信電令第86号:聯合艦隊機密第240337番電:
      1.第一戦隊各艦長及び羽黒艦長は逓信輸送隊水先員として左の准士官以上を派遣、
        第八艦隊長官の指揮を受け服務せしむべし
        大和2名、陸奥3名、羽黒2名
      2.第四艦隊長官は右人員を25日迄にショートランドに到着する如く航空輸送すべし
      3.先遣部隊潜水艦2隻を外南洋部隊に編入す

 17.09.26:聯合艦隊信電令第88号:
       支援部隊はトラック在泊中第二戦備となせ
       但し各艦隊長官に於て特に必要と認むるものに対しては之を変更することを得

 18.02.08:聯合艦隊信電令第125号:
       第七驅逐隊及び響は前進部隊トラック入港迄、前進部隊指揮官の指揮を承け同隊の警戒に任ずべし

 18.03.13:聯合艦隊信電令第133号:
      1.響及び第七驅逐艦の一艦は機動部隊司令長官の指揮を受け翔鶴、龍鳳内海西部回航時(
        19日横須賀発予定)護衛に任ずべし
      2.前進部隊指揮官は夕暮及び陽炎をして機動部隊指揮官の指揮を受左の護衛に任ぜしむべし
       (イ)夕暮:金剛内海西部回航時(20日佐世保発の予定)
       (ロ)夕暮、陽炎:第二航空戦隊トラック方面進出時(21日内海西部発の予定)
      3.信電令第132号を取消す

 18.05.17:聯合艦隊信電令第151号:
       第二艦隊長官は補給修理等に関し当方面所在部隊(第四艦隊、第六艦隊所属を除く)を区処すべし

 18.11.21:聯合艦隊信電令作第199号:
      1.第二艦隊長官は五月雨装備の左の兵器を第四軍需部に還納
        第四軍需部長は之を浦風に供給すべし
       (イ)五〇口径一二.七糎砲砲身 一、浦風一番砲塔左砲に充当すべきもの
       (ロ)射撃指揮所一二糎観測鏡 一
       (ハ)方位盤射手用双眼望遠鏡 一
       (ニ)九五式短五号電信器 一
      2.第四工作部長及び明石特務艦長は右兵器の撤去及び装備を実施すべし
      3.浦風取外しの兵器は長官所定に依り便宜内地軍需部に還納せしむべし

 18.12.13:聯合艦隊信電令第218号:聯合艦隊機密第130812番電:
      1.機動部隊指揮官及び邀撃部隊指揮官は最上及び玉波をして16日頃トラック発所属軍港に回航
        入渠修理に従事せしむべし
      2.各部隊指揮官は左の艦をして最上艦長の指揮を受け同艦の警戒に任ぜしむべし
        秋月(サイパン附近迄)、霞(サイパン附近以後)、玉波

 18.12.15:聯合艦隊信電令第219号:聯合艦隊機密第151252番電:
       聯合艦隊信電令第218号第2項中、秋月を削除し霞(サイパン附近以後)を霞(トラックより)
       に改む

 18.12.16:聯合艦隊信電令第220号:
      1.第二艦隊長官は第二水雷戦隊司令官をして各艦隊所属魚雷艇高速装甲艇のトラックに於ける
        教育訓練の指導に任ぜしむべし
      2.第四艦隊長官は第四根據地隊司令官及び第四工作部司令官をして南東方面艦隊所属魚雷艇
        高速装甲艇の整備居住等に関し便宜を供与せしむべし

 18.12.18:聯合艦隊信電令第223号:
       当分の間トラック及び内地艦艇の訓練用燃料標準並みに訓練及び回航時の使用速力標準に関し
       左の通定む、右以外の地に於ける使用燃料及び訓練速力制限は各艦隊司令長官之を定むるもの
       とす
      1.燃料及び速力(燃料は11節昼夜分)
       (イ)トラック所在艦艇出動訓練(燃料は月額、速力は特別の場合を除く)の外礁内訓練に
          於ける最大使用速力標準を示す
         (1)戦艦、0.7以内16節
         (2)空母、巡洋艦、1.0以内18節、但し空母の発着艦訓練の場合は必要速力
         (3)驅逐艦、2.0以内20節
         (4)潜水艦、其の他、2.0以内速力適宜 
       (ロ)内地所在艦艇
         (1)第十一水雷戦隊及び第十一潜水隊(前線進出迄の総額適宜)、驅逐艦3.0以内
            潜水艦9.0以内、但し旗艦は各訓練に必要なる程度
         (2)修理艦艇は(前線進出迄の総額、使用速力適宜)、水上艦艇2.0以内潜水艦3.0以内
         (3)内地小中艦艇各艦種に応じトラック使用艦艇に準ず、但し速力制限は行わず
       (ハ)前二号の燃料は各艦隊長官所在に依り艦隊内にて彼此融通することを得
      2.回航時の使用速力(回転速力)前線内地間回航時の速力は敵情特に必要とする場合を除くの
        外20節以内とす

 19.01.02:聯合艦隊信電令第234号:聯合艦隊機密第021221番電:
       第四艦隊長官は五十鈴、長良内地帰投前各々左の兵器弾薬を第四軍需部に還納せしむべし
      (イ)二五粍聯装機銃一
      (ロ)二五粍、一三粍機銃弾薬包の約三分の二
      (ハ)各種教練用弾薬全部

 19.02.08:聯合艦隊信電令作第248号:聯合艦隊機密第081219番電:
      1.第四艦隊長官及び第二艦隊長官は夫々トラック及びパラオ所在魚雷艇高速艇の教育訓練
        指導に任ずべし
      2.第四艦隊長官は第三十特別根據地隊司令官及び第四工作部長をして南東方面各艦隊所属
        魚雷艇高速艇のパラオに於ける整備居住区に関し便宜を供与せしむべし
      3.信電令第?号第1項を取止む

 19.05.23:聯合艦隊信電令第263号:聯合艦隊機密第231443番電:
       霜月、夕凪は霜月驅逐艦長之を指揮し徳山に回航、23日燃料補給の上訓練部隊に合同
       訓練整備に従事すべし
       合同後の訓練に関しては訓練部隊指揮官の指揮を受くべし

 19.05.27:聯合艦隊信電令第275号:聯合艦隊機密第271011番電:
      1.夕凪を中部太平洋方面部隊に復帰す
      2.夕凪は最近の船団護衛(輸送)に協力、呉、横須賀を経てサイパンに進出すべし

 19.07.09:聯合艦隊信電令第86号:聯合艦隊機密第091005番電:
       第一機動艦隊長官は摩耶及驅逐艦二隻を14日正午頃迄に門司に回航せしめ第十一水雷戦隊
       司令官の指揮を承け門司より南西諸島に展開する陸軍部隊の輸送に従事せしむべし

18.10.23:聯合艦隊信電令特第1号:聯合艦隊機密第232242番電:       龍田及び第三十二驅逐隊(玉波欠)のトラック、ポナペ間第二次輸送に関し左の通定む      1.充当艦船及び輸送人員物件、龍田430名89立方米(山城より)早波327名(伊勢より)        涼波327名(山城より36名、伊勢より291名)藤波はトラック待機      2.荷役及び補給       (1)龍田入港直後山城に横付け物件移載、同時に軍需部重油船にて燃料300噸補給          終了後指定錨地       (2)早波、涼波は入港直後隠戸(夏島U12番)の左舷に横付け補給       (3)26日早朝第1項の人員移載       (4)藤波の燃料は軍需部重油船にて補給

聯合艦隊信令作

 17.09.08:聯合艦隊信令作第3号:
      1.聯合艦隊信電令第79号に依る支援部隊の環礁外の対潜警戒を取止む
      2.第四長官は支援部隊の出撃警戒に協力すべし
      3.第六艦隊長官は在泊中警戒に関し香取飛行機をして第四艦隊長官の指揮を受けしむべし

 17.09.30:聯合艦隊信令作第4号:
       前進部隊指揮官は高波をして艦隊編入後、引続き内南洋部隊指揮官の指揮の下にPR方面迄
       護衛任務に従事せしむべし
       (註)高波船団護衛28日佐伯発10月1日附第二水雷戦隊第三十一驅逐隊に編入の予定

 17.10.04:聯合艦隊信令作第5号:
      1.前進部隊指揮官及び機動部隊指揮官は左の区分に依り毎日驅逐艦一隻宛を派出、内南洋部隊
        指揮官の指揮を受けトラック附近海上護衛に任ぜしむべし
        5、6日前進部隊
        7、8日機動部隊
      2.右派出期間中、機密聯合艦隊命令作第23号に依る応急警戒艦配備を撤することを得

 18.08.09:聯合艦隊信令作第12号:
       第二水雷戦隊(長良)を主隊に編入 

 18.08.30:聯合艦隊信令作第15号: 
      1.聯合艦隊トラック警戒規程別表第一に左の通追加す
        イ.第三警戒配備特(信号四三番)
        ロ.時機第三警戒配備中敵飛行機に対し特に警戒を要する場合
        ハ.警戒要領
          左の外第三警戒配備に同じ
         (1)内南洋部隊の欄
            特定時間中対空警戒を第二警戒配備程度とす(但し艦艇の増派を行わず)
         (2)主隊、戦艦部隊、遊撃部隊、機動部隊の欄
            特定時間中機動部隊は上空直衛を配す
            艦船対空見張及び電探配備を第二配備程度とす
         (3)先遣部隊及びその他の欄
            前号に準ず
      2.電探哨戒第二配備に於ける春島錨地所在艦の哨戒要領を装備艦の約三分の一常時とす
      3.9月1日以降のトラック警戒配備を第三警戒配備特とし其の特定時間を左の通定む
        イ.日出三十分前より一時間半
        ロ.〇九三〇より二時間
        ハ.日没一時間前より一時間半

 18.09.01:聯合艦隊信令第16号:
      1.敵艦上機本1日0340南鳥島に来襲せり
      2.機動部隊、邀撃部隊出動準備をなせ、グリニッチ作戦部隊は2日トラックに復帰せしむべし

 18.09.01:聯合艦隊信令第17号:
       機動部隊指揮官は明2日早朝発動110度150度400浬の索敵を実施せよ

 18.09.02:聯合艦隊信令作第719号:
      1.本日1402ルクテイ島130度9浬に於て船団敵潜雷撃を受け六連及び輸送船一隻沈没せり
      2.邀撃部隊は速に驅逐艦二隻を派遣し第四根據地隊司令官の指揮を受け右潜水艦の掃蕩に
        任ぜしむべし

 18.09.11:聯合艦隊信令作第23号:
       信令作第16号、第21号に依る機動部隊及び邀撃部隊の出撃準備を解く

 18.09.17:聯合艦隊信令第24号:
       瑞鳳をして9月19日より約2日間飛行機を以て早朝(月明の夜間)トラック周辺100浬の以内)
       の敵潜水艦の捜索攻撃を実施せしむべし

 18.10.07:聯合艦隊信令作第30号:
      1.聯合艦隊信令作第29号に依る機関待機を解く
      2.聯合機動部隊は指揮官所定に依り明朝出撃すべく任務別令す
      3.主隊戦艦部隊は本職此れを率い0600当地発北水道より出撃の予定、同時刻以後24節即時待機と
        なせ

 18.10.08:聯合艦隊信令作第32号:
      1.丙作戦第一法用意及び警戒を解く
      2.浦風、初風を機動部隊に復帰す
      3.第一戦隊、第二戦隊の機関待機を解く

 18.10.11:聯合艦隊信令作第33号:
       邀撃部隊指揮官は驅逐艦二隻をして第五戦隊司令官の指揮を受け同隊のトラック、ラバウル間の
       警戒に任ぜしむべし

 18.10.13:聯合艦隊信令作第34号:
      1.聯合艦隊信令作第15号ノ3に依る特定時間中明14日以後(イ)項(日出前30分より一時間半)
        を(日出二時間前より二時間)に改む
      2.当分の間夜間飛行機訓練時間を日出二時間前より日没二時間半後迄とす
        右時間以外に於て特に飛行訓練の要ある場合は予め聯合訓練指導官に通報するものとす

 18.10.15:聯合艦隊信令作第35号:
       本15日以降特令する迄トラック警戒規定第三配備特の特定時間に左を追加す
       (2)2100より三時間、但し上空直衛を配せず

 18.10.28:聯合艦隊信令作第42号:
       第二艦隊長官は第三十一驅逐隊をして第三艦隊長官の指揮を受けラバウル方面行き基地物件
       輸送に従事せしむべし

 18.11.01:聯合艦隊信令作第45号:
      1.1日0330以後第一警戒配備となせ
        但し機関を12節即時待機とし出撃並に船舶の避泊を行はず
      2.邀撃部隊指揮官は早朝トラック南東方面の飛行索敵を実施すべし
      3.第一航空戦隊飛行機隊は予定通行動すべし
      4.聯合艦隊信令第600号に依る機関の整備を取り止む

 18.11.01:聯合艦隊信令作第46号:
      1.第三艦隊司令長官は「ロ」号作戦の為トラック不在中在泊の隊艦(第一航空戦隊を除く)を
        邀撃部隊に編入す
      2.右期間中、日朗丸、日榮丸、日章丸、第二共榮丸を聯合艦隊附属に編入

 18.11.01:聯合艦隊信令作第47号:
      1.昨夜敵輸送船多数ブーゲンビル東南西海面出撃しブカ飛行場は艦砲射撃を受けたり
      2.昨夜半ブカ島敵上陸の報ありしも今朝に至り未だ各方面敵上陸の確報を得ず
      3.第二警戒配備となせ

 18.11.01:聯合艦隊信令作第48号:
       第三警戒配備特となせ

 18.11.19:聯合艦隊信電令作第51号:
      1.丙作戦第三法警戒、但し第二戦隊及び瑞鶴の出動準備を除く
      2.先遣部隊は速に成可く多数の潜水艦をギルバート方面に進出せしむべし

 18.11.19:聯合艦隊信令作第54号:
        邀撃部隊は明20日トラック南東及び北東方面の黎明索敵を実施すべし

 18.11.19:聯合艦隊信令作第57号:
       主隊、機動部隊、邀撃部隊(瑞鶴及び損傷修理艦を除く)は明20日0400以後16節二時間待機と
       なせ

 18.11.19:聯合艦隊信令作第58号:
      1.明21日邀撃部隊指揮官は聯合艦隊信令作第54号に準じ黎明索敵を実施すべし
      2.戦艦部隊指揮官は明21日以降当分の間、第一戦隊、第二戦隊、第二艦隊及び第三艦隊観測機を
        区処し特定時間の上空哨戒を実施すべし

 18.11.21:聯合艦隊信令作第60号:
      1.丙作戦第三法発動
      2.主隊及び邀撃部隊の行動は特令す

 18.12.07:聯合艦隊信令作第72号:
      1.明8日0330以後第二警戒配備となせ、但し艦船は16節15分間待機(修理中のものを除く)
        戦艦、航空母艦の防禦網は其の儘とす
      2.8日0000以後第二警戒配備解除まで対空潜警戒並に上空直衛の外飛行を禁ず
      3.第二警戒配備中、秋島、春島に対する(???)の作業員を取止む

 18.12.08:聯合艦隊信令作第93号:
      1.第三警戒配備特となせ(特定時間従来通)
      2.機関待機並に飛行禁止を解く

 18.12.21:聯合艦隊信令作第77号:
      1.左に依り照川丸救難隊を編制す
        指揮官:第二水雷戦隊司令官
        兵力:能代、浜風、電、響、天霧
      2.救難隊は速に出動、照川丸の救難に任ずべし
      3.明石は救難作業員を所要器材と共に派遣し救難作業指揮官の指揮を受けしむべし
      4.照川丸の位置北緯9度45分東経151度56分

 18.12.21:聯合艦隊信令作第78号:
       邀撃部隊指揮官は滿潮をしてトラック附近対潜掃蕩に関し第四根據地隊司令官の指揮を
       受けしむべし(備考:照川丸救難作業一段落後迄)

 18.12.23:聯合艦隊信令作第79号:
       滿潮トラック着時を以て聯合艦隊信令作第78号に依る第四根據地隊司令官の滿潮に対する
       指揮を解く

 18.12.25:聯合艦隊信令作第80号:
       戊輸送作戦中左記の艦載水上機を一時原隊に復帰す
      1.第七戦隊各艦 二機
      2.能代     二機

 18.12.25:聯合艦隊信令作第81号:
      1.明26日0400以後第二警戒配備となせ、但し
       (イ)艦船は16節15分待機(修理中のものを除く、魚雷防禦網は其の儘とす)
       (ロ)戊號輸送部隊の移載作業及び二航戦戦闘機隊進出準備作業は続行すべし
      2.明日邀撃部隊指揮官は九〇二空水偵二機及び第七戦隊全機を合せ指揮し左の黎明索敵並に
        触接を実施すべし
       (イ)索敵方向175度より115度迄方法65度より5度迄進出距離350浬(九〇二空は25度より
          5度迄)
       (ロ)大淀飛行機は触接待機
      3.所定警戒及び艦船攻撃待機(爆弾魚雷搭載せず)二航戦司令官所定とす

 18.12.26:聯合艦隊信令作第82号:
      1.第三警戒配備特となせ(特定時間従来通)
      2.機関待機を解く

 18.12.26:聯合艦隊信令作第83号:
      1.聯合艦隊信令作第80号中、大淀全飛行機を追加中
      2.戊三號輸送第二部隊出撃中
        邀撃部隊指揮官は鳥海、阿賀野、飛行機をして一時内南洋方面部隊指揮官の指揮を受けしむ
        べし 

 19.01.04:聯合艦隊信令作第89号:
      1.明5日0400以後第二警戒配備となせ、但し戦艦魚雷防禦網は其の儘とす
      2.トラック所在航空部隊はT作戦に準じF1の索敵並に攻撃待機をなせ

 19.01.05:聯合艦隊信令作第90号:
       第二警戒配備待機となせ(特定時間従来通)

 19.01.07:聯合艦隊信令作第92号:
       邀撃部隊指揮官は驅逐艦一隻を派遣、明8日に入港予定の第三小倉丸をトラック迄護衛せしむ
       べし
       右行動中第二海上護衛隊司令官の指揮を受くべし

 19.01.11:聯合艦隊信令作第94号:
       濱波を原隊に復帰す

 19.01.11:聯合艦隊信令作第96号:
       邀撃部隊指揮官は驅逐艦一隻をして日本丸、健洋丸、國洋丸護衛中の島風と東経143度附近に
       於て交代トラック迄同船団の護衛に任ぜしむべし

聯合艦隊信令

 17.07.17:聯合艦隊信令第176号:
       左に依り7月20日及28日潜水学校練習隊(第十八潜水隊)との聯合訓練を行う
      1.教練指導官:第二艦隊司令長官
      2.開始時刻(教練時間):2030(二時間以内)
      3.教練項目
       (イ)夜間襲撃潜水艦に対する警戒法
       (ロ)潜水艦の夜間碇泊艦襲撃法
      4.参加部隊:柱島在泊艦船、第十八潜水隊
      5.其の他実施要領:教練指導官の定むる所に依る

 17.07.18:聯合艦隊信令第177号:
       左に依り7月中毎日対空戦闘訓練を実施すべし
      1.訓練時間:0815より0900、0945より1042
      2.目標機:第三艦隊長官所定
      3.実施要領:艦船対空準則に依る
      4.発見報告:各艦は最初に目標機を発見したる時発見信号(初めにN旗を附するを掲げると共に
        空砲一発を発砲す)

 17.08.02:聯合艦隊信令第185号:
       聯合艦隊第二回戦闘訓練期日を8月25日より約15日間に改む

 17.08.12:聯合艦隊信令第188号:
       上陸員を収容せよ

 17.08.12:聯合艦隊信令第190号:
       明13日日出一時間前より第二配備となせ

 17.08.14:聯合艦隊信令第191号:
      1.上陸員の上陸差支なし
      2.警戒警報期間中の哨戒は在艦員を以て可及的厳にせよ

 17.09.09:聯合艦隊信令第205号:
      1.前進部隊は現錨地より出撃其の他は速に第二錨地に転錨すべし
      2.第二錨地左の通定む
       (イ)機動部隊 冬島の南方 第三艦隊長官所定
       (ロ)主隊大和 冬島頂の25度3,000米 陸奥 大和の130度1,000米 
       (ハ)其の他 夏島錨地とし後令す

 17.09.09:聯合艦隊信令第206号:
       機動部隊指揮官は第十戦隊をして秋月発見の潜水艦予想伏在海面に達し爆雷攻撃を実施せしむべし

 17.10.03:聯合艦隊信令第224号:
       左に依り潜水艦及特型格納筒聯合訓練を実施す
      イ.指導官  第六艦隊司令長官
      ロ.実施要領 指導官所定

 17.11.18:聯合艦隊信令第279号:
       大和及び陸奥は前進部隊各艦の請求に応じ之が整備に協力すべし

 17.11.27:聯合艦隊信令第289号:
       各艦は左の通麻索(マニラ索を含む)を供出し28日中に鳥海に送付すべし
       鳥海は之をラバウルに輸送すべし
       (但し「A」は二〇粍乃至二八粍索、「B」は一〇粍乃至一六粍索 単位米)
       大和「A」400、「B」100、陸軍「A」600、金剛「A」400、榛名「A」100、愛宕「B」200、
       隼鷹「B」200、飛鷹「B」400、長良「A」400、村雨「A」100、「B」100、五十鈴「A」400、
       ??「A」200、「B」300、明石「B」1400、香取「A」600、「B」200、迅鯨「A」400、
       旭東丸「A」600、東榮丸「A」400、「B」200、計「A」4600、「B」3600

 17.12.06:聯合艦隊信令第296号:タナ4:
      1.明7日0800以後特令する迄第二配備となせ
      2.前進部隊指揮官は当分の間飛行哨戒並に対空哨戒に関し内南洋部隊指揮官に協力すべし
      3.信令第292号に依る照射教練を取止む

 17.12.10:聯合艦隊信令第297号:
       信令第296号に依る警戒を解く

 18.02.18:聯合艦隊信令第381号:
       当地在泊部隊の訓練に関し左の件は第二艦隊司令長官之を定む
      1.海面使用区分
      2.必要なる聯合訓練作業

 18.03.19:聯合艦隊信令第413号:
       当分の間日出時より一時間第一配備(便宜訓練を行う事を得)となせ

 18.03.31:聯合艦隊信令第427号:
      1.トラックに於ける警戒を左の通改む
       (イ)主隊、前進部隊、機動部隊 0430より0530迄聯合艦隊警戒規程に依る第二配備
          右以外第三配備
          但し哨艇監視哨及び出港準備並に対潜対空警戒機哨戒配備に関しては従前通
       (ロ)右以外の部隊艦船各指揮官所定
      2.聯合艦隊信令第413号を廃す

 18.05.05:聯合艦隊信令第440号:
       明後7日大和、雲鷹、冲鷹1430北水道出撃(針路300度)の予定
       前進部隊驅逐艦及び飛行機を以て右前路掃蕩並に対潜警戒機を派遣し内南洋部隊に協力すべし

 18.08.01:聯合艦隊信令第476号:
       機密主隊命令第5号中左の通改む
       第2項軍隊区分
        警戒隊指揮官を二水戦司令官に、兵力漣を削り長良、七驅(曙)を加う
       第7項第1、第3、第5警戒航行序列記事
        七驅(曙)、初風を夫々二水戦(長良)
        七驅(曙)を第9項三十一ツケ使用区分
        先任驅逐艦を長良に三十二ツケ使用区分に長良を追加
       通話番号(呼出符号)
        武藏サクラ〇一(サ〇一)長良をサクラ二一(サ二一)に漣を曙に
       第10項特定隊番号
        二番隊驅逐艦を警戒隊に
        別表第一作業開始日時を7月31日1600に
        第二作業対勢中七驅(漣)を夫々二水戦(長良)野分に
        第四作業、作業艦艇別を警戒隊襲撃訓練に
        乙軍指揮官を警戒隊指揮官に

 18.10.18:聯合艦隊信令第571号:
       明朝ブラウン入泊に関し左の通定む
      1.入港順序、主隊、戦艦部隊、機動部隊(邀撃部隊を含む)
      2.主隊、戦艦部隊の行動左の通予定す
        0200(北緯10度50分東経162度10分)より針路30度速力20節之字運動A法0430東水道着
      3.機動部隊は一部兵力を以て主隊戦艦部隊の前路の掃蕩に任ずべし
      4.第十七驅逐隊は主隊、戦艦部隊、東水道進入時、水道附近の警戒に任じ爾後機動部隊指揮官の
        指揮を受け各部隊入泊時の警戒に任ずべし

 18.10.19:聯合艦隊信令第572号:
       ブラウン在泊中の機関待機左の通定む
       主隊、戦艦部隊12節二時間待機、機動部隊、邀撃部隊、機動部隊指揮官所定

 18.10.20:聯合艦隊信令第578号:
       12節二時間待機となせ

 18.12.06:聯合艦隊信令第645号:
       今次整備の為内地に帰投する艦は左記兵器其の他を第四軍需部(工作材料は明石)に還納すべし
      1.左の弾薬につき現搭載額の約2/3
       (イ)各主砲照明弾、零式弾、三式弾及び装薬
       (ロ)十五糎砲以下各主砲弾薬
       (ハ)各種機銃弾(陸戦用を含む)、小銃弾薬
      2.測風気球用減圧弁、同瓦斯移出管、水素瓦斯回航中必要なるものを除き全部
      3.電波探信儀及び電波探知機用真空管回航中必要なるを除き全部
      4.工作材料現有額の約2/3

 18.12.26:聯合艦隊信令第665号:
      1.第四軍需部長は能代今朝南東方面行動中鉄兜300個同艦長に貸与すべしを
      2.第四軍需部長は三八式小銃弾62箱(1440発入)を大和艦長に供給すべし
        大和艦長は右弾薬を東條海軍部隊所有の物と交換の上代品は第四軍需部長又は内地便宜の
        軍需部に還納すべし

 18.12.27:聯合艦隊信令第668号:
       秋月、山雲は搭乗の陸軍部隊の宿泊艦を大和に指定す
       大和艦長、本日夕食後右陸兵を収容之が宿泊休養に任ずべし

 18.12.28:聯合艦隊信令第670号:
       戊輸送部隊搭乗の陸軍人員を出撃迄左の区分に依り宿泊せしむ
       第一艦隊長官及び第一戦隊艦長は本日昼食後之を収容宿泊休養に任ずべし
       (イ)武藏、能代 約300名
       (ロ)大和、大淀 各約300名(山雲、秋月の分)、信令第668号の通 
       (ハ)第二戦隊、熊野、鈴谷の各約300名宛 谷風、滿潮を各約230名宛(計約860名)

 19.01.02:聯合艦隊信令第675号:
       明石は能代入港せば直に救難作業隊(排水ポンプ其の他所要器材携行)を派遣し能代艦長の
       指揮を受けしむべし

 19.01.07:聯合艦隊信令第679号:
       春島東方に於て輸送船一隻沈没せり、各軍艦(扶桑を除く)は速に汽動艇を派遣、
       人員を救助すべし

 19.01.13:聯合艦隊信令第685号:
       当分の間整備の為内地回航の艦の搭載飛行機はトラックに残し従前の任務に服せしむべし

 19.07.04:聯合艦隊信令第770号:
       父島方面の敵情に鑑み長良、冬月は準備出来次第速に出港、内海西部に回航、訓練整備に
       従事すべし

 19.07.06:聯合艦隊信令第773号:
       第十一水雷戦隊(長良、冬月、C霜)は当分の間東京湾に在りて訓練に従事すべし

 19.07.09:聯合艦隊信令第774号:
       第十一水雷戦隊(長良、冬月、C霜)は同司令官の定むる處に依り内海西部に回航すべし

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