鵲丸の船歴
年 月 日:船歴
08.03.14:起工
08.06.08:進水、命名:鵲丸
08.09.05:竣工
08.10.--:新規登録
15.06.22:検査
18.10.15:借用発令
18.11.12:官房機密第5702号:借用及徴傭船を特設驅潜艇として艤装の件訓令
横須賀、呉及佐世保海軍工廠をして首題の件左記に依り施行せしむべし
記
1.船名
別紙の通
但し爾後変更の場合は海軍省兵備局長をして直接関係鎮守府参謀長宛通知せしむ
2.工事要領
特設驅潜艇としての任務に適する如く船体機関を整備するの外左の標準に依り兵器を装備する
ものとす
但し兵器準備著しく遅るるものは配属地の海軍工作部に委託することを得
尚詳細に関し要すれば海軍艦政本部長をして直接横須賀、呉及佐世保海軍工廠長に通牒せしむ
(イ)砲煩兵器
総噸数 五〇〇噸以上のもの
短五糎砲 1基( 20発)
九三式十三粍単装機銃六型 1基(300発)
同 一〇〇噸以上のもの
九三式十三粍単装機銃六型 1基(300発)
同 一〇〇噸未満のもの
九二式七粍七単装機銃 1基(700発)
(ロ)音響兵器
仮称軽便探信儀 差当り五隻に付一組の標準に依り
仮称簡易水中聴音機 } 適当なる船に装備するものとす
(ハ)爆雷兵器
九五式爆雷完備 12個 但し船型に応じ適宜増減することを得
投下軌道(三箇載) 2條
(二)光学兵器
八糎双眼望遠鏡 適当なる船30隻に各1組
七倍稜鏡双眼鏡 3個
(ホ)電気兵器
信号燈 } 所要数
照明燈
3.所要兵器
横須賀、呉及佐世保海軍軍需部在庫兵器を供給し其の船名、品名、数量等詳細を
海軍艦政本部長に通知するものとす
4.試験
重心試験並に適宜船体機関及装備兵器の作動確認試験を実施するの外砲一門に付一発
機銃一挺に付
十発の発射試験を施行するものとす
5.完成期
入港後成るべく速に
6.費目
(省略)
(別紙抜粋)
整備担当佐世保
船名:鵲丸、噸数:四七
18.12.16:機密佐世保鎮守府命令第455号:
佐世保海軍艦船部長は左に依り海軍省借用船舶の授受を行うべし(抜粋)
船名 船舶番號 総噸数 授受期日 記事
鵲丸 38369 47 授受主任をして通知せしむ 特設驅潜艇として整備予定
18.12.25:佐世保にて授受
19.02.01:入籍:内令第282号:特設驅潜艇、佐世保鎮守府所管
19.02.01:内令第284号:第二十三特別根據地隊所属
19.02.01:戦時編制:聯合艦隊南西方面艦隊第二南遣艦隊第二十三特別根據地隊
19.02.17:佐世保海軍工廠にて艤装工事開始
19.02.29:艤装工事完了
19.06.--:軍隊区分:ポマラ防衛隊
19.06.04:マカッサル〜06.06マカッサル
19.06.09:マカッサル〜
〜06.09 1818 特設運送艦「聖川丸」の警戒任務に就く〜
〜06.10マカッサル
19.06.30:(「日興丸」護衛)セレベス島ポマラ〜
〜06.30 対潜戦闘:爆雷12個投下〜
〜06.30 マラソロ湾
19.07.01:マロソロ湾〜
〜07.01 海軍配當船「日興丸」沈没〜
〜07.03マカッサル
19.07.05:マカッサル〜特設運送船「江ノ島丸」護衛〜07.08マカッサル
19.07.07:第三警備部隊電令作第147号:
鵲丸は敵潜水艦発見位置マカッサルの292度120浬に急行、之を掃蕩撃滅せよ
19.07.14:マカッサル〜07.17マサロク07.18〜07.20マカッサル
19.07.22:マカッサル〜07.24ベラガテン07.29〜07.30マカッサル
19.08.01:マカッサル〜08.02コタバル08.02〜08.04マカッサル
19.08.05:マカッサル〜08.07マカッサル
19.08.07:第一〇二海軍工作部マカッサル分工場にて入渠、機関修理
19.08.23:マカッサル〜08.27マカッサル
19.08.28:船体機関修理
19.09.01:軍隊区分:菲島部隊指揮官指揮下
19.10.22:0850 N13.34-E121.06 敵戦闘機10機と交戦、火災発生
19.10.22:沈没
20.04.10:除籍:内令第317号
20.05.31:返却
喪失場所:N13.34-E121.06 ルソン島マトコ岬南東12km付近
喪失原因:空爆
同型船
なし。
兵装
要調査。
写真資料
「昭和十一年版漁船建造必携」 S10.02 モーターシップ雑誌社(P.64)
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