陸軍機動艇陸軍機動艇について陸軍機動艇にはSS艇とSB艇があります。昭和20年5月現在の区分は「輸送用舟艇」で主体類別は「一類」、取扱区分は「秘密」でした。(JACAR: C01007870400) SS艇は陸軍が開発した揚陸艦で試作艇「蛟龍」が昭和17年1月26日株式會社播磨造船所で進水、次いでこれを改良した「蟠龍」が昭和18年5月17日に進水しました。この「蟠龍」をタイプシップとして第三船「海龍」以降20隻が建造されました。これらは計画造船の中でE型戦時標準船として組み込まれたためES船と呼ばれることもありました。この他に香港で4隻が建造されましたがいずれも建造中止となりました。「蛟龍」は当初船舶扱いであったらしく「蛟龍丸」として船舶番号と信号符字が付与されております。 SB艇は海軍の二等輸送艦と同じものです。昭和19年6月1日付で24隻、同年9月5日付で11隻、合計35隻の特設輸送艦が陸軍に配分されました。このうち2隻は終戦までに完成しませんでした。また、昭和19年9月5日付で10隻、昭和20年1月25日付で3隻が海軍に移管され二等輸送艦となりました。第1547号艦は竣工と同時、第1510〜1515号艦は竣工前に海軍に移管されたため陸軍機動艇としては就役しておりません。従って、合計26隻のSB艇が大東亜戦争中に就役していたことになります。残念ながら現在のところ特設輸送艦の艦名と機動艇の艇名の対応は一部を除き不明です。また、SB101など数隻は同名艇があり、SB120などの欠番もあるので注意が必要です。 陸軍機動艇の諸元ここをクリックして下さい。 陸軍機動艇の船歴下の各船の船名をクリックして下さい。(ES船の建造日には推定の部分がありますのでご利用にはご注意ください。)
機動艇の図:
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