野島の艦歴
年 月 日:艦歴
T06.12.15:命名:達第147号:「野島」(ノシマ)
T06.12.15:本籍仮定:内令第308号:横須賀鎮守府
T07.07.16:起工
T08.02.03:進水
T08.02.12:信号符字點付:達第16号:GQUZ
T08.03.05:本籍仮定:内令第52号:呉鎮守府に変更
T08.03.06:指揮官:海軍中佐 土肥 金在
T08.03.15:指揮官兼艤装員長:海軍中佐 土肥 金在
T08.03.31:竣工
T08.03.31:内令第80号:運送船、本籍:呉鎮守府
T08.03.31:役務:内令第81号:在役船
T08.08.29:官房第3032号:牛搭載設備撤去の件訓令
T09.04.01:類別等級制定:達第40号:種別:特務艦、類別:運送艦
T09.05.01:呉工第4号ノ522:特務艦野島上甲板下士室を准士官寝室に改造の件上申
1.工事方案
(造船部)
1.上甲板前部肋材百十八番、百二十番間右舷下士室を准士官寝室一人寝室とし現装備の二重寝台
を撤去し単寝台(下部箪笥付)に改造す
2.上甲板中央部肋材五十番、五十三番間右舷下士室を准士官寝室二人室とし現装備の二重寝台を
撤去し単寝台(下部タンス付)に改造す、各准士官寝室内には適当の場所に外套掛、本棚、
長剣掛、各一個を宛並に帽子掛二個乃至三個を備う又外套掛内には三個乃至四個の鉤を設備す
3.工事日数
13日間
T09.05.21:官房第1566号ノ2:特務艦野島上甲板下士室を准士官寝室に改造の件認許
T09.08.12:特務艦長:海軍大佐 松坂 茂
T09.12.01:特務艦長:海軍大佐 兼坂 隆
T10.04.01:特務艦長:海軍大佐 右田 熊五郎
T10.06.01:横鎮第923号ノ3:公稱第四八六號カッター三十呎一時貸与
T10.09.28:官房第3351号ノ3:公稱第四八六號三十呎内火艇装備方訓令
T10.10.01:役務:内令第365号:第四豫備特務艦
T10.11.01:特務艦長:海軍中佐 藏原 惟皓
T11.02.17:官房第103号ノ2:機関部清水タンク吸入管新設の件認許
T11.03.01:役務:内令第62号:第一豫備特務艦
T11.03.27:呉〜03.27宮島03.28〜呉
T11.04.01:役務:内令第109号:在役特務艦
T11.04.09:呉〜04.09徳山04.15〜04.16佐世保
T11.04.20:佐世保〜04.24馬公05.02〜05.02高雄05.04〜05.08佐世保
T11.04.21:官房第500号ノ2:呉海軍工廠をしてバラスト搭載の件訓令
T11.05.11:佐世保〜05.11西戸崎05.17〜05.18佐世保
T11.05.21:佐世保〜05.25馬公
T11.06.01:馬公〜06.01高雄
T11.06.05:高雄〜06.06基隆
T11.06.10:特務艦長:海軍中佐 志和 為於菟
T11.06.10:基隆〜06.13佐世保
T11.06.15:佐世保〜西戸崎06.21〜06.21徳山06.23〜06.24呉
T11.07.06:呉〜07.07大阪07.10〜07.12横須賀
T11.07.17:横須賀〜07.20室蘭07.23〜07.29ペ港08.01〜アナデイル〜09.27ペ港09.27〜
〜09.03オゼルナヤ河口09.10〜09.11ペトロ
T11.09.17:ペ港〜09.19オゼルナヤ09.20〜09.27舞鶴10.04〜呉
T11.11.08:呉〜11.10佐世保
T11.11.10:特務艦長:海軍中佐 秋山 榮
T11.11.12:佐世保〜11.13鎮海11.15〜11.17旅順外港
T11.11.18:旅順東港岸壁繋留、煉炭を卸し要港部撤廃に関する輸送品を搭載
T11.11.19:秋山中佐着任
T11.11.20:志和中佐退艦
T11.11.21:旅順〜
〜11.21 1401 港外仮泊〜
〜11.21 1550 公稱第一六六一號浚渫船、公稱第一六三四號泥受船を曳航し出港〜
〜11.23 0037 曳索切断、浚渫船、泥受船流失〜
〜11.23 1100頃 浚渫船の風上約150mに位置、浚渫船へ古参兵16名を短艇にて派遣〜
〜11.23 1315 浚渫船を微速曳航〜
〜11.23 1622 泥受船に接近し、兵を短艇にて派遣〜
〜11.23 1935 作業完了〜
〜11.23 1940 曳航再開〜
〜11.23 ---- 曳索切断、泥受船流出〜
〜11.24 0645 泥受船流失を知り捜索開始〜
〜11.24 0915 格列飛灯台の正南10浬にて一時浚渫船を放ち単独全速力にて泥受船を捜索〜
〜11.24 1125 泥受船発見〜
〜11.24 1345 短艇を揚げ泥受船を曳航〜
〜11.24 1347 前進微速〜
〜11.24 1350 前進半速〜
〜11.24 1425 前進原速、浚渫船漂流点に向かう〜
〜11.25 0844 外烟列島錨地に泥受船を留め浚渫船捜索に向かう〜
〜11.30 1700 外烟島にて驅逐艦「楠」と会合〜
〜12.01 0800 驅逐艦「梅」来着〜
〜12.01 1700 浚渫船捜索を驅逐艦「楠」、同「梅」に託し泥受船を曳航し出港〜
〜12.03鎮海
T11.12.05:鎮海〜12.06佐世保
T11.12.08:佐世保〜12.09西戸崎12.16〜12.20馬公12.28〜12.28高雄
T12.05.10:特務艦長:海軍中佐 今川 眞金
T12.12.--:公稱第五八三號カッターを搭載
T12.12.11:呉〜佐世保
T12.12.--:公稱第五八三號カッターを卸す
T13.05.10:特務艦長:海軍中佐 御堀 傳造
T13.10.28:官房第3075号ノ2:曳航装置新設の件認許
T13.11.10:特務艦長:海軍中佐 井上 肇治
T14.04.15:特務艦長:海軍大佐 出光 萬兵衛
T14.07.10:特務艦長:海軍中佐 林 季樹
T14.10.28:官房第3541号:便乗者居住設備の件訓令
T14.12.01:特務艦長:海軍大佐 上田 秀男
T14.12.29:二号缶応急修理完成
T15.03.01:役務:内令第29号:第一豫備特務艦
T15.04.15:役務:内令第93号:第四豫備特務艦
T15.04.15:特務艦長:欠員
T15.11.29:類別等級制定:内令第239号:種別:特務艦、類別:運送艦、艦型:室戸型
04.04.10:特務艦長:海軍中佐 小川 重太郎
04.07.10:特務艦長:海軍大佐 柴田 源一
04.11.01:本籍:内令第245号:佐世保鎮守府に変更
04.--.--:〜11.09佐世保
04.11.11:佐世保〜11.18佐世保
04.11.20:佐世保〜
04.11.30:特務艦長:海軍中佐 堀江 六郎
05.04.01:特務艦長:海軍中佐 小倉 萬次郎
05.09.01:呉〜09.19呉
05.09.20:呉〜11.14呉
05.11.14:呉〜
05.12.01:特務艦長:海軍大佐 原 C
06.01.31:呉〜
06.04.01:特務艦長:海軍中佐 杉浦 信平
〜04.14呉
06.04.15:呉〜05.19呉
06.05.20:呉〜08.13呉
06.08.14:呉〜
06.12.01:特務艦長:海軍中佐 外賀 良三郎
07.02.16:特務艦長:海軍大佐 藍原 有孝
07.12.01:特務艦長:海軍大佐 後藤 權造
08.01.13:佐世保〜02.01呉
08.02.03:呉〜07.17佐世保
08.06.21:官房第2946号:缶管整備の件訓令
08.--.--:佐世保〜09.25呉
08.09.27:呉〜09.28佐世保
08.10.18:信号符字改正:達第127号:JWLD
08.--.--:佐世保〜11.02佐世保
08.11.06:佐世保〜11.18佐世保
08.11.15:特務艦長:海軍大佐 佐藤 源藏
08.--.--:佐世保〜12.05佐世保
08.12.--:佐世保〜12.28佐世保
09.01.16:佐世保〜佐世保
09.02.14:佐世保〜04.27呉
09.05.01:呉〜
〜05.08 0410 大王埼灯台の約南60度東10.8kmにて「玉津丸」と衝突〜
〜08.28佐世保
09.09.10:佐世保〜
09.11.01:特務艦長:海軍中佐 岩越 寒季
09.11.10:官房第4817号:重心査定試験の件訓令
09.11.15:特務艦長:海軍大佐 岩越 寒季
〜11.17呉
09.11.18:呉〜11.30呉
09.12.01:呉〜12.10佐世保
10.01.06:佐世保〜佐世保
10.03.02:佐世保〜佐世保
10.03.29:1330 繋留替え
10.03.--:佐世保〜04.26呉
10.--.--:呉〜05.19呉
10.05.21:呉〜05.27呉
10.05.28:呉〜05.31佐世保〜06.07馬公〜07.03佐世保〜07.06呉
10.07.10:特務艦長:海軍中佐 中原 達平
〜08.23呉
10.08.25:呉〜10.07呉
10.10.09:呉〜呉
10.10.22:呉〜11.09横須賀
10.11.11:横須賀〜11.20横須賀
10.11.15:特務艦長:海軍中佐 日野 昇一
10.11.21:横須賀〜12.15横須賀
11.03.07:1115 繋留換
11.--.--:佐世保〜04.03佐世保(一番)
11.04.05:佐世保〜04.16佐世保
11.04.18:0850 繋留換
11.04.20:佐世保〜佐世保
11.04.30:佐世保〜05.13佐世保
11.05.26:佐世保〜05.28佐世保
11.06.--:佐世保〜06.14佐世保
11.06.30:佐世保〜07.14佐世保
11.07.18:佐世保〜07.24佐世保
11.07.26:佐世保〜08.11佐世保
11.08.13:1000 入渠
11.08.24:佐世保〜
11.09.04:佐世保〜10.03佐世保
11.10.04:佐世保〜10.13佐世保
11.10.15:佐世保〜10.20佐世保
11.10.22:佐世保〜10.25神戸(兵庫第一突堤I)
11.10.27:神戸〜昭和十一年特別大演習観艦式予行〜10.27神戸(兵庫第一突堤I)
11.10.29:神戸〜昭和十一年特別大演習観艦式〜10.29神戸(兵庫第一突堤I)
11.10.30:神戸〜11.01佐世保
11.11.02:特務艦長:海軍中佐 只木 信行
11.11.11:佐世保〜11.30恵美須湾11.30〜11.30佐世保
11.12.02:佐世保〜12.25佐世保
12.01.13:1415 繋留替
12.01.19:佐世保〜02.02佐世保
12.02.05:佐世保〜03.04佐世保
12.03.06:1000 繋留替
12.03.15:佐世保〜03.25佐世保
12.03.28:佐世保〜04.10佐世保
12.04.30:佐世保〜05.14佐世保(港岸)
12.05.18:佐世保〜05.24佐世保
12.05.28:佐世保〜06.11佐世保
12.06.14:佐世保〜06.23佐世保
12.07.04:佐世保〜07.13横須賀
12.07.14:横須賀〜07.17佐世保
〜07.23佐世保
12.08.03:佐世保〜08.07佐世保
12.08.09:佐世保〜08.22佐世保
12.08.27:佐世保〜09.04佐世保
12.09.06:佐世保〜09.11馬鞍山群島09.11〜09.14佐世保
12.09.--:佐世保〜09.19石洞口沖〜09.23佐世保
12.10.01:出渠
12.10.04:佐世保〜10.06石洞口沖〜10.12佐世保
12.10.16:佐世保〜10.24佐世保
12.11.--:佐世保〜11.15呉淞沖
12.11.15:特務艦長:海軍中佐 宮本 八十三
12.11.15:呉淞沖〜11.20佐世保
13.04.02:旅順〜
13.06.01:特務艦長:海軍大佐 宮本 八十三
〜06.02威海衛
〜06.25旅順
13.06.27:旅順〜
〜08.10旅順
13.08.13:旅順〜09.25旅順
13.11.15:特務艦長:海軍大佐 伊藤 尉太郎
〜11.23旅順
〜12.12旅順
14.02.21:佐世保〜03.03佐世保
14.03.07:佐世保〜03.17佐世保
14.03.21:佐世保〜04.08佐世保
14.04.20:佐世保〜
14.11.15:役務:内令第851号:第一豫備特務艦
14.11.20:役務:内令第935号:第四豫備特務艦
14.11.15:特務艦長:海軍大佐 近藤 為次郎
15.01.10:特務艦長:海軍大佐 難波 祐之
15.02.05:特務艦長:海軍大佐 澤 正雄
15.02.15:役務:内令第104号:在役特務艦
15.08.01:役務:内令第495号:第四豫備特務艦
15.08.01:特務艦長:海軍大佐 植田 弘之介
15.08.20:特務艦長:海軍大佐 長尾 素夫
15.11.06:特務艦長:海軍大佐 大橋 竜男
15.11.15:役務:内令第840号:特別役務特務艦
16.02.01:役務:内令第116号:在役特務艦
16.05.01:海軍省配属給炭艦
16.08.11:特務艦長:海軍中佐 加賀山 外雄
16.09.01:戦時編制:海軍省配属給炭艦
16.12.01:信号符字改正:達第369号:JGBQ
16.12.03:南遣艦隊信令作第7号:
機密馬來部隊命令作第1号第一兵力部署(甲)に於ける野島丸の行動を左の通改めらる
野島丸は根據地隊指揮官所定に依り三亞発12月5日1000迄にプロコンドルに至り掃海艇三隻及び
特令に依り驅逐艦四隻に対する補給に任じたる後第一護衛隊に合同、爾後予定の如く行動すべし
16.12.20:戦時編制:聯合艦隊所属給炭艦
16.12.27:(N22.14-E115.13)米潜水艦"Perch"(SS-176)の雷撃を受ける
16.12.28:紅海湾
16.12.28:特設砲艦「正生丸」が警戒救難(01.19まで)
16.12.29:特設砲艦「正生丸」に米麦を転載
17.01.01:特設救難船「祐捷丸」による救難作業
17.01.16:野島機密第344番電:船体両断し艦橋より後部のみ浮揚す
17.01.18:特設砲艦「正生丸」から救難用資材を搭載
17.01.--:雑役船「笠島」が曳航〜01.29香港
17.--.--:香港コスモポリタンドックにて入渠
17.02.01:内令第197号:第四豫備特務艦
17.02.01:特務艦長:欠員
17.02.01:香港
17.02.14:大海指第55号:
野島を警備に関し第二遣支艦隊司令長官の指揮下に入る
17.02.14:軍隊区分:佐世保鎮守府信電令作第30号:
野島は警備に関し第二遣支艦隊司令長官の指揮を承くべし
17.02.16:軍隊区分:香港方面部隊
17.04.--:香港
17.05.--:香港
17.06.--:香港
17.07.--:香港
17.08.--:香港
17.09.--:香港
17.10.--:太古ドックにて前半部の建造開始
17.11.--:前半部進水
17.11.15:特務艦長:海軍大佐 松本 亀太郎
17.11.20:役務:内令第2140号:第一豫備特務艦
17.12.01:第二遣支艦隊機密第011735番電:
野島修理工事完成し12月01日引渡を了す
17.12.08:大海指第173号:
野島に対する第二遣支艦隊司令長官の警備に関する指揮を解く
17.12.10:香港〜
17.12.15:役務:内令第2294号:在役特務艦
17.12.15:戦時編制:聯合艦隊所属給炭艦
17.12.24:官房機密第15817号:特務艦野島に十三粍機銃増備の件訓令
佐世保海軍工廠をして首題の件左記に依り施行せしむべし
記
1.工事要領
適宜の位置に十三粍二聯装機銃1基を装備し之に関連する工事を施行するものとす
尚要すれば海軍艦政本部長をして直接佐世保海軍工廠長に通牒せしむ
2.所要兵器
九三式十三粍二聯装機銃二型改一(二型)附属具補用品共 1挺(在庫)
同銃側弾薬筐(二型) 2個(同)
九三式普通弾薬包 2,800箇(在庫)
九三式曵跟弾薬包 1,200箇(同)
3.特に公試を施行せず兵器造修規則第68條に準じ機銃1挺に付普通弾薬包15発を以て試験発射を施行する
ものとす
4.完成期
成るべく速に
5.費目
(以下省略)
18.02.02:ラバウル〜02.03ショートランド
18.03.03:沈没
18.04.20:類別等級削除:内令第766号
18.04.20:除籍:内令第763号
喪失場所:S07.15-E148.30 フィンシュハーフェンの南東50マイル
喪失原因:米機による空爆
同型艦
室戸。
兵装
四十五口径三年式十二糎砲2門。
(S10)
四十口径三年式八糎高角砲2門。
写真資料
雑誌「海と空」昭和16年08月号 海と空社
雑誌「世界の艦船」海人社 1984年4月号「特務艦あれこれ」
雑誌「世界の艦船」海人社 1997年3月号増刊「日本海軍特務艦船史」
雑誌「丸スペシャル」潮書房 No.34「特務艦」
雑誌「丸Graphic Quarterly」潮書房1975年4月号 「日本の小艦艇(続)」(P.109)
「海軍第十一巻 小艦艇 特務艦艇 雑役船 特設艦船」誠文図書 S56.09 「海軍」編集委員会(P.23, 95)
「日本補助艦艇物語」光人社 H05.12 福井静夫著作集第十巻(P.219)
「写真日本海軍全艦艇史」 潟xストセラーズ H06.12 福井静夫 (1115, 2690-2691)
「大正十三年海軍大演習寫眞帖」帝國海軍社 T04.08 大正十三年海軍大演習統監部
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