南洋部隊

南洋部隊電令作

 16.12.03:機密南洋部隊電令作第7号:第四艦隊機密第395番電:
       各部隊は指揮官の定むる所に依り対敵警戒を厳にせよ
       鹿島はトラック在泊中第二警戒碇泊に準じ警戒す

 16.12.11:南洋部隊電令作第11号:第四艦隊機密第   番電:
       第二空襲部隊陸攻隊は明12月12日左の索敵攻撃を実施すべし
      1.目標:敵水上艦艇
      2.索敵範囲:竹島より150度乃至175度進出距離500浬

 16.12.12:南洋部隊電令作第12号:第四艦隊機密第497番電:
      1.第二十七潜水隊を「AA」攻略部隊より除き潜水部隊に加う
        (以下不明)

 16.12.12:南洋部隊電令作第14号:第四艦隊機密第511番電:
      1.第四艦隊機密第489番電に依る津輕及び舞鶴鎮守府第二特別陸戦隊の待機を解く
      2.舞鶴鎮守府第二特別陸戦隊は津輕を退艦復帰すべし

 16.12.12:南洋部隊電令作第15号:第四艦隊機密第513番電:
      (知床、石廊、寶洋丸の行動に関する件)

 16.12.12:南洋部隊電令作第16号:第四艦隊機密第519番電:
      (支援部隊ルオット回航の件)

 16.12.13:南洋部隊電令作第18号:第四艦隊機密第564番電:
       機密南洋部隊命令作第1号中
      1.「ガ」攻略部隊の編成を解く
      2.津輕及び朧を「ハ」方面攻撃支援隊に加う
      3.天洋丸、第二十九驅逐隊第二小隊、聖川丸及び舞鶴鎮守府第二特別陸戦隊の一個中隊(
        銃隊二個小隊、機銃一個小隊及び高射機銃一個小隊を基幹とす)を「ウ」攻略部隊に加う
      4.第二十三驅逐隊及び第二特別陸戦隊(一部欠)をサイパン方面防備部隊に加う

 16.12.13:南洋部隊電令作第19号:第四艦隊機密第565番電:
      1.津輕は「ウ」攻略部隊に編入の舞鶴鎮守府第二特別陸戦隊の一部を乗艦せしめたる上
        成可く速にサイパン発ルオットに回航、攻略部隊指揮官の定むる所に依り陸戦隊を移乗
        せしめたる後「ハ」方面攻撃支援隊指揮官の令に依り行動すべし
      2.天洋丸及び第二十九驅逐隊第二小隊は成可く速に現在地発ルオットに回航すべし
      3.朧は津輕艦長之を指揮しルオット附近到着後は「ハ」方面攻撃支援隊指揮官の命に依り
        行動すべし
      4.聖川丸はトラック着後令に依りトラック発ルオットに回航すべし

 16.12.18:南洋部隊電令作第24号:第四艦隊機密第655番電:
      1.第八戦隊、第二航空戦隊及驅逐艦二隻(指揮官:第八戦隊司令官)を「ウ」攻略増援部隊とす
      2.「ウ」攻略増援部隊はAA上陸決行迄AAを攻撃、主として敵飛行機及砲台並に機銃陣地を
        壊滅すると共に上陸当日「ウ」攻略部隊の上陸作業に直接協力すべし
        協力の細項に関しては「ウ」攻略部隊指揮官と協定すべし
      3.敵有力部隊出現等の場合「ウ」攻略増援部隊指揮官は所在の部隊を指揮するものとす
      4.潜水部隊指揮官はAA監視潜水艦をして味方部隊との錯綜を防止する為必要の処置を採り之を
        関係の向きに通報すべし

 16.12.20:南洋部隊電令作第28号:第四艦隊機密第686番電:
      1.通信情報に依れば敵VP−23中隊、本日1325頃ウェーキに到着せるものの如し
      2.「ウ」攻略増援部隊は為し得る限り12月21日よりウェーキ攻撃を開始し先づ敵飛行艇を
        撃滅すべし
      3.第二十四航空戦隊、明21日の攻撃に於ては主として敵飛行艇を攻撃撃破すべし

 16.12.20:南洋部隊電令作第29号:第四艦隊機密第688番電:
       南洋部隊航空部隊及び「ウ」攻略増援部隊は左記に依り「ウ」攻略部隊の対空警戒に任ずべし
      1.期日及び担任部隊
       (イ)12月21日南洋部隊航空部隊
       (ロ)12月22日以後「ウ」攻略増援部隊
      2.「ウ」攻略部隊は行動予定及び12月22日黎明時の位置を「ウ」攻略増援部隊に通報すべし

 16.12.24:南洋部隊電令作第32号:第四艦隊機密第746番電:
      1.ウェーキは別令に依り其の防備担任を六根とし「ウ」守備隊を六根司令部附に臨時転勤又は
        承命服務と了知し兵器は供用とする予定
      2.六根司令官は部下職員をウェーキに派遣し戦場の整理に協力すると共にウェーキ防備を完了し
        当面の緊急とする対策を調査せしめ之を報告すべし
      3.第二十四航空戦隊司令官及び第四建築部長は六根司令官の協議に応じ右作業に協力すべし
      4.第二項の作業協力の為別に艦隊参謀建築技師等派遣の予定

 16.12.24:南洋部隊電令作第34号:第四艦隊機密第763番電:
      1.「ウ」守備隊の編制を左の如く定む
       (イ)指揮官:田中中佐(夕張副長)
       (ロ)兵力:荒瀬中隊(旧内田中隊)、六根派遣部隊、第三十二號、第三十三號哨戒艇乗員派遣
          高角砲台員、十七空派遣水上機隊、四建派遣設営班(附属)
      2.「ウ」守備隊を「ウ」攻略部隊に編入
      3.マーシャル方面防備部隊指揮官は「ウ」守備隊の補給養並に医療に関し援助すべし

 16.12.25:南洋部隊電令作第35号:第四艦隊機密第778番電:
      1.12月26日以後「ウ」守備隊指揮官を荒瀬大尉に改む
      2.舞二特増援隊(板谷中隊)はAAより原隊に復帰すべし
        金龍丸は右部隊をサイパン迄輸送すべし

 16.12.26:南洋部隊電令作第36号:第四艦隊機密第799番電:
      1.南洋部隊兵力部署中「ハ」方面攻撃支援隊の編成を解き、第十九戦隊(天洋丸、常盤欠)を
        主隊に朧及び所在特陸並に基地設営隊を航空部隊に加う
      2.第十九戦隊(天洋丸、常盤欠)はギルバート方面基地の防備を航空部隊に引継ぎたる上
        トラックに回航すべし
      3.ギルバート方面基地の防備は爾今航空部隊之に任ずるものとす

 16.12.28:南洋部隊電令作第37号:第四艦隊機密第830番電:
      (舞二特に関する件)

 16.12.28:南洋部隊電令作第38号:第四艦隊機密第836番電:
      (第五防備隊の八糎高角砲隊の件)

 16.12.29:南洋部隊電令作第39号:第四艦隊機密第849番電:
      1.ウ攻略部隊、ウ攻略掩護隊の編成を解き第十八戦隊、第六水雷戦隊、金龍丸、金剛丸、
        天洋丸、聖川丸を主隊に、ウ守備隊をマーシャル諸島方面防備部隊に加う
        右各隊(艦)及び支援隊は特令あるものの外適宜マーシャル諸島方面発警戒を厳にしつつ
        トラックに回航すべし
      2.潜水部隊(第二十六潜水隊欠)は1月7日頃迄にトラックに回航すべし
        同部隊マーシャル諸島方面発以後は第二十六潜水隊をしてマーシャル諸島方面所在部隊の
        作戦に協力せしむべし

 17.01.01:南洋部隊電令作第40号:第四艦隊機密第898番電:
      1.航空部隊トラック方面空襲部隊は左の任務を実施す
       (イ)1月2日トラックに在る飛行機一機を派出し聖川丸基地物件をグリーニッチ島に輸送す
       (ロ)1月2日以降概ね5日間21回R方面の偵察を行う
      2、白雲号はグリーニッチ島派遣浜空飛行艇指揮官の指揮を受け
        1月2日聖川丸基地物件をグリーニッチ島に輸送すべし
        第四艦隊第887番電の任務は本作業終了後実施するものとす

 17.01.03:南洋部隊電令作第42号:第四艦隊機密第925番電:
       航空部隊トラック方面空襲部隊は明4日以後速にビスマルク諸島方面の空襲を開始し主として
       敵航空兵力を撃滅すべし

 17.01.07:南洋部隊電令作第44号:第四艦隊機密第991番電:
       南洋部隊電令作第42号に依るR方面攻撃は特令ある迄之を中止すべし

 17.01.09:南洋部隊電令作第45号:第四艦隊機密第18番電:
       先遣部隊潜水艦の報に依れば9日1600敵の航空母艦らしきものタロア及びウオッチェの東方より
       近接しあるものの如し

 17.01.09:南洋部隊電令作第46号:第四艦隊機密第19番電:
      1.トラック方面空襲部隊指揮官は大艇隊を以て成るべく速に9日0935ソロモン群島北端
        ブカ水道附近にありし敵艦船及び飛行艇を索敵攻撃すべし
      2.航空部隊指揮官は速にトラックにある中攻をルオットに移動の上マーシャル東方の敵攻撃に
        参加すべし

 17.01.12:南洋部隊電令作第47号:第四艦隊機密第51番電:
       航空部隊指揮官は1月14日以後成るべく速に中攻隊の大部(約27機)をトラックに移動すべし

 17.01.13:南洋部隊電令作第48号:第四艦隊機密第69番電:
      1.第六戦隊はZ−1日RZK沖、RZL沖及びRQ北岸の飛行偵察を実施すべし、此の場合洋上
        揚収困難なる場合は揚収の為RND(フィシャーハーバー)附近を利用するものとす
      2.聖川丸は右基地の利用に関し第六戦隊に協力すべし
      3.R攻略部隊指揮官は第五十六驅潜隊又は第十四掃海隊の一艦を飛行基地警戒艦としてZ−1日
        1200迄に前記基地に派遣第六戦隊飛行機の通信中継並に通信連絡に関し第六戦隊基地員に協力
        せしむべし

 17.01.14:南洋部隊電令作第49号:第四艦隊機密第81番電:
       南洋部隊命令作第7号に依る輸送艇の配備を左の如く定む
       期日は配備基地艇普号(艇名)配属(区処)部隊名の順
      1.1月15日トラック 一、三號艇
      2.1月16日トラック 四號艇 以上航空部隊西方空襲部隊
      3.1月15日メレヨン 二號艇 朝潮號 聖川丸
      4.1月18日頃エビゼ 白雪號 マーシャル防備隊
      5.五號艇はサイパンに於いて中検査

 17.01.15:南洋部隊電令作第50号:第四艦隊機密第90番電:
       石廊はトラックに於ける補給終了後便宜出港、20日0600迄に北緯1度東経140度45分附近に達し
       第六戦隊の定むる処に依り第六戦隊を補給し午後第十八戦隊司令官の定むる処に依りZ日頃
       カビエンに入泊(入泊困難なる場合は洋上待機)R攻略部隊支隊及び第六戦隊の補給に任ずべし
       右補給終了後の行動は別令す

 17.01.16:南洋部隊電令作第51号:第四艦隊機密第96番電:
       準備出来次第適宜の機数を以てラバウル方面敵飛行機を攻撃すべし

 17.01.16:南洋部隊電令作第53号:第四艦隊機密第108番電:
       最上川丸をR攻略部隊より除き附属部隊に加う、同艦は成可速にトラック発呉に回航の上
       航空機運搬艦たるべき工事に従事すべし

 17.01.21:南洋部隊電令作第55号:第四艦隊機密第193番電:
      1.1月21日1140頃より午後に亙り敵飛行艇は味方第六戦隊に触接せり
      2.航空部隊は明22日左に依り作戦すべし
       (イ)CC1C2及びA区域を索敵(C区の機数を適宜増加)すべし
       (ロ)右索敵機以外の中攻及び大艇は敵情に応じ敵艦艇及び水上機基地を攻撃すべし
      3.第三、第四、第六通信隊は25日迄特にR方面及びその南方に於ける敵信利用に努べし

 17.01.23:南洋部隊電令作第57号:第四艦隊機密第214番電:
       機密南洋部隊命令作第6号に依るトラック防備部隊指揮官の気象観測通報任務を解く

 17.01.25:南洋部隊電令作第58号:第四艦隊機密第260番電:
       航空部隊は大艇の一部を速にラバウルに進出せしめニューギニア、ビスマルク諸島方面
       敵航空兵力を捜索すべし

 17.01.25:南洋部隊電令作第59号:第四艦隊機密第270番電:
      1.潜水部隊指揮官は第二十七潜水隊、第三十三潜水隊をして現任務を解き指揮官所定の地点に
        回航の上、次期作戦に応ずる諸準備を実施せしむべし
      2.マーシャル方面防備部隊指揮官は第二十六潜水隊をして作戦上差支えなき限り各部の整備を
        実施せしむべし

 17.01.26:南洋部隊電令作第61号:第四艦隊機密第284番電:
      1.石廊はラバウルに進出、第二號海城丸の残燃料を受領、所在部隊の補給に任ずべし
      2.第二號海城丸は残燃料を石廊に移載の上トラック経由横須賀に回航すべし

 17.01.27:南洋部隊電令作第62号:第四艦隊機密第295番電:
      1.第四根據地隊司令官はトラック北東水道の機雷敷設を実施すべし
      2.第四建築部長は既に派遣せらしものの外更に約500名の人員及び資材をラバウルに派遣し
        第七設営班に協力せしむべし
      3.第四根據地隊司令官はグリーニッチ島派遣中の高角砲隊(高角砲二門人員共)をラバウルに
        派遣、作戦に関し第十九戦隊司令官(2月1日以降は第八特別根據地隊司令官)の指揮を
        受けしむべし
      4.第四根據地隊司令官は麾下艦船一隻を派遣ポナペ及びグリーニッチ経由前二号の人員物件
        輸送に任ずべし

 17.01.29:南洋部隊電令作第64号:第四艦隊機密第326番電:
       天洋丸は成るべく速に現地発トラックに回航すべし、追て同艦は別令に依りボロ島に回航
       新に当部隊へ加へらるべき鹿屋空中攻隊の基地物件輸送に任ぜしめらるる予定

 17.01.29:南洋部隊電令作第65号:第四艦隊機密第328番電:
       1月30日以後第一聯合通信隊二番隊の敵信に依る作戦資料の獲得は特令する場合を除く外
       左に依り之を実施すべし
      1.六通:A国艦隊及び之に関する部隊
      2.四通:豪州方面E国艦隊及び之に関する部隊
      3.三通:馬來比島蘭印方面艦隊及び之に関する部隊
      4.五通:四通に同じ

17.01.29:南洋部隊電令作第66号:第四艦隊機密第341番電:      1.2月1日0000左記第三兵力部署に依り(左記の外第二兵力部署に同じ)作戦すべし       (イ)R攻略部隊の編成を解き左の通R方面部隊を編成(指揮官、兵力の順)          第八特別根據地隊司令官:第八特別根據地隊、第六水雷戦隊、第十四掃海隊、津輕、          聖川丸、金龍丸、鹿島特別陸戦隊、聯合飛行機隊(鹿島、第十七航空隊派遣)、          第七設営班、黄海丸、高瑞丸、四建派遣設営班、四需派遣員、一〇五空廠派遣員、          八糎高角砲隊(五根派遣)       (ロ)支援隊に左の兵力を加う           第十八戦隊、第二十三驅逐隊       (ハ)主隊に左の兵力を加う           第十九戦隊(常磐、津輕欠)、祥鳳、金剛丸、吾妻山丸、五洋丸       (ニ)朧を航空部隊より除く       (ホ)石廊を補給部隊に加う      2.第四根據地隊及び第八特別根據地隊の防備担任境域を赤道とす      3.各部隊は第二兵力部署及び既令に依る作戦任務を続行するの外左記に依り行動せよ       (イ)ビスマルク方面部隊:         (1)ラバウル航空基地を急速整備する外成る可速にスルミ方面を攻略して同地の航空            基地を整備         (2)陸軍と協同してラバウル方面敵兵力の掃滅に努む         (3)担任防備海域の防備哨戒に任ずると共に交通を確保       (ロ)支援部隊:ビスマルク方面適宜の位置に在りてビスマルク方面の作戦を支援       (ハ)航空部隊:ビスマルク方面及びトラック方面に部隊を以て成る可く速にニューギニア及び          所要の方面に対し航空攻撃を加え主として敵航空兵力を撃破すると共にビスマルク方面          部隊作戦に協力       (ニ)第十九戦隊(常磐、津輕欠)、金剛丸、吾妻山丸、五洋丸及び朧は便宜現地発トラックに          回航すべし 17.02.01:南洋部隊電令作第69号:第四艦隊機密第379番電:(訂正電有り:6Sd→6S)      1.第六戦隊は速に現在地発クエゼリンに回航すべし      2.第十八戦隊、第二十三驅逐隊を支援部隊より除き援護部隊(第十八戦隊司令官を指揮官とす)        とす、援護部隊は現在地方面に在りてR方面部隊の作戦を援助すべし 17.02.01:南洋部隊電令作第70号:第四艦隊機密第377番電:       航空部隊指揮官はトラックに在る中攻隊及び飛行艇隊を急速マーシャル諸島方面に移動すべし 17.02.01:南洋部隊電令作第71号:第四艦隊機密第380番電:       氷川丸は準備出来次第クエぜリンに急行すべし 17.02.01:南洋部隊電令作第72号:第四艦隊機密第381番電:       東邦丸は準備出来次第クエぜリンに急行すべし 17.02.01:南洋部隊電令作第73号:第四艦隊機密第382番電:       朧は速にルオットに引返し特令ある迄作戦に関し航空部隊指揮官の指揮を承くべし 17.02.01:南洋部隊電令作第74号:第四艦隊機密第 番電:      (吾妻山丸、五洋丸の行動任務の件) 17.02.01:南洋部隊電令作第75号:第四艦隊機密第390番電:      1.東方空襲部隊及び十九空は敵空母を補足攻撃を反復すると共に終夜触接を確保之を撃滅すべし      2.機動部隊の大部1日1100トラック発マーシャル方面に急行又中攻18機0800トラック発  17.02.01:南洋部隊電令作第76号:第四艦隊機密第392番電:      1.小原(五五七)は第六根據地隊司令官の職務を代理すべし      2.常磐をマーシャル方面防備部隊より除き常盤はマーシャル方面に在りて同方面防備部隊の        作戦に協力すべし      3.マーシャル方面防備部隊指揮官を第六通信隊司令とす        第六根據地隊幕僚及び司令部附は作戦に関し兼ねてマーシャル方面防備部隊指揮官の命を        承け服務すべし 17.02.02:南洋部隊電令作第77号:第四艦隊機密第412番電:      1.茂泉(六一)一時第六根據地隊司令官を命ず        中里(三一七)第四根據地隊司令官不在中同職代理を命ず        安田(二六四八)一時第六根據地隊参謀を命ず      2.マーシャル方面防備部隊に常盤を加う      3.マーシャル方面防備部隊指揮官を第六根據地隊司令官とす 17.02.04:南洋部隊電令作第78号:第四艦隊機密第470番電:      (第六戦隊、東邦丸、航空部隊(中攻隊)、第五十九驅潜隊行動に関する件) 17.02.04:南洋部隊電令作第79号:第四艦隊機密第485番電:       「ス」作戦は中攻隊及び第六戦隊の支援可能となる迄両三日間之が実施を延期すべし       期日は別令す 17.02.05:南洋部隊電令作第80号:第四艦隊機密第 番電:      (高空陸攻隊トラック進出の件) 17.02.06:南洋部隊電令作第81号:第四艦隊機密第534番電:       「ス」作戦は2月8日以後成る可く速に之を実施すべし 17.02.07:南洋部隊電令作第82号:第四艦隊機密第552番電:       第六戦隊は本日正午までに敵情を得ざれば捜索を取止めトラックに回航すべし 17.02.07:南洋部隊電令作第83号:第四艦隊機密第553番電:       高雄航空隊中攻機隊(21機)及び朧を航空部隊に加う 17.02.07:南洋部隊電令作第84号:第四艦隊機密第56番電:       第四根據地隊派遣高角砲隊をR方面部隊に編入す 17.02.08:南洋部隊電令作第85号:第四艦隊機密第575番電:      (在トラック高雄航空隊中攻隊を以て索敵実施の件) 17.02.08:南洋部隊電令作第86号:第四艦隊機密第583番電:      1.聯合艦隊機密第254番電、第六根據地隊密第42番電、第四艦隊機密第574番電、第六通信隊        機密第701番電の情報を徴するに敵は日本本土又はマーシャル方面に対し進撃するか若くは        我を同方面に牽制しつつ東カロリン方面に機動するの算あり      2.各方面防備部隊指揮官は東経150度以東の第十海上区に対し明日以後当分の間概ね日出一時間         前より約二時間空襲警報を発令警戒を厳にすべし      3.第六戦隊は明9日天明後ポナペの210度200浬を中心とする120圏附近を飛行索敵したる後        トラックに回航すべし      4.各部隊(防備隊を除く)は各指揮官の定むる所に依り警戒を厳にすべし 17.02.10:南洋部隊電令作第87号:第四艦隊機密第 番電:      (第三兵力部署中一部改正の件) 17.02.12:南洋部隊電令作第88号:第四艦隊機密第651番電:      1.通信情報に依れば11日ヤルート約60度方向に機動部隊と推せらるる電波を諜知せるも其の距離        不明にして又襄の南太平洋方面に行動せりと推察せらるる敵の消息は明かならず      2.マーシャル諸島方面には近日来敵の潜水艦稍多数存在しあり      3.南洋部隊電令作第86号第二項に依る警戒中日出前後に於ける空襲警報発令を解く 17.02.15:南洋部隊電令作第90号:南洋部隊機密第707番電:       マーシャル方面防備部隊及びトラック南洋防備部隊各指揮官は2月25日以降当分間左記要領に       より対空対潜監視を兼ね洋上気象観測通報を行うべし      1.観測地点       (イ)マーシャル諸島(ウエーキを含む)の北東及び東側約300浬3箇所乃至4箇所       (ロ)トラック南洋防備部隊南緯2度東経158度附近      2.使用艦艇:指揮官所定      3.観測時刻:0000、0600、1200、1800及び特例する時機      4.通信       (イ)通報を第四気象部長、第四艦隊参謀とする外指揮官所定       (ロ)使用暗号書機密第四部隊命令第245号別冊徴傭船気象通報暗号書 17.02.18:南洋部隊電令作第91号:南洋部隊機密第803番電:      1.真珠港方面に在る敵機動部隊(空母を含む)は16日真珠港を出動せるものの如し        又他の敵機動部隊は依然ニュージーランド方面に在るものの如し      2.各部隊は前号敵機動部隊の動静に策応して東方又は南方より来襲することあるべきに備え        警戒を厳にし敵来襲せば之を捕捉撃滅すべし      3.マーシャル方面防備部隊指揮官は第二十六潜水隊第一小隊をしてハワイ方面の哨戒警戒艦に        任ぜしむべし      4.潜水部隊はマーシャル諸島方面に進出しマーシャル方面防備部隊の作戦に協力すべし      5.23日以後、第二十六潜水隊第一小隊をマーシャル方面防備部隊より除き潜水部隊に加う      6.明朝航空部隊指揮官は第四航空隊中攻隊の一部(在トラック)をしてマーシャル諸島方面        移動の準備をなさしむべし        マーシャル諸島方面の航空部隊索敵区域はハワイの北東乃至南東方を含むものとす 17.04.29:南洋部隊電令第92号:第四艦隊機密第260番電:       MO機動部隊指揮官は第五航空戦隊司令官をして台南空供用予定零式戦闘機九機(在升島基地)       をラバウル基地に輸送(ラバウル附近にて空輸す)第二十五航空戦隊司令官に引渡さしむべし 17.02.19:南洋部隊電令作第93号:第四艦隊機密第846番電:      1.2月19日1335モートロック諸島サトウワン島見張所より同所の南方に国籍不明の驅逐艦二隻        見ゆ針路北、次いで1520驅逐艦らしき檣一西方に走るの情報あり        19日在トラックの水偵を以て捜索せるも日没の為之を確認し得ず      2.右及び其の他の敵情に鑑みトラック、ポナペ、ラバウル方面所在部隊は主として第一項の敵に        対し警戒を厳にすべし      3.第一項の敵に対する明20日の索敵攻撃は左に依るべし       (イ)索敵          迅鯨、沖島及び第六戦隊各搭載機は夏島を中心とする自0度至225度間進出距離220浬          (進発時機0400)       (ロ)トラック空中哨戒(別令)在トラック第十七航空隊水偵       (ハ)航空攻撃         (1)在トラック第二十四航空戦隊陸攻六機0400以後即時待機         (2)在ラバウル、ルオット第二十四航空戦隊陸攻司令官所定に依り日出前一時間より            十五分待機      4.トラック所在部隊は20日0400以後第一警戒碇泊に準じ警戒すべし 17.02.20:南洋部隊電令作第94号:第四艦隊機密第849番電:      1.南洋部隊は0900ラバウルの70度460浬に現れたる敵に対し先ず航空攻撃を反復したる後        全軍結束之を殲滅せんとす      2.基地航空部隊は西方空襲部隊を以て敵を攻撃すると共に今夜触接を確保すべし        攻撃主目標を航空母艦とす      3.支援部隊に第六水雷戦隊を加う、支援部隊は敵の前程に集合する如く行動しつつ夜戦を決行        引続き敵を攻撃撃滅すべし      4.第六水雷戦隊以外のSR攻略部隊をR方面防備部隊に入る、R方面防備部隊は担任区域の        防備を厳にすると共に聖川丸飛行機を以て敵の触接に任ぜしむべし      5.潜水部隊は潜水艦を敵とトラックとの中間に配備し敵を邀撃すべし      6.鹿島及び第十九戦隊(二番艦以下欠)は本職直率トラック出撃機宜行動全作戦を支援す      7.トラック方面防備部隊指揮官はトラック方面所在部隊を指揮担任区域の警戒を厳にすべし 17.02.20:南洋部隊電令作第95号:第四艦隊機密第851番電:       トラック、カビン、ラバウル所在船舶は防備部隊指揮官所定に依り速に出港避退せしむべし 17.02.20:南洋部隊電令作第96号:第四艦隊機密第852番電:       東邦丸及び寶洋丸は準備出来次第出港、右の位置附近に至り機宜行動出撃部隊の補給に任ずべし       東邦丸夏島の100度250浬、寶洋丸ムッソー島の15度85浬 17.02.20:南洋部隊電令作第97号:第四艦隊機密第854番電:       航空部隊指揮官はマーシャルにある大型機の大部分及びトラック所在四空兵力を併用R東方の       敵艦隊を捕捉撃滅すべし       主隊、鹿島、沖島は1530南水道より出撃す、出撃針路215度速力12節 17.02.20:南洋部隊電令作第98号:第四艦隊機密第855番電:       味方触接機の方位測定(短波)をなし報告せよ、管制艦所:第四通信隊 17.02.21:南洋部隊電令作第99号:第四艦隊機密第868番電:      1.一旦奇襲の企図頓挫したる敵は21日正午頃我が航空攻撃圏外(概ね北緯2度乃至南緯2度        東経160度乃至東経164度)に在りてトラック、ラバウル、ポナペ又はマーシャル方面の攻撃を        企図するの算大なり      2.ラバウル、東カロリン諸島及びマーシャル方面特に警戒を厳にすべし      3.機動部隊は予定の索敵を実施すると共に攻撃に備うべし      4.支援部隊は今夜正午頃より北方に索敵進撃、明日黎明ヌゴール島の90度100浬を中心とし        100浬圏附近の飛行索敵を実施すべし      5.祥鳳は22日天明時トラックの180度150浬附近達、爾後支援部隊指揮官の指揮下に入るべし      6.寶洋丸及び東邦丸は支援部隊指揮官の定むる所に依り行動、同隊の燃料補給に任ずべし 17.02.22:南洋部隊電令作第100号:第四艦隊機密第873番電:      1.トラック、ラバウル、ポナペより避難中の艦船(作戦行動中のものを除く)及び船舶は        なるべく速に原港に復帰すべし      2.辰武丸はサイパンにて清水を補給の上トラックに回航すべし      3.各根據地隊司令官は担任区域に在る船舶に対し第一項の指示を与うべし
17.02.22:南洋部隊電令作第101号:第四艦隊機密第875番電:      1.ラバウル東方に出現せる敵は我要地奇襲の企図を放棄逃避せるものの如きもマーシャル諸島        方面に対しては依然敵機動するやの徴候あり      2.各部隊は本日午後零時第四兵力部署に就き左記の外、南洋部隊命令作第10号に依り作戦すべし       (イ)SR作戦の開始は之を延期す(期日後令す)       (ロ)支援部隊及び六水戦はトラックに於て補給及び予定の修理を実施の上各部隊指揮官所定に          より行動せよ       (ハ)基地航空部隊(第一航空部隊を加う)指揮官は成るべく速にラバウルに在る千歳航空隊          陸上攻撃機隊及び第一航空隊の一部をマーシャル諸島方面に移動配備すべし       (ニ)潜水部隊は指揮官の定むる所に依り行動予定の配備線に就くべし       (ホ)母艦航空部隊はパラオに回航(要すればトラック経由)予定の如く行動せよ       (へ)寶洋丸及び東邦丸は現に実施中の補給に差支なき限りトラックに回航せよ      3.主隊は23日午前トラックに入泊す 17.02.22:南洋部隊電令作第102号:第四艦隊機密第884番電:      (各通信隊の通信監視の件) 17.02.24:南洋部隊電令作第103号:第四艦隊機密第910番電:      1.24日未明ウエーキ至近の距離に敵航空母艦一及び巡洋艦四?      2.マーシャル方面防備部隊東方空襲部隊及び第二十六潜水隊第一小隊は速に敵を攻撃      3.航空部隊指揮官は在トラック陸攻の大部を速にマーシャルに移動、敵を攻撃すべし 17.02.24:南洋部隊電令作第104号:第四艦隊機密第913番電:       ウエーキに来襲せる敵と呼応ラバウル又はマーシャル諸島方面に敵来襲の算あり       ラバウル及びマーシャル諸島方面特に警戒を厳にすべし 17.02.24:南洋部隊電令作第105号:第四艦隊機密第 番電:      (母艦空襲部隊の作戦の件) 17.02.24:南洋部隊電令作第106号:第四艦隊機密第 番電:      (第三十三潜水隊作戦行動の件) 17.02.24:南洋部隊電令作第107号:第四艦隊機密第927番電:      1.明日基地航空部隊指揮官は在トラック一空陸攻の一部をラバウルに移動大部をトラックに残留        せしむべし      2.明25日左記に依りトラック外洋の索敵を実施すべし       (イ)基地航空部隊指揮官は前項ラバウル移動部隊をしてトラック、ラバウル連絡線以東          トラックの120度500浬地点並にラバウルを結ぶ線以西の索敵       (ロ)基地航空部隊指揮官はトラック残留隊の一部をしてトラックより10度乃至55度間          進出距離600浬の範囲の索敵       (ハ)トラック防備部隊指揮官は対潜警戒機の一部をして成るべく速に60度乃至110度間          進出距離150浬の範囲の索敵 17.02.24:南洋部隊電令作第108号:第四艦隊機密第 番電:      (祥鳳の基地訓練其の他の件) 17.02.25:南洋部隊電令作第109号:第四艦隊機密第944番電:      1.S日を3月8日と予定す      2.SR作戦関係各部隊は敵機動部隊の出現に対し警戒しつつSR作戦に応ずる如くすべし      3.潜水部隊は機密南洋部隊命令作第10号に依る作戦任務を実施すべし      4.基地航空部隊指揮官は現にトラックに在る一空陸攻隊中約一ヶ分隊を残し他は便宜ラバウルに        移動すべし      5.吾妻丸、五洋丸、呉鎮第三特陸、第十設営班(乗船三隻)は当分の間トラックに於て訓練並に        諸準備に従事すべし  17.03.02:南洋部隊電令作第115号:第四艦隊機密第80番電:      (第一航空隊在トラック部隊をマーシャル方面に配備の件) 17.03.02:南洋部隊電令作第116号:第四艦隊機密第93番電:      (グリーン基地隊をR方面防備部隊に加うの件) 17.03.05:南洋部隊電令作第119号:第四艦隊機密第168番電:       第八特別根據地隊司令官は防備担任区域に拘らずカビエンを中心とする概ね250浬圏内の       飛行哨戒を実施すべし 17.03.05:南洋部隊電令作第120号:第四艦隊機密第175番電:      1.情況を総合するに第二號海城丸は3日午前零時頃カビエンの345度220浬附近にて敵潜水艦の        襲撃を受け消息を断ちたる算あり      2.第十九戦隊司令官は沖島を率い出動、右地点を中心とする60浬圏を飛行捜索すべし      3.支援部隊指揮官は第二十三驅逐の一艦を第一項の地点に急行捜索に関し第十九戦隊司令官の        命を受けしむべし 17.03.05:南洋部隊電令作第121号:第四艦隊機密第182番電:       基地航空部隊指揮官は明6日左の区域を飛行捜索し第二號海城丸の消息を確むべし       東経146度及び149度南緯1度及び北緯2度線を以て囲む区域 17.03.06:南洋部隊電令作第122号:第四艦隊機密第203番電:       第十九戦隊(二番艦以下欠)は本日日没後便宜捜索を打切りトラックに回航すべし       夕月は当分の間第八特別根據地隊司令官の指揮を受け現場附近の捜索警戒に任ずべし 17.03.07:南洋部隊電令作第124号:第四艦隊機密第234番電:      1.第四根據地隊司令官は本日日没後便宜第二號海城丸の捜索を中止すべし      2.第二號海城丸は3月1日夕刻以後夏島の185度145浬附近に於いて敵潜水艦の攻撃を受け沈没        せるものと推定す、附近航行の艦船は第二號海城丸の浮流物等の有無に注意すべし 17.03.10:南洋部隊電令作第129号:第四艦隊機密第299番電:      1.天洋丸其の他損傷船舶救援の為       (1)第四工務部長は長浦救難材料搭載しラバウルに急行せしむべし       (2)松榮丸はポナペ寄港清水及び石炭を搭載の上サバウルに回航すべし       (3)松榮丸艦長は造船科士官及び所要員をラエに急派救護に関する調査に任ぜしむべし          (飛行便は後令)      2.前項派遣艦船及び人員はラバウル到着後SR其の他部隊の命を受け行動作業に任ずるものとす 17.03.10:南洋部隊電令作第130号:第四艦隊機密第306番電:       基地航空隊は明11日R方面大型飛行機の大部を挙げて敵機動部隊の索敵攻撃を決行し又戦闘機を       以てポートモレスビーの攻撃に任ぜしむると共にラエ飛行場方面の対空警戒を厳にすべし 17.03.11:南洋部隊電令作第131号:第四艦隊機密第319番電:      1.常盤をマーシャル方面防備部隊より除く      2.第十九戦隊司令官は常盤を佐世保に回航入渠修理の上トラックに帰投せしむべし 17.03.11:南洋部隊電令作第132号:第四艦隊機密第342番電:      1.10日ポートモレスビー沖に出現せる敵機動部隊は11日の索敵に依り之を捕捉せず        敵は豪洲北東岸に接航し写真偵察我の攻撃圏外に避退せるものの如し      2.ラエ飛行場ラバウル方面には11日も引続き敵機数回に来襲す偵察を主任務とするものの如し      3.通信諜報に依れば敵機動部隊らしきもの10日1830ウエーキ北方600浬附近にあるものの如し        又10日ヤルートの206度600浬附近及び58度660浬附近に夫々船体不明の敵を測定せり      4.前諸号の外各種状況を総合するに敵はラバウル又トラック方面に対し積極的企図を有す又之と        相呼応してマーシャル諸島或は我が本土本国に来襲するの算相当大なりと認む      5.各部隊は既令の作戦を続行するの外敵の機動部隊に対し警戒を厳にすべし 17.03.17:南洋部隊電令作第135号:第四艦隊機密第422番電:      (第七潜水戦隊内地回航の件) 17.03.17:南洋部隊電令作第137号:第四艦隊機密第428番電:       松榮丸及び長浦は17日1200以後R方面防備部隊指揮官の指揮を受け引続き損傷艦船の修理及び       救難作業に従事すべし
17.03.17:南洋部隊電令作第138号:第四艦隊機密第429番電:       3月17日1200以降各部隊は第五兵力部署に依り作戦すべし(書類後送)      1.第五兵力部署(第四兵力部署中SR方面攻略部隊を除き主隊及びR方面防備部隊を左の通り        改めたるものとす)       (イ)主隊          鹿島、第十九戦隊、第六水雷戦隊(第三十驅逐隊欠)          聖川丸(飛行隊欠)、金剛丸、金龍丸、黄海丸、高瑞丸、~川丸       (ロ)R方面防備部隊          第八特別根據地隊、第三十驅逐隊、第十四掃海隊、宗谷、第四掃海隊、聖川丸飛行機隊、          呉鎮第三特別陸戦隊、第七、第十設営班、第一〇四、第一〇五空廠派遣員、各根據地隊、          陸軍高角砲隊、吾妻山丸、彰化丸、鹿島、一七空派遣飛行隊      2.各部隊の任務行動(要旨)従前の任務を続行する外、左に依り作戦すべし       (イ)R方面防備部隊         (1)4月10日頃迄にブーゲンビル方面(ショートランド其の他)及びアドミラルティ            方面の要地を攻略、所要の地点に水上基地、西部気象観測所を設置         (2)基地航空部隊の協力を得て特に航空基地の整備を促進         (3)サラモア方面、ラエ方面及びR方面新占領地域の防備に任ず       (ロ)支援部隊          R方面適宜の位置を基地としてR方面防備部隊の作戦を支援又所要の兵力を以て同部隊の          作戦に協力す       (ハ)基地航空部隊          R方面所在部隊は引続き英領ニューギニア及び豪州北東部方面的航空兵力の掃滅に努力          すると共にソロモン英領ニューギニア附近海域並にRR東方海域の哨戒に任じ又          R方面防備部隊の作戦に協力す      3.R方面防備部隊指揮官の夕月に対する作戦指揮を解く      4.局地防備に関し所在先任指揮官は所在戦機隊(進攻に任ずるものを除く)を区処するものとす      5.津輕、第六水雷戦隊(第三十驅逐隊欠)聖川丸(飛行機隊欠)黄海丸は応急修理及び既令の        任務終了後トラックに回航すべし      6.呉鎮守府第三特別陸戦隊、第十設営班及び各乗船は別令に依りR方面に進出せしむ      7.R方面防備部隊指揮官は成るべく速に鹿島派遣陸戦隊を帰艦せしむべし、同陸戦隊は現在地        出港の時を以てR方面防備部隊より除く 17.03.19:南洋部隊電令作第139号:第四艦隊機密第469番電:      (呉鎮三特のラバウル進出の件) 17.03.19:南洋部隊電令作第141号:第四艦隊機密第498番電:       津輕はR方面防備部隊指揮官協議の上、成るべく速にラバウル発カビエンに寄港、       鹿島陸戦隊を収容の上トラックに回航すべし 17.03.23:南洋部隊電令作第143号:第四艦隊機密第574番電:       津輕、第二十九驅逐隊及び聖川丸(飛行機隊欠)は各司令官(聖川丸は艦長)の定むる處により       トラックに於て準備出来次第夫々本籍(所管)軍港に回航、入渠修理の上成るべく速に       トラックに帰投すべし 17.03.24:南洋部隊電令作第145号:第四艦隊機密第596番電:      (氷川丸横須賀回航の件) 17.03.31:南洋部隊電令作第147号:第四艦隊機密第691番電:      (ビスマルク方面所在部隊の警戒を厳にするの件) 17.04.12:南洋部隊電令作第155号:第四艦隊機密第950番電:      1.第五兵力部署中左の通改む       (イ)主隊兵力中第六水雷戦隊(第三十驅逐隊、第二十九驅逐隊欠)を第二十九驅逐隊に改む       (ロ)R方面防備部隊兵力中第三十驅逐隊を削る       (ハ)支援部隊兵力を第六戦隊、第十八戦隊、第六水雷戦隊(第二十九驅逐隊欠)に改む      2.第三十驅逐隊は適宜ラバウル発トラックに回航支援部隊に合同すべし 17.04.12:南洋部隊電令作第158号:       第五航空戦隊及び第二十七驅逐隊は第五航空戦隊司令官之を指揮しトラックに回航すべし 17.04.12:南洋部隊電令作第159号:第四艦隊機密第104番電:       第五航空戦隊及び第二十七驅逐隊は第五航空戦隊司令官之を指揮しトラックに回航すべし 17.04.24:南洋部隊電令作第161号:第四艦隊機密第179番電:       MO作戦関連、左記に依りRZP(ポートモレスビー)方面運輸班を編制派遣す(以下不明) 17.04.24:南洋部隊電令作第162号:第四艦隊機密第182番電:       第六特別根據地隊司令官は左の要領に依り驅潜艇各一隻を以て南興ナビレ丸(オーシャン行)及       南拓南雄丸(ナウル行)を護衛すべし      1.クサイ出発より同地帰着まで護衛するものとしZ日(5月15日と予定)0500各攻略地点着        荷揚終了後クサイに帰投(ナビレ丸及び南雄丸は5月10日迄にクサイに集合せしむ)      2.右行動中護衛艇はRY攻略部隊指揮官の区処を受けしむ 17.04.26:南洋部隊電令作第164号:第四艦隊機密第212番電:       R方面防備部隊指揮官は一時R方面所在部隊を指揮すべし 17.04.26:南洋部隊電令作第165号:第四艦隊機密第214番電:      1.4月26日1200敵機動部隊(空母1、巡洋艦1、驅逐艦2)ラバウルの113度220浬に出現        之と策応多方面にも敵出現の算あり      2.南洋部隊各隊は左に依り作戦すべし       (イ)第十八戦隊司令官は第六戦隊第二小隊、第六水雷戦隊(第二十九驅逐隊、第二十三驅逐隊          欠)を率いトラック出撃、友軍と協力、ソロモン方面の敵機動部隊を捕捉撃滅すべし          特令なければ爾後の待機位置をカビエンとす       (ロ)各方面防備部隊指揮官及び各隊艦指揮官は明27日黎明時の警戒を特に厳にすべし          トラック方面の飛行警戒に関しては別令す       (ハ)第五航空戦隊及び第二十七驅逐隊の出動に関しては特令す
17.04.27:南洋部隊電令作第166号:南洋部隊機密第217番電:      1.南洋部隊電令作第164号及び第165号の任を解く、南洋部隊第六兵力部署(甲)に復旧せよ      2.第十八戦隊、第六戦隊第二小隊、第六水雷戦隊(第二十九驅逐隊、第二十三驅逐隊欠)は        トラックに帰投すべし 17.04.27:南洋部隊電令作第167号:南洋部隊機密第225番電:       第六兵力部署(甲)[機密南洋部隊命令作第13号別表第1]中左の通改む      1.MO攻略部隊兵力中       (イ)五洋丸の星印を削除、吾妻山丸に星印を附す       (ロ)第二文丸及第三關丸の星印を削る       (ハ)左記を追加         (一)第七設営隊デボイネ派遣隊(30名)         (二)第七設営隊ショートランド派遣隊(100名)      2.ツラギ攻略部隊兵力中        (イ)五洋丸(星印附)を吾妻山丸(星印附)に改む        (ロ)第二文丸、第三關丸を削除        (ハ)第五十六驅潜隊の驅潜艇二隻(零印附)を加う      3.R方面防備部隊兵力の項中に第七設営隊の大部を加う 17.04.28:南洋部隊電令作第168号:南洋部隊機密第252番電:      1.機密南洋部隊命令作第13号の六項通信に左を追加す        (ハ)の2敵を発見(触接)せる艦船、航空機は令なくして長波を輻射するものとす        輻射電波(艦船航空機共)第六戦隊417(ヒ一四)第五戦隊423(ヒ二二)        第十八戦隊、第十九戦隊、第六水雷戦隊312(ヒ四一)~川丸、聖川丸307(ヒ三四)        第二十一潜水隊257(ヒ二八)第五航空戦隊359(ヒ七)支援隊飛行機は484(ヒ一八九)        を使用す 17.04.30:南洋部隊電令作第169号:第四艦隊機密第274番電:      (3Bg、4Bg、5Bg航空兵力一部派遣の件) 17.04.30:南洋部隊電令作第170号:南洋部隊機密第275番電:       機密南洋部隊命令作第13号第三項(ロ)の(一)の(2)を左の通り改め(3)を削除(4)及       (5)を夫々(3)(4)とす       (2)有力敵海上部隊の所在判明せざる場合は之が出現に備えつつ機宜の行動MO作戦を支援す       而して情況特に必要とする際は成し得る限りMO攻略部隊の上空警戒掩護に任ずるものとす
17.05.04:南洋部隊電令作第171号:南洋部隊機密第318番電:       4日1200第六兵力部署(乙)となせ、但し      1.MO攻略部隊中第六水雷戦隊(第二十三驅逐隊第一小隊、夕凪欠)を第六水雷戦隊        (第二十三驅逐隊、夕凪欠)に改む      2.RY攻略部隊第二十三驅逐隊第一小隊を第二十三驅逐隊(菊月欠)に改む      3.菊月を主隊に編入す 17.05.06:南洋部隊電令作第172号:第四艦隊機密第352番電:         MO攻略部隊指揮官は吾妻山丸をして要すれば所要物件人員を他に移載の上、便宜ラバウルに       回航せしむべし 17.05.08:南洋部隊電令作第173号:第四艦隊機密第393番電:      1.第六戦隊司令官はデボイネ基地所在水偵の一部を以てルイサイト群島方面の不時着機の捜索に        任ぜしむべし        MO機動部隊指揮官は第六戦隊司令官の要求に応じ機宜驅逐艦を派遣不時着機搭乗員の収容        並に警戒をなさしむべし      2.第六戦隊司令官は聖川丸水偵の大部を速にラバウルに帰投時以後第八特別根據地隊司令官の        指揮下に入らしむ      3.第一項捜索の際、敵の航空母艦搭載機の不時着せるものに対し注意すべし 17.05.08:南洋部隊電令作第174号:南洋部隊機密第402番電:      1.MO機動部隊は補給終了次第8日午前南緯15度東経156度附近にありし敵の索敵攻撃を        準備すべし      2.MO攻略部隊はデボイネ基地の撤収を延期、~川丸及び聖川丸飛行機の大部を以て        敵海上部隊の索敵を実施すべし      3.第六戦隊第一小隊及び第六水雷戦隊の大部はMO攻略部隊指揮官の定むる所に依り補給終了後        MO機動部隊の附近に進出、同部隊作戦に策応すべし      4.MO攻略部隊中自余の部隊の行動に関してはMO攻略部隊指揮官の定むる所に依る 17.05.09:南洋部隊電令作第175号:南洋部隊機密第409番電:        翔鶴は夕暮、漣(驅逐艦は要すればサイパンに於て補給)護衛の下に横須賀に回航すべし 17.05.09:南洋部隊電令作第176号:南洋部隊機密第411番電:        MO機動部隊指揮官は敵戦艦並に巡洋艦に損傷を与えたる現状(MO機動部隊速報(5月8日)       其の二)に於て所要兵力を以て為し得る限り之を索敵攻撃すべし 17.05.10:南洋部隊電令作第178号:南洋部隊機密第430番電:       第六兵力部署乙中左の通改む      イ.MO攻略部隊中左記をR方面防備部隊に加う        呉第三特別陸戦隊の大部、吾妻山丸、五洋丸、八根十二糎高角砲四門、八根八糎高角砲二門、        四根八糎高角砲二門、八根十三粍機銃四門、第十設営隊、秋葉山丸、彰化丸、長和丸、        RZP運輸班(解隊夫々原部隊に復帰)        第二十號掃海艇、第十四掃海隊、第二文丸、第三關丸、徳永部隊(旧第七設営班)        ショートランド及びデボイネ派遣隊(解隊原隊復帰)      ロ.MO機動部隊中第五航空戦隊を第五航空戦隊(翔鶴欠)に第二十七驅逐隊を第二十七驅逐隊(        驅逐艦一欠)に改む      ハ.MO攻略部隊中聖川丸飛行機隊を聖川丸零式水偵一機に改めRZ部隊に聖川丸飛行機隊(一機        欠)を加う      ニ.鹿島陸戦隊をRY攻略部隊に加う      ホ.雄島をMO攻略部隊より除き主隊に加う 17.05.10:南洋部隊電令作第179号:南洋部隊機密第440番電:       10日1800に至るも敵情を得ざる場合は各隊、左に依り行動すべし      1.MO機動部隊(第六戦隊第二小隊を加へたる隊)適宜補給の上ソロモン東方海面に進出        機宜行動、RY攻略部隊(5月10日ラバウル発15日上陸)を間接支援RYC、RYD上陸        成功後トラックに回航      2.MO攻略部隊       (イ)ソロモン方面に在りて機宜行動北上することあるべき敵水上部隊に備えつつ一部兵力を          以てデボイネ基地撤収       (ロ)驅逐艦及水偵の一部を以てルイサイド群島方面味方不時着機の捜索を行う       (ハ)其の他指揮官所定      3.敵艦隊残存しある現状に鑑み特に警戒を厳にすべし 17.05.11:南洋部隊電令作第180号:南洋部隊機密第461番電:       京城丸をMO攻略部隊より除きR方面防備部隊に編入(11日0600) 17.05.11:南洋部隊電令作第181号:第四艦隊機密第467番電:      1.第六兵力部署乙中左の通定む       (イ)第六戦隊第二小隊をMO機動部隊より除きMO攻略部隊に加う       (ロ)第五航空戦隊、第七驅逐隊を機動部隊より除く       (ハ)沖島をRY攻略部隊より除き主隊に編入す       (ニ)龍田をMO攻略部隊より除きRY攻略部隊に加う       (ホ)雄島をMO攻略部隊に加う      2.各部隊は南洋部隊電令作第179号に依るの外、左に依り行動すべし       (イ)MO機動部隊はRY攻略作戦を間接支援す       (ロ)第五航空戦隊、第七驅逐隊は第五航空戦隊司令官之を率い第二十五航空戦隊に引渡すべき          艦上戦闘機を空中輸送の上成るべく速に内地に回航       (ハ)MO機動部隊指揮官は第十八戦隊司令官を指揮官とし第十八戦隊(龍田欠)第六戦隊の          一艦、第三十驅逐隊第一小隊、雄島其の他兵力を以て沖島救難隊を編成、沖島救難作業に          任ぜしむべし       (ニ)RY攻略部隊クインカロラに於いて寶洋丸より補給の上作戦を続行す、          但しZ日を5月17日に改む           (ホ)R方面防備部隊既令の外、沖島の救難隊指揮官の協議に応じ救難作業に協力す 17.05.11:南洋部隊電令作第182号:第四艦隊機密第474番電:       津輕をMO攻略部隊より除きRY攻略部隊に編入す、準備出来次第ラバウル発氷川丸を       護衛しつつクインカロラに急航RY攻略部隊に合同すべし 17.05.11:南洋部隊電令作第183号:第四艦隊機密第479番電:      1.松榮丸を沖島救難隊に編入す、準備出来次第ラバウル発クインカロラに回航、        第十八戦隊司令艦の指揮を受け沖島救難に任ずべし      2.第八特別根據地隊司令官は松榮丸回航時、驅潜艇二隻を派遣、同艇長の指揮を承け        護衛に任ぜしむべし        同驅潜艇は松榮丸クインカロラ到着時護衛の任を解く 17.05.13:南洋部隊電令作第184号:八通機密第490番電:       第六兵力部署乙より第五航空戦隊、第七驅逐隊、夕暮を削除す(11日1600)
17.05.12:南洋部隊電令作第185号:第四艦隊機密第499番電:      1.第七兵力部署中左の通り改む、13日0000より之を実施す       (1)特令の時機迄MO機動部隊、RY攻略部隊は其の儘とす       (2)主隊に第六戦隊(第二小隊欠)、朝凪を加う       (3)R方面防備部隊中第二十九驅逐隊(夕凪欠)、第七設営班、RZP輸送班、第二文丸、          第三關丸を加う       (4)支援部隊を削り左の通部隊を編成(部隊、指揮官、兵力の順)         (イ)第一掩護隊 第六水雷戦隊司令官 第六水雷戦隊(朝凪、夕凪、                            第三十驅逐隊第一小隊、第二十三驅逐隊欠)                            第六戦隊第二小隊         (ロ)第二掩護隊 第十八戦隊司令官  第十八戦隊(龍田欠)、第三十驅逐隊第一小隊      2.各部隊は既令に依る外左に依り作戦す       (1)主隊         (イ)鹿島13日2300ラバウル発カビエン経由トラックに回航         (ロ)第六戦隊(第二小隊欠)は便宜現在地発呉に回航(便宜トラック経由)         (ハ)其の他別令       (2)第一掩護隊 RRX方面にありてR方面防備部隊指揮官の指揮を受け作戦す       (3)第二掩護隊 5月13日午前迄にラバウルに回航、鹿島に合同、午後トラックに回航、          特令ある迄トラック方面防備部隊指揮官の指揮を受け作戦す             (4)MO機動部隊はRY作戦を間接支援したる後特令に依りトラックに回航  17.05.12:南洋部隊電令作第186号:第四艦隊機密第515番電:      1.第十八戦隊(龍田欠)、第三十驅逐隊第一小隊は明13日午前セントジョージ岬附近、        敵潜水艦掃蕩を実施したる後、同日夕刻迄にラバウルに到着      2.第八特別根據地隊は航空部隊の一部を以て左に協力する外数日間担任海域中所要方面の        対潜掃蕩を特に強化すべし) 17.05.12:南洋部隊電令作第187号:第四艦隊機密第516番電:       第八特別根據地隊司令官は適宜の兵力を以てクインカロラ湾口附近座礁中の雄島の救難作業を       実施すべし 17.05.15:南洋部隊電令作第189号:第四艦隊機密第567番電:       第七兵力部署中左の通改む      1.第十八戦隊(欠龍田)を第二掩護隊より除き主隊に編入す      2.第二掩護隊指揮官を第三十驅逐隊司令とす 17.05.15:南洋部隊電令作第190号:第四艦隊機密第574番電:      1.15日0815敵航空母艦2、巡洋艦4、驅逐艦6、ツラギの98度445浬に在り、針路270度速力14節      2.第二十一潜水隊をして南緯1度東経162度附近に待機せしむべし 17.05.15:南洋部隊電令作第191号:第四艦隊機密第576番電:       1.15日0815ツラギの98度445浬に敵航空母艦2隻を基幹とする部隊出現、同方面に行動中      2.南洋部隊は一旦兵力を集中整頓基地航空部隊の攻撃に策応好機に乗じ敵を捕捉撃滅せんとす      3.各部隊は左に依り作戦すべし       (イ)RY攻略部隊はRY作戦を中止しトラックに(ナビレ丸及び護衛驅潜艇はクサイ)に          避退す       (ロ)MO機動部隊第一援護部隊はMO機動部隊指揮官之を指揮、ラバウル北方300浬附近に          機宜行動し後令を待つ       (ハ)第六戦隊第一小隊及び第二小隊(天龍を加へ第十八戦隊司令官を指揮官とす)はトラック          に於て補給の上令に依りMO機動部隊の指揮下に入る       (ニ)東邦丸は第一掩護隊の補給終了次第トラックに回航      4.R方面、トラック方面、PX方面特に警戒を厳にすべし 17.05.15:南洋部隊電令作第192号:第四艦隊機密第588番電:       第一掩護隊指揮官は第二十九驅逐隊(朝凪、夕凪欠)をして高榮丸のツラギ輸送任務中同艦の       護衛に関しR方面防備部隊指揮官の指揮を受けしむべし 17.05.15:南洋部隊電令作第193号:第四艦隊機密第586番電:       呂號第三十三潜水艦をして明16日午後便宜哨区を徹しトラックに回航せしむべし 17.05.16:南洋部隊電令作第194号:第四艦隊機密第599番電:      1.15日サンタクルーズ群島附近に発見せる敵機動部隊は其の後消息不明      2.RY作戦を当分延期      3.各部隊は既令の外、左に依り行動すべし       (イ)MO機動部隊はトラックに於て補給の上、横須賀に回航       (ロ)第一掩護部隊(追風欠)、第二十一潜水隊及びRY攻略部隊はトラック(ナビレ丸及び          護衛艦はクサイ)に回航       (ハ)第六戦隊(第二小隊欠)、第十八戦隊(龍田欠)は予定に依り各本籍軍港に回航      4.第十八戦隊(龍田欠)を主隊に編入、第二掩護部隊指揮官は20日頃別令に依りトラック発        ラバウルに回航、ラバウル到着後R方面防備部隊指揮官の命を承け作戦すべし      5.龍田をRY攻略部隊より除き主隊に加う、龍田は便宜舞鶴に回航すべし 17.05.17:南洋部隊電令作第195号:第四艦隊機密第 番電:       第十六掃海隊は準備出来次第、現地発速にサイパンに回航、第二艦隊長官の指揮を受け行動すべし 17.05.17:南洋部隊電令作第196号:第四艦隊機密第 番電:       R方面防備部隊指揮官は~川丸をして準備出来次第、R方面発25日迄にサイパンに回航せしむべし       同艦は5月20日附第十一航空戦隊に編入せらる 17.05.19:南洋部隊電令作第198号:第四艦隊機密第661番電:       RY攻略部隊の編成を解き各隊(艦)を第七兵力部署所定の部隊に編入す 17.05.25:南洋部隊電令作第200号:第四艦隊機密第751番電:       第七兵力部署中左の通改正す      1.主隊兵力中第六水雷戦隊(第二十九驅逐隊(朝凪、夕凪欠)、第三十驅逐隊欠を第六水雷戦隊        (第二十九驅逐隊(朝凪、夕凪、夕月欠)、第三十驅逐隊(卯月欠)欠)に改む      2.トラック方面防備部隊兵力中         第三十驅逐隊を第三十驅逐隊(卯月欠)に改む      3.R方面防備部隊兵力中         第二十九驅逐隊(朝凪、夕凪欠)を第二十九驅逐隊(朝凪、夕凪、夕月欠)に改む 17.06.01:南洋部隊電令作第205号:第四艦隊機密第852番電:       夕凪は現位置より門司に廻航、佐鎮部隊に協力、6月5日門司発予定の南海支隊用輸送船七隻を       パラオ迄護衛すべし 17.06.02:南洋部隊電令作第206号:第四艦隊機密第860番電:       南洋部隊電令作第169号(4月30日当艦隊機密第274番電)第一項兵力に対する第八根據地隊       司令官の指揮を解く       第四根據地隊司令官は速に右兵力をトラックに帰投せしむべし 17.06.01:南洋部隊電令作第207号:第四艦隊機密第856番電:      (不明) 17.06.03:南洋部隊電令作第208号:第四艦隊機密第875番電:       第七兵力部署中左の通り改む      1.昨年度兵力中、聖川丸(飛行機隊欠)を削る      2.R方面防備部隊兵力中、聖川丸飛行機隊を聖川丸に改む 17.06.05:南洋部隊電令作第209号:第四艦隊機密第910番電:       第七兵力部署中常磐を主隊より除きマーシャル方面防備部隊に編入 17.06.06:南洋部隊電令作第210号:第四艦隊機密第918番電:       第七兵力部署中左の通り改む      1.R方面防備部隊兵力中、鹿島、第四根據地隊聯合航空隊を除く      2.R方面防備部隊兵力に第三特別根據地隊、第五特別根據地隊附属水偵各一機        (南洋部隊電令作第169号(4月30日)第二項兵力充当)を加う      3.トラック方面防備部隊兵力に鹿島航空隊を加う 17.06.12:南洋部隊電令作第212号:第四艦隊機密第998番電:       第六水雷戦隊司令官は運輸部長と協議の上在内地各艦トラック回航の途次適宜トラック方面行       輸送船の直接護衛に任ぜしむべし、但し之が為各船のトラック着を著しく遅延せしめざるものとす 17.06.12:南洋部隊電令作第213号:第四艦隊機密第999番電:       第六水雷戦隊(第二小隊欠)及び第十八戦隊は修理完了後、第六水雷戦隊司令官之を指揮し       適宜の位置にて合同の上トラックに回航すべし 17.06.13:南洋部隊電令作第214号:第四艦隊機密第22番電:       第八特別根據地隊司令艦は彌生をして15日トラック発ラバウルに回航       右回航の途次能登呂及び日豐丸護衛せしむべし       行動並に護衛に関しては能登呂艦長の区処を受けしむるものとす 17.06.14:南洋部隊電令作第215号:第四艦隊機密第39番電:       第三十驅逐隊(彌生、卯月欠)及び夕凪は南洋部隊電令作第207号に依る行動を取止め左に依り       行動すべし      (イ)第三十驅逐隊(彌生、卯月欠)は15日以後成る可く速にパラオ発トラックに回航すべし      (ロ)夕凪はパラオに待機、別令に依り爾後輸送船のパラオ、ラバウル間の護衛に任ずべし 17.06.16:南洋部隊電令作第216号:第四艦隊機密第72番電:       R方面防備部隊指揮官は彌生をしてもんてびでお丸を東経161度附近まで護衛せしむべし
17.06.18:南洋部隊電令作第217号:第四艦隊機密第111番電:       南洋部隊第八兵力部署中、主隊に佐世保鎮守府第五特別陸戦隊、第十一、第十二、第十三、       第十四設営隊、第二十一、第二十三、第三十二驅潜隊を加う(17日附) 17.06.21:南洋部隊電令作第219号:第四艦隊機密第629番電:      1.第八特別根據地隊司令官は機密南洋部隊命令作第16号の別紙第32に依りガダルカナル進出        陸戦隊に大発三隻を附す、ラバウル所在のものを充当、成るべく速にガダルカナルに進出        せしめ同隊の同地着に先??揚陸設営隊を揚陸、設営援護及び防備に任ぜしむ      2.金龍丸艦長は第十三設営隊先発隊員約109名及び要物件を搭載遅くとも25日午前トラック発        ラバウルに回航、第八特別根據地隊司令官の?ガダルカナル進出陸戦隊及び兵器の輸送に        従事すべし、任務終了後直にトラックに帰投すべし       3.第三十驅逐隊司令は望月をして金龍丸艦長の指揮を受け同艦行動中之が護衛に任ぜしむべし 17.06.21:南洋部隊電令作第220号:第四艦隊機密第508番電:       南洋部隊第八兵力部署中左の通り改正せらる       宗谷、第四測量隊を主隊より除きR方面防備部隊に加う 17.06.22:南洋部隊電令作第222号:第四艦隊機密第742番電:      1.夕凪は便宜パラオ発25日「ハ」地点(北緯0度東経140度)附近に於てもんてびでお丸の        護衛を彌生より引継ぎ之を北緯10度東経130度附近迄護衛したる後パラオに回航すべし      2.護衛引継時を以て彌生をR方面防備部隊より除き?に加う、        彌生は引継後トラックに回航すべし 17.06.24:南洋部隊電令作第224号:第四艦隊機密第261番電:      1.第八根據地隊司令官はサラマイ通信基地充当予定の人員及び兵器をガダルカナルに派遣(        金龍丸便乗)し通信基地を設置すべし      2.第八十五通信隊司令は兵曹長一名、電信兵六名、暗号員二名をガダルカナルに派遣(金龍丸        便乗し)通信に関し第八根據地隊司令官の指揮を受けしむべし 17.06.28:南洋部隊電令作第229号:第四艦隊機密第575番電:       第八根據地隊司令官はガダルカナルの設営に関し第十一設営隊長をして第十三設営隊長を       指揮せしむべし 17.06.29:南洋部隊電令作第230号:第四艦隊機密第494番電:       明天丸、西京丸は28日1925北緯12度34分東経136度20分に於て敵潜水艦の攻撃を受け西京丸は       沈没せり       第二十九驅逐隊司令は夕凪をして現場に急行せしめ右乗員救助、敵潜掃蕩に従事せしめたる後       明天丸の曳航しありたる曳船を捜索パラオに回航すべし 17.06.29:南洋部隊電令作第231号:第四艦隊機密第183番電:       第六水雷戦隊司令官は第三十驅逐隊(二番艦以下欠)をして機密南洋部隊命令作第17号に依る       第二護衛隊の任務終了後帰途カビエンに帰港、第二號東亞丸を護衛トラックに回航せしむべし 17.07.01:南洋部隊電令作第232号:第四艦隊機密第613番電:      (RXA基地設営準備に関する件) 17.07.01:南洋部隊電令作第233号:第四艦隊機密第726番電:       通信情報に依れば敵は豪州東岸方面に兵力を集中又AO方面に有力なる部隊を派遣しつつある       ものの如し、南洋部隊は7月4日(米独立記念日)前夜特に警戒を厳にすべし 17.07.02:南洋部隊電令作第236号:第四艦隊機密第619番電:      1.第十九戦隊(常磐欠)及び佐鎮第五特別陸戦隊の一個中隊(約300名、八糎高角砲4門、        十三粍二聯装機銃2基)(乗船野島丸)をR方面防備部隊に編入      2.第十九戦隊司令官は第十九戦隊(常磐欠)及び第三十一號驅潜艇を指揮し準備出来次第        野島丸を護衛キエタに回航すべし      3.R方面防備部隊指揮官は野島丸に乗船中の陸戦隊設営隊及び搭載物件を急速揚陸の上        野島丸をトラックに回航せしむべし、回航中の護衛に関しては別令す 17.07.03:南洋部隊電令作第237号:第四艦隊機密第965番電:      1.南洋部隊電令作第236号第二項中キエタをラエ方面(R方面防備部隊指揮官所定)に        第三項中「陸戦隊設営隊及び搭載物件」を「陸戦隊及び同搭載物件」に改む      2.佐鎮第五特別陸戦隊本隊(約800名)及び筥崎丸は速にR方面出撃準備を完了すべし        進出の時機及び護衛に関しては別令す 17.07.03:南洋部隊電令作第238号:第四艦隊機密第667番電:      1.野島丸は南洋部隊電令作第236号及び237号に依る任務終了せばR方面防備部隊指揮官の        定むる所に依りラバウルに回航、設営隊員及び物件を畿内丸に移載したる後、第四建築隊        引揚工員を収容、トラックに回航すべし      2.野島丸のトラック回航時の護衛に関しては別令 17.07.04:南洋部隊電令作第239号:第四艦隊機密第708番電:      1.敵情聯合艦隊機密第518番電の通        明朝以後数日中にRXB方面に敵襲の算大なり      2.第一護衛隊指揮官はRXJに対する荷役作業を中止し艦艇輸送船をRXIより30浬附近迄        適宜避退せしむべし、復帰に関しては別令す      3.警戒に関しては第四艦隊電令作第233号に依るの外特にR方面防備部隊及び支援部隊は之を        厳にせよ 17.07.04:南洋部隊電令作第240号:第四艦隊機密第379番電:      1.7月4日0935頃PYの200度300浬に敵の航空母艦一隻、巡洋艦二隻を認む、針路90度速力16節        (大艇報告)      2.敵は大型機を発艦、味方大艇要地を奇襲するか又は明5日要地に来襲の算大なり      3.PT、PO及びPX方面特に警戒を厳にせよ 17.07.05:南洋部隊電令作第241号:第四艦隊機密第152番電:       第六水雷戦隊司令官は第三十驅逐隊(彌生、卯月欠)をして左の任務に従事せすべし      1.睦月は成る可く速にトラック発第二號東亞丸を横須賀迄護衛      2.睦月は護衛終了後、望月は便宜トラック発佐世保に回航、入渠整備の上速にラバウルに回航 17.07.05:南洋部隊電令作第242号:第四艦隊機密第518番電:       第一護衛隊は情況特に変化なければ明6日午後ガダルカナル泊地に入泊するが如く行動すべし 17.07.05:南洋部隊電令作第243号:第四艦隊機密第344番電:       第六水雷戦隊司令官は夕凪をして綾戸山丸、遼陽丸を護衛速にパラオ発ラバウルに回航すべし 17.07.08:南洋部隊電令作第246号:第四艦隊機密第532番電:       第十九戦隊(常磐欠)をR方面防備部隊より除き主隊に編入す 17.07.08:南洋部隊電令作第247号:第四艦隊機密第658番電:      1.7月10日第六水雷戦隊の解隊を以て第一護衛隊指揮官を夕張艦長に指定す      2.支援部隊指揮官は第十八戦隊をしてラバウルに回航せしめ次期作戦の準備に従事せしむべし 17.07.08:南洋部隊電令作第248号:第四艦隊機密第958番電:      1.六通機密第100番電(8日)に依る英船AFの0522の概位南0度30分東経158度45分      2.南洋部隊各通信隊は速に前記英船の方位測定を報告すべし 17.07.08:南洋部隊電令作第249号:第四艦隊機密第155番電:      1.石廊ラバウル到着時以後R方面防備部隊に編入し寶洋丸をR方面防備部隊より削除す      2.寶洋丸はR方面防備部隊指揮官所定に依り石廊満載量迄同艦に重油を移載したる後速に        トラックに帰投すべし      3.寶洋丸トラック帰投時の護衛に関しては別令す 17.07.09:南洋部隊電令作第250号:第四艦隊機密第304番電:       第一護衛隊指揮官は吾妻丸、吾妻山丸荷役終了せば便宜驅潜艇を以て護衛トラックに回航せしむ       べし 17.07.12:南洋部隊電令作第253号:第四艦隊機密第855番電:       南洋部隊今後の作戦の件(以下不明)

南洋部隊電令

 17.04.29:南洋部隊電令第92号:第四艦隊機密第260番電:
       MO機動部隊指揮官は第五航空戦隊をして台南空供用予定零戦九機(在竹島基地)をラバウル
       基地に輸送し(ラバウル附近にて空輸す)第二十五航空戦隊司令官に引渡さしむべし

 17.06.24:南洋部隊電令第100号:第四艦隊機密第140番電:
      1.第十四設営隊無線兵装班は第十三設営隊長の区処を受け第十四設営隊の携行の無線兵器電源を
        (別に指令す)を以てRXB航空通信施設を設置すべし
      2.ツラギ四建派遣員は設営及運搬等に関し第十四設営隊無線兵装班を援助すべし
        (第十三設営隊長、第十四設営隊長、第四建築部長には写送付済)

南洋部隊信令

 17.02.17:南洋部隊信令第1号:
       当分の間トラック在泊艦船及び飛行機(四根麾下を除く)の警戒に関し左の通定む
      1.総員起床後より日出後一時間迄見張員及び対空砲戦関係員は第一配備其の他は艦長(指令)
        所定
      2.飛行機は第一次の機関左の待機を行う
       (イ)在竹島艦上(陸上)機(1)、戦闘機一部五分間待機(2)艦攻及び陸攻三〇分待機
       (ロ)搭載艦水偵(迅鯨を除く)十五分待機
       (ハ)竹島所在先任指揮官は警戒に関し竹島所在兵力の統制指揮に任ずるものとす
       (ニ)兵装対艦船目標とし機宜(戦闘機以外)
       (ホ)進出標準距離:艦攻及び水偵200浬、陸攻500浬
       (ヘ)機数は要整備機以外大部
      3.日出一時間以後の警戒は第二警戒碇泊に準ず

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