年 月 日:船歴
11.05.01:起工 11.10.31:進水、命名:東邦丸 11.12.24:竣工
11.12.--:新規登録:所有者:飯野商事株式會社、船籍港:京都府加佐郡中舞鶴町、 登録総噸数:9,987、登録純噸数:5,885 11.12.24:登録検査、船級:TK N.S.* (Bulk Oil Carrier)、船級番号:550 11.12.24:船舶検査証書交付 11.--.--:3航海(海軍) 12.--.--:9航海(海軍5、朝鮮石油2、三井物産1、日本石油1) 〜01.29佐世保 12.01.30:佐世保〜 13.01.--:中間検査 13.--.--:9航海(海軍8、朝鮮石油1) 13.08.01:市制施行により中舞鶴町は東舞鶴市になる 13.12.14:訂正登録:船籍港:東舞鶴市、 登録総噸数:9,997、登録純噸数:5,866 13.12.27:中間検査 14.--.--:14航海(海軍11、朝鮮石油2、石油共販1) 14.04.18:1055 繋留換え 14.04.19:佐世保〜 15.02.--:中間検査 15.--.--:11航海(海軍7、朝鮮石油2、三井物産1、日本石油1) 16.03.13:飯野商事株式會社は飯野海運産業株式會社に商号変更 16.--.--:変更登録:所有者:飯野海運産業株式會社 16.03.17:横浜にて第一次第一種定期検査 16.--.--:5航海(東亞石油協会5)
16.08.20:徴傭 16.09.20:入籍:内令第1093号:特設運送船(給油船)、横須賀鎮守府所管 16.09.20:監督官:海軍大佐 新美 和貴 16.09.24:新美大佐着任 16.09.24:三菱重工業株式會社横浜船渠内にて事務を開始 16.10.03:艤装工事完了 16.10.15:戦時編制:第四艦隊所属、特設運送船(甲) 16.--.--:宿毛湾、有明海等で洋上訓練〜佐伯11.18〜単冠湾 16.10.31:戦時編制:聯合艦隊所属、特設運送船(甲) 16.11.23:軍隊区分:機密機動部隊命令作第1号:補給部隊第二補給隊 16.11.26:単冠湾〜12.03洋上給油〜12.04収容地点(N30.00-E165.00)で待機〜12.16解任 〜12.27呉 17.01.12:広〜トラック〜01.23佐伯〜徳山〜呉〜トラック 17.02.01:南洋部隊電令作第72号: 東邦丸は準備出来次第クエゼリンに急行すべし 17.02.10:航空母艦「鳳」に重油910t補給 17.02.11:巡洋艦「葉」、同「加古」に重油補給 17.02.12:巡洋艦「衣笠」、同「古鷹」に重油補給 17.02.17:航空母艦「鳳」に重油420t補給 敷設艦「沖島」を横付けし重油補給 17.02.20:軍隊区分:ラエ・サラモア攻略作戦第1補給隊、トラック島にて艦隊の補給 17.02.20:南洋部隊電令作第96号: 東邦丸及び寶洋丸は準備出来次第出港、右の位置附近に至り機宜行動出撃部隊の補給に任ずべし 東邦丸夏島の100度250浬、寶洋丸ムッソー島の15度85浬 17.02.21:南洋部隊電令作第99号: 6.支援部隊指揮官の定むる所に依り行動、同隊の燃料補給に任ずべし 17.02.22:南洋部隊電令作第101号: 2.(ヘ)現に実施中の補給に差支なき限りトラックに回航せよ 17.02.22:1345 ナチック島南側着 第六水雷戦隊と合同 17.02.23:六水戦機密第487番電: 当隊(東邦丸続行)1400南水道通過の予定、入港後直に東邦丸横付け燃料補給方取計を得度 17.02.--:ナチック島南側〜トラック 17.02.23:1520 驅逐艦「追風」、同「朝凪」、同「夕凪」、同「彌生」に補給 驅逐艦「睦月」、同「望月」、巡洋艦「夕張」に補給 17.02.24:トラック 17.--.--:トラック〜03.01横須賀 17.03.07:横須賀〜ラバウル〜トラック 17.03.15:0907 敷設艦「沖島」に重油を補給開始 1030 敷設艦「沖島」に重油を補給終了 17.03.16:第四艦隊機密第395番電: 東邦丸は速にラバウルに回航第六戦隊司令官の定むる所に依り補給任務に従事すべし 17.03.--:トラック〜ラバウル 17.03.22:六水戦信令第103号: 本日夕張、追風、夕凪は左に依り東邦丸に横付け燃料補給を実施すべし (イ)1630夕張(補給艦左舷)追風(右舷)横付とす (ロ)夕凪は応急修理完了後速に横付重油180tを搭載するものとす 17.03.22:夜間 ラバウルにて巡洋艦「夕張」に燃料補給100t 17.04.10:軍隊区分:インド洋作戦−南洋部隊附属給油船 17.04.20:ラバウルにて第六戦隊(「葉」「加古」「衣笠」「古鷹」)に重油補給 17.04.23:軍隊区分:南洋部隊命令作第13号:MO機動部隊 17.04.27:MO信令第141号: 明28日左に依り重油補給を行うべし 1.0600より第十八戦隊、第六水雷戦隊(第二十三驅逐隊、第二十九驅逐隊欠)の順に 東邦丸の両舷に横付補給 2.右終了次第、東邦丸は第六戦隊第二小隊に横付、補給順序、監督官所定 17.04.28:軍隊区分:機密MO機動部隊命令作第1号:補給部隊 17.04.28:MO攻略部隊に補給 巡洋艦「妙高」、同「羽K」、驅逐艦「曙」、同「潮」に補給、残油1,362t 17.04.30:一般徴傭船「第二日新丸」より同船在庫2,730t全部を補填、在庫計4,092t 17.04.30:トラック〜 〜05.02 1500 MO機動部隊機密第840番電(第一補給点(A点)N04.00-E158.00( ショートランド島の35度220浬附近)5月4日0500に改む)受領〜 〜05.04 0600 巡洋艦「妙高」、第二十七驅逐隊一番艦に補給開始〜 〜05.04 0500(S04.00-E158.00)本隊、航空部隊に会合〜 〜05.04 0600 巡洋艦「妙高」、驅逐艦に補給開始〜 〜05.04 0630 巡洋艦「妙高」には約150t補給で中止〜 〜05.04 0640 巡洋艦「妙高」、同「羽K」、驅逐艦「夕暮」、同「有明」、同「白露」分離、 驅逐艦「曙」、同「潮」、同「時雨」のみ残留し補給継続〜 〜05.04 1530 驅逐艦「白露」と会合、補給開始〜 〜05.04 ---- 驅逐艦「曙」、同「潮」、同「時雨」と分離〜 〜05.04 1830 補給終了、在庫計3,042t、驅逐艦「白露」と分離〜 〜05.05ショートランド 17.05.05:0800 特設運送船「御室山丸」と会合 1500 特設運送船「御室山丸」より重油5,840t補填終了、在庫計8,552t 17.05.05:MO機動部隊電令作第2号: 1.6日0600より第二次補給を行う、補給開始地点(B点)を南緯9度40分東経157度20分とす 補給針路は為し得る限り南東方とす 2.東邦丸は右補給に応ずる如く適宜補填を打切り補給地点に回航すべし 3.第五航空戦隊司令官は有明、夕暮を右補給に先行せしむべし 17.05.05:ショートランド〜 〜05.06 0600 B点(S09.40-E157.20)にて驅逐艦「有明」、同「夕暮」と会合〜 〜05.06 0630 驅逐艦「有明」、同「夕暮」に補給開始〜 〜05.06 0900 巡洋艦「妙高」、同「羽K」への補給中止、驅逐艦「有明」、同「夕暮」が分離南下、 驅逐艦「潮」、同「曙」、同「時雨」、同「白露」に補給〜 〜05.06 1650 巡洋艦「妙高」、同「羽K」と合同〜 〜05.06 1700 巡洋艦「妙高」、同「羽K」に補給再開〜 〜05.06 2230 補給中止(驅逐艦、巡洋艦に計2,880t補給)〜 〜05.07 ---- ソロモン群島バングヌ島南方50浬附近を機宜行動〜 〜05.08 1620 C点(S10.20-E157.00)に回航補給を行うよう発令される(タナ77)〜 〜05.08 2200 C点着〜 〜05.09 0100 驅逐艦「有明」、同「潮」に補給開始〜 〜05.09 0430 驅逐艦「有明」に補給終了〜 〜05.09 0500 驅逐艦「潮」に補給終了〜 〜05.09 ---- 巡洋艦「妙高」、同「羽K」、驅逐艦「時雨」、同「白露」、同「曙」に補給〜 〜05.-- ---- 巡洋艦「衣笠」に補給終了〜 〜05.09 夕刻 巡洋艦「古鷹」、驅逐艦「曙」以外の補給済みの艦と分離〜 〜05.10 0230 巡洋艦「古鷹」に補給終了、巡洋艦「古鷹」、驅逐艦「曙」と分離〜 〜05.11ショートランド(補給錨地:エベンタ島の350度17浬) 17.05.11:MO機動部隊電令作第5号: 1.当部隊11日1700地点チリメ45針路340度、12日1900地点ケムセ00より285度速力18節、 13日0500地点ケハシ00(D点)に達し補給開始の予定 2.東邦丸は13日0500迄にD点に到達する如く行動すべし 3.時雨は第七驅逐隊第一小隊の協力を得て東邦丸を護衛しD点に於て合同すべし 4.時雨は本電を東邦丸に伝達すべし 17.05.12:0900 一般徴傭船「日新丸」より重油補填開始 17.05.12:第五戦隊機密第900番電: 日新丸の延着並にショートランド方面の敵情に鑑み当部隊(五航戦同行中)の行動を左の通変更す 1.D点をケニキ00に改む 2.東邦丸は時雨、之を護衛し14日0500迄にD点に達する如く行動すべし、補給は瑞鶴より開始す 5.時雨は本電を東邦丸に伝達すべし 17.05.13:0500 一般徴傭船「日新丸」より重油補填終了、在庫計8,200t 17.05.13:ショートランド〜 〜05.14 0500 巡洋艦「妙高」、同「羽K」、驅逐艦「白露」、同「有明」、同「時雨」と合同〜 〜05.14 0627(S01.50-E156.40)補給開始〜 〜05.14 2230 補給終了3,431t〜 〜05.14 2330 驅逐艦「有明」と共にD点よりトラックに向う〜 〜05.16トラック 17.05.16:0800 航空母艦「瑞鶴」、驅逐艦「曙」、同「潮」に補給 1530 驅逐艦「睦月」への補給打ち切り 17.05.17:第三十驅逐隊に補給 巡洋艦「妙高」、同「羽K」に補給 驅逐艦「時雨」、同「有明」、同「白露」に補給 17.05.17:トラック〜05.23横須賀 17.05.20:軍隊区分:ミッドウェー攻略(MI)作戦機動部隊補給部隊第一補給隊(3) 17.05.27:横須賀〜南方方面〜06.24大湊 --.--.--:軍隊区分:北方部隊配属 17.06.08:軍隊区分:機密北方部隊命令作第28号:第二機動部隊 17.06.17:軍隊区分:西部アリューシャン攻略作戦−第二機動部隊第一空襲部隊附属 〜06.25横須賀 17.06.28:横須賀〜北方方面〜07.13広島湾 17.07.10:軍隊区分:北方部隊より除かれる 17.08.09:軍隊区分:聯合艦隊機密第748番電:機動部隊 17.08.14:軍隊区分:ガダルカナル島輸送支援部隊機動部隊第一補給隊 17.08.14:横須賀〜 〜08.21 0800 第十戦隊の大部に補給〜 〜08.22 0745-1330 巡洋艦「鈴谷」に曳航補給〜 〜08.25 0425-0920 巡洋艦「鈴谷」に曳航補給1,180t〜 〜09.03横須賀 17.09.07:横須賀〜 〜09.17 1730 戦艦「比叡」に逆曳航補給作業開始〜 〜09.17 2140 戦艦「霧島」に曳航補給開始〜 〜09.18 0454 補給終了〜 〜ショートランド 17.09.23:ショートランドにて巡洋艦「葉」、同「加古」、同「衣笠」、同「古鷹」に重油補給 〜10.04呉 17.10.09:広〜 〜10.17 2017-0600 巡洋艦「鈴谷」に曳航補給 〜10.21 1035-1220 巡洋艦「鈴谷」に曳航補給395t〜 〜10.21 1623-2010 巡洋艦「熊野」に曳航補給465t〜 〜10.24 1046-1300 巡洋艦「鈴谷」に曳航補給512t〜 〜10.24 1323-1555 巡洋艦「熊野」に曳航補給415t〜 〜11.06呉 17.11.15:広〜 〜11.21 2000 驅逐艦「有明」が護衛を開始〜 〜11.21 2214 驅逐艦「有明」の護衛が終了〜 〜11.21トラック 17.11.26:監督官:海軍大佐 中里 隆治 17.11.27:中里大佐着任、新美大佐退任 17.--.--:トラック〜12.04ラバウル〜 〜01.08 0630(N06.53-E150.30)F点附近にて驅逐艦「五月雨」が護衛に就く〜 〜01.08 1230 トラック 18.01.30:トラック〜 〜サイパン〜タラカン〜バリクパパン〜 〜02.23 未明 驅逐艦「有明」が護衛に就く〜 〜02.23 1700 トラック 18.03.03:1130-1330 巡洋艦「長良」に燃料補給 18.03.12:前進部隊電令第82号: 1.東邦丸は3月13日トラック発サイパンに回航、一號重油約1500屯以外の燃料全部陸揚げ の上パラオに回航、原油をバリクパパンに輸送、同地に於いて燃料満載、潤滑油及び 内火艇燃料成るべく多量に搭載の上トラックに帰投すべし 2.第四水雷戦隊司令官は驅逐艦一隻をして東邦丸を礁外150浬附近迄護衛せしむべし 18.03.13:トラック〜 〜礁外150浬附近迄にて驅逐艦「有明」が護衛を終了〜 〜03.16サイパン 18.03.--:サイパン〜タラカン〜バリックパパン向け航行中、4発被雷
18.03.29:沈没 18.05.01:除籍:内令第835号 18.05.01:解傭
喪失場所:N00.00-E118.18 ボルネオ、サマリンダ東北東140km付近 喪失原因:米潜水艦Gudgeon(SS-211)の雷撃
東亞丸、極東丸。
八糎砲2門、六十糎探照燈1基、一米半測距儀1基。
雑誌「海運」日本海運集会所出版部 昭和11年12月号、昭和12年1月号 雑誌「海と空」増刊「特殊船舶画報」S14.07 海と空社(P.58) 雑誌「船の科学」船舶技術協会 1991年1月号「日本商船隊の懐古 No. 138」山田早苗 「海軍第十一巻 小艦艇 特務艦艇 雑役船 特設艦船」誠文図書 S56.09 「海軍」編集委員会(P.234) 「船舶史稿」船舶部会「横浜」第十二巻(P.128) 「飯野60年の歩み」 S34.07 飯野海運株式会社 「艦船雑誌」企画室黒潮 第1号(P.43) "ONI 208-J Japanese Merchant Ships Recognition Manual" (P.264) "ONI 208-J (Revised) Japanese Merchant Ships Recognition Manual (1944)" (P.279)
前の船へ ← 特設運送船(給油船) → 次の船へ