MO(ポートモレスビー:Port Moresby)攻略作戦を間接的に支援しつつ、敵機動部隊が出現すれば之を撃滅するのを目的とした部隊で第五戦隊司令高木少将を指揮官とした。珊瑚海海戦により多数の航空機を失うと共に、航空母艦「翔鶴」も大損害を被った。
17.04.23:機密南洋部隊命令作第13号:MO機動部隊 17.04.28:機密MO機動部隊命令作第1号: 第六兵力部署 本隊: 第五戦隊 (妙高、羽黒) 第七驅逐隊 (曙、潮) 航空部隊: 第五航空戦隊 (瑞鶴、翔鶴) 第二十七驅逐隊(時雨、夕暮、有明、白露) 補給部隊: 東邦丸 17.05.07:第四艦隊機密第378番電:第六戦隊第二小隊(衣笠、古鷹)編入 17.05.10:南洋部隊電令作第178号:瑞鶴、夕暮を除く 17.05.11:南洋部隊電令作第181号:第六戦隊第二小隊、第五航空戦隊、第七驅逐隊を除く 17.05.17:聯合艦隊電令作第148号:解隊
17.05.04:MO機動部隊電令作第1号:第五戦隊機密第847番電: 敵機動部隊の所在判明せざる場合MO機動部隊は左に依り作戦すべし 1.ソロモン群島の北東側を急速南下、明5日0600地点ケヨホ〇〇に達し爾後敵情に応じ機宜 行動す、特に敵情なき場合はツラギ南方海面に進出す 2.第五航空戦隊司令官は5日早朝、南方乃至東方の索敵を行い、要する場合ツラギ方面に 掩護戦闘機を派遣す 3.東邦丸はショートランド港泊地に至り補填の上待機す 17.05.05:MO機動部隊電令作第2号:第五戦隊機密第849番電: 1.6日0600より第二次補給を行う、補給開始地点(B点)を南緯9度40分東経157度20分とす 補給針路は為し得る限り南東方とす 2.東邦丸は右補給に応ずる如く適宜補填を打切り補給地点に回航すべし 3.第五航空戦隊司令官は有明、夕暮れを右補給に先行せしむべし 17.05.06:MO機動部隊電令作第3号:第五戦隊機密第855番電: 1.MO機動部隊は明7日0400地点ケハレ〇〇(A点)に達しA点の170度より270度間250浬圏内の 索敵を行い特に敵情を得ざる場合は概ね西進し敵のMO攻略部隊攻撃に備う 2.東邦丸はニュージョージヤ及びイサベル両島間等適当なる海面を機宜行動待機 3.本隊は補給点より針路220度速力24乃至26節にてA点に向う 17.05.09:MO機動部隊電令作第4号:第五戦隊機密第890番電: 1.MO機動部隊(翔鶴、夕暮、時雨欠)は本日の補給済み次第発、明10日0500地点ケネヲ〇〇 附近に達し爾後機宜行動、極力残敵を索めて之を撃滅せんとす 特に敵情を得ざる場合0500以後針路180度速力20節1200以後反転北上す 2.補給未済艦(羽K、衣笠、古鷹及び曙)は済み次第合同すべし 3.東邦丸は補給終了せばショートランド泊地に至り最小限8,000瓲迄補填の上命を待て 17.05.11:MO機動部隊電令作第5号:第五戦隊機密第897番電: 1.当部隊11日1700地点チリメ45針路340度、12日1900地点ケムセ00より285度速力18節、 13日0500地点ケハシ00(D点)に達し補給開始の予定 2.東邦丸は13日0500迄にD点に到達する如く行動すべし 3.時雨は第七驅逐隊第一小隊の協力を得て東邦丸を護衛しD点に於て合同すべし 4.時雨は本電を東邦丸に伝達すべし 17.05.15:MO機動部隊電令作第6号:第五戦隊機密第908番電: MO機動部隊は南洋部隊電令作第191号に基づき左に依り作戦すべし 1.第五戦隊、第二十七驅逐隊(有明、夕暮欠)15日1800の位置地点ヲヌラ32、16日1200地点 ヲワク00に達し爾後針路180度速力16節、1800針路300度の予定 2.第一掩護部隊はMO機動部隊に合同すべし 3.有明は現任務終らば合同せよ
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