年 月 日：船歴
10.11.13：十雑船第83号：八百瓲曳船兼救難船製造契約 11.03.27：起工 11.06.15：官房第1704号ノ３：昭和十年度新造雑役船 命名：雑役船「公稱第九四一號」 船種：曳船兼救難船（八百瓲） 所属：佐世保海軍港務部、定数別：定数補充 製造所：播磨造船所 契約納入引渡場所：横須賀工廠 納入予定期日：昭和11年12月26日 11.08.25：十雑船第83号ノ２：製造契約更改 11.08.29：進水 11.10.13：十雑船第83号ノ３：製造契約更改 11.11.24：十雑船第83号ノ４：製造契約更改 12.01.07：十雑船第83号ノ５：製造契約更改 12.01.22：官房第306号：公稱番號及船種を変更 改名：「立神」（タテガミ） 船種：救難船兼曳船（八百瓲） 所属：佐世保海軍港務部、定数別：定数 12.01.25：竣工
12.01.25：相生～01.26佐世保 12.01.28：佐世保海軍港務部が受領 12.02.17：佐世保～02.17佐世保 12.02.24：佐世保～02.24佐世保 12.02.25：佐世保～02.25佐世保 12.03.04：佐世保～ ～1220 巡洋艦「阿武隈」に横付け～ ～1550 巡洋艦「阿武隈」横付け離す～ ～03.04佐世保 12.03.06：佐世保～03.06佐世保 12.03.09：0940 繋留替 12.03.30：佐世保～04.06佐世保 12.05.03：佐世保～05.07佐世保 12.06.16：佐世保～ 12.08.23：達第123号：信号符字點付：JVWD ～泗礁山 12.09.09：1105 水上機母艦「神威」の右舷に横付け 1112 水上機母艦「神威」からガソリンを移載 1210 水上機母艦「神威」から横付離す 12.--.--：泗礁山～ 12.09.30：官房第5008号ノ２：船体部新設工事の件イ、ト（Ａ）、リ、ヌ、ル、ヲ、ムの項のみ認許 イ（Ａ）前部船艙内固縛装置新設 （Ｂ）移動式各種救難喞筒台並に固定装置新設 （Ｃ）手動喞筒固縛装置新設 ト（Ａ）前甲板ウインチ間に力量五瓲のリングボールト新設 リ 後甲板水除新設 ヌ 後甲板前部排水口拡大 ル ト－イング鈎改造 ヲ 曳船索制限装置新設 ム 消防用筒先格納所新設 13.--.--：～11.15漢口 13.12.17：南京～ 14.02.24：「安土丸」曳航蕪湖を下江 ～海軍桟橋曳航～03.11蕪湖 14.03.13：蕪湖～ 14.03.16：南京～ 14.04.10：「？星」曳航、蕪湖を下江 ～14.04.20南京04.21～ 14.06.02：南京～桟橋曳航～ 14.06.19：南京～漢口 14.07.10：上海～07.16漢口 14.07.19：1500 「永績」に横付け、揚錨機にて「永績」両舷錨揚方着手 1800 同上終了、三方ハルク南東200m付近に転錨、「永績」を右舷に横付けのまま錨泊 14.07.20：0700 八曳が「永績」の右舷に横付け 14.07.20：漢口～07.20九江07.21～07.21馬頭鎮揚家宮付近07.22～07.22威德洲沙洲付近07.23～07.23南京 14.07.24：南京～07.24江陰 14.07.25：江陰～07.25 呉淞（上海第一、第二桂燈浮標間に投錨） 14.07.26：呉淞～07.26 上海 14.07.26：1000 港務部前にて港十一號、「永績」右舷に横付け 1015 「永績」横付けを離す 1228 八曳を横付け 14.08.04：工作艦「朝日」の右舷に横付け 14.09.01：南京～09.11南京 14.10.18：南京～ 14.10.--：～ポンツーンを曳航～10.22安慶 14.10.22：1105 投錨 1516 転錨 14.10.23：安慶～ 14.12.01：上海～ 16.12.01：信号符字改正：達第369号：JKNQ
17.02.13：官房機密第297番電： 救難船立神を馬公に派遣、りすぼん丸に対する馬公警備府の援助作業に協力せしむる様取計ふべし 17.02.14：佐鎮機密第983番電： 佐世保海軍港務部長は救難船立神を準備出来次第馬公に派遣しりすぼん丸に対する馬公警備府の 援助作業に協力せしむべし 行動を予定し報告（通報）すべし 17.02.15：佐世保～02.19馬公 17.02.19：機密馬公警備府命令作第17号： 救難船立神は２月13日官房機密第297番電に依り陸軍輸送船りすぼん丸に対する馬公警備府の 救難作業に協力す 右期間中馬公海軍工作部長は同船を区処すべし 17.05.14：官房機密第899番電：聯合艦隊司令部に臨時供用 17.05.16：馬警機密第632番電： 陸軍徴傭船りすぼん丸は曳航中も立神搭載の排水喞筒にて連続排水を要するに付立神搭載の 排水喞筒にて連続排水を要するに付立神の内地回航期日を６月上旬迄延期のことに取計はれ度 りすぼん丸（被曳航）は５月23日以後天候の模様に依り馬公発速に九龍に回航せしむる予定 17.05.16：立神機密第760番電：1430 りすぼん丸浮揚の上150m沖に繋留替を完了 17.05.19：馬警機密第647番電： 立神はりすぼん丸より移載の喞筒及電動機の復旧工事を５月21日完了し22日の船団に加入し 佐世保に帰還せしむ 17.05.20：馬警機密第657番電： 救難船立神20日1200単船にて佐世保に向け馬公発 同船長期間の救難作業を深謝す 17.05.20：馬公～05.24佐世保 17.05.27：佐世保～呉 17.06.22：聯合艦隊司令部に臨時供用取止め 17.07.16：瀬相～浮標作業～07.16瀬相 17.07.18：真水補給 17.07.23：瀬相～07.24中城湾 17.07.25：中城湾～07.26瀬相 17.07.26：真水補給 17.07.27：瀬相～佐世保 18.03.31：佐世保鎮守府信電令作第26号： 寶島座洲中の興生丸引卸救難作業を左に依り実施す １．作業指揮官 佐世保海軍港務部長 ２．救難隊 本府艦艇救難規程第二救難部署に準じ主として港務部及工廠より派出す ３．派遣艇 立神及曳船適宜 佐防艦艇派遣に関しては後令す ４．大島防備隊司令は対潜警戒及作業援助の為一艇を現場に派遣し港務部長の指揮を承けしむべし 18.03.31：佐世保～ ～03.31 1530 宝島の「興生丸」遭難現場着～ ～04.02 0800 風波高く現場の調査作業不能に付き宝島西方に仮泊～ ～04.05 2000 本日までに船体固定並び引卸し準備完了～ ～04.08 1200 夜半における荒天にて「興生丸」上部構造物大破、煙突圧潰、後檣流失～ ～04.10 1700 04.10朝より潜水調査～ ～04.14 1805 04.12の荒天で各部損傷増大～ ～04.14 ---- 現場発～ ～04.15 1030 佐鎮信電令作第30号（興生丸救難作業任務を解く）～ ～04.16佐世保 18.04.20：佐世保鎮守府信電令作第32号： 佐世保海軍港務部長は立神をして第二日新丸現場に派遣し救難曳航作業を援助せしむべし 18.04.20：佐世保～ 18.04.24：高雄警備府機密第242040番電：第二日新丸救難の来援要請 ～04.25 0800 三貂角の300度3浬に仮泊中の一般徴傭船「第二日新丸」と会合～ ～04.25 高潮時に「翔鳳丸」と共に一般徴傭船「第二日新丸」を浅瀬に座州させる～ ～04.25 1700 基隆 18.04.28：佐鎮機密第281123番電：04.28以後の任務行動：鹿児島帰港、木材筏曳航作業時従事 18.04.29：佐世保鎮守府海面防備部隊電令作第53号： 第二新東丸は単独鹿児島に回航、３日午前佐世保に向け鹿児島発立神（筏曳航）の直接護衛に任ずべし 18.04.29：基隆～05.02鹿児島 18.05.06：鹿児島～05.08佐世保 18.05.28：佐世保鎮守府信電令作第37号： １．あかつき丸は28日1700北緯27度40分東経125度55分に於て敵潜水艦の砲撃を受け機械故障 航行不能となれり ２．佐世保海軍港務部長は立神を急派し之が曳航に任ぜしむべし ３．佐世保防備戦隊司令官及佐世保海軍航空隊司令は艦艇及飛行機一を以て右に協力せしむべし 18.05.29：佐鎮機密第291615番電： 立神は暫く鹿児島湾にて待機され度 18.05.30：佐鎮機密第300945番電： 信電令作第37号による立神の曳航作業を取止む 18.06.14：官房艦機密第2971号：救難船立神爆雷兵装新設の件訓令 佐世保海軍工廠をして首題の件左記に依り施行せしむべし 記 １．工事要領 爆雷四個を搭載し左の工事を施行するものとす （イ）爆雷手動投下台一型１組及同防弾覆を後部上甲板適当なる位置に装備するものとす （ロ）爆雷四個及同附属兵器の格納装置を設くるものとす （ハ）船橋より爆雷投下台に至る通信装置は特に装備するを要せず ２．所要兵器 九五式爆雷 ４個 在庫品 爆雷落下傘 一型 ４個 同 要具嚢 九五式爆雷用 １個 同 間座鐙 九五式爆雷用 １個 同 爆雷手動投下台一型 １組 同 爆雷鈎上鈎二型及三型 各１個 同 ３．公試 施行せず ４．完成期 成るべく速に ５．費目 （以下省略） 18.06.23：佐世保鎮守府海面防備部隊電令作第81号： １．山川部隊指揮官は適宜の艦艇を以て24日1000佐世保に向け鹿児島発の立神（木材筏曳航）を 野母崎附近迄直接護衛に任ぜしむべし ２．第一哨戒部隊は之が間接護衛に任ずべし 18.06.29：（木材筏曳航）鹿児島～06.30脇岬～07.01佐世保 18.08.--：特設驅潜艇「第六昭和丸」救難作業 18.09.25：奄美大島に座礁の「丹後丸」「江蘇丸」、特設運送船「極洋丸」、水雷艇「眞鶴」の固定成功 18.10.15：４号曳船とともに「鵬南丸」の浮揚作業 18.10.30：奄美大島久慈にて「賀茂丸」船尾固定作業 19.05.--：佐世保～ ～05.07 1530 運送艦「間宮」を滿洲國海上警察隊警備船「海威」と共に曳航開始～ ～05.08 1000 「第十五號掃海艇」が護衛を終了～ ～05.08佐世保 20.07.11：佐世保～07.11竹敷 20.07.13：（「第十三號輸送艦」を曳航）竹敷～07.13雞知湾07.13～07.14伊万里湾07.14～07.15佐世保
20.08.15：残存：SCAJAP No. T-169 20.11.30：除籍
雄島、長浦。
（開戦時） 十三粍二聯装機銃１基、六十糎探照燈１基。 （） 二十五粍単装機銃２基、爆雷６個、六十糎探照燈１基。
雑誌「丸スペシャル」潮書房 No.53「日本の小艦艇」(P.38) 雑誌「丸Graphic Quarterly」潮書房 No.20 「写真集 日本の小艦艇（続）」(P.154) 「歴史群像」学習研究社 太平洋戦史シリーズ37 帝国陸海軍補助艦艇 (P.63) 「海軍第十一巻 小艦艇 特務艦艇 雑役船 特設艦船」誠文図書㈱ S56.09 「海軍」編集委員会(P.190) 「写真日本海軍全艦艇史」 ㈱ベストセラーズ H06.12 福井静夫 (3028) 「播磨造船所50年史」 S35.11 株式会社播磨造船所 (P.96)
「八百瓲鋼製曳船兼救難船船体部製造方法書」(JACAR:C05034885500-C05034885600)
本船の最初の船名「公稱第941號」は二代目であり、初代は飛行機運搬船（のち公稱第3130号と改名）、三代目は交通船（60t）に付与されております。