第十六號驅潜艇の艇歴
年 月 日：艇歴
15.04.22：起工、仮称艦名：第183號艦
15.08.30：命名：達第167号：第十六號驅潜艇
15.08.30：類別等級制定：内令第541号：種別：特務艇、類別：驅潜艇、艇型：第十三號型
--.--.--：信号符字點付：JRTD
15.11.15：類別等級削除：内令第821号
15.11.15：除籍：内令第822号
15.11.15：類別等級改正：内令第820号：種別：驅潜艇、類別：驅潜艇、艇型：第十三號型
15.11.19：進水
16.02.10：艤装員長：海軍豫備大尉 大塚 吾郎
16.02.20：艤装員事務所を日本鋼管株式會社鶴見造船所内に設置し事務を開始
16.04.05：竣工、艤装員事務所を撤去
16.04.05：本籍：内令第351号：佐世保鎮守府、役務：警備驅潜艇
16.04.05：戦時編制：佐世保鎮守府部隊佐世保防備戦隊
16.04.05：驅潜艇長：海軍豫備大尉 大塚 吾郎
16.05.21：驅潜艇長：海軍大尉 大塚 米治
16.09.01：戦時編制：鎮海要港部部隊
16.10.01：驅潜隊編制：内令第1164号：第二十一驅潜隊
16.10.01：戦時編制：聯合艦隊第三艦隊第二根據地隊第二十一驅潜隊
16.11.29：軍隊区分：機密第二急襲隊命令作第３号：掃蕩部隊（馬公出撃時より）
16.12.01：信号符字改正：達第369号：JZPP
16.12.09：馬公～12.10ビガン
16.12.10：軍隊区分：機密第二急襲隊命令作第３号（11.29附）：第一警戒隊
16.12.12：ビガン～基隆
16.12.--：軍隊区分：機密菲島部隊護衛部隊命令第１号：第三護衛隊
16.12.17：（第三輸送船隊護衛）基隆～
～12.21 0700 第一、第二護衛隊に合同～
～12.22リンガエン湾
17.02.06：軍隊区分：機密蘭印部隊第一護衛隊命令作第４号：掃蕩隊
17.02.19：（西部ジャワ攻略作戦：ス作戦輸送船隊）ホロ（パタ泊地）～
～02.19 1930 パタ島の180度55分に於いて敵潜を捕捉探知、爆雷攻撃６個～
～02.21 0243 タラカン沖にて特設運送船「乾隆丸」が合同、
「蛭子丸」の護衛を「第三十四號哨戒艇」に引継ぐ～
～02.22 0730 驅逐艦「夏雲」、「第二十號掃海艇」がアルバンク（Aroebank）に先行～
～02.22 0945 運送艦「早鞆」がマカッサルに向け分離～
～02.22 1200 陸軍徴傭船「愛媛丸」、同「りばぷうる丸」が合同～
～02.22 1220 アルバンク通過～
～02.22 1410 反転、バリクパパンに向かう～
～02.22 1730 第三十掃海隊（第十七號、第十八號）、「第二十號掃海艇」解列、先行～
～02.22 2200 トゥナン河口（Sapoenang of Toenan）沖（バリクパパン南西約13浬）に仮泊～
～02.23 1100 運送艦「早鞆」入港～
～02.23 1130 特設運送船「興安丸」、同「淀川丸」入港～
～02.24 0717 運送艦「早鞆」、特設運送船「興安丸」、同「淀川丸」出港～
～02.24 0800 バリクパパン沖発～
～02.24 1140 驅逐艦「峯雲」を分派～
～02.24 1600頃 驅逐艦「峯雲」、陸軍徴傭船「帝龍丸」、同「日照丸」が合同～
～02.24 2300 コタバルの100度36浬に仮泊～
～02.25 0730 仮泊地発～
～02.27 1315 西方に避退～
～02.27 2015 輸送船隊反転～
～03.01 0130 陸軍徴傭船「浄寶縷丸」が四番艙に被弾、ガソリン缶に引火～
～03.01 0145 陸軍徴傭船「德島丸」が至近弾を受け浸水～
～03.01クラガン
17.03.--：クラガン～03.08バンタム湾
17.03.10：戦時編制：聯合艦隊第二南遣艦隊第二十二特別根據地隊第二十一驅潜隊
17.04.01：驅潜艇長：海軍豫備大尉 鈴木 康吉
17.04.10：戦時編制：聯合艦隊南西方面艦隊第二南遣艦隊第二十二特別根據地隊第二十一驅潜隊
17.05.01：戦時編制：聯合艦隊第二十一驅潜隊
～05.25サイパン
17.05.--：軍隊区分：機密攻略部隊命令第１号：護衛隊
17.05.26：軍隊区分：機密ＭＩ攻略部隊護衛隊命令第１号：（第二）別動隊
17.05.26：（ＭＩ攻略作戦）サイパン～05.31大鳥島
17.06.02：（ＭＩ攻略作戦）大鳥島～
～06.05 0910（N26.15-E177.23）反転、微速力にて待命～
～06.05 1032 原速力にて大鳥島に向う～
～06.08大鳥島
17.06.09：大鳥島～06.13トラック
17.06.17：軍隊区分：南洋部隊電令作第217号（06.18附）：主隊
17.06.25：軍隊区分：機密ＳＮ作戦第一護衛隊命令第１号：第一護衛隊第一部隊
17.06.29：（ＳＮ作戦）トラック～
～06.29 0730 港外対潜掃蕩に向う～
～06.29 1230 船団に入列～
～06.30 2120 驅逐艦「夕月」解列～
～07.01 0130 驅逐艦「夕月」入列～
～07.01 1215 驅逐艦「追風」解列～
～07.01 1425 驅逐艦「追風」入列～
～07.04 1220 驅逐艦「夕月」解列～
～07.04 1230 南洋部隊電令作第239号によりショートランド方面に一時避退～
～07.04 1415 第二十三驅潜隊、驅逐艦「夕月」入列～
～07.05 1230 驅逐艦「追風」、同「夕月」解列～
～07.05 1345 南洋部隊電令作第242号によりショートランド入泊を止めガダルカナルに向う～
～07.06 0947 巡洋艦「夕張」が潜望鏡を発見攻撃運動開始、船団は緊急右45度回頭避退～
～07.06 1005 第二十三驅潜隊解列、敵潜掃蕩制圧に向う～
～07.06 1026 巡洋艦「夕張」入列～
～07.06ルンガロード（ガダルカナル島）
17.07.06：1400 荷揚中の船団警戒
1442 敵四発大型陸上機１機来襲、爆撃されるが船団に被害なし
1700 特設運送船「北陸丸」、驅逐艦「卯月」キエタに向け発
1900 巡洋艦「夕張」キエタに向け発
17.07.07：早朝 特設運送船「廣德丸」、「第十八號驅潜艇」ガブツに向け発
17.07.09：1506 巡洋艦「夕張」ルンガロード着
1525 巡洋艦「夕張」ツラギに向け発
17.07.--：ルンガロード～トラック
17.07.14：戦時編制：聯合艦隊第八艦隊第八根據地隊第二十一驅潜隊
～08.20ラバウル
17.08.21：ラバウル～08.27ショートランド
17.08.27：ショートランド～対潜掃蕩～
17.09.28：軍隊区分：機密Ｒ方面防備部隊命令作第35号：附属
～09.30 1055 「第二十二號掃海艇」と哨区を交代～
～10.08 0725 「第二十二號掃海艇」と交代哨区哨戒～
～10.11ラバウル
17.10.12：ラバウル～湾口哨戒～11.01ラバウル
17.11.04：ラバウル～護衛（ＲＸＥ）～11.10ラバウル
17.11.14：ラバウル～護衛（グカ哨戒）～11.19ラバウル
17.11.21：ラバウル～護衛～11.25ラバウル
17.11.23：軍隊区分：機密Ｒ方面防備部隊命令作第43号：附属
17.11.25：ラバウル～護衛～12.04ラバウル
17.12.07：ラバウル～護衛～12.12ラバウル
17.12.15：ラバウル～護衛～12.16ラバウル
17.12.17：ラバウル～護衛～12.23ラバウル
17.12.24：戦時編制：聯合艦隊南東方面艦隊第八艦隊第八根據地隊第二十一驅潜隊
17.12.24：ラバウル～護衛～12.25ラバウル
17.12.27：ラバウル～護衛～12.30ラバウル
18.01.02：ラバウル～陸軍徴傭船「赤城山丸」救難～01.03ラバウル
18.01.04：ラバウル～護衛～01.10ラバウル
18.01.09：軍隊区分：機密Ｒ方面防備部隊命令作第４号：直卒部隊
18.01.11：ラバウル～対潜掃蕩～01.12ラバウル
18.01.14：ラバウル～護衛～01.19ラバウル
18.01.24：ラバウル～護衛～01.29ラバウル
18.02.01：ラバウル～パラオ方面護衛～02.18ラバウル
18.02.18：ラバウル～特設航空機運搬艦「慶洋丸」を救難～02.19ラバウル
18.02.19：ラバウル～対潜掃蕩～02.20ラバウル
18.02.22：ラバウル～護衛～02.27ラバウル
18.03.02：ラバウル～護衛～03.09ラバウル
18.03.14：ラバウル～護衛～03.20ラバウル
18.03.22：ラバウル～護衛～03.26ラバウル
18.03.28：ラバウル～護衛～04.05ラバウル
18.04.06：ラバウル～護衛～04.15ラバウル
18.04.19：ラバウル～護衛～04.23ラバウル
18.04.25：ラバウル～護衛～04.30ラバウル
18.05.01：類別等級改正：内令第838号：種別：驅潜艇、類別：驅潜艇、艇型：第十四號型
18.05.01：ラバウル～護衛～05.08ラバウル
18.05.13：ラバウル～護衛～05.16ラバウル
18.05.16：ラバウル～対潜掃蕩～05.21ラバウル
18.05.26：ラバウル～対潜掃蕩～05.28ラバウル
18.05.28：ラバウル～護衛～06.13ラバウル
18.06.16：ラバウル～護衛～06.23ラバウル
18.07.01：驅潜艇長：海軍大尉 鈴木 康吉
18.06.27：ラバウル～護衛～07.07ラバウル
18.07.08：ラバウル～護衛～07.13ラバウル
18.07.15：ラバウル～護衛～07.17ラバウル
18.07.21：ラバウル～護衛～07.23ラバウル
18.07.26：ラバウル～護衛～08.12ラバウル
18.08.17：（護衛）ラバウル～パラオ～09.02ラバウル
18.09.04：ラバウル～護衛～09.09ラバウル
18.09.11：ラバウル～対潜掃蕩～09.11ラバウル
18.09.12：ラバウル～対潜掃蕩～09.14ラバウル
18.09.16：ラバウル～護衛～09.24ラバウル
18.09.28：ラバウル～護衛～09.30ラバウル
19.03.04：戦時編制：聯合艦隊中部太平洋方面艦隊第四艦隊第五根據地隊第二十一驅潜隊
19.05.01：驅潜艇長：海軍少佐 鈴木 康吉
19.05.10：驅潜艇長：海軍大尉 比橋 實夫
～06.09 0417（N27.14-E142.55）驅逐艦「松風」被雷沈没、直ちに敵潜攻撃～
～06.10父島
19.06.10：機密横鎮電令作第423号：
小笠原部隊指揮官は第三六〇九船団父島着後、同地に於て左の要領に依り第三六〇六船団を改編
其の所定に依りサイパンに向け進撃せしむべし
１．船団部隊指揮官：古賀大佐
２．護衛艦：天草、能美、隠岐、第十六號驅潜艇、第十八號驅潜艇、第八昭和丸
３．船団：美保丸、甘井子丸、豐川丸、淡路丸
４．船団部隊指揮官は部下艦艇船舶中、作戦実施上最適当なるものに其の乗艦（船）を
定むるものとす
５．船団部隊はサイパン着時を以て其の編成を解く
19.06.13：小笠原部隊信電令作第67号：
第十六號、第十八號驅潜艇は直に出撃、硫黄島の西方より東経140度線を敵潜掃蕩に任じつつ
南下し北緯17度20分附近より敵情に応じ機宜行動、第四六一一船団の漂流地点
（北緯17度20分東経144度10分）附近に至り主として人員の捜索救助に任ずべし
19.06.13：父島～
19.06.13：小笠原部隊信電令第43号：
小笠原部隊信電令作第67号による任を解く、至急父島に帰投せよ
～父島
19.06.13：小笠原部隊電令作第121号：
美保丸船団は明14日0100出撃、東京湾方面に避退待機すべし
19.06.14：小笠原部隊電令作第122号：
１．第三六〇六船団を改編
護衛隊：能美、隠岐、天草、第七昭和丸、第八昭和丸
船団：美保丸、甘井子丸、豐川丸、淡路丸
本船団を美保丸船団と呼称す
２．船団部隊指揮官を古賀大佐に指定す、乗艦は指揮官所定
３．船団部隊指揮官は出撃までの日時を利用、教育訓練を励行すべし
４．船団部隊出撃日時は特令
19.06.14：小笠原部隊機密第140705番電：
船団を二群とし
第一群：旧第三六〇六船団（美保丸船団と呼称）、船団部隊指揮官：古賀大佐、0100出撃
第二群：旧第三六〇九船団（彌榮丸船団と呼称）、船団部隊指揮官：第十六號驅潜艇長、
0700出撃せしむ
19.06.14：（彌榮丸船団護衛）父島～
～06.15 0615（N29.20-E140.35）「福榮丸」が雷撃を受けるが被害なし、直ちに対潜掃蕩～
～06.16 0940 掃蕩を止め船団を追及～
～06.18横須賀
19.06.29：（第3628船団護衛）館山～07.02父島
19.07.02：小笠原部隊信電令作第82号：
１．二見港外に敵潜三隻潜在せること略確実なり
２．第十六號、第十八號驅潜艇及び文丸は先任指揮官指揮の下に二見港外の敵潜掃蕩撃滅に任ずべし
３．航空部隊は右に協力敵潜を捕捉撃滅せよ
19.07.02：父島～
19.07.04：1020 爆撃により轟沈
19.07.04：沈没
19.07.18：戦時編制：聯合艦隊南西方面艦隊第三南遣艦隊第二十一驅潜隊
19.09.10：驅潜隊編制：内令第1058号：第二十一驅潜隊から削る
19.09.10：類別等級削除：内令第1065号
19.09.10：除籍：内令第1060号
喪失場所：N.-E. 父島二見港
喪失原因：米第58機動部隊艦載機による空爆
同型艇
第十三號、第十四號、第十五號、第十七號、第十八號、第十九號、第二十號、第二十一號、
第二十二號、第二十三號、第二十四號、第二十五號、第二十六號、第二十七號。
兵装
（計画時）
四十口径三年式八糎高角砲１門、九三式十三粍二聯装機銃１基、
十四年式拳銃５丁、
九三式水中聴音機１基、九三式一型探信儀１基、
九四式投射機２基、爆雷装填台三型２基、爆雷投下軌道１基、九五式爆雷36個。
（19.11.30現在）
四十口径三年式八糎高角砲１門、九六式二十五粍単装機銃３基、九三式十三粍二聯装機銃１基、
九三式水中聴音機１基、探信儀１基、
九四式投射機２基、爆雷装填台三型２基、爆雷投下軌道１基、爆雷36個。
写真資料
雑誌「世界の艦船」海人社 1996年2月号増刊「日本海軍護衛艦艇史」（P.72）
「写真日本海軍全艦艇史」 ㈱ベストセラーズ H06.12 福井静夫 (2583)
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