八十島の艦歴
年 月 日:艦歴
06.06.28:起工
10.09.28:進水、中華民國巡洋艦「平海」
10.--.--:艦長:海軍中校 王 致光
10.10.--:上海〜10.30相生(播磨造船所表門前岸壁)
11.06.18:竣工
12.09.22:日本軍第一次攻撃により直撃弾2、至近弾1発
12.09.22:日本軍第二次攻撃
12.09.23:日本軍第四次攻撃で直撃弾2発
12.09.23:日本軍第五次攻撃で江陰より遡航中直撃弾3発
12.09.23:大破着底
喪失場所:N.-E. 鎮江上流
喪失原因:日本海軍第二空襲部隊艦載機の爆撃
13.--.--:浮揚
17.05.27:佐鎮機密第323号ノ8ノ2:捕獲艦平海の代艦に関する件照会
佐世保第一海兵團付属捕獲艦平海は近く他に転用の趣なる所同艦は現在同海兵團各種補習生及特技兵
並に佐世保第二海兵團四等機関兵の艦務実習等に利用しつつあるを以て右転用の場合は之が代艦として
廃驅逐艦榧を佐世保第一海兵團に保管転換の上左記工事実施方御取計相成度(以下省略)
17.05.31:佐鎮機密第323号ノ11ノ2:廃驅逐艦柳保管転換に関する件照会
襄に佐鎮機密第323号ノ8ノ2を以て捕獲艦平海の転用に伴う之が代艦として廃驅逐艦榧を佐世保第一
海兵團に保管転換方照会致候處逐年急激に増加しつつある新兵教育に対処する為には更に一艦を必要と
するに付廃驅逐艦柳を佐世保第二海兵團に保管転換方御取計相成度
追て同艦は碇泊整理実習及宿泊用として使用予定に付同艦装備の諸機械は成るべく多数同海兵團に
保管転換のことに御配慮を得度
19.01.04:機密佐世保鎮守府命令第3号:
佐世保海軍工廠長は官房機密第6313号訓練に依る平海呉回航に必要なる船体機関の修理並に曳航準備
工事を可成速に実施すべし
19.01.17:機密呉鎮守府命令第24号:
呉練習戦隊司令官は香椎をして1月下旬準備出来次第平海を呉に回航(曳航)せしむべし
回航指揮官を香椎艦長とす
19.01.21:佐鎮機密第211045番電:
平海の呉曳航に関し他に適当なる艦艇なきを以て香椎呉回航時之が曳航方特に配慮を得度
香椎2月2日頃当地発の見込
19.01.29:機密佐世保鎮守府命令第31号:
1.佐世保海兵團長は保管中の平海を呉に回航後呉鎮守府の指定する廰に引渡すべし
2.佐世保海兵團長は平海回航指揮官(香椎艦長)の協議に応じ所要の回航員を平海に臨時乗組ましめ
之が回航作業を援助すべし
3.関係各廰長は右に協力し便宜を供与すべし
19.01.31:佐世保鎮守信電令作第4号:佐鎮機密第311728番電:
1.平海(曳航艦香椎)の佐世保、呉間回航予定左の通
(イ)2月2日 1400 佐世保発
1600 佐世保港外片島南方
3日 0800 六連島を経て
2000 分港外着
(ロ)曳航速力 12節乃至10節
2.佐防司令は麾下適宜の艦艇をして佐世保、六連間の右直接護衛(二隻)並に防禦海面内水路嚮導に
任ぜしむべし
3,佐空、博多空各司令は夫々前日右航路附近の対潜哨戒並に当日昼間対潜直衛を実施すべし
19.02.03:(「香椎」が曳航)佐世保〜02.04呉
19.06.01:命名:達第176号:海防艦「八十島」(ヤソシマ)(旧艦名「平海」)
19.06.01:類別等級制定:内令第720号:種別:海防艦、類別:海防艦、艦型:なし
19.06.01:本籍仮定:内令第728号:呉鎮守府
19.06.01:艤装員長:海軍少佐 松村 總一郎
19.06.10:本籍:内令第747号:呉鎮守府、役務:警備海防艦
19.06.10:海防艦長:海軍少佐 松村 總一郎
19.06.10:戦時編制:横須賀鎮守府部隊
19.06.21:0630 市江埼通過東航(予定)
19.09.25:解役:内令第1114号
19.09.25:類別等級削除:内令第1109号
19.09.25:除籍:内令第1115号
19.09.25:命名:達臺319号:軍艦「八十島」(旧海防艦「八十島」)
19.09.25:類別等級制定:内令第1109号:種別:軍艦、類別:巡洋艦、等級:二等、艦型:なし
19.09.25:本籍:内令第1116号:呉鎮守府
19.09.25:艦長:海軍少佐 松村 總一郎
19.09.25:戦時編制:聯合艦隊第一輸送戦隊
19.11.25:沈没
20.01.10:除籍:内令第29号
21.04.01:類別等級削除:軍令第1号(自然消滅)
喪失場所:N15.45-E119.45 ルソン島西岸
喪失原因:米第38機動部隊艦載機による空爆
同型艦
五百島。
兵装
(計画時)
五十口径三年式十四糎砲聯装3基、四十口径三年式八糎高角砲3門、機銃4基、
六年式二聯装発射管2基、
七十五糎探照燈2基。
(19.08.20現在)
四十五口径十年式十二糎高角砲2門、
九六式二十五粍三聯装機銃5基、同二聯装機銃4基、同単装機銃12基、十三粍単装機銃8基、
二号電波探知機二型1基。
写真資料
雑誌「世界の艦船」海人社 1991年9月号増刊「日本巡洋艦史」(P.142)
雑誌「世界の艦船」海人社 2024年6月号「回想の中国軽巡「ィ海」クラス」(P.45-47)
「シーパワー」(株)シーパワー 1984年2月「中国巡洋艦寧海と平海の建造」田村俊夫
「写真日本海軍全艦艇史」 潟xストセラーズ H06.12 福井静夫(0739,2373)
「日本海軍艦艇写真集 巡洋艦」ダイヤモンド社 H17.08 呉市海事歴史科学館(P.186)
"The Chinese Steam Navy" Chatam Publishing, 2000, Richard N J Wright(P.165)
"Naval History and Heritage Command" Catalog #:NH 102089,102090,102091,102092
"ONI41-42 Japanese Naval Vessels"(P.269)
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