玉鉾丸の船歴

 年 月 日：船歴

T07.09.02：起工
T08.02.08：進水、命名：與彌丸
T08.02.28：竣工

T08.02.--：新規登録：所有者：帝國汽船株式會社、船籍港：兵庫縣赤穂郡相生町
T08.03.07：登録検査、船級：LR　✠100A1
T08.08.06：変更登録：所有者：國際汽船株式會社
T10.08.15：変更登録：船籍港：神戸市
T12.--.--：神戸にて第一次第一種定期検査
T13.01.21：沙市～大阪～神戸～03.08横浜
T13.07.25：大連～大阪～武豊～名古屋～08.12横浜
 02.--.--：横浜にて第一次第二種定期検査
 04.10.07：変更登録：船籍港：京都府與謝郡府中村
 04.10.18：変更登録：所有者：中外商船株式會社
 04.10.21：変更登録：船籍港：神戸市

 04.10.23：変更登録：改名：玉鉾丸
 06.06.--：大阪にて第一次第三種定期検査
 10.03.04：変更登録：所有者：玉井商船株式會社
 10.03.04：変更登録：所有者：會陽汽船株式會社（註：同日付で所有者変更）
 11.06.10：傭船者：山下汽船株式會社
 11.12.18：午前　横浜港内にて「馬來丸」が「新夕張丸」の舳先に衝突、その反動で「新夕張丸」が本船の
 　　　　　　　　船尾に衝突、小破
 12.08.26：定期検査
 13.12.23：中間検査
 16.06.27：定期検査

 16.10.10：徴傭：陸軍
 16.10.10：大連～10.19西貢11.01～11.05新港11.05～11.08因島
 16.11.10：門司～11.13大連11.14～11.15南京
 16.11.16：南京～11.19黄埔12.12～12.16海口～カムラン
 16.12.--：輸送船隊区分：第六分隊（船番号：39）
 16.12.13：（あ号Ｅ作戦第二次上陸部隊）カムラン湾～
 　　　　　～12.15 1420 Ｆ点にて分進～
 　　　　　～12.15 ---- 巡洋艦「川内」が合同～
 　　　　　～12.17バンドン
 16.12.16：宇野支隊揚陸
 16.12.--：バンドン～12.21シンゴラ12.22～12.30西貢
 16.12.31：西貢～01.06シンゴラ01.11～コタバル～シンゴラ～聖雀～01.25カムラン
 17.01.26：カムラン～02.05高雄
 17.02.22：高雄～02.24基隆02.24～02.26門司
 17.03.04：門司～03.19西貢
 17.03.20：西貢～03.25昭南
 17.04.03：昭南～04.09蘭貢～04.13昭南
 17.04.16：昭南～04.30西貢～05.04リンガエン05.05～05.14マニラ
 17.05.17：マニラ～05.22レガスピー～05.29マンブラオ05.29～05.30マニラ
 17.05.31：マニラ～06.05ダバオ06.10～06.16マニラ
 17.06.17：マニラ～07.16鎮江07.17～07.18香港07.20～07.29マニラ
 17.07.29：マニラ～08.06ダバオ08.10～08.14パラオ
 17.08.16：パラオ～08.23ラバウル
 17.09.06：ラバウル～09.14パラオ
 17.09.22：パラオ～09.25ダバオ
 17.09.27：ダバオ～10.04マニラ
 17.10.13：マニラ～10.17高雄
 17.10.18：高雄～10.18馬公
 17.10.26：馬公～10.27高雄
 17.10.28：高雄～10.31馬公
 17.11.03：馬公～11.06青島
 17.11.17：青島～11.19芝罘11.20～11.21青島
 17.12.07：青島～12.12門司
 18.01.14：門司～01.19上海01.20～02.01昭南
 18.02.09：昭南～02.17ジャカルタ02.21～02.23スラバヤ03.01～03.08パラオ
 18.03.09：パラオ～04.06マニラ
 18.04.07：マニラ～04.10高雄
 18.04.13：高雄～04.18宇品
 18.05.02：宇品～伊万里
 18.05.03：伊萬里湾集合地管理官機密第031907番電：
 　　　　　１．佐第十四船団８隻
 　　　　　　　３日0600伊萬里湾発、５日0600花鳥山着の予定、速力九節、相崎瀬戸通過後三〇一六、三〇〇八
 　　　　　　　同和丸（JGXR）貨車、呉淞行、日高丸（JYVR）南華丸（JHMA）安國丸（JGJR）以上空船
 　　　　　　　順陽丸（JKLB）軍属以上蕪湖行、玉鉾丸（JIWD）軍隊、雑貨、上海行、松江丸（JQYG）材木、八所行
 　　　　　　　宇賀丸（JYTA）空船、下三山
 　　　　　２．正午位置 
 　　　　　　　３日北緯32度53分東経129度08分　
 　　　　　　　４日北緯31度42分東経125度28分
 　　　　　３．松江丸、花鳥山にて分離、大陸接岸10日0300八所着予定
 　　　　　　　５日北緯29度51分東経122度42分　
 　　　　　　　６日北緯26度11分東経120度18分
 　　　　　　　７日北緯23度08分東経117度18分　
 　　　　　　　８日北緯21度36分東経114度06分
 　　　　　　　９日北緯20度18分東経110度40分
 　　　　　４．護衛艦　鷗
 　　　　　　　３日1100相崎瀬戸にて会合す
 18.05.03：（佐第一四船団）伊万里湾～花鳥山～05.06上海
 18.05.09：上海～05.12馬公05.17～05.24西貢05.28～05.31昭南
 18.06.07：昭南～06.13ジャカルタ06.13～06.17スラバヤ06.23～06.25ジャカルタ07.05～07.10昭南
 18.07.15：昭南～07.18聖雀07.23～07.30高雄
 18.08.04：高雄～08.09門司
 18.09.19：佐伯～09.27パラオ
 18.10.04：パラオ～10.08ハルマヘラ10.13～10.16パラオ
 18.10.18：パラオ～10.28宇品
 18.11.02：宇品～12.17マノクワリ12.20～01.17高雄
 19.01.26：高雄～02.14因島
 19.02.25：宇品～東京湾

 19.03.10：機密横鎮命令作第347号：東松二號船団部隊編成
 19.03.10：0800-1200 東京湾に出動し船団部隊の訓練
 19.03.12：（東松二號船団）東京湾（木更津沖集合地）～
 　　　　　～03.13 0314（N32.52-E139.02）八丈島の247度40浬にて巡洋艦「龍田」、
 　　　　　　　　　　　 一般徴傭船「國陽丸」が被雷し航行不能～
 　　　　　～03.13 0319 驅逐艦「野分」、同「卯月」が敵潜制圧攻撃、敷設艇「巨濟」、海防艦「平戸」が
 　　　　　　　　　　　 一般徴傭船「國陽丸」遭難者を救助～
 　　　　　～03.13 0357 一般徴傭船「國陽丸」沈没～
 　　　　　～03.13 0926 驅逐艦「野分」が合同～
 　　　　　～03.13 1245 敷設艇「測天」が青島南方にて敵潜を探知攻撃～
 　　　　　～03.15 0530 驅逐艦「卯月」が合同～
 　　　　　～03.16 0320 敷設艇「測天」及び驅逐艦「卯月」が爆雷投射～
 　　　　　～03.16 1100 敷設艇「巨濟」が浮流機雷３個を発見し銃撃処分～
 　　　　　～03.16 2245 驅逐艦「野分」が敵潜らしきものを探知し爆雷攻撃～
 　　　　　～03.17 0455 水平線に白灯調査の為驅逐艦「朝風」が解列するが状況を得ず～
 　　　　　～03.18 0227 驅逐艦「夕凪」が敵潜探知～
 　　　　　～03.18 0530 第二十一驅潜隊（「第十七號驅潜艇」「第十八號驅潜艇」）が合同～
 　　　　　～03.18 0550 第二十一驅潜隊及び陸軍徴傭船「高岡丸」が分離しパガンに向かう～
 　　　　　～03.19 0443 驅逐艦「卯月」が敵潜探知、爆雷攻撃～
 　　　　　～03.19 0605 驅逐艦「野分」が直衛機の誘導にて爆雷攻撃～
 　　　　　～03.19 0629 驅逐艦「朝風」、同「卯月」が爆雷攻撃～
 　　　　　～03.19サイパン
 19.03.20：サイパン～03.20大宮島
 19.03.22：大宮島～03.23サイパン
 19.03.24：（東松二號船団）サイパン～
 　　　　　～03.24 1730 敷設艇「巨濟」が潜望鏡らしきものを発見し監視制圧（三時間）～
 　　　　　～03.25 0500 敷設艇「巨濟」が船団に合同～
 　　　　　～03.26 1300（N20.58-E142.45）特務艦「宗谷」が缶故障、続航不能、
 　　　　　　　　　　　 特設砲艦「那智丸」、敷設艇「巨濟」と共に父島に直行～
 　　　　　～03.31 1300 八丈島の184度26分にて「第十七號驅潜艇」「第三十一號驅潜艇」、驅逐艦「野分」
 　　　　　　　　　　　 が爆雷攻撃、「第十七號驅潜艇」は1800迄現場を監視～
 　　　　　～03.31 1800 「第十二號掃海特務艇」「第十三號掃海特務艇」、「照海丸」と合同～
 　　　　　～03.31 2000頃 「第二十五號掃海艇」が合同～
 　　　　　～04.01 0930 解列～
 　　　　　～04.01横浜
 19.04.--：横浜～04.02東京
 19.04.10：東京～木更津沖
 19.04.15：（東松六號船団）木更津沖～04.18父島
 19.04.25：父島～05.02宇品
 19.05.03：門司～05.09釜山05.09～05.10門司
 19.05.10：門司～06.11マニラ
 19.06.14：（ホ２船団）マニラ～06.18高雄
 19.06.20：（ホ２船団）高雄～

 19.06.24：沈没
 19.06.24：解傭

 喪失場所：N32.24-E129.38 野母崎南西20km附近  
 喪失原因：米潜水艦Tang(SS-306)の雷撃

同型船

（イースタン・ショア型）
 イースタン・ショア、ぜのあ丸、八重丸、百合丸、春光丸、テキサス丸、ロッキー、
 イースタンソルヂャー、とば丸、せいぬ丸、イープル丸。

兵装

 野砲、機銃２基。

写真資料

 「日本汽船件名録　第十版」
 「日本汽船件名録　第十一版」
 「播磨造船所50年史」 S35.11 株式会社播磨造船所（P.37）
 "City of Vancouver Archives", Reference code: AM1506-S3-2-: CVA 447-2750
 小樽市博物館所蔵(27-12)

図面資料

 "Lloyd's Register Foundation-Heritage & Education Centre", Unique reference code:-
   LRF-PUN-007553-007562-0330-P
   LRF-PUN-007553-007562-0331-P
   LRF-PUN-007553-007562-0332-P

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