瑞鷹丸の船歴
年 月 日:船歴
12.02.16:起工
12.03.13:進水、命名:瑞鷹丸
12.04.23:竣工
12.--.--:新規登録
12.04.26:船舶検査証書交付
13.03.10:芝罘にて転錨
13.03.11:芝罘〜04.10芝罘
13.04.07:中間検査
13.--.--:芝罘〜04.17馬蘭湾
13.--.--:馬蘭湾〜06.15芝罘
13.06.15:芝罘〜06.16芝罘
15.05.09:中間検査
18.10.03:機密佐世保鎮守府命令第367号:
佐世保海軍艦船部長は左に依り海軍省徴用船舶の授受を行うべし
(抜粋)
船名:瑞鷹丸、船舶番号:關東州641、総噸数:129、
授受期日:授受主任をして通知せしむ、
記事:特設驅潜艇として艤装整備の上南方派遣の予定
18.10.08:借用発令
18.11.12:官房機密第5702号:借用及徴傭船を特設驅潜艇として艤装の件訓令
横須賀、呉及佐世保海軍工廠をして首題の件左記に依り施行せしむべし
記
1.船名
別紙の通
但し爾後変更の場合は海軍省兵備局長をして直接関係鎮守府参謀長宛通知せしむ
2.工事要領
特設驅潜艇としての任務に適する如く船体機関を整備するの外左の標準に依り兵器を装備する
ものとす
但し兵器準備著しく遅るるものは配属地の海軍工作部に委託することを得
尚詳細に関し要すれば海軍艦政本部長をして直接横須賀、呉及佐世保海軍工廠長に通牒せしむ
(イ)砲煩兵器
総噸数 五〇〇噸以上のもの
短五糎砲 1基( 20発)
九三式十三粍単装機銃六型 1基(300発)
同 一〇〇噸以上のもの
九三式十三粍単装機銃六型 1基(300発)
同 一〇〇噸未満のもの
九二式七粍七単装機銃 1基(700発)
(ロ)音響兵器
仮称軽便探信儀 差当り五隻に付一組の標準に依り
仮称簡易水中聴音機 } 適当なる船に装備するものとす
(ハ)爆雷兵器
九五式爆雷完備 12個 但し船型に応じ適宜増減することを得
投下軌道(三箇載) 2條
(二)光学兵器
八糎双眼望遠鏡 適当なる船30隻に各1組
七倍稜鏡双眼鏡 3個
(ホ)電気兵器
信号燈 } 所要数
照明燈
3.所要兵器
横須賀、呉及佐世保海軍軍需部在庫兵器を供給し其の船名、品名、数量等詳細を
海軍艦政本部長に通知するものとす
4.試験
重心試験並に適宜船体機関及装備兵器の作動確認試験を実施するの外砲一門に付一発
機銃一挺に付十発の発射試験を施行するものとす
5.完成期
入港後成るべく速に
6.費目
(省略)
(別紙抜粋)
整備担当佐世保
船名:瑞鷹丸、噸数:一二九
18.12.22:佐世保にて授受
19.02.01:入籍:内令第282号:特設驅潜艇、横須賀鎮守府所管
19.02.01:内令第284号:第三十特別根據地隊所属
19.02.01:戦時編制:聯合艦隊第四艦隊第三十特別根據地隊
19.03.01:内令第392号:第三十根據地隊所属
19.03.01:戦時編制:聯合艦隊中部太平洋方面艦隊第三十根據地隊
19.04.30:(現在)驅潜艇長:海軍兵曹長 能島 睦美
19.04.30:(第3418船団護衛)父島〜05.05サイパン
19.05.06:清水、燃料補給
19.05.08:(淺香丸船団護衛)サイパン〜05.12パラオ
19.05.13:機関修理(05.15まで)
19.05.16:清水、燃料補給
19.05.21:爆雷4個搭載
19.05.25:清水補給
19.05.26:(「興新丸」船団護衛)パラオ〜05.28ダバオ
19.05.30:清水、燃料補給、生糧品搭載(05.31まで)
19.06.01:航空基地物件搭載(06.02まで)
19.06.03:清水補給
19.06.04:ダバオ〜湾口哨戒〜06.04ダバオ
19.06.05:航空基地物件揚陸(06.06まで)
19.06.06:ダバオ〜06.09パラオ
19.06.15:清水補給
19.06.23:燃料補給
19.06.24:清水補給、冷却水ポンプ試運転
19.06.27:貯糧品搭載
19.07.02:パラオ〜「第百五十號特設輸送艦」故障により反転〜07.02パラオ
19.07.03:パラオ〜07.06セブ
19.07.07:清水補給
19.07.08:(「廣順丸」護衛)セブ〜07.11ダバオ
19.07.11:燃料補給
19.07.12:清水補給
19.07.15:(「甲春丸」護衛)ダバオ〜避泊地錨地〜07.15ダバオ
19.07.18:戦時編制:聯合艦隊南西方面艦隊第三南遣艦隊第三十根據地隊
19.07.21:清水補給
19.07.22:ダバオ〜湾口哨戒〜07.22ダバオ
19.07.25:サマル島に避泊
19.08.01:(「廣順丸」船団護衛)ダバオ〜08.05パラオ
19.08.06:清水、燃料補給
19.08.07:十三粍機銃1基後部に取付け
19.08.08:(「廣順丸」護衛)パラオ〜
〜08.13 一般徴傭船「廣順丸」、特設驅潜艇「鶚丸」沈没〜乗組員、便乗者143名収容〜
〜08.13ピソ岬08.04〜08.14ダバオ
19.08.14:サマル島に避泊
19.08.14:収容者人員揚陸
19.08.15:清水、燃料補給
19.08.18:補機関故障、爆雷搭載2個
19.08.19:託送品、弾薬、貯糧品搭載、補機関修理
19.08.20:工作部に回航
19.08.25:第三十一根據地隊指揮下
19.08.27:爆雷陸揚
19.08.28:貯糧品、弾薬陸揚
19.09.07:清水補給、揚陸物件搭載
19.09.08:(「第十號驅潜艇」を曳航)ダバオ〜曳航不能となり反転〜09.08サマル島
19.09.09:空襲により若干の損傷
19.09.12:ダバオ〜09.14ザンボアンガ
19.09.14:イサベル島に避泊、便乗者9名乗艇
19.09.16:イサベル島〜09.19マニラ
19.09.20:清水補給
19.09.21:対空戦闘
19.09.27:工作部に回航、補助機関及び無線兵器、船体修理
19.10.22:清水補給
19.11.13:対空戦闘
19.11.14:対空戦闘
19.11.24:清水補給
19.12.01:貯糧品搭載、清水補給
19.12.09:清水補給
20.01.07:機関修理完了
20.01.15:軍隊区分:魚雷挺身特別攻撃隊
20.01.21:マニラ〜函館ドックマニラに回航
20.01.27:二十五粍機銃1基搭載
20.01.29:船体防弾装置取付け
20.01.30:軍隊区分:海上特別攻撃隊
20.02.01:魚雷落射器取付け完了
20.02.03:魚雷搭載
20.02.07:マニラ〜
20.02.07:コレヒドール島220度5浬附近にて魚雷艇と交戦〜
20.02.08:ルバング島北西約10浬沖合にて驅逐艦に魚雷攻撃〜
20.02.10:対空戦闘〜02.11(N15.12-E108.54)02.14〜02.15○港
20.02.24:糧食補給
20.02.27:(船団護衛)○港〜03.01楡林
20.03.01:清水、重油、爆雷補給
20.03.08:(「和洋丸」護衛)楡林〜03.08大沙島03.09〜
〜03.11 特設運送船「和洋丸」沈没〜
〜03.13香港(五号桟橋)
20.03.16:香港(五号桟橋)〜03.16香港(南了造船所)
20.03.16:清水補給、船体兵器機関修理
20.04.01:南了造船所にて入渠
20.05.10:内令第416号:第二遣支艦隊所属
20.05.10:戦時編制:支那方面艦隊第二遣支艦隊
20.08.15:香港
20.08.15:残存
22.05.03:除籍:復二第327号
--.--.--:返却
同型船
なし。
兵装
二十五粍機銃、十三粍機銃、魚雷落射器、爆雷。
写真資料
「漁船」第九號 漁船協会
「漁船機關」第14巻第159号 漁船機關士協會
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