【任務】
舞鶴鎮守府担任区域内の(イ)主要港湾の警衛、(ロ)特令に依り船団の直接護衛、(ハ)敵潜出現の際の掃蕩を任務とした。
【兵力】 20.05.05:機密舞鶴鎮守府命令作第116号: 護衛部隊 第一〇五戦隊 響、 第十二號、第四十號、第六十五號、第百十二號、第百五十號、第二百五號海防艦
20.05.09:舞鶴護衛部隊電令作第1号:105戦隊機密第091800番電: 1.各艦は指定港湾に警泊し担任海域に於ける左の任務に従事すべし (イ)警泊港湾を中心とする船団護衛並に敵潜の撃滅(直接護衛及び敵潜出撃なき場合の 掃蕩は特令す) (ロ)港湾の警備 (ハ)所在在勤海軍武官に協力 2.各艦の警泊地を左の通指定す 第十二號海防艦(宮津湾)、第四十號海防艦(伏木港)、第百五十號海防艦(新潟港) 3.響は修理完成後、速に舞鶴に回航、爾後の任務は追って令す 4.各艦(隊)の特殊任務に関しては別令す 20.05.14:舞鶴護衛部隊電令作第2号: 1.新潟港に敵は音響磁気機雷を敷設せり 2.新潟港湾警備隊司令は第百五十三號、第百五十七號驅潜特務艇を指揮し速に出入港、水路を 啓開すべし (新潟港突提端灯台の0度を中心とする左右250米水深60米線迄) 3.爾後の掃海は特令す 20.05.18:舞鶴護衛部隊電令作第3号: 各艦は防空警報発令中、水中聴音機に依る敵潜磁気機雷周知に努むべし 20.05.19:舞鶴護衛部隊電令作第4号: 1.敵は敦賀、小浜方面に磁気機雷敷設の疑あり 2.第百九十五驅潜特務艇は直に敦賀に回航、敦賀港湾警備隊指令の指揮を受け敦賀、小浜方面 の掃海に従事すべし 20.05.19:舞鶴護衛部隊電令作第5号:105戦隊機密第1918900番電: 第百五十三號驅潜特務艇は5月20日新潟出港、第百五戦隊機密第181326番電に依る伏木、 七尾、穴水方面掃海水路標識を設置の上、新潟に帰投すべし 20.06.17:舞鶴護衛部隊電令作第18号:NB機密第171302番電: 第二十二號海防艦、第二十六號海防艦は修理完成せば第三十一海防隊司令之を指揮、 速かに七尾湾に進出すべし 20.06.19:舞鶴護衛部隊電令作第20号:舞鶴部隊機密第191659番電: 第二掃蕩隊(奄美欠)は20日早朝準備出来次第和順號機密第191423番電三國港附近敵潜の 掃蕩に従事し終らば七尾に回航せよ 20.06.27:舞鶴護衛部隊電令作第28号:機密第271142番電: 1.稻木、保高、第十三號海防艦を以て第四掃蕩隊を編成す 2.第四掃蕩隊(稻木欠、稻木は現任務続行)及び奄美、第十八號海防艦は出撃準備完成次第 適当なる船団を護衛し遂次七尾北湾に回航すべし
20.05.14:舞鶴護衛部隊信令第2号: 1.明15日友軍水偵は発音弾を以て港外の機雷処分を行うに付き見張員を配し処分機雷を 監視せしむべし 2.別に機雷落下傘捜索隊を派遣、河口より東方5浬海岸を捜索調査せしむべし 20.05.25:舞鶴護衛部隊信令第6号: 1.敵は新潟港附近に磁気機雷を敷設せり 2.新潟港湾警備隊司令は速に新潟港出入港水路を啓開すべし 20.05.31:舞鶴護衛部隊信令第16号: 貴船丸の揚搭並に港内曳航の為、明日左の区域の掃海を実施すべし 1.突提灯台の0度500米を基点とする90度方向の線、同90度1300米を基点とする0度方向の 線及び陸岸防波堤を以て囲まれたる区域 2.右両線の交点に仮浮標を設置すべし
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