明治二十七、八年戰役の雇入船(その1)

明治二十七、八年戰役の雇入船について

特設艦船の前身たる特設船舶を規定する「戰時特設各船舶部隊條例竝ニ定員表」が定められのは明治30年4月26日であり、明治二十七、八年戰役、すなわち日C戰争の頃はまだまだ制度も整っておらず「海軍雇入船」とか単に「運送船」と呼ばれていました。日C戰争の開戦に先立ち巡洋艦代用の「山城丸」「近江丸」に所管が定められ、開戦後は(海軍大臣)官房号を以て令達されるものが現れました。ここでは日C戰争時代で所管が定められたものを特設艦船の前身と考え集めてみました。種別については後の内令のようにずばりと定めている文書がなく判然としませんが、編制表其の他の中でそれとなく判かります。この時代軍艦たる巡洋艦代用の他には運送船、通信船、工作船、測量船、病院船がありました。

明治二十七、八年戰役雇入船の諸元

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明治二十七、八年戰役雇入船の船歴

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山城丸

近江丸

西京丸

相模丸

玄海丸

門司丸

相模丸

千代丸

萬國丸

佐倉丸

朝顔丸

土洋丸

伊勢丸

河野浦丸

玉姫丸

奈良丸

 

写真出典:

  1. 山城丸、西京丸:「日本郵船株式會社五十年史」日本郵船株式會社

 

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