第百六十九號驅潜特務艇の艦歴
年 月 日:艦歴
18.11.16:起工、仮称艦名:第2019號艦
19.03.25:進水
19.04.05:命名:達第107号:第百六十九號驅潜特務艇
19.04.05:類別等級制定:内令第534号:種別:特務艇、類別:驅潜特務艇、艇型:第一號型
19.04.05:本籍仮定:内令第532号:佐世保鎮守府
19.05.31:竣工
19.05.31:本籍:内令第718号:佐世保鎮守府
19.05.31:戦時編制:佐世保鎮守府部隊佐世保防備隊
19.05.31:内令第719号:佐世保防備隊所属
〜02.02佐世保
20.02.02:佐世保〜哨戒〜02.05佐世保
20.02.05:佐防機密第051202番電:
1.鹿北六〇九船団九隻、6日0000鹿児島発、1800牛深仮泊、7日0700同発、1800寺島水道仮泊、
8日0600同発、1800唐津仮泊、9日0600唐津発、1600六連着、速力六、五節
2.左に依り直接護衛を実施すべし
第百六十號、第二百三十四號、第九十號驅潜特務艇は野間岬至筑前大島、
第百七十九號、第百六十九號、第二百三十三號驅潜特務艇は野間岬至母子島、
第百六十八號驅潜特務艇、目斗丸、第二號日出丸は高島至筑前大島
20.02.05:佐世保〜鹿北609船団護衛〜02.07佐世保
20.02.10:佐防機密第101206番電:
1.A昭幸丸、隆和丸、11日0900山川沖、1700片浦仮泊、12日0500同発、1200阿久根沖、1800野母埼仮泊
13日0630同発、第七、第五、第一、第二航路通過、1730生月瀬戸、2330烏帽子島、14日六連着、
速力六節
2.左に依り直接護衛に任ずべし
第九十九號、第二百號驅潜特務艇 開聞岬至伊王島
第百七十九號、第百七十三號驅潜特務艇 阿久根沖至伊王島
第二百五號、第百五十八號、第百六十九號驅潜特務艇 上阿値賀島至筑前大島
20.02.11:佐世保〜
〜02.12 1452 佐防機密第121452番電(二神島至古志岐島前路警戒)〜
〜02.14佐世保
20.02.14:佐世保〜哨戒〜02.17佐世保
20.02.20:佐世保〜哨戒〜02.24佐世保
20.02.24:佐防機密第241323番電:
1.富士丸及甲標的一、25日0700寺島水道発1500牛深仮泊26日0700同発(牛深より甲標的二を加う)
1500泊浦仮泊27日0700同発1500山川着、速力八節
2.第百六十九號驅潜特務艇は野母山川間の直接護衛に任ずべし
20.02.24:佐世保〜02.27佐世保
20.02.27:佐世保〜哨戒〜02.28佐世保
20.03.04:佐世保〜哨戒〜
〜03.05 1443 佐防機密第051443番電(北緯32度25分線至女島の139度6.5浬、常盤、高榮丸の前路警戒)〜
〜03.09 1108 佐防機密第091108番電(第一掃蕩隊は鹿島丸雷撃の敵潜掃蕩)〜
〜03.11 0952 佐防機密第110952番電(掃蕩区域:野間岬を通ずる270度線、東経129度45分線、
北緯31度00分線、東経130度線を以て囲む海面を野間岬を通ずる180度線を以て両分し
その西半)〜
〜03.13 2000 第二號天山丸機密第131807番電(
1.我13日2000坊ノ岬180度2浬着、同時刻以降第一掃蕩隊の指揮を執る
2.掃蕩隊の編制
第一小隊 第二號天山丸、第二百五號驅潜特務艇、第百五十四號驅潜特務艇
第二小隊 第百六十號驅潜特務艇、第百六十九號驅潜特務艇
3. 掃蕩区域:
野間岬、宇治島、黒島、硫黄島、竹島、開聞岬を以て囲む海面とし
坊ノ岬180度線以西を第一小隊、以東を第二小隊とす
4. 掃蕩要領:
水測兵器を全幅活用し特に夜間浮上の機会捕捉に努めよ
5. 附近船舶航行の際は状況許す限り之が護衛に協力すべし)〜
〜03.15 0832 佐防機密第150832番電(本日1200迄敵情を得ざれば掃蕩を止め帰投せよ)〜
〜03.16佐世保
20.03.15:軍隊区分:九州方面護衛部隊護衛本隊
20.04.04:軍隊区分:九州方面護衛部隊山川部隊
20.04.05:佐世保〜哨戒〜
〜04.08 0847 山川部隊機密第080847番電(黒島の160度姫島丸救難)〜
〜04.09山川
20.04.11:山川〜哨戒〜
〜04.13 2203 山川部隊機密第132203番電(14日0400I区機動第一一三號艇の前路掃蕩第二法)〜
〜04.15佐世保
20.04.23:佐世保〜救助〜04.28山川
20.04.29:山川部隊指揮官機密第292052番電:
各艇は直に出動機密第292030番電に依る敵潜を掃蕩せよ
掃蕩区域:佐田岬竹島黒島坊ノ岬を以て囲む区域
掃蕩隊指揮官を第百六十九號驅潜特務艇長とす
20.04.29:山川〜
20.05.03:(「第二東油丸」護衛)
〜05.07 ---- 屋久島に不時着の搭乗員1名救助〜
〜05.13山川
20.05.13:山川部隊機密第131533番電:
1.第百六十九號驅潜特務艇、屋久島に不時着搭乗員一名、救助収容の上0500山川着
2.1900山川発釣掛埼の176度60粁の敵潜掃蕩をなしつつ下甑島川内濱に至り魚雷調査処分の上
哨区に就かしむ
20.05.13:山川〜対潜掃蕩〜05.17山川
20.05.22:佐世保〜哨戒〜
〜05.23 1452 佐防機密第231452番電(黒母瀬至郷之浦間、相洲丸を直接護衛)〜
〜05.24 2210 佐防機密第242210番電(古志岐長瀬埼間、雪川丸の前路警戒)〜
〜05.26 1252 佐防機密第261252番電(古志岐灯台の90度7浬の敵潜掃蕩)〜
〜05.29 0812 佐防機密第290812番電(掃蕩中止、陸軍潜航輸送艇を護衛生月瀬戸通過帰投せよ)〜
〜05.29佐世保
20.06.02:佐世保〜哨戒〜
〜06.03 1551 佐防機密第031551番電(黒瀬戸開聞岬間暁部隊機帆船団9隻を直接護衛後反転、
泊浦又は片浦湾に避泊、機を見て原配備に復帰)〜
〜06.08佐世保
20.06.22:佐世保〜哨戒〜
〜06.26 1456 佐防機密第261456番電(江之島生月瀬戸間、第二大海丸の直接護衛に任ずべし)〜
〜06.30 1716 佐防機密第301716番電(第二大海丸、長崎入港につき護衛の任務を解く)〜
〜06.30佐世保
20.08.15:残存
20.11.30:除籍:第301730番電
20.12.01:入籍:内令第5号:掃海艦、佐世保地方復員局所管
20.12.01:内令第7号:佐世保地方復員局掃海部佐世保支部所属
20.12.20:内令第12号:「驅潜特第百六十九號」と呼称
21.04.01:類別等級削除:軍令第1号(自然消滅)
21.06.15:複二第5号:佐世保掃海部所属
21.07.20:復二第101号:大竹掃海部所属
22.08.01:復二第543号:大竹掃海部所属解除
22.08.01:復二第544号:特別輸送艦、佐世保地方復員局所管、特別保管艦に指定
22.08.28:除籍:復二第597号
22.08.28:船主:運輸省
23.05.01:海上保安庁
23.08.20:船舶の番号制定:運輸省告示第230号:
船種:巡視船(PB)、番号:PB 11、船名:やませみ
23.11.15:所属制定:海上保安庁達第19号:
所属:門司海上保安本部、巡視船、番号:PB 11、船名:やませみ(鹿兒島)
24.10.20:船舶の番号廃止:運輸省告示第302号(24.10.18附)
24.10.20:船舶の番号制定:海上保安庁告示第36号(24.10.18附):
船種:巡視船、番号:PB 11、船名:やませみ
25.01.23:船長:三等海上保安正 石~ 正男
25.07.01:船舶の番号改正:海上保安庁告示第22号(25.08.16附):
船種:巡視船、番号:PS 11、船名:やませみ
26.07.11:船長:海上保安官(一等海上保安士)平野 整爾
26.09.21:船長:海上保安官 遠矢 良和
29.04.20:船長:海上保安官 野上 良生
29.05.01:船舶の番号改正:海上保安庁告示第5号(29.04.16附):
船種:巡視船、番号:PS 129、船名:やませみ
29.12.01:解役
29.12.17:船舶の番号削除:海上保安庁告示第17号
同型艇
第一號〜第百號、第百五十一號〜第二百五十號。
兵装
(第一號型驅潜特務艇の計画時)
九二式七粍七単装機銃1基、爆雷22個、吊下式水中聴音機1基、軽便探信儀1基。
写真資料
雑誌「丸スペシャル」潮書房 No.49「驅潜艇・哨戒艇」(P.41)
雑誌「丸Graphic Quarterly」潮書房 No.20 「写真集 日本の小艦艇(続)」(P.53)
「終戦と帝国艦艇」光人社 H23.01 福井静夫(124)
「海軍第十一巻 小艦艇 特務艦艇 雑役船 特設艦船」誠文図書 S56.09 「海軍」編集委員会(P.156)
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