南岬丸の船歴
年 月 日:船歴
--.--.--:起工
09.12.--:進水、命名:南岬丸
10.01.15:竣工
09.12.--:新規登録:所有者:共同漁業株式會社
12.04.26:変更登録:所有者:日本水産株式會社に商号変更
16.09.08:徴傭
16.09.20:入籍:内令第1093号:特設驅潜艇、佐世保鎮守府所管
16.10.15:戦時編制:馬公要港部部隊馬公防備隊
16.10.15:内令第1253号:馬公防備隊所属
16.10.31:馬公要港部工作部にて艤装工事完了
16.11.20:戦時編制:馬公警備府部隊馬公防備隊
16.11.20:軍隊区分:機密馬公警備府命令作第−号:基隆方面防備部隊
16.12.13:馬公〜12.14基隆12.17〜12.18基隆
17.01.--:馬公
17.01.15:軍隊区分:機密馬公警備府命令作第7号:基隆方面防備部隊
17.03.05:馬公警備府電令作第21号:
基隆海面防備部隊は準備出来次第北緯27度以南の海面に出動、対潜掃蕩を兼ね
臺海機密第167番電に依る不時着海軍徴傭機の捜索に任じ3月6日中に基隆に帰投すべし
17.04.27:基隆北方海面にて主砲機銃第二回教練射撃(04.28まで)
17.06.04:馬公警備府電令作第32号:
1.3日1540大華丸は東経121度24分北緯25度17分に於て敵潜水艦の潜望鏡らしきものを発見せり
2.基隆方面防備部隊(長白山丸欠)は南岬丸驅潜艇長之を指揮し準備出来次第基隆発6月7日迄
澎佳嶼を通ずる東西線以北の本府担任区域内の対潜掃蕩に任ずべし
17.06.12:官房機密第7254号:訓令:
兵器供給:九二式七粍七単装機銃A型(三脚架附)、30瓩発煙筺5個、発煙浮筺用浮嚢3個
17.07.--:基隆
17.07.02:馬公警備府電令作第40号:
1日2245東経120度43分北緯26度24分に於て澎湖丸は敵潜水艦の追躡を受く
基隆方面防備部隊は直に出動、同方面本府担任区域内に於て右潜水艦の掃蕩に任ずべし
17.07.04:馬公警備府電令作第41号:
4.本府電令作第40号に依る各部隊の任務を解く
17.07.05:基隆方面防備部隊電令作第3号:馬警電令作第41号により出動、敵潜撃滅
17.07.05:1400 花瓶嶼付近にて敷設艇「澎湖」と合同
1730 澎佳嶼の345度より10度間60浬圏内を掃蕩
17.07.06:1500 澎佳嶼の0度10浬を基点とし30度方向に50浬幅15浬の矩形内を掃蕩
17.07.08:0700 掃蕩任務打切り
17.07.14:軍隊区分:機密馬公警備府命令作第43号:基隆方面防備部隊
17.07.24:馬公警備府電令作第45号:
1.内臺連絡船高千穂丸は25日1700基隆着の予定速力15節
正午位置24日東経126度北緯31度、25日B一一
2.基隆方面防備部隊は本府担任区域内之が直接護衛に任ずべし
17.08.21:馬公警備府電令作第48号:
1.22日1430陸軍輸送船は北緯25度52分東経121度29分に於て敵潜水艦の砲撃を受け沈没に瀕しつつ
あり
2.基隆方面防備部隊は特設驅潜艇をして右潜水艦を捜索攻撃せしむべし
17.08.26:馬公警備府電令作第54号:
1.26日0730北緯26度52分東経121度23分に於て帝春丸は敵潜水艦の攻撃を受け沈没に瀕しつつあり
2.基隆方面防備部隊指揮官は特設驅潜艇をして右潜水艦を捜索攻撃せしむべし
17.08.27:馬公警備府電令作第56号:
0700以後本府電令作第54号に依る捜索攻撃を取止む
17.08.31:馬公警備府電令作第59号:
1.國島丸は30日2320北緯25度23分東経122度10分に於て敵浮上潜水艦一隻を発見す
2.基隆方面防備部隊指揮官は速に特設驅潜艇をして之が撃滅に任ぜしむべし
17.09.03:馬公警備府電令作第61号:
本府電令作第59号に依る基隆方面対潜掃蕩を取止む
17.09.06:馬公警備府電令作第63号:
1.4日0950北緯25度47分東経122度41分に於て樫野は敵潜水艦の雷撃を受け遭難す
2.基隆方面防備部隊は遭難艦乗員の救助並に敵潜水艦の捜索攻撃に任ずべし
17.09.06:基隆〜「大華丸」遭難者救助〜09.11基隆
17.09.07:馬公警備府電令作第64号:
1.7日1700富貴角灯台の70度20粁にて貨物船一隻突如沈没、乗員漂流中
2.呉竹右遭難船乗員の救助並に敵潜水艦の捜索攻撃に協力す
3.基隆方面防備部隊指揮官は南岬丸を右遭難船現場に急派し呉竹驅逐艦長の区処を受けしむべし
17.09.09:馬公警備府電令作第65号:
9日2000本府電令作第64号に依る救助並に掃蕩を取止む
17.09.09:馬公警備府電令作第66号:
本府電令作第65号を取消す
17.09.13:馬公警備府電令作第67号:
1.13日1515富貴角灯台の45度、1,000m附近にて敵潜水艦より攻撃を受けたる船あり
2.基隆方面防備部隊指揮官は測天及特設驅潜艇をして速に敵潜の撃滅に任ぜしむべし
17.09.13:基隆〜基隆方面対潜掃蕩〜09.16基隆
17.09.16:馬公警備府電令作第69号:
本府電令作第67号に依る対潜掃蕩を取止む
17.10.01:軍隊区分:機密馬公警備府命令作第55号:海面防備部隊
17.10.12:第3回聯合訓練実施(10.14まで)
17.10.21:馬公警備府電令作第74号:(馬公警備府機密第211620番電にて一部訂正):
1.21日0120頃東経120度26分北緯24度26分附近にて、あふりか丸は敵潜の雷撃を受け沈没す
2.海面防備部隊指揮官は極力全艦艇を以て敵潜の撃滅並に遭難船の救難に任ずべし、
右指揮官を馬防機雷長に指定す
17.10.21:馬公〜敵潜掃蕩〜10.23馬公
17.10.23:馬公警備府電令作第76号:
1.0800以後本府電令作第72、74号掃蕩を取止む
2.海面防備部隊船艇は敵潜掃蕩を続行しつつ馬公に帰投すべし
17.10.27:第4回聯合訓練実施(10.30まで)
17.12.11:第1回聯合訓練実施(12.13まで)
18.02.04:第5回聯合訓練実施(02.06まで)
18.02.25:第6回聯合訓練実施(02.26まで)
18.03.11:馬公警備府電令作第16号:
1.3月11日0735 凸角の155度約15粁に敵潜水艦を探知す
2.海面防備部隊指揮官は全力を以て之を掃蕩攻撃すべし
18.03.11:馬公〜対潜掃蕩〜03.15馬公
18.03.15:馬公警備府電令作第17号:
1.馬公警備府電令作第16号掃蕩を取止む
18.03.17:馬公〜
18.03.18:馬公警備府電令作第19号:
1.3月17日2335北緯24度30分東経120度9分天龍川丸は敵潜の雷撃を受く
2.海面防備部隊指揮官は船艇を以て之が掃蕩攻撃に任ずべし
18.03.19:馬公警備府電令作第23号:
馬公警備府電令作第19号第21号掃蕩並に救難作業を取止む
〜03.19馬公
18.03.31:水産統制令に基づき日本水産株式會社の権利業務一切を日本海洋漁業統制株式會社が承継
18.2Q :変更登録:所有者:日本海洋漁業統制株式會社
18.04.01:内令第588号:馬公方面特別根據地隊所属
18.04.01:戦時編制:高雄警備府部隊馬公方面特別根據地隊
18.04.01:軍隊区分:機密高雄警備府命令作第6号:馬公方面防備部隊
18.04.04:馬公〜
18.04.12:第9回聯合訓練実施(04.15まで)
〜04.16馬公
18.04.19:馬公〜04.20馬公
18.04.23:馬公〜
18.04.26:第10回聯合訓練実施(04.30まで)
〜05.08馬公
18.05.11:馬公〜05.12馬公
18.05.15:馬公〜05.19馬公
18.05.20:第12回聯合訓練実施(05.22まで)
18.05.26:馬公〜05.29馬公
18.06.01:軍隊区分:機密高雄警備府命令作第15号:海面防備部隊(06.08実施)
18.06.01:馬公〜06.02馬公
18.06.12:高雄〜06.18高雄
18.06.21:高雄警備府電令作第128号:対潜掃蕩(06.23まで)
18.07.02:高雄〜07.03高雄
18.07.24:高雄〜07.26高雄
18.07.28:第16回聯合教練実施(07.30まで)
18.08.09:第17回聯合訓練実施(08.11まで)
18.08.19:高雄〜
18.08.19:高雄警備府電令作第222号:対潜掃蕩
18.08.21:高雄警備府電令作第226号:1200までに敵情を得ざれば対潜掃蕩中止
〜08.21高雄
18.08.25:第18回聯合訓練実施(08.27まで)
18.08.30:高雄〜08.31高雄
18.09.04:高雄〜
18.09.04:高雄警備府電令作第254号:対潜掃蕩
18.09.07:高雄警備府電令作第256号:1200までに敵情を得ざれば対潜掃蕩中止
〜09.08高雄
18.09.22:軍隊区分:機密高雄警備府命令作第21号:馬公方面防備部隊(10.01実施)
18.09.27:第20回聯合訓練実施(09.29まで)
18.10.07:第21回聯合訓練実施(10.09まで)
18.10.26:第22回聯合訓練実施(10.28まで)
18.11.03:馬公〜哨区哨戒〜11.06馬公
18.11.08:馬公〜哨区哨戒〜11.11馬公
18.11.15:馬公〜哨区哨戒〜11.16馬公
18.11.19:馬公〜哨区哨戒〜11.20馬公
18.12.20:馬公〜哨区哨戒〜12.21馬公
18.12.24:馬公〜哨区哨戒〜12.25馬公
18.12.27:馬公〜
18.12.27:高雄警備府電令作第492号:対潜掃蕩(N21.25-E116.05)、「久榮丸」救援
18.12.29:高雄警備府電令作第497号:対潜掃蕩中止
〜12.30馬公
19.01.01:高雄警備府電令作第1号:対潜掃蕩(N22.00-E119.04)
19.01.01:馬公〜
19.01.03:高雄警備府電令作第5号:対潜掃蕩中止
〜01.03馬公
19.01.06:馬公〜哨区哨戒〜01.08馬公
19.01.12:馬公〜哨区哨戒〜01.17馬公
19.01.20:馬公〜哨区哨戒〜01.21馬公
19.01.24:馬公〜哨区哨戒〜01.26馬公
19.01.27:馬公〜哨区哨戒〜01.30馬公
19.02.02:馬公〜哨区哨戒〜02.04馬公
19.02.10:高雄警備府電令作第67号:対潜掃蕩(N21.58-E119.26)
19.02.10:馬公〜港外哨戒〜02.11対潜掃蕩〜02.14馬公
19.02.16:馬公〜哨区哨戒〜02.18馬公
19.02.20:馬公〜対潜掃蕩〜02.21馬公
19.02.23:馬公〜港外哨戒〜02.23馬公
19.02.24:馬公〜港外哨戒〜02.25馬公
19.02.27:馬公〜哨区哨戒〜02.28馬公
19.02.29:馬公〜哨区哨戒〜03.04馬公
19.03.08:馬公〜哨区哨戒〜03.13船団護衛〜03.15馬公
19.03.17:馬公〜対潜掃蕩〜03.21哨区哨戒〜03.25馬公
19.03.28:馬公〜対潜掃蕩〜03.30馬公
19.04.06:馬公〜哨区哨戒〜04.10馬公
19.04.12:馬公〜前路掃蕩〜04.14馬公
19.04.15:軍隊区分:機密高雄警備府命令作第16号:基隆方面防備部隊
19.04.16:馬公〜前路掃蕩〜04.18馬公
19.04.20:馬公〜04.20基隆
19.04.23:基隆〜哨区哨戒〜
19.04.24:入渠
19.05.03:基隆〜港外哨戒〜05.04基隆
19.05.05:基隆〜前路掃蕩〜05.06基隆
19.05.07:基隆〜前路掃蕩〜05.09基隆
19.05.13:基隆〜哨区哨戒〜05.14基隆
19.05.17:基隆〜船団護衛〜05.19基隆
19.05.21:基隆〜哨区哨戒〜05.22基隆
19.05.23:基隆〜対潜掃蕩〜05.26基隆
19.05.30:軍隊区分:機密高雄警備府命令作第26号:北西海面部隊基隆方面防備部隊
20.08.15:高雄
20.08.15:残存:高雄
20.12.31:解傭
21.04.30:除籍:内令第59号
同型船
三峡丸、烏來丸、錦水丸、竹東丸、東石丸、研海丸、大信丸、麗光丸、蘭陽丸、
嘉南丸、大屯丸、北斗丸、麻豆丸、二水丸、新港丸、通海丸、素水丸、立霧丸。
兵装
砲、九二式七粍七単装機銃1基。
写真資料
「汽船表(別冊冩眞帳)」S13 海軍省軍務局編
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