第二十日之出丸の船歴
年 月 日:船歴
05.02.15:起工
05.05.24:進水、命名:第百國際丸
05.07.13:竣工
05.06.--:新規登録:所有者:國際工船漁業株式會社、船籍港:横濱市、
登録総噸数:272、登録純噸数:95、登録長:12.7呎
05.07.01:訂正登録:登録総噸数:259、登録純噸数:89
05.07.19:汽船トロール漁業許可
許可番号:第一一二號
名義:國際工船漁業株式會社
操業区域:
(イ)北緯五十一度以北東経百六十度以東のベーリング海
但し堪察加オリュートルスキー岬よりナワリン岬に至る線内にして
水深六十尋以内の海面を除く
(ロ)北緯五十一度以北東経百五十度以西のオホーツク海
漁獲物陸揚港:小樽港、東京湾、大阪港
許可期間:昭和05年07月19日より起算し十箇年
05.08.04:信号符字點付:逓信省告示第1894号:VGQS
05.09.17:汽船トロール漁業許可証書換
漁獲物陸揚港:大阪港、東京港、小樽港、函館港に変更
07.12.01:信号符字変更:逓信省告示第2295号(12.15附):JFRC
07.12.18:汽船トロール漁業許可失効(解散)
08.03.02:変更登録:登録総噸数:262、登録純噸数:91
08.03.03:変更登録:所有者:太平洋漁業株式會社
08.05.10:汽船トロール漁業許可
許可番号:第一一二號
名義:太平洋漁業株式會社
操業区域:東経百六十度以東、北緯五十一度以北のベーリング海を含む北太平洋とす
但し堪察加オリュートルスキー岬よりナワリン岬に至る線内にして
水深六十尋以内及堪察加アフリカ岬よりクロノスキー岬に至る線内の海面を除く
漁獲物陸揚港:函館港、東京港、大阪港
許可期間:昭和08年05月10日より起算し十箇年
08.05.22:変更登録:登録総噸数:256、登録純噸数:88
09.06.19:変更登録:登録総噸数:252
10.03.29:変更登録:船籍港:東京市
10.12.24:変更登録:所有者:新興水産株式會社
11.07.30:汽船トロール漁業許可証書換
名義:新興水産株式會社に変更
11.08.15:変更登録:所有者:共同漁業株式會社
11.09.29:汽船トロール漁業許可失効(廃業)
11.10.10:傭船主:日之出漁業株式會社
11.10.13:定期検査
11.10.14:変更登録:登録総噸数:281、登録純噸数:103、登録長:39.1
11.10.15:汽船トロール漁業許可
許可番号:第一一二號
名義:日之出漁業株式會社
操業区域:東海及黄海
漁獲物陸揚港:下関港、長崎港、博多港、戸畑港、大阪港
許可期間:自昭和11年10月15日 至昭和12年04月14日
12.04.12:変更登録:所有者:日本水産株式會社に商号変更
12.04.13:変更登録:所有者:日之出漁業株式會社
12.04.15:汽船トロール漁業許可更新
許可期間:昭和12年04月15日より起算し十箇年
12.04.20:変更登録:船籍港:下關市
12.08.06:変更登録:改名:第二十日之出丸
12.09.14:汽船トロール漁業許可更新
船名:第二十日之出丸に変更
13.08.30:中間検査
15.08.20:定期検査
16.07.07:中間検査
16.11.20:徴傭
16.12.01:旅順海軍要港部工作部にて艤装工事開始
16.12.04:入籍:内令第1582号:特設掃海艇、佐世保鎮守府所管
16.12.04:掃海艇長:海軍豫備中尉 北 朝人
16.12.10:特設掃海隊編制:内令第1620号:第四十五掃海隊
16.12.10:戦時編制:馬公警備府部隊第四十五掃海隊
16.12.10:軍隊区分:機密馬公警備府命令作第−号:海面防備部隊
16.12.--:大連
16.12.25:佐世保海軍工廠にて艤装工事完了
17.01.13:佐世保〜01.17馬公
17.01.15:軍隊区分:機密馬公警備府命令作第7号:海面防備部隊
17.03.01〜03.09:枋寮沖
〜03.31馬公
17.04.01:馬公〜04.11高雄04.13〜04.14馬公
17.04.19:第一水路掃海完了
17.05.05:第二回教練射撃
17.05.26:機密馬公警備府命令作第39号:
1.敵潜水艦は東支那海南部に伏在蠢動しつつあるものの如し
2.第四十五掃海隊は5月29日便宜基隆出港、6月3日迄西表島、澎佳嶼、東引島を通ずる線以北
本府担任区域内海面の敵潜水艦掃蕩に任じ基隆に於て補給の上、6月7日迄に馬公に帰投すべし
〜05.29基隆
17.05.30:基隆〜対潜掃蕩〜
17.06.09:機密馬公警備府命令第53号:
第四十五掃海隊司令は第二十日之出丸及武藏丸を6月11日馬公発基隆に派遣し同地に於て
馬公海軍建築部所属泥受船二隻(公稱第四〇四七號及第四〇四八號)を曳航左営沖に回航し
之を馬公海軍建築部長に引渡したる後内一隻を高雄に寄港せしめ所要軍需品及酒保物品搭載後
何れも速に馬公に帰投せしむべし
17.06.11:馬公〜馬公
17.06.12:官房機密第7254号:訓令:
兵器供給:九二式七粍七単装機銃A型(三脚架附)、30瓩発煙筺5個、発煙浮筺用浮嚢3個
17.07.--:馬公
17.07.14:軍隊区分:機密馬公警備府命令作第43号:海面防備部隊
17.07.26:澎湖島西方海面にて第三回教練射撃
17.08.01:掃海艇長:海軍豫備大尉 北 朝人
17.08.24:馬公警備府電令作第50号:
1.8月24日0050北緯22度50分東経121度20分に於て敵潜水艦らしきものより追躡を受けたる船あり
2.第四十五掃海隊司令は敵潜水艦の捜索攻撃に任ずべし
17.08.26:0715高雄港外着、琉球嶼灯台の270度7浬より列線方位225度針路315度にて索敵攻撃
17.08.30:馬港警備府電令作第58号:
1.8月31日0700以後高雄港外敵潜水艦掃蕩を取止む
2.8月31日0700第四十五掃海隊を高雄方面防備部隊に編入し
同隊指令を高雄方面防備部隊指揮官に指定す
3.第四十五掃海隊は一応速に馬公に回航すべし
17.08.31:軍隊区分:機密馬公警備府命令作第51号:高雄方面防備部隊
17.09.02:馬公警備府電令作第60号:
1.新竹海軍航空隊飛行機は1100東吉嶼灯台の156度13浬に潜没潜水艦一隻を発見せり
2.高雄方面防備部隊指揮官は第四十五掃海隊及朗洋丸、白眉丸を急派し之が撃滅に任ずべし
第四十五掃海隊司令現地到着迄、馬公防備隊機雷長之を指揮すべし
17.09.02:高雄〜対潜掃蕩〜09.05高雄
17.09.05:馬公警備府電令作第62号:
1.0700以後本府電令作第60号に依る対潜掃蕩を取止む
2.各部隊は夫々任務地に帰投せよ
17.09.07:高雄〜第1回聯合訓練〜対潜掃蕩〜09.13高雄
17.09.15:馬公警備府電令作第68号:
1.9月15日1655高雄方面防備衛所278度13,400mに敵潜水艦音を聴知す
2.高雄方面防備部隊指揮官は掃海隊及特設驅潜艇をして之が捜索攻撃に任ぜしむべし
17.09.15:高雄〜対潜掃蕩〜09.18高雄
17.09.17:馬公警備府電令作第70号:
本府電令作第68号に依る対潜掃蕩を取止む
17.09.28:高雄〜第2回聯合訓練〜10.01高雄
17.10.--:高雄
17.10.25:馬公警備府電令作第77号:
1.25日0815東経120度12分北緯22度21分にて妙法丸は敵潜水艦の雷撃を受けたるも損害なし
2.高雄方面防備部隊は速に右潜水艦の撃滅に任ずべし
17.12.11:第1回聯合訓練実施(12.13まで)
17.12.28:第2回聯合訓練実施(12.30まで)
18.01.11:単独訓練(01.13まで)
18.01.25:単独訓練(01.28まで)
18.01.31:対潜掃蕩(02.03まで)
18.02.08:馬公警備府電令作第4号:
1.2月8日2000楠山丸は北緯22度30分東経119度03分に於て敵潜水艦の雷撃を受けたるも
損害軽微なり
2.高雄方面部隊指揮官は麾下船艇を準備出来次第、至急出動、右掃蕩に任ぜしむべし
18.02.09:馬公警備府電令作第5号:
1.2月9日1224鎌倉丸は北緯22度42分東経120度6分に於て敵潜水艦の雷撃を受く
2.高雄方面防備部隊は全力を以て之が掃蕩に任ずべし
3.電令作第4号に依る掃蕩を取止む
18.02.12:馬公警備府電令作第6号:
電令作第5号及電令第4号に依る掃蕩及捜索を取止む
18.03.10:馬公警備府電令作第14号:
1.3月10日1415C澄丸北緯22度12分東経120度31分に於て敵潜の雷撃を受けたるも航海に支障なし
2.高雄方面防備部隊指揮官は速に出動全力を以て之を掃蕩攻撃すべし
18.03.18:馬公警備府電令作第21号:
馬公警備府電令作第14号掃蕩を取止む
18.03.31:水産統制令に基づき日之出漁業株式會社の権利業務一切を日本海洋漁業統制株式會社が承継
18.3Q :変更登録:所有者:日本海洋漁業統制株式會社
18.04.01:戦時編制:高雄警備府部隊第四十五掃海隊
18.04.01:軍隊区分:機密高雄警備府命令作第6号:海面防備部隊
18.06.01:軍隊区分:機密高雄警備府命令作第15号:海面防備部隊(06.08実施)
18.06.17:高雄警備府電令作第119号:陸軍船「淅江丸」のマニラ高雄間護衛
18.07.01:掃海艇長:海軍大尉 北 朝人
18.07.08:第15回聯合教練実施(07.10まで)
18.07.28:第16回聯合教練実施(07.30まで)
18.08.09:第17回聯合訓練実施(08.11まで)
18.08.19:高雄警備府電令作第222号:対潜掃蕩
18.08.21:高雄警備府電令作第226号:1200までに敵情を得ざれば対潜掃蕩中止
18.08.25:第18回聯合訓練実施(08.27まで)
18.09.04:高雄警備府電令作第254号:対潜掃蕩
18.09.07:高雄警備府電令作第256号:1200までに敵情を得ざれば対潜掃蕩中止
18.09.22:軍隊区分:機密高雄警備府命令作第21号:海面防備部隊(10.01実施)
18.09.27:第20回聯合訓練実施(09.29まで)
〜09.30高雄
18.10.05:高雄〜
18.10.07:第21回聯合訓練実施(10.09まで)
18.10.26:第22回聯合訓練実施(10.28まで)
18.11.01:高雄〜
18.11.01:高雄警備府電令作第388号:対潜掃蕩(N22.09-E120.12)
18.11.02:高雄警備府電令作第392号:1400までに敵情を得ざれば対潜掃蕩中止
〜11.03高雄
18.11.08:高雄〜船団護衛〜11.22高雄
18.11.25:高雄〜聯合訓練〜哨区哨戒〜11.29高雄
18.12.03:高雄〜哨区哨戒〜12.04高雄
18.12.06:高雄〜聯合訓練〜12.08高雄
18.12.12:高雄〜哨区哨戒〜12.12高雄
18.12.17:入渠(12.25まで)
18.12.29:高雄〜哨区哨戒〜
19.01.01:高雄警備府電令作第1号:対潜掃蕩(N22.00-E119.04)
19.01.03:高雄警備府電令作第5号:対潜掃蕩中止、臨時R船団の逆航路上を掃蕩しつつ帰投
〜01.04高雄
19.01.06:高雄〜聯合訓練〜哨区哨戒〜01.10高雄
19.01.12:高雄警備府電令作第16号:対潜掃蕩(高雄灯台の西方7800m)
19.01.12:高雄〜
〜01.12対潜戦闘:爆雷攻撃12個〜
〜01.14対潜戦闘:爆雷攻撃14個〜
19.01.16:高雄警備府電令作第24号:
現掃蕩を打切り、「熊野丸」「東寶丸」の救難及び対潜掃蕩(N20.05-E120.31)
19.01.17:高雄警備府電令作第26号:「熊野丸」「東寶丸」の救難及び対潜掃蕩、高雄港外警戒続行
19.01.18:高雄警備府電令作第28号:便宜掃蕩を打切り対潜掃蕩をなしつつ高雄に帰港
〜01.19高雄(商港)
19.01.22:高雄〜01.22高雄(要港)
19.01.25:高雄〜哨区哨戒〜01.26高雄
19.01.28:高雄〜01.28高雄(商港)
19.01.30:高雄警備府電令作第49号:高雄より概ね60浬まで第357船団の前路対潜警戒
19.01.30:高雄〜船団護衛〜02.01高雄
19.02.03:高雄〜港外哨戒〜02.05対潜掃蕩〜02.06高雄
19.02.10:高雄〜哨区哨戒〜02.11高雄(商港)
19.02.23:高雄〜対潜掃蕩〜02.24高雄(商港)
19.03.--:高雄商港
19.04.--:高雄商港
19.04.15:軍隊区分:機密高雄警備府命令作第16号:海面防備部隊
19.05.06:高雄〜05.14高雄
19.05.12:海防機密第121915番電:05.13 0300出撃東経118度以東の前路掃蕩
19.05.20:高雄〜05.26高雄
19.05.25:掃海艇長:海軍大尉 菊池 房治
19.05.30:軍隊区分:機密高雄警備府命令作第26号:南東海面部隊
19.07.05:(マタ24B船団護衛)マニラ〜07.09高雄
19.08.31:沈没
19.10.20:特設掃海隊編制:内令第1198号:第四十五掃海隊の項を削る
19.10.20:内令第1199号:高雄海軍警備隊所属
19.10.20:戦時編制:高雄警備府部隊高雄海軍警備隊
21.04.30:除籍:内令第59号
--.--.--:解傭
喪失場所:N21.21-E121.11 台湾鵞鑾鼻南東67km付近
喪失原因:米潜水艦Barb(SS-220)の雷撃
同型船
なし。
兵装
要調査。
写真資料
「汽船表(別冊冩眞帳)」S13 海軍省軍務局編
"ONI 208-J (Revised) Japanese Merchant Ships Recognition Manual (1944)"
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