笠戸丸の船歴
年 月 日:船歴
M--.--.--:起工、註文者:Pacific Steam Navigation Company Limited
M33.06.13:進水、命名:Potosi
M33.08.25:竣工
M33.08.25:新規登録:改名:Kazan、船舶番号:68、
所有者:Russian Volunteer Fleet Association、船籍港:Odessa、
登録総噸数:5,971、登録純噸数:3,859、
登録長:400.5呎、登録幅:50.4呎、登録深:26.9呎
M33.09.17:Tyne〜Odessa
M37.--.--:変更登録:登録総噸数:6,076、登録純噸数:3,696
M38.--.--:病院船
喪失場所:旅順港内
喪失原因:日露戦争戦利船
M38.05.12:戦利船舶として収容
M38.06.03:命名:達第71号:笠戸丸(カサトマル)、本籍:呉鎮守府
M38.06.03:信号符字點付:達第72号:GQSL
M38.06.08:旅順口〜06.08大連06.11〜06.16佐世保06.18〜牛深06.19〜06.20平野〜06.21呉
M38.08.01:船体機関修理着手
M38.08.05:第二船渠にて入渠
M38.08.09:出渠
M38.08.02:官房機密第901号:陸軍運送船「滿州丸」と交換使用方照会
M38.08.05:滿發第6763号:陸軍運送船「滿州丸」と交換使用方承認
M38.08.14:船体機関部修理完成
M38.08.14:内令第458号:当分の間陸軍の使用に供し
其の間陸軍運送船「滿州丸」を仮に舞鶴鎮守府所管として使用
M38.08.16:三井物産合名會社と運転請負契約締結
M38.12.22:運転請負契約解除
M38.12.23:内令第799号:陸軍運送船「滿州丸」を陸軍に還付、
但し「笠戸丸」は当分の間引続き陸軍の使用に供す
M39.06.24:内令第206号:陸軍より返還
M39.06.25:返還授受
M39.06.27:船員全員下船
M39.07.18:官房第2764号ノ2:維持の為、東洋汽船株式會社へ引渡方訓令
M39.07.22:東洋汽船株式會社へ引渡し
M39.08.08:仮国籍証書発給
M39.08.13:信号符字:第10779号:LBJR
M39.08.13:新規登録:事由:海軍艦船艇より編入、船舶番号:10179、
所有者:海軍省、船籍港:呉市、
登録総噸数:6,167.45、登録純噸数:3,823.82、
登録長:399.60尺、登録幅:49.10尺、登録深:27.00尺
M39.08.26:ハワイへの移民646名を輸送
M39.09.22:信号符字抹消:達第121号:GQSL
M39.09.26:信号符字點付:逓信省告示第427号:LBJR
M41.04.09:移民運送許可
船長氏名:森傳吉
移民乗船港:横浜、神戸
移民乗船港到着間の寄港港:唐津、ポート、ナタル
移民到着港:サントス
運送すべき移民予定人数:1500人
許可期間:自明治41年04月20日 至同年08月20日
M41.04.28:移民781名乗船
M41.04.28:神戸〜05.09シンガポール05.10〜06.03ケープタウン06.04〜06.18サントス(第14埠頭)
M41.06.19:移民781名退船
M41.12.07:官房第4833号:笠戸丸返還願出の件認許
M41.12.21:返還受領
M42.02.08:抹消登録:事由:海軍艦船に編入
M42.12.15:官房第4181号ノ3:維持の為、大阪商船株式會社へ引渡方訓令
M42.12.25:新規登録:事由:抹消船再用、本船信号符字は嘗て點付の通、船舶番号:10179、
所有者:海軍省、船籍港:呉市、
登録総噸数:6,167.45、登録純噸数:3,823.82、
登録長:399.60尺、登録幅:49.10尺、登録深:27.00尺
M42.12.25:大阪商船株式會社へ引渡し
M42.12.28:呉〜12.29神戸
M43.01.04:神戸三菱造船所にて船底掃除
M43.01.07:出渠
M43.01.08:神戸〜御影沖にて公試〜01.08神戸
M43.01.18:川崎造船所にて改修工事着手
M43.03.11:変更登録:登録総噸数:6,209.08、登録純噸数:3,849.63
M43.03.28:神戸〜御影沖にて公試〜03.28神戸
M43.04.01:改修工事完成
M43.04.08:神戸〜基隆
M45.01.23:官房第271号ノ5:大阪商船株式會社への維持使用命令解除
M45.04.08:変更登録:所有者:大阪商船株式會社
M45.05.01:変更登録:船籍港:大阪市
T04.03.03:変更登録:登録総噸数:6,003、登録純噸数:3,682、
登録長:400.5呎、登録幅:50.0呎、登録深:38.0呎
T05.09.30:変更登録:登録総噸数:6,023、登録純噸数:3,559
T05.12.30:訂正登録:登録純噸数:3,554
T05.--.--:南米東岸線(ケープタウン経由)
T06.01.12:変更登録:登録純噸数:3,503
T06.03.31:ブエノスアイレス〜
T07.02.02:変更登録:登録純噸数:3,725
T08.10.02:変更登録:登録純噸数:3,736
T08.10.03:変更登録:登録純噸数:3,725
T10.09.13:変更登録:登録純噸数:3,706
T10.09.21:私設無線電信施設許可:逓信省告示第1656号:
1.施設者名:大阪商船株式會社
3.機器装置場所:汽船笠戸丸
4.呼出符号:JKT
T11.08.11:変更登録:登録総噸数:6,011、登録純噸数:3,487
T11.11.24:訂正登録:登録純噸数:3,489
T12.02.05:変更登録:登録純噸数:3,487
T13.06.--:移民320名乗船
T13.06.14:神戸〜ハワイ
T13.08.07:変更登録:登録純噸数:3,481
02.05.16:入籍:内令第175号:病院船、呉鎮守府所管
02.05.18:呉 (05.18-07.09:呉在泊中)
02.06.14:無線電信取扱所閉鎖:逓信省告示第1439号(06.18附)
02.07.01:内令第220号:第一遣外艦隊所属
02.07.09:呉〜07.12上海
02.07.31:上海〜九江〜呉淞 (08.03- :呉淞在泊中)
02.08.--:呉淞〜上海 (08.04-08.13:上海在泊中)
02.08.--:上海〜08.13佐世保
02.08.18:佐世保〜08.20上海
02.08.22:運送艦「鳴戸」に骨付生魚肉710t移載
02.08.24:上海〜漢口 (09.01-09.10:漢口在泊中)
02.09.10:漢口〜下江〜上海 (09.15-09.20:上海在泊中)
02.09.20:上海〜09.22佐世保
02.09.29:佐世保〜上海 (10.03- :上海在泊中)
02.10.02:運送艦「鳴戸」に骨付生魚肉900t移載
02.10.04:上海〜九江
02.10.--:運送艦「鳴戸」から補給
02.10.--:九江〜漢口 (10.11-10.13:漢口在泊中)
02.10.--:運送艦「鳴戸」から補給
02.10.13:漢口〜10.(18)上海 (10.18-10.20:上海在泊中)
02.10.20:上海〜10.22佐世保
02.10.25:佐世保〜10.(28)横須賀(10.29-11.01:横須賀在泊中)
02.11.02:内令第360号:第一遣外艦隊所属を解く
02.11.02:横須賀〜11.(04)呉 (11.05-11.25:呉在泊中)
02.11.25:除籍:内令第377号
02.11.--:解傭
02.11.26:無線電信取扱所開始:逓信省告示第2586号
02.12.21:変更登録:登録総噸数:6,020、登録純噸数:3,552
03.05.03:訂正登録:登録純噸数:3,562
05.04.21:鹽崎與吉に売却
05.04.23:変更登録:船籍港:京都府與謝郡府中村
05.04.25:傭船者:鹽崎 與吉
05.04.--:鰯工船に改造
05.06.05:変更登録:登録純噸数:3,452
05.08.13:抹消登録:事由:朝鮮に転出
05.--.--:新規登録:船舶番号:朝鮮1360、
所有者:東洋興業株式會社、船籍港:釜山府、
登録総噸数:6,020、登録純噸数:3,452、
登録長:400.5呎、登録幅:50.0呎、登録深:38.0呎
05.12.17:無線電信取扱所閉鎖:逓信省告示第2897号(12.19付)
06.02.28:信号符字點付:朝鮮総督府告示第91号:PHNM
06.09.05:無線電信取扱所開始:逓信省告示第1808号(09.09付)
07.--.--:魚糧工船に改造
08.05.09:変更登録:登録総噸数:6,023.19、登録純噸数:3,659.99
07.12.01:信号符字変更:朝鮮総督府告示第78号(03.08附):JKTD
09.04.18:抹消登録:事由:内地に本店を有する新興水産株式會社に売却
09.03.--:新規登録:事由:朝鮮より転入
船舶番号:38754、
所有者:新興水産株式會社、船籍港:東京市、
登録総噸数:6,003、登録純噸数:3,592、
登録長:122.0、登録幅:15.2、登録深:11.5
09.03.18:逓信省告示第646号(03.19付):笠戸丸無線電信取扱所の事務開始
09.05.08:傭船者:日本合同工船株式會社
09.07.05:信号符字點付:逓信省告示第1684号:JRFJ
10.04.02:傭船者:太平洋漁業株式會社に変更
10.04.27:母船式鮭鱒漁業
承認番号:T第百九十三號
漁業者:太平洋漁業株式會社
操業区域:北緯52度38分以南の堪察加西海岸近海
北緯51度以北クロノッキー岬以南の堪察加東岸近海
但し各区域共距岸3海里線以内を除く
10.09.06:母船式鮭鱒漁業:母船の使用廃止により母船使用承認失効
11.04.22:母船式鮭鱒漁業
承認番号:T第百九十三號
漁業者:太平洋漁業株式會社
操業区域:北緯51度以北北緯58度に至る堪察加西海岸近海(公海)
北緯51度以北アフリカ岬に至る堪察加東海岸近海(公海)
11.08.27:傭船者:日魯漁業株式會社に変更
11.08.28:母船式鮭鱒漁業:母船の使用廃止により母船使用承認失効
11.09.15:傭船者:太平洋漁業株式會社に変更
12.04.23:母船式鮭鱒漁業
承認番号:T第百九十三號
漁業者:太平洋漁業株式會社
操業区域:北緯51度以北北緯58度に至る堪察加西海岸近海(公海)
北緯51度の線及東経160度と北緯51度の交叉点より
ミドヌイ島南端ナワリン岬の正南100浬の点
ストリユウチヤ岬正南100浬の点を経てストリユウチヤ岬に至る線に依り囲まれたる
堪察加東海岸及東部西伯利亞沿海但し東経170度以東の海面を除く
12.08.27:傭船者:日魯漁業株式會社(-13.02.15)
12.09.04:母船式鮭鱒漁業:母船の使用廃止により母船使用承認失効
13.02.15:逓信省告示第484号(02.22付):笠戸丸無線電信取扱所の位置変更
13.10.10:変更登録:所有者:日本水産株式會社
13.02.--:蟹工船に改造
13.04.09:母船式蟹漁業
承認番号:第一號
操業区域:第六区
承認期間:自昭和13年04月01日 至昭和13年09月30日
13.08.17:母船式蟹漁業:母船の使用廃止により母船使用承認失効
14.04.12:母船式蟹漁業
承認番号:第一號
操業区域:第一区
承認期間:自昭和14年03月28日 至昭和14年09月15日
14.08.01:母船式蟹漁業:母船の使用廃止により母船使用承認失効
15.04.02:母船式蟹漁業
承認番号:第一號
操業区域:第一区
承認期間:自昭和15年04月01日 至昭和15年09月15日
15.08.21:母船式蟹漁業:母船の使用廃止により母船使用承認失効
18.03.31:水産統制令に基づき日本水産株式會社の権利業務一切を日本海洋漁業統制株式會社が承継
18.2Q :変更登録:所有者:日本海洋漁業統制株式會社
18.04.27:第1次海軍指定船
18.10.20:幌筵海峡〜10.24小樽
18.12.28:(第7226船団)潮岬通過
19.03.01:大阪〜03.09塘沽03.14〜03.30因島
19.04.01:入渠修理
19.04.14:因島〜04.27大連
19.05.01:大連〜05.07函館
19.05.23:函館〜05.29柏原06.06〜片岡
19.06.11:(ヲ102船団)片岡〜06.15小樽
19.07.05:(キ504船団)小樽〜
〜07.07 1614(N47.26-E148.10)驅逐艦「薄雲」被雷沈没〜
〜07.09 0950(N51.00-E155.30)陸軍徴傭船「太平丸」被雷沈没〜
〜07.09片岡
19.07.09:片岡〜
〜07.09 敵潜と交戦〜
〜07.17ヤイナ07.18〜07.18ゴゼチック07.21〜07.24オゼルナヤ07.26〜
〜07.31ケフタ07.31〜08.01南オロスコイ08.01〜08.03ケフタ08.04〜08.05片岡08.05〜
〜08.10小樽
19.09.02:小樽〜09.12南オロスコイ09.14〜09.18ケフタ09.23〜09.28柏原09.30〜10.13函館
19.10.27:函館〜10.27室蘭10.29〜10.31伏木10.05〜11.08因島
19.11.26:因島〜11.27若松11.29〜12.01元山12.07〜12.11新潟12.18〜12.19小樽
19.12.25:小樽〜12.28伏木12.31〜01.03小樽
20.01.12:小樽〜01.14伏木01.18〜01.20小樽
20.01.23:小樽〜01.28舞鶴
20.05.--:粉洗塩約5,200t搭載
20.05.16:関東州西中島〜
〜05.19 2215(N35.25-E126.08)朝鮮鞍馬島北北東7浬にて敵潜発見:
八糎砲2発、二十五粍機銃40発発射〜
〜鞍馬島〜函館
20.08.09:沈没
喪失場所:カムチャッカ半島西岸ウトカ
喪失原因:ソ連機の爆撃
同型船
要調査。
兵装
(20.05)
四十口径安式八糎砲、二十五粍機銃。
写真資料
雑誌「世界の艦船」海人社 1994年4月号「日本移民船始末記第6回笠戸丸の第1回ブラジル移民」山田廸生
「日本汽船件名禄 第九版」(P.33)
「日本汽船件名録 第十版」(P.29)
「日本汽船件名録 第十一版」(P.29)
「海軍 第十一巻 小艦艇 特務艦艇 雑役船 特設艦船」誠文図書 S56.09 「海軍」編集員会(P.240)
「船舶百年史前篇」有明書房 S32.09 上野喜一郎 (P.51)
「写真日本海軍全艦艇史」 潟xストセラーズ H06.12 福井静夫 (2985)
「笠戸丸から見た日本」海文堂 H19 宇佐美昇三
「大阪商船株式會社五十年史」 S09.06 大阪商船株式會社(P.325)
「東洋汽船六十四年の歩み」明善印刷株式会社 S39.06 中野秀雄
「商船三井船隊史」 H21.04 野間恒(P.77)
「商船三井 船舶史 1884-2010」 H22.12 木津重俊
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