交通船兼觀測船
交通船兼觀測船について
昭和19年に北樺太鉱業株式會社の汽船「海英丸」を購入して「第六天海」と改名の上、交通船兼觀測船に充当しました。市販の書籍では本船を交通船兼海洋観測船として紹介してあるものが多いのですが、海軍公報を見る限り「海洋」はつかず、交通船兼觀測船が正しい船種です。
交通船兼観測船の諸元
株式會社淺野造船所建造第316番船、船舶番号:40044、信号符字:JYFJ、船質:鋼、帆走:スクーナー、
登録総噸数:199、登録純噸数:78、載貨重量噸:166.18、
登録長:32.00m、登録幅:6.70m、登録深さ:3.30m、満載喫水:2.80m 、空艙喫水:1.80m、
機関:池貝鉄工所製6筒単動4衝程無気噴油式ディーゼル1基、320bhp、公称馬力:210、
最大速力:10.30kt、航海速力:9.00kt。
(上記は民間船時代のもの。喫水、航海速力は「汽船表(別冊冩眞帳)」記載の数値、馬力は造船所社史記載の数値。
昭和15年度日本帆船名簿では平均満載喫水:2.3m、平均空艙喫水:2.1m、航海速力:8.5kt、計画馬力:330。)
交通船兼觀測船の船歴
船の画像をクリックして下さい。
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第六天海
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写真出典:
- 第六天海:「汽船表(別冊冩眞帳)」(海軍省軍務局編)
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