天洋丸の船歴
年 月 日:船歴
09.07.03:起工、第一次船舶改善助成施設第24号
10.01.22:進水、命名:天洋丸
10.03.28:竣工
10.03.--:新規登録:登録純噸数:4,866
10.03.--:登録検査、船級:LR ✠100A1
--.--.--:ニューヨーク航路(三井物産船舶部の傭船)
12.07.30:徴傭:陸軍、船番号:70
14.05.26:解傭
14.07.04:玉にて第一次第一種定期検査
14.07.04:登録検査、船級:TK N.S.、船級番号:854
14.07.05:船舶検査証書更新付
15.10.23:中間検査
15.11-12:変更登録:登録純噸数:4,858
16.09.09:徴傭
16.09.15:株式會社播磨造船所にて艤装工事開始
16.09.20:入籍:内令第1093号:特設敷設艦、呉鎮守府所管
16.09.20:艦長:海軍大佐 石戸 勇三
16.10.15:戦時編制:聯合艦隊第四艦隊第十九戦隊
16.10.31:艤装工事完了
16.11.15:呉〜12.03ヤルート
16.12.08:(ギルバート諸島攻略作戦−陸戦隊輸送)ヤルート〜12.10マキン
16.12.10:揚陸
16.12.13:南洋部隊電令作第19号:
1.津輕は「ウ」攻略部隊に編入の舞鶴鎮守府第二特別陸戦隊の一部を乗艦せしめたる上
成可く速にサイパン発ルオットに回航、攻略部隊指揮官の定むる所に依り陸戦隊を移乗
せしめたる後「ハ」方面攻撃支援隊指揮官の令に依り行動すべし
2.天洋丸及び第二十九驅逐隊第二小隊は成可く速に現在地発ルオットに回航すべし
3.朧は津輕艦長之を指揮しルオット附近到着後は「ハ」方面攻撃支援隊指揮官の命に依り
行動すべし
4.聖川丸はトラック着後令に依りトラック発ルオットに回航すべし
16.12.14:特設砲艦「長田丸」を横付け、航空機燃料を移載
16.12.14:マキン〜12.16ルオット
16.12.16:軍隊区分:機密「ウ」攻略部隊命令作第11号:附属隊
16.12.19:敷設艦「津輕」より特別陸戦隊第三中隊乗艦
16.12.20:敷設艦「津輕」にギルバート派遣航空隊用揮発油77ドラムを移載
16.12.20:午後 「第三十三號哨戒艇」に特別陸戦隊第三中隊本部及び銃隊一個小隊移動
特設巡洋艦「金龍丸」に「第三十二號哨戒艇」乗艇以外の特別陸戦隊第三中隊移動
16.12.21:0400 「第三十三號哨戒艇」に特別陸戦隊第三中隊銃隊一個小隊、機銃一個小隊附属隊の一部移動
16.12.22:「ウ」攻略部隊電令作第2号:
天洋丸は速にウェーキに進出すべし
16.12.24:(「ウ」攻略作戦)ルオット〜12.26ウェーキ
16.12.26:戦傷者搭載
16.12.26:「ウ」攻略部隊信令第79号:
天洋丸は遺骨奉戴後便宜出港、クエゼリンに回航すべし
16.12.26:「ウ」攻略部隊信令第80号:
天洋丸は出港前金剛丸より中発を受領搭載すべし
16.12.26:ウェーキ〜12.29クエゼリン
16.12.27:軍隊区分:機密「ウ」攻略部隊命令作第14号:附属隊
16.12.29:軍隊区分:南洋部隊電令作第39号:主隊
17.01.05:軍隊区分:機密南洋部隊命令作第7号:R攻略部隊
17.01.06:軍隊区分:機密R攻略部隊命令作第1号:本隊第一部隊
17.01.04:クエゼリン〜01.07トラック
17.01.07:糧食補給
17.01.09:トラック〜01.11大宮島アプラ
17.01.14:真水搭載
17.01.14:(R攻略作戦:輸送船第一分隊護衛)大宮島〜
〜01.14 1500 港外にて敷設艦「津輕」と合同〜
〜01.17 0300 驅逐艦「睦月」、同「望月」解列〜
〜01.17 0940 メレヨン島西方海面にて第六水雷戦隊及び第四部隊に合同〜
〜01.17 1315 驅逐艦「睦月」、同「望月」復帰〜
〜01.17 1515 驅逐艦「望月」解列〜
〜01.18 0430 驅逐艦「睦月」解列〜
〜01.18 0739 特設運送船「第二號海城丸」が合同〜
〜01.19 1700 驅逐艦「睦月」復帰〜
〜01.20 1737 驅逐艦「夕凪」解列〜
〜01.22 1000 驅逐艦「夕凪」復帰〜
〜01.22ラバウル港外
17.01.23:0130 舞鶴第二特別陸戦隊艦発
0215 クレドナル島に舞鶴第二特別陸戦隊127名を揚陸
0545 舞鶴第二特別陸戦隊帰艦
0705 舞鶴第二特別陸戦隊艦発
0830 ラバウル桟橋に舞鶴第二特別陸戦隊揚陸
1425 港内入泊
17.01.23:軍隊区分:R攻略部隊信令作第15号:本隊主隊
17.01.24:R攻略部隊信令第22号:
1.第六水雷戦隊司令官は左に依りワトミ島及びデュークオブヨーク島要地の掃蕩を実施すべし
(イ)期日:1月25日より同27日迄の期間内
(ロ)参加兵力:司令官所定
(ハ)掃蕩後守備兵力を残置せず
2.天洋丸艦長は本24日1400迄に大発中発各一隻(艇員を附す)夕張に派出し右作戦に関し
第六水雷戦隊の指揮を受けしむべし
17.01.25:ラバウル〜
〜01.25 1035 ワトム島着漂泊〜
〜01.25 1400 ワトム島掃蕩完了〜
〜01.26 0400 ワトム島発〜
〜01.26 0553 デュークオブヨーク島ファウル港仮泊〜
〜01.26 1700 デュークオブヨーク島掃蕩完了〜
〜01.27 0430 デュークオブヨーク島ファウル港発〜
〜01.27ラバウル
17.01.29:0700 特設運送船「第二號海城丸」より重油補給
17.01.29:南洋部隊電令作第64号:
天洋丸は成るべく速に現地発トラックに回航すべし、追て同艦は別令に依りボロ島に回航
新に当部隊へ加へらるべき鹿屋空中攻隊の基地物件輸送に任ぜしめらるる予定
17.01.29:ラバウル〜02.01トラック
17.02.01:軍隊区分:南洋部隊電令作第66号(01.29附):主隊
17.02.04:トラック〜02.08パラオ02.09〜02.12ホロ
17.02.--:第四航空隊の基地物件搭載
17.02.13:ホロ〜02.20カビエン
17.02.20:軍隊区分:機密南洋部隊命令作第10号:SR方面攻略部隊
17.02.20:軍隊区分:機密SR攻略部隊命令作第1号:第二部隊
17.02.20:軍隊区分:南洋部隊電令作第94号:R方面防備部隊
17.02.20:カビエン〜02.21ラバウル
17.02.22:軍隊区分:南洋部隊電令作第101号:SR方面攻略部隊
17.03.--:特設巡洋艦「C澄丸」に横付け、第四航空隊基地物件を搭載
17.03.05:陸戦隊乗艦完了
17.03.05:(SR方面攻略作戦)ラバウル〜
〜03.05 1730 驅逐艦「追風」、同「朝凪」、同「夕凪」、同「睦月」、同「彌生」と合同〜
〜03.07 2055 主隊、第一部隊から分進〜
〜03.08ラエ
17.03.08:0100 ラエ南岸に陸戦隊上陸開始
0230 上陸成功
0700 巡洋艦「夕張」ラエ沖着
1730 巡洋艦「夕張」は陸軍徴傭船「横濱丸」援助の為サラモアに向う
17.03.09:1330 驅逐艦「彌生」哨区に向けラエ沖発
17.03.--:航空基地設営資材揚陸
17.03.10:対空戦闘
17.03.10:0801 対空戦闘:六番艙に魚雷並に爆弾命中、火災発生、五、六番艙浸水、二番砲破壊
0844 浅瀬に擱坐、傾斜右18度
1235 巡洋艦「夕張」ラエ沖着
1243 巡洋艦「夕張」サラモアに向う
1734 乗員退去
17.03.11:1315 艦首及び前檣の外水没、総員退船
17.03.11:放棄
17.03.17:軍隊区分:南洋部隊電令作第138号:主隊
17.04.01:除籍:内令第564号
17.04.01:解傭
喪失場所:ラエ海岸
喪失原因:米航空母艦Lexington(CV-02)艦載機118機の空爆、直撃弾2発
同型船
宇洋丸、日洋丸、月洋丸。
兵装
(開戦時の標準兵装)
十二糎砲4門、十三粍二聯装機銃2基、七粍七単装機銃2基、
機雷400〜500個、
九十糎探照燈1基、二米半測距儀1基。
写真資料
雑誌「海と空」臨時増刊「日本船舶画報」S12.06 海と空社 (P.67)
雑誌「海運」日本海運集会所出版部 昭和10年3月号、昭和10年4月号
雑誌「船の科学」船舶技術協会 1983年11月号「日本商船隊の懐古 No.53」山田早苗
雑誌「世界の艦船」海人社 2012年4月号「思い出の日本貨物船その188」
「汽船表(別冊冩眞帳)」S13 海軍省軍務局編
「商船建造の歩み」 S34.08 三菱造船株式会社
「東洋汽船六十四年の歩み」明善印刷株式会社 S39.06 中野秀雄
"National Library of Australia", nla.pic-an25046001, 25046049
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