第六昭和丸の船歴
年 月 日:船歴
T--.--.--:起工
T14.07.--:進水、命名:William Wilson
--.--.--:竣工、船主:Cia Ballenera Española、船籍港:Argeciras
登録総噸数:217、登録純噸数:76、信号符字:MBVP
運航:Bruun & von der Lippe
03.--.--:登録総噸数:221、登録純噸数:77、信号符字:LGTH、
船主:Hvalfangerslsk Antarctic A/S、船籍港:Tønsbergに変更
09.07.--:日本捕鯨株式會社が購入
09.10.11:私設無線電信施設許可:逓信省告示第2579号:
1.施設者名:日本捕鯨株式會社
3.機器装置場所:汽船ウィリアムウィルソン(定繋港:大阪)
4.呼出符号:JRTJ
09.10.25:Walvis Bayにて第一次第三種定期検査
09.10.25:登録検査、船級:TK N.S. (Whaler)、船級番号:477
09.12.12:託送発受所名:逓信省告示第3235号(12.24附):
発受所名:ウィリアムウィルソン託送(日本捕鯨株式會社ウィリアムウィルソン)、
呼出符号:JRTJ
09.12.20:託送発受所名改正:逓信省告示第92号(01.16附):
発受所名:ウィリアムウィルソン託送(共同漁業株式會社ウィリアムウィルソン)、
呼出符号:JRTJ
09.12.23:諾威から日本への回航の途中、南氷洋で試漁(12.23から53日間)
〜02.28フリーマントル〜03.21神戸
10.04.15:私設無線電信施設廃止:逓信省告示第2366号(09.14附)
10.04.15:託送発受所名削除:逓信省告示第2367号(09.14附)
10.09.05:私設無線電信無線電話施設許可:逓信省告示第2280号:
1.施設者名:日本捕鯨株式會社
3.機器装置場所:汽船第六昭和丸(定繋港:大阪)
4.呼出符号:JRTJ(無線電話呼出名称:第六昭和丸)
10.09.15:託送発受所名:逓信省告示第2404号(09.18附):
発受所名:第六昭和丸託送(日本捕鯨株式會社第六昭和丸)、呼出符号:JRTJ
10.09.--:新規登録:事由:外国より輸入
改名:第六昭和丸、船舶番号:39663、
所有者:日本捕鯨株式會社、船籍港:東京市、
登録総噸数:217、登録純噸数:73、登録長:33.8、登録幅:6.7、登録深:4.2
10.09.--;中間検査
10.09.15:(第1回南氷洋捕鯨)大阪〜11.05操業開始〜03.03操業終了〜04.08神戸
10.10.16:託送発受所名改正:逓信省告示第2813号(10.29附):
発受所名:第六昭和丸託送(共同漁業株式會社第六昭和丸)、呼出符号:JRTJ
10.10.25:船舶検査証書更新
11.01.14:信号符字點付:逓信省告示第62号:JRTJ
11.04.20:託送発受所名削除:逓信省告示第909号(04.30附)
11.09.15:託送発受所名追加:逓信省告示第2313号(09.17附):
発受所名:第六昭和丸託送(共同漁業株式會社第六昭和丸)、呼出符号:JRTJ
11.09.17:変更登録:所有者:共同漁業株式會社
11.09.--:中間検査
11.--.--:(第2回南氷洋捕鯨)〜10.24フリーマントル〜03.29フリーマントル〜
12.04.22:変更登録:所有者:日本水産株式會社に商号変更
12.05.04:託送発受所名改正:逓信省告示第1932号(07.03附):
発受所名:第六昭和丸託送(日本水産株式會社第六昭和丸)、呼出符号:JRTJ
12.06.05:託送発受所名削除:逓信省告示第1735号(06.19附)
12.--.--:(第3回南氷洋捕鯨)〜10.20フリーマントル〜03.23フリーマントル〜
〜04.13土生(因島工場沖に投錨)
12.09.15:中間検査
13.05.24:汽船捕鯨業許可
許可番号:第一二六號
名義:日本水産株式會社
操業区域:
大隅國奄美諸島周囲の沖合
豊後國佐賀関より日向國都井崎を経て大隅國野間岬に至る間の沖合及其の間に於ける
種子島、屋久島其他諸島の周囲の沖合但し鹿児島湾を除く
紀伊國比井崎より志摩國大王崎に至る間の沖合
小笠原島周囲の沖合
下総國犬吠崎より陸奥國尻矢崎に至る間の沖合
渡島國恵山岬より根室國納沙布岬に至る間の沖合
北見國知床岬より同宗谷岬に至る間の沖合
千島國色丹島周囲の沖合
千島國択捉島周囲の沖合
千島國幌筵島及占守島周囲の沖合
對馬國周囲の沖合
肥前國五島列島周囲の沖合
對馬國三島燈台より肥前國五島列島を経て筑前大島に至る間の沖合及其間に於ける
各島嶼の周囲の沖合
許可期間:昭和13年05月24日より起算して五箇年
条件又は制限
根據地:日本水産株式會社久根津、外ノ浦、大島、小笠原、鮎川、釜石、鮫、
霧多布、斜古丹、紗那、単冠、加熊別、網走、大河内、壹岐、有川、呼子の各事業場
鯨漁時期:周年
13.06.15:因島にて第二次第一種定期検査
13.--.--:(第4回南氷洋捕鯨)〜10.29フリーマントル〜
14.02.22:蕪湖〜08.24蕪湖
14.07.--:中間検査
15.06.04:(第1回北洋捕鯨)〜09.15
15.10.19:中間検査
15.12.04:徴傭
15.12.16:入籍:内令第987号:特設驅潜艇、佐世保鎮守府所管
15.12.16:驅潜艇長:海軍豫備中尉 澁谷 次吉
15.12.24:株式會社大阪鐵工所因島工場にて艤装工事開始
16.01.13:艤装工事完了
16.01.15:特設驅潜隊編制:内令第29号:第五十一驅潜隊
16.01.15:艦隊編制:聯合艦隊第二艦隊第一根據地隊第五十一驅潜隊
16.02.05:略称制定:第513号驅潜艇
16.03.22:須崎〜中支方面〜04.04唐津
16.04.10:艦隊編制:聯合艦隊第三艦隊第一根據地隊第五十一驅潜隊
16.05.15:特設驅潜隊編制:内令第523号:第五十一驅潜隊より削る
16.05.15:内令第525号:佐世保防備隊附属
16.05.15:艦隊編制:佐世保鎮守府部隊佐世保防備戦隊佐世保防備隊
16.09.01:内令第1014号:佐世保防備隊所属
16.09.01:戦時編制:佐世保鎮守府部隊佐世保防備戦隊佐世保防備隊
16.11.26:佐世保〜港外警戒〜11.26佐世保
16.11.29:佐世保〜港外警戒〜11.29佐世保
16.12.--:軍隊区分:海面防備部隊
16.12.05:軍隊区分:機密佐世保防備戦隊命令作第12号:志々伎部隊第一哨戒部隊(3)
16.--.--:佐世保〜12.05佐世保
16.12.08:佐世保〜12.11佐世保
16.12.10:軍隊区分:機密佐世保防備戦隊命令作第21号:志々伎部隊第一哨戒部隊(3)
16.12.12:佐世保〜港外警戒〜12.12佐世保
16.12.13:佐世保〜港外警戒〜12.16佐世保
16.12.19:佐世保〜港外警戒〜12.28佐世保
16.12.24:軍隊区分:機密佐世保防備戦隊命令作第26号:志々伎部隊第一哨戒部隊(4)
16.12.30:佐世保〜港外警戒〜01.08佐世保
17.01.01:軍隊区分:機密佐世保防備戦隊命令作第28号:志々伎部隊第一哨戒部隊(4)
17.01.13:佐世保〜01.14佐世保
17.01.15:軍隊区分:機密佐世保鎮守府命令作第14号:海面防備部隊佐世保附近防備部隊
17.01.15:軍隊区分:機密佐鎮海面防備部隊命令作第31号:志々伎部隊第一哨戒部隊
17.01.17:入渠
17.01.24:出渠
17.01.25:佐世保〜港外警戒〜01.31佐世保
17.02.02:佐世保〜港外警戒〜02.02佐世保
17.02.--:佐世保〜港外警戒〜02.06佐世保
17.02.05:軍隊区分:機密佐世保鎮守府命令作第16号:海面防備部隊佐世保附近防備部隊
17.02.05:軍隊区分:機密佐鎮海面防備部隊命令作第32号:志々伎部隊第一哨戒部隊
17.02.08:佐世保〜港外警戒〜02.13佐世保
17.02.17:佐世保〜港外警戒〜02.22佐世保
17.02.24:佐世保〜港外警戒〜03.01佐世保
17.02.--:軍隊区分:第六部隊(9)第一小隊(2)
17.03.03:佐世保〜港外警戒〜03.08佐世保
17.03.11:佐世保〜港外警戒〜03.15佐世保
17.03.17:佐世保〜港外警戒〜03.22佐世保
17.03.24:佐世保〜港外警戒〜03.30佐世保
17.04.01:佐世保〜04.05佐世保
17.04.07:佐世保〜
〜04.07 浮流機雷1個処分〜港外警戒〜
〜04.12佐世保
17.04.10:軍隊区分:機密佐世保鎮守府命令作第22号:海面防備部隊佐世保附近防備部隊
17.04.14:佐世保〜港外警戒〜04.20佐世保
17.04.15:軍隊区分:機密佐鎮海面防備部隊命令作第35号:志々伎部隊第一哨戒部隊
17.04.22:佐世保〜港外警戒〜04.26佐世保
17.04.29:佐世保〜港外警戒〜05.05佐世保
17.05.08:佐世保〜港外警戒〜05.14佐世保
17.05.17:佐世保〜港外警戒〜05.21佐世保
17.05.27:佐世保〜港外警戒〜06.01佐世保
17.06.04:佐世保〜港外警戒〜06.10佐世保
17.06.12:官房機密第7254号:訓令:
兵器供給:九二式七粍七単装機銃A型(三脚架附)、30瓩発煙筺5個、発煙浮筺用浮嚢3個
17.06.13:佐世保〜港外警戒〜06.19佐世保
17.06.21:佐世保〜港外警戒〜06.26佐世保
17.06.28:佐世保〜港外警戒〜
〜07.03 機雷3個揚収処分〜
〜07.04佐世保
17.07.05:佐世保〜港外警戒〜
〜07.09 浮流機雷1個処分〜
〜07.12佐世保
17.07.14:佐世保〜港外警戒〜
〜07.18 的山大島神ノ浦機雷1個処分〜
〜07.18 浮流機雷2個処分〜
〜07.19佐世保
17.07.22:佐世保〜港外警戒〜
〜07.25 浮流機雷2個処分〜
〜07.29 浮流機雷1個処分〜
〜07.29佐世保
17.08.01:佐世保〜港外警戒〜
〜08.06 浮流機雷1個処分〜
〜08.06佐世保
17.08.16:佐世保〜港外警戒〜
〜08.16 浮流機雷1個処分〜
〜08.22佐世保
17.08.25:佐世保〜港外警戒〜
〜08.27 宇久島神の浦にて右錨及び鎖鎖2節亡失〜
〜08.31佐世保
17.09.03:佐世保〜港外哨戒〜09.08佐世保
17.09.12:佐世保〜港外哨戒〜09.18佐世保
17.09.21:佐世保〜港外哨戒〜09.27佐世保
17.09.30:佐世保〜港外哨戒〜10.03佐世保
17.10.08:佐世保〜港外哨戒〜10.15佐世保
17.10.16:佐世保〜10.21佐世保
17.10.22:佐世保〜港外哨戒〜10.29佐世保
17.11.05:佐世保〜港外哨戒〜江迎11.13〜11.13佐世保
17.11.10:軍隊区分:機密佐世保鎮守府命令作第33号:海面防備部隊佐世保附近防備部隊
17.11.16:佐世保〜港外哨戒〜11.23佐世保
17.11.25:佐世保〜港外哨戒〜11.29佐世保
17.12.03:佐世保〜港外哨戒〜12.09佐世保
17.12.06:軍隊区分:機密佐世保鎮守府命令作第34号:海面防備部隊佐世保附近防備部隊
17.12.15:佐世保〜港外哨戒〜12.19佐世保
17.12.17:軍隊区分:機密佐鎮海面防備部隊命令作第47号:志々伎部隊第一哨戒部隊
17.12.29:佐世保〜港外哨戒〜01.02佐世保
18.01.08:佐世保〜港外哨戒〜01.12佐世保
18.01.16:佐世保〜港外哨戒〜01.20佐世保
18.01.24:佐世保〜港外哨戒〜01.28佐世保
18.02.08:佐世保〜港外哨戒〜
〜02.11 1053 壱岐郷ノ浦にて触礁、船体損傷〜
〜02.14佐世保
18.02.14:修理
18.03.14:佐世保〜港外哨戒〜03.14佐世保
18.03.15:佐世保〜訓練〜03.15佐世保
18.03.15:亡失中の錨及び錨鎖代品搭載
18.03.17:佐世保〜港外哨戒〜03.21佐世保
18.03.25:佐世保〜港外哨戒〜03.29佐世保
18.03.30:佐世保〜訓練〜03.30佐世保
18.03.31:水産統制令に基づき日本水産株式會社の権利業務一切を日本海洋漁業統制株式會社が承継
18.2Q :変更登録:所有者:日本海洋漁業統制株式會社
18.04.02:佐世保〜港外哨戒〜04.06佐世保
18.04.07:軍隊区分:機密佐鎮海面防備部隊命令作第54号:佐世保部隊志々伎部隊第三哨戒部隊
18.04.11:佐世保〜港外哨戒〜04.17佐世保
18.04.20:佐世保〜港外哨戒〜04.26佐世保
18.04.29:佐世保〜港外哨戒〜05.05佐世保
18.05.08:佐世保〜港外哨戒〜05.14佐世保
18.05.14:佐世保〜
〜05.14 特設監視艇「第二號日出丸」を曳航〜
〜05.14 恵美須湾仮泊〜
〜05.15佐世保
18.05.15:軍隊区分:機密佐世保鎮守府命令作第42号:海面防備部隊佐世保部隊
18.05.17:佐世保〜港外哨戒〜05.20佐世保
18.05.22:佐世保〜海底電線修理の「東洋丸」護衛〜05.25佐世保
18.06.04:佐世保〜06.05瀬相06.06〜06.07那覇
18.06.09:佐世保海軍通信隊沖縄分遣隊機密第091538番電:
鹿第一三船団
日寅丸、澎湖丸(JXWL)基隆行、智利丸(JKED)西貢行、滿泰丸盤谷行1500発、速力八・五節
先島群島北錨地附近接航、10日正午多良間北方15浬、11日正午基隆着、
護衛艦 關丸、帰途 第六昭和丸
18.06.09:(鹿第一三船団護衛)那覇〜06.11基隆
18.06.16:基隆〜06.17石垣06.18〜06.19平良06.19〜06.20那覇〜07.02基隆
18.07.08:(護衛)基隆〜07.10石垣
18.07.11:(「慶運丸」護衛)石垣〜07.23基隆
18.07.24:缶応急修理(07.26まで)
18.07.27:(基706船団護衛)基隆〜08.01那覇
18.08.--:軍隊区分:沖縄部隊
18.08.05:那覇〜
〜08.06 不時着機搭乗員救助〜
〜08.06 2330 那覇港外干ノ瀬西端にて座礁〜
〜08.07 1045 特設掃海艇「姫島丸」、同「長門丸」を以て引卸作業、離礁後すぐ艇尾擱坐〜
〜08.07 2100 右90度に転倒各部浸水、乗員一時、特設掃海艇「姫島丸」に移乗〜
〜08.08 0840 救難船の派遣要請〜
〜08.12 1430 台風による被害状況:
上甲板以上の構造物は前檣及び砲台以外破壊流失
右舷後部艦底外板約5m大破、其の他右舷外板にも相当の破孔
艇尾約6mより竜骨切断、左に屈曲〜
〜08.14 潜水調査〜
〜08.16 回収可能兵器物件を収容の上、一応作業打切りに決定〜
〜08.22 浮揚作業打切り
18.08.24:軍隊区分:佐世保部隊(09.01附)
18.08.06:座礁
18.10.15:除籍:内令第2168号
18.10.15:解傭
喪失場所:那覇港外干ノ瀬西端
喪失原因:座礁
同型船
なし。
兵装
四十口径安式八糎砲1門、九二式七粍七単装機銃1基。
写真資料
「圖南丸南氷洋捕鯨冩眞帖1935-1936」 S11.07 株式會社日産水産研究所
"State Library of New South Wales", Reference Code: 9620472
筆者注
「圖南丸南氷洋捕鯨冩眞帖1935-1936」の写真判定につきましてはRosebury Yardの管理人である岩重様にご教示をいただきました。なお、例え事実誤認があったとしても、ここに掲載したのはあくまで筆者の判断の上であり、岩重様にその責任を帰するものではありません。
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