沈錘船

沈錘船について

特務艦「朝日」に備えられた潜水艦救難装置を使用して沈没潜水艦を引揚げる際、重錘として使用された旧〇一潜水艦(ドイツ潜水艦U-125)と訓練用沈没船として使用された旧呂號第一潜水艦を臨時雑役船に編入したものです。旧〇一潜水艦には昭和2年5月19日付でこの任務につくための設備を新設する訓令が出され【JACAR: C04015594900】その後、さまざまな実験、訓練が行われました。「朝日」「潜水艦」「救難」というキーワードでアジア歴史資料センターの資料を検索すると潜水艦救難設備実験関連の資料がいろいろと閲覧できますので、興味のある方はご覧になると良いでしょう。昭和12年になると、船体の腐食が進む一方、特務艦「朝日」に救難装置を付しておくこと自体の是非が問われました。結局、同年5月31日付軍務機密第218號により、「朝日」の救難装置は廃止、沈錘船は製鋼材料にすることとされました【同:C05023590700】。これを受けて、下記の二船は同年6月26日呉鎮第30號の74をもって廃船処分とされ【同:C05110883500-74画像目】、沈錘船という船種もこれ以降は使われなくなりました。

沈錘船の諸元

調査中。

沈錘船の船歴

下の各船の画像をクリックして下さい。

公稱第2900號

公稱第2929號

 

写真出典:

  1. 公稱第2900號:
  2. 公稱第2929號:

 

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