富士丸・い號富士丸の船歴
年 月 日:船歴
04.10.12:起工
04.11.29:進水、命名:富士丸
04.12.11:竣工
04.12.--:新規登録:所有者:豊洋漁業株式會社、船籍港:下關市、
登録総噸数:73、登録純噸数:34、登録長:83.0呎
05.06.27:変更登録:船籍港:戸畑市
09.09.20:変更登録:所有者:共同漁業株式會社に商号変更
11.06.04:変更登録:登録総噸数:80、登録純噸数:38、登録長:26.7
12.05.17:変更登録:所有者:日本水産株式會社に商号変更
15.08.12:検査
16.11.26:徴傭
16.12.10:入籍:内令第1625号:特設監視艇、横須賀鎮守府所管
16.12.31:内令第1780号:第七防備隊所属
16.12.31:戦時編制:聯合艦隊第五艦隊第七根據地隊第七防備隊
16.12.31:軍隊区分:第七防備隊第六小隊三番艇
17.01.07:横須賀〜01.11父島
17.01.18:父島〜01.19父島
17.01.22:父島〜01.25横須賀
17.02.01:特設監視艇隊編制:内令第195号:第一監視艇隊
17.02.01:戦時編制:聯合艦隊第五艦隊附属第一監視艇隊
17.02.01:軍隊区分:北方部隊哨戒部隊第一哨戒隊第三小隊(133)
17.02.01:監視艇長:海軍兵曹長 佐藤 孝成
17.02.10:横須賀〜
〜02.15 1200 ル哨戒線着哨〜
〜02.20 送信機故障〜
〜02.23釧路
17.02.25:特設監視艇隊編制:内令第353号:第一監視艇隊
17.02.25:軍隊区分:北方部隊哨戒部隊第一哨戒隊第三小隊(133)
17.03.05:釧路〜
〜03.10 1000 配備完了(ヲ哨戒線ヲ:N34.00-E155.00)〜
〜03.17 1300 撤哨〜
〜03.21釧路
17.03.26:釧路〜
〜03.30 1500 配備完了(ル哨戒線カ:N38.20-E155.00)〜
〜04.08 1300 撤哨〜
〜04.13釧路
17.04.10:軍隊区分:北方部隊哨戒部隊第一哨戒隊第三小隊(133)
17.04.18:釧路〜
〜04.21 東経151度の新哨戒線に移動〜
〜04.24 1200 配備完了〜
〜04.26 0600 哨戒線を東経152度線に変更〜
〜05.01 1200 撤哨〜
〜05.05横須賀
17.05.15:横須賀〜
〜05.19 着哨(N34.40-E152.00)〜
〜05.28 1200 撤哨〜
〜06.01横須賀
17.05.22:官房機密第657番電:兵器供給:九二式七粍七単装機銃A型(三脚架附)、
仮称40瓩発煙筺5個以内、発煙浮筺用筺嚢3個以内、
九五式爆雷(九五式爆雷改二)完備4個以内、落下傘一型爆雷と同数、
仮装投下台を装備
17.06.05:九二式七粍七単装機銃1基搭載
17.06.07:横須賀〜
〜06.13 0830 着哨〜
〜06.17 0000 「カ」「コ」(東経151度)哨戒線に移動〜
〜06.22 1200 撤哨〜
〜06.26横須賀
17.06.18:軍務局機密第715番電:次を逐次実施予定
1.速力6節以上のものに対しては落下傘付爆雷4個以内、仮装投下台2個装備
2.機銃1基装備、小銃5挺供給
3.発煙筺又は発煙浮筺5個以内供給
4.七倍双眼望遠鏡供給
5.商船式救命袋供給
17.07.30:横須賀海軍工廠にて入渠
17.08.03:出渠
17.08.10:横須賀〜
〜「タ一」「レ一」線配備完了〜
〜08.15 1200 「タ二」「レ二」哨戒線に移動〜
〜08.17 撤哨〜
〜08.20横須賀
17.09.05:横須賀〜
〜09.08 着哨〜
〜横須賀
17.10.01:横須賀〜
〜10.04 着哨(N38.20-E150.00)〜
〜10.09 撤哨〜
〜10.12横須賀
17.10.21:九六式空三号無線電信機装備
17.10.22:横須賀〜
〜11.04 1200 撤哨〜
〜11.08 1600 館山湾に座洲〜
〜11.09 1620 特設監視艇「勝榮丸」及び館山海軍航空隊曳船により離洲〜
〜11.10横須賀
17.11.18:横須賀海軍工廠にて入渠
17.11.21:出渠
17.11.25:戦時編制:聯合艦隊第五艦隊第二十二戦隊第一監視艇隊
17.12.27:横須賀〜
〜01.11 撤哨〜
〜01.16 勝浦沖にて爆雷投下訓練〜
〜01.16横須賀
18.02.08:横須賀〜
〜02.10 1200 着哨〜
〜02.21 1200 撤哨〜
〜02.24横須賀
18.03.09:横須賀〜
〜03.13 着哨(N35.00-E152.00)〜
〜03.26 1200 撤哨〜
〜03.29横須賀
18.03.31:水産統制令に基づき日本水産株式會社の権利業務一切を日本海洋漁業統制株式會社が承継
18.3Q :変更登録:所有者:日本海洋漁業統制株式會社
18.04.05:横須賀〜
〜04.08 着哨〜
18.04.08:哨戒部隊電令作第85号:09日0600発動、「ユ」哨戒線(152度線)に進出
〜04.09 0900 「ユ」哨戒線に移動〜
18.04.14:哨戒部隊電令作第89号:14日1500発動、「ノ」哨戒線(149度線)に移動
〜04.14 1500 「ノ」哨戒線に移動〜
〜04.20 撤哨〜
〜04.22横須賀
18.05.--:監視艇長:海軍兵曹長 菅原 友兄
18.05.05:横須賀〜
〜「ト」哨戒線「ヘ」(N34.20-E151.00)〜
〜05.08 1607 特設砲艦「浮島丸」と会合〜
〜05.10 2043 特設砲艦「浮島丸」と会合〜
〜05.12 1800 特設砲艦「浮島丸」と会合〜
18.05.12:哨戒部隊電令作第100号:速やかに「ユ」哨戒線(152度線)に進出
〜「ユ」哨戒線「ヘ」(N34.20-E152.00)〜
18.05.17:哨戒部隊電令作第101号:直ちに撤哨、速に釧路に回航、北方進出準備を完成待機
〜05.17 撤哨〜
〜05.22釧路
18.05.23:哨戒部隊電令作第103号:準備出来次第、速やかに幌筵に進出
18.05.24:釧路〜05.30幌筵
18.06.01:軍隊区分:機密北方部隊哨戒部隊命令作第14号:泊地哨戒隊南口哨戒隊
18.06.01:幌筵〜南口哨戒〜06.02幌筵
18.06.07:幌筵〜南口哨戒〜06.08幌筵
18.06.14:幌筵〜南口哨戒〜06.16幌筵
18.06.18:幌筵〜南口哨戒〜幌筵
18.06.--:幌筵〜06.29大湊
18.06.29:大湊にて入渠
18.08.05:軍隊区分:第二基地航空部隊電令作第24号:第二基地航空部隊哨戒部隊第一哨戒隊
18.08.15:修理完成
18.08.15:大湊〜08.18横浜
18.09.--:軍隊区分:第一直哨戒隊乙直
18.09.03:横浜〜09.24横浜
18.10.09:横浜〜
〜10.12 機械故障、帰投〜
〜10.15横須賀
18.10.25:横須賀〜下田
18.10.--:下田船渠株式會社にて修理
18.12.10:下架
18.12.15:兵備三機密第451号:「い號富士丸」と改名
18.12.18:1lg機密第237番電:第二三コ丸の機銃を移装せよ
18.12.24:修理完成
18.12.24:下田〜12.25横浜
19.01.20:横須賀海軍工廠にて十三粍単装機銃新設
19.01.22:横浜〜
〜01.23 1350 特設砲艦「第一雲洋丸」と会合〜
〜01.27 着哨(156度線)〜
〜02.02 1000 150度線に移動〜
〜02.06 1000 撤哨〜
〜02.10横浜
19.02.17:岩井鉄工所にて艦橋他2件修理
19.02.21:戦時編制:聯合艦隊北東方面艦隊第二十二戦隊第一監視艇隊
19.02.21:氷搭載
19.02.22:生糧品搭載
19.02.24:横浜〜
〜着哨(150度線)〜
〜03.02 1000 「ト」線(154度線)に向う〜
〜03.05 0520 特設砲艦「浮島丸」と会合〜
〜03.06 1600 「ル」線(150度線)に向う〜
〜03.10 撤哨〜
〜03.14横浜
19.03.15:高島桟橋に回航
19.03.28:修理完成横浜着
19.03.29:横浜〜
〜「ヘ」線(155度線)着哨〜
〜「ニ」線(157度線)着哨〜
〜04.10 0600 「ト」線に移動〜
〜04.11 1425 特設砲艦「浮島丸」と会合〜
〜04.13 撤哨〜
〜04.18横浜
19.04.20:高島桟橋に回航、岩井鉄工所により上甲板浸水部他2件修理
19.05.02:横浜〜
〜05.09 0647 特設砲艦「浮島丸」と会合〜
〜05.11 0600 「ヘ」線より「ハ」線へ哨区移動〜
〜05.14 1005 特設砲艦「浮島丸」と会合〜
〜05.19 撤哨〜
〜05.25横浜
19.06.06:横浜〜
〜06.18 0745 特設砲艦「浮島丸」と会合〜
〜06.28横浜
19.07.04:横浜〜空襲警報発令により内港浮標に疎開〜07.06横浜(桟橋)
19.07.10:三神造船所にて烹炊所改造、その他修理、新設工事(10.11まで)
19.08.01:戦時編制:聯合艦隊第二十二戦隊第一監視艇隊
19.08.01:軍隊区分:第七基地航空部隊第一哨戒部隊第一直哨戒隊
19.09.--:二十五粍機銃搭載のため機銃台修理
19.10.31:三神造船所にて修理完成
20.01.01:軍隊区分:哨戒部隊第一直哨戒隊
20.01.07:横浜〜
〜01.25横浜
20.02.25:沈没
20.04.10:特設監視艇隊編制:内令第315号:第一監視艇隊より削る
20.04.10:除籍:内令第317号
--.--.--:解傭
喪失場所:N31.00-E141.00 鳥島北東110km付近
喪失原因:敵機による空爆
*米側の記録では米驅逐艦Hazelwood(DD-531)及びMurray(DD-576)の攻撃となっており調査を要する。
同型船
高貴丸、永豊丸、天眞丸、朝香丸、三光丸、喜洋丸、有幸丸。
兵装
(開戦時)
なし。
(17.06.05)
九二式七粍七単装機銃1基、三八式小銃5挺、拳銃2丁、九五式爆雷改二4個。
(19.01.20)
九三式十三粍単装機銃1基、
九二式七粍七単装機銃1基、三八式小銃5挺、拳銃2丁、九五式爆雷改二4個。
写真資料
昭和八年版漁船建造必携 S08.01 モーターシップ雑誌社(P.66)
昭和十一年版漁船建造必携 S10.02 モーターシップ雑誌社(P.154)
「汽船表(別冊冩眞帳)」S13 海軍省軍務局編
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