鹿野丸の船歴

 年 月 日:船歴

07.12.17:起工、第一次船舶改善助成施設第3号 08.09.16:進水、命名:鹿野丸 09.08.10:竣工
09.08.--:新規登録:登録総噸数:6,940、登録純噸数:3,785、           登録長:138.2、登録深:9.4 09.08.09:登録検査、船級:LR ✠100A1 --.--.--:紐育線に就航 13.01.08:神戸〜紐育 13.05.18:変更登録:登録総噸数:8,572、登録純噸数:5,152、           登録長:139.0、登録深:12.2 13.09.21:神戸にて第一次第一種定期検査 15.05.21:横浜〜羅府〜紐育〜 16.02.17:中間検査
16.07.12:徴傭 16.10.01:入籍:内令第1168号:特設運送船(雑用船)、呉鎮守府所管 16.10.01:監督官:海軍大佐 三浦 友三郎 16.10.08:戦時編制:呉鎮守府配属、特設運送船(甲) 16.10.15:船長:海軍嘱託 前田 耕作(部内限り奏任官待遇) 16.11.09:芝浦〜南洋方面〜11.24呉 16.11.20:戦時編制:聨合艦隊所属、特設運送船(甲) 16.12.01:軍隊区分:南方部隊菲島部隊編入 16.12.01:呉〜パラオ 17.01.--:パラオ〜ダバオ 17.01.04:軍隊区分:機密蘭印部隊第一護衛隊命令作第1号:陸戦隊      輸送船隊区分:第一分隊(7) 17.01.05:マララグ錨地(ダバオ)集合 17.01.07:(タラカン攻略作戦:第一分隊)マララグ湾〜      〜01.07 1100 ダリアオ発〜      〜01.07 1130 巡洋艦「那珂」が合同〜      〜01.07 1830 A点にて第三警戒航行隊形に占位〜       〜01.10 0000 第十一掃海隊、第三十掃海隊、第三十一驅潜隊が解列、タラカン泊地に先行〜      〜01.10 0700 驅逐艦「朝雲」、同「夏雲」、同「峯雲」が解列、タラカン泊地に先行〜      〜01.10 1830 泊地進入〜      〜01.10 1900 タラカン(第一泊地) 17.01.10:2200 呉鎮守府第二特別陸戦隊上陸開始 17.01.11:0030 第二泊地に向け転錨      0030 上陸成功 17.01.21:0745 「第三十七號哨戒艇」が横付け、特型運貨船を移す      0845 「第三十七號哨戒艇」が横付離す 17.01.--:タラカン〜02.24呉 17.03.01:戦時編制:海軍省配属、特設運送船(甲) 17.03.05:監督官:海軍大佐 犬塚 惟重 17.03.28:監督官:海軍大佐 有馬 直 17.03.29:横須賀〜04.25呉 17.04.18:監督官:海軍大佐 相浦 誠一 17.04.25:船長:海軍嘱託 森久 美夫(部内限り奏任官待遇) 17.04.26:相浦大佐着任 17.04.27:有馬大佐退船 17.05.07:砂利、瓦素材、その他資材搭載 17.05.09:軍隊区分:大海機密第435番電:05.10以降当分の間、第二艦隊司令長官の指揮下      (第十二設営隊輸送用) 17.05.--:十三粍機銃1基装備 17.05.19:第十二設営隊650名乗船 17.05.19:呉〜      〜05.20 0400 特設運送船南海丸」、陸軍徴傭船善洋丸」を合同し豊後水道発〜      〜05.20 十三粍機銃試射〜      〜05.25サイパン 17.05.26:軍隊区分:機密MI攻略部隊護衛隊命令第1号:輸送隊第二分隊(船番号:4) 17.05.28:(MI攻略作戦)サイパン〜      〜06.06 0047 聯合艦隊電令作第161号によりMI攻略を中止〜      〜06.04 対空戦闘:十三粍機銃、七粍七機銃発射〜      〜06.05 味方機誤認射撃〜           〜06.06 作戦中止〜      〜06.10 巡洋艦「~通」及び第十六驅逐隊と合同〜      〜06.12トラック 17.06.13:南方用資材揚陸(06.14まで) 17.06.15:「吉野丸」を右舷に横付け南方用資材を移載(06.16まで) 17.06.16:十五糎砲6門、十二糎砲4門、二十五粍機銃2基、十七粍機銃4基、特型運貨船4隻等搭載      便乗者247名乗船 17.06.16:トラック〜06.21横須賀 17.06.19:軍隊区分:大海機密第855番電:       第二艦隊司令長官の指揮を解き、横須賀到着後当分の間、第五艦隊司令長官指揮下 17.07.03:横須賀〜07.03横浜(九号岸壁) 17.07.03:南方用資材揚陸(07.07まで) 17.07.05:軍隊区分:第五艦隊長官の指揮を解かれる 17.07.07:便乗者は特設運送船菊川丸」に移乗 17.07.07:横浜〜      〜07.07 1415 湊町沖から驅逐艦「初風」が護衛を開始〜      〜07.08 ---- 潮岬の90度16浬にて驅逐艦「村雨」に護衛が交代〜      〜07.08大阪(二十六番浮標) 17.07.09:建設資材1,300m3搭載(07.10まで) 17.07.11:大阪〜07.11宇品 17.07.11:大発四隻、防寒服等搭載 17.07.12:宇品〜07.13舞鶴 17.07.14:建築材料、石炭等搭載(07.16まで) 17.07.16:舞鶴〜07.16東舞鶴(六番浮標) 17.07.17:爆雷兵装工事着手 17.07.17:建築材料、石炭等搭載(07.18まで) 17.07.19:東舞鶴〜07.20大湊 17.07.21:第四十一航空廠より水上偵察機1機受託搭載      便乗者4名乗船 17.07.22:大湊〜07.25占守島片岡湾 17.07.25:便乗者4名退船 17.07.26:片岡湾〜07.28熱田島ホルツ湾 17.07.28:熱田島ホルツ湾〜07.29熱田島錨地 17.07.29:大発、その他託送品卸方、便乗者5名乗船 17.07.29:熱田島〜      〜07.30 不時着水上戦闘機(O-102)1機収容〜 17.07.31:0547 米潜水艦"Grunion"(SS-216)の攻撃を受け右舷機械室に被雷、浸水、主機械停止      0548 対潜戦闘:八糎砲、十三粍機銃発射      0557 雷跡1本船底を通過      0607 左舷前方、左舷機械室に各1本被雷(いずれも不発)      0610 対潜戦闘:八糎砲、十三粍機銃発射、Grunionを撃沈      0735 応急処置完了      0813 敷設艇石埼」救援来着      0849 総員退船、敷設艇「石埼」に乗艇しキスカへ      1545 特設運送船「菊川丸」にて帰船      1745 曳航準備完了      1800 特設運送船「菊川丸」にて曳航開始      1835 曳索切断、作業中止      1845 作業員、敷設艇「石埼」に乗艇 17.08.01:1100 敷設艇「石埼」にて帰船、曳航準備      1206 特設運送船「菊川丸」を右舷に横付け      1430 曳航準備完了、先曳艇により曳航開始 17.08.02:0643 鳴神島着 17.08.02:水上戦闘機2機、冬営資材揚陸 17.08.03:特設運送船日向丸」を本船右舷に横付け、電力の供給を受け荷役開始(08.05まで) 17.08.05:特設運送船「日向丸」を右舷に特設砲艦第二日の丸」を左舷に横抱き転錨 17.08.07:荷役(08.08まで) 17.08.08:艦砲射撃を受ける 17.08.12:荷役(08.17まで) 17.08.19:臨機機銃隊編成、七粍七機銃1基と共に第五警備隊に派遣 17.08.25:特設運送船「日向丸」横付け離す 17.09.15:軍隊区分:北方部隊AO防備部隊 17.09.15:軍隊区分:附属部隊 17.09.15:キスカ湾にて空爆を受け至近弾により二、三番艙に浸水〜 17.09.22:特設運送船「日向丸」を本船右舷に横付け      特設砲艦第十福榮丸」を本船左舷に横付け      0430 両船により約4節にて海岸に擱坐、その後天候悪化により流される      0830 港内南東岸(サウスヘッド西2km)距岸約20mの絶壁下の暗岩上に擱坐      0900 船長以下船員退船      1430 監督官以下退船
17.09.22:放棄 18.07.01:除籍:内令第1321号 18.07.01:解傭
喪失場所:キスカ湾 喪失原因:米軍機による空爆

同型船

 小牧丸

兵装

 八糎単装砲2門、七粍七機銃1基、爆雷8個、四十五糎探照燈1基。

(17.05.--)
 八糎単装砲2門、十三粍単装機銃1基、七粍七機銃1基、爆雷8個、四十五糎探照燈1基。

(17.07.--)
 八糎単装砲2門、十三粍単装機銃3基、七粍七機銃1基、爆雷8個、四十五糎探照燈1基。

写真資料

 雑誌「海と空」臨時増刊「日本船舶画報」S12.06 海と空社 (P.75)
 雑誌「海運」日本海運集会所出版部 昭和8年10月号、昭和9年9月号
 雑誌「世界の艦船」海人社 1997年3月号「思い出の日本貨物船その7」
 雑誌「船の科学」船舶技術協会 1986年9月号「日本商船隊の懐古 No.86」山田早苗
 雑誌「丸」潮書房1963年3月号(P.86) 「8糎砲で米潜を撃沈したベーリング海の奇跡」
 「船舶百年史」有明書房 S32.09 上野喜一郎 (P.139)
 「浦賀船渠六十年史」 S32.06 浦賀船渠株式会社
 「浦賀・追浜百年の航跡」 H09.06 住友機械工業株式会社横須賀造船所(P.37)
 「海軍第十一巻 小艦艇 特務艦艇 雑役船 特設艦船」誠文図書 S56.09 「海軍」編集委員会(P.244) 
 "ONI 208-J (Revised) Japanese Merchant Ships Recognition Manual (1944)" (P.81)
 "Naval History and Heritage Command" Catalog #:NH 45578-45579
 Collection of Mr. Ron Wolford

図面資料

 "Lloyd's Register Foundation-Heritage & Education Centre", Unique reference code:-
   LRF-PUN-W184-0144-P
   LRF-PUN-W184-0145-P
   LRF-PUN-W184-0146-P
   LRF-PUN-W184-0147-P
   LRF-PUN-W184-0148-P
   LRF-PUN-W184-0150-P
   LRF-PUN-W184-0151-P
   LRF-PUN-W184-0152-P

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