20.01.31:西部方面部隊電令作第1号:第十方面艦隊機密第310958番電: 西部方面部隊(SBB)第三段作戦兵力部署左の通定む 各部隊、指揮官兵力、主要任務 1.直卒:第八潜水戦隊(一部欠) (イ)敵海上部隊撃滅 (ロ)敵海上交通破壊 (ハ)哨戒 (ニ)敵要地偵察監視 2.第三基地航空部隊(3FGB):第十三航空艦隊長官(13AF) (イ)敵機動部隊撃滅 (ロ)敵上陸兵団撃滅 (ハ)敵航空兵力撃滅 (ニ)西部方面要地の防空 (ホ)船団護衛協力 3.西方部隊(SHB):第一南遣艦隊長官(1KF) (イ)南方軍と協同担任要域に於ける敵上陸兵団の撃滅(受信脱)鹵獲中の区域の確保 (ロ)敵海上部隊補給路 4.東印度部隊(TIB):第二南遣艦隊長官(2KF) 主要任務前項に同じ 5.附属部隊(SBATB):追て定む 20.01.31:西部方面部隊電令作第2号:第十三航空艦隊機密第311540番電: 西部方面部隊の通信は特令ある迄現通信配備を続行すべし 一〇通、二一通は各比島及び東印濠北方面重要通信の中継に任ずべし 20.02.04:西部方面部隊電令作第1号: 1.2月5日附 西部方面部隊第三段兵力部署に左を加へらる予定 部隊:襲撃部隊(SYB) 指揮官:第五戦隊 司令官兵力:第五戦隊、第四航空戦隊、第二水雷戦隊(一部欠) 主要任務: (1)敵海上部隊撃滅 (2)敵上陸兵団撃滅 (3)敵海上交通破棄 (4)海上交通保護 (5)緊急作戦輸送 2.襲撃部隊はリンガ方面に在りて現任務を続行せしめらるる内意なり 20.02.09:西部方面部隊電令作第3号: 第四航空戦隊、第二水雷戦隊((霞)第二十一駆逐隊(初霜、朝霜))及び大淀は 第四航空戦隊司令官之を指揮大海機密第041437番電に依る緊急内地還送物資を搭載 2月10日以後機を見、昭南方面発内地に回航すべし 行動予定は各部に報告(通報)すべし 20.02.10:西部方面部隊電令作第ー号: 西部方面部隊兵力部署中、襲撃部隊より第四航空戦隊(大淀を含む)、第二水雷戦隊を除く 20.02.23:西部方面部隊電令作第12号:第十方面艦隊機密第232115番電: 1.ヒ88G船団及び第三十五驅潜艇被爆(B25 9機P24 10機来襲)の状況に鑑み ヒ94、ヒ96船団の現編成を以てしてはカムラン沖強行通過極めて困難なり 2.第十一海防隊及び第十八號海防艦は準備出来次第、昭南発ヒ94船団追及キノン附近まで 護衛に任じたる後、聖雀(西貢にて補給)にてヒ98船団に合同内地に回航すべし、 3.ヒ94、ヒ96船団は第十一海防隊及び第十八號海防艦の合同迄、カモー岬北方海面 (N08.55-E104.37)に避泊待機すべし 4.ヒ98船団は第一南遣艦隊兵力を以て聖雀迄護衛 5.第六十九號海防艦は修理完成次第、右護衛に追及 20.02.26:西部方面部隊電令作第16号:第十方面艦隊機密第262003番電: 第十八號海防艦は針尾機密第261345番電に依りヒ94船団を内地迄護衛すべし
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