富士の艦歴
年 月 日:艦歴
--.--.--:甲號甲鐡戦艦
M27.08.01:起工
M28.08.16:命名:達第78号:「富士」(フジ)
M29.02.20:回航委員長:海軍大佐 三浦 功
M29.03.31:進水
M29.03.31:ビクトリアドックに繋留し艦体の偽装
M29.10.29:本籍:内令第27号:佐世保鎮守府
M29.11.21:艦長:海軍大佐 三浦 功
M30.03.02:ビクトリアドック〜チャタム軍港海軍船渠にて艦底塗換
M30.03.19:公試運転
M30.03.21:公試運転
M30.03.22:チルビュリードックにて留泊
M30.06.14:役務:内令第26号:常備艦隊(領収の日から英国女皇陛下即位六十年祝典に参列儀式を終るまで)
M30.06.19:英国女王陛下即位六十年祝典参加の為、十二吋砲工事未了のまま領収、軍艦旗掲揚
M30.06.20:チルビュリードック〜06.20ヂール06.21〜06.21スピットヘッド
M30.06.22:0800 満艦飾施行
1200 皇禮砲21発発射
M30.06.25:0800 将旗掲揚
M30.06.26:0800 満艦飾施行
1830 満艦飾を卸す
---- 観艦式
2115 飾火開始
2400 飾火終了
M30.06.28:0800 満艦飾施行
1200 皇禮砲21発発射
M30.07.01:ポーツマス〜
〜07.01 1839 ポートランド(防波堤の外方)に投錨〜
〜07.02 ---- 水中発射管公試〜
〜07.02ポートランド(内港)
M30.07.--:十二吋砲及水中発射管の残工事を続行
M30.07.15:水中発射管発射試験
M30.07.16:六吋砲以下諸砲公試発射
M30.07.31:十二吋砲公試発射
M30.08.17:竣工
M30.08.18:ポートランド〜08.27マルタ島バレッタ(フレンチクリーク第九号浮標繋留)
M30.08.30:バレッタ〜09.03ポートサイド(ピーオー会社事務所東方の浮標に船首尾繋留)
M30.09.04:ポートサイド〜
〜09.04 1543 イスメリヤ投錨(イスメリヤ病院東端北45度東)〜
〜09.05 0530 抜錨〜
〜09.05 1500 蘇士(ポートチフィックの第二、第三浮標に船首尾繋留)
M30.09.08:蘇士〜09.14亞典外港(ラオンド島と海底電信局56度11分に投錨)
M30.09.16:亞典〜09.25古倫母(最北浮標に船首尾繋留)
M30.10.02:古倫母〜10.09新嘉坡(軍艦錨地に投錨)
M30.10.12:新嘉坡〜10.18香港(九龍島海軍船渠南西端北西彳西3/4西)
M30.10.24:香港〜10.31横須賀
M30.11.01:役務:内令第49号:警備艦
M30.12.20:役務:内令第62号:常備艦隊
M31.01.22:艦長:海軍大佐 鹿野 勇之進
M31.03.21:類別等級制定:達第35号:種別:軍艦、類別:戦艦、等級:一等
M32.01.12:信号符字點付:達第8号:GQJF
M32.03.22:艦長:海軍大佐 舟木 錬太郎
M32.06.17:艦長:海軍大佐 世良田 亮
M32.06.17:役務:内令第51号:佐世保鎮守府艦隊
M33.05.15:艦長:欠員
M33.05.20:解役:内令第46号:第一豫備艦、全定員を置く
M33.06.18:艦長:海軍大佐 上村 正之丞
M33.06.18:役務:内令第64号:常備艦隊
M33.06.22:類別等級改正:達第122号:種別:軍艦、類別:戦艦、等級:一等
M33.12.06:解役:内令第152号:第一豫備艦、全定員を置く
M33.12.06:艦長:海軍大佐 舟木 錬太郎
M34.10.01:艦長:海軍大佐 新島 一郎
M35.03.12:艦長:海軍大佐 井上 敏夫
M35.03.15:役務:内令第30号:常備艦隊
M35.04.01:本籍:内令第45号:呉鎮守府に変更
M35.07.22:解役:内令第95号:第一豫備艦、全定員を置く
M35.10.06:海總第3733号ノ2:バルサクラフト1隻を廃し第三通船1隻備付の件認許
M36.05.16:役務:内令第49号:常備艦隊
M36.09.26:艦長:海軍大佐 松本 和
M36.12.28:戦時編制:内令第187号:聯合艦隊第一艦隊
M36.12.28:役務:内令第189号:第一艦隊
M36.12.28:第一戦隊
M38.01.30:官房臺318号ノ2:前部六吋弾薬庫改造の件認許
M38.11.02:艦長:海軍大佐 坂本 一
M38.12.12:類別等級制定:達第182号:種別:軍艦、類別:戦艦
M38.12.12:艦長:海軍大佐 毛利 一兵衛
M38.12.20:解役:内令第787号:第一豫備艦
M39.03.07:官房第788号ノ2:艦尾バラストタンクの水を下甲板ダオントン喞筒にて引揚得る様改造外1廉
改造の件認許
M39.11.22:艦長:欠員
M39.12.07:官房第4724号ノ2:軍艦朝日艦載水雷艇二隻引換の件認許
M40.02.07:艦長:海軍大佐 大城 源三郎
M40.10.21:艦長:海軍大佐 廣瀬 勝比古
M41.06.20:役務:内令第116号:第一艦隊
M41.09.15:艦長:海軍大佐 財部 彪
M41.12.10:艦長:海軍大佐 西山 實親
M41.12.23:解役:内令第234号:第一豫備艦、全定員を置く
M42.01.25:艦長:海軍大佐 石橋 甫
M42.03.27:官房第816号ノ2:搭載水雷艇引換の件認許
M42.04.01:内令第51号:第二豫備艦、特別定員を置く、其の定員は別表に依る
M42.04.01:艦長:欠員
M42.05.22:艦長:海軍大佐 藤本 秀四郎
M42.04.07:官房第1175号:戦艦及一等巡洋艦の端舟に関する件:
戦艦及一等巡洋艦の「ギッグ」(「ガレー共」)を廃す
現に搭載するものは還納せしめ之に属する艤装品にして別に用途なきものは除去すべし
軍艦富士に二十七呎通船一隻を増備すべし
M42.12.01:艦長:海軍大佐 山田 猶之助
M43.12.01:役務:内令第203号:練習艦、練習のことに関しては海軍砲術學校長の指揮を受けしめらる
M44.01.16:艦長:海軍大佐 大澤 喜七郎
M44.06.12:官房第1884号ノ2:下部発令所排気装置新設の件認許
M44.10.20:官房第3323号ノ2:黒色火薬庫防熱装置の件認許
M44.12.01:艦長:海軍大佐 高島 萬太郎
T元.08.28:類別等級改正:達第12号:種別:軍艦、類別:海防艦、等級:一等
T02.03.07:艦長:海軍大佐 原 靜吾
T02.04.01:役務:内令第53号:運用術練習艦
T02.12.03:官房第3214号ノ2:防御網処理方の件認許
T03.04.17:艦長:海軍大佐 荒西 鏡次郎
T03.04.28:官房第1175号ノ2:前部羅針艦橋改造の件
T03.05.14:官房第1459号:練習生乗艦に対する設備方、三十呎カッター1隻厳島搭載の分と引換方訓令
T04.03.15:役務:内令第70号:兼警備艦
T04.04.17:(「勞山」を曳航)青島〜漏水増加により引返す〜04.19青島
T04.04.21:(「勞山」を曳航)青島〜04.24佐世保
T04.05.01:役務:内令第123号:警備艦兼務を解く
T04.06.22:(「島」を曳航)佐世保〜06.30横須賀
T04.08.01:役務:内令第216号:兼警備艦
T04.09.02:官房第2365号ノ2:曳船装置新設の件認許
T04.11.01:役務:内令第277号:警備艦兼務を解く
T05.05.22:官房第536号:支那沿岸派遣
T05.12.01:艦長:海軍大佐 島内 桓太
T06.05.08:艦長:海軍大佐 村上 ユ吉
T07.09.16:役務:内令第298号:兼警備艦、南支派遣
T07.10.09:佐世保〜
〜10.09 港外にて「公稱第2167號」浮船渠を曳航開始〜
〜10.15神戸
T07.12.01:艦長:海軍大佐 山口 傳一
T08.04.01:役務:内令第82号:警備艦兼務を解く
T08.04.01:本籍:内令第83号:横須賀鎮守府に変更
T08.04.01:役務:内令第84号:運用術練習艦兼警備艦
T08.04.28;官房第450号ノ2:軍艦冨士四十二呎ランチを内火艇に改造の件訓令(須賀鎮守府司令長官宛)
(造船部)
1.工事方案
三十馬力内火式機関据付の為め機関台機関覆、床板、腰掛、舵、シューピース、ローロック、
スリング類及附属金物等を新設改造す
3.工事日数
着手後45日間
(造機部)
1.工事方案
軍艦伊勢ランチに装備せると同様の三十馬力内火式機械一台廠外注文とし機械のカップリング
より後部の軸及推進器は部内製作の上装備す
3.工事日数
廠外注文に要する日数7ヶ月、機械装備に要する日数1ヶ月
T08.08.01:役務:内令第243号:警備艦兼務を解く
T10.09.17:役務:内令第347号:兼警備艦、「三笠」救援
T10.10.13:役務:内令第318号:警備艦兼務を解く
T11.01.26:横須賀〜01.30呉
T11.02.02:呉〜02.04佐世保
T11.02.07:佐世保〜02.10多度津02.13〜02.15横須賀
T11.03.21:横須賀〜03.21四日市03.25〜03.31青島04.03〜福岡04.09〜04.09徳山04.11〜
〜04.13大阪04.16〜横須賀
T11.05.15:解役:内令第196号:第三豫備艦
T11.06.13:官房第1955号ノ2:軍艦八雲ランチ交換搭載の件訓令
軍艦八雲運用術練習艦たる期間中同艦四十二呎ランチと軍艦富士内火機械付四十二呎ランチと
交換搭載方取計うべし
T11.07.03:横須賀〜07.05神戸
T11.07.11:大阪〜07.11洲本07.11〜07.13横須賀〜07.23呉
T11.07.25:呉〜07.27長崎08.01〜08.04呉
T11.08.07:呉〜08.09横須賀
T11.09.01:類別等級削除:達第159号
T11.09.01:除籍:達第158号
T11.09.01:類別等級制定:達第160:種別:特務艦、類別:運送艦
T11.09.01:本籍:内令第290号:横須賀鎮守府、役務:第二豫備特務艦
T11.09.01:特務艦長:海軍大佐 河合 退藏
T11.11.20:役務:内令第411号:在役特務艦
T11.12.01:類別等級改正:達第212:種別:特務艦、類別:練習特務艦
T11.12.01:役務:内令第436号:運用術練習特務艦
T12.03.09:官房第790号ノ2:短艇交換搭載の件訓令:
特務艦「富士」ピンネース1隻及び二十八呎カッター1隻と
軍艦「安藝」三十呎カッター2隻とを交換搭載
T12.12.01:特務艦長:海軍大佐 小副川 敬治
T14.01.28:横須賀〜01.30大阪02.01〜02.02呉02.04〜02.06鎮海02.08〜02.09佐世保02.12〜
〜02.15横須賀
T14.02.23:横須賀〜02.25呉02.28〜03.01佐世保03.03〜03.05上海03.08〜03.10基隆03.12〜
〜03.13馬公03.14〜03.17中城湾03.18〜03.20長崎03.22〜03.23徳山03.25〜
〜03.27横須賀
T14.06.30:横須賀〜07.02大阪07.04〜07.06佐世保07.08〜07.11青島07.13〜07.14大連07.16〜
〜07.21呉07.24〜07.26横須賀
T14.08.22:特務艦長:海軍大佐 太田 質平
T14.09.07:横須賀〜09.10函館09.12〜09.12大湊09.13〜09.15真岡09.16〜09.17小樽09.19〜
〜09.22舞鶴09.24〜09.26徳山09.28〜10.01横須賀
T14.10.08:横須賀〜10.09伊勢湾10.10〜小演習地〜10.13横須賀
T14.12.01:解役:内令第321号:第一豫備特務艦、豫備艦の儘運用術練習艦
T14.12.09:官房第3931号:軍艦「筑摩」汽艇使用の件認許
T14.12.15:横須賀〜12.15館山
T15.01.11:横須賀〜01.11横須賀
T15.01.--:横須賀〜01.13横須賀
T15.01.25:横須賀〜01.28横須賀
T15.03.09:1030 繋留替え
T15.04.06:横須賀〜04.08横須賀
T15.05.24:横須賀〜06.02横須賀
T15.06.09:横須賀〜横須賀
T15.06.18:1000 繋留替え
T15.11.29:類別等級制定:内令第239号:種別:特務艦、類別:練習特務艦、艦型:なし
T15.12.01:内令第268号:第四豫備特務艦、豫備艦の儘運用術練習艦
T15.12.01:特務艦長:海軍大佐 井上 肇治
02.11.15:特務艦長:海軍大佐 太田 質平
04.02.08:特務艦長:海軍大佐 小野 彌一
06.12.01:特務艦長:海軍大佐 太田垣 富三郎
07.06.10:特務艦長:海軍大佐 坂部 省三
08.10.18:信号符字改正:達第127号:JWXD
09.04.01:役務:内令第118号:練習艦任務解除
09.04.01:特務艦長:欠員
09.04.01:官房第1410号:航海學校で使用
16.12.01:信号符字改正:達第369号:JFAQ
20.--.--:転覆、船底露出
21.04.01:類別等級削除:軍令第1号(自然消滅)
22.05.03:除籍:複二第327号
喪失場所:横須賀
喪失原因:
同型艦
なし。
兵装
四十口径三十糎砲4門、四十口径安式十五糎砲10門、五糎砲24門、
四十五糎水上発射管1門、四十五糎水中発射管4門、
六十糎探照燈5基。
(M38)
四十口径三十糎砲4門、四十口径安式十五糎砲10門、四十口径八糎砲16門、五糎砲8門、
四十五糎水上発射管1門、四十五糎水中発射管4門、
六十糎探照燈5基。
(M40.5)
四十口径三十糎砲4門、四十口径四一式十五糎砲10門、四十口径八糎砲16門、五糎砲8門、
四十五糎水中発射管4門、
六十糎探照燈5基。
(T09)
四十口径三十糎砲4門、四十口径四一式十五糎砲10門、四十口径八糎砲16門、
6.5mm機銃2基、
四十五糎水中発射管4門、
七十五糎探照燈4基、六十糎探照燈1基。
写真資料
雑誌「世界の艦船」海人社 1968年1月号「写真・日本戦艦史」(P.25)
雑誌「世界の艦船」海人社 1974年12月号「思い出の日本軍艦」(P.21)
雑誌「世界の艦船」海人社 1976年7月号増刊「日本軍艦史1.明治編」
雑誌「世界の艦船」海人社 1988年3月号増刊「日本戦艦史」
雑誌「丸スペシャル」潮書房 No.34「特務艦」
雑誌「丸Graphic Quarterly」潮書房1975年4月号 「日本の小艦艇(続)」(P.129)
「大日本帝國軍艦寫眞帖」田中良三 T元.11 尚美堂
「大日本軍艦寫眞帖」藤田精一編 T13.09 海上協會(P.23)
「日本軍艦集 2600年版」海軍研究社 S15.07 海軍研究社編輯部編
「海軍第十一巻 小艦艇 特務艦艇 雑役船 特設艦船」誠文図書 S56.09 「海軍」編集委員会(P.139)
「写真日本海軍全艦艇史」 潟xストセラーズ H06.12 福井静夫 (0011-0015, 1157-1158, 2769-2770)
「極秘日露海戦写真貼」柏書房 H16.03 (P.390)
「日本海軍艦艇写真集 巡洋艦」ダイヤモンド社 H17.08 呉市海事歴史科学館(P.216)
"Naval History and Heritage Command" Catalog #:NH 101931
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